北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2021年52号の感想

 ありがとう、すべての2021年度。

背表紙

 ジャンプ名台詞 in ポーランド語。この企画も最終回ですな。最後は『呪術』の五条。グーグル曰く「私は最強です」。クソシンプルで笑ってしまった。

表紙

 新連載。すっげぇ失礼な話なるんだけど、「大須賀先生……はいはいアレね」と頭に浮かぶ作品が馬上先生作品になることが結構ある。数秒後に気づく。全然絵似てないんだけど。まぁ、本作に関しては、前作から随分と雰囲気変わったのでそれも一因かもしれない。雰囲気っていうか、単純に主人公の年齢。

12月のJC新刊

 ジャッキーチェンではないよ(今更)。
 『BLEACH』のこないだの読切が電子限定で単行本として発売されることになったらしい。220円なのでジャンプ買うよりは安い計算だ。電子だとこういうのも売れて便利。こういう形式で単独作品として販売することができるので今後これ級の豪華読切がしやすくなるのかもしれない。もちろん『BLEACH』が特別って話だし、こないだの読切も「本気すぎるじゃん!」という驚きの内容だったんですが。

読者プレゼント

 フィンランド式サウナ。サウナあまり詳しくないので何がフィンランド式なのかが分からない。屋外でやるような原始的なイメージはあるけど、厳密には違うと思う。
 イラストにメガネしてる方が1人いるんですが、サウナにメガネって危険じゃない? 一応サウナ用のメガネとかもあるんだけど、見た感じ違うと思う。メガネかけてる人だけ体育座りしてて、いかにもメガネキャラ的な記号を感じます。

巻頭カラー『ドロンドロロン』大須賀玄

 新連載。先週まで「ドロロンドロン」だと勘違いしてました。『ウィッチウォッチ』と同じで、しばらくは注意が必要なタイトルだw
 巻頭カラー、1ページ目。最高。もうこの1ページで本作がどういう作品か分かってしまう。激烈に短い予告編という感じですかね。個人的にめちゃくちゃ読みやすくなるのでありがたい。
 本編。モノクロ1ページ目も同様。不良かと思ったらあらステキ、と一発でどんなキャラか分かる。「これが新連載の戦い方だ!」という気概を感じる。そして、ページをめくって2ページ目。「侍=公務員」という説明がいきなり飛び出てきて興味を引かれる。手際がすごいよ。
 デブ猫かと思ったらママ猫。猫のおっぱい珍しいですね。母の墓の前で泥棒猫……からのどら焼きの贈呈。1ページごとの満足感というか、完結感がすごい。
 ということで、公務員としてのモノノケ退治。「『鬼滅』みたいだ」と思ったらそこのあなた、ちょっとお待ちください。『鬼滅』は公務員じゃないです。少なくとも本作は公務員という点にかなり重きを置いてる、ように見える。
 入隊試験。よくある光景だけど、最初にやってるのが血の検査。まずは絵だけを見せて、ページをめくってからその説明。最初にパッと見で興味を引いてから説明をするのが心地よい。尖った個性というわけではないけど、細々と良さがあるな。
 妖力ゼロで門前払い。先々週聞いたことのあるような設定で笑った。いや、特別個性的な設定とは言わないけど……。
 列をもう一度並び直そうとしたり、動機となる母の回想、そして “今のは石ころヤローにあたったオレが悪いな…うん” とか「根は真面目」表現が行きすぎてちょっと変な奴(ほぼギャグ)になってるのも良い。特に母とのくだりは最初の墓参りの場面もあって、めちゃくちゃ良かった。ページ数としては少ないのにものすごく印象に残る。母親が特別なこと言ってるわけではないのに、というのが良い。真っ直ぐなところが息子に引き継がれたのでしょうね。
 さっきと真逆なこと言いますけど、ここまで真っ直ぐなことを照れずに言えちゃうの、言ってもアリだと判断されるのは『鬼滅』の影響を感じる。いくら少年漫画だからってそんなストレートなこと言わなくても……と面食らいかねないレベルで真っ直ぐ。
 「しあわせな世界」と「優しい世界」という象徴的な目標設定。どちらも平易な言葉で陳腐ではあるんだけど、2つ並べて比較させられると「しあわせ」「優しい」の細かい違いとかを考えさせられる。2人の生い立ち、立場の違いが丁寧に反映されてるのでしょうね。
 バトル。急にグロいのでびっくりしちゃった。さっきまでの作品の雰囲気から察するに……とか思ってたら血の量がすげぇw
 バトルシステムとしては、妖力ゼロな主人公が妖怪でできた武器で戦う。『HUNTER×HUNTER』でたとえるなら、常に攻撃部位に「硬」してるみたいな緊張感があって面白いと思う。武器のバリエーションも今後増えるのでしょうね。
 武器のバリエーション? 妖怪のチカラを借りた武器? 妖怪にも良い奴がいる? これは『ボーンコレクション』なのでは……。そう思うと途端に本作がつまらなく感じるというか、物足りなく思えてしまう。勝手。
 仲良くなる上で不可欠な確認として、食べ物。からのどら焼きに落とすのは見事だったなぁ。これはまんまと感動しちゃった。どら焼きを与えるのが主人公の優しさ、良い奴感の象徴としてうまいこと機能してる。まぁ、猫にどら焼き与える問題点とか細かいこと言い出すとアレだとは思うんですが、あれは野良猫だからセーフ……とはならないか。これから子供産んで育てる母猫だし。
 あと、どら焼きの2枚の皮で包む作りが2人のことを意味していて……は考えすぎだと思う。
 終わり。すげぇ良かったよ。今期3作の初回のみを比べたらたぶん一番好き。

僕のヒーローアカデミア

 久々に学校。この期に及んでチカラの底上げとか言ってるので少し焦れったい。もう即本番って時期でしょ、どう考えても。……というのは意地悪な見方で、良く見ると、デクたちはあくまでも教育という形を最後まで徹底してる。
  “翻弄し続ける少女トガヒミコ” は正直意味が分からない紹介文だった。無理して言うならスルーでいいのよ、とか。
 完全に忘れてた内通者の件。漫画的な都合で顔を見せるのは来週……と思ったら透明なことが断定的な表現ってことか。初読時普通に誤解したわw
 再び意地悪なことを言うと、『ヒロアカ』ほど人気で、連載も長くなり、スピンオフやメディアミックスが行われてる作品だと、各キャラの掘り下げとかされちゃうじゃないですか。そういう確証的なアリバイがない子が消去法で……となりがち。いや、内通者だけど記憶をいじられてる、とかだと成立するか。たまにあるよね。そういう作品。
gohomeclub.hatenablog.com
 映画2作目の感想でまさにそんな話をしてるのであった。あのときは冗談だし、ぶっちゃけ内通者とか興味なかったんだけど、映画が「全員主役」みたいなコンセプトだっただけに変な目立ち方はする。

ONE PIECE

 サンジの “そんな奴らがなぜ絶滅するんだ?” で笑ってしまった。身も蓋もねぇ。まぁ、サンジからしたら発火能力のある種族ってのも「特別なことなんですか?」って感じなんだろうなぁ。
 からのゾロ。刀1本ずつに呼びかけるので丁寧。そういう話である。分かりやすい。
 ということでゾロの回想。ありそうでなかった掘り下げですね。それだけ引っ張った大ネタだっただけに「ただ思い出すだけかよ」とは少し思った。ジジーの刀論とか面白かっただけに。
 それよりも気になったのはキング。待望のゾロ掘り下げエピソードなんだけど、その敵役としてキングはふさわしいのか。単にたまたま出会った強い人に思える。剣士キャラって印象がそれほどない(それ以外の要素が強い)ってのもある。

『ウィッチウォッチ』

 シェアハウスにケチつけてくる生活指導。えっ、余計なお世話じゃない? 管轄違くない? 親不在の生活を問題視(心配)するならまだ分かるけど、生活指導の「いかがわしい」的な攻め方はマジで意味不明。管理人が責任持って勉強教えろよ、の土台作り以外の意味が分からない。いや、勉強は学校が教えるべきなのでモイちゃんにそういうこと攻めるのも謎だ。普通にノイズだし、嫌な奴が意味なく出てくるのもストレスだし、話もおかしい。
 勉強を教える。林長渕マッシュアップ、絵としての混ざり具合は面白かった。ああいう出オチみたいなギャグキャラを「こういうyoutubeを観たんだ」で出すの、めっちゃ便利とも言えるけど、ちょっとずるい気もするw
 んで、魔法の特殊ルール。ちょっとゲーム制が出てきて、熱中するのとか面白かったんだけど、モイちゃんの攻略方法、攻略へのアプローチが正直謎ではあった。「分かりやすいノート」がオチに必要なのは分かるけど、あの暗記法からしたら分かりやすいノートは不自然だと思う。年号を語呂合わせで覚えるのとかまったくのナンセンスでしょ。言えば覚えるんだから。喋る文字数、見せる文字数を削ることの方が大事。マジで語呂合わせは意味が分からん。

Dr.STONE

 龍水。まさに先週、「龍水ってそんなにすごいの?」と気になってたのでありがたい……んだけど、ぶっちゃけ説明されてる内容と気になってた部分はあまり合致してない。そもそもロケットのパイロットがどういう仕事するのかが分かってない(説明してない)のが問題だと思う。
 月面での戦闘。特殊な防御装置、特殊な兵器を用意してるのが面白い。こういうのめっちゃワクワクする。結局戦闘が好きなのか……と我ながら呆れるけど。
  “言うなれば復活時計” “リザレクション・ウォッチだ” がクソダサいので笑った。いや、正確にはかっこつけすぎ。あれにツッコミを入れてくれる人材が必要……とか余計なこと考えてしまう。
 再び龍水。とにかく欲張りなので自分の実力に満足できない。自分よりすごい人がいることに彼だけが気づける。あの発想に至る流れは飲み込みやすくて気持ちよかった。スタンリーとゼノの関係性が好きな身としては、事前にゼノに「スタンリー復活させちゃダメ?」とか言ってほしかった気もするんですが、龍水とスタンリーという意外性もこれはこれで魅力的。
 復活時計があるので龍水はあの場でスタンリーを復活させられる。これまたうまい構成だね……とか思ったんですが、だったら今週の段階で龍水の腕に時計が見えるコマを描いてた気もする。ので違うか?

センターカラー『守れ!しゅごまる』

 前回の表紙もそうだったけど、このカラー扉だけで見れば本作がどういう作品か分かる。ご挨拶的な1ページギャグをひたすら繰り返してるような印象。
 草むしり。突然の『カービィ』ネタも笑ったし、直接『カービィ』とは言わず「プププランド」でツッコミを入れたのもさすがや。単純に絵が面白すぎるんですが、最後に目に入るツッコミがまた良い。
 体育教師の悪役ぶりがエグい。ギャグだと思って読んでるとマジ面食らうくらい凶悪。表情が一切動かないあたりに狂気を感じる。端的に言って怖い。伝統行事と言ってごり押ししてくる感じとか妙にリアルで嫌だわ。大義名分を得ることでイキイキとし出す感じとか。
 そんな体育教師の攻撃性を象徴するアイテムとしてメガホンで出てくるんですが、彼の顔を正面から映し、その顔に被さるようにメガホンが配置されるコマが激烈にかっこいい。急に怖いと思ったら急に漫画的にかっこいい。彼の狂気を1枚の絵に集約させたみたいな鮮やかさがある。正直ギャグ漫画にしては怖すぎるくらいとか思ってたんですが、このコマにはそういう雑念が吹っ飛ぶくらいの魅力を感じる。
 みんなに見直される、からの見開き。今週もかw そして、カラーページのくだりが伏線のように機能してましたね。これも2週連続と言えるのではないか。こういう伏線でドヤるイメージなかったんですが、本誌連載で気合い入るとこういうことになりがちってことなのかな。

『SAKAMOTO DAYS』

 ジジイの一刀両断。見開きかっけぇ。かっけぇけど、掲載位置に悪意を感じる。右ページからぶち抜いて正方形くらいの見開きで、左ページに斜めにコマを割る、というのまでが似てるので笑うしかない。『しゅごまる』が先に掲載されてて良かったぜ……。新連載に意地悪すんなよw
 そんなジジイの一撃。ぶっちゃけ、坂本の成長を感じさせるエピソードなので横槍が入るのは普通に邪魔なんだけど、決定的な一撃ではないし、そもそも坂本勝ちそうではあったので、まぁ何とかイヤな感じはしない程度には収まったのかな。
 ということで決着。坂本は糸を切断ではなく「繋がり」として利用して勝つ。2人の考えが対立するバトルとして面白い決着だったと思います。そう考えると糸って象徴的な武器だよなぁ。いくらでも面白くなれそう。

『アオのハコ』

 サブタイにもなってる “おデートでしょうか” が可愛すぎる。正直今週はこのセリフが飛び出た時点で勝ちだわ。大喜と雛のロマンスも良いけど、何より「おデート」が良すぎる。女子間の気の抜けた会話のリアル感、その迫力がすごすぎる。
 そんな「おデート」の子。雛の真意を見抜いてるんだけど、それを否定する雛のことは否定しない。普通のラブコメ作品だったらここでもっと「違うってばー」的なやりとりしそうなもんじゃないですか。ただ、すぐに引いて、最終的に出した言葉が “楽しめるといいね” 。良い奴すぎる……。初めて読んだとき雛みたいな笑顔になってしまった(気持ち悪いぞ)。いやマジで良いでしょ。意地悪するような詰め寄りはしすぎず、おデートじゃない意味でも通用する、もちろんおデートでも通用する言葉を投げかける。それをあのテンポ、あのタイミングで。
 千夏パイセンの浴衣キャンセル。少年漫画の女子、律儀に浴衣着すぎ問題を以前から思ってた身としては、このままマジで浴衣ナシで終わってほしい。まだどうなるか分かりませんけどねw
 おデートの約束について、大喜とのすれ違い。それは大喜が悪すぎる。「鬼かよ!!」と割とマジで怒りそうになったんですが、雛が自分で反省してたように、たしかにあの言葉のやりとりだと勘違いが生じるのは仕方ない、むしろ今までにはない関係性をぶっ込んだのは雛の方なので……とか思わんでもない。けどなぁ、なんか分かるじゃん? 分かろうよ。分かってくれよぉ。
 んで、読み返したんですが、約束を取って、詳細を詰めようとしたタイミングで例の「おデート」の子による邪魔が入っちゃったんですよね。そのまま2人は約束の話はしないまま別れるので、たしかに勘違いしたとしても落ち度はないのかもしれない……ぐぬぬ……。 

センターカラー『夜桜さんちの大作戦』

 カラー裏にも裏扉みたいなものがあり、そこから本編がスタートしてて豪華。そして、アイさんだ。とても良い。
 本編。ひょっとしたら年末の大掃除を意識した内容かもしれない。本を探すために屋敷を大掃除。各人の秘蔵のコレクションを覗きつつ、アイさんがフラットなリアクションを見せていく。律儀に毎回アイさん出てくるのが本当においしい。厳密に言うと七悪のときだけノーアイさん。ほとんど出てくるということだ。逆に言うと、アイさんが溜め込んでるもの(思い出)はまだない、ということにもなるか。あと、忘れそうになったけど、ゴリアテもない。今回くらいのノリだったらゴリアテも行けそうなイメージ。
 六美秘蔵の太陽グッズ。中にはリアルに販売してもよさそうなものがチラホラあった気がする。太陽の人気(アイドル的人気)がどの程度あるかは知らないけど。

『アヤシモン』

 おおおおっっ、90年代歌舞伎町やんけ。ゴジラもネコも東横キッズもいない歌舞伎町(厳密にはネコは違う)。初回の感想で「街並みを描くのはコストがかかる」みたいな話したけど、ここまで真正面から描いてくれるとは。これはアガるでしょ。歌舞伎町ほどメジャーだと資料もたくさんあって割と描きやすかったりするのかな。なんにせよめちゃくちゃ贅沢だ。新宿コマ劇場とか熱い(ギリ知ってるのがそれくらいw)。
 本話のキーワード、「弱肉強食」。それが初めて出てくる場面ではそのあと “漫画みたいで燃えるだろ?” と続くんですが、本当に「漫画みたい」なのは弱肉強食ではなく……とオチがつくのはキレイ。読んでるときは違和感なかったけど、オチを知ったあとだとたしかに弱肉強食は漫画っぽくない。
 んで、今回の対戦相手。語尾が文字化け(違うか)する表現が正直意味分からなかった。意味と意図。何がしたかったのかが分からない。今週はバトルの展開もアイディアが詰まってて面白かったんだけど、の語尾はマジ謎だったな。

『逃げ上手の若君』

 頼重仮面。直接ではないものの、現地で部下が人を殺す場面に居合わせるのってアリなんだ。勝手にそれはやりすぎというか、体裁上アウトなことだと思ってた。まぁ、部下が殺すとかなら以前にもあったことではあるんだけど、現地にいるというのが驚く。
 あと、未来予知を使って戦況に介入してくるのは普通にアウトだと思う。アウトというか、そういうことされると普通につまらない。何でもアリじゃん。一応人数が増えれば精度が落ちるというルールを設定してて、気を使ってる感もあるけど、今回のも十分ヤバい気がする。
 若が捕まる絵、捕まるイメージ図がいちいちセクシーなのはホント本作ずるいよな。物語とは関係ないところで見せ場になってしまう。

電子版限定連載のおしらせ

 私には関係のない話なんですが。以前に読切が掲載された作品が連載になるそうです。たぶん短期連載になって、これが調子良かったら本連載になるんだと思う。読切、短期連載、本連載……って慎重すぎません? まぁ、一話完結だろうからそこらへんの区別は特に意味がないのかな。あと、厳密に言うと、まだ短期連載かは分からない。長期連載になって電子版最大のウリになったりするかもしれない。まぁ、人気出たら本連載待った無しだろうから、電子版限定で超人気&長期連載ってのはあり得ないか。

センターカラー『僕とロボコ』

 写真。遠足の際の写真についての悲喜こもごもってのはたしかに小学生ならではのシチュエーションだ……。普通に目から鱗だった。やっぱジャンプで小学生の作品少ないんだね。
 宮崎先生の実名芸能人ネタ。いつも似てるし、特徴捉えてると思ってたけど、今回のブラピは全然似てなかった。言われなきゃ分からないレベル。というか、今、ブラピってイケメンの代名詞的存在ではないよね。たぶん。ついブラピとかトムクルーズとか言いたくなるけど。
 「キャメラ」は地味に笑った。特にツッコミが入らない程度の小ボケなのが良い。
 矢吹ロボコは普通に笑ったけど、先日『あやかし』にロボコネタあったのが少し余計だったな。勝手な話だけど。別に作者同士イチャイチャやってるのはいいんだけど、事前に「矢吹先生は『ロボコ』に好意的らしい」というのは知りたくなかったというか。
 てか、あんだけネタにしてるんだから先に三浦先生やってくれよ、とか思わんでもない。いや、ジャンプの美少女コンテンツの代名詞的存在が現在連載中だからこれをネタにしない手はないとも思うが。
 ボンドの奇跡の一枚。「どの先生が出てくるんだ……?」とワクワクしてしまった。出てこないのかよw いや、あり得ないほど贅沢な希望を押しつけてるのは承知です。あと、単純に「イケメン描かせたらこの人!」みたいな作家は今のジャンプにいないですね。そう考えると矢吹先生やっぱすげぇな。

『破壊神マグちゃん』

 分かってはいたが、人間男性キャラがストレートにかっこいい回でしたな。いつも通りキメキメなんだけど、キメてるのがギャグにならないイズマくんもそうだし、凡人だからこその熱さを見せる錬も良い。ただ、全部が全部シリアスにならないよう、抜きの存在としてナプタくんが光る。
 懲罰流々ちゃんのイメージが可愛いので笑った。話はクソシリアスなのにw 今週の『逃げ上手』と比較すると2作の主人公に対するスタンスが明確に現れますね。流々ちゃんが若みたいにセクシー振りまいてたら引くw
 激アツバトル展開……からの抜きとしてのナプタくん。ただし、可愛いけど戦略としては至って正しいというのが本作らしいバランス。
 そして、これまた本作らしい伏線回収からの裏ボス登場。登場シーンが普通にアガるし、最強格同士の本気バトルの予感にワクワクを禁じ得ないんだけど、イズマに残した魔道具はおそらく本物で、それがまた使われてないのが気になる。まぁ、なんちゃって的なズッコケ展開もなくはないだろうけど、本作はもうちょっとうまいこと理屈を用意してくれると思う。
 そして、次号センターカラーで人気投票の結果発表。ごめん、本編そっちのけで楽しみだ。チヌ大人気、という結果が見たい。願望込みだと4位。割とありそうなのだと6位。と予想。(コロコロ変わってたらごめん)

ブラッククローバー

 操縦室の集合図で笑った。いや、熱さを感じるのも同時にあるんだけど。
 その他を助ける陣営としてアネゴレオンとアニゴレオン(違う)。重力魔法が広域展開してるのでその他大勢は立つことすらできない、という状況が分かりやすくて良い。『ONE PIECE』の覇王色もそれに近いものがあるけど、あっちは気絶しちゃうので本作の方がより便利。
 からの、助けてアスタマン。熱さが濃縮されすぎててもはや笑いそうになる、という不思議なレベルに達している。とはいえ、漫画としての読み味、読んでる際の高揚感はやはり別格の素晴らしさがある。クソほどハデなバトルをやってからの静かな展開、からのアスタマンという流れが最高。

『アンデッドアンラック』

 前から出てた姿ではあるけど、スプリングの良心が可愛い姿してるのはちょっとずるい気がする。いや、可愛いけどね。好きだけどね。けど、あの鬼の姿のまま「このスプリング……愛せる!」ってなりたかったというか。冒頭の鬼の姿で苦しんでる姿が普通に同情を誘う意味で魅力的だったので、可愛さに頼らなくても十分勝負できるのに、みたいな。
 攻撃は無効だけど、流れ弾は当たる。これはさすがに屁理屈だと思う。リップの不治攻撃はそういうのも込みで否定してくるじゃないですか(アンディの負傷箇所の切断は治療行為なので否定)。それなのに今回は有効って解せない。まぁ、否定者とUMAは違うんだけど。
  “結局(ルール)なんざ捉え方次第だ” “上手くごねて抜け道見つけて” “命かけて馬鹿やった奴が” “勝つんだよ” はかっこよかった。これはもう本作全体のテーマというか、コンセプト、モットーみたいな域のセリフになってたと思う。これは熱い。映画の予告編みたいのを本作で作るなら間違いなくこのセリフを入れたい。

『PPPPPP』

 トラウマの閉じ込め再び。行きずりの不良に絡まれるよりも雑な展開で引いた。ちょっとこれはないわ。学生同士のトラブルだったら全然飲み込めるけど、これはない。見開きの使い方とか面白かったし超好きだけど、そのための土台が無理。
 もっとコミカルだったり軽いエピソードだったら別にいいけど、クソ重エピソードで感動を誘う大事な話じゃないですか。それがねぇ。ないわ。
 ラッキーが見せるファンタジーとは一体、でエンド。この感じ、マジで『食戟』を思い出すな。『食戟』はギャグの成分もあるからさすがに次週への引きにはしないけど。

『Baby Basket Ball』長谷川たかや 田代弓也

 読切。ジャンプショートフロンティア。作者はそれぞれ原作と漫画。
 タイトルの通り赤ちゃんが出てきて笑うんですが、その赤ちゃんのキャラデザがアスタすぎるので別の笑いが……と思ったら田代先生じゃないか! スピンオフ引きずりすぎだよ! いや、ひょっとしたら田代先生的には「覚えてますでしょうか? 『ブラクロ』スピンオフで何度かお会いした田代です……」という自己紹介だったのかもしれない。
 正直2ページ目の赤ちゃん登場がすべてというか、それ以外のことは起きない。ワンアイディアの出オチみたいな読切なんだけど、最後まで展開とギャグがいちいち面白かった。赤ちゃんは喋らない(例外あり)ので、周囲のリアクションが重要というか、ほとんどメインはそっちじゃね? という感じが良い。赤ちゃんを信じてるのは最初はママ1人だけだったのが、徐々にコーチ、味方選手へと信頼が広がっていくのが面白い。
 かっこいいプレイをして、それを賞賛するだけなんだけど、リアクションがギャグになってしまう。個人的に変顔路線はあまり好みではないんだけど、 “ふぉ〰 スッゲ………” とか超好き。
 どうでもいいけど、ハイハイドリブルは低身長すぎてまともなプレイヤーはボール奪えないと思う。足出したら即反則でしょ。身長が低すぎるとむしろ有利なのでは……とか真剣に考えかけてしまったw
 終わり。すげぇ良かった。コンビ作家でギャグすんのかい、という意外性もあったかな。あと、来週(来年度)以降もショートフロンティア続くみたいでホント嬉しい。

『高校生家族』

 ギャグ漫画、スポーツやりがち。あり得ない年齢差でギャグを生みがち。恣意的な掲載位置で別の笑いが発生してたと思う。
 ママさんバレー。説明がめんどくさそうだ……と思ったら察しの良すぎる花江さんで笑った。こういうギャグたまにあるけど、その件についてメタいツッコミがあるのが普通じゃないですか。そのままありがたがって進行するなよw
 バレーに問題のある3人が部活を離れることで思わぬ成長の糸口を見つける。普通に良いバレー漫画やってるじゃないか……。ママさんバレーや少年たちが出てくるのとか『ハイキュー』感あるわ。洲崎のドSトスもそうか。

『あやかしトライアングル』

 晴れて両想い、からのレオ参戦。「早く男体化しないかな」と登場する度に考えてしまう。たぶん一生しない。
 レオの宣戦布告。恋愛心理戦という感じですげぇ面白かったんだけど、その後は普通にセクシー展開になっちゃったので個人的には肩透かし。もうちょっと「あくまでパートナーだから」みたいな攻防が見たかった。ただのパワープレイになってしまった。
 からのニノクルの理性を打ち砕く “助けてっ” は良かった。祭里にはもちろん救援の意味しかないんだけど、あの状況でのあのセリフはグッとくるものがある。絵面はギャグだけど。絵面が違ったら『ONE PIECE』のナミになれる。

『マッシュル-MASHLE-』

  “僕はママに約束は守るよう育てられているからな” は笑った。やっぱこのマザコンキャラ良いわ。好き。もっと、というか終始やってほしい。
 からのドットくん。 “キチィなぁ” 笑う。正直読者的にもキチィと感じてたところでのあの本人の自覚は笑う。さらに追い打ち2人目も最高。ただ、細かいことを言うと、その後のバトルにおいて2人目がほとんど意味なかったのは惜しい。「爆破vs磁石」だけの方がシンプルで良かったと思う。
 決着……か? ドットくんの戦法が「たしかにこれなら勝てるかも」と思える内容で良かった。それに、その作戦の内容がドットくんのキャラクター、マッシュとのドラマを感じさせるものになってるのも素晴らしい。本作こういうとこ侮れないよね。
 熱血爆破野郎は自爆&根性比べで勝つ、という展開は『ブラクロ』でも見たんだけど、まぁ細かくは違うのでいいか。

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 12/3は奇術の日。ということでジャンプのマジシャンキャラ特集。「そんなにいる?」と思ったら普通に集まったので驚く。
 『SKET DANCE』の手品少女とか懐かしさを通り越して「たしか……いた……覚えてる気がする……」レベルだったんですが、あの頭にクソ小さいハット載っけてるの、めちゃくちゃ時代を感じますね。一時期、一時期だけ流行ったよね。あれどうやって固定してたのだろう。

次号予告

 『ヒロアカ』が表紙と巻頭。人気投票の結果だそうです。葉隠さんに投票したファンの心境や如何に。まぁ、そういう予想込みで投票してる人もいそうだけど。
 そして、『マグちゃん』も人気投票の結果。これはさっき書いたか。
 あとはアレですね。新年1号になりますので、いろいろと変更になります。背表紙とか目次ページあたりが手堅い注目ポイントでしょうか。週ちゃんが特集してくれると思う。

目次

 ジャンプSBS。『高校生家族』の将棋シーン、盤面の作り方。衝撃であった。「よく分かんないんだけど」みたいな感想書いた気がするけど、素人が分からないのは当然だわw

ベーグルがコンパクトでボリューミーで焼くだけで美味しいので朝食に最適。
(『夜桜さんちの大作戦』)

 ベーグルの魅力がよく分からなかったんですが、この説明を聞いて納得してしまった。あの異常な圧縮ぶりが利点だったのか……。

90年代Vシネの特にスリラー系が好きです。『修羅の極道 蛇の道』など
(『アヤシモン』)

 好きな90年代カルチャーの話を小出しするのが目次コメントの活路なのかもしれない。てか、マジで90年代好きだったんですね。

「恋するワンピース」毎週面白かった!!ブッ飛んだ作家伊原さん新連載頑張ってね。
(『ONE PIECE』)

 尾田っちありがとう。今週新作映画の話もしくは実写の話してたらどうしようかと思ったw

酸素無い宇宙でも火薬は普通に爆発します。理屈ではそうでも一瞬迷いますね <理一郎>
(『Dr.STONE』)

 マジかよ。めっちゃ衝撃。実験映像とか見てみたい。

アシスタントさんが自分の好きな漫画を借りてくれたので毎巻感想をせびってます
(『破壊神マグちゃん』)

アシさんの閃ハサ観た報告が嬉しい。じゃあ1stと逆シャアも観ようね。ね!!
(『アンデッドアンラック』)

 あちこちでオタクハラスメントしてて笑う。どっちが厄介なのだろうか。

毎日空飛びたくてしょうがないです!タケコプターが頭から生えてほしいです。
(『PPPPPP』)

 「タケコプターが欲しいです」でよくない??

愛読者アンケート

 新連載についてと、TCGについて。東京ガールズコレクションのことではない。やってないです。昔、ポケモンはやってた。ただコレクションする人はいたけど、対戦できる人がいなくて困った記憶。デッキを組んでどういう展開になるのか独り妄想してた。当時は普通に楽しかったけど、今思うと可哀想すぎる。

総括

 イエス、火曜深夜更新。正直ジャンプ&ジャンプ記事に対するモチベーションはめちゃくちゃ下がってるんですが、いざ読み出すとあれやこれや書くこと思いつくから不思議なもんです。

 今週のベスト作品。新連載。超良かったよ。
 次点は読切。これまた良かった。連載の中からだと『アヤシモン』。過去イチ面白かった。

 今週のベストコマ。『アヤシモン』の扉。こういうのが見たかったんだよぉぉ!!

 最後に今週のベストキャラ。こちらー。

  • 『ヒロアカ』の最後のあの人
    • 今更ネタバレに気を使っても遅いw

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