北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2020年26号の感想

週刊少年ジャンプ(26) 2020年 6/15 号 [雑誌]

 映画館このまま再開っぽいので『鬼滅』よかったですね。『生徒会役員共』は延期……

表紙

 『約束』。本編未登場のエマワンショット。本編の補完として見れるのが良いですね。単行本に入らないのが惜しい。

6月のJC新刊

 ついに雪崩くんカラー。めでたい。雪奈ちゃんだけど。電子版でのカラー期間が分からないので酌人のカラー事情は分からないのですが、玄士郎様はアニメがありますね。古参強い。

読者プレゼント

 制作は石川。『スプラトゥーン2』が目玉ということでイカ押し。モデルも立てずにイラストで全面展開というのが珍しい。権利関係分からんけど、こういうときってインクリンクは描いちゃいけないのかな。
 ダジャレ。イカダジャレって古今東西楽しまれてきたと思うんですが、「賞品クレーケン」は誰も言ったことないのではないか。レベルが低すぎて、だけど。とはいえ、新鮮なネタがあるのは良かった。他にもダジャレのバリエーションが浴衣で高レベルな回だったと思います。
 「いちマイカんばんに!!」はそもそもマイカを知らなかったので勉強になりましたw そんな呼び名あったのか。たぬきむじな事件みたいな。

巻頭カラー『約束のネバーランド

 2047年設定なの忘れてた人手ぇ挙げてー!! ハイハーイ!!!
 大変申し訳なかった。マジ完全に忘れてた。こないだのコロナが言及された回も「かつてあった災い」みたいな距離感だったのかな。根本を勘違いしていたでござる。
 そんなコロナが出てきた回の感想で「これ『imagine』だよね」みたいな感想書いたと思うんですが、そしたら今回「国境の撤廃」とか言い出したのであながち的を射てたのですね。
 んで、本題。エマがいない。フィル視点を挟んでからのエマ不在リアクション大会。ノーマンの瞬発力が最高ですね。サイコみがある。子供たちのリーダーとして合理的な判断を下さないといけない “幸いだった” とか精神分裂みたいな領域に入りかけててマジ怖い。誰かノーマンのケアに入ってあげて。レイじゃ無理か……。
 んで、エマ捜索で一致団結。エマに与えられるばかりで今度は恩返し、という展開はもっともなんですが、「エマを助ける」という目標設定をしないと心を保っていられない、みたいなギリギリさも感じる。特にノーマン。
 からのどこにいるエマでエンド。誰かの足が見えるんですが、靴のデザイン的に人間界なのかな?

Dr.STONE

 無線での情報戦。盗聴の恐れがあるのでボカしながら話すんですが、それを担当するのが原始人組のコハクとクロムってのが面白いですね。石化組だったら仕組みは分からなくても盗聴の危険性は知ってる。
 いきなり直接対決からのDr.大樹は笑った。笑ったけど、今は何を言って何を言わないかに神経を使う情報戦なので、ゼノが名乗る場面がないのに “Dr.ゼノさんと言ったか” みたいなセリフはちょっと萎える……は言い過ぎだけど気になる。
 勝負のキーアイテムはやはり復活液。からのゼノたちがどうやって復活したのか、その仕組みをどう把握してるのか説明されるのがうまい。緊張感のある会話、それ自体がエンタメになってるので、そこに説明的な情報が入るのが良い。

僕のヒーローアカデミア

 前回のラスト、デクの攻撃がどういう理屈なのか気になってたんですが、その説明が特にないまま失敗に終わってしまった。ある程度止まる算段がないのに闇雲に蹴っただけだとデクがバカっぽいというか、前回のラストの熱さが台無しになっちゃうと思うの。
 異形のトガちゃんからのマキアハンドどーん。特に2人に連鎖というか因果関係はないんだけど、話のテンションというか絵的に熱い。
 からのエンデヴァー突撃でエンド。序盤の描写で「空飛べる人は崩壊無視できるから動きやすいよね」みたいな印象を受けてたんですが、ちゃんとだからこそエンデヴァーが現地に迎えた、となるのが良い。みんな崩壊の波から逃げてたのに1人だけ逆方向に動いていた、という意外性も良いですね。

『森林王者モリキング』

 バーベキュー。虫がいるのに火焚いちゃダメだろ……と思ったら一応目次で言及されてました。ただ、虫考証はしっかりしてほしかった気もする。キュウリのくだりとか面白かっただけに。
 まぁ、虫は火が怖いって描写をしちゃうと虫が人類を滅亡させるって話の際に「火焚けば勝てんじゃね?」となっちゃうのでそれを避けたかったのかもしれない。マジなシミュレーションとして、人類と全虫が戦ったらどうなるんですかね。ちょっと面白そう。気持ち悪いけどw
 彼氏、同棲、ペットの誤解3連発は笑った。一瞬でも「ホントのことを言えば誤解は解ける」とか思ってしまった自分が恥ずかしい……

センターカラー『チェンソーマン』

 カラー3ページだった。すごい。
 んで、人気投票の結果。すごい女性人気でびっくりしました。まぁ人数的にそりゃそうなのかもしれない。
 悪ふざけ票は普通につまらなかったんですが、作者がコメントでうまく処理してたのでそこは良かったです。最初カラーイラストで11位の姫野さん入れてあげて優しいとか思ったんだけど、悪ふざけを除外したら普通に10位なので考えを改めました。
 あとはポチタが久々に見れて嬉しかったのと、クァンシよりクァンシの魔人の方が人気あるのがマジ謎でした。あと、デンジ人気なくて可哀想w

 本編。ちゃんとパワーちゃん回になっててすごい。と同時にポチタ回のエッセンスもあるので嬉しい。デンジが弱ったパワーちゃんに優しくするのはポチタとの経験があるからだと思うんですよ。デンジが人間的に大きく成長する回でかなり感動的だったんですが、その根っこにポチタの存在がある。さすが9位。
 マキマとパワーの2択で後者を選ぶ。エロだけじゃない、とデンジが学んだのはホント良かった。その選択に対してアキが小さく微笑む、というコマが1つだけ差し込まれるのも良い。デンジの成長を見てくれてる人もちゃんといる。

『ボーンコレクション』

 転がってきた白羅のポーズ、なんか見たことあると思ったらツインテールだ。ツインテールの日にツイッターのTLに美少女画像に紛れて流れくるでお馴染みのウルトラ怪獣。すっきりした。可愛い。
 ピンチなところを筋肉無双。「筋突隆々」は面白いんだけど、わざわざ骨が絡んでくる言葉使わなくても、とは思った。ややこしいw
 んで、筋肉。同じ法衣(?)を着てるはずなのにパツパツになってて面白い……と思ったらあの法衣が既に女子用のデザインになってたのですね。カザミは前開きだけど、筋肉とりのちゃんは前閉じててリボンっぽい帯。
 んで、筋肉が『トータルリコール』して中から美少女。ちょっと違うか。とにかく美少女。四天王がやけにアッサリ出てくると思ったら、まだまだラブコメ要員ぶち込むのか。まぁまだラブは発生してないけど。20歳以上は確定で、高校生視点で年上、なのにあのビジュアル、そんな彼女になでなでされる、みたいなくだりは面白かった。良さが複雑。単に美少女というのもあるけど、カザミ的には実力者に自分の才能を評価されたので嬉しい、という意味で感動的でもある。カザミのことを考えたらマジ感動の場面なはずなんですが、カザミの泣きがものすごい緩い。ここもっとエモく出来るだろと思うんですが、しないのが良い。
 新キャラ投入で白羅の絶対女王としての座が崩れたのが面白いですね。それもゴリラに対するトラウマ。ひたすらわちゃわちゃしてて楽しい。
 目標設定からの次のミッション。呑子先生やんけ。

ハイキュー!!

 ウシワカ回。1ページ目、天童が登場して「誰これ!?」からのスマホの表示で天童と分かる演出だったんですが、柱で天童と明かしちゃってて台無し。反省しろよ。天童初じゃなかったらごめん。
 そんな天童。通りすがりの犬の散歩お姉さんにドン引きされてて笑った。妙に主張してくるモブ良いですね。珍しいと思う。
 ウシワカパパ。パパの本のタイトルがしゃらくさい新書でありそうな感じで笑った。笑ったけど、具体的に元ネタとかないよね? ちょっと心配になってきた。
 ウシワカ新フォーム。よく分からんし、当然マネできるはずもないんですが、何となく「なるほど これは厄介だ」と分かった気になれる感覚が好きです。実際のところ何も分かってないに等しいんだろうけど。説得力を感じる快楽というか、そこにエンタメ性ある。
 そんな新フォームの踏み台としてサクサが利用されるのも良い。先週のドラマを踏まえた上だと、ウシワカの左手というギフトがより重く感じられる。最近ターン制でそれぞれのキャラ回をやってる印象もなくはないんだけど、前回あっての今回、とうまく連鎖してる。

センターカラー『アクタージュ act-age』

 舞台編が舞台化だって。舞台だと最初からやらずに、特定のエピソードだけをやるのもアリなのかな、と思うと面白い企画だと思う。ぶっちゃけ今デスアイランドとかやられても「これで本作のこと分かった気にならないで」となるファンも多いと思う。『ゆらぎ荘』のアニメに対して「まだ〇〇も出てないんですけど」って思うのと近い。あと何クール作ったら雪崩くん出るのでしょうか……。
 舞台と同時にオーディションもやるようで、たぶんそっちも1つのショーとして利用するみたいな感じなのかな。とりあえず「バカでも分かるように演じろ」はリアルでやってほしいw

 本編。黒山の映画。女優の顔が映らない。読切のときにも感じたけど、天才の作る映画を表現する際、気をてらった手法になりがちよね。漫画で分かりやすく伝えるためには必要なんだろうけど。若干のしゃらくささも感じるというか。まぁ、アート色の強い作品だと不可避なのかもしれないけど。
 そんな顔。黒山が満を持して顔を撮れるのが、撮りたいと思ったのが夜凪。この前フリはすごい良かった。黒山の成長ドラマという側面が強調されたのも重要だと思う。当たり前だけど大事だよね。黒山が一方的に自分のビジョンに夜凪を当てはめてくだけではなく、ハタチの頃からいろんな人生経験を経て、夜凪からも影響も受け、 “撮らなければいけない映画が見えるようになってきた” 。師弟モノで師匠も成長するのは忘れがちだけど大事なファクターだと思います。

『タイムパラドクスゴーストライター

 Gペン殺人事件は面白かった。漫画家あるあるも興味深い。ペン先を下にしまえばいいと思うんだけど、ペン先の方が傷ついちゃう可能性があるからダメなのかしら。
 殺人を罪を背負うのはダメ。気にするのそこかよと笑ったし、妙に的外れな気もしたんですが、「未来」の話ということで大事だったのかな。結局は命乞いなので「なんでだよ」感はあるんですが。
 本当のことをゲロるが信じてくれないは想定内だけど、 “独創的なジョークで天才ぶってるんですか!?” は笑った。たしかにそう見えるかもしれない。つまらないけど、それが逆にムカつくというか。
 あと、2人の年齢差を考えても「君には未来があるんだから」となるのもまぁ分からんでもない、のかもしれない。もちろんアイツの罪の話だから「そこじゃないだろ」でもあるんですが。
 からの個性コンプレックス。漫画に限らず芸術家、表現者だと不可避なテーマなんでしょうね。もちろん私は漫画家じゃないし絵も描きませんが、子供の頃何かにつけてああいう説教をしてくる大人が嫌いだったのでちょっと気持ちは分かる。それが心の傷というか呪いになってしまう人もいるだろうな。
 からの個性説教ファックオフ、と彼女の方も言い出すのは痛快。結局あの人は天才で「個性がある」と評されるタイプだろうから、このテーマの掘り下げとしては不十分だとも思うけど、まぁ作品全体のテーマじゃないならこのくらいでいいのかもしれない。
 終わり。やっぱ3話でワンセット、みたいな扱いだったのだと思う。ぶっちゃけ主人公が1人でいるとウダウダとモノローグ重ねすぎでウザいので、ヒロイン出てきて多少振り回されるくらいのバランスが良いのかもしれない。ただ、美少女との交流もいいけど、タイムパラドクスとかSF考証みたいな部分の方が見たいですw なんか良い話にまとまった風だったけど、「そもそもどうなってんだよ」と気になってしまう。ここらへんマジで心配というか、作者はそこに興味があるのかが分からない……

ブラッククローバー

 まさかの図書館モチーフ出てきたのでビックリ。『チェンソー』で見たばっかり。知識の象徴として図書館ってのは分かるんだけど、バトル漫画のバトルの最中にやるのは相当レアケースなんじゃないかしら。 “何でアンタなんかに教えなきゃいけないのよ” は感じ悪いだけど至極当然のことを言ってるんですが、これがあることで情報による攻防みたいな雰囲気になるのが良い。闇と世界樹というキーワードを出してしまった時点で勝負アリ、というかんじですね。バトルは終わらないけど。
 んで、水精霊の本気。水で包めば血液魔法は半減、そしてまさかのノエル人魚モードで味方はパワーアップ。ビジュアル的なインパクトだけであとは大体理屈が分かる。うまいと思います。
 そんな人魚ノエル。可愛いんだけど、動きにくそう……とか思わんでもない。まぁ、今回限りのコラボ技ってことだから問題ないんだけど。
 ラストページ、ノエルの突きを下から舐めるように見上げる構図になってるのでフェティッシュな魅力が生まれてるのも確かだと思います。端的に言うと変態性を感じるw ビキニが少し浮いてるんですが(魔法だから成立する)、その隙間を覗くような絵になってるのが大変に変態。

センターカラー『ぼくたちは勉強ができない

 カラー扉、師匠。「文学の森の眠り姫」らしいのでバラとイバラがモチーフなんですが、にしてはイバラ少ない!! 「テーマ的に必要だけど邪魔じゃない??」という感じでおかしかったです。
 本編。師匠ルート開始なんですが、かなり丁寧に歴史の分岐を描いてるので驚きました。急にどうした。あの日あの時あの場所で唯我の隣にいたのが○○じゃなくて師匠だったら、というのは歴史if感あってちょっと好き。トゥクトゥーン
 期待するだけ無駄だとは思うのですが、今度こそ受験勉強の話にフォーカスするのでは? と淡い期待。何とかならないかしら。

『ミタマセキュ霊ティ』

 話としては非常に熱い内容なのに出てくる敵のセキュ霊ティで遊びまくる。無限出オチ地獄。ランキングを細かく刻んでくるw そもそもBODYで遊び尽くしたのに、その格下ををわらわら出してくるのが笑える。
 んで、1ケタBODYは不在なのでその上の四天王。その中の1人にハゼレナの霊を操る能力を評価される。今週の『ボーンコレクション』で見たやつだ!! 意外な2作が被りましたね。

『呪術廻戦』

 北極からの南国。こっちは四天王じゃなくて御三家。
 んで、敵の大技はおさなか天国。際限なく湧いてくるので強い。拘束、視界を奪ってからのワンパンなので強い。ハメ技みたいな感じもあるんだけど、ちゃんとワンパンを挟んでくれるので見てて楽しい。無限湧きは呪力の消費エグそうなんですが、そっからの「その隙にワンパン」は非常に効率的というか省エネなのが面白い。
 からの真希先輩パワーアップ。バトル中のパワーアップ展開に説得力を持たせるのって難しいし、そこがバトルの味噌だとも思うんですが、彼女の場合は「強い武器を手にする」と単純明快。メグ子さんによる「マキパンマン新しい顔よ!!」ですね。

『思春期の変化に戸惑う男の子の話』柏木郁乃

 twitterブコメマンガ賞の大賞だそうです。なので4ページ。てっきり何かの代原が始まったのかと思って「休んだのは誰かなー??」とニヤニヤしながら目次を確認してしまいました。
 これは雑誌で見開き表示で読むのとtwitterで読むことの違いもあると思うんですが、4ページ目をめくった際、「オチなしかよ……」とガクッときた。そもそもこういうラブコメにそれほど関心がない、というか「ラブコメ」の意味が広くなりすぎてるのもある。ぶっちゃけコメディ要素ほとんどないじゃないですか。「女の子可愛い」と「あまずっぺぇ」がほとんどだと思う。まぁ、カルチャーギャップですね。4ページ漫画と4コマ漫画は似て非なる存在……いやこの手のギャグ少なめラブコメ4コマだとこういうのも普通にあるのかもしれないけど。

『マッシュル -MASHLE-』

 人形の悪魔は強い。まぁ、単純にチカラの強い人形がいた、ってのは人形魔法らしさを感じないのでちょっと惜しい気もする。いや、チカラの強い人を捕まえてきたから人形使いならでは、みたいなロジックも成立するかもしれないかも。ただ、あいつ腕いっぱいあってまた別の話?
 そんな豪腕の人形に対してマッシュが “鍛え方が段違いだ” と賞賛したのは面白かった。筋肉という物差ししか持ち合わせてない。
 からの金貨の危機を筋肉大喜利で打破。ちょっと筋肉関係なくなってる感もあるんですが、まぁフィジカルってことでいいのかしら。ただの強化系だよね。てか、ウボォー。

『アンデッドアンラック』

 最強らしい人が戦闘のド素人にしがみつかれてる絵面がちょっとキツい。いくらなんでも無理あるでしょ。他のユニオンのサポートがどれほど優れていたとしても指分身はしてたわけで、それなら本体の再生先を指の方にすれば即クリアじゃないですか。「不運がどんなものか確かめてやる」みたいなスタンスなら成立するんだけど、違うよなぁ。
 ブラックジャック状態で復活してからのキス。この変身の儀式は良いよね。分かりやすい。ただ、白い部分がアンディみたいな印象にもなるので、「クチはヴィクトールじゃね?」とは一瞬思った。髪の色に意味はないからあの瞬間は全部アンディって少し考えたら分かりましたけど。
 最後の一押しはシェン。かっこよかった。如意棒をジャスト垂直に伸ばさなきゃいけない、とか細かいこと想像してしまうんだけど、あれはロマンぶっぱで好き。シェンの拘束は筋力で無効化されたばかりですが、指を銃にするやつは止められる、みたいなのも特に説明はなくても飲み込めました。
 アオリの「想いよ届け」は良かったけど、いつか本編で使う可能性もあると思うので控えてほしかった気もするw まぁ、担当「こんなんどうでしょ」戸塚「やるじゃん」 みたいな確認があったならいいけど。

『夜桜さんちの大作戦』

 ゴリアテ!! ついに来たゴリアテ回。長かったなぁ。もう37話だよ。
 神経症的に伏線を入れたがる本作ですが、2ページ目の “あの子どもの中に殺し屋が紛れてるかも…!” のコマが今週の伏線。子どもじゃなくて風船配ってるピエロが殺し屋。律儀に仕込むのは好きなんですが、「いやピエロのが怪しいだろ」とも思うw 要するに太陽の考えすぎと思われた心配が的中してしまうオチなんですが、「あの子どもの中に」じゃなくて「あの中に」で全然良かったよね。それだと太陽が正解すぎてアウトってことで言い回しを変えたんだろうけど、ちょっと無理が生じてる。
 伏線としてうまかったのは風船のピエロがパソコンで六美たちを監視する場面。パソコンで見てるので「遠くにいる」と錯覚するじゃないですか。実際は「さっきは現地にいたけど今は近くの別の場所にいる」。ここは普通にうまかったです。あと、正体が分かったあとに「さっきの風船配りか!!」みたいなフラッシュバックを入れなかったのも良かったと思います。
 んで、ゴリアテ。大きくなって悲しい……けど、それはそれで可愛いのでアリ。六美を乗せて全力疾走のくだりも絵的な良さを感じる。あんだけ大きくなっても相変わらず黒ベタなので違和感もあるんだけど、その違和感が面白いというのも分かる。

ゆらぎ荘の幽奈さん

 コガラシくんの復活を信じて時間稼ぎ。起床組がバトンを繋いでいくんですが、それぞれが目に涙を浮かべてるのが最高ですね。「寝起きって涙出るよね」という話ではなく、なぜ彼女たちが泣いてるのか、とオチがつくのが感動的。直接涙に言及するような場面はなく、よく見ると泣いてるというバランスに留めてるのが良いんだよなぁ。そして幽奈さんはみんなの話を聞いたあとに “わたしがゆらぎ荘の地縛霊なんかにならなければ!” と涙を浮かべ、その幽奈さんを救済するべく最後の登場するのが千紗希。かっけぇw 圧倒的ラスボス感で出てきたので正直ちょっと笑いました。かっこよすぎて笑う。唯一バトル的にはまったく意味のないキャラなんですが、幽奈さんを救えるのは彼女だけ、と結論づけたのが本当にうまい。幽奈さんのせいで別れたのではなく、幽奈さんのおかげで出逢えた。もちろん屁理屈的な言い換えなんだけど、彼女らの蓄積を踏まえると泣ける。幻流斎の無限ループを除いて考えると人生経験は千紗希が断トツですね。10年くらい余計に生きてるので。「私はプロポーズまで経験してますけど?」という貫禄を感じる。バトル的には最弱だけど、恋愛経験では最強w 幽奈さんを除いた5人の中では涙(の描写)の量が最も多い、というのも芸が細かいですね。
 んで、4人の連携。狭霧が穴を開け、朧が送り、雲雀ちゃんが守って、かるら様が攻める。狭霧はちょっと違うけど、それぞれ予知夢での成長経験が生かされてるのが最高ですね。まさか雲雀ちゃんが雪崩くんを守るとはなぁ。おかげで乳首が隠れちゃったんですが、これはやむなし。
 千紗希がラスボス感あって面白かったんですが、冷静に考えると寝落ち組のMVPはやっぱかるら様だと思います。他心通で情報共有できたのがデカすぎる。正直話が複雑になりすぎてるので、そこにキャラそれぞれ知ってる情報が違うとなっちゃうとパンクしてしまうというか、焦れったいだけだと思います。そこでかるら様が暗躍することで寝落ち5人が読者が知ってるすべてを知ることになる。それがあってこその今回の連携だったわけで。まぁ、かるら様は未来予知の前に大きな成長を遂げてるのでバトル的な気持ちよさで言うと控えめかもしれないんですが、裏方としてあまりに重要。あとラストページの泣き顔もかるら様が一番可愛かったと思います。
 ある種の寝起き大喜利とも言える4人の連携のあと、大トリとして出てくるのがコガラシくん。幽奈さんとの関係において「寝起き」というテーマを持ってきたのがマジ最高でした。いつもは寝起きに幽奈さんを触ってたコガラシくんが今回はオッサンのおさわりを阻止w この手のボスキャラが手を伸ばしてくる描写ってこないだ『鬼滅』で無惨が炭治郎に手を伸ばしてたのも思い出すんですが、今回のボスキャラの手の矛先は幽奈さん。幽奈さんは裸で、手による攻撃なのでどうしてもセクハラ的な絵面にもなり、それをコガラシくんが阻止。完璧だったと思います。
 いや、ワガママを言えば醸之介相手に呑子酌人が共闘する絵とか見たいし、もちろん雪崩くんの見せ場も欲しいのでこっからもう味方サイドをもう一巡してほしい気もするんですが、「クドすぎるわ!」というのも分かりますw

『魔女の守人』

 クロードが迷いながら戦ってると司祭がストップ。戦うことすら許可されないのが泣ける。司祭のクズっぷり好きw
 んで、クロードが一歩引いたところから事態を眺めることで冷静に物事を考えられるになり「いや普通に考えて守るべきでしょ」と当たり前の結論にたどり着くのも良い。それまでは徹底的に左から右に攻撃してたクロードがついに右から左の方向にスイッチするのが実に漫画的な演出で良かったと思います。ヒーローは左に進む。クロードは突き主体で戦うので左右の方向がよりシンプルですね。

『AGRAVITY BOYS』

 ババがケツに何かを入れる話かと思ったら、まさかのコージくん回。そう来たかw 扉が今回の味噌である間違い探しになってるのが良いですよね。『ゆらぎ荘』の雪奈ちゃん回の扉と同じで「気づいた?」と作品が読者を試してくるw(気づきませんでした)
 ぶっちゃけキャラデザが簡素すぎてマジでややこしいんですが、コージくんのツッコミを通じて見分け方をレクチャーしてくれるのが良い。フキダシの形が極めつけで良かったですね。
 カラオケ。カラオケあるあるみたいなギャグになってるんですが、同時にコージくんが4人のこと大好きで仕方ない、と透けて見えるのが良いですね。ベタボメなのが可愛い。

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 6/1は世界牛乳の日。世界なのがすごいw
 牛乳に合うヤツトーナメント。マックがパクったでお馴染みの「ナイスコーヒー」の牛乳版ですね。ただ、私は牛乳をストレートでグビグビ飲むとお腹下しちゃうので関係のない話です。ちなみにコーヒーも濃いやつをストレートで飲むと下す。クソザコ。
 とはいえ、この中だとバウムクーヘン圧勝な気がします。味の相性、そしてパサパサ感の補完。

 同じく6/1は衣替え。ということでカバーを外すと仕掛けがあるジャンプコミックス特集。これは面白い。持ってなきゃ当然知らないし、持ってても知らない恐れがあるよね。電子版の事情は知らない。収録する作品も増えてきてるみたいな話は聞くけど、確実じゃないのは怖いよね。この仕掛け、個人的には『新米婦警キルコさん』が好きです(古い)。
 基本的にはかっこいい表紙を外すとギャグ的に落とす、という感じなのかな。『キルコ』もそうです(しつこい)。ちなみに、国会図書館に所蔵される際、カバーはあくまでも本体を保護するもの扱いになるので破棄されるらしいです。必ずではないけど。カバー下をふざけたデザインにしてるとそれが本デザインとして保管されてしまうw

次号予告

 『約束』がセンターカラーだと確信してたんですが、『約束』は何もナシ、代わりに『ゆらぎ荘』がカラー。げえっ。重大発表らしいので、せめて、せめて移籍であってくれ……と思うのですが、移籍したらほぼ間違いなくエロの先鋭化が進むと思うので、それはそれで興味ないんだよなぁ。
 特大センターカラーらしいので、ひょっとしたら主要キャラ全員集合もあるかもしれない。そしたら雪奈ちゃんではなく雪崩くんのカラーもあるかも、と期待することにします。今までの傾向的にそういうのはやらない気もするんですが、最終回だったら……って最終回はイヤです勘弁してください。

目次

 ジャンプマイベスト3。戸塚先生の好きなガンダム作品。1位にSDガンダムを選ぶあたり「ナメてんのか」感あるかもしれないんですが、個人的にはガッツポーズ。一時めっちゃハマってました。ガンプラといったらSDガンダム

原稿上がりにスタッフさんとラッシュデュエルをしましたボコボコにされました
(『ボーンコレクション』)

 何かと思いましたが遊戯王カードの一種らしい。てか、『ボーンコレクション』新連載号に付録でついてきたやつ!!

ヴィクトールが初めて出た回の次PでSS3悟空がいたのは本当におでれぇた!
(『アンデッドアンラック』)

 元ネタを恐れない姿勢。

ベランダにプール設置検討…でも手入れが大変そうだし…水溜めに6時間…
(『ゆらぎ荘の幽奈さん』)

 どういう規模のプールなのか想像がつかない……。

今余裕で出前館の会員ランクゴッドなんですが更に上の称号あっても狙えそう。
(『AGRAVITY BOYS』)

 ランクの名前がバカ丸出しで笑った。神の上か!?

愛読者アンケート

 新連載も読切もないので質問の掘り下げが深い。電子書籍、オンラインでのマンガサービスについて。
 そもそも「電子書籍」と「オンラインのマンガサービス」を区別して認識してなかったです。紙版を買う代わりに買う(買い切る)のが電子書籍という定義なのかな。
 そんな電子書籍。直近3ヶ月どころかほとんど利用したことない……のですが、つい数週前にジャンプGIGA買いました。紙がどこも売り切れかつ、開いてる書店少なくて。なので「特に理由がなければ紙の本を買いたい」になるんだけど、そもそも雑誌以外は紙もほとんど買わなくなってきてるので、単行本とかならヤブサカではない。雑誌はいずれ捨てるからいいけど、置く場所ないんですよ……。
 「オンライン上でのマンガサービス」。こっちの選択肢にKindleあるんですが、あれ、Kindle買ったのってこっちに該当するのかしら。分からん……。まぁ、「よく利用した」ではないか。
 「よく利用した」のは選択肢の中だとdマガジン、マガジンポケット、ジャンプ+になるかな。いっぱいありすぎて目眩がするんですが、マジこれ何とかならないんですかね。とはいえ、まとめサイトみたいな解決策はごめんなんですが。

総括

 早かったですね。偉いぞ。明日『ドラクエ10』のアプデ日でしてね、コロナショックで延期になったアプデなので久々に超楽しみなのです。それでやる気出た……と同時に、『ゆらぎ荘』の終わりを感じて軽く落ちてるというか、やる気がなくなってるので短く終わりました。この調子で『ゆらぎ荘』が抜けたらますます短くなる。10k切るわ。

 終わり。今週のベスト作品。『チェンソー』かな。人気投票の結果発表回としてもふさわしい内容だったし、作品全体を語る上でも重要な話だったと思います。

 今週のベストコマ。これは『ゆらぎ荘』の千紗希登場シーンですね。かっこよすぎて笑いました。「お前何もしないやんか!!」と同時に「貫禄……!!」。結果ちょっと笑う。

 最後に今週のベストキャラ。こちら。

  • ゴリアテ 『夜桜さんちの大作戦』
    • マジで待望のゴリアテ回だったんですよ。なんでこんなに待たされたのかと逆ギレしそうなくらい。
    • 大きくなっても簡素な絵で相変わらず表情が読み取りづらいのも可愛かったです。好き。

gohomeclub.hatenablog.com

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