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『生徒会役員共』570話の感想

氏家ト全

　ついに来月となった映画なんですが、ここに来て延期。


　6月から全国的に映画館が再開する流れだったので勝手に「もう大丈夫」とか思ってた矢先なのでショックなのは事実。もちろん前もって決めないといけないから仕方ないんだけどね。そもそも映画館再開っつっても満席回避が前提の営業なので新作を公開するリスクも分かります。判断がめちゃくちゃ難しい、悩ましい時期の公開予定だったのも同情しかないです。
　ただ、気になってくるのは19巻付属のOADでして。9月発売なんですが、『劇場版2』の続きみたいな内容だと発表の順序が大事になってくる。順序の狂いを無視して「脳内補完よろ」で9月発売になるのか、もしくは19巻も延期なんてこともあったりして‥‥。『劇場版2』が8月公開に延期で、19巻は予定通り9月発売、ってのが理想ですが、1ヶ月しか延期しないのは想像しにくいかも。まぁ、すべてがイレギュラーなので素人の想像なんてナンセンスですけど。

#570

　扉はムツミ。良い！！ 暗いニュースを吹き飛ばすムツミの見返り。あまりに美しく、可愛い。うなじもセクシーです。
　「背筋力」という着目をしたアオリもなかなか興味深いです。そこなんだｗ

　梅雨到来。洗濯物が乾かなくて困る、からの洗濯物を出さないようにするタカくん、からの会長でオチ。雨という天候の話題から始まり、それぞれが1つずつ話題を展開し、気づけば会長の下ネタで落ちる。1コマ目から4コマ目へのグラデーション、変遷が楽しい。これぞ日常下ネタ4コマ、という風格すらある。開幕にふさわしいネタでしたね。

　今度はスズネネ。洗濯物ではなく革靴。通気性が悪いから梅雨に弱いというスズの話を受けて当然ネネがオチ。前の会長のオチとワンセットみたいなネタで良いですね。この世界の住人は梅雨の話題からどうしても下ネタに行き着いてしまうｗ
　似たような構造の2本だけに、オチの際の2人のテンション、表情、ツッコミの勢いなどを比較するとより味わいが増しました。

　前の2本が合流。この構成の開幕3本、非常に珍しいですね。テクニカルで面白いです。
　直前の話をタカくんに報告。すると勘違いの可能性に気づいたネネが焦って訂正、それがオチ。あのネネの焦りはタカくんに気を使ったのかと思うと余計におかしい。タカくんのことそうだと思ってるのかしらｗ
　ツッコミが2人揃っているのに2人とも閉口、というリアクションも呆れ感あって最高でした。

　柔道部。梅雨で走り込みが出来ないのではなく、雨漏り。結構大変な事態だと思うんですが、圧倒的なポジティブさ、そしてフィジカルによって解決しようとするムツミでオチ。ちょっと前の「太陽のバカヤロー！」もそうでしたが、本人はそれでいいけど周りはついていけない、みたいなギャップが楽しい。今回は柔道部での出来事なのでチリはちゃんとツッコむことで周りを巻き込まないようにしてるんだと思います。バランサーとしてのチリの貢献は計り知れないｗ
　てか、この水滴を拳で突く訓練。『あしたのジョー』でありましたよね。ムツミか氏家先生、意識してるんじゃないかしら。

　ムツミとトッキー。アニメだとやたら尺をかけた迫力の場面になるやつｗ そんなことも思い出すんですが、そのときと同じでトッキーは負けず嫌いというか、本気で勝ちに行ってる。ムツミって普通に化け物クラスの強さだと思うんですが、それについて行こうとするトッキー頼もしいですね。
　そんなマジになったトッキーに襲う不運でオチ。梅雨の話題続いてたんかい、というオチで笑ってしまった。前のネタありきの構成だったのか。うまいｗ

　ラストページは8コマ。梅雨が明けたはさすがに言い過ぎですが、久しぶりに晴れる。それも下校時。朝から晴れてたわけではないので、ということで4コマ目で一旦のオチ。アリア滑る。
　からの会長が出島さんを呼んで迎えに来てもらい、出島さんが開口一番でオチ。酷すぎる勘違いで笑った。出島さんマジで驚いてる風なのがおかしい。やるわけあるかいｗ
　そんな出島さんに対して会長が「呼ぶ相手間違えた‥‥」とリアクションして終わるんですが、このネタのサブタイって「やっちゃった」なんですよね。当然滑ったアリアのことを指してると思うんですが、この最後の会長の一言のことでもあるんじゃないですかね。つまり、4コマ目と8コマ目、2つのオチを同時に示すサブタイ。見事だと思います。


　終わり。梅雨の話題のみで全ネタ突っ走り、登校に始まり下校に終わる、と時間経過を感じさせる構成でキレイだったと思います。
　今週のお気に入りとしては、3本目かな。前の2本が似た内容で、直前の内容を踏まえた話からまったく新しい解釈で落とすのが秀逸でした。1人だけテンション高くなってるネネと冷めてるツッコミ2人、とキャラクターの魅力もバッチリでしたね。
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