北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2020年50号の感想

週刊少年ジャンプ(50) 2020年 11/30 号 [雑誌]

 こないだ中国のアニメーション映画『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)』を観たんですが、めちゃくちゃ面白かったのでオススメです。ジャンプのバトル漫画的だったんですよね。普通に「領域展開には領域展開ぶつけんだよ!」みたいなバトルやってて驚きました。

表紙

 しまぶーカムバック。背景の家のカラーリングが毒々しすぎて意味分かんない感じがとても良いと思います。

読者プレゼント

 制作は橋本。オオスズメバチなんですが、ぶっちゃけオオスズメバチだったら『モリキング』の方がうまいと思う。ただ、「オススメバチ」は結構好きです。今回の中だとベストだと思う。
 あと、ダジャレ関係ないけど、グッズの中に液晶タブレットがあって時代を感じました。将来、読者プレゼントでもらった液晶タブレットが漫画を描き始めたキッカケです!! みたいなジャンプ作家が出ると良い話になりそうですね。まぁ、液晶タブレットは詳しくないので今回の品が良いものなのかどうかは知りません。

巻頭カラー『BUILD KING』島袋光年

 読切でありましたね。よく覚えてないけど、兄弟のイケメンくんはいなかったと思う。たしか家とのブロマンスだったと思うんだけど、キャラクターとしての家は丸々カットなのか、次回以降出てくるのか楽しみです。
 読切のときにも感じたけど、露骨なまでに『トリコ』路線。インフレしすぎた『トリコ』の世界をリセットしよう、みたいな雰囲気すらある。同じことを読切のときにも書いてないか不安ではある。
 これは今のジャンプとの兼ね合いもあるんだけど、最近のジャンプ作品、みんな若いじゃないですか。連載歴もそうだし、初連載作家も多い。『あやかし』は過去作知らないからアレだけど、『灼熱』は最初『べるぜバブ』をなぞった設定かと思ったら結構違うところに魅力ある。なので、今回の「『トリコ』で見た奴だ!」感が逆に珍しいというか、このある種の王道感ってのが魅力になってると思います。まぁ、中には古臭いと感じる人もいるかもしれないけど、今の連載陣のバランスを考えたらかなりちょうどいい感じの大作(有名作家作品)来たな、という感じで個人的には面白いです。
 ワクワク舞台設定からのバトル。主人公は築くのは苦手だけど、戦闘は滅法強い。デコボココンビとして魅力的なのも分かるし、攻めと守りで2人で1つになってて良いと思います。まぁ、主人公の強さの秘訣がアイテム由来みたいな印象になっちゃうのは少しどうかと思ったけど、あのアイテムのワクワク感は好きです。冷静に考えればあんなに絵を伸ばしたら強く叩けないと思うんですが、ハッタリ重視の勢いはやっぱり魅力的だし、こういうノリは他作でなかなか味わえないと思うので強い。わざわざ絵の長さを数値化するあたり「今後のインフレに期待!!」って感じで最高ですね。個人的はハンマーで連続ジャンプする場面が特に好きです。ちょっとゲームっぽい雰囲気を感じる。現実的には無茶な使い方なんだけど、見てて気持ちがいい。
 島から出る感じになってエンドなんですが、親方が出した条件って「家喰のボスに壊されない家を造ること」なのでそこはクリアしてないんですよね。ボスは倒して平和を築いたのでokって感じになるのかしら。
 あと『トリコ』ファンとしては主人公たちのブロマンスに期待してしまうんですが、相手がイケメンなので少し心配ではあります。むしろ『ブラクロ』のアスタユノの2人の方が近いのかもしれない、とか思った。まぁ、ユノは普通にアスタと同等かそれ以上に強いんですが。
 終わり。やべぇ、特濃しまぶー印だ、という印象でした。めっちゃ見たことあるノリなんだけど、しまぶー以外で見ないノリなので「やっぱコレなんだよなぁ」みたいな気持ちにもなる。

ONE PIECE

 マムvsマルコ。パワーでごり押ししてくる相手にどんな戦い方をするか気になってたんですが、案外すぐ終わる。まぁ、マルコは大ネタすぎるのでそこらへんの事情も分かります。もう単体で面白くなっちゃうので、活躍させすぎると「ルフィいらなくねぇ?」になりかねない。とりあえずプロメテウス無効化のくだりが面白かったです。理屈は分からんが、とにかくマルコの特別性が感じられたのが良い。
 からの感染爆発。そういやマルコ医者だったわ、と思い出しました。マルコの不死鳥パワーでオールクリアとかなったらさすがに萎えるんですが、どう絡んでくるのかは楽しみです。
 そして、チョニキ。ブルックがウイルスに対して無敵なのはギャグでありながら理屈にあってて笑ったんですが、チョニキが医者として活躍……と思ったら感染してるので笑った。真面目に面白くなりそうな要素だらけなのにギャグベースで進むのかよw
 ウソップ。ウソップが普通に強くなっちゃって残念、という人は多いと思うんですが、今回ちゃんとウソップの強さ問題に言及するような話で面白かったです。強くはなったけどボスキャラを相手にするほどは頼もしくないし、まともなバトルも成立しないほどの実力差がある。からの骨メキメキ描写も懐かしくて笑いました。4トンバット以来ですかねw
 からのナミ。そして玉。ナミは感動的だし、玉の登場も熱い。玉はワノ国編におけるルフィの物語の起点となるキャラなので最重要だと思うので。ただ、戦闘に参加するとなると普通に頼りないし、子供が危険な目に遭いそうであまり喜べない。ギャグっぽいノリで敵を倒しちゃっても萎えるし、どうなるのかしら。

僕のヒーローアカデミア

 荼毘、誰にも連絡してなかったっぽいので笑った。だとするとやっぱメインの物語の邪魔みたいな印象も強くなっちゃうなぁ。そっちの話にもっと集中できるときにやってほしかった。もしくはこの場でエンデヴァーに心理的な大ダメージを与えられる即興の作戦としてやったならまた別の印象になってただろうけど。この戦いの近くにマスコミが来てればそれも可能なんだけど、バトルの規模が大きすぎるのでマスコミいないのよね。
 ホークスのトゥワイス殺し。映像としてショッキングなのは分かるけど、本作のヒーロー社会の設定を考えたら別に驚愕のスキャンダルって感じではないと思う。まぁ、映像としてのショックがあれば事実の是非はそれほど重要ではない、というのはリアルだが。
 んで、もうダメ。どう考えても無理、というところにやってきたヒーローが熱い。ぶっちゃけホークスのくだりは丸々カットでもよかったと思うけど、あそこで彼の名前を出すのが本当の目的だったのか。荼毘のスキャンダル攻撃に対する反撃としての「いや生きてんですけどw」。 “事実かどうかは後回しでいいんやもん………” とあったけど、事実で黙らす、というのが痛快でした。フェイクニュース良くない、という正論パンチ。
 本筋とは関係ないんだけど、「見とうけんこそ揺れない方が馬鹿なんやないか」は方言が強すぎて意味がちょっと分からなかったです。見たからこそ、みたいな感じかしら。むずい。

センターカラー『夜桜さんちの大作戦』

 カラー扉。太陽のガンブレードの全容が久々に見れるんですが、めっちゃかっこいいですね。友達が『FF8』やってるのを見たことあるんですが、あれよりも本作の方がとってつけたような魔改造感があって、それが独自の魅力になってると思います。もちろんあっちのも超かっこいいです。やったことないのに憧れました。
 本編。撃破。植毛が取れるんですが、コマ割りとか太陽との構図によってスキンヘッドと顔が同時に収まるコマが1つもないのが優しくて良かった。太陽はそこ見てませんよ感。
 列車バトルを制したと思ったら突如として現れる上弦(違う)。かなり感動的な雰囲気だったんですが、アイさんが可愛すぎてそれどころじゃない、というのが正直なところ。あんな権平先生の良さを煮詰めたようなキャラデザ、良いに決まってますやん……。ここまで分かりやすい一目惚れも珍しい。いや、マジ可愛すぎでしょ。オッサンのこと上目遣いで見つめながら反省したり喜んだりするのも最高。キャラデザだけじゃなく、動かし方も最高。こういう子はこういうことさせるのが一番可愛い!! と熟知してやがる。くそぅ、申し訳ないが太陽は犠牲になってくれ……とか思ってしまう(のも不健全な読み方なんですが)。
 そこに超マッシブ系お姉さん2人が助太刀。二刃はさておき、ヒナギク室長はサプライズで良かったなぁ。本作最近人気が急上昇してる感あるんですが、ヒナギクはちょっと一昔前の設定みたいな印象もあったのでマジで忘れかけてました。太陽がヒナギクとは別ルートで剣術覚えちゃったし、ヒナギクなかったことになるんじゃないかとハラハラしてたというか。
 まぁ、とにかく今回はアイさんマジ可愛い、ということで一つ。権平先生のポテンシャルはやはりそこでしたか、みたいな印象。

Dr.STONE

 本作がこんなに後ろなの意外。『夜桜さんち』が爆上げというのもあるか。
 地理学が具体的にどういうものか理解してないんですが、数千年後の世界でも「ゴムはここ!!」と簡単に分かる感じなのだろうか。トウモロコシのときにも感じたけど、数千年で未知の変化が発生しないって根拠あるの? みたいな。
 パナマ運河。さすがに数千年経ってるから使えるわけないんだけど、パナマ運河という知識があるだけで囮としては有効。クロムとかの非石化組はパナマ運河知らないので、彼らに向けた説明の体で読者に説明する。のは今までに何度もあった話なんですが、今回はそこに「パナマ運河を知ってる/知らない」の要素も重要になってくるから面白い。
 ぶっちゃけ、紐による無人運転とか無茶すぎると思うんですが、「ラボカーも仲間だったよ派」の別れの儀式は普通に笑いました。前にあった感動的な場面をギャグとして再利用するのはずるいw
 んで、ゴム。絶対ルフィネタやると思ったんですが、ミシュランマンでしたw
 ややこしいけど、タイヤマンはまったく別のキャラクターだから注意が必要ですね。タイヤマンはオッサン2人組です。「Who ya gonna call?」はマシュマロマンで、ケアロボットはベイマックスです。

『僕とロボコ』

 岳さん再登場かよ!! と思ったけど、実際のところは円ちゅわん祭りだったと思う。最近は割と添え物的な印象も強かったけど、今回はロボコにも引けを取らないボケキャラとしての貫禄を感じました。パロディという意味ではロボコと一緒なんだけど、画風からパロってしまうのが円ちゅわんの個性ですね。サンターは笑ったわ。 “それ自分で言うの…?” というボンドツッコミも元ネタを踏まえててうまい。
 ロボコと毒キノコ。毒キノコでラリるみたいなギャグは割と定番だと思うんですが、 “ブリッブリにキマりますよ!” は笑った。ジャンプで「ブリブリ」という表現を目にするとは……。

『呪術廻戦』

 「本編をお休みしてSP番外編をお送りします」。そう来たか。最近特に熱量ヤバくて芥見先生死なないか心配だったんですが、休載ではなく、作者的に楽な番外編で1週お茶を濁す。普通に休載してくれてもいいんですが、休載の手前の選択肢としてなかなか画期的だったと思います。『ヒロアカ』『ブラクロ』あたりも真似したらいいと思います。まぁ、あの2つはスピンオフにギャグやらせるってパターンもあるか。
 とにかく番外編。番外編のメリットとして、アニメで興味持った人がジャンプで読める。まぁ、東堂出てくるからそこは謎か。あとは、メインの3人+1人のうち3人が現在の連載では戦線離脱してるのでみんなの元気が姿が見れて癒される、というのも個人的には嬉しいです。本編でこういうやりとりを見れる日は来るのだろうかw
 とにかくメタだと冒頭から語りまくるんですが、とにかく作画が楽そうな構成になってる言い訳ですね。ただ、これは意図的なのか偶然なのか分からないんですが、 “いいじゃん別に 番外編なんだし 単行本に入れなきゃ皆忘れるよ” 。このセリフがあることでジャンプでこれを読んでる人の中に「ここでしか読めないの?」というプレミア感が生じたと思います。「続き読ませろよ」というヘイトが湧きにくいというか、読者との間にある種の共犯関係が生まれてる気がします。まぁ、普通に収録した方がいいと思うんですが。
 水着からの東堂。これは以前の番外編でもやったネタなのでマジでネタ切れなのが感じられるw
 五条の “勝手に声まわりの設定つけていいのかなって……” はアニメ化作家の苦悩として普通に面白かったです。マジでありそう。いや、事前に担当かアニメサイドから注意が来たりするのかも。
 芥見先生アニメのこと気に入ってそうで何より、という感じがするラストも良かったです。あのエンディングの謎ポーズな。このあと「じゅじゅさんぽ」ないか身構えてしまうわ。

『マッシュル-MASHLE-』

 祝勝パーティー。ほのぼのギャグ回なんですが、壮絶なバトルを引きずりまくってるドットくんで笑った。バトル後なんだから元気でいる方がおかしい、という正論もしくは誠実さを感じるw
 からのゲスト。ドシリアス2人の参加。先週も書いたけど、このシリアスキャラを交えた笑いは良いよなぁ。一応トランプのくだりとかギャグ界に下りてきてくれてる感もあるけど、基本はシリアスの住人がシリアス然としてるのが一番笑える。アビスと仲良くなるのは納得だけど、アベルとも同じくらい仲良くなって、アベルがいることでアビスのオモシロ成分が強調される、というのは意外でした。キャラ単体じゃなくて関係性で魅せられる。

チェンソーマン』

 チェンソーマンとしての名声は彼を弱まらせるというロジックは面白かったんだけど(納得しきれない部分もあるが)、今回はそれだけでなく、人気や名声があるからこそチェンソーマンになりたい。もちろんそれが原因でマキマにバレる、みたいな話ではないと思うけど、そこに誘惑があるというのが面白い。前回のコベニちゃんとの不幸対決とも通じるけど、ただの持たざる者ではなく、一度持ってしまった、持てる可能性を提示されたからこその苦悩。
 ラストの見開き。「ヴヴヴヴ」という擬音が糸鋸になってるのオシャレっすね。無数の十字架も同じ……と思ったけどこれは強引かもw

センターカラー『仄見える少年』

 カラー扉。男子チーム。せっかくのカラーなのに女の子で勝負しなかったの偉いと思う。今の本編的には哀別さんが最重要とも言えると思うんですが。本作のコンセプトというか、本作全体のスタンスが感じられるようでした。
 本編。オモシロ修行と壮絶バトル。因縁の敵を前に主人公がブチギレ全力バトル……と思ったら違った。ここすごい面白かったです。本作らしい「ドヤァ伏線でございぃ!!」みたいな展開もホラーと謎解きの両面の良さがあったと思います。因縁の相手への怒りもあるけど、それよりも最優先なのは今回の被害者たち、というのが良い。言われてみれば当たり前なんだけど、バトル漫画だと軽視されがちというか、手軽なバトル的な快楽が優先されがちですよね。被害者を救うためにバトルを放棄するのがヒーロー行為として描かれてる(それでいて勝算もある)のが白眉だったと思います。まぁ、被害者の救済が第一だとすると、前回1人死なせちゃったのが気になってもくるんですが、あれがあったからこそ伊織が心を改めたというか、救済第一にした、と考えることも可能? かもしれない。
 ライターのおっさんが傍観者すぎて少し悲しくもあるんですが、一応「俺は分かってるぜ」の立場から伊織の主旨を解説してくれたのでまぁ活躍したと言えなくもないのw
  “合図だ!! この状況を打破するための用意ができた そうだろ姉さん!!” とあるので、穴から姉さんが出てくるかと思ったし、ぶっちゃけ姉さんで良かったとも思うんですが、そこから哀別さんが出てくるサプライズも決まってたと思います。なんかかっこいいポーズ取りながら宙に浮いてるのも中二心をくすぐられる。

『あやかしトライアングル』

 この並びで、本作がバトルやってると「招き手とか巫女とかややこしいな」みたいな印象も湧く。ホントこの手の設定多いですよね。少年漫画あるあるというか、男主体でバトルやりたいけど可愛い子も出したい、といいうときに便利な設定なのかな。
 んで、バトル。ぶっちゃけ本気シロガネが勝てなかったのでインフレが激しいというか、ここで祭里が策もなく勝っちゃったらマジ台無しだったと思います。てっきり「男なので本気が出せるぜ」みたいな感じで活躍すると思って心配してたんですが、そこらへんちゃんとしてたので感心しました。やっぱ本作バトルしてる方が好きだわw
 ということで、策。『仄見える少年』じゃないけど、謎解きのような活躍。しかもそのヒントがすずの頑張り(折り紙攻撃)に隠されていたというんだから完璧。ロジックの形成に隙がない。誰が欠けても勝てなかった見事なバランス。
 まぁ、ぶっちゃけ「魂(精神エネルギー)」「魄(生命エネルギー)」とか説明臭いセリフはあまり好きではなかったんですが、そこにこそ勝算が隠されていた、というのは熱い。謎解きからバトルの勝利へのロジックの連結としては『仄見える』よりも好きかもしれない。まぁ、あっちは女性が女性を救うバトル的活躍がハッキリと描かれててその点ではあっちのが好きなんですが。
 ナイフとフォーク。気づかなかった……。爪が巨大化したり、手が剣状になるのってベタなアイディアだから見過ごしてたけど、食モチーフだったのですね。見事だなぁ。そもそもそんな武器を使う時点で無敵なはずはない、というロジックも見事でした。
 謎解きなんだけど、最後の最後は必殺技で決める、というアゲ展開も良い。水の呼吸、何とかの型、凪!! ですね。番号は覚えてない。よく考えたら「凪」自体は水じゃなくて風を示す言葉だったわw

『破壊神マグちゃん』

 流々ちゃん太る。みんな太る。ギャグ漫画の住人だけど、一般女子としての感性も捨ててない流々ちゃんのバランス好き。当たり前に少女漫画読んでる描写には驚きました。当たり前なんだけど、当たり前だからこそ忘れてた部分というか。
 ダイエット周りの乙女の心理となると個人的には『ゆらぎ荘』を思い出してしまう病気なんですが、乙女の自意識問題に対する回答が『ゆらぎ荘』とは違った誠実さなのが良かった。いきなりオチの話になりますが、「伸びた身長の分だから」というぐうの音も出ない正論で黙らせるだけでなく、「女の子の些細な変化に気づける」イケメンぶりをなんとマグちゃんが発揮するのが最高。これコガラシくんがやって「キャー! ステキ!」となってもおかしくないオチだよなぁ。
 ということでダイエット。一同それぞれが太る。食べ物話をやったらちゃんとフィードバックする。一話完結なのに妙なところで連続性のあるの面白いよね。そこ繋げるの?? みたいな驚き。
 ということでみんな太る。太った姿でいうと、ナプタくんが断トツで好みでした。元から可愛いけど、もっちり体型の魅力もヤバい。戻らないで……とか少し思ってしまったw
 からのイズマくん参戦。登場の際の “運動量の多い男!!!” で笑った。そこにしか関心ないのかよ。マグちゃんディスが流々ちゃんに刺さって吐血も良かった。当たり前だけど、悩める乙女を直接ディスるようなバカはいないけど、自意識過剰になってる状態の流々ちゃんは勝手に死ねるw
 イズマくんに頼る流々ちゃん。ランニングしてたら好きなこと遭遇って男女問わずときめくシチュエーションだと思いますが、錬くん的にはそれを邪魔されたわけで、モヤるのも分かる。てか、よく考えたら彼はダイエットしようと思ってないわけで、完全に部外者なんだけど、修行に居合わせることになる。このポジションが大事だったのでしょうね。ツッコミ役としてポジショニングが理想的。流々ちゃんが特別ツッコミというわけではない、というのが面白いですよね。大ボケでもない。だけど話の中心は彼女。
 SASUKE制覇からのナプタくんが賄賂。よく見るとバイト代が千円札だったのも微笑ましくて好きです。どこまで働かされてるのか知らないけど、万単位ではない。まぁ、使ったあとという可能性はあるか。
 なんやかんやでマグちゃん痩せる。流々ちゃんの、マグちゃんに痩せてほしかった本当の理由ってのがまた優しくて良かった。マグちゃんのニュートラルポジション。

『灼熱のニライカナイ

 シリアス回のため深刻なチャコ不足とか書いてたんですが、今週はチャコ大充実でした。いや、振り幅ありすぎてちょっと驚いたんですが。てか、先週までの話は一旦あれで終わりなのね。不穏なネタを残したままの日常回(ギャグ)ってのは面白くもあると思う。
 子供の嘘。 “これでいけると思ってんだ” は爆笑したわ。バカみたいな嘘をつくチャコ可愛い、で終わらない目線。それと、パパ上はやっぱ子育て歴が浅いのも何となく察せられるバランスにもなってたと思う。何気にここ大事なのではないか。パパ上が「泳がせたい」となるんだけど、私欲を優先した結果、後悔することになるのも父親奮闘記として絶妙。
 ノリノリで嘘に乗っかるパパ上は可愛いんだけど、チャコに嘘つかせると予言で危険ってのはまぁ何となく予想するべきだったろうな、とは思う。まぁ、これは第三者目線の物言いであって、嘘つくチャコの可愛さを目の当たりにしたら泳がせたくなるのも分かる。「教育のためだ」という悪魔の囁きもあるし。
 からのサメ。ナイトキャップ誰かツッコんであげてw てか、ナイトキャップを誰だか分からない来訪者に見られてもいい、とサメは思ってるのも意外だw
 ガチ反省するチャコを見て雑にネタバラシするのではなく “正直に謝ったら意外と軽くなるらしいぞ…罪” “一緒に謝ってやろうか…?” と言えるサメがかっこよすぎる。これ大人としてマジ理想の対応でしょ。チャコを安心させると同時に、一緒に謝りに行くことで自宅に帰す(付き添いあり)。さらには教育的効果も見込めるんだから百点だわ。理想のおじさんだと思う。
 んで、チカちゃんが本当になり、パパ上が謝り、チャコもちゃんと謝る。ここで良い話として文句なしの決着を見せたんだけど、「大人ってずるい」とオマケのオチを用意してるのが本作らしい。ギャグなんだけど、パパ上がやったことにも一応非はあるので、チャコの信頼を損なうという報いを受けるのは健全と言えるのかもしれない。

『森林王者モリキング』

 修行回なんだけど、長谷川作品特有の一般人フィーチャーでもある。登場の時点で、今回は面白くなる、と確信したけど実際面白かった。
 んで、昆虫多めのペットショップ店員。名前が的場浩司のもじりなんですが、的場浩司って虫(カブトムシ)好きだったのか。思わぬところで芸能情報を得る。
 てか、クワガタがモリキングと同格のボケキャラとしてレギュラー化する感じなんですね。アップデートされた日常という感じですごい良かったです。いや、よく考えたらカマキリとかスズメバチは修行しなくていいのか、とか思わんでもないですが。

ぼくたちは勉強ができない

 妹参戦でデート。前にも書いた気がするけど、各ルートにおける唯我が各ヒロインを好きになるキッカケが過去にあるのはずるいというか、ドラマ的に物足りないと思うの。まぁ、今回のは一応文化祭で手を繋いだことで過去の記憶が甦るってロジックだからかろうじて過去ではないのかもしれないけど、だとすると他のルートでもショタ唯我の初恋は先生ということになってしまうので、それはそれでトゲのある話だと思う。「思い出したら先生と結ばれてた」という中で別の子と結ばれるって話なので。まぁ、先生を選んだ時点で過去に遡って事実が形成される、みたいなそういう理屈なんだろうけど。『ドラクエ5』でデボラを選んだ時点でデボラが勇者の血筋だと確定する、みたいな。まぁ、そもそも過去エピソードを後出しで足すのずるくね? という疑問がそもそも『ドラクエ5』リメイクにおけるフローラとの幼少時における思い出と似てる。あれも余計だと思う。ちなみに、私は基本的にあの結婚は使命を取るか個人の幸せを取るかの2択だと思ってて、世界を救う旅のロールプレイをするなら前者、つまり天空の盾狙いでフローラもしくはデボラと結婚するのが正しいと思ってます。まぁ、結局デボラよ。
 どんどん脱線するけど、悪名高き『ユアストーリー』。たしかに酷いんだけど、結婚のくだり、特にフローラの扱いはかなり良い、というか原作より良いとすら思います。なのでオススメ……は絶対にしません。
 何の話だっけ。せっかくのマルチルートなのに恋するキッカケが過去にあるのはイマイチ。そういう意味では師匠編が一番面白かったと思います。マルチルートという企画でファンが見たかったのってああいう奴なんじゃないかしら。
 妹。四字熟語キャラは無理あるを通り過ぎてちょっとキモさすらあると思うんだけど、今週の「全米号泣」は笑ってしまったんだぜ。く、くやしいw

『アンデッドアンラック』

 修行。てっきり風子の不運の能力を伸ばす方向だと思ったんですが、アンディだった。全然違うやんけ。見る目ないなぁ……。
 ただ、成長の伸びしろはヴィクトルにある、と過去に提示された情報を元に修行するのは良かったです。それとオータムの本ね。あの本マジでキモいからやめてほしいんだけど、話的にどうしても不可欠な要素だったのか。秋と関係ないのは未だに気になるんだけど、ここに向けた逆算だったのかな。
 本を使うのは面白かったんだけど、そこに飛び込むためにはドラえもんの絵本入り込み靴が必要。ここで1つ知らないネタを使ったのはちょっと惜しかったと思う。まぁ別にいいんだけど、ヴィクトルとか、オータムの本とか既存の情報で組み立ててるのが面白かっただけに、最後の最後が。
 あと、「ソウルキャリバー」。古代遺物っていろんな名作のタイトルをそのまま拝借する感じになるんですかね。全部は覚えてないけど、ブレードランナーとかあったよね。

『AGRAVITY BOYS』

 案外クリスとの遭遇は簡単であった。まぁ、クリスみたいな濃いめのツッコミが欲しくなる頃ではある。あと、みっちゃん可愛かったです。ああいう美少女以外の可愛いを出せるのは強みだと思う。
 んで、男を見せるクリス。からの「トクン」。あそこで少女漫画チックに恋に落ちるのはまぁ予想通りというか、それほど意外じゃなかったんだけど、それなのに “今まで見たことないコマ割り!!!” はマジで爆笑してしまった。少女漫画パロってやたら細長いキャラデザとかがよくされる印象あるけど、コマ割りというアプローチは素晴らしかったと思う。「トクン」自体も割とベタだとは思うんだけどなぁ。それなのに、負けたわ……。

『高校生家族』

 ついに巻末固定。次は週ちゃんの後ろ目指そう!! と思ったらまだ『血盟』が残ってた。
 美術。誰もやりたがらないモデルを買って出る母親。地獄だ……と反射的に思ってしまった。やっぱ思春期男子にとっては母親ネタのパンチ力やばいわ。一番「やめて!」ってなるw
 母親のデッサン。地獄なんですが、逆からの視点にすると “小学校の授業参観以来ね!” となるのは笑った。逆転の発想、鮮やかすぎる。絶対にあり得ない状況なんだけど、この状況になったら9割9分の母親が同じこと考える気がするw
 細部が嫌で描いたらなぜか印象派の出来上がり。勝手な解釈で “モデルに対する愛情を感じる!!” とか言われるのが恥ずかしすぎて笑う。こんなにも意地悪な展開よく思いつきますね……もうやめてあげて……

『ぼくらの血盟』

 コウくんが狙われる、ってだけだとまぁ予想できる話なんですが、小学校に不審者が現れるとなると別の意味の怖さが生まれるのでうまい。コウくんの前に新たな敵が……という展開で、最も怖い場所は小学校かもしれない。
 んで、怖いんだけど、怖くなりすぎないバランスでもある悪役。可愛いものには目がないらしいんだけど、コウくんには興味がないらしいので節穴だと思う。まぁ、小学校に現れた不審者がコウくんの肩を掴みながら「かわいすぎる!」と叫んでたら即110番だと思うんですがw
 異世界転生もしくは雑展開の代名詞的存在のトラック。今回のも雑ではあるんだけど、ひかれるのが敵サイドなので笑った。ギャグっぽくもあり、猫を救うというのは最も分かりやすい英雄行為とも言える。この意外性、二面性は面白いですね。そっからバトル的な強キャラ感に繋がるのも良かったです。トラック、意外と味わい深いですね。出オチ的なギャグかと思ったんですが。

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 月に一度のお楽しみ、ネタハガキ東西戦。今月は「間違ってる将棋のコマ。11/17は将棋の日だそうです。
 最初に全体の感想になるんですが、今回はお題が良かった。というか、お題だけ見たときはこんな展開になるとはまったく読めなかった。五角形の中の一言でボケるだけかと思ったけど、各コマを踏まえたボケが多彩で本当に面白かった。各コマによる枠が生じてしまうので、そういう争いでもあったのですね。
 枠の制限があるからだと思うんですが、今回はいつも以上に同じ人が複数ネタ採用されてるのが多かった印象。

 東。太郎右門さんの歩、ゴキブリホイホイ。五角形という外枠でボケるネタとして最高峰だったと思う。文句なくキレイな将棋の五角形になってるので笑いました。ちょっとしたアハ体験の領域。
 さばねこさんの歩、人生ゲームの車。こちらもイラスト系のネタなんですが、こっちはレギュレーション的にかなりギリギリのラインだとは思うんですが、ボードゲーム違いのお馴染みの奴がかなり写実的に描かれてるので笑ってしまった。
 ぶらつくほーるさんの歩、「歩合制」。正統派で好きです。歩兵でこの言葉ってのが重いよね。悲哀を想像してしまうw
 やしライさんの歩、「メシおごるから負けて」。逆向きにすることで相手に泣きつく、という発想がオンリーワン。五角形だから上下がある、と気づく着眼点が鋭すぎる。
 たてぶえサックスさんの角、「角部屋希望」。元のコマを踏まえたネタなんですが、実際に盤面に並べられてるのを見ると、角じゃなくて惜しい!! みたいな別の味わいが生まれるのが良い。そこそこ近いw
 カリンさんの王、「玉子」。コマ決め打ちでボケてくるネタが多くて感動したんですが、その中でも特に「玉」を狙ってきたのが素晴らしすぎる。王子だと強そうだけど、玉子だと途端に弱そうw
 四番打者さんの金、「結婚しよう」。これ最初どういうことか分からなかったんですが、きん「しょう」ってことですね。そっちでボケるのか!

 西。照りさんの歩、パンとコンフレークの成分表。これ個人的には優勝です。東西あわせて一番好き。五角形というお題からこの発想、素晴らしすぎるでしょ。歩兵にしとくにはもったいない……(意味不明)。
 幽奈さんLOVEさんの歩、「囲碁」。まずペンネームが良い……と思ったら知ってる人だった。おめでとうございます。将棋と囲碁というごっちゃになりがちな2つを繋げるのが面白かったです。囲碁のコマには囲碁とは書いてないけどな、みたいな感じも含め面白い。そういう意味で人生ゲームのネタと発想は似てるんだけど、アプローチが対照的。それぞれが自由に大喜利してるはずなのに、結果的にあるあるネタみたいなものが生じてしまう。投稿ページの醍醐味だと思います。
 堀太希さんの歩、「味覇」。見た瞬間、似てる!! と思ってしまったので負けだわ。調べてみたら缶だと横書きなのでそこまで似てないはずなんだけど、堂々を書かれると似てる……。
 かわせんりきさんの香車、「香水」。安易な流行ネタは好かんぞ……と普段ならなるんですが、香車のポジションに当てはめると意外と違和感ないので笑ってしまった。「D&G」も良い。
 しぶめいじさんと、(仮)スマ戦車さんの隣のコマ便乗ネタ。盤面に配置することを踏まえてるのが素晴らしいし、特に後者はカツヒサさんの王が「主将」なのとコンボが発生しててもはや感動してしまったレベル。誰か王将でボケてくれよ……と信頼して暗闇に向かってパスを投げる姿勢が最高。
 パープルアップルさんの香車、「香美」。とにかく迫力ある字で笑ってしまった。なんでそんな自信満々に「香美」なんだ……と圧倒される。達筆系のネタ(ほとんど絵)は多かったけど、本作は書かれてる内容とのギャップがでかいというか、なんでやねん、とずっこけてしまった。

 ということで終わり。特に西はコマ配置を踏まえて連携が発生してたりしてマジ面白かったです。ただ、単体で見ると一番好きなのはコーンフレークだなぁ。よく考えると五角形の外に文字書いてるので怪しくもあるんですが、こまけぇこたぁいいんだよ! とぶん殴られた気分。

次号予告

 土曜発売です。勤労に感謝しながらジャンプを読もう。
 表紙、巻頭は新連載。こないだ『世にも奇妙な物語』で実写化された人。観るの忘れてしまいました。ごめんなさい……。
 『マッシュル』がセンターカラーなんですが、「魔法裁判開廷Cカラー!」とさらっと本編に書いてない情報ぶっ込んでるので笑った。ネタバレやないか。いや、予告か。

目次

 ジャンプマイベスト3。宮崎先生の好きな仙水忍の人格ベスト3。『ロボコ』内でやってた奴!! 見た瞬間笑ってしまった。これはタイミング的に、漫画を描いてから、そのネタを踏まえてオファーが来たか、普通に順番で来た際に同じことをやった、って感じかしら。

4年ぶりの週刊連載です!もうジジイで老眼ですが、精一杯頑張ります!
(『BUILD KING』)

毎日寝る前に背中に湿布貼りまくる…。これが四十路の週刊連載…!!
(『あやかしトライアングル』)

 親父ネタが複数あるので笑ってしまった。お疲れ様です。ありがとうございます。

噂によると単行本一巻がとっくのとうに発売中らしいです。よろしくお願いします。
(『破壊神マグちゃん』)

1巻発売されました!よろしくお願いします!! ダジャレ言ってる場合じゃなかった。
(『灼熱のニライカナイ』)

 宣伝忘れが2人。それも隣接w

サリーアップチャレンジという軍隊式の腕立てが吐くほどキツいのでオススメ!
(『ぼくたちは勉強ができない』)

 筒井先生のおうちライフは楽しそうで好き。家族ネタじゃなくても。

愛読者アンケート

 新連載についてと、よく見るお笑い芸人のyoutubeチャンネル。見てない。見ない。
 この手の質問だとよく感じるんですが、「こんなにあるのか……」と数に驚きます。凝ったチャンネル名にしてる人と、シンプルにしてる人。自意識こじらせてるのは後者だと思うw まぁ、芸人本人がどこまで自発的に作ったかにもよるか。

総括

 ツイッターのフリート機能で雑に画像を使った感想(ブログには文章で書きます)をやろうと思ったんですが、特に画像使いたいのがなかったので中止です。メガネはちゃんとブログでやります。

 今週のベスト作品。『呪術』だなぁ。休載一歩手前の代替案として普通に見事だったと思う。まぁ、劇中でネタ切れと言われてたように何度もできるものではないんですが。
 次点は『BUILD KING』『あやかし』。あと今週は週ちゃんも入れておきたい。すごい良かった。

 今週のベストコマ。『アグラビ』の “今まで見たことないコマ割り!!!” 。マジで笑った。1コマ計算なのかは怪しいけど。

 最後に今週のベストキャラ決めて終わります。こちらー。

  • アイさん 『夜桜さんちの大作戦』
    • 権平先生、なんで夜桜家にこの子を入れなかったんだ!!! とブチギレてしまいそうなくらい好き。まぁ、ゴリアテがいるかw

gohomeclub.hatenablog.com

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  • 発売日: 2015/04/17
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