北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ(2013年8号)の感想

 おひさー。前号から2週間以上のブランクがあいたジャンプですよ。正直言って、月曜にジャンプ読んで感想を書くという習慣が抜けてしまいました。ちょっとめんどい。まぁ、心機一転ということで一つ。

 表紙は『ナルト』。毒々しいカラーリングです。巻頭カラーも同じ。

 ニューパワージェネレーションキャンペーンというカタカナが長すぎて読みづらい企画は今尚継続中のようですね。

 ‥‥って、普段枕の部分になに書いてたか忘れてしまった。もうちょっとグダグダと駄文書き散らしてた気もするんですが。
 まぁ、いいか。本編行こう。

映画『劇場版 HUNTER×HUNTER 緋色の幻影』の感想 - 北区の帰宅部
 映画『ハンターハンター』の感想書いたので、観た方はよろしかったら、読んでくんちぇー。

前号の感想

背表紙

 祝、!、ジ、ャ、ン、プ(←イマココ)。
 当たり前すぎましたね。次号が気になるところです。「!」かもしれないけど。
 発言者はナルトさん。

『ワンピース』

 映画でもちょこっとだけ出て大活躍してたフランキー将軍の見せ場。キャノンかっこいいよキャノン。ギャラリーがいないのがマジ残念。『ワンピース』の慣例として、強いキャラは速い、というのがありますが、フランキー将軍のどっしり構えてゆっくり大技決める感じもイイですね。
 フランキー将軍名物、男女別のリアクション。子供たちが目をキラキラさせるのはわかるけど、それと同レベルのG-5の皆さんがステキすぎる。
 ナミップのネガティブコンビの見栄もよかったですね。戦意を失い、遠くにいて、手負いで、背を向けた敵には超ノリノリっていう。「2年後」の2人は強くなっちゃってちょっと‥‥と思ってたクチですが、今回の見せ場はそういう懸念も吹き飛ばしてくれたのでナイス。

暗殺教室

 煽りが前回の延長で少し萎えた‥‥って、どんだけ期待値高いんだって話ですが。
 虫取りアミでミュウツーゲットだぜ、で笑った。そら無理ゲーだわ。せめてモンスターボール
 殺し屋屋さんリタイヤ早くてわろた。父性丸出し。今回はビッチ先生の「センセイ越え」というのがテーマだと思いますが、これはすなわち渚くんの未来の姿ということで。これは渚くんの色仕掛けフラグ!!(全然違います)
 一瞬ビッチ先生がブラ一丁になるのはミスという名のファンサービス。パンツとかは堅く守られてきたのにな。
 ほいで、ビッチ先生マウントポジションa.k.a.騎乗位。これは、初登場時の「最凶の殺りマン」の時と同じポジショニングですな。ビッチ先生の成長が見えて感動的です。そして、ハァハァするビッチ先生がビッチビチでサイコーです。追い打ちで「殺りたいの ダメ…?」きたこれ。断れねー。右ページでは真っ直ぐだったナイフが模擬暗殺成功の瞬間「ぐにょん」と曲がるのは射精したチンコのメタファーですね、わかります。
 ‥‥そんなことを考えながら読んでいたので、渚くんのまとめ「卑猥で高慢」にヘンな意味を探してしまいます。高慢高慢高慢高慢。

黒子のバスケ

 「イージーシュートは外したらダメだ」と言った直後に今週扉絵の発言者が3ポイント外しててわろた。3ポイントはイージーじゃないのかもしれないけど、「これは負けるでぇ‥‥」というのが感じられますね。
 過去の必殺技ミックス、という奇策もボツ。詰んでるわぁ。ゾーン以外で破ってほしいところですが。

『トリコ』

 キリンさん死んだー!‥‥と思ったらいっぱい敵来たー!‥‥と思ったらキリンさん復活&逆襲!
 という超胸熱展開でした。要するに「どっちもすげー!」という盛り上がりですね。
 一方、俺たちの小松くんは敵にも愛され味方にも愛されという相変わらずの総受けぶりでした。素晴らしい。そこからの「表に出な!!」というクラシカルな文言がたまりませんな。
 けど、フェスをもうちょっと見たかった、という気持ちも捨てきれなかったり。

食戟のソーマ

 おおっ、掲載位置がえらいジャンプアップしてますね。
 曲者揃いの寮生たち、というのはなかなか全うで燃える展開ですね。田所ちゃんの断りきれない性格の説明もスマートですし。田所ちゃんは土下座すればきっと‥‥。
 飲酒描写がクソ丁寧でわろた。はいはい、「ジュースとお茶ではしゃいでいます」って体ね。わかるわかる。米ジュースと金色のお茶ね。
 となると、前にあった薫製くんのスモークジョークはマリファナorタバコの暗喩だったのかな。やるじゃないか。関係ないけど、先日四谷の薫製料理屋行きました。げろうまでしたよ。お土産で買った薫製醤油と薫製オリーブオイルがこれまたおいしくてねぇ‥‥(って何の話だろう)。
 てか、ついにソーマくんが脱いだ!!(=食べた) ライバルキャラは喰う前から裸とか強敵すぎるぜ。裸エプロンの奴をこれ以上どうやって脱がす(=喰わす)っていうだ。楽しみすぎるぜ。
 ‥‥って、今週は一段とおもしろいですね。料理シーン皆無でここまでおもしろいとは。やっぱ本作はエロ以外の部分もレベル高いですよ。

『ブリーチ』

 雪かきという扉絵がタイムリーでサイコーであります。先週降った東京の大雪の後に描いたのかたまたまなのかは知りませんが、週刊誌ってこういうのがイイですよね。
 てか、やべー、全身タイツ軍団が襲ってきたぜー。『伊達先パイ』かよ。
 一方、剣ぱっつぁんは修行という名の殺し合い。そろそろやちる(子供)の出番が近いのでは、とワクワクしちょります。

スケットダンス

 運動部組の引退がテーマですか。万年帰宅部で部活動にコンプレックスを抱いてる身としてはなかなか嫌いであると同時に弱い題材です。ギャグマンガなのにちゃんと時間が進行してる、というのが本作のストロングポイントですな。
 キャプテンの部活のために犠牲にした青春、っていうくだりは感動的なんだけど、「お肌も日焼けで真っ黒」ってセリフに説得力なさすぎて泣いた。真っ白ですやん。
 引退試合の横断幕問題。ちょっと話逸れるけど、ワタクシ「がんばれ」を否定する考えがちょっと嫌いでして。「俺人の気持ちもよく考えてますから」アピールはいいんだけど、単純な好意、応援する気持ちを伝えるのに「がんばれ」でいいじゃねぇかよ。震災後とかにも目立ちましたが、「がんばれ」でいいじゃん。めんどくせぇなぁ。
 ‥‥ということで、今回の話には根本から乗れなかった、という残念なオチ。個人的な考えのせいで本編が頭に入らなかった、という「感想書くのやめちまえ」的な感想です。
 あーあれだ、引退試合を全然描写しなかったのはよかったですよ。あくまでも部外者としてのスタンスを崩さない感じ。
 ラストのスケット団の引退に言及したところはドキッとしました。「ギャグマンガの時計がどんどん進行してる!」というこの上ないサスペンス。ただ、今週の内容から言って、スケット団の皆様は引退の時に「がんばった」って言われたいんでしょ? じゃあ、最終回はそれしかないじゃん。あと、後継者の先人越えだから、ポケット団が正式に継ぐしかないんだけど、個人的にポケット団にあまりハマってなくてですね‥‥かなり不安。

ニセコイ

*1
 小野寺さんのアップに対しての煽り「今週はついにあの子の番…!!」。メタ的すぎて笑った。てか、小野寺さんは本当に煽りの中の人に愛されてるなぁ。

 ‥‥と思ったらるりちゃん回きたー。いやっほーい。
 「誰が誰を好きかだなんて」というセリフにある通り、宮本さんは完全な読者視点なのがイイですな。それも小野寺さん推しの読者視点、というのが本作の特徴であって、小野寺さんの特殊なところ。
 しかし、メガネ紛失の理由が雑すぎて泣いた。こういう詰めの甘さは本作の悪いところですよ。興味がないんだろうけど。
 とはいえ、普段はツッコミに近いポジションのるりちゃんが今回はボケに回るという大変素晴らしい回であります。千棘っち(まだ気に入ってる)不在ということもあり、楽&小野寺さんがフツーに夫婦してるというのもるりちゃん回を強調していてよろしいですな。
 「鈍感」「晴れ晴れというかムカムカ」 前回の『ニセキュー!!』の時にも言いましたが、楽に対して罵倒するポジションが入ると本作にある「リア充爆発しろ」という嫌みが消えるので素晴らしいですね。田中先輩&ノヤっさんがいなくても本作にはるりちゃんがいたぜ。
 ということで、すべてを言ってしまおうとする今週のるりちゃんには「全読者共感!」と勝手に一読者が断言したくなるレベルでした。その言ってしまうまでの心理が「オールフォー小野寺さん」なところもサイコーですね。小野寺さん愛がまぶしすぎるぜ。
 でもって「言ってしまう」るりちゃんを阻害するのは同じくメガネの読者視点キャラ。「…ダメだよ 余計な事しちゃ」というのは勝手に小野寺さん人気で盛り上がる読者に対する作者の声と言っても過言ではない!(言い過ぎ) 今週はメタメタで楽しいな。
 そして、「言ってしまう」ことに対して前言撤回し、反省&成長するるりちゃんの姿には感動を禁じ得ませんな。まぁ、要するに、いつものポジションに戻っただけなんだけど。

ハイキュー!!

 サブタイ「光の裏側」。まぁ、ツッキーのことですわな。てか、これるりちゃんのことやないか!メガネのよしみ!(引きずりすぎ)
 大差を付けて1セット先取したけど、全然油断できない、と感じてしまうあたりが本作の巧みなところでしょうか。結構な長期連載の果てに『黒子のバスケ』がやってるリードする恐怖ってのをもうやっちゃってる、という。恐ろしい子
 明らかに「スパイクが決まる」というフリ描写をしておきながら、「わざと隙作ってましたー」と失敗させる今週のオチも見事でございました。そして、そっから旭先輩の成長が始まるワケで。これは燃える。

斉木楠雄のΨ難

 居眠り&キムチwwww
 いやぁ、素晴らしいクリフハンガーからのガッカリ展開でしたな。同誌掲載の某作品の明らかな欠陥をツッコむことで、「許してやるか」的な感じにしてあげてるのではないでしょうか。
 けど、本作ではなかったことにしないよー、というのが大変男らしい次第。結果としてただの『ニセコイ』ディス。
 ジャンプマークの回転女の子ネタは、古来からあって定期的に広まるネタですな。去年だかにわかりやすく加工した画像がツイッターで拡散されたこともありましたし。
 まぁ、いろいろあったけど、結論としては、くーちゃん呼びの照橋さんマジ女神。

『アルバリーとアワレな悪魔憑き』天野洋一

 J-POPは聴かない、とかマジ中二病。海藤とは別の。ちなみに、通学中にヘッドホンってあまりメリットが見えないですね。そこそこのイヤホン買えば上位互換だろ、とか個人的には思います。ヘッドホンは家で使おう(脱線)。
 まぁ、マジレスするとですね、ケンカふっかけてくる不良に対して土下座で穏便に済ますってのはフツーにアリでしょ。腕っ節で返り討ちとか物騒でイヤだよ。多分、ヒロインの「そうだね」ってのは本心で。結果的に助けてくれてありがとう、の意だと思うよ。だから、それに対して「力が欲しい」って展開は全然ついていけなくて。ガチャポンってのも運要素が強すぎてあまり好きじゃないかなぁ。最初にクズアイテムが出て、ピンチの時にちょうど役に立つ種類のアイテムが出る、って都合よすぎるでしょ。数コマで使いきるアイテムに複雑な説明とかされても余計なだけだし。あと、雑な不良描写を繰り返すからかなり萎える。‥‥って悪口ばっかりですね。なんでだろ。
 おもしろ発明品モノということなんだろうけど、主人公のクズさが『ドラえもん』ののび太よりも共感できない、って点がダメなのかしら。
 神様が悪者っていう一風変わった設定なんですが、エロい以外に悪い点が見当たらないのもよくわからないです。悪魔に憑かれた少年がいたら祓ってやるのが筋ってもんでしょうよ。悪魔を善人として描かないのは本作の良心だけど、それに敵対する神様が悪役ってのは意味わかんないです。
 おまけにラストの大技は悪魔が勝手に契約違反したから今までのは全部チャラとか都合よすぎる。そして、主人公の努力とか知恵と関係ないところで解決しすぎ。はいはい主人公補正乙、としか思えないです。
 ラストは土下座のがよかったと思います。だって、土下座する主人公のことをヒロインは認めてるワケで、それを含めて好いてるんでしょ。それなのに殴る、という攻撃的な選択じゃ、悪魔のアイテムに溺れてる時と変わんないし、神を倒す理屈がわかんねぇよ。仲良くしとけよ。
 あと、これは個人的なやっかみかもしれないんですが、ワタクシ処女厨が大嫌いなんですよ。だからわざわざヒロインの処女設定を口で説明する本作の姿勢が本当に気持ち悪くて。高一で処女とか特段語るべき個性でもないですよ。ヒロインが処女って確定すれば読者が喜ぶと思ってんの? 勝手に読者のこと処女厨扱いしてんじゃねぇよ。
 いやぁ、困った。久しぶりに1ミリもハマらなかった読み切りですよ。最近のワタクシの傾向としてはジャンプ大好きになってきてるので基本ホメるというスタンスで感想書いてたんですが、これはアカン。『ドラえもん』でいいや。

銀魂

 バンダイナムコさんが必殺技も何もないなりに苦労してくれた。この必殺技不在コンプレックスネタ好きだわぁ。おまけにメタ全開だからな。間違いなさすぎる布陣。
 「テイルズオブ」の汎用性は異常、という前から思っていたけど気づかなかったとこをネタにしてくれました。イイとこついてきたな。
 んで、定番のゲーム駄話ネタへ。「懐古厨は黙ってろよ!!」がすばらしかったですな。
 「にーと」の恐怖を描きながら、各有名ゲームを繋げるロジックが無駄にしっかりしてて笑いました。マダオブラザースのくだりとかフツーに感心して燃えてしまった。

HUNGRY JOKER

 電気で筋肉を刺激し超スピードを実現‥‥って、アカン。それはアカン。それジャンプで連載中(笑)の同じHで始まるマンガとほとんど同じ理屈や。
 合体技は鉄板とはいえ熱いですね。ぶっちゃけ重力と音がどう合わさったのかよくわからないですが、目を瞑りたくなる程度には燃えました。これがライブ感か‥‥。
 まぁ、神を地に落とすってトコはカッコよかったし、決め技もグロめで心躍ったのは事実ですね。それに敵を倒してアイテムゲット!って部分も早く試したい、次が見たい、って気持ちになりましたし。

『烈!!!伊達先パイ』

 まさかの掲載位置ジャンプアップ。現行ではケツ常連だったのにな。たまに謎の急上昇する『伊達先パイ』は神出鬼没すぎる。
 「ごく自然に放課後デートの約束を…!!」「ご覧 あれがリア充という生物だよ 珍しいねえ」 でド頭からやられた。近年の中でも珍しいレベルのリア充だからな。それが本作最大の特徴だと思いますよ。
 映画の否定をしながら伊達先パイという人物を否定。作内映画というフィルターを通して本作の異常性を強調するワケで俯瞰視点のブチ込みとしてうまいですね。
 それと、もがみんのクソ邦画っぷりが笑えないレベル。ありそうなのが泣けるわぁ。「絶妙なズレっぷりも味なのよ」とかありすぎて泣ける。そういう風潮がクソ邦画の温床なんだよな‥‥。
 まぁ、簡単にまとめると、めごちゃんがテンション高いから今週は当たり、という結論でした。めごちゃん余命1週間とか絶対観に行く。ついでにいうと、めごちゃん関連で昨日の敵は今日の友展開が起こるのもよかったですね。

べるぜバブ

 新年ネタきたー!! けど、出来れば前号のがよかったぜ。
 辰年から巳年へ、って柱煽りで触れてますけど、それも前号にやってほしかったぜ。とはいえ、ちゃんと時事ネタをやってくれるのはうれしい限り。
 時事ネタということで邦枝さんの巫女姿をちゃんとやってくれるあたり大変誠意を感じる姿勢ですな。てか、他の作品ももっと時事ネタやりやがれ。
 という正月ネタが嘘だったように新展開。めずらしくストーリーがちゃんと進むのか。これはビックリである。
 てか、今後の新興勢力は富士鷹なすびかよ。カッコいいのか悪いのかよくわからんな。まぁ、無関係と思われた冒頭の正月パートが関係してたのはうまいですね。

新米婦警キルコさん

 バレット回。順当ですな。バレットのことはストーカー気質だと思ってたんですが、今回の話を通じて「過保護な父親」というのが強調されてますね。本作に変態は1人しかいなかったようです。
 ユートピア流島がペット可なのは伏線かしら。本作のマスコットはキルコさんで充分だとも思いますが。
 昨今ニュースでもお馴染みですが、戦場での二つ名って中二全開ですよね。それをネタにしたのは目の付けどころがいいのではないかと。少年2人だけはノリノリっていうのもおもしろいし(『ワンピース』で見たことあるけど)。
 着てる服がカンナちゃんチョイスのプレゼントしたヤツ、というのはちょっと女子力高すぎますね。
 デフォルメされた日常世界の中で突如放り込まれる物騒な兵器ギャグ。ワタクシ、とあるマンガが大好きなんですが、それとこのノリがよく似てるんですよね。ということで、作品の出来不出来関係なくテンション上がるというか、「ポニョそーすけすきー」的な感じ。
 そして、ツンデレがリタイヤして、兵器にドン引きした変態主人公が小学生の心配を始めたのが意外というかおもしろかったというか。ツンデレがいなくなってツッコミ役の方向に傾いたってことですかね。
 ほんで、急すぎるバトル展開。ド日常な部屋の中で二丁拳銃ブッ放しちゃって、一般人ドン引きというこの展開。た、たまらん。好みすぎる。

こち亀

 定番すぎるプラモネタなんだけど、中川の金持ち視点というのが入って結構新鮮。金持ちは高級車を雨でも平気で乗る、とかおもしろかったです。

『クロス・マネジ』

 はやい‥‥はやすぎる!!
 展開が早すぎて打ち切りを意識せざるを得ないですよまったく。まいったなぁ。打ち切りマンガ好きの血が騒ぐぜぇ。けど、打ち切り好き視点で読むと、感想がつまらなくなる傾向があるから、あくまでも意識の上ではマジメに読もうと最近では心掛けてるのになぁ。これは打ち切り考えない方が嘘でしょ。
 今まではフリとか丁寧に描いてて、演出力が光ってた本作なんですが、今週は「いきなり」ってのが多すぎたもんなぁ。いきなり得点だし、いきなり必殺技だし、いきなり逆転だし、いきなり勝利。敵キャラもいまいち個性が固まりきらずに見せ場迎えちゃった感じだし。その上、シュートを外す理屈が「たまたま」にしか思えないのもアレだし。必殺技もどういう技かわからんままだし、そもそもラクロスのルールが未だに全然わかんない。
 まぁ、そんな急すぎる展開の中でおもしろかったのは試合終了のホイッスル描写ですかね。ギリギリで大技決めるワケでも、逆転するワケでもなく、なんてことない瞬間にホイッスルがなるあの感じはリアルだったんじゃないですかね。だからホイッスルと勝利による感動の間に数秒のズレが生じる、ってのもわかりやすかったです。
 あとは、本作だけじゃない話ですが、勝ち逃げという試合展開が非常に現行ジャンプのトレンド。『黒子のバスケ』『ハイキュー!!』と似た展開が続いてますね。恐らく定番の逆転劇に対する「逆に」の理論なんでしょうけど、みんながみんなその「逆に」の意外性を狙った結果、「みんな強すぎわろた」という感じになってしまってるのがおもしろいですね。作品単体の感想ではないですが。
 ラストページ。みそらの「実感湧いてきた」と試合結果を同時進行で描くとかとかはフツーにうまいって感じですね。さすがというか。

『クロガネ』

 うおおぉっ、まさかのケツか。後半にいるけどケツにはなかなかならないでお馴染みの本作なのに。
 そんな掲載位置という先入観からか、もの上ないクライマックスに思えるんですよね。見えるけど体がついてかない、ってのは本作の設定そのものがテーマに出てきましたし。互いのルーツに語り合っちゃうし。師匠への感謝とか述べちゃうし。七式の技の名前を一気に解禁しちゃうあたり、ものすごくアレ。
 「朝も晩も」というセリフがありますが、2人の意味が微妙に違うってのがうまいですね。敵は寝るまでだけど、主人公は寝てからも、っていう。同じなようでこちらのアドバンテージをさりげなく提示する、という「もしかしたらイケるかも‥‥!」と思わせる小技なんじゃないでしょうか。
 ていうか、最後の大技って原点回帰なヤツなのか。うまい展開だし、最初から用意してた大ネタなんだろうとは思いますが、ってことは‥‥じゃん。『クロス・マネジ』といい、全うな視点で読めなくなってしまう。
 ということで、最終奥義、残火の太刀(違)。なにが行ったか全然わからないですが、来週説明してくれるんでしょう。ていうかシドウくん倒した時の描写もよく思い出せないのも問題ですね。まいったまいった。

投稿コーナー

 50号の日本一の結果発表。あかん。全部ハズレだ。むむむ、ぐぬぬ
 「評価の声」の評価としては、学生・男性の「おらワクワクすっぞ!!」が群を抜いて優秀ですね。

  • 日本一イヤな師が走ってる理由決定戦!!
    • あのぅ‥‥もう1月、睦月なんですけど。

1ヶ月1万円生活」からの逃亡。
(イタルサムライさん)

 タ、タイムリーすぎる‥‥!
 狙っては決して作れない奇跡の1ネタですな。手ブラ騒動のことを連想せざるを得ないワケで、これは超高度な講談社ディス(編集による)。

「この坂も実に走りたくなる坂である」って感じの坂があった。
(さばねこさん)

 師はまさか美少女かもしれない。

Bボタンが押されっぱなしなので歩けない。
(バンジー板倉さん)

 ゲームだと歩くことのメリットがないですからね。当然Bボタンべた押し。

  • 万物の三本柱
    • 赤嶺総理さんのパンダネタがずるすぎるww そんなネタ放り込んだらおもしろいに決まってるじゃないか。ネタの文字部分とは関係ない笑いをイラストに込めるとは。

眠れない夜の三本柱
1.明日が遠足
2.寝る前にホラー映画を見た
3.苦労したボス戦後のエンディングがあまりに長すぎる。
(ブルーメロンさん)

 身に覚えがありすぎる。エンディング見てたら「ごはんよー」ってパターンもきついですな。

AKBに出来ないこと三本柱
1.恋愛
2.ファンへの裏切り
3.1か月1万円生活
(黒い風来坊さん)

 またあったとはww みんな大好きすぎるだろ(オレ含む)。
 てか、同じ種類のボケを2ヶ所に用意するとは、これは編集の悪意を感じざるを得ませんね。

  • 記憶スケッチ
    • 大ネタの赤黄色さんが最強すぎた。これだけで伝わる、と判断した思い切りのよさが素晴らしすぎます。思わずツッコミという名の説明が入ってましたが、『ワンピース』読者なら「これって‥‥」ってなっちゃいますね。
目次

 「マンギリ!!」(伊原大貴)。微塵も売れなかった45周年記念グッズとは。
 お、おもしろいぞ‥‥と思ったらやはり本誌掲載組か。スゴイな、ここまで違いがわかりやすいとは。右→左の順に視点を動かすと、文字によるネタ、絵によるネタの補強、文字による追撃、と段々とおもしろくなりますね。「薄い分安くなればいいんじゃね?」という疑問を挟ませない追撃も見事でしたし。
 一応、お題がなくてもなんとか笑いは伝わる‥‥のかな? やっぱ構図的にネタ→お題って読んじゃうんですよね。なんだけど、今週のに限ってはそういうのも越えたおもしろがあったのではないでしょうか。

原稿描きながら年を越せる幸せ。新年から罰当たりな漫画ですが宜しければご感想を。
(『アルベリーとアワレな悪魔憑き』)

 あっ! 神社が舞台というのは読者がみんな初詣行ったから身近に感じられるように、っていうことだったのか!! やべぇ、気づかなかった‥‥。スゴイな、そんなことまで考えるのか。‥‥なんかごめんなさい。

三が日、風邪引いてました、実家で。看病してくれてありがとう家族のみんな…!
(『新米婦警キルコさん』)

 せっかくの正月休み風邪で台無しとか悲惨すぎる。多忙でしょうに。


 総括です。
 掲載位置的な話ですと、『食戟』『伊達先パイ』の急上昇が気になる次第です。特に後者は位置が安定しないですからね。
 あとは、『キルコさん』がワタクシの大好きな某マンガとどこか似ているため、『キルコさん』を過剰評価しているかもしれない、ということに今週気づきました。この話するとジャンプ関係なくなっちゃうんですが。
 あとは、『食戟のソーマ』が異常におもしろかったです。飲酒描写とかがんばってましたし、素直に応援したくなります。作品単位では今週のベストです。

 んじゃ、最後に今週のベストキャラ決めまーす。次点から、といっても1人。

  • ビッチ先生 『暗殺教室
    • こちらがベストでもいいんですが、ついこないだ選んだので。
    • 単純に「殺りたいの」がヤバかったです。騎乗位の体勢で息を切らすとかエロいし、それでいて初登場時を思い出させて彼女の成長ぶりにも感動できるという。
    • あの直後にナイフがふにゃっとするのはアレのメタファー‥‥(しつこい)。

 んでもって、今週のベストキャラはこちら。

  • 宮本るり 『ニセコイ
    • るりちゃんかわいいよるりちゃん、ということで。
    • 読者視点のキャラクターがメインになることで、作品がものすごくメタ的になったのもおもしろいですね。
    • ハーレムの主人公に対して嫌悪感を示すという構図は先週の『ニセキュー!!』と同じですが、コラボしなくても出来るんだぜ?というのはかなりよかったです。
    • まぁ、難を言うならば、メガネなしの姿を美少女に描きすぎたのはちょっと‥‥って感じですかね。デフォルメがあってこそ、のイメージだったので。

次号の感想

復活! サイボーグクロちゃん ガトリングセレクション (KCデラックス)

復活! サイボーグクロちゃん ガトリングセレクション (KCデラックス)

 『キルコさん』に似てると感じた作品。ワタクシにとって生涯ベストなくらい大好きなので、少し似てるだけで『キルコさん』の評価も上がってしまうという始末。
 デフォルメされた絵の中で物騒な銃火器が突然出てくる感じとか似てるんですよねぇ。今週が特におもしろかったのは銃vs大剣というのがまさに『サイボーグクロちゃん』そのものだったためです。
 他にも、ドタバタに巻き込まれる小学生ってのはカズマと吉野だし、開始早々にアッサリと退場する知秋は剛くんを連想してしまいました。
 ‥‥と、なぜか最後の最後に講談社の話をしてしまうと謎の展開でした。すいません、好きすぎるのでつい脱線したくなっちゃって。

斉木楠雄のΨ難 3 (ジャンプコミックス)

斉木楠雄のΨ難 3 (ジャンプコミックス)

烈!!!伊達先パイ 1 (ジャンプコミックス)

烈!!!伊達先パイ 1 (ジャンプコミックス)

*1:週刊少年ジャンプ」2013年8号203ページ