北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2023年16号の感想

 気づいたら田村先生が2作新連載決まっててビビった。

背表紙

 「ジャンプキャラクター初登場シーン集」。あかね。めちゃくちゃ懐かしいな、この時代のあかね。もうちょっと幼いイメージだったけど、自分の記憶がいい加減すぎてつらい。

表紙

 『若君』。アニメ化記念でしたー、って最新号じゃないとこの感想が虚しい。

読者プレゼント

 野球の侍ジャパンWBCネタなのは分かるけど、優勝後の掲載だろうか。まぁ、制作と掲載にタイムラグがあるから「優勝おめでとう」的な内容をやるには早いってのは何となく分かる。
 「三冠王」って出てきたけど、これはWBC関係なく、ただのプロ野球の用語だよね。通年のシーズンが前提になる言葉だと思う。一つの大会の中でも言ったりするのかな。
 タイトルの部分の「オーサムライフ」でサムライをぶっ込んでくる強引さは好き。

巻頭カラー『逃げ上手の若君』102話

 鎌倉観光。現在にも通じる名所が並んでるのはさすがですな。鎌倉強い。そして、現在の観光名所と比べた際、「大仏って建物に入ってたの?」という違和感があり、おそらくこれが本話のラストに繋がってくる。大仏殿は天災でぶっ壊れたみたいな話は聞いたことあるけど、具体的にどの時代だったかは全然覚えてないのですが、話の流れ的におそらくこの時代なのでしょう。読者に印象として大仏殿の存在を刷り込む手際、見事ですね。
 尊氏は神力持ち。それも日本最強。強キャラとしての理屈でもあり、「彼が日本を制したら終わる」という話にもなってて面白い。からの別の神力持ちが襲撃してくる、という流れ。もう完全に神力がバトル漫画みたいな設定になってますね。うまいことやったなぁ。歴史モノとしての説得力は保ちつつ、バトルモノっぽい分かりやすさも用意する。

『あかね噺』54話

 四天王とかおもくそバトル漫画用語っぽく思えるけど、落語の世界だったら普通に使われててもおかしくないな。ここらへんの中二ワードでくすぐってくるのが見事だ。いや、中二扱いするのも失礼な話かもしれないんだけど。
  “まいける兄さん …ココ?” は笑った。解説パートとしてゆっくりめに読んでたけど、たしかに一瞬見逃しそうになるなw 話の流れ的にべあちゃんがあの中だと最強に思えたけど、上がいた。実力があるから人気があり、人気があるから忙しく、忙しいからあんま顔を見ない、というのは至極もっともな理屈でしたね。いつもいないのは不真面目だからみたいなイメージを持ってしまっていたが、よく考えたらそれじゃ部室だw

ONE PIECE』1078話

 ハンコックに石化された組はマジでどうなすかね。バブルで解凍できる、とかだったらとりあえず石像のまま運んじゃえば済むけど。
 んで、ちょい過去の世界政府側の同行を描いてからの、ベガパンク殺しのミステリー漫画みたいな展開でエンド。めちゃくちゃそれっぽい盛り上がりがあって面白かった。ガチ勢とかは前話の段階でいろいろ考えてたんだろうな。アリバイとか考え出したらマジでミステリーだわ。私はあまりそういうのいは興味が湧きにくいのと、そもそも借金返済に追われてるのでそんな余裕がなかった。多少は考えてから本話を迎えた方が健全だったのかもしれない。

『僕とロボコ』129話

 山のロマンチスト。過去に何度も出てきて、彼メインの山回はあったけど、その中でもぶっちぎりでハードコアだ。ボンドたちが一切出てこない。さらにはソロキャンプ(ガチ)の要素もあるのが新鮮。彼の行動を考えてみれば山でそういうことをしてるのは当たり前だったんだけど、ここまで真正面から丁寧に描かれると新鮮に感じてしまう。全然知らないグッズの詳細なデータとか謎にワクワクしちゃうよね。
 チーズバーガーで本話の主題が見えたというか、オチに向けての助走が始まった感じがしたんだけど、そんなことはなく別の話で終わる。もっと隠し、疑われの攻防とかやると思ったのに。ギャグは入れるけど、ギャグになりすぎず今回はハードコア路線で行く、という感じか。かなり良かった。
 ラストの選曲も笑ったんだけど、ものすごい絶妙なんだよな。ロマンチストが台無しになる選曲だったらもっと突き抜けたのがいくらでもあると思うんだけど、あの微妙さが最高であった。平井堅の高音が口笛とマッチしてなかなか気持ちよさそうだw

『呪術廻戦』217話

 伏黒と姉黒。姉黒のキャラが思ってたのと違う方向に濃い。求愛キャラってのはまだ分かるとして(分からないけど)、 “はい縛り!!” は笑ってしまった。用語をそういう使い方するんじゃないよw
 伏黒に意地悪するために、姉黒を殺すのは伏黒の術式のみで行く。スクナの全力を焦らす理屈としても面白かったし、何より、スクナの使うグッボーイたち、というのが興味をそそられる。こういう制限がなかったら「こんなザコ術式使わねぇよ」となってしまいそうな話なので、これは嬉しい。ただ、動物たちは大切に扱ってあげて……(無理だろうなぁw)。

センターカラー『真夜中月丘高等学校』伊原大貴

 読切。伊原先生カムバックで嬉しいんだけど、さらには4コマなので最高。伊原先生の4コマ面白いんだよなぁ。構成というか、リズムがめちゃくちゃヘンテコだったのを覚えてる。
 本編。ショート漫画を4コマが交互するスタイル。メインは4コマで、イントロやブリッジにショート漫画が出てくる、という感じだろうか。各生徒ごとに4コマパートが用意されてて、本作全体の構成が何となくイメージできてきたところで、ラストに先生の4コマパートが来る。物語の大きな決着はその前のショート漫画で描かれるんだけど、エピローグ的に4コマが描かれることで、先生が学校の日常にとけ込んだ実感、みたいなものが自然と感じられる。変則的な構成だからこその感動があって見事でした。
 最初はね、変人生徒の4コマが割と普通に始まって、割とオーソドックスな形で展開されるので、伊原先生の基礎的なギャグが感じられて面白いが、予想外に普通……とか少し思った。が、キャラが増えていくことで、魅力が加速度的に増していきますね。てか、最初にギャルを配置したのは意図的なパンチ弱めだったのでしょう。その後の生徒たちの変人度がどんどん高まっていく。デジタルヤンキーのとことか最高でしたね。最終的に “もしかしてこいつ無害…?” という結論に至るのも良い。直前の勇者お兄ちゃんがかなり迷惑を振りまく系のギャグだったので、そこからの振り幅も感じる。
 終わり。連載じゃこの実験的な構成はできないだろ、という感じで面白かったです。読切ならではの自由度を感じる。

『ウィッチウォッチ』101話

 アマプラの同時視聴問題は笑った。私は経験がないから思いつかなかったけど、シェアハウスあるあるなんだろうなぁ。めちゃくちゃ重要だよねw 下手すりゃ料金の割り勘でも揉めそうだ。「俺は週一で『マンダロリアン』しか観ないからほぼ毎日観てるお前と同じ負担は納得できん」とか醜い争いが発生しそう。
 やったことはないが、ダウンロードして、ネット回線を切った状態で再生すれば同時視聴数はカウントされないと思うんだけど、実行可能だろうか……。
 ケイゴの風邪と、口論防止のぬいぐるみ魔法。前半の柔らか大喜利は面白かったけど、それが後半のパスワード心理戦とあまりかみ合ってないように感じた。柔らかったら心理戦はしないし、脳味噌が綿でフワフワだから思考も緩いし、意志も弱いって言ってたじゃん。それぞれ単体としては面白いんだけど、2つを並べるのはうまく機能してなかった気がする。なまじ面白くなっただけに捨てられなかった、とかそういう感じだろうか。
 それを言ったらおしまいなのかもしれないけど、「風邪ならソファーで寝るなよ」とは思う。実は内心ツッコみたくてウズウズしてる、ということなら納得だが。可愛い。

『アンデッドアンラック』151話

 ビリーに納得してもらうため、ボコす。展開としての楽しさは感じるし、ビリーの能力的にも総力戦でぶつかるのは面白いんだけど、「この状態のビリーをボコすことに意味はあるのか?」とか少し気になる。
 早撃ち対決。コインが地面についたらのクラシックスタイルなのだが、ビリーはコインが落ちた音で動くのに対し、風子はコインを見て落ちそうなタイミングを予測して撃てる。めちゃくちゃアンフェアなのではないだろうか……。振り返って撃つタイプならいいけど。
 てか、そもそもビリーの盲目設定をどこまで真面目に考えたらいいのか、という問題はありますね。否定能力関係なくスーパー座頭市状態なので。

『SAKAMOTO DAYS』111話

 バトルが終わって次の任務。護衛。この業界だと普通にやってそうな仕事ながら、本作では描かれることのなかった題材で面白い。次々襲ってくる敵を倒す、という単純な話ではあるんだけど、ちゃんとそれぞれの個性を生かした戦いになってて良かった。最高だったのは、坂本の拳銃の飛距離をのばす方法。理屈としてはその通りなのだが……という内容でマジ笑った。最近のオモシロ殺法の中でも屈指のレベルで好き。

センターカラー『キミと青いヨルの』きださおり 篠田築 田岡宗晃 宇佐崎しろ

 読切。作者はそれぞれ原作、ゲーム制作、ネーム構成、漫画。4人のクレジットは最多レベルなんじゃないかしら。そのせいか、目次コメントが1人も載ってなくてつらい。宇佐崎先生とあと1人くらい……と思ったが1人を選ぶのがむずいな。
 マーダーミステリー『キミと青いヨルの』の導入漫画という企画。本編後に遊び方が載ってるのでスマホを使って遊んでみてね、というもの。遊ばずに漫画だけの感想を書くので申し訳ないのですが、マーダーミステリーの説明が『暗号学園』の参考テキストとしてめちゃくちゃ有用なのでは……。あの漫画説明がないから嫌いw

 導入漫画の本編。主人公は黒子だし、「彼女」はたまにしか出ないので宇佐崎先生の無駄遣いという印象が強いんだけど、まぁネームバリューがあるので話題性のための起用ってことは分かる。マダミスに興味ないので、頼りの綱は宇佐崎先生だったんですが、そういう意味では残念だった。
 が、漫画としては意外と楽しめたというか、こういう導入漫画の文化ってたしかにあるよな、と懐かしい気持ちになった。ビデオゲームとか、ボードゲームとかの説明書にこういう設定の説明を兼ねた漫画が載ってることが稀にあった気がする。ここまでちゃんとした漫画になってるのは珍しいが。導入特有のワクワク感がしっかりあって、「たしかにこれやったら面白そうかもな」となった。こうなったらもうこの企画の勝ちだと思う。
 実際にゲームを遊ぶ際にはスマホを使うらしいのだが、それもめちゃくちゃ便利で良いな。こんだけしっかり作り込んであるのは素直にすごいと思う。全然知らないジャンルの話だけど、歴史の蓄積のようなものがうっすらと感じられて良かった。そして、これを何の説明もなく漫画の題材にした『暗号学園』には問題があると思うw

『アオのハコ』93話

 クリスマス扉。何かと思ったけど、「クリスマスなのに部活かよ」という本編の導入として大事な役割があったのね。今回はユメカの彼ピもおるで。
 本編。クリスマスなのに部活かよ、という話を各キャラを巡りながら描く。主要キャラが続々と出てくるので本話も巻頭回感ありますね。そんな回の開幕を告げる役割を菖蒲が担っていて、相変わらずこの人は作者に愛されてるな。好かれてそうだし、めちゃくちゃ便利に思われてそう。
 ユメカの彼ピ。あまりに出番がないので、「問題を抱えた人をここまで放置するってことは彼氏じゃないのかもな」と思ったこともあるんですが、普通に彼氏だったでござる。バスケ引退後に知り合った関係だから、あまり迂闊に首を突っ込みにくい、という感じだったのかな。そう考えると大喜が首を突っ込みすぎてることが際立ちますねw まぁ、そういうとこが主人公なんだと思う。
 問題があるのを知らなかったわけじゃない、というのを “行ってきなよ!” の突然のシャウト一発で読者に分からせる。この切れ味素晴らしかったですね。全然出番は足りてないんだけど、彼の内心や背景みたいなものが一気に広がってくる。
 そして、ユメカが体育館に降り立つ。やっぱこの章はユメカが主人公してるな。主人公してるときが最もドラマが動いて感動的。ユメカが出てきたときは、「まさか千夏先輩が主体となるドラマが始まるのか?」とか思ったけど、気づけばその新キャラが千夏と向き合うドラマになっていた。

『一ノ瀬家の大罪』17話

 事故の秘密を知ればいいらしい。あっさり教えてくれた。謎だが、とりあえず目標が出来たので気持ちが盛り上がりやすい(劇中のキャラもそう)というのはある。家族が一丸となって動き出す際、最初にやるのが家の中の大掃除、というのも象徴的で良い。家(家族)が整っていく。
 からのアルバムの写真。写真の場所に行くと記憶が戻るらしい。『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』みたいな話だ。そういや、クリアはしたけど、結局記憶は取り戻してないままだったな……。ガノンを倒すとゼルダにガッカリされるのがつらい。
 写真巡りの旅が始まる、と思ったら突然事故の真相ドン。ループはSF的な話ではなかったのか? いや、いろいろおかしいので、超常的な何かが働いてるのはまだ有力かな。ジーサンがループを記憶してるのとかもおかしいし。夢侵入or共有装置があって、あれこれしてる、とかが大人しめ(SF要素少なめ)な可能性だろうか。

センターカラー『マッシュル-MASHLE-』148話

 カラーが『ドラえもん』で笑った。『ロボコ』といい、題材としての人気がすごい。
 マッシュくん復活の儀。魔法の人工心臓なので、精神世界に入ってあれこれ注文つけられてもそれほど違和感はないですね。よくある感じの精神世界なんだけど、意外と納得度は高い。
 からの復活の対価。「おいおいマッシュくんも記憶を失うのかー?」とか『ギンカとリューナ』ファンとしては思ったんですが、マジでそういう話になるので笑った。あっぶねぇぇ、『ギンカとリューナ』1号早くやっててよかったわw なんでこんなネタが、こんなタイミングで被るのよ。マジでめちゃくちゃビビった……。

『人造人間100』14話

 目特化の倒し方。というか、今後の強敵の倒し方のチュートリアルみたいな回でしたね。説明が多すぎて、強敵とのバトルみたいなオモシロは少し軽減した気もするけど、説明自体が面白いのも事実。
 そこに非力少年2人がしっかり納得できる形で参加してくるのも良かった。ちゃんと2人が出来ること、有効なこと、が明確。特にあしびの活躍のバリエーションは意外なほど尽きなくて面白い。
 とにかく倒し方が分かった。人間が協力するのがマストっぽいですね。まぁ、100が弱点をさらしながら戦う、という線もなくはないけど、そんなことをやるのはラスボスくらいなんじゃないかしら。
 あとは、100の殺し方が分かった、というのも大きい。100側としては契約関係においてかなり不利な要因が発生したわけで、今後2人の旅はどうなってしまうのかしら。

ブラッククローバー』354話

 防衛戦開始。もっともったいぶるかと思ったんですが、あっさり始まって、いきなり結構なダメージを食らってしまった。
 ルシウス陣営の人選が面白いですね。最終章の幹部戦(たぶん)はこういう感じになるのか。いきなり出てきた敵キャラたちだけど、因縁がバッチリある。
 いきなり始まって、一気に話が進展した印象があるんだけど、次号が表紙なので、巻頭回でやりたいことがあるので、それに併せて急ピッチで進めた、みたいな事情もあるのかしら。だとすると余計に次回が楽しみですね。

『夜桜さんちの大作戦』170話

 5年後であった。マジか。修行が5年かかると出てきて、5年をどう扱うのかと気になってはいたが、一気に進んだ。『アベンジャーズ エンドゲーム』かよ。
 5年もビックリだが、子供もビックリ。双子だろうか。子供がいることにも驚くが、それより気になるのがアイさんの存在。太陽夫婦の子供はアイさんだったんじゃないのか。アイさんでいいじゃん。わざわざ血縁の子供まで出しちゃって、結局血縁がないと家族にはなれないって話になるのか。アイさんどうするの。兄弟姉妹たちの5年後がどうこうよりも、アイさんをどういう扱いにするのか。個人的に気になるというか、マジでかなり重要な点だと思う。

『イチゴーキ!操縦中』15話

 卒業式。いきなり笑った。たしかにね、いきなり3年に飛んだ時点でここまで予期すべきだったというか、このための飛躍、助走だった気もしてくる。
 そこにいきなり卒業式なので知らない記憶だらけで困る、という読者の感覚と一致させる話になるのも良い。メタな仕掛けで面白いし、ちゃんとイチゴーキらしい理屈でそれを成立させるのも妙に真面目。
 それが面白かっただけに、イチゴーキが記憶を取り戻すくだりで読者が置いてけぼりを喰らう。あの過去のコマの引用みたいな感じで描き下ろしが並ぶの面白すぎるんだよな。イチゴーキは読者の気持ちを代弁するツッコミ役かと思ったらあっち側へとジャンプしてしまう。
 と面白かったのはいいんですが、今号の『ギンカとリューナ』の直前にこの話を配置するのはやめてあげてよお!!

『ギンカとリューナ』26話

 リューナの失われる記憶が羅列されるコマから始まるのでミラクルがすごい。てか、マジでこれは迷惑の度合いがすごすぎるな……。『マッシュル』もそうだったけど、なんでよりによってヘラヘラした記憶ネタと被ってしまうの……。私は今真っ先に本作を読むんですが、本ッッ当に良かった。普通に読めて幸せですw
 本編。記憶と引き替えにパワーアップしたリューナが無双する話かと思ってたけど、実際は記憶を失いながら戦う話になってて面白い。エモがあって感動的だし、同時に強くて圧倒すればするほど同時に失われた記憶のことに思いを馳せてしまって暗い気持ちにもなる。
 完全にリューナのドラマにのみフォーカスしてて、私としては「やはり本作はこうでなくっちゃ」という気持ちなんですが、肝心のマガラカさんのキャラクターがほとんど虚無状態なのはちょっと可哀想でもありますねw 圧倒されるだけならまだしも、会話もねぇし、リューナ単体でドラマが完結しちゃってる。ドンマイやで……。

『大東京鬼嫁伝』27話

 片目か指3本って話がブレるからちゃんと細かく指定してほしい、と前回の感想で書いたけど、今回進太殿が “片目か指3本か…” “左指3本が一番マシか…” と理性的に選択し、着々とコトを進めていくので面白かった。なるほど、こういうことになるとは。エンコ詰めのやり方についても頭の中で詳細にプランを立てて……というのも覚悟の表現としてかなり良かったと思います。「ドッキリ大成功~」のオチはちょっと肩透かしというか、話が小さくなってしまって残念な気もするけど、この前段の部分が超良かったので割とどうでもよかったな。
 任侠映画あまり観ないから詳しくないんだけど、テコの原理を使うくだりがよく分からなかった。あの事前に台の角に刀を刺すのはどういう意味があるんだろう。まぁ、エンコ詰めにも所作があって、それにはしっかり完遂するための工夫も詰まっていた、というのには感心しちゃったし、面白かった。

『暗号学園のいろは』16話

 マダミス終わった。もう終わるんかい。正直つまらなかった。めっちゃつまらなかった。そもそもマダミスを知らんし、知らんマダミスに暗号要素加わるし、お馴染みじゃないキャラがお馴染みじゃないキャラを演じるし、自分よがり的に情報を詰め込んでろくに整理せずに終わる。お、おもんな……。本話でいきなり終わらせたのも大して面白くまとまらないと自覚した捨て鉢な判断だったんじゃないかと疑ってしまうレベルだ。
 ただ、最後にマダミス知らんし、独りよがりな説明を読まなくても、理解しなくてもこのゲームはクリアできる、というキャラが最後に出てきたのは良かった。本筋と関わりがありすぎないところでアレをやるのも良い。本筋だったらマジで友達(読者)なくす恐れがあるので。ただ、 “そら見るやろ 暗号兵やし” のセリフには「たしかに……」とちょっと納得してしまったなw

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 ネタハガキ東西戦。3月ということでお題は「やりすぎてる『卒業式での卒業証書の受け取り方』どんなの?」。
 東の最優秀、星の子ポロンさんの「壇上で『ONE PIECE』の名場面を完全再現」。壇上なのでギャラリーからはやや見上げる角度になり、漫画のあの構図により近づく、というの含め面白かった。結構リアルに再現できる気がしてきた……。
 さばねこさんの「空中ブランコ」。コメントでも書かれてたけど、王道って感じの大喜利で好き。やっぱこういうのを求めちゃうのよ。
 虹谷ユメ子さんの「ノールック」。普通に態度悪い生徒に思えちゃうが、このネタハガキ事態が余白を余らせまくって5文字のみ、となっててネタの内容と妙にシンクロしてるような印象。文字だけで済ませるにしても、そのまま掲載する週ちゃんだとその書き方もネタの味わいに直結して楽しい。
 西。未完の貴公子さんの「ネットプリント」。シンプルに文字のみというのもそうだが、ネタの内容があまりに味気ないので笑ってしまった。卒業式のハイライトを省略しちゃうのかよw
 だもんさんの「バンクシーをリスペクトしてシュレッダー」。これはマジで笑った。個人的には全体の中でも優勝。証書を受け取った生徒が壇上でちょっと移動して額に入れて飾ったと思ったら……という映像がありありと想像できる。1人がやっても面白いし、全員が続々とやるのも面白い。もはやコントとしてやったら普通に成立しそう。

目次

 ジャンプロゴの投稿コーナー。「週間少年ジャンプ」という凡ミスをしているじゃないか。週刊だよ……。

有楽町のペニンシュラの窓辺から街を見下ろすガーゴイル、不気味かわいい。
(『夜桜さんちの大作戦』)

 権平先生、ガーゴイル好きそう~!!! という不思議な納得。

愛読者アンケート

 伊原先生の読切と、マダミス読切。当然遊ぶかどうかを聞かれるのだが、遊ばない。マダミスを遊んだこともない。演劇要素があるのがハードル高いよな。まぁ、だからこそ乗り越えたら楽しいんだろうけど。
 最後に言われたら嬉しい言葉。3つまで。真剣に考えてみた。3つだと、好き、会いたい、真面目だな。好きは万能の好感ワードで嬉しい(重い好きだと万能感ないが)。会いたいは、基本的に人付き合いを積極的に取るタイプじゃないので向こうから言われると「少なくとも拒絶はされてない」と安心する。こっちが会いたいかはまぁ別として。今回真剣に考えて自分でも意外だったのは、真面目。言われたら嬉しいと想像できた自分にビックリですわ。真面目という自負があるのか、不真面目と自覚しつつ自責の念があるからなのか。

総括

 毎週土日に更新してたら意味ないんですよね。週に2とか更新しないといけないのに。いつまで経っても追いつかない……。

 今号のベスト作品。『イチゴーキ』だな。めちゃくちゃな仕掛けが面白かったし、『ギンカとリューナ』への大迷惑も個人的にはキレそうだが、あまりに芸術性の高い事故に感心してしまう気持ちも同時にある。
 次点は『ロボコ』と、読切2つ。
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