北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2023年46号の感想

 今年の夏はやたら蜘蛛が湧いたんですが、今日も蜘蛛出ました。季節関係ねぇのかよ。ほっとくほどの度量はないのでマジ迷惑。

背表紙

 「ジャンプキャラクター初登場シーン集」。コルレオ。こんな真正面からの顔のアップが初登場って……と思ってしまうんですが、たしかにあの作品の初回はそういう感じだったな。改めて初回のカマシぶりを感じる。

表紙

 『ヒロアカ』。キャラクター人気投票またやるよ記念(あと新刊)。さすがに最後の人気投票になると思うんですが、実際にそうだとしたらそう告知した方が盛り上がるので、ひょっとしたらもう一回やるのかもしれない。そしたら10回でキリいいし。まぁ、休載とかあるんで普通の作品の1年よりは進み遅いからね。ありそう。そもそも、このまま週刊連載にしがみついて大丈夫? という話ではある。

『呪術廻戦』ゴジラコラボ

 しょうもないコラボしてんな……と思ったけど、『呪術』キャラと怪獣キャラの組み合わせが見事で笑ってしまった。釘崎ビオランテとか最高ですね。女性キャラで、薔薇。そりゃビオランテだわ。
 どのキャラも相方の怪獣の意図が分かるんですが、唯一五条キングギドラが分からん。虎杖ゴジラも分からんけど、まぁあれは主役だし。

読者プレゼント

 卵。グッズありきの卵テーマだとは思うんですが、逆に言うと、卵グッズに添えられた文章で卵ダジャレをできない(もしくはサボれる)のがマイナスですね。ただし、タイトル文の「ガ鶏ング」はちょっと好き。

巻頭カラー『僕のヒーローアカデミア』403話

 人気投票の件。もはやトップ層はかなりマンネリだと思うんですが、それでも票数は多く、投票してる人からしたらめっちゃ盛り上がるイベントなのでやらない選択肢はない、みたいな感じじゃないかしら。そろそろ最後の投票かもしれない、と意識する人も多いと思うので、最後はやっぱり主人公のデクを……みたいな心理も生じるかもしれない。本編的にはオールマイトが熱いですね……と思ったらかっちゃん出てきたので笑う。普通に強そう。
 本編。まさかの『アンパンマン』。ド直球なのは堀越先生の愛情が感じられて良いんだけど、マルシーが手書き(描き文字)なのはなぜ……。
 サブタイ演出。サブタイ二度出てくるので笑う。一時期『BLEACH』もやってた記憶があるけど、さすがにサブタイ芸としては『BLEACH』の方に分があったと思う。まぁ、本話も相当良かったが。てか、本話、話がどうこうよりもサブタイをかっこよく出すことに特化したような回でしたね。『BLEACH』だってそうじゃん、と言われればそれはそう。
 最後のサブタイ。継承を意識させる話で、オールマイトが死にそうなので「デクが何かするのか?」と思うと思うんですが、オールマイトの遺伝子はデクだけじゃないよ、というオチで良かった。私は映画が好きなのでこのままかっちゃんが髪の毛食べてOFAやってほしい。
 あと、メリッサの「マイトおじさま」って呼び方が好きだったので、本話ではただの「おじさま」になってて少し寂しい。対等な立場として仕事をしたので距離感が変わったということだろうか。あと、本話をアニメ化する際はちゃんと志田未来連れてきてくれよな。

『あかね噺』82話

 あかねの仁に合った芸を磨かねばならない。あー、それでちょう朝なのね。あかねがからしを呼び出した際、「陰キャをいじる陽キャ」になってたけど、あの場面はこの話へのフリ。とか思ってたら今回ちょう朝が「陽キャの芸」と言われてるので笑った(言われない)。
 あかねは分かるけど、からしの方が分からない。一般的に考えれば真逆だから参考になるのかと思うけど、 “標に成り得る男” という表現にはしっくりこないんだよな。
 んで、ぐりこ、上方へ。たしかに落語といえば、みたいなテーマ取りで面白そう。知ってるようで詳しいこと全然分からないのでそういう意味でも興味深い。ただ、ぐりこが大阪って道頓堀かよ……とは思うよね。

ONE PIECE』1095話

 当たり前だけどサターン聖元気。前回は気づかなかったけど、サターン聖大暴れの瞬間、ルフィはガス欠でそれどころじゃない、としたのはめちゃくちゃうまいよね。ルフィが元気だったらサターン聖に挑まないと不自然だけど、そこで勝敗がついちゃうとまた話がややこしくなるし、ルフィが単に「なんでか動けねェ……」とかなっても萎える。
 そんなサターン聖、謎の強さ。悪魔の実か科学か、とベガパンクが言ってたけど、そう言われると第三の選択肢を意識してしまいますね。ただ、ベガパンクが知らないって相当なことだと思うので、それも不自然なのかもしれん。
 まさかのまさかの、くま過去編。ボニーの回想っぽく入ったのでボニーかと思ったら普通にくまだったので困惑する。ちょっと尾田っちの中で語りたい物語が渋滞しすぎてて最終章マジでイビツですね。ファンは面白いけど、一般的な漫画としての出来はどんどん下がってる状態だと思う。短めのエピソードかと思ったら話が膨らんでいって次話に続くので驚いた。

『キルアオ』25話

 ノレン暴走編、その2。「告白を断ればいいんじゃね?」となるが、その先はさらに厄介なので笑う。 “今まで何度も告られて断ってきたのに” という指摘が正論すぎて最高。
 面白かっただけに、その暴走も全部催眠術のせいとなったのは少し残念だったかな。まぁ、ノレンがまともな人だったのは安心だが。催眠が解けたらこのオモシロは完全に白紙に戻ってしまうのが少し寂しい。
 ハッピーエンド。ラストの “オレのこと好き?” はマジでキモかったですね。確認のため必要だったのかもしれんが、あのキモセリフを迷わず吐ける十三は偉い。

センターカラー『暗号学園のいろは』44話

 ゲームデザイン的に巨大爆弾が無意味とは思えない、という深読みは面白かった。面白かったが、メタバースの最初の教室の謎解き、普通に答えたら自動でドアが開く、というクソつまんない作りだったじゃん。それなのにゲームデザインがどうの言われたくない気持ちもある。
 「○○フロア」大喜利。200階以上あるけどネタあるの? と心配にもなる。楽しみでもある。ただ、「映画館フロア」は省略せずに見たかったなw
 一方その頃200階。プレイヤー同士で戦う意味が分からない……とまでは言わないけど、メタバース編始まったばかりなので、今はまだゲームの方に集中させてくれ。結局キャラの立った人同士を戦わせるのが少年漫画としては手軽に面白い、という事情ばかり意識しちゃう。

『魔々勇々』6話

 新たな魔王登場。オッサンもそうだったし、エリシアもそうだけど、みんなキャラデザが良いな。好みというよりはそれぞれ方向性が微妙に違って楽しい。あと、今回のだと明るくポップな印象もあったが、潰れた(であろう)左目が全然隠されてなくて不穏。片目キャラは定番のデザインだけど、新しかった。
 『一ノ瀬家』もそうだけど、毎度毎度「衝撃の展開」としてイヤなことが起きるので若干麻痺してくるというか、意外ではあるんだけど「またか」みたいな感じになってしまう。まぁ、今回のはさらに捻りがありそうな気もするんだけど。このまま悪人だったら裏の裏でちょっと魅力に乏しいかな、みたいな。あと、これで普通に悪人だったらオッサンの古い考えがクソすぎるって話になっちゃうので、そういう意味でもどうかと思う(だから違うと思う)。

『SAKAMOTO DAYS』139話

 平助とカミハテ。バトルではなく直接のコミュニケーション。明らかに対人能力が欠けてるカミハテと、それを明るく照らす平助……という話になるかと思ったら平助は平助でちょっとどうかしてるので笑う。「底抜けに良い奴」という意味では一貫してるんだけど、今回はその方向性のままさらに極端になってて、カミハテとすれ違いつつも一周した先で噛み合う。カミハテは自分が上じゃないと納得できないタイプだと思うので、平助がバカ丸出しの言動をしたのが逆にフィットしたんだろうな。
 からのカミハテの「存在しない記憶」。今まで散々繰り返されてきた「銃口が喋る」ギャグの極北として出てきたので笑ってしまった。そういや本家の「存在しない記憶」もうすぐアニメ化ですね(お兄ちゃん編)。楽しみなので虎杖早く負けてくれ。

センターカラー『カンヴァステラ』旅頃九時

 読切。金未来杯その3。ファンタジーバトルでかなり王道の雰囲気なんだけど「絵を現実に出現させる」という設定で戦う。この設定にはめちゃくちゃワクワクした。すごい面白そう。ファンタジー世界でのサバイバル的な話もいいし、もちろんバトルでも使い道がいくらでもあって面白そう。「(習作)」の余計な一言も好き。描くためには観察して理解する必要があるので、というワンクッションも制限としてちょうどいいし、話としても面白い(&面白そう)。ただ、肝心のバトルなどで、絵からモノが出現する場面の描写が「0→100」と極端なので、正直出現方法は絵である必要はないし、なんか惜しい。とはいえ額縁演出は好き。
 肝心の絵の能力描写がイマイチなんだよなぁ……などと思ってたら、物語的にめっちゃ大事な要素だったと明かされてマジでびっくりしてしまった。ものすごくキレイに騙されたのであの瞬間の私はかなり理想的な読者だったと思うw いや、読み返してみると我ながら「これは気づけよ」って感じなんだけど、まんまと手の上だったなぁ。マジで快感だった。超面白い。主人公のキャラデザが目のクマだったり、コーヒーを求めるのが眠気覚ましのためだったりして、全体的にこのトリックのために作られてるのが分かるので、そこの面白さは文句ナシだと思う。仮に予想できたとしても作品全体がキレイに作られてるので、良く出来てるからこそロジカルな予想が可能、というパターン。
 同行の少女が作品ということで、彼女の体が強化して描かれてるので実は彼女がめっちゃ強い、みたいなバトル漫画的な展開に繋がるかと思ったんだけど、そうはならず。これに関しては「リアルを追求したから」の理屈が成立するのでバトルを求めた私が悪いw 何なら異形の姿に変身とか考えちゃったくらいだけど、誠実さの欠片もない。
 んで、クライマックスのバトルだけど、やっぱここは正直イマイチ。爆発を布で包むくだりは良かったけど(布という美術らしいモチーフが良い)、そのワンアイディアのみで、他は普通に剣持って戦ってたなぁ、という感じ。せっかくならもっといろいろ描けば良かったのに。
 終わり。全体的には「めっちゃ面白そうだけど惜しい」という印象。とはいえ、話はめっちゃ好きなので、何とも評価に困る作品であった。あのトリックを中心にキャラクターも物語も作られてる感じがめちゃくちゃ良いんですよね。

『ウィッチウォッチ』129話

 ランは倒したけどモリモリの実の魔女が黒幕的に登場。モリヒトとややこしいですね……(モイちゃんのモリは守)。
 普通にめっちゃ強そうなので、最初からランたちに協力して戦った方が話は早かった気もするんですが、彼にとってのイレギュラーである吸血植物を通じて当初の目的である不死の能力を奪う、という着地は超良かった。「手下が負けたのになんでドヤってるの?」というのは悪役あるあるだと思うけど、本作の場合はちゃんとドヤに納得できる。
 からの拳銃。「魔法使わなくても」はマジで予想外で超好き。大人の持つ無慈悲な暴力という感じがあるのも良い。と同時に、全快のモイちゃんだったら拳銃を防げるのかどうかがいまいちイメージできてないので、ここまで慎重になる必要があったのかは少し気になる。単純に拳銃だけでもモイちゃん一味に対抗できる人いるか怪しいのに、植物魔法と合わせたら普通に負ける要素がない気がする。案外直接戦うのは得意じゃない、みたいな感じなのかしら。

『カグラバチ』5話

 子供のブカブカ上着めちゃくちゃ可愛い。本人が余った袖で遊んでるのとかも子供らしい良さがある。イイね!!
 そんなシャルとサシ。独特な食レポとかマジで好きなんだけど、同時にしつこく、本人は飽きる様子が一切ないので、徐々にうんざりしてくる感じ、子供の相手をする際のリアルを感じる。大人はすぐに傾向とか再現性が見えちゃうからすぐに飽きるんだよね。子供は飽きない。何も考えてないから(もしくは新鮮さが残ってるから)。とはいえ、チヒロは最初から呆れてるからぼやきツッコミみたいなのを毎回入れてて、それがまた良い。ただの真面目くんが思ったことをそのまま言ってる感じがよく出てて、「オモシロ言い回しやってやりますよ」みたいな圧がないのも良かった。オモシロ言い回しはむしろ子供の方が言ってて、それは彼女の語彙がおかしいことに起因するんだと思う。

『アオのハコ』121話

 2年になっても変わらない早朝体育館の蜜月……に1年が乱入。なるほど、たしかに1年に大喜たちと同様のやる気に溢れてる子がいたら当然二人きりの状況は崩れるな。後輩ができたことの弊害だ。盲点。しかもその子はバド部なので、当然大喜の方に懐いてきて、自然と2人のコミュニケーションが多くなる。千夏パイセンがハブられることに違和感(誰かの悪意)がないのが良い。「変わっちまった」感として見事なエピソードだったと思う。最後の “やっぱり すごく変わったかも” がどちらの声なのかハッキリしないのも良い。
 体育館で密会できなくなったので、代わりに公園のガゼボ(最近覚えた単語)。それを用意したのが千夏パイセンの方、というのが良いですね。よく考えたら「家でやれ」ともなるんだけど、家だと下手すりゃセックスがおっ始まる危険性があるので公園で良かったと思う。意地悪な誇張感想ではなく本話ラストシーンからマジでその可能性を感じた。
 その間で語られるのは遊佐(1年)。実力も意識も高いが感じが悪い新人。いかにも『ハイキュー』的なテーマだが、本作が『ハイキュー』とテーマが被るとどうしても見劣りすることが多いので(当たり前だ)、面白そうな話ではあるが、同時に「面白くなるといいな」的な感じもある。

『ツーオンアイス』4話

 曲の説明をちゃんとしてくれるの良いね。曲自体の説明というよりは「フィギュア界ではこのような文脈でお馴染みの曲」という説明なのが面白い。映画じゃなくて高橋大輔でお馴染みな人が多いんだろうな。
 そんな高橋大輔。ただの曲紹介のダシに使われるのかと思ったら、「男子シングル」という要素が実は重要で、タイトルも内容もめちゃくちゃ不穏……。
 端的に言うと、本話めちゃくちゃ面白かった。たぶん現状ベスト回。主人公の変人性を面白おかしく描いてきたのですっかり盲点だったが、「彼とんでもない才能を秘めてますよね?」という話からの発展、パートナー候補の絶望というのが予想外ながら一発で理解できる説得力。男女でペアを組むことの難しさがここに来て明確になったのも最高ですね。スケーターが2人同時に滑るだけじゃない。
 正直いくら何でも語りすぎではあるんだけど、語り手がいつの間にか綺更の方に移っていて……気がつけば相方を通じた自分への絶望感。演技自体は順調に進んでるのに、語りにはどこか暗いものが漂い続ける不安感とかマジで絶品。急にゾロとくいなみたいな話になって驚くけど、ストーカーキャラが目眩ましになってただけでこういう話になるのも当然なのかもしれない、と一瞬で腑に落ちる快感。「本気出させる」が隼馬にっては未来へ繋がる希望の言葉だったけど、綺更にとっては未来を予感させる絶望の言葉。
 今期の新連載。3つとも別の方向に面白かったけど、今週本作が初めてホームランを打って頭一つ抜けた、という印象。他2本は新キャラ出てきて新たな魅力が生まれてきてるけど、本作は最初からの2人のみを掘り下げて今回大当たり、みたいな。

センターカラー『アスミカケル』17話

 ニート、順調に勝利。第二ラウンドは理性的に勝利を収めて大満足のはずだったが、兄貴及び太賀くんからは不評。2人とも「折れよ」の意見で一致するが、前者は野生の解放を求めてたからで、後者はプロに対する理想が高すぎるが故という感じかな。格闘技における「折れよ」問題はおそらく定番のものなんだろうけど、そのテーマの掘り下げ方が多角的でめちゃくちゃ面白い。私としては「折れよ」の選択肢がある世界が怖すぎるんですが、おそらく太賀くんの方は怖い世界だからこそ素人が真似すんな、という感じなんだと思う。それはそれでごもっともなのだが、同時にそれに反発する二兎も分かる。分かるが、二兎自身まだ自分の中での考えがまとまってない感じがするのがまた良いね。
 太賀くんめちゃくちゃ面白いんだけど、兄貴の持ち出した野生のテーマがどっか行っちゃいそうで少し心配ではある。まぁ、次の試合では出てこないかもしれないだけで、その後は二兎の中で残り続けるテーマなんだろうけど。

『逃げ上手の若君』129話

 若の策と、それを見破る家長の策、そして若のさらなる第二の技。攻防が面白かったし、そのくせ勝負は一瞬でつくのが最高でした。若が自分の股の間に刀を突き刺すのも変態殺法って感じで好き。
 なのだが、その後の学パロだか『鬼滅』最終回みたいなやつは心底つまらなかった。ひたすら滑り続けていたと思う。いや、1ページくらいで終わるんだったら「松井先生また変なことやってんな」くらいで済んだけど、つまらないくせに長い……。現代の学生に変換したキャラたちがどんんどん本来持つ魅力を失っていくようで見ていてつらい。17歳が本気で中二病こじらせてる姿を見ても「だっさ……」としかならんのよ。AIのくだりとか、時事の取り入れ方が雑で、痛々しくて涙が出る。作者的にはそんな浅はかさ込みで若者らしさとして描いてるつもりなんだろうけど、松井先生が本気で滑るとこんな大惨事になってしまうんだなって悲壮感しかなかったよ。
 真面目に考えて、17歳で才気溢れる若者が死んでしまうあの時代を嘆くなら分かるんですよ。現代だったらどれだけマシだろう、みたいな(陳腐だけど)。それが逆じゃん。「戦乱の時代で良かったな」じゃねぇのよ。バカじゃないの。

『夜桜さんちの大作戦』198話

 双子の作戦が始動。結局おじおばの暴走は何だったんだ……と呆れはするが、ラストシーンを見てすべてが腑に落ちた。満を持してお父さんが動く。ネクタイ外してセクシーアピール。からの次号表紙&巻頭。あーなるほど、次号の冒頭に太陽の決めシーンを持ってくるために調整したらグダグダになってしまったパターンだ。あなる。
 音痴を音響兵器としてロジカルな展開に組み込んでるのには笑った。 “俺ですら鼓膜を「硬化」しないと耐えられないのに…!” じゃないのよw
 ミスなのか意図的なのかちょっと分からないけど、回想シーンで龍パパが編んでたセーター、「KANATA」になってる。カタナやろがい。

『アンデッドアンラック』179話

  “ここでそんな物騒なもん両方つけたら” “もうアンタは止まらない” というセリフがめっちゃ良かった。片脚ならリップは止まるかもしれない、と象徴的。2人で分けるのがエモい、くらいにしか思ってなかったけどリップが片脚になるという部分も大事だったのですね。
 風子がオペ。風子よりもアンタッチャブル無菌室が何の説明もなく描かれてるのが最高だった。ちょっと『ブラックジャック』っぽくてアガってしまうんだよな、あのビジュアル。
 てか、不動が強すぎ、もしくは便利すぎですね。直近で仲間にした人なので強力なのはアガるんだけど、あそこまで便利だと「なんで苦戦してたんだっけ?」とかなってしまうレベル。今後も含めて心配になってしまう。「相手が強すぎて止められない……」みたいな雑展開がないと毎回「不動でいいじゃん」ってなりそうで怖い。

『僕とロボコ』157話

 マルチバースロボコ。画風ギャグとか今まで普通にやってるから今更感もあるけど(まどかちゅわんにとっては日常)、それを『スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース』を観た作者がマルチバースの概念を持ち込んだ、と説明されると途端に面白いな。マルチバースでも「○○漫画」という括りで簡略化したのもめっちゃ良い。本作との相性が良すぎる。
 ただ、マルチバースから別のロボコがやってくる、という展開、ことジャンプにおいては『スパイダーバース』よりも『魔々勇々』の方が連想しやすいと思う。ネタが新しすぎたのか? まぁ、作風と画風が違うって遊びは完全に『スパイダーバース』なんだけど。
 昭和のギャグ漫画ロボコ。先週もまったく同じ感想を書いたけど、そもそも本作が基盤としてるのは『ドラえもん』なわけで、そういう意味でややこしいな。あと、昭和と言いつつかなり平成もあのノリの漫画全然あったよね(現役として読んでたよ)。
 ガチゴリラは各バースで死んでて、死に方大喜利として単独で面白かったんだけど、『アクロス・ザ・スパイダーバース』観てる人だったら、観てまともにストーリー記憶してる人だったら間違いなく「それってカノンイベントじゃね?」となりますよね。そのキャラクター(スパイダーマンもしくはボンド)における不可避な悲劇で、あの映画だとそれに反発する話になる。宮崎先生、映画を観た人にだけ通じるようにメッセージを送ってるよね。あえて元ネタを提示したことで物語(てかギャグ)に新たな意味が生まれててすごい。
 とか思ってたんですが、ツイッターでそんなこと言ってたら「ガチゴリラは42話で既に死んでる」という旨のリプライもらってさらに驚愕。たしかにそんな話あったな……。令和ギャグ漫画バースはガチゴリラ死亡というカノンイベントを既に通過している可能性。だから今も元気で仲良くやってる、と納得できる。さすがに来週カノンイベントがどうこうみたいな話をやるのは映画観てない人に不親切すぎるからないと思うんですが、だからと言って映画観てる人にも文句を言わせないように理屈を整えてきたのかもしれない。だとしたら宮崎先生マジですごいな。映画を観て「うちの作品にも死んだ人いるじゃん!」と思いついて逆算するの、ただの天才だと思う。

『鵺の陰陽師』22話

 学校に敵幹部集結。スケールの小ささは本作の特徴と言えるかもしれない。やたらと狭い。バイトで海行ったのが驚異的な遠出だったと思えてくるレベル。せっかくならこのまま学校の中で完結させてほしいが、さすがにそれも限界あるんだろうな。いつ、どう、外に行くのか楽しみ。
 敵幹部。顔の左側に特徴集まりすぎてて笑った。これが前号に載ってたら『ロボコ』とのシンクロで爆笑できたよなぁ。惜しい。今でも余裕で笑えるけど。本作はそもそも学郎もそうなので、今後設定として説明される可能性もゼロではないのかもしれない。まぁ、作者の手癖か。
 敵幹部の会議で説明、それをお見通しの鵺さんから続きの説明、そしてラストは鵺さんが大胆不敵にカチコミ。ほとんど説明に費やした回ではあったが、最後の最後にしっかりブチアガる構成になって見事だった。スケールの狭さがうまく機能してる。

『一ノ瀬家の大罪』45話

 お父さんと、お父さんのお父さん。父(祖父)には優しくされてきたが、颯太という将来有望そうな子供(孫)の出現により本気を出しまくる姿を見て落胆。一ノ瀬家における男系の呪いが感じられてめっちゃ面白い。まぁ、リアルなことを考えると「自分の子供」ではなく「孫」というある種無責任でも許される関係性だからこそ自分勝手なことを言うようになる、というのが普通にあり得るのでそこまで自分を責めなくてもいいとは思うが、まぁそういう話じゃないのは分かる。
 事の発端は颯太の誕生だけど、家族という呪いのしわ寄せは颯太に集中することになり、颯太自身もまったく幸せではないというのが地獄ですね。このスケールだと、諸悪の根元はあのジジイにあると思えるし、実際そうだと思うけど、まぁ彼は彼でその上の世代から呪いを引き継いだだけなのだとも思う。そこまで上の世代になると戦争が絡んでくるから余計に地獄みが増しそうで怖い。
 一方女性陣。すっかり除け者感あって、それはかなりマイナスポイントだとも思うんだけど、劇中で彼女たちがしっかりそのことを自覚してるのがメタ的で面白かった。まぁ、妹と違って母親は家族の呪いによって間違いなくメンタルヘルスに害が生じてると言えるので、そんな母親に対して「私たち何もしてこなかったよね」と言っちゃうのはちょっと酷な話とは思う。あと、お手軽なモンスター扱いしてる本作自体もどうかと思うよ。
 いろいろと面白くはなってきたけど、翼が何もしてないのが気になる。翼の「とりあえず動く」というキャラクター、主人公性が好きなので、翼と関係ないところで事態が動いたり、核心に迫ったりしてるのは少し寂しい。

『アイスヘッドギル』16話

 ギル、水を操れるようになり、事のスケールが大きくなる。船旅なので操作する対象が海になる、と自然とクソデカスケールになったのがうまいですよね。そして、そのまま敵陣営にクソデカモンスターが続々と集結。明らかに今までとは違うレベルの戦いが待ってる、というワクワク感。モンスターとの戦いも楽しみだなぁ。まぁ、ギルの「○回転」バトルも好きなので、そっちも捨てずに頑張ってもらいたいんだけど。炭治郎が水の呼吸捨てたの未だに許してないからな(古い)。
 敵の巨大モンスターも楽しみだけど、ラストには味方幹部も到着。彼らは聖遺物ナシだと思うけど、モンスターと普通に戦えそうな雰囲気なんだよな。どういう理屈なのだろうか。

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 10/21はノーベルの誕生日ということで、ジャンプ作品の中の研究所特集。今の『ONE PIECE』がまさにそうだけど、他何かあったっけ? と思ったら普通にいっぱいあって、しかも現連載陣のみで完結してる。かなり多いと言える。研究所って少年漫画的にはかなり便利な存在なのね。考えたこともなかった。現連載陣で充分揃ってしまうので、『dr.stone』を入れられなかった、というのは結構とんでもないことだよな。

次号予告

 表紙巻頭は『夜桜さんち』。あるふぁが『SAKAMOTO』の紹介をしてるんだけど、ふと「スパイと殺し屋って何が違うんだっけ……?」となってしまった。前者はスパイらしくないし、後者も殺し屋らしくない。まぁ、スパイの方はタイトルに『大作戦』を入れたのが利いてますね。作戦があればスパイである、という刷り込み。

目次

モルモットを飼ってます。お腹の匂いを嗅ぐと時々プレッツェルの香りがします <鷹将>
(『あかね噺』)

 馬上先生、モルカーファンだったと思うけど、観たのと飼ったのどっちが先なんだろう。

愛読者アンケート

 金未来杯。支持。
 イベントの有料配信。利用したことはない。なかったと思う。配信じゃなくてイベントにあまり行かないので、あまり選択肢にあがってこない。
 ギフトカード。欲しいと思うギフトカード。読者プレゼントに直結する質問だ。アマゾンだと『ドラクエ10』の課金に使えて、グーグルだとサブスクに回せるので、そのどちらかだと絶対に腐らないので嬉しいな。数千円もらっても何か新しいものを買うのではなく月額料金に溶けるだけ、というのは虚しい話だ。

総括

 やっぱ3日だな。3日で更新。それならある程度安定して更新できるような気がしてきた。今週はかなり計画的に進められたのでメンタル的にもとても良い。

 今週のベスト作品。2択で悩むが、『ロボコ』。
 悩んだのは『ツーオンアイス』。あと読切も次点に入れておきたい。

 今週のベストコマ。『SAKAMOTO』の存在しない記憶。銃口ネタは散々やってきたのでさすがに慣れたと思ったらめちゃくちゃ新しいやつがぶっ込まれたのでマジ笑ってしまった。

 最後に今週のベストキャラ。『ツーオンアイス』の綺更。順当に、急に綺更の話になるのが刺さった。
gohomeclub.hatenablog.com