北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2021年20号の感想

週刊少年ジャンプ(20) 2021年 5/3 号 [雑誌]

週刊少年ジャンプ(20) 2021年 5/3 号 [雑誌]

  • 発売日: 2021/04/19
  • メディア: 雑誌

 正直『モンハンライズ』もうやりたいことないんだけど、なぜか延々とやってしまうな。中毒かよ。

背表紙

 ジャンプ名台詞 in 中文。『あやかし』の祭里。漢字だから大体意味分かる……と思ったら今回は意外と分からなかったでござる。いや、中文的に何となくは分かるんだけど、『あやかし』でそんなセリフあったっけ、どんな意味だっけ、みたいなそういう。私はあなたを風の中に消散したい、みたいな意味だと思うけど、文章としての意味が掴みきれない。

表紙

 新連載。メインビジュアルが女性って作品が2つ連続するのって珍しいよね。『アオのハコ』の方は主人公男だけど。

大型読切連弾のおしらせ

 次号から結構な期間やるらしいよ。ショートフロンティアとは別。あっちはどこまで続くか分からないのが怖いところです。個人的には、内容も人選もあっちの方が好みなので「もう普通の読切とかよくねぇ?」と失礼な態度に少しなってる。
 りょうじゃない方の仲間先生はかなりの頻度で登場してますね。ほとんど何度目だナウシカ状態。今度はかなり美少女ものに寄せた感じになりそうです。前からその傾向はあったけど、今回はタイトルと予告ビジュアル的にもっと露骨。

読者プレゼント

 「いっぱい欲チーターの250メートルダッシュ」。パッと見マジで何言ってんのか分からないw 抽選で合計250名に当たるということで、250名が取る、奪取できるという意味。欲しいで欲チーターね。難しいぞ。ただ、アフリカの動物ダジャレでグッズ紹介するのは好き。このメソッド好きよ。

巻頭カラー『アメノフル』たけぐし一本 みたらし三大

 新連載。作者はそれぞれ原作と漫画。まったく知らんのですが、何やら統一感のあるペンネームである。コンビ固定みたいな2人なのかしら。
 本編。ジャンルすら分からない状態で読み進める感覚で非常に面白かった。この感じってやっぱジャンプ(じゃなくてもいいけど)を定点観測してこその味わいだと思うんですよ。評判になってから読み始めたらどこか面白いかある程度聞いてから読んじゃうじゃないですか。リアルタイムって大事よね。まぁ、この感想書くの2週間くらい遅れてるので全然リアルタイムじゃないんだけど。
 んで、何が始まったのかと思ったけど、蓋を開けてみたらかなりバトル漫画。予想外にストレートにバトル漫画。ギャグ的雰囲気もあるけど『マッシュル』ほどではないって感じかしら。要するに不思議なお菓子を食べたらお菓子で戦えるようになる話で、そのお菓子の発生によって社会が大きく一変してしまった、という世界設定。『ONE PIECE』の悪魔の実だし、社会が変容していく感じは『ヒロアカ』的でもある。公的機関が出てくるのもそうですね。つまり、今のジャンプ連載陣で上から2つを選んだような話とも言える。トリッキーな印象もあったけど、意外とベタ。王道もしくは盤石。
 初回ということでキャラクターの自己紹介。要するに善人性を提示するのが定番なんですが、本作その手腕がなかなかに良い。主人公の女の子はひねくれ者っぽい雰囲気もあったけど、彼女の善人性を犬に傘をかけてあげる。初回は徹底して彼女の語りによって進行する中、この傘のくだりは彼女のどう思ったか、どう行動したかは直接見せず、彼女が取った行動の余韻だけを1つのコマで示す。非常にスマートで良かった。
 そんな彼女が出会う転校生。「あー! あのときのー!」的な状況でベタなんですが、彼のキャラクター、真面目くんの描き方も良い。廊下を走らないとかナンパ野郎を退治する(できてない)くだりとかは月並みではあるんですが、個人的に刺さったのはその次。主人公に勉強を教えてもらう場面、国語の読解に悩んでいると、 “例えばこれは慣用句だから意味考えない方がいいよ?” と主人公にアドバイスされる。真面目くんが陥りがちな失敗としてこの例めちゃくちゃ的確じゃない? 同時に主人公のちょっと達観したというか、冷めた感じのキャラクター表現にもなってて、そんな2人が交わる場面として秀逸。ここだけで2人のことが、2人の関係性のことが大体分かってしまう。
 セーラー服でかなりアクロバティックにアクションするけど、パンツは見せない。そういう作品じゃないんで、という一線大事だと思います。『仄見える』もパンツは見えない作品だったけど、そのくせローアングルだったりして「隠してる」ということが妙に強調されてて面白かった記憶がある。
 終わり。初回がクリフハンガーで終わるのって珍しいですね。まぁ、数年に一度の珍事というまでは行かないけど。

『呪術廻戦』

 真っ白な部屋で説明を延々と繰り返してて妙におかしい。いくら何でも説明が過ぎる、とも思うんですが、まぁそれだけ今後の展開(ゲーム)が楽しくなるのでしょう。そう思おう。てか、あのルールに対してここまで真剣に考えて取り組む話になるのが既にちょっと意外でした。有名無実な感じでほとんど違う話になっても受け入れるつもりでいたので。
 観てないけど、芥見先生ケンコバの番組に出たんだっけ? とか思った。あと「七三」はナナミンを連想するからややこしい。さすがにそういう意味ではないと思う。

僕のヒーローアカデミア

 歴代OFAを使いこなしてデクは完全体となった、みたいな印象だったけど、未だに大人たちのサポート体制が整ってる。まぁ当たり前っちゃ当たり前なんだけど、本作の基本に忠実でありながらドリームチーム結成的な高揚感あって楽しい。
 前も言ったけど、あまりに楽しすぎて「やっぱ学園要素とかいらねぇわ」とかなりかねないんで、最終的には「やっぱ学園だよな!」となるオチになることを願う。物語がシリアスになりすぎて学園を飛び出してしまったシリーズとして『ハリポタ』を連想しちゃうんだけど、あれも最終決戦は学園だったしな。まぁ、そんなこんなで楽しみです。かっちゃんがOFA継承する可能性は潰えたので、それ級のすごいネタがあることを期待してます。
 そうそう、話は戻るけど、映画ネタだとガントレットアメリカから取り寄せたらしい。メリッサ連想不可避でしょこれ。映画のガントレットは本編に持ち帰れないという大人の事情から「3回使ったら壊れる」だったけど、今回は持久性特化らしい。100%は無理。アメリカから取り寄せたけど、生瀬勝久が作った奴……というのは期待しすぎか。てか、あの人まだ社会復帰できてないと思うし。

Dr.STONE

  “ワンチャン復活できるまであるかも” みたいなセリフ回し、本当に嫌い。外国語キャラが言ってるのがマジできつい。別に千空とかゲンが言うんだったらいいのよ。セリフ回しがキャラクター表現になるのは当然だし。だけど、日本語じゃないキャラ、ふさわしくないキャラに言わせてるのが違和感。
 今のは多少コミカルな場面だったけど、今度はスタンリーが超シリアスな場面で “人類の滅亡ほぼ確と引き換えにワンチャン勝てる” 。はぁぁ、だせぇ……。場面としてはすげぇかっこいいし、文字の配置とかもアバンギャルドで魅力的なのに、ほぼ確、ワンチャン……。だせぇ。そもそも英語のキャラが「one chance」を「ワンチャン」って言い換えるって時点で無駄にややこしい。普通に引く。だから本作ダメなんだよ。どんなに面白くても好きになれない。まぁ、この文句何度目だよ、という話ではあるんですが。
 あと、スタンリーのワンチャンの件、さすがに言ってることが無茶苦茶すぎたと思う。最終的に思い直すんだけど、一度でも真面目にそう考えたことが残念というか。スタンリー好きなんだけどね。

ブラッククローバー

 最初のページめくりから見開きが炸裂するので最高。前回と同じ感想になるけど、やっぱ『ブラクロ』の見開き使いは絶品。いくら何でも大コマ使いすぎだろ、とか思わんでもないですが、中盤は逆に細かくセリフ中心に進行させて、最後に再び見開き&大コマの連打。絵だけで進行する場面って物語の進行が止まりがちなんだけど、最後に2人がハイタッチ(ではないか)する場面でドラマ的にも盛り上がるから最高。
 最高だったけど、あの最後の場面では少し「いやナハトも頑張ったよ??」とか思ってしまったw 今はあの2人の繋がりが優先ってのは分かるんですが。

センターカラー『アオのハコ』

 そのまま広告にできそうなカラー扉なのでちょっと笑った。爽やかを突き詰めると広告になってしまうのだろうかw 『アクタージュ』の例もあるし、広告キャラに起用とかあり得ない話じゃない。
 ジャンプ漫画の中に出てくるジャンプ描写。共同生活からのジャンプのシェア、という展開が良かった。当たり前な展開なんだけど、印象としては非常にフレッシュ。1つの漫画を2人が見ることになるので必然的に2人の顔が接近する、と自然とドキドキイベントが発生してるのもうまい。風呂上がりのシャンプーの匂いがどうこうってのはかなりベタだと思うんですが、ジャンプを交えたこの展開は良かった。
 そんなジャンプの場面と対になるような感じでミサンガの場面になってエンド。悶絶シーンで主人公が悶絶してて面白いんですが、面白いのは分かるんだけど、少し冷静になって考えると、これはちょっと先輩考えが甘すぎるというか、ちょっと配慮が足りなすぎるでしょ。あんなお揃いのミサンガ付けてるのが周囲にバレたら誤解必至ですよ。いいのか。別に彼女がスター選手で人気者とか関係なく、浮気相手の匂わせインスタみたいなことやるのはダメ……ダメは言い過ぎだけど、気は回らなかったですかね? とか思っちゃう。さすがに踏み込みすぎというか、人との距離感どうかしてるというか。主人公が1人で「こんなんもう恋人じゃないですか」と悶絶するのは全然いいんだけど、それだけで済まないかもしれない話じゃないですか。まぁ、ミサンガ程度だったら朝練友達のよしみで、みたいな体裁も成立するっちゃする……のか?

『アンデッドアンラック』

 崖での不真実発動で妹を亡くしたってのは面白い。まぁどうせ風子あたりが「妹さんは○○って思ってたんじゃないかな」的なまとめ入れてきそうな気もするけど、ともあれ究極の2択みたいな状況によくハマる。
 それはさておき、不真実をメインに据えたオモシロバトル展開って意外と想像しにくい。さすがにアンディが全部解決してくれるとは思ってないので、そこらへんは普通に楽しみ。
  “ずい分とメイに似た女だな 妹の代わりか?” は意地悪質問のようだけど、名前が1字違いな時点でそう言われても仕方ないと思う。漫画としての表面的なギミックとシリアスな物語との齟語。いや、まぁまだメイの名前の秘密とかやる可能性もあるか。どうなんだろ。

『高校生家族』

 父、バレー部で練習。てか、魅力的なキャラクターがいつの間にか揃ったよね。端々に個性の強いキャラがちょっとずつ魅力を足してくる。
 最近多いと思うけど、インパクトのあるギャグ的なオチで終わらせるわけでもない感じの終わり方、なんか独特で好き。いや、今回のはしっかり笑える内容でもあるんだけど、ちょっと普通のバレー漫画としても少しワクワクできる余地があるというか。

センターカラー『マッシュル-MASHLE-』

 音はパンチで止められない。音魔法が天敵だったのかー!的な雰囲気あるけど、基本的に魔法って全般パンチで止められないと思う。火とか水でも無理でしょ。まぁ、今回は鼓膜を直接やられるので防御不能という別の要素も加わるから面白いんだけど。結構バトルものとして容赦ない展開ですよね。ハードとも言えるんだけど、その解決方法が「うそーん」と笑ってしまうようなものなので楽しい。本作を読んできた人なら受け入れられるけど、普通なら絶対にナシなアイディアだと思うw
 動けない相手を一方的に攻める。バトル漫画で矛盾してるようなこと言いますけど、暴力的な感じが前面に出てて少しビビった。と思ったら劇中でもそのことに言及される。ちゃんと理由があって良いじゃないか。まぁ、さすがに客席に解説させすぎててアレだとも思いますが。多少の大味さだったら本作の空気的にアリになっちゃうそうな気もするけど。

『ウィッチウォッチ』

 犬に人間のお菓子を食わすな。ふざけんなよ。ガキが不意に手にしたお菓子だからロジック的にセーフとか、無駄な小理屈並べてる感じも好かん。なら天狗止めろよ。さらには父親に感謝されるような展開まであって「良いことした」という扱いで終わってるのも何気に有害だと思う。勘弁してくれ。
 そんなワンコがめちゃくちゃ可愛いから悩ましいのである。魔法でもいいから仲良しになりたいよ。若干性的なニュアンスもこもってそうだけど歓迎だぜ。
  “全部自分でできるから” “人に興味ないんだよ” 自己評価がこれだったら中二病としてかなり重症だと思う。今回はニコによる評価なので、的外れという可能性もあるが、漫画的なことを考えたら的を射た指摘ということなんだろうな。けど、そもそも冒頭の場面で小言を言ったり喧嘩してる時点で「人に興味ない」は無理筋だと思うの。まぁ、モイちゃんも不完全な存在で、成長する余地があると提示されたのは今後の楽しみではあるか。

『SAKAMOTO DAYS』

 バイクチェイスめちゃくちゃかっこいいんだけど、木材くれるおっちゃんはさすがに無理あるだろw 別に奪うとかで良かったんじゃないかしら。「シンくんは良い子なんです~」的なノリかしら。
 あと、坂本のバイクのタイヤでの蹴り、最高。超かっこいい。あれは宙に浮いての跳び蹴りだけど、映画『ジェミニマン』だと回し蹴りみたいなことやってて好きだったんだよなぁ。あの映画めっちゃ好きなのに何か評価低くて解せない。
 バイクチェイスからの体が透ける人間。『マトリックス リローデッド』で見たことある!! とテンション上がったけど、本作のはただの透明人間か。ちょっと違った。とはいえ、透明描写めちゃくちゃ良かったです。超能力ではなくスーツによるもの、と絵のみで説明したのも良い。
 尾久って北区じゃん。あらかわ遊園かな?(違うよ)

センターカラー『逃げ上手の若君』

 急に耳キャラ出てきた。そこまでの超人が出てくるのは意外でした。まぁ敵側に超人いないと、新キャラが苦戦する展開で「ざっこw」ってなっちゃうか。
 んで、目と耳のコンボ……という感じの絵面になってるけど、別にこの場面で目は何も働いてない。弓のスキルである。
 あと、変態チックなビジュアルは最高なんだけど、現実的なことを考えると耳で得た情報をどう伝えるか、という部分がめちゃくちゃ難しいのでそのロジックを絵のトンデモ的な勢いでごまかした感は正直ある。『忍者と極道』で似たようなコンビ見たけど、あれはちゃんと意志疎通の部分にロジックあったんだよなぁ。あれもトンデモ路線の絵で押し通す作品だったけど、意外とちゃんとしてた。近藤先生、前から好きだったよ。

『夜桜さんちの大作戦』

 不死身らしい。人の命を軽く見過ぎてる感じがあったけど、それはこの能力(?)に由来してるのかもしれませんね。
 不死身キャラだとさすがに『アンデッド』がかなり高レベルなので本作不利だと思ったんですが、本作の不死身描写もかっこよかったし、その後の指から手下増やすアイディアも面白い。若干今の『アンデッド』と似てる感じもあってそういう偶然としても面白いんですがw
 太陽がめっちゃかっこよく活躍してるけど、長男のサポートあってのバランス。サポートっていうか、完全にモノ扱いされてるような感じもあるのがこの2人らしくて良い。

『僕とロボコ』

 円ちゅわんとデート。小学生が買い物? とか関係ないところで気になってしまった。まぁ、円ちゅわんが特殊と考えれば案外あり得るか。
 良い話オチというか、純ラブコメ的なオチはぶっちゃけ意外性ないのでそれほど面白くはない。誘ったのボンドだし。あと、あのオチだと元々デートと意識してたということなので、帽子キャッチのくだりは特に関係がない。
 何でも優しい世界にすりゃいいってもんじゃないな、と気づかされた。割と今のジャンプの大きな潮流になってると思うけど、とりあえずやっとけ、で成立するほど面白くはない(私がハマってるわけではない)。

『破壊神マグちゃん』

 新キャラ。先生である。メガネですよ。
 新キャラ回ではあるけど、それ以上に流々ちゃん回だったと思う。ここまで話の中心に流々ちゃんがいるの意外と珍しいと思う。流々ちゃんの逆境みたいな話、割と珍しいんじゃないかしら。ツッコミの立場放棄、と言い換えることも可能かも。
 そして、流々ちゃんの苦悩、からの成長の話でもあり、流々マグの関係性を掘り下げるような話だったのも嬉しい。何より嬉しいのはチヌの話が出てきたことなんですが。
 ダンスバトル。流々ちゃん絶体絶命からの “一緒に踊ろうよ!!!” で逆転。マグちゃんのことを神と崇めるのではなく対等な友達として見てる流々ちゃんだからこそ取れた一手であり、だからこそマグちゃんの心を掴めた、と理にもかなった良い話。それまではギャグ的な扱いだった流々ちゃんのダンスがマグちゃんと一緒に踊る場面では全うに可愛く見えるようになってるのもうまい。
 あと、やっぱりシリアスキャラの座を維持できないミュスカーも可愛い。

『灼熱のニライカナイ

 序盤、オルフェがチャコを抱く場面、がっつり右手が見えてるw 私の記憶が間違ってて左手落としたんだっけ? とか心配になってしまったよ。

f:id:gohomeclub:20210508014428p:plain
週刊少年ジャンプ」2021年20号373ページ

 死んだ教祖の骸骨を見て、それが教祖だと認識できるのはメガネのおかげ。メガネがいかに便利アイテムか伝わってくる場面である。まぁ、瞑想室に教祖がいなくて骸骨があれば、それが教祖だと分かるはずなので、わざわざメガネかけさせる必要もなかったとは思うんですが、そこは親切設計ということなのでしょう。

『名犬ベス』カワサキ

 ショートフロンティア。なんか予想外の画風きた。かなり面食らったけど、よく考えたら見たことあるわこれ。前に読切ありましたね。あまりに簡素な犬が可愛い……と思ったら強盗のオッサンが激シブなので笑った。爆笑してしまった。なんであいつだけあんなに影さしてんだよw
 表情が一切読み取れないのに荒唐無稽なアクションをかますベスも可愛いし、面白いんだけど、それ以上にオッサンのインパクトが強すぎる。こんなのずるいよ。アニキ……。
 「黙示権」は笑った。そんなことで家出るなよ、ともなるけど、まぁ思春期でああいうのはマジつらいですね。そっちも分かる。そもそも日本であんなミランダ警告ないと思う。刑事ドラマとかでもないよね? 取り調べとかの場面では言うかもしれないけど。
 演技力というハッタリで強盗を倒す……そんなわけあるかい、と思ったらちゃんと一捻りあったので嬉しい。ちゃんとアニキのリサーチ力が光っててかっこよかったし、そんなアニキですら呆気にとられてしまう驚き、というオチも良かった。うまい。
 からの「喋るんかい!!」。いや、それまでも相当無茶苦茶なことしてたからそもそも本作のリアリティラインを掴み切れてなかったので、喋っても不思議ではなかったのかもしれんw

『あやかしトライアングル』

 へそ!(挨拶)
 個人的にお腹を愛でる趣味は大いにあるのですが、話がへそとなると一気に苦手。正直へそを触る触られるのが怖いというか、気持ち悪いというか。ぞわぞわする。『マトリックス』でもあったけど、へそってそのまま体の中入ってっちゃいそうな怖さありません? すげぇ苦手。マジで鳥肌たちかねないレベル。正直漫画の本来の意図をくみ取る以前の話で、きつい。世の中にはへそフェチの人もいると聞いたことはあるんですが、どういう心理、どういう経緯なのか気になるわ。マジ無理。まぁ私が生理的にきついってのは猛烈に好きなことと表裏一体なのかもしれないけど。いやぁ、けどなぁ……。
 雷様におへそ取られる的な話に基づいてるのか? とか少し考えたけど、微妙に状況が違う気もするので、考えすぎかもしれない。

『アイテルシー』

 女性キャラ大量投入。ラブコメの波が押し寄せるぜ。まぁ元々ラブコメか。ただ、ほむらちゃんとか出てきても本作の場合は「まぁまともなラブコメにはならんのだろう」と妙に達観してしまう気持ちもある。絶対ふざけるでしょ。いや、稲岡先生の前作、最後は良い感じに収まってたので案外ちゃんとした結論になるのかもしれんが、なんか前作よりも本作の方がふざけるイメージがある。
 んで、怪盗。美女。男だと思ってた怪盗が実は女ってのは個人的に『金田一少年の事件簿』思い出す。あれ、強敵として大々的に出てきた割には特に何もないまま終わっちゃったよね。なんか最終回には出てきたけど。
 美しいものを滅茶苦茶にしたいらしい。犯罪者に恋する相生とは別のベクトルの変態である。別の変態なんだけど、恋と美というテーマはうっすら関連があるようでもあって面白い。面白くなりそう。
 と思ったら爆破オチなので笑ってしまった。ツッコミなしで終わるのが良い。シュールな余韻。

『クーロンズ・ボール・パレード』

 ショートは天才だけど、連携ができない。天才すぎて連携ができない。バックトスでゲッツー狙う場面とか、天才すぎて周りがついていけない状況として象徴的だったと思います。物語がちゃんと野球のプレイになってて、それが漫画的に面白いプレイ展開になっててすごい。サードと取り合っちゃうくだりとかは正直エゴ表現として定番というか、想像しやすいものなので、最初にバックトスのくだりがあって良かった。
 そっから怒られて、怒られたことを考えすぎてプレイがグダグダになる感じもすげぇ良い。リアル。いや、あんな天才知らないけど、あんな感情には身に覚えがある。感情がリアル。
 そして、「とりあえずこの場をしのごう」とピッチャーの豪腕で強引に展開を終わらせる、というのも納得しかない展開。やっぱアレだな、本作普通に面白いな。展開、話の連結の納得度がいちいち高いので私の好きなタイプの面白さだ。

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 4/24は植物学の日。ネタハガキ東西戦、お題は「植物の名前を取り込んで好きな人に告白」。
 東の最優秀賞、ほしまるさんの「蕗」。超王道で最優秀賞の貫禄を感じる。
 西の最優秀、パープルアップルさんの「牡丹」。これまたうまい。音で聞いたらまったく違和感がないんだけど、字面で見ると面白い、頭の中で音読すると面白い。
 井の線亭ぽんぽこさんの「パンジー」。そっちに入れてくるんかい、という意外性にやられた。レギュレーションのギリギリを突くようなネタ。
 つたんさんの「雑草とかタンポポ」。ダジャレ系のお題大好物なのでどのネタも笑ってたんですが、まさかのダジャレではない意外性にやられた。
 照りさんの「蓼」。植物というお題からそれ持ってくるかよ、という意外性。言われてみりゃ知ってる植物だけどさぁ、というラインがおかしい。そして、2文字ながらダジャレとして普通にうまい。口頭の告白だったらこれ普通に使えちゃうでしょw
 セッドあとむさんの「高菜」。これまたダジャレとしての収まりがキレイ。キレイなんだけど、文章としてのおかしみというか、告白でこのフレーズ言うって結構高圧的というか王子様キャラじゃないと成立しない……のに一人称が「おいら」。トータルの文章、そして字面としてのオモシロが強い。
 とにかく私はダジャレが好きだということに気づかされました。まぁ読者プレゼントページ好きだから当然なのかもしれん。

目次

みたらし団子をいつ出すかに全てを賭けています。よろしくお願いします!! <三大>
(『アメノフル』)

 みたらしのベトベトで敵の動きを制限してきそう。

誰も気づいてないかもしれませんが先週普通に真希の右目描いちゃいました
(『呪術廻戦』)

 不覚。気づかなかった。今号の『灼熱』右手は気づいたのにw(あれは堂々と描かれすぎ)

透明人間の表現は色々ありますが、僕の好きなのはメタルギア3のステルス迷彩です
(『SAKAMOTO DAYS』)

 去年の『透明人間』も相当良かったし(屋外で吐く息だけ見えるとか最高)、バーホーベンも衝撃的だったけど、個人的には『プレデター』が好きかもしれない。あとなんかあったかな。

愛読者アンケート

 新連載とTシャツプレゼントと、オンラインの漫画サービス。利用してるのどこ。ジャンププラス、マガジンポケット、dマガジン、コミックデイズ……あたりだと思う。金曜深夜に巡回して1週間分の無料配信を見て回るんだけど(dマガジンは別)、正直これに負担を感じるようになってきていて、毎週悩みながら苦しみながら漫画読んでる。貧乏性だから途中でやめるのに抵抗あるんですよね。良くないのでとっとと読むのやめりゃいいんだけど。

総括

 終わり。き、金曜深夜。次の月曜までもう1号ジャンプ感想やらないといけないってのに。てか、どんどん書くの遅くなってきてるじゃないか……。

 今週のベスト作品。『マグちゃん』かな。流々ちゃんのドラマやられると弱いのよ。そこまで重要な話じゃないんだけど、必要以上にグッときちゃう。
 次点は新連載と『ブラクロ』『SAKAMOTO』あたりということで。

 今週のベストコマは『灼熱』の右手です。心霊写真でよくある奴。

 最後に今週のベストキャラ。こちら。

  • アニキ 『名犬ベス』
    • 急に渋いのでマジ笑った。ずるいわ。ショート読切でこの仕掛けはずるい。

gohomeclub.hatenablog.com