北区の帰宅部

映画の感想を書きます(嘘&希望)

『サイボーグクロちゃん』のトークイベントに行ってきたよ

 2016.1/23に阿佐ヶ谷のロフトAにて行われた『サイボーグクロちゃん』のトークイベントに行ってきたのですよ。正式名は「『新装版 サイボーグクロちゃん』刊行記念イベント」になるのかな。

 「刊行記念」ですけど、トークイベントの中心はアニメ版です。登壇者もアニメ関係者です。
 ワタクシとしては原作の方がファン度は高いです。ただ、アニメ版も全部観てます。好きです。観る方法が再放送頼みってのが現状だと思うんですけど、まぁその‥‥法律的にアレなヤツがどこかにはその‥‥という感じですね。トークイベントでもちょっとその話出ましたw まぁ、そういうの防ぐためにもソフト出るのがベストなんですがー。
 そんなワケで、観る方法が限定されてると思うんですよ。アニメ版は。なので客も記憶が曖昧だった人が多いのかな、というのが勝手な印象です。監督とかがアニメオリジナルの話をするよりは原作にもあるネタ、原作の話とかの方が盛り上がってたように感じます。まぁ、色眼鏡もあるかな。まぁ、ヤーヤーヤー星人とかなかなか覚えてないよねw 鈴木とそっくりなヤツねww
 ヤーヤーヤー星人は結構覚えてたんですが、クロちゃんが家で見てた時代劇、というアニメオリジナルの小ネタは全然思い出せず、しばらく経ってから「ああっ!そういやそんなんあったわ!!」となりました。細かいw

 登壇者としては、まずは司会役も務めたK。復活ボンボンのツイッターやってる人ですね。おそらく発起人。この手の企画に慣れてないらしくド緊張が伝わってくる進行でしたが、人柄なのか不快では全然なかったです。あとラストの企画があるのでどう考えても今回のMVPだと思います。無い物ねだりですけど、Kさんの『クロちゃん』トークをもっと聞きたかった気もしますね。
 本来ならプロジェクターでアニメを流してそれについて語るはずだったのが再生機器のトラブルで急遽中止というのには爆笑しました。DVDが出てないからこんなことにw

 メインのゲストとして、剛くん役の古澤徹。「ミーくーん!!」とシャウトするだけで会場が確実に沸くという四番打者ぶりでした。ほとんど一発ギャグみたいな使い方をしてたと思いますw 庄司の「ミキティー!!」状態よね。トークの内容としては、原作に敬意を払ってることが窺えてファン的には最高でした。
 個人的に一番おもしろかったのは、声のイメージを決める話で。設定画のようなものを見て湧いたイメージに従ったそうなんですが、その絵がもしも原作1話の剛くんだったら、というくだりが最高なんですよ。原作の1話って、いわゆる心身共に丸くなる前の状態じゃないですか。それをイメージした声を披露してたんですが、今の剛くんのイメージとはかけ離れてて笑いました。魅力ある悪役かもしれないけど、剛くんではないですねw

 そして、マタタビ役の大本眞基子。かわいい系の高音ボイスが武器だったのにマタタビの低温ボイスに抜擢された苦労話とかすごい面白かったです。その話のオチとしてマタタビのセリフをバシッと決める感じとか、ファンを喜ばせるのがうまい。この手のトークであまたのファンを喜ばせてきたのだろう‥‥ってなんだこの感想。
 原作についてのトークも多くて原作派のファンもアガったんじゃないでしょうか。キッド編が好きとか、「ハシより簡単だった」が好きとか、それもう完全にファンが好きなヤツ。

 んで、監督の高本宣弘。監督というポジションだけあって、『サイボーグクロちゃん』という作品に対する話はこの人が一番多かったと思います。これはアニメ派原作派を問わず最高ですねぇ。もうほとんど『サイボーグクロちゃん』評みたいな話もバンバン出てきて、「やっぱ作り手は目の付け所が違う‥‥」と驚くばかりでしたよ。原作、作者への敬意を惜しまないようなトークが多くて、「せやせやもっとホメろ」という謎のテンションになりました。キャラ同士の関係性が大事でクロとか1人だと意外と真面目でフツー、みたいな話はマジ目から鱗で今まで気づかなかったのが悔しいレベルですよw い、言われてみれば確かに‥‥。
 アニメ的な話としては、大物録音監督(音響監督?)の話が多くて、アニメに疎い身としては「監督よりも偉い人いるんけ?」と衝撃でした。あとはひたすらロミオの話してましたねw どんだけ好きなんだ。とにかくロミオ、それも特にロミジュリのベイビー回への熱がすごくてアニメ観たくなっちゃいましたよ。とりあえず原作読むわ。新装版だと次巻か次次巻ですかね。原作持ってるから関係ないですけど。
 客からの質問コーナーで、「アニメ版の舞台ってどこ? 北海道ちゃうよね?」みたいなのがあったんですが、「ああいう家はとりあえず練馬あたりという風潮が当時あったから練馬を想定して描いてた人が多いと思う」みたいな回答が出てきて、『サイボーグクロちゃん』七不思議の一つが解消しましたw 基本的には北海道だけど、ジーさんバーさんの家のイメージは練馬って感じですかね。まぁ、アバウトよね。
 七不思議を勝手に考えるなら「倒産してなかったらアニメどうなってたの?」ってのがあると思うんですよ。それについても言及されてました。当時は人気があったので終わらせない、終わるにしても続きが出来るような終わらせ方にする、みたいな感じでした。意訳込みですけど。さりげなく「人気があったので」と言うあたり、ファン心理をくすぐってくれるじゃないですか。

 あとですね、客層。男女比は大体半々だった気がします。正直意外でした。「ボンボン読む女子なんておるんか!!」と感動だったんですが、よく考えたらアニメですよね。アニメの影響力はスゴイっすわ。まぁ、問答無用でかわいいというのが本作の強みであることは確かなので、それ入り口のファンも多いのかな、とか思ったりも。
 年齢層は大体オレと同じw まぁ、そうですよね。アニメの期間もそんな長くないし、ボンボンでの掲載時期的にそんな感じですわ。漠然とワタシの個人情報を隠すならば、20代後半から30代前半って感じですね。
 そんな中、明らかに年齢が高い方が1人いたんですよ。いや、ワタシの視界に入ったのが1人ってだけで他にもいたかもしれませんが。「ファン層幅広いなぁ」とか思ってたら、その方まさかの当時の編集さんでして。サプライズ的に客席から登壇してました。しかもアニメ版幻の68話の台本やら絵コンテやらを持ってきてらして、ぶっ飛びました。それ一番レアなヤツや‥‥。
 アニメ版『サイゴーグクロちゃん』が抱える最大の闇である、制作会社の倒産については登壇者はなるべく触れないようにしてたんですが、その方が一番ズケズケと土足で踏み込んでておもしろかったです。いいぞもっとやれw
 ちなみに、その方、ラストの抽選コーナーで見事当ててまして「引きつえぇぇなぁオイ!!」と爆笑でした。

 そんなこんなで抽選コーナーとかあったんですよ。2つ目以降のオーダーで抽選券1つずつ、というシステム。参加しないのもシャクなんでおかわりしましたよ。性格上当たるワケないと思ってたんですけどね。
 抽選の目玉賞品ってのが横内なおきのサイン色紙。この時点でヤバイじゃないですか。今回参加されてませんからね。しかも、その色紙に好きなキャラを2人(匹?)までリクエスト可、という豪華さ。「絶対当たらないんだから期待してもしゃーない‥‥」と思いつつも自分の抽選番号ガン見ですよね。何度も確認しますよね。
 まぁ、はずれましたw えぇえぇ、知ってましたとも。

 で、イベントは無事終了。非常に充実したイベントで大満足でした‥‥と思ったら。
 会場内に鳴り響くクロちゃんの声。サプライズ演出に「なんやなんや録音なんて気の利いたことしてくれるやないか!!」とテンション上がってたら、まさかのクロちゃん役坂本千夏インダハウスでございますよ。ビビった。めっちゃクロちゃんの声だった。やべぇ‥‥(貧弱な感想)
 大体この時は3時過ぎだったんですが、2時まで別の仕事があったそうで、なんとか来れたそうです。そこまでして来てくれるなんて、呼んでくれるなんて嬉しいじゃないですか。
 とか思ってたら、進行のKから「アニメのファンの方からは最終回が観たいという声が多くそれになんとか応えたいと企画を考えたところ‥‥」と神妙な切り出し。何かと思ったら原作最終回の朗読劇ですよ。今回参加の声優による。なにそれアニメ派も原作派もみんな幸せになれるヤツじゃないですか‥‥。

 そんな朗読劇。声優3人で全キャラを担当し、ぶっつけ本番。Kさんの事前の言い訳がスゴイので「やってくれるだけでええんやで‥‥」という菩薩のような心持ちでいたら、そのクオリティーがスゴイでやんの。ぶっつけ本番でアレとかスゲェな。テイク2いらずやん。
 剛くん役の古澤さんは剛くんの他、モブおじさん、カズマ、擬音とかを担当してたんですが、やはり何といっても剛くんですよ。しかもよりによって原作最終回の剛くんっていつもにも増して「ミーくーん!!」のシャウトが多いですからねw トークの間ではない、劇の中の、物語の中の剛くん劇場はメッチャおもしろかったです。完全に「みんなの見たい聞きたい剛くん」が原作最終回には詰まってました。
 マタタビ役の大本さんはマタタビの他、ナナちゃんにミーくんとかわいい系のキャラ担当。大本さんの得意声ともいえる高音のかわいい系ですね。最初、この企画を聞いた時にちょっとだけ「最終回ってナナちゃんがメインやん‥‥」とか意地悪なことも考えちゃったんですけど、大本版のナナちゃんがあまりにかわいくて心の中で全力で土下座しました。ミーくんもヤバかったですねぇ。てか、単純に似てた気もします。声色の変化という「声優スゲェんだぜ」的な意味では間違いなく大本さんが一番だったと思います。まぁ、早い話、この人にマタタビ役を当てたのがスゴイってことなんですけど。ちなみに、原作最終回の序盤って、マタタビとナナちゃんの会話が結構続くんですよ。ここは完全に大本無双ですよね。ほとんど落語w
 んで、クロちゃん役の坂本さん。クロちゃんが最高なのは別に当たり前で当たり前のように大感動なんですが、ゴロー役も担当してたんですよね。少しメタな感想になりますけど、ゴローがクロちゃんと同じ声をしている、ということに感動してしまいまして。勝手にドラマやら意味を妄想してしまってヤバかったです。「そうかクロとゴローは表裏一体だったんや‥‥」とか勝手に感極まってましたw それと、原作最終回って雪が降るじゃないですか。クロが「雪降りそうだな」って言う所で坂本さんが客席に向かってアイコンタクト送るんですよね。時間差の生じるブログだと伝わりにくいですけど、この日は夕方から雪が降るという予報が出てたんですよ。そんなミラクルにまた勝手に感動しつつ、「それをすかさず拾ってファンを盛り上げるとはさすがやな‥‥」とプロの技とサービス精神に脱帽です。
 ついでに時事ネタですと、このイベントが行われた日ってのは『新装版』の3巻が出た翌日でして。3巻の描き下ろしってナナちゃんの誕生編じゃないですか。それが最終回にチラッと出てくるんですよね。「これ昨日の描き下ろしのヤツー!!」と朗読劇関係ない部分での感動もありましたw


 ということで、終わり。書き忘れたけど、入場者プレゼントとして、横内なおき描き下ろしのメッセージペーパーがもらえたんですよ。入場時にもらえたんですが「もう帰ってもいい‥‥!」ってなりましたねw
 画像上げようかとも思ったんですが、作者がツイッターリツイートしてたんでそっち見てください。

 あーあと、今回のトークイベントの模様はいずれネットで配信する予定があるとか言ってたので、情報を追っていれば見れるようになるんだと思います。Kのツイッター見てればいいのかな。作者でもリツイートする気がしますけど。( https://twitter.com/reBOMBOM_PRhttps://twitter.com/kur0nana
 とにかく、よかったです。原作派もアニメ派も楽しめる内容になってて文句ナシです。てか、未だに10年前の作品について語れるってスゴイことですよね。登壇者にとっては数ある作品の中の1つだろうに‥‥感謝しかないです。

宇宙のガズゥ (KCデラックス)

宇宙のガズゥ (KCデラックス)