北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

『生徒会役員共』608話の感想

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 20巻届きました。最後にその話もします。


#608

 扉は青葉さん。これはレア。目にした瞬間「おおっ!」とちょっと嬉しい気持ちになってしまう。
 ただ、アオリに「レアキャラ」呼ばわりされてるけど、レアキャラはさすがに言い過ぎなのでは。登場回数でいったら普通に多い方ですよね。ただ、本話においては文句なしのレアキャラ。というか出番がない。まぁ、今週だけで人物評価のエピソード終わらせるみたいなので、4コマが7本しかないことを考えると仕方ないのかもしれません。青葉さんごめんね、的な配慮を感じる扉でした。

 先週の続き。匿名人物評価の話‥‥ということを劇中で畑さんが説明。ちょっとメタ的な感じもあるんだけど、畑さんはそういうのが似合いますね。
 そんな畑さん対策がバッチリ、というオチ。畑さんの出番はホントにこれで終わり。ここで退場するので余計にただの説明要員っぽさが増してる。

 人物評価スタート。まずは会長(への評価)。本話は全体的に言えるんですが、フリの部分で出てくる評価が誰の書いたものか分からない。一部例外。明示はされないけど、この人が書いたんじゃないかなとか妄想したくなっちゃいますね。まぁ、すべてに正解が設定されてるとも限らないんですがw
 ちなみに会長評で出てきた長所は「かっこいい」「責任感がある」「美人」。外見について書いたのは会長と距離のある人な気がする。青葉さん、広瀬さんあたりなのではないか。あっても森さん。
 そんな「美人」を誰が書いたのか気にする会長。当然タカくんだったら大喜びというところなんですが、別の評価でタカバレが発生してオチ。ラブコメの予感がタカくんのウッカリで破壊されるというのが実に本作らしい。あわわしてた会長が4コマ目では冷静に戻ってるのが良いギャップ。

 ウオミー評。短所として出てきた「スキンシップが激しい」が焦点。それなりに古くから読んでるファンだったらこの時点で森さんだと特定できると思うんですが、それに対するウオミーの誤解を招くリアクションが見事すぎるw 先週もそうだったけど、ウオミーはこの手の心理戦、たくましさがあるというか、試合巧者感がすごいw
 ウオミーの一計はタカくんを照れさせるためのもので、本気でそう思ってはいないと思うんですが、タカくんよりもスズの方が動揺してて可愛い。ここで騙されるキャラとしてスズが出てきたのが良い。こういう役割って会長なイメージも大きかったんですけどね。まぁ、単純に全員の評紹介できないので、出番の配分を調整した、みたいな事情もあるのかもしれない。

 森さん評。問題となる評は「かわいらしい」。タカくんが赤くなるのを見た森さんが赤くなる。堪えるような赤面である前者と、動揺が激しく顔に出てしまう後者。
 んで、タカ赤面の真相でオチ。またウオミーなんですが。あのイタズラは単純にタカいじりがしたかっただけなのか、このタイミングですることによって森さんを翻弄したかったのか、どっちなんでしょうね。ウオミーだったら考えを巡らせて後者でもおかしくない気がするんですが。ただ、直前のネタで、タカくんがスキンシップはされてないと発言していたことを考えると、その反発としてスキンシップ、という解釈もできそうですね。

 広瀬さん。長所として「背が高い」とあって、スズだと思ってしまったんですが、そもそも広瀬さんが初登場した頃は英稜生徒会で高身長が重宝がられてたので、案外英稜の誰かかもしれない。けどスズであってほしいw
 話としては、短所として出てきた「嫌なことに対して顔に出る」。その評を聞いた広瀬さんが「ぐはーっ」とリアクションしてるのが可愛すぎる。顔に出ると言われてもその場で顔に出てしまうのが良い。というか、直前のタカ、森の2人もそうだったけど、顔に出てしまうことの可愛さがすごい。広瀬さんの場合はそれを隠そう、押し殺そうとする気がなさそうなところが動物的な可愛さになっている。
 短所であるけど、同時に長所でもある、という話からアリアでオチ。先週に続いて広瀬さんに絡むアリア。両生徒会の中で一番下ネタから縁遠いというか、下ネタで絡んじゃいけなさそうな広瀬さんに果敢に立ち向かうアリアのストロングスタイル。

 タカ評。長所として最初に出てきた「優しい」はおそらくスズでしょうね。先週そう言ってた。あのあと心変わりしてなければスズで間違いない。
 もう1つ、「話が面白い」ってのが個人的には意外でした。彼に対してそういう印象を持ったことがないというか、そういう印象を持ってるキャラが想像できない。下ネタがなくて話が順調に盛り上がるという意味で森さんが有力ですかね? もしくは同じゲーム好きとしてお持ち帰りされたことのある広瀬さんという可能性もありそう。まぁそれだと「ゲームがうまい」とかそういう感じになるかも。
 話としては、短所の「寝相が悪い」。会長が即ウオミーだと言い当てて “親公認の仲だし” と返し、それに対してアリアが空耳。今回の空耳はかなり完成度が高かったと思います。いや、文字的には相当近いけど、スズツッコミにあるように聞いた感じとしては無理があるのかもw
 どうでもいいけど、桜才のメンツで遠征回でお泊まりとかしてるんだから桜才の3人が「寝相が悪い」と書いてもそれほど不自然ではなかったと思う。

 人物評価が終わっての振り返り。1コマ目に読み終えた評が描かれてるんですが、これがなかなか面白い。というか、結構特定できる情報も多い。右端にあるのは「寝起きが悪い」だと思うんですが、これはおそらく会長→タカ評 なのではないか。そんなエピソードありましたよね。思いの外細かい小ネタが用意されてるので驚きました。ただ、先ほどの「寝相」とセットと考えるとウオミーという可能性もあるか?
 そして、こっちは明確に小ネタとして描かれてるのが「スズぽんの長所 ツンデレ」。これは間違いなくウオミー→スズ。
 んで、会長が、お互いの距離が縮まったと総評。それに対してウオミーが同意しつつリアクションしてオチ。それを見た音羽先生が呆然、なんですが、これって音羽先生が初登場した#601、最後のネタ(3人の距離が近すぎる写真を見て驚く)の再現ですね。再現というか、音羽先生の疑惑がより深まった‥‥みたいな感じでしょうか。正直、また音羽先生の出番が少なくて飢餓感もあるんですが、細かいながらに味わい深いネタになってて見事でした。


 終わり。オチとは直接関わらない人物評価があって情報量がいつもより多い回だったと思います。作者が明確に意図した小ネタであろう描写もちょくちょくあって油断ならなかったです。
 お気に入りとしてはウオミー評のネタ。ウオミーのアドリブ力が高すぎるので普通に感心してしまいました。

単行本20巻

 買ってきました、というか届きました。20巻。節目ですね。毎回楽しみな折り返しのカラーイラストは北山さんでした。意外! 南野さんとセットになると思ってたのでこんなにも先行する形になるとは。まぁ、最後に収録されてるのが北山さんだけ出る回だったので、そういう兼ね合いもあるのかもしれない。ちなみに、平時の北山さんではなく、桜才制服。コスプレですね。これは眼福。南野さんのカラーも楽しみになってしまう。次巻が南野さんで確定な気もするんですが、そうすると音羽先生がはみ出てしまうんですよね。ど、どうなってしまうのか。てか、南北コンビで表紙という可能性もあるよなぁ。

 描き下ろしのおまけマンガ。柔道部なので嬉しい。それもまさかのセクシーなネタなので眼福‥‥とか思ってたらもう完全に、アレ見えちゃってるじゃないですか。一瞬マジでうろたえてしまった。20巻だと似たような状況に陥った横島先生の描写もあるんですが、それと見比べると明確な違いがあり、そこに作者の意図を感じる。
 まぁ、そういう縛りが形骸化しつつあるのは分かってたんですが。それにしても、こういうセクシー要員はムツミになりがちですよね。アニメも含め、地味に慣例化してる気がする。ついこないだ(#593)でも「透視でムラムラ」なことありましたし。まぁ、古谷さんのブラが見えた回もあるから私がムツミを特別視しすぎてるだけかもしれません。あと広瀬さんがモロ出ししてたか。

 21巻のおしらせも入ってて、8.17の発売だそうです。限定版には『劇場版2』のDVDがついてくる。なのでちょっと高いです。
 てか、過去のOADから流用してたパートはどういう扱いになるのだろうか。そのまま収録なのか、そこはカットで新作部分だけになるのか。

 20巻の特装版。アニメブックが付いてきます。アニメイラストを集めた冊子なんですが、思ってたよりちゃんとしてた、というのが率直な感想。結構なボリュームあるし、『劇場版2』のパンフレットがこんくらいのボリュームとして売られててもイラストに関しては納得しそうな感じ。
 逆に言うと、マジでイラストのみで、コラムとかインタビューはありません。あと氏家ト全の方のイラストもない。なので「アニメなど知らん!」というハードコアな人は買わなくてもいいかもしれない。そんな人いるのか知りませんが。
 各ポスターとか各ジャケットもまとめてあって良かったです。ちなみに、裏表紙に某ジャケットイラストが掲載されてるんですが、このチョイスが非常に良かった。裏表紙といえばアレ、と気が利いてる。

 終わり。おまけマンガがフルネーム公開ではなく、ファンとしては事件性も感じる内容なのでマガポケで毎週買ってるような人にもオススメです。私もマガポケでここ数年分購入済みですが、ムツミ好きとして得しかない!!(ナナコも可愛いです)
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