北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2021年12号の感想

週刊少年ジャンプ(12) 2021年 3/8 号 [雑誌]

週刊少年ジャンプ(12) 2021年 3/8 号 [雑誌]

  • 発売日: 2021/02/22
  • メディア: 雑誌

 週プレの『ONE PIECE』特集が面白かった。のでオススメなんだけど、あれって年齢制限あるんだっけ? といつも分からなくなる。たぶんない。

背表紙

 ジャンプ名台詞 in ポルトガル語。『ヒロアカ』かっちゃん。オールマイトじゃないのね。
 グーグル曰く「私はすでに私の論争は常に完璧であると決めました」。相変わらず分かりやすい。ぶっちゃけ元のセリフの場面が思い出せないので「論争」がピンとこないけどまぁ言わんとすることは分かる。機械翻訳便利だなぁ……と毎週驚くばかりです。

表紙

 『アンデッド』。2人仲良く「1」周年のポーズ。数字ポーズ好き。2人が仲良すぎて11周年に見えなくもないけど、2人で「11」を作るならもうちょっと近づけるのかな。10年後が楽しみです。まぁ、どんなに人気でも11年も連載しないかもしれませんね。作者の意向によるけど。

読者プレゼント

 コーヒーのバリスタ。こういうコーヒーショップ店員みたいな格好、男女どちらが着ても一定の需要あるコスプレ衣装な気がする。男女差がないのって珍しいよね(何の話だ)。
 2/22ということで、2倍、プレゼントが倍になるという企画。そこに「欲バリスタの倍選グッズ」とダジャレを付けたのがうまい。これはマジで普通にうまい。各グッズにもコーヒーダジャレを用意してていよいよ隙がない。「趣味も仕事も楽しモ~カ」とか好きです。ただ、「買えるものが多すぎて選ベネ~ズエラ」は強引すぎるというか、宇宙海賊でももうちょっと丁寧なダジャレを用意すると思う。まぁ強引さが魅力になることもあるので難しいですが。

巻頭カラー『アンデッドアンラック』

 先週、自陣でパスを回して時間稼ぎするような印象だったんですが、やはり今回の話を巻頭にぶつけたかったんでしょうね。 “この物語はマンガが大好きな少年が” というメタ的な自己紹介セリフで始まるのとか絶対に意識してると思う。まぁ、構造が複雑すぎて一見さんがこの紹介を読んでも理解しづらいとは思うんですがw 他にもアンディたちの攻撃とか、能力発動のロジック、工程がややこしすぎて難しいですよね。一応キスに対しては “あぁ 験担ぎだ” と言ってるので誤解した状態で理解できるようには出来てるんですが。……てか、ゲンって験だったんか(不勉強)。
 んで、白安野は作り物。色塗るのめんどくさいからスーパーサイヤ人は金髪(白)、という鳥山明の逸話を思い出す色彩だ。てか、明って名前が完全に不明の否定者ですね。偶然。腕落とされて出血がしてないのには理屈あるの? とか思ったこともありますが「作り物だから」なのかもしれない。たぶん漫画的な都合だと思うけど。
 驚いたのは、本格的にバトルが始まったらすぐに終わった点。先週あんなに引っ張ったから何かいろいろあると思ったらすごいサクサク終わる。まぁアンディリップのコンボは「そりゃ勝つだろ」の説得力に溢れてるから納得の意味ではまったく問題ないんだけど。
 安野再び行方不明。ぶっちゃけ「死んでないんかい」的なことも考えたけど、彼のことを考えたら死ぬよりもつらいことな気もする。からの勝利のグータッチは良かった。何か安野の場所を特定する理屈があるのかと思ったけど、まぁ近くにいるのは予想がつくので、適当な場所にグーを差し出せば伝わるってことなんでしょうね。実際は不明安野がいそいそとアンディに近づいてから号泣してると思うと少しおかしい。漫画の省略って大事。
 ちょっと前のネタになるけど、不可視のショーンくんいたじゃないですか。その透明人間の超レベルアップ版が安野の不明ってことだったんでしょうね。もちろん呪いとしての側面がレベルアップなので厄介でしかないんですが。そんな2つの能力を1人で持ち合わせてるのが『HUNTER×HUNTER』のレミオロメン(違)だと思う。

僕のヒーローアカデミア

 実は荼毘が火傷の原因でした、みたいな興醒め展開来るかとヒヤヒヤしてたんですが、そんなことはなかった。疑ってごめん。信心が足りない。
 それにエンデヴァーのクズ具合も申し分ないというか、容赦ないのも嬉しい。ここで可愛いオッサンとか可哀想なオッサンみたいな逃げ道作るの良くないと思う。さらに言うと、 “お母さんも” “加担してんだよ” で最も可哀想だと思ってた人も加害者なのでは? という視点がぶっ込まれるのも良い。ただ、13歳で “啓発本でも読んだのかよ…!?” という煽りは大人すぎてビビる。私が13歳の頃、啓発なんて言葉知らなかったと思うw

『呪術廻戦』

 虎杖兄弟の楽しい世紀末ライフ。めちゃくちゃ楽しい。第1話感ある。まぁ新章の開幕(虎杖視点)って意味ではまぁその通りか。
 虎杖、めちゃんこ強くなった。死闘による経験がレベルアップに直結してる、と実感させられる描写だったと思います。 “今はそこに繊細さが加わっている” の部分とか。新しい技が出せるようになった、とかではないレベルアップを実感させる描写って意外と難しいと思うのよね。やっぱ本作はジャンプのバトル漫画最前線だと思う。
 からの甘寧一番乗り。今週の『アンデッド』感想とも重なるけど、こんなに早いとは思わなかった。こんなすぐに対敵することになるとは。しかも、本話のラストには乙骨パイセンまで投入とか贅沢すぎでしょ。今のジャンプにおける最強ワクワク案件なんだからもっと引っ張っても全然楽しめたw 「虎杖vs乙骨」で1章やるくらいの認識でいたけど、案外この話はすぐに終わって、この対戦はむしろ今の新章の中の序章くらいの扱いなのかもしれませんね。章章言い過ぎてややこしい文章。
 あと一番乗りが早すぎた件。ちゃんと早い理由があったっぽいのも良かった。どうやら高速移動の能力らしい。加速装置やん。やべぇ、大好物。まだ全容は分からないけど、フィジカルで戦うっぽいのも嬉しいあたり。逆に言うと乙骨が変則的。ぶっちゃけ乙骨出てきちゃうと禪院家のしがらみとか少しどうでもよくなってしまうので、シンプルなくらいがちょうどいいと思う。まぁあまりのクソっぷりを目の当たりにした乙骨の心が揺れる、みたいな展開になるんだとしたら非常に有意義なんですが。
 乙骨が虎杖を私的に恨むのはおにぎりの恨み(誤解)が絡んでるけど、真希さんのことを思えば、乙骨としてはどっちも憎い、みたいな感じなんじゃないかしら。そういう意味で、三つ巴になることが重要なのかもしれない。

『逃げ上手の若君』

 以前にも何かの感想で書いたと思うんだけど、私、集合体恐怖症の気があって、中でも目がいっぱいあるのがマジ無理。突然出てきて鳥肌。勘弁してくれ。ラスボスがアレかと思うと読むのが今後読むのが怖い……。
 郎党。敵の郎党を描いてから味方サイドに移って言葉の意味、そして人の説明。何というか、そつないというか。
 どうでもいいんだけど、「便女」はものすごく下品な意味を想像してしまった。情けない。あとデカ娘は好きです。『灼熱』のマルユッカとか好き。
 優れた人材を見つけたら誘って郎党を増やしていく。「王道展開」として悟空の頭になってたけど、この説明だとむしろ『ONE PIECE』じゃない? 『ドラゴンボール』はあんま誘って増やしてるイメージがない。
 鎌倉末期は、人を食う獣が当たり前にいた時代。こういう時代だったら妖怪とかそういうオカルトめいた話がリアルに感じられても不思議じゃないのかなぁ、とか腑に落ちた。よく科学が発展して魔法が衰退した、みたいな設定のファンタジー作品あるけど、科学とか関係なく魔法的なもの(超常的なもの)がリアルに感じられた要因はあったのだろう、みたいな。すごい良かった。今っぽい食べ物としてローストビーフ丼が出てくるのも笑った。すげぇ俗っぽい。
 本編後にコラム。本話の冒頭、たしかにちょっと難しいというか「へぇ~こんな感じなんだ」となったので、その解説が入って気持ちいい。かゆいところに手が届く。有能。

『僕とロボコ』

 ニョンタ、めちゃくちゃ忘れてた……。てか、思い出したところで「死に設定じゃなかったのかよ」とか思ってしまった。
 ロボコとメイコのLINE。返信の文章を考えてると相手が次の話題に移ってしまい、前の話題の新しい話題、両方について返信しようとするとまた次の話題。この感じすげぇリアル。さすがに1対1だとアレだけど、グループでの会話(チャット)だとこの感じになるのすげぇ分かる。というかやっぱLINEの会話苦手だわ……と改めて痛感した。慣れが必要ってか、慣れに基づくセンスが要されるよ、あの話法。正直このLINE描写が個人的には最高で、何なら今週のジャンプで一番面白かったと言っても過言ではないレベル。今まで漫画やフィクションの中であまり見なかった部分のリアルを感じた。

センターカラー『クーロンズ・ボール・パレード』

 えっ、まだ入学してないの? 高校野球の常識がないせいか、マジで混乱してしまった。入学前に入部テストするの? はぁ? 学業が本分って建前を放棄しすぎだろだから嫌いなんだよ運動部は……(呪詛)
 失礼しました。あまりのカルチャーギャップに錯乱しました。いやマジで驚きですよ。謎文化。
 本編に戻ると、表紙とかカラーで白凰のユニフォームを着てたのはどうやらブラフらしい。マジか。あそこからどうやって野球部に入るのか気になってたんですが、根本が違った。ここから学校選びの話になるとか意外すぎた。意外ってか未知の世界すぎて軽いパニック。謎の因習が残る村を訪れた名探偵が……みたいな状況とほぼ同じ感覚だわw
 んで、突如として女性キャラ登場。部活漫画の特徴というか、構造的な問題というか、女性キャラをねじ込む隙間が非常に少ない。正直もうマネージャーがどうこうみたいな話は個人的にあまり見たくないかな。『ハイキュー』の超終盤でもスポーツ界における女性の生きづらさみたいなテーマが少し出たけど、女子マネージャーというシステム自体に疑問を感じてしまうというか、嫌な風習だよなぁと思ってしまう。
 まぁ、まだ今回の子がマネージャーとは決まってないので大丈夫です(とりあえず現状は強化部長)。てか、監督でいいよ。筋肉フェチみたいな話だったし『黒子のバスケ』と同じでいいんじゃないかしら。そう考えると『黒子』の設定、良く出来てるというか、良く考えられてますね。
 んで、黒龍山高校に行きそうな予感。黒、クロ、クーロンか!! いや違うかもしれないけどw

『マッシュル-MASHLE-』

 第二の試験。「魔法だから」とめちゃくちゃ強引な展開してくるのずるいなw めちゃくちゃ便利やんけ。
 次はチーム戦。他のチームは2本線いっぱいいるのにマッシュのチームだけ1本と0戦なので笑う。恣意的すぎるだろ。まぁ、意地悪もあるだろうけど、寮を揃えるのを優先したと考えるとそれほど不自然ではないかも。
 問題というか注目はやはりランスくんでしょうね。特例的な強さのマッシュを除けばどう考えてもあのチームがズバ抜けて強いと考えるのが自然……と思ったら最初に脱落するのがあのチームの3人目。何気に丁寧というか、バランスに気を使ってる感ある。
 試験。水晶が配られ、ランダムに場所移動させられ、水晶を割り合う。『HUNTER×HUNTER』でいう島の奴っぽいけど、むしろバトルロワイヤル的なゲームの感じなのかしら。やったことないから詳しくは知らんけど、伝え聞いた印象ではかなり近い気がする。
 んで、やっぱり次号、表紙。『アンデッド』みたいな「巻頭にこの話をぶつけたい」みたいな意志があまり感じられない。まぁそれでいいと思います。

『アイテルシー』

 柱の人物(用語)紹介が完全にギャグ漫画のふざけ方なので笑った。やっぱ本作はそういう認識でいいのかしら。
 夏風教授、ちょっと良さが分かるというか、ギャグじゃなくて普通にああいう老紳士キャラ出してほしいw 犯人好きという突飛な設定がミステリードラマというフィルターを通すことで良くいるオタクの図になるのとかなかなかうまかったと思います。急に身近に感じられるというか。
 んで、怪しい洋館(ホテル)。めちゃくちゃ王道だ。ただ、今時「携帯の電波が届かない」という理屈は少し雑というか、強引だと思う。さすがに温泉街だとそんなの実在しないんじゃない? 私が無知なだけかしら。どんなに悪質なとこだとしても電波くらいはある気がする。ミステリーやるのに便利すぎるアイテムは邪魔だから排除したいってのは分かるんですが、排除にもう少しマシなロジックを用意してほしかった。
 宿についてからの新キャラの登場、話運びが完全にギャグ漫画なので意外。いや、安心でもある。平常運転としてはこんな感じになるのですね。ミステリー路線を真面目にやるのも好きだけど、稲岡先生の過去作のイメージ的にこういうのも嬉しい。
 んで、事件発生。王道ミステリー展開かと思ったら全然違うサスペンスであった。もはやバトルやんけ。本作の雰囲気が掴めたと思ったらまだ全然掴み切れてないw

センターカラー『Dr.STONE

 ナイフキャッチする松風もかっこいいし、ギンローの一瞬の葛藤からの奮起も見応えある。特に後者は見開きの横幅を目一杯に使った4段の構成になってて非常にトリッキーでありながら普通に読みやすい。一瞬の間に思考がぐるぐるする感じとしても迫力ありました。からの次ページ。こっちは逆に見開きで縦幅目一杯。頭の中の出来事だった前見開きとは違った、開放感のようなものがあり、それがアクションの気持ちよさになってるのでしょう。
 序盤に、非石化組は英語が分からない、戦闘時の常識がないという話をやってからのフランソワの切り札。今まで石化組には知識や技術があるみたいな話が散々出てきたけど、今回出てきたのが戦争法。価値観? 指針? 常識? みたいな切り口でめちゃくちゃ面白かった。スイカが人助けに行っちゃったのも “ドクターとしての責務に基づき” と説明することで職業倫理というテーマが繋がる。
 まぁ、もちろん崩壊後の世界で戦争法なんて守る人いるんですかね、とか思わんでもないですが、それは「スタンリーは守る人だった」という話ですね。
 いや、それよりも気になるっちゃ気になるのは、一度ケンカを売っておきながら負けそうになった途端 “私たちは民間人です!!” と全力でドヤってくるフランソワがダサい、というかスタンリーの良心に甘えてるようで少し感じが悪い。学校で「先生が生徒を殴るんですかー?」と挑発してくるクソガキみたいな感じになっちゃってる。

『ウィッチウォッチ』

  “「寝坊しちゃった〰 本日遅刻寸前につき飛行登校ご容赦☆」” のくだりがめちゃくちゃ好きなんだけど、よく考えたら『SKET DANCE』にこんな奴いましたね。魔女という設定との相性が良すぎる。
 初回の感想を思い出すんだけど、めちゃくちゃくどい。ものすごいセリフ量で圧倒してくる。ちょっと面食らうけど、まぁ高校入学後初のホームルームということで緊張状態からの心理戦的なマインドに入っちゃう感じとしてリアルなのかもしれない。
  “じゃあ名簿からランダムに名前を呼ぶのでみんなも自己紹介してください” ランダムなことに驚いてしまった。アから始まる人に向けた配慮なのかな。初めて見た(聞いた)。知らなかったけど、たしかに実際に行われてそうな感じはする。まぁ今回のは単純に乙木くんが早く呼ばれちゃうのを避けたかっただけなんだろうけど。
 今週の魔法。 “手のひらから放出した場合は対象物そのものを” のくだりがフリの部分ではまったく機能してないので、あまりうまいとは思わない。「もっと出来るんだろ篠原ァァ!! もっと伏線でドヤってこいよォ!!」とか謎のテンションにもなる。ただ、最後のオチ、ぶっちゃけ手のひらの説明がなくて指の魔法が当たって全部がデカくなりました、でも漫画的には全然よかったと思うので、そこをわざわざ説明してくる細かい感じは好きです。「それだと服がデカくなるじゃないですか」と細かいところを詰めてくる。

ブラッククローバー

 ガス欠で落下するアスタを空間魔法でキャッチ。いやキャッチはしてないか。重力による加速をある程度省略することで落下しても少し痛い程度に抑えてる。自分の腕の上に落としてキャッチしてあげればよかったのに……とか思わなくもないですが、まぁアスタの評価を考えれば別にいいのかな。まぁとにかく、誰かが助けに来て、それが誰かはまだ明言されないけど断片的な情報で予想できる、というワクワクはありますよね。正直足下クイズはまったく分からなかったんですが、『ブラクロ』ガチ勢だとあの時点でメンツを言い当てられるのかもしれない。いや、このタイミングでこの場所に加勢に来れる人、という考え方からも多少は導き出せるか。
 そんなアッセンブル展開で非常に熱い。想像以上に熱いので「えっ 終わるの?」とか変に冷静になってしまった。ラストの見開きのブチアゲが過ぎるというか。
 てか、ドラゴン対ドラゴンという絵面が何気に珍しかったですね。普通にワクワクする要素ではあるんだけど、まぁ大した敵じゃないから特に描かれることはないんだろうなw

センターカラー『超能力者のいのうさん。』久下翼

 別に文章になってるわけじゃないんだからタイトルに句点いらないと思うんですがどうでしょう。てか単純に句点入れるタイトルとかグループ名好きじゃないんだよな。自分が目立つことしか考えてないみたいな印象があって。『バクマン。』とか。何か変な感じの文章になっちゃうじゃないですか。
 まぁそんなことはどうでもよくて、読切。ちなみに作者の名前はヒサカと読む。むずい。
 本編。超能力のある世界。タイトルからしてヒロインだけ超能力を持ってるのかと思ったんですが、違った。『ウィッチウォッチ』の影響もあるかもしれない。(ちなみに今タイトル間違えたので直しました)
 いきなり第1話で面食らうんですが、たまぁにありますね。こういうショートの連なりにするタイプの読切。場面転換の度に爆発オチみたいなものをやりたい、とかそういう感じだと思います。せっかくだからアオリ付けてやればいいのに、とか思った。
 第1話。キャラ紹介かと思ったらジャンケン。超能力者同士のジャンケンはたしかに面白そうだ。ただ、最初のジャンケンはテレパシー使ってなかったらしいので、どんな超能力をどう使ったのかがさっぱり分からない。 “スピードもパワーも奴が上なのか…!?” とか言ってたけど、ジャンケンにスピードもパワーも関係ねぇよ。
 からのテレパシー。と思ったら脳内世界に入る。大吉丸は笑ったんだけど、何気に興味深そうな設定でもある。超能力者のイマジナリーフレンド、ジミニークリケット的な良心、もしくは『アグラビ』のおちんちん。てか、人の脳内に入る感じはちょっと『鬼滅の刃 無限列車編』っぽくもあるか。
 第2話。お色気(描写)的な要素がないのが良いよなぁと思ってたら最後の最後に少し出ちゃった。ちょっと残念。本作には求めてない。もっとコロコロ的なノリを突き詰めてほしかった。まぁ主人公がコロコロっぽいという第一印象に振り回されてるんですが。
 終わり。面白かった。この手のギャグにしてはお色気要素がないのが勝因だと思う……ってまとめようと思ってたんだよなぁ。まぁあの程度大したことないって言えばその通りなんだけど。とりあえず、他は面白かったです。ここまでギャグ色の強いラブコメって意外と珍しいと思う。あとコロコロ感が好きです。

ジャンプ探検隊

 なんか突然声優インタビューが始まってるのでびっくりしてしまった。こんなページ今まであっただろうか。覚えてない。結構がっつりめのインタビューで、なおかつ特定のジャンプ作品に限らない質問からの、作品に絞っての質問という構成も面白かった。

ROCK THE JUMP

 第9回。Saucy Dog。知らない、読めなかった。ソーシーだろ、常識的に考えて。まぁ、オーソリティじゃなくてアウソリティ、と同じパターンか(ラッパー)。
 いつからかは分からないけど、インタビューの中で強引にでもジャンプ関連の質問しなくなったよね。まぁ別にそれでいいと思います。

ジャンプシネマアイランド

 『モンスターハンター』の特集でごんす。このコーナー久々ですね。大作の劇場公開がまともになかったという事情なのでしょう。
 てか、普通にめちゃくちゃ楽しみなんですよ。『バイオハザード』シリーズの方はそれなりに楽しんだ程度でしたが、今回のすげぇ面白そうじゃないですか。モンスターのデザインがまったくそのままの形で映画に出てくるので予告を初めて観たとき普通に感動しました。ピカチュウとかソニックとは違うぜ。レオレウス相手に炎属性の武器掲げてるのは若干笑えたんですが、違う場面を繋ぎ合わせただけだと思いたい。とはいえ、実写として見た場合、火属性がギリ納得できる限界だと思うんですよね。雷とか怪しいし、水属性に至ってはもう「水湧いてるw」ってなっちゃうでしょ。
 『バイオハザード』シリーズがそうだったけど、基本的に日本の興業収集に頼り切ってる、世にも珍しいハリウッド映画なので、みんな観に行こうね。公開日を『モンハンライズ』の発売日とあわせるために日本だけ公開が遅れてるとか悲しいニュースもあるけど、逆に言うとほとんど日本以外は捨ててるんだと思う。

『夜桜さんちの大作戦』

 各マッチアップなんですが、それぞれ味方サイドが現場にいないキャラのサポートを感じさせるのが良い。総力戦感出してたけど、ぶっちゃけ最前線で戦うには心許ない人たちだったからね。インフレというか、本格バトル漫画化しちゃったから。ぽぽっぽ本舗の “わたしがつくりました!” とか可愛くて好き。
 今週のアイさん。アイさんめっちゃ良い子。これは朗報。いや完全にサイコパスに振り切った感じでも良かったと思うけど、ここまで良い子だと今度は夜桜家との和解という可能性が見えてくる。勝利後、身寄りのないアイさんを夜桜家で引き受ける、とかそんな(私にとって)都合のいい展開が許されるのですか。ゴリアテと戯れるアイさんが見れる日は近い!!(かもしれない)

『SAKAMOTO DAYS』

 ルーサイド。特に理屈なく勝利(でもないか)しちゃって少し残念。前回のアレは何だったのか。一応守る強さがあるから、って後半坂本が語ってて、それがルーの強さの理由ってことなのかもしれないけど、それだと前回頭ぐわんぐわんされたのが分からん。あれで酔いが回って酔拳が強くなった、とか超好意的に考えることは可能か?
 坂本サイド。ぶっちゃけこちらも理由なく勝っちゃって、それも相手のバトルスタイルとか関係なく圧勝するタイプだから、どんな敵と戦ってもこのパターンで勝つ様子が想像できる、みたいな残念さはある。が、絵的な楽しさは間違いなくあって、特に遊園地ならではの絵になる、引きの瞬間とかめちゃくちゃアガる。正直、観覧車のあの高さまでジャンプするのはやりすぎだと思うので、近くの建物から飛び降りながら突っ込んだとかそういう理屈は欲しかった気持ちもあるんですが、最後の決め絵は文句なくかっこいい。負けた男が最後にタバコ付けようとするの、良いよね。サンジのエネル戦みたいな感じ。

『あやかしトライアングル』

 画楽に嫉妬した祭里が無理に用事を作って買い物、と思ったらレオも同行。すずはレオに嫉妬。トライアングルだけど、ここは四角関係だと思う。まぁ3人だからセーフか。いやセーフもアウトもないんだけど。
 買い物デートでファッションショー。毎回髪型まで変えてるんだけど、そこはレオが手伝うとかそういう理屈が必要なのでは。知識や技術が必要で、気持ちがどうこうでは済まない領域だと思うの。まぁ、ここはサービスショットみたいなもんなので深く考えても仕方ないんだけど。
 てか、レオが出る度に「早く男にならないかなぁ」と期待してしまうのあまりに身勝手なので良くない。

『破壊神マグちゃん』

 邪神鍋会。一応最初と最後に流々ちゃんが少し出てくるけど、他は人間ナシ。それで5人もいるんだから大したもんだ。揃いましたねぇ。普通に楽しい掛け合い。
 流々ちゃんにそそのかされるナプタくんも可愛いし、そもそも流々ちゃんの鍋アイディアが貧乏人らしくて良い。ナプタくんの所有物の中から導き出される解答という意味でも見事。 “…何だその大雑把で投げやりな料理名は” で笑ってしまった。考えたことなかったけどたしかにw さらに、NABE THE DARKNESS も最高。ちゃんと初めて聞いた人の発想になっててすげぇ。ウネさんのお忍びスタイル超可愛いし、闇のポーズも良い(他の場面でも繰り返してる)。それぞれのキャラが魅力的だ……強い……。
 鍋開始。ウニカニにも出番があるんですが、ウニの役割で笑った。たしかに水槽の形はピッタリだけどw
 闇鍋の具材大喜利で終わるのかと思ったら本題。めっちゃ大事な話が始まるのでビビった。よく考えたらウネさんはそういう人だったな。前にバー行ったときも目的あったし。ほのぼの邪神回では終わらせてくれない。
 んで、「奴」。大雪も奴らしい。ああいうのは作劇上の都合で全然納得できるのに、あれに理屈つけるのかよ。まぁたしかに現状、本作の中で最もドラマチックな重要エピソードと言えると思うから、そこを丁寧にやるのは分かるけど。
 そんな真面目エピソード突入かと思ったら、ウネさん由来で再びギャグに戻る。ピタゴラ的に連鎖していって、流れるように流々ちゃんに反省させられるオチになるので笑った。ラスト4ページの猛スピード感。ケツから2ページ目で一旦セリフレスになる感じとかも緩急があって良いんだよなぁ。

『高校生家族』

 ゴメス回。ナーン。当たり前のようにクラスのみんなが一丸となって協力してくれるの良いよね。歴代サブキャラ大集合というか。猫のためなら1つになれる。猫は地球を救う。
 ギャルの鏡作戦。猫は鏡を理解できない、というテレビでよく見る動物実験ですね。失敗して残念ってのもあるけど、自分の体型で爆笑してるゴメスが哀れというか、少し悲しくもなってくるw
 オチ。軽トラのナンバープレートで「北海道まで行っちゃうの!?」と最悪を予感させるのがうまい。ドナーン、ドナドナーンとかくだらなすぎて笑いました。

『仄見える少年』

 人形遣い(たぶん)登場。小さくなった伊織たち視点だと彼女の体が変に伸びたように見えて不気味。ワンピースの影響もあるのかな。
 いつもは味方サイドが怖い思いをするホラー演出が、今週は敵の身に襲う。 “もう” “来てる” の見開き良かったですよね。伊織と哀別 in 人形の速やかな回収という意味でも天狗の奇襲は理にかなってたと思います。天狗だけが活躍したのかと思いきや、そもそもこの場所にたどり着けたのはワンコの鼻のおかげであり、何の匂いを辿ったかといえば先ほどの伊織の血。いろいろ繋がってて面白かったです。グッボーイ。
 てか、天狗「使い」と人形「遣い」なんですね。ぶっちゃけこの使い分け全然理解してないや。

『灼熱のニライカナイ

 アギト出てきて笑った。カニの手ですやんw どっちも海洋ネタで、どっちもアゴの意味じゃないから面白い。アゴ出汁ではない。
 んで、バトル。3対1で、水中で、基本的には体術(1人棒)。めちゃくちゃ珍しいシチュエーションですね。正直これが成立してる時点で超面白いので、もっとやってほしかった。サメとは違う、特訓によって強くなったタイプの人たちのバトルだから、動きや連携が演舞っぽく美しい印象。必殺技に頼ってなくて、非常に良いバトル。
 チャコ進化。あの可愛いチャコを返してー!! というメタな部分の焦りが物語上のヤバさと連結してるようで面白い。てか、服がかなり限界でそっちのハラハラも少しだけある。チャコぶかぶかな服着てたけど、ここに向けた布石だったか。いや、リアルに考えたらちょっと無理あるとは思うんですが、そこは別にいいよ。

『BUILD KING』

 今回に限った感想じゃないけど、登場人物がいちいちクセが強い。それも分かりやすくセリフが特徴的。『ウィッチウォッチ』とは別の意味で「クドい……味が濃い!!」という感覚。新キャラもそうだし、既存のキャラもいちいち濃い。まぁそれ自体がエンタメになってるからいいんだろうけど、キャラの終始しすぎて話がなかなか進まない、みたいなイビツさは生じてると思う。ただ、 “それさ… フツー逆じゃね?” はまんまと笑ってしまった。このツッコミとまったく同じで一瞬「よくある奴ね」と飲み込みかけてしまったw 別に自分が一番って人がいてもいいし、むしろそっちが基本な気もするんだけど、漫画とかのあるあるを逆手に取られたというか。

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 2月のネタハガキ東西戦。今月は2/22が長野冬季五輪開会式の日ということで、「こんなスキーヤースノーボーダーは見たことねぇ!」。「嫌だ」じゃないのがポイントですね。嫌だだと微妙に外れるネタもあったので、お題が良かったんだと思います(それに合わせた投稿者も)。
 イラストネタなんですが、ハガキの枠はあえて外しての掲載。雪山にスキーヤーたちが集まってるみたいな絵面が作りたかったのでしょう。なので各ネタに対するイーピャオ&村越コメントはなし。イラストに添えられたネタコメントと、投稿者のクレジットが並ぶんですが、その位置に規則性がないので正直ちょっと読みにくい。「この投稿者どっちのネタ?」みたいな一瞬の戸惑いが何度かあった。普通に枠ありで紹介してよかったのでは。
 東。高岸秀親さんの「エアスキーヤー」。言葉の説明がなかったら普通のスキーヤーに見えてしまってたかもしれないw よく見たら、というインパクトが良い。唯一引き算的なアプローチなのも面白いです。
 唐怒利臼さんの「スノーボードが学校のモップ」。これも印象としては近くて、絵としてしっくり来すぎてるので逆に違和感に気づきにくい。形、大きさがちょうどいい。何なら学校でこういうポーズ取って遊んでる人がいてもおかしくない、くらいの収まりの良さ。
 ひまわり戦車さんの「シカのごとくプルプル」。これはあるあるネタだろ、と言いたくなる。スノーボードやったことないけど、運動神経ないからこうなる自信がある……。
 さばねこさんの「『は』の字」。個人的には東で一番好き。最もシンプルというか、「は」の字はスキーにおける最強のあるあるだと思う。こうなっても仕方ないですよねぇ。はちの字って言え……いや「8」があるからダメか。
 西。ゲームセンターAさんの「グラスの水を一滴もこぼさない」。プロドライバーの奴!! 車と違って、そもそも地面が斜めってところに激ムズ難易度を感じる。
 高橋オンラインさんの「スノーボードじゃなくてスノーモーノ」。優勝。個人的に超好き。すげぇくだらないし、イラストがほとんど意味ないただのダジャレなんですが、「スノーモーノ」の語感が良すぎてもうダメ。虜ですわ。
 むふうさんの「すき屋の店員」。ゲレンデ感のなさが良かった。ゲレンデのことはあまり詳しくないんですが、おそらく牛丼チェーンも進出してるのだろう、みたいな納得もある。あと「すき屋」と指定してくる感じも絶妙。

 終わり。面白かったけど、すべてスノーモーノがかっさらっていった感。何度でも声に出したくなる魔力。めっちゃ面白かったけど、あんなネタだらけになられると困るw

次号予告

 『マッシュル』が1周年で表紙。『アンデッド』とはワンセットって感じが強いですね。今後の重大発表系がどうなるのか楽しみです。
 あと、『あやかし』の予告の内容が今週の分になっちゃってると思う。ミスでしょこれ。

目次

 ジャンプSBS。『高校生家族』は「中2家族」になる案があったらしい。中2だとジブさんが喧嘩売ってくるから「高校生」に落ち着いてよかったと思う。

買い物行く道で50mほどダッシュしたら、信じられないくらい息切れしました!
(『SAKAMOTO DAYS』)

 体育がなくなるとダッシュって意外としないよね。早歩きとかの実用性あるんじゃないかと思う。

記念号のお返しに尾田船長から豪華な肉(ギフト)の振る舞い!! 宴だ~!!
(『あやかしトライアングル』)

 先週1人だけ言及してた尾田っちからのお返し。2人目が現れたということは全員にお返ししたと見て良さそうですね。スケールでけぇ。今度は2人しか言及しないのが不思議になってくるんですが、時間差があって、来週あたり尾田っちありがとうフィーバーになったりするのかしら。感謝もそうだけど、1週ネタ考えなくていいラッキー、みたいな人多いでしょ。

「東京ドーム何個分」って数え方イマイチどれくらいの広さなのか分かりません <健人>
(『仄見える少年』)

 エレ片が「じゃあシアターDだと何個分?」って言ってたラジオCM超好き。

愛読者アンケート

 読切についてと、付録の『呪術』シール、及びアニメ『呪術』について。アニメ人気にあやかってジャンプにも手を出してもらおう、みたいな狙いだったのでしょうね。
 アニメを見始めたきっかけが聞かれてるんだけど、「雑誌で読んでいて面白かったから」が第一の理由になりそうだけど、実はひょっとしたら、加入してる配信サービスで見れたから、という理由が一番デカいかもしれない。こないだ何かの雑誌で『鬼滅』の勝因はほぼすべての配信サービスと契約したから、って分析してる人いたけど、割と説得力を感じるというか、今入ってる配信サービスの中で見るものを決めるって人多いと思うんですよね。今は特に。私ももうネットフリックスだけでてんてこ舞いだから……となりがち。

総括

 1日遅くなりました。火曜が休みだったからではなく、花粉で体調ぶっ壊れたからです。休日に出かけて帰ってきたら、途端に崩壊。体の問題もあるけど、頭ボーッとするし、鼻垂れ続けるストレスもあるし、で心がやられるんですよね。

 はい、今週のベスト作品。『高校生家族』かな。
 あと『dr.stone』と読切も良かった。

 今週のベストコマ。『ブラクロ』より “一人で行こうなんて” “水臭いんじゃないかい?” の見開き。ああいう情報の小出しによるワクワク演出大好きなのよ。

 最後に今週のベストキャラ。こちらー。

  • ゴメス 『高校生家族』
    • 普段はあまりスポットの当たりにくい脇役なんだけど、メインにしたらこんなにも輝く、という驚きが正直ありました。家族どころかクラスを巻き込むスケールになるのも良かった。魅力的なキャラ揃ってきたじゃん……みたいな感慨もある。

gohomeclub.hatenablog.com