北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

『新装版サイボーグクロちゃん』1巻の感想

新装版 サイボーグクロちゃん(1) (KCデラックス)

新装版 サイボーグクロちゃん(1) (KCデラックス)

 今更、あまりに今更ではありますが、感想。発売時に書きたかったんだけど、書きそびれました。
 気合い入れて全話感想やろうと思ったら、気合いが必要すぎて頓挫。

 そんな中、今年の7月にですね、pixivコミックという場所で『サイボーグクロちゃん』の連載が始まりました。復刻連載ってことなんですかね。
 ちなみに、pixivコミックに関してはよく分かってないです。まぁ、数週限定で無料で読めるよ、という公開形式なので雑誌っぽい、連載っぽい、ということなのでしょう。

 そんなpixivコミックに目を付けました。
 まず、ツイッターで毎週感想を書く、ある程度量がたまったら単行本の感想としてでっち上げる。今ここ。

第1話「史上最強猫誕生!」


 こんな感じ。ちなみに、本話はボンボンでの連載前ですね。お試し期間中みたいな。剛くんのキャラデザがお試し感ハンパないです。アニメ版の担当声優さんがこの絵を見て声を準備したら大変なことになっていました。
 てか、記念すべき初回の感想がラジコン親子とそば屋ってのもどうなんだろう。いや、ホントあそこ好きなんですよ。ハチャメチャなことをやればやるほど、急に冷静な客観視点が入るだけで爆笑してしまう。本作のギャグにおける1つの定型と言えるのではないか。

第2話「怪人ヘビビンガー登場!」




 ヘビビンガーって怪人なんですね。怪獣じゃなくて。脚が大事なのか。やっぱおスネちゃん。
 クロちゃんだけで話が進むのは初期特有って言ったけど、テレビ局の人とか、ヘビビンガーがまさかの再登場をするんだから驚きですよ。もうちょい先。

第3話「剛くん再び‥‥」



 しれっと作者のツイートも混ぜ込むスタイル。気づかなかったけど凄い‥‥
 アマゾンで大暴れしたクロちゃんがパトじいに追いかけ回される。割と苦戦するのが面白いですね。一般人を交えてもハチャメチャは出来る、という意味ではイチローたちよりも早い。

第4話「大決戦in北海道!」


 子供たちのくだりは今後何度でも繰り返したいような話。具体的にいうと、イチローの生徒たちですね。あいつらの悪さ、子供としてのリアリティーはこの時点でもうあった。

第5話「地獄のハイウェイ!」



 ドライブスルーのくだりも大好きです。ミーくんが単独でもギャグになる、という意外性。この頃はまだ意外なんですよ。

第6話「南海の荒波バトル!」


 1巻のベスト回かな。ホント好き。

 ↑余談というか自慢。うちのブログが「横内なおき巡回済み」になった日。ツイッターとブログやっててよかった。

第7話「恐怖! 機動ビッグ・サム」


 当たり前すぎる話ですが、サムの名前と扉の元ネタは『機動戦士ガンダム』のビグ ザム。ボンボンといえばガンダム。今思うとサブタイが「機動」になってるのはそういうことなんですね。ガンダム詳しくないので気にしてませんでした。
 余談ですが、映画『パシフィック リム』鑑賞時の感想ツイートが作者にリツイートされました。ツイートが「巡回済み」。
 やっぱ作者がリツイートした後はファンからのリツイートの伸びがヤバかったですね。ツイッター上の『クロちゃん』ファンが芋づる式に出てくるようで面白かったです。
 ‥‥もうこのネタないので安心してください。手持ちはゼロです。

第8話「ミーくんの初恋」


 あまりに名作。本作といったらとりあえず「ミーくんの初恋」です。そんな本話で大活躍したのはヒロスエ
 そんなヒロスエは、アニメオリジナルで「フカキョン」、『ガトリングセレクション』の描き下ろしで「トリンドル」とシリーズが展開されていきます。剛くんの趣味なのかなw
 ちなみに、タイトルに「!」も「‥‥」も付いてないのは意外と初。本作の新機軸という趣あると思います。狙ったかは知りませんが。
 見所としては連載や単行本当時はスルーだったスヌーピーが修正済みw

第9話「銀行強盗にご用心!」


 クロちゃんが走ると街が壊れる、というのはサム回でもあったけど、今話はクロちゃんがメインになって壊してますね。破壊のプリンスが確立した感ある。
 前話が挑戦的と思えるほどにいい話だったことの揺り戻しか、照れ隠しか、冒頭に「キュートでやさしいプリティミーくん」とネタにしてるのが面白いですね。

おまけ漫画「パシフィック・サム」

 元ネタは当然『パシフィックリム』。何でも溶かす液つながり。ちなみに、扉も映画のポスターをなぞってます。『エヴァ』じゃないよ。

 ここだけマジめに感想書きます。

 開幕のオーサムの料理シーンが意味わかんなくて最高です。ちなみに、新装版最初の描き下ろしですので、ファンとしては待望の完全新作です。『ガトリングセレクション』以来。読む時のワクワク感わかりますかね。あんなに幸せなことはない。
 てか、続けて読むと、ちょっと語り口とか、ギャグの入れ方が変わってるのが感じられますね。1995年と2015年の作品なんだから違うのは当然だw

 タコとコサムの謎の遊び。ケンカして仲直りする感じも含め、本作は子供を描くのが本当にうまいと思います。よく分かんない子供特有の謎テンションが描かれてる。そんなタコが‥‥というシビアな展開に。ここらへんも今思えば作家性が現れてると思います。ただ、第9話までにはそんなに出てきてないと思われる作家性なので、結構驚く(生きてたけどね)。

 オーサムといえば中松。まさかの登場で笑いました。こんなとこにまで付いてくるとはw
 そして、今ごろ便乗の「ジェーガー」。当然『パシフィックリム』のイェーガーです。『進撃の巨人』ではない。

 「この漫画すぐサビますからね‥」とあるけど、サビる描写は初期に集中していたと思います。つまり、このセルフツッコミのようなセリフは『新装版』1巻の内容を踏まえている可能性ががが。

 親、大人たちがケンカしてる中、子供たちはすぐに仲良くなって‥‥というオチ。元ネタではないけど、『おとなのけんか』という映画と味わいが似てる。まぁ、この世の真理みたいな話なので、元ネタとか関係なく似てしまうってのはあるわな。
 何度も言うけど、子供の描き方がうまい作品、という証拠だと思います。子供のリアルがある。

 そして、最後の最後にジーサンバーサン登場。そしてクロちゃんの名前だけ出てくる。これは完全にファンサービスですよね。
 サービスと同時に焦らしでもある。久々の描き下ろしだけど「クロちゃんはまだ見せないよー」という焦らし。『新装版』は全6巻ですので、描き下ろしも6話。クロちゃんはいつ出るのかなー、という焦らし。


 ということで終わり。時期的とはあまりに言えないので特に意味のない記事だと思いますが、個人的にやっておきたい、という類の記事なので何でもいいです。


 最後に作者謹製、1巻の元ネタリスト。作者の好きなものごった煮、というのがよく分かりますね。
 子供の頃は1つも分かりませんでした。気にせずゲラゲラ笑ってた。今になると、半分以上は何とか。言われて「ああ~~っ」となる。
 そんなこんなで2巻以降もこんな感じで書いていきたい。余裕があれば。

 ‥‥ツイートの引用しまくったワケですが、思ってよりも表示が見にくいことに気づきましたw
 ひょっとしたら次巻の時は違った形になるかもしれませんw