北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2021年01号の感想

週刊少年ジャンプ(1) 2021年 1/1 号 [雑誌]

 平方新連載に『ゆらぎ荘』最終巻、幸せな1週間でした。ジャンプ外に楽しみがありすぎて、ジャンプ発の好きなものなのに今はジャンプの外にある。そしてどう考えてもそっちの方が重要なので気持ちのバランスが取れない、という問題は少しある。あった。

背表紙

 新しい背表紙企画が流れてきたぞーっ! 「ジャンプ名台詞 in English」だそうです。有名な台詞が英語になって紹介される。イラストは当然過去のカラーイラストの流用。原作漫画のコマの引用ではない、というのがポイントですね。関係のない絵が添えられるパターンがほとんどでしょう。
 んで、今回の。「I'M GONNA BE……KING OF THE PIRATES!!」。発言者はルフィ。さすがに今回のは簡単ですが、今後はちょっとクイズ的な側面も出てきたりするんじゃないかしら。全問正解する自信ないなぁ……バカだと露呈しそうで怖い(必死の予防線)。
 てか、その作品を象徴するような台詞ってそんなにある!? という心配。『ヒロアカ』だと何よ? とか考えると普通に少し考え込んでしまう。まぁ「I HAVE COME」とかありそうだけど、主人公縛りがどうなってくるか。
 今週の話を忘れてた。「海賊王におれはなる」ですね。英語は倒置法にしないんかい、とは少し思った。ヨーダっぽくなっちゃうから却下だった、みたいな裏話を妄想してしまう。
 次回は『ヒロアカ』だと思いますが(古株順)、ひょっとしたら『HUNTER×HUNTER』かもしれない。現連載陣縛りはたぶんあるから、1つの作品が複数回使われることもあるんでしょうね。サンジの「クソお世話」出てこないかなw

表紙

 『ヒロアカ』。色がいつもと違うのでかなり印象違いますね。逆に言うとモノクロ漫画なのに「デクといえば緑」というイメージがこびりついてることに驚きます。まぁ、デクの場合は名前が緑なんだけど。

読者プレゼント

 イラスト。「姫の月ない要望応えます!! たけ~もん取物語の狙うグッズはでっかぐや!!」。お題に対して3つネタをぶち込んでて結構好き。最近はグッズ紹介でもダジャレしてほしいんですが、今回はかぐや姫の要望というコンセプトがあるのでダジャレになってなくてもセーフな気はする。ただ、「いとをかしないやほん」ってあったけど、「いとをかし」は「きのこの山vsたけのこの里オセロゲーム」の方で使うべきだろw

巻頭カラー『僕のヒーローアカデミア

 ミリオ復活。エリちゃんの破壊力が強すぎて死にそうになるんですが、エリちゃんのおかげでミリオが復活したので、この戦場でエリちゃんも一緒に戦ってる、みたいな意味合いが生じますね。これすごい良かったと思う。『ONE PIECE』の玉が前線に出てきてビビったんですが、ロリキャラ使いの比較としても面白いですね。
 ミリオが大した活躍をしないまま別のキャラの出番になっちゃって少し肩透かしだったんですが、ねじれちゃんの “通形来たら平気 不思議!” というセリフがあるので、真のヒーローは来ただけで勇気を与える、みたいな意味だと受け取るべきなのかな。ミリオ直接の活躍が見れなくて残念ではあるんですが。
 かっちゃんのヒーローネーム発表。クソダサで笑ったんですが、ダサいのはあくまでも冠詞の部分なので普段使いは「ダイナマイト」になるので、普通に使いやすそうだと思う。割とうまいことやった気がします。
 しかし、人気投票の結果発表の号で、かっちゃんがまた1位になった号で、このクソダサネーム発表。面白いことしてきましたね。投票したファンは喜ぶのだろうか。数%くらいは「なにそれ……」となっててほしい気持ちもあるw
 マキアの麻酔でエンド。頑張りが無駄じゃなかったという話は感動的なんだけど、どうも薬関連だと「都合のいいタイミングで薬が回りましたね」とか意地悪なことを考えてしまう。理屈はあるんだけど、何でもアリ感も目立つというか。『鬼滅』の無惨戦のときにも似たような話したと思うけど、薬ってブラックボックスになってしまうから難しいよ。

 『なまらめんこい』の後ろ、『夜桜さんち』の前、二色カラーページにて『ヒロアカ』人気投票の結果発表。ぶっちゃけトップが動かなくてマンネリというか、人気投票としての機能はかなり薄まってると思う。そろそろ続ける意味が怪しくなってくるというか。まぁ、そんなこともあるから発表ページを本編の掲載位置から離したんじゃないかしら。隔離。巻頭カラーか本編後に載ってると思ったら違うので驚きました。
 結果。少し気になってた女子人気1位、ヤオモモでした。バーニンじゃなかったかぁ。てか、バーニン票すくねぇw(10票) 真面目に考えると、ミルコが女性トップ行くかと思った。
 あと、白雲朧は51票で48位。トップテンでも驚かないつもりでいたんですが、全然違ったw まぁ、『ヴィジランテ』組としては当然最高。
 個人的な関心としては映画キャラ。メリッサが18票で65位、活真くんが16票で67位、真幌ちゃんは3票で137位。これまた低い。てか、メリッサの方が人気なのも意外。まぁ、スピンオフの方で出番があったのでその影響もあるかな。まぁ姉弟あわせたら勝てるくらいだからちょうどいいのかもしれない。
 数票のマイナーキャラ大喜利とか他作品キャラを引っ張るのは正直もう面白くないんですが、3票のさぐりちゃんはちょっと面白かった。というかセンスを感じた。堀越過去作から蒼井華とかが入るのは割と定例行事だと思うんですが、スピンオフ作家の過去作。盲点的なアイディアでした。

Dr.STONE

 FAX。どんなに机上の空論であっても理論上可能であれば即採用というのが本作の魅力だと思うけど、さすがに人力FAXは大変すぎるw 時間とかもちゃんと考えてあるのだろうか。ミスもあるだろうから複数回やらないといけないし。
 まぁ、そんなこんなで時計技師。石化装置の解明に役立つのかが分からないんですが、ロレックス本社がアメリカにあるということからの逆算だったりしてw
 コテコテにキャラ付けして登場したけど、本話のラストでは再び石化してるので笑った。まぁ、復活液あるから石化がノーリスクと考えて自分でやったんだろうけど。ただ、あの起動方法だと千空たちが再現できないよね。解明したことによりもっと簡略化された方法が見つかるのかしら。

『呪術廻戦』

 メタ的な根拠で虎杖は黒閃を100%決めてくる、という前提の上でバトルが進行してる。ここが良いよね。これでただ虎杖が黒閃決める展開だったら「なんでそう簡単に成功するかね」みたいに都合の良さを感じてしまうけど、それを元に真人が動く。超精密な技術なので真人が身体を変形させてしまえば外せる、というのもロジカル。真人の覚醒で新しい能力が開花するとかでもないのがフェア。元々ある能力を使ってるだけ。
 からのガンじゃなくてガガン(違う)。虎杖側も懐かしのネタの再利用で一矢報いる。瞬間の緻密な戦いをしてるのは真人も同じなので、虎杖の時間差攻撃が刺さる。
 からの東堂。片腕を落としたとしても腕は飾りに過ぎないってのはネテロの合掌オマージュか!! 言われてみれば、両手を使う能力で片腕を落とすって時点で気づくべきだったわ。こういう連想大好きなのに。ちょっと悔しいw
 そんなことを考える読者としては東堂が成功すると信じてるので、真人と一緒にブラフに引っかかる。いや、ネテロ知らなくてもこれは引っかかるわな。それくらい厄介な能力というか、「使っちゃうよー?」という揺さぶりだけでも効力を発揮するタイプ。まぁ、それに完璧に対応できる虎杖の方にちょっと無理がある気もするんですが、そこはマイブラザー補正が適切なのかな。
 んで、黒閃が決まって(ほぼ)勝負あり。真人があれだけ対策したからここで虎杖が根拠なく黒閃を決めても違和感がない。
 からの夏油(仮)。すっかり忘れてたけどこの渋谷の戦いで一番ヤバいの、一番気になるのはコイツなんでした。バトルの急展開、サスペンスとしても気になるし、夏油(仮)の真相に近づくかもかと思うとワクワクもしますね。

『僕とロボコ』特別番外編

 ジャンプフェスタおしらせ漫画、今回は宮崎先生が『ロボコ』の番外編で参戦。これはよその新人に任せて、宮崎先生は『お約束』で映画公開を盛り上げてくれよ、とか少し思った。北川景子ネタが見たい……。
 とはいえ、安定の面白さでしたね。いや、ジャンプフェスタが今回オンライン開催になったことで、このおしらせ漫画的にも内容が新鮮でかなり面白かったです。 “今まで会場が遠くて参加できなかった人達もお家から参加できるんだ ザマアミロ” は冒頭のギャグですが、いきなり最高打点だったかなぁ。『ロボコ』でジャンプフェスタおしらせ漫画をやる意味を最も感じた。
 ただ、さすがに今回のオンライン開催はイレギュラーで説明すべき事が多すぎるので漫画には収まりきらない、というぶん投げエンドも笑いました。まぁ、どうせスマホで参加するんだからスマホで詳しい情報もチェックしろよ、という話ではある。

『破壊神マグちゃん』

 ナプタくんお金の価値を知る、の巻。バイトを頑張る微笑ましい話かと思ったら流れるようにギャンブルにハマっていくので笑った。こないだは飲酒ネタだったし、今のジャンプで大人のダメ性を最も描けるキャラクターなのではないだろうか。平たく言うと、両さん
 そんなギャンブルの入り口が流々ちゃんってのが意外で良かったですね。彼女がそのことをちゃんと反省する(言及する)のが誠実なんですが、「宝くじ当たんねぇかなぁ」というボヤキはまぁ普通のことなのでとても罪があるとは思えない。
 宝くじがビギナーズラックで当たるんですが、こういう依存症の入り口っていつもこんなよね。ヤクの売人も先行投資として最初は格安で売ってくれたりするものよ。ここらへんの堕落感、転落感、やっぱ両さんっぽいなぁ。
 からの丁半博打。ウネさんコスプレしたいだけだろ、という感じある。俗物感。一方ナプタくん、チョーハンをチャーハンを勘違いするのも可愛いんですが、一応「料理がしたい」という初心を忘れてなくて少し安心もする。
 本作では定番にありつつある細やかな伏線回収の手数が今週すごい。ちょっとやりすぎなレベル。丁半博打をやるから事前にヌー(ムー)公認すごろくで遊んでいた、とか芸が細かすぎる。あとウネさんの「よしよし」がなかなかの破壊力あって非常によろしい。思わぬラインが仲良くなったな。
 「※違法です」というギャグがあったのも丁寧。その後女子中学生たちがナプタくんの勝敗に対してお菓子やお茶を賭けるんですが、「お金じゃないから」「丁半博打ではないから」という慎重さを感じる。
 とにかく芸が細かくて最高なんですが、強いて難を言うなら、最後のナプタくんのイカサマのくだり。ナプタくんは “おかしい… 何か魔道具でズルしておるのではないか!?” の場面でヤドカリを仕込んだはずなんですが、その後の場面で「はっ」と閃く描写があって、これは順番がおかしい。まぁ、厳密に言うとただの丁半を当てるズルのためにヤドカリを仕込んで、その後で出目を言い当てるアイディアっを思いついたってことなんだろうけど、この複雑さは読者を騙すためという目的が大きくなり過ぎてちょっとイビツだと思います。本作はもっと出来る子。

センターカラー『アンデッドアンラック』

 カラー扉。『ドラクエ10』にはアンルシアという勇者がいて名物キャラになってるんですが、このアンルシアが色違い、衣装違い、人格違いで今では4人くらい存在するんですよ。ゲーム特有のお手軽にキャラを増やす奴なんですが、今回のカラー扉でもアンディが3人存在してるのでちょっと笑いました。同時に存在しないから意味は違うんだけど、連想しちゃった。
 本編。前話ラストで気になってた「これタイムスリップだったの?」の件についての説明。ちゃんと意図してやってたのね。安心した。記憶としては残るらしい。正規の記憶ではなく「もしもの記憶」が別に増設される感じなのかな。まぁ、アンディの人生経験の長さを考えたら大した増加量ではないので混乱とか特にないんだろうな、とは思う。ここらへん『ゆらぎ荘』とはちょっと違う。別の記憶が増設されるというのは最終話のコガラシくんに似た感じあると思うけど。
 ヴィクトル登場。記憶の世界だから納得……か? 精神世界とはまた別の話なのでイマイチ理屈が分からない、想像できない。あと、風子が死ぬと次章に飛ぶというゲームみたいなルールが突然出てくるのも分からない。 “お前の魂を本の中で潰し消す” という目的は怖そうなんだけど、前の場面では「別の記憶」と説明されてるので、別に風子の記憶が丸ごと消えるワケじゃないから特に問題ない気もする。今回の風子の頑張り(によるアンディのレベルアップ)がチャラになるので困るっちゃ困るんだけど、プラスが消えるだけでマイナスになる話ではない気がする。
 ヴィクトルの新宿破壊。一瞬「黒閃」に見えたとか、どういう理屈であの必殺技やってるのか分からないんだけど、まぁバーチャルの世界なので好きだけ破壊できる、という景気の良さは好き。
 からのアンディ登場。捻りを加えることで威力を上げる。ホセメンドーサのコークスクリューパンチだ!! と最近アニメを観た私は連想してしまうんですが、ジャンプ的にはゴムゴムのライフルですね。ゴムの弾性はないんだけど、不死の再生力によって回転が生じる、というロジックは好き。まぁ、自力で溜めの回転をどう付けるのか謎なんですが、そこは今までも軽視されてきたので別にいいかな。

『BUILD KING』

 世界設定の説明だけで一定のエンタメになってしまうのは本作の強みだと思う。何度でも新鮮に『トリコ』じゃん!! と驚いてしまうんだけど、たとえ『トリコ』だろうと一定の楽しさを感じてしまうのも確か。あと単純にこんだけネタ思いつくのもすごい。
 ナナが大人ぶって酒を飲む。頼りになる先輩だけど、あくまでも主人公視点でそう見えるだけで彼もまだ未熟な存在。無理して酒を飲むのも可愛いし、その後泥酔してゲロとか、「何だよ弱いのかよー」とツッコまれるのではなく、 “ナナ寝ちゃったね… 疲れてたのかな” と誤解されたまま終わるのが最高。優しい世界。
 飲み込まれるレンガ。とんかちをキレさせるためだけの安易な存在、みたいな感じで少しアレかな。まぁ、『トリコ』の小松みたいなもんで今後頑張って成長する話になるんだろうけど。少なくとも今はレンガのお飾り感が少しアレ。
 んで、女性キャラ登場してエンド。忘れてたけど、本作は女性キャラの扱いがどうなるのか気になるタイプの作品だわ。『血盟』と同じライン。

『マッシュル-MASHLE-』

 「スナスナの実じゃんw」と思ってたんだけど、今回のマッシュへの攻撃が全然違う使い方で、かつめちゃくちゃかっこいい。まぁ、よく考えると砂ならでは感はないんだけど、そこらへんは今後に期待という感じだろう。
 新しい強キャラが続々出たけど、そんな彼らが尊敬するのが我らが学園長。インフレっぽい印象を受けるけど、既存キャラも充分いける。そんな学園長が頭を下げて万事解決……とならないのが良かった。学園長すげー! 的な驚きはあるけど、それでルールを無視しちゃうのはダメでしょ、という納得しかない展開。
 学園長はとにかくすごいらしいけど、この場において、マッシュ擁護において最も説得力を持つのはマッシュに直接助けられたハゲ、という結論も最高。マッシュが認められる(猶予を受ける)話において、嫌味が生じないようめちゃくちゃ丁寧にしたのが感じられます。

センターカラー『約束のネバーランド

 映画公開記念の番外編。クローネの過去話。渡辺直美ですね。白井出水コンビがめっちゃ働くので驚きました。嬉しい誤算。ジャンプ誌面においてだけ見ると『ハイキュー』が一番完結後の仕事がない感じになるのかな。まぁ、あれはエピローグクソ長作品で、連載の最後の方が全部完結後の物語という感じだったとも思うんですが。
 本編。クローネの農園時代。というかシスター選抜試験みたいな感じか。シスターを目指す話だけど、クローネが姉と慕うセシルという女性が物語の中心になるのが面白いですね。1人でも姉と思える人がいるだけであんなに心強いんだからエマたちが強かったのも納得です。今回の物語の結末はぶっちゃけ「ツイストを利かせてドヤァ」みたいな感じでそれ単体だとそこまで面白くは感じなかったんだけど、『約束』本編でノーマンがやったことと同じ、と考えると感慨深いものもある。
 刺繍の裏が見取り図。『プリズンブレイク』の全身タトゥーみたいでアガる話ではあるんですが、あれと違って継承と蓄積の産物ってのが熱い。最終的にクローネが死ぬと分かってる話なんですが、「継承」が出ることでクローネの死は無駄じゃなかった、となるのが優しい。エマたちに託したペンですね。
 グランマの懐中時計。『約束』本編読者としてはあれが何物が分かってるんですが、だからこそセシルとクローネがその正体を誤解していてハラハラする。最初からアンハッピーエンドが決定してるんですが、こういう破滅の予感、失敗の予感を物語の求心力としてるのが面白いですね。
 んで、終わり……と思ったら来週もあるんかい。来週は北川景子なんかい。出水白井コンビめっちゃ働くやん。完結後に何本漫画描くのよ。ありがてぇ。

ブラッククローバー

 いざカチコミ。クローバー軍は奇襲なので静かに突っ込むけど、スペード現地では同時刻にレジスタンスがカチコミかけるので、代わりにレジスタンスが心の叫びを聞かせてくれる。その決意の内容、熱さがそのままクローバー軍の代弁でもある、という構成ですね。感情の発露として叫ぶのはお手軽感動展開だけど、代わりに叫ばせるというワンクッションが良い。クローバー軍の内に秘めたる熱い思い、というのがより感動的になる。
 ぶっちゃけ戦力的にはそれほど頼りにならないレジスタンスなんですが、それを文字通り踏み潰すように魔神登場。激アツですやん。怪獣バトルとか最高。『ヒロアカ』のマキアといい、嬉しいことしてくれる。こうなるとやっぱ『チェンソー』の銃の悪魔は残念だったな……(しつこい)。
 基本マンパワーで戦うバトル漫画なので怪獣相手にどうするのかというと……でエンド。最高の人選であった。パワー系で真っ向勝負というのは『ヒロアカ』にもなかった良さかな。まぁ、怪獣相手に女性が真っ向勝負というのはMt.レディであったか。
 あと、 “オマエ達はスペード王国民ではない” のくだりが悪役のゲス発言としてマジ最高だったと思います。同じ国の中の分断という意味でとても現代的な悪役像。

『SAKAMOTO DAYS』

 心底どうでもいいけど、縁日の射的は5メートルも離れてないと思う。絵的にも5メートル離れてるようには見えない。
 ミニスカポリス(死語)が出てきて爆笑した。ロマン重視で体操着にブルマを使い続けるタイプか。
 疑われて逃げるのは楽しいけど、坂本さんが真正面から串攻撃してるのはどうかと思った。串は囮で狙いはペンキってのは分かるけど、それだったら串投げをかっこよく描くのは違うし。あと、警察に攻撃するって一発アウトだと思うんですがそれは。まぁ逃げるのもダメなんだけど、漫画としてウソをどこまで許容するべきなのか、という問題。個人的にはミニスカから結構きついw
 からの話を展開させるために登場する通りすがりのクズ。からのお薬、暴力団。詰め込みすぎな気もする。てか、警官を拉致することのリスクとか考えないのだろうか。
 こんなへんぴな街に来て大変だねーみたいな話だったけど、バスジャックに暴力団にお薬とか治安最悪である。まぁ、坂本さんが暗躍してたから「何もない街」と認識されてた可能性もあるか?
 んで、アクション。今回は結構楽しい。ミニスカが目隠ししてるので煙幕しなくてもいい気はしたが、煙幕で坂本さんのシルエットだけ見せてからのあのオチ、というのは確かに面白い。ちゃんと本話全体を通じて食が描かれ続けてたのもうまい。

『僕とロボコ』

 クソ男飯が案外うまそうなので笑った。いや、小腹がすいた程度で食べる量ではないし、ママが怒りそうではあるんだけど。
 ロボコ貧相回かと思ったらゴリゴリのバトル回なので笑った。それも実は強キャラでした展開の連続。「そいつ強キャラにしちゃいろいろとダメだろ」というところを気にせずやってくるのが楽しいし、そこらへんのバランス一切を無視して “……ま いっか!” で終わる雑さも良い。
 ママのミホークネタも笑ったんだけど、 “まな板の上のお野菜を切るのに本気になる人いないでしょう?” と言いながら包丁以下の刃物を取り出すのもめちゃくちゃだ。まな板の上のお野菜を切るのにこそ包丁を使えよw

センターカラー『道産子ギャルはなまらめんこい』伊科田海

 読切。プラスより出張。そうか、『デビザコ』もいずれ出張という形で本誌凱旋といいう可能性もあるのか……とか考えてしまった。
 本編。 “あれは同じクラスのギャル…冬木さん” という説明臭いセリフがもう最高。出張読切はこのイビツさこそが楽しいぜ、と改めて思わせてくれる。愚直な姿勢で来る感じ、とても良いです。作品として抜群に面白いかというと別だけど、なんか可愛い。
 からの説明に次ぐ説明。元々複雑な話ではないから、キャラと状況、関係を説明するだけで終わる、という感じかな。
 「なまら」「めんこい」の注釈は入るけど、「したっけ」の方が謎であった。たぶん「それなら」的な接続語だと思う。てか、したっけが一番可愛いと思う。流行語も狙えそうな魅力を感じる。いや、使い方が自信ないんですが。
 そしてやっぱり説明。というか、説明以外の物語要素がほぼ皆無、というバランスなのですごい。雪だるま制作のくだり、デコる小物を拾ってきたギャルを呼ぶ場面、特に物語的に何か大きな進展を見せるわけでもないに、無駄に大ゴマになってなんか感動的な雰囲気になるのとか超面白い。何も起きてないのに漫画的なエモーションが高まったことになってる。冬木さんが可愛いからそれでいいじゃないですか、という開き直りがすごい。まぁ、こういうミニマムなラブコメ、特にデジタル連載のラブコメだとこのくらいのサイズ感、一行ですべて説明できるスケールが適切なのだろうな、と変な納得はある。
 あーあと、完全防備の東京人可愛い、みたいなバランスも良かったと思います。北海道人は暖房設備が完璧なので案外寒がりで、東京来ると寒くて悲鳴を上げる、みたいな話も聞いたことあるのであのギャルの格好がどこまでリアルなのかは知らんけど、まぁ婦警がミニスカート着用するような時代だし、別にいいんじゃないかな。
 終わり。よく考えたら北海道感が全然なかったので、カルチャーギャップネタもっとやった方が良かったんじゃない? とか思わんでもない。キャラの説明だけで終わる、という潔さは逆に好感だったかもしれません。自己紹介って情報量詰め込めばいいってもんでもないし。あと「したっけ」が可愛かったです。そっちをタイトルにした方がいいと思うんだけど、分かりやすさを重視したのかな。「なまらめんこい」はほぼ全国区の知名度だろうし。

センターカラー『夜桜さんちの大作戦』

 前回もそうだったけど、懐かしキャラ大集合ですごい。よく覚えてないんだけど、仏山刑事ってそんなに強いんだっけ? とか心配になるレベル。当時の太陽から見てちょっと上くらいの認識でいた。翠もそう。ちょっと格上ライバルくらい。太陽ほどのパワーアップはさすがにしてないと思うが、今の戦力バランスはどうなってるのだろうか。
 懐かしキャラが結集することで事態の大きさを実感できるので盛り上がりますね。ホセメンドーサ戦の客席に少年院時代の奴らが集まってくるのと同じパターン。カーロス、ゴロマキ、ウルフは想像できるけど、青山まで来るんかい!! ってニッコニコになってしまう。
 まぁ、そんな過去キャラたちがソメイニン持ちということで強さの根拠が説明され、それと同時に今回の作戦の因縁が生まれたのはかなりうまいと思います。ただ、同時に今までのキャラの強さの秘密がすべてソメイニンとなってしまうのは少し危うくもある。合法的にソメイニン持ちになれるのは夜桜家だけなので、他は雑魚みたいな世界になるのはさすがにやりすぎ。
 逆に草助とかぽっぽぽ社長は因縁ないけど、『ブラクロ』でいうフッハ的なポジションになるのかな。まぁ、ぽっぽぽの方は普通に実力者でそれなりに頼りになるのかもしれない。直接の戦闘以外だと。
 ぽっぽぽ社長と嫌五の「チクショウ可愛い」は『ONE PIECE』サンジとMr.2オマージュ、というのはどうか。まぁ、そこまでオリジナリティのあるアイディアとは思わないんだけど、セリフがかなり近い気がする。細かい表記はさすがに覚えてないけど。
 今週の完全に忘れてましたごめんなさい大賞は、星降月夜です。本当にごめんなさい。試験のときの奴か。あのエピソード以外では出てきてない気がする……けどこれで違ったらいよいよ記憶がやばいw
 おじいちゃんのイケオジ、イケジジ感がとどまることを知らない。現ジャンプ連載陣でおじいちゃんホストクラブ作ったら結構上位の人気になりそうな気がする。おじいちゃん乙女ゲーでもいいか。まぁ、アンディの扱いをどうするかで揉めるなw

ぼくたちは勉強ができない

 クリスマス。おおっ、ここでリアルタイムにあわせてくるのか。ひょっとしたら年内に終わるのかもしれませんね。リアルの方のクリスマス直前の号でクリスマスネタやって完結、とかありそう。まぁ、本作はどうやって終わるのが適切なのか、というのは気になるところではある。肝心のうるかが結ばれたのとか遙か昔すぎてほとんど印象がないというか。やっぱ最後のセンターカラーは5人全員が揃うしかないと思うんだけど、その本編では先生とのみイチャイチャしてるってのは変だよなぁ。さすがにこの企画を立ち上げたときから暖めてきたアイディアがあると思うので、そこは楽しみです。まぁ、これで、5人それぞれの結婚後のエピソードとかをもう1周やったら爆笑なんですがw
 年下彼氏を取られるかもしれない、というサスペンス(誤解)。定番ながら先生でしか出来ないネタなので楽しいし、スマホを持ちながら談笑してる様子が連絡先を交換してるように見える、という引っかけもうまかったです。スマホは連絡以外に撮影もできる。当たり前だけどビジュアルならではのトリックで面白い。まぁ、「彼氏も感謝するべきなんじゃないんですかぁぁぁ?」と別のところでイラッとはきますw

チェンソーマン』

 デンジの本当の狙い。なるほど、最初から変身状態で現地に到着したのには違和感あって、あれは決戦の覚悟的なものだと思ってたけど、別の事情があったのね。
 マキマ相手にデンジが人間として勝つ、というのは感動的。マキマ相手に正しい犬の使い方で勝つってのも最高ですね。最大の勝因はポチタであり、マキマの支配の能力と対になっているのはキレイ。なんだけど、この作戦の肝は「油断させる」なので正直スケールダウン感は否めない。マキマは銃の悪魔を相手にしてるときが一番強そうで、あれに勝てる気がしないまま終わる。まぁ、勝てない相手に勝つってのが面白いのも分かるけど、超強い人が超強いことしてるのも見たいジレンマ。
 スーツのデンジがかっこいいし、マキマ相手に勝利の演説ぶちかましてるのが理路整然としてかっこいいんだけど、デンジこんなだっけ?感もちょっとある。もちろんそれがデンジの成長であり、そこが感動という話でもある。
 んで、食人オチ。ぶっちゃけこれは「藤本先生好きねぇ……」という印象が先行してそれほど面白くない。マキマに対する有効作としての説得力もそこまでピンとこない(ポチタ作戦が良かっただけに)のもあって、食人ありきだったのかなぁとか意地悪なことも考えてしまう。『ファイアパンチ』から変わってない……(良いことなんだけどw)。攻めたことやってますドヤ感が目立つ、という感じかな。
 ただ、ラストの見開き、デンジと食卓は右ページに完全に収まり、左ページは余白のみ、かと思ったけど左ページには冷蔵庫が描かれていて、要するにその中に……ということですね。これはすごい良かった。ちょっと映画的な印象がある。
 んで、次回最終回&重大発表なんだって。ただ、次号予告のページでは最終回とは書いてない。「超クライマックス」のみ。なんだよそれ、という奴ですねw 景気よくキャラクターを殺してすごいなぁ、と思ってたけど実際のところ最終章だったわけで、そこまで驚くようなことでもなかった。まぁ、このいつ終わるか分からない感覚は連載派のみに許された楽しみなので、そのアドバンテージを感じながら完結後に読み始める人に内心でマウント取っていきましょう。口に出したら嫌われるよ。
 重大発表の予想ですが、超大穴を狙って、「チェンソーマン2」連載開始!!

『あやかしトライアングル』

 すずの分身、超絶便利能力やんけ。何なら祭里よりも忍者らしいかも。ただ、分身も人の目に見えてしまうらしいので、そこらへんは不便ですね。極端な話、授業中に映画館行って映画鑑賞しようと思ったらお金払わないといけないし、制服でウロウロしてたら職質される可能性も……ってこれは街によるか。
 祭里ニノクルでラブコメトーク。この手の恋愛話、女子キャラ同士でやってるのはよく見るけど、男子同士でやってるのは珍しいかもしれない。自己評価低すぎからの「トクン」は笑いました。てか、最近「トクン」ネタに弱いんだよなぁ。『アグラビ』がキッカケだろうか。何だよその擬音、みたいな感じで条件反射的に笑ってしまう。
 あと、ポンコツ相談に対するニノクルの回答が普通に良かったと思います。 ポンコツか!!” と内心ではツッコんでいながら祭里の悩みに対しては建設的なアドバイスをしてあげる。ぶっちゃけ自分磨きとか直接の意味はないんだけど、自信がない人が自信を得る方法としては割と手堅いのではないかと思います。とりあえず根暗が筋トレして自信がついて明るくなる(顔も良くなる)、とか全然ある話だと思います。もちろん祭里の場合は少し違うんですが。
 恋の相談してた相手にラッキースケベしてしまって、それをすずに見られて逆効果、というオチもやや複雑で面白い。無駄に変則的というか。あとポ之助のリアクションが可愛い。

『高校生家族』

 駅のホームでゴルフの素振りしてるオッサン、って今時存在するのだろうか。それのバレーボール版というギャグだったと思うけど、伝わるのか? 私も昔のフィクションの中でしか見たことないと思うんだけど。
 そんな父のバレー部としての日常。女マネが突然エースの身の上話始めたのには笑いました。漫画でありがちな奴w さすがに『ハイキュー』ではここまで露骨な場面はなかったと信じたい(くらいに今回の陳腐でおかしい)。
 そんな身の上話に対して父が中年ネタで返す。オッサンが高校生になるというシンプルな設定でこうも次々ネタが出てくるのは普通に感心してしまう。
 ラスト、 “カンタンに拾っちゃうんすね” とあるけど、父のレシーブは自陣のセッターではなく相手コートに向かって飛んでいったので万全のレシーブではなかったと思う。どうでもいいですね、はい。

『灼熱のニライカナイ

 イルカのクロール、絵面として面白すぎるな。ドルフィンキックじゃねぇのかよ。推進力尾ビレじゃねぇのかよ。
 土下座要求が唐突な気もするんですが、まぁクズのやることなので気にする必要ないのかな。あと一応『半沢』の世界観だと思う。
 からのサメチャコ登場。ピンチにヒーローが現れるかっこいい場面なのに何か意味の分からないことになってて笑う。いや、下手な芝居かましてくるのは敵と同じなんだけど、敵と違って何がしたいのがサッパリ見えないw からの “嘘みたいだろ…?” 。パロが雑すぎるし、ナンセンスすぎるw 『ロボコ』のパロディが緻密、丁寧、そして誠実な気がしてくるレベル。
 てか、地下室からの脱出方法に何の捻りもないというか、アイディアがないのもすごい。いや、アイディアとか必要なかった、という話なんですが。前後編にしたから何かあると思うじゃん。こないだのミステリー回とかすげぇちゃんと面白かったじゃんw
 証拠の裏帳簿。ドンジャラのギャグが丸1ページまったくの無駄、寄り道なので笑う。「最初から帳簿持ってたんかい」という話なんだけど、この独特のリズム感、やっぱすげぇよ。
 からの謝罪要求。 “つかオレにじゃねーよ” 、からのガチギレ。ナンセンスギャグ繰り返してたのに急にかっこよくなるのずるい。サメが大人として、親(保護者)としてのかっこよさを発揮するのも良い。ただの警察的な正義ではない。
 そして、ピュアな善であるチャコがすべてを許す……ワケねぇだろ、というオチで笑った。子供の心にも邪悪はある。分かるw
 てか、頭を下げるよりも「下」な行為として土下座。その土下座よりも「下」としてのすべり台というオチは痛快でもあるし、上下の動きで統一されててキレイでもある。やっぱ『パラサイト 半地下の家族』インスパイア回だったんじゃないかな。

『森林王者モリキング』

 パラワンオオヒラタクワガタ。全然知らんが、とにかく凄いクワガタ。
 それに対するスズメバチなんですが、何の活躍もなく選手交代になってしまい残念。なんか良い話っぽい演説ぶちかますのはいいけど、それやるんだったら一矢報いる程度の活躍はしてほしかった。虫の生態こじつけネタ考えるの飽きちゃったのかな。一応パンツ丸見えからの「元・変態(ラスボス)」という流れはあるんだけど。
 具体的に何やってるか分からない系の必殺技は相変わらず面白いし、 “クワガタだけ交換したい” も笑ったんだけど、やっぱ生態こじつけネタが寂しい。恋しい。ぶっちゃけトーナメントになるとどうしても決勝までは消化試合感出ちゃうんだけど、それと何やってるか分からない系必殺技は食い合わせが悪かった気もします。決められた勝利に向かって強制勝利イベント見せられてるような印象になるというか。

『AGRAVITY BOYS』

 グリクリ。ついにカムアウトの日がやってくる。絶対今日も勘違いしたまま終わると思ったのでマジで驚きましたw
 どうでもいいけど、映画のチケットの見た目がただの前売り券なのもちょっと笑いました。めちゃくちゃ地球。めちゃくちゃ日本。
 感動の場面風の雰囲気の中で飛び出る「おちんちん」。本作はおちんちんに絶大なる信頼を寄せていますね。間違いないキラーワードとしてのおちんちん。あんな顔で、あんな神妙に言う言葉じゃないよw
 雑な精神世界展開きたー!! と思ったら劇中でホントに「精神世界」と言ってしまうので笑った。からの19年間ぶら下げてきたおちんちんと遭遇。やべぇ、『BLEACH』で見たことある展開だこれw 間違いなく本号のジャンプで一番笑った。やっぱ現ジャンプで最大風速のギャグを出せるのは本作かもしれない。『灼熱』も好きだけど、特大ホームランを狙えるという意味では本作かも。おちんちんでこんな笑わされるとは思わなかったなぁ。なんか恥ずかしくなってきた……
 てか、『アンデッド』が先に掲載されてて良かったよね。このあとに今週の『アンデッド』読んだらヴィクトルがおちんちんにしか見えなかったと思うw

『ぼくらの血盟』

 月モチーフの四天王的な組織きたこれ。『鬼滅』ですやん。まぁ、吸血鬼なんだから月くらい使わせてあげてよ、という話ではある。『鬼滅』は太陽の対になる存在という意味での月ですね。
 兄貴、吸われる。吸血は元々セックスのメタファーだと思うんですが、この場面は完全に寝取られ的な絶望感を意図して描かれてると思う。意図してなかったとしてもあの場面がもたらす作用は同じなのではないか。
 からの逆転。血を操るチカラとしての格の違いを見せるオチは痛快でした。技の威力やスピードは相手の方が上なんだけど、別の基準で王としての威厳を見せつけた形。ちょっと「お兄ちゃん出血多量だよ!!」とか心配にもなったんですが、まぁあの量の血がリアルに使われたわけではないのでしょう。さすがに。

『仄見える少年』

 つむじちゃん、ケモる。かまいたちだったのか!! 可愛い名前しやがってコノヤロウくらいにしか思ってなかったけど、あの名前がある種の伏線だったわけだ。「つむじ→つむじ風→かまいたち」みたいな。先週「哀別と違って妙に漫画的なデフォルメの強い髪型してる」みたいな感想書いたと思うけど、あのモサモサ感もケモ属性の名残だったわけで。これはやられたなぁ。週跨ぎでこんな仕掛けをしてくるとは。
 つむじ、突然仲直りして新たな依頼人になってる。展開が早すぎてついていけないw 「GO!」のくだりはマジで笑った。数ページ読み飛ばしたかのような印象。まぁ、仲良くなれそうなキャラで良かったですね。この手の「実は敵でした」展開ってサプライズとして面白くはあるけど、同時に「なんだよ期待の新キャラだと思ったら」でもあるので、そこは回避。正体を現す場面はむしろケモ属性の紹介というただのプレゼンだったのでは……という気がしてくるw
 んで、スクールカウンセラー。生徒の悩みを聞く存在だからこういう悪役にされがちな職業な気がするw まぁ、白衣とかコーヒーミルクの白が影との対比になってて、それは本作らしい良さなんですが。

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 12/7はジャンプ発売日ということで、1号からの変更点の紹介。そういえば毎年恒例でしたね。少しメタ的な視点というか、ジャンプ批評みたいな視点になるのが週ちゃんの良いところだと思う。
 1年間のOK JUMP GUYS(編集部コメント)の振り返り。当事者に追加取材ができるのは編集部ならではの豪華さですね。作家の方でもやってほしいけど、さすがに恐れ多いw

次号予告

 表紙と巻頭が『dr.stone』。『チェンソー』が超クライマックスとか、2週連続『約束』凱旋とか、読切とか興味深いところはあるんですが、やっぱ『呪術』のSP番外編が気になる。5ページのショートだそうです。これ、きっと本編はお休みでその代わりってことだよね。原稿料が減ってしまう!! こないだの番外編という名のサボリ、さすがに連発はダメだったかw

目次

 新コーナー「ジャンプSBS!!」。『ONE PIECE』単行本ネタかよ。特定の作品に偏りすぎるのはちょっとどうかと思う。まぁ、気にしすぎかも。
 今週はその『ONE PIECE』の62巻のネタでした。担当の名前が分かるのも地味に珍しい情報な気がする。

 それと、週ちゃんに負けじと新目次ページの確認。私がチェックするのは作品タイトルの横のイラスト切り抜き部分。作者自画像ではない、作品の顔の方。基本的に主役の顔なんですが、一部キャラの変更があります。そのチェック。全部で2つ。厳密には1つ。
 まずは『マグちゃん』。去年度は流々ちゃんだったんですが、今年はマグちゃん。貴重な女性キャラが減りました。
 もう一つは『あやかし』。祭里から祭里なんだけど、女性の方の祭里になりました。去年のは1話目のトリックを踏まえた選出だと思います。女性が増えましたw

ウサギ(特にロップイヤー)とモルモットが好きです。触れ合いカフェに行きたい。
(『破壊神マグちゃん』)

 また上木先生が分からない話をしてる、と反射的に思ってしまったんですが、これただの動物の話や。普通に分かる。可愛い奴です。
 ちなみに私は子供の頃上野動物園の触れ合いコーナーでモルモットを膝に乗せて戯れてたらそのままションベンぶちかまされた記憶が今も軽いトラウマです。じんわりと暖かい感触が膝の上に広がっていく……。

最近、よくコップやお皿を割る…。その度にヘコんで妻に慰めてもらう36歳。
(『ブラッククローバー』)

 自虐に見せかけたノロケきたぞぉー!!!

少しでも北海道に興味を持って貰えたら嬉しいです!宜しくお願いします!
(『道産子ギャルはなまらめんこい』)

 北海道の観光大使みたいなコメントしてて笑った。漫画とかギャルに興味持ってもらってよw(マジレスすると今回の読切に北海道ネタは少ない)

玄関開けたら狸が2匹居た。割と都市部だと思うのに… 驚くより心配になる。
(『灼熱のニライカナイ』)

 最初読んだとき家の中にいたのかと思ってマジビビった。いや、外でもビビるんですが。

愛読者アンケート

 『なまらめんこい』について。キャラに対する印象、よくある選択肢なんですが、ギャルに対して「不潔だ」みたいな選択肢があってちょっと笑いました。
 付録の『マッシュル』シール、それと漫画の話。1ヶ月にどれくらい読むか。単行本はゼロじゃないかな。買っても描き下ろしだけチェックして「後で読もう……」と積ん読になりがち。ブログの影響なんですが、完全に漫画は雑誌で読むもの、という意識、リズムが身に染みてしまった。
 1月に読む漫画雑誌の数。質問が分かりにくい。種類なのか? ジャンプ毎号読んでたら月4か5って計算でいいのかしら。分からん。仮に種類だとしたら、全部読むような雑誌は5くらいかな? 多少はブレるけど、たぶん5前後。ジャンプ以外は月刊なので大体10冊という感じになりますね。なんか読みすぎな気がしてきた。

総括

 一足早く2021年になりましたね。変化として一番大きいのはやっぱ背表紙企画でしょうか。面白そうではあるけど、有名なセリフが全然思いつかないので今後どうなるのか少し心配でもある。『ゆらぎ荘』で例をどうぞ、と急に言われても普通に答えられない。和訳はできてもジャンプのセリフとしての文章が分からない、という可能性もあるよなぁ。正解どこにも載ってないから大変。

 はい、今週のベスト作品。『アグラビ』かな。『BLEACH』の斬月展開にはマジ爆笑しました。
 次点は読切2作、『呪術』『夜桜さんち』あたりかな。

 今週のベストコマ。『灼熱』の扉。イルカのクロール好き。
 あとは『アグラビ』の斬月と、『夜桜さんち』のイケジジの見開き。

 最後に今週のベストキャラ決めて終わります。嘘。最後にオマケとして『ゆらぎ荘』最終巻の話をします。とにかく今週のベストキャラはこちらー。

  • エリちゃん 『僕のヒーローアカデミア
    • 今週のジャンプモノクロページの1ページ目、1コマ目にいきなりサプライズ的にエリちゃん出てきて不意打ち食らいました。いきなり可愛い。ありがとうエリちゃん。

gohomeclub.hatenablog.com

ゆらぎ荘の幽奈さん』24巻

 ついに出ました。出てしまったという気持ちも少しある。これでいよいよ完全に終わりと思うと読みたくない。読むけどな。
 内容としては、本編の最後の4話、GIGAに載ったリクエスト企画の読切が1本、そして描き下ろし。各キャラのイラストと、アフターストーリーというか、プロットというか、設定というか、みたいな感じです。それぞれ1話くらいの漫画に出来そうな雰囲気あるし、具体的なアイディアとして実現可能だと思うのですが、漫画として成仏回避が決定したところで完結するのが一番キレイと判断したんでしょうね。おそらく。漫画にしないのはあまりにもったいないとファンとしては感じてしまうんですが。
 後日談、もしくは設定、もしくはプロットのようなもの。狭霧は「何漫画だよ!」という感じで面白かったです。もうこれ新連載でいいだろ、みたいな。本格バトル漫画欲あるんじゃないかしら……と初期の頃から疑っていたのを思い出す。
 漫画にしないのもったいないというか、本編にしないとダメでしょ、とか思ってしまったのは、朧。新たなカップリングが発生してるのでおそらく今回の描き下ろしにおける最大の事件。まぁ、一応ね、本編の方でも語られた要素ではあるので、その延長線上に過ぎないって話ではあるんですが。
 アフターじゃなくてビフォア、つまり設定的な話に終始してるキャラもいて、夜々がそう。出自についての話なので、これまた漫画にしとかないとダメだった奴、という感じもする。しそびれただろ、とか疑ってしまう。ニャンガで1話やるんだったらこの話やった方が良かった……とも思うけど、一応ニャンガは最終エピソードに向けたパワーアップの儀式でもあるから不可欠だったのか。
 本編で描きそびれたんじゃない? と疑ってしまうという意味では、女将さん。いつかは顔出しすると思ったんだけどなぁ。結局ありませんでした。今回の描き下ろしでもところどころで出てきて関わってきます。
 「いつかこの話やるだろ」と思ってるうちに完結してしまったという意味では、ミリアちゃん。激重、激暗、気が滅入るような陰鬱エピソードが語られるのを楽しみにしてたし、夜々と同じ感じで今回語られると思ったんですが、ナシ。ないんかーい。
 陰鬱大好き、という意味で一番楽しめたのは日和のとこですかね。「急に暗ぁぁ!!」と正直笑いました。直前と直後を雪崩くんに挟まれてるのもデカい。
 そんな雪崩くん。当然最大の関心事ですね。ぶっちゃけゆらぎ荘周りのキャラは本編でしっかり語られてるんだからそうじゃないキャラの方がこういう情報は貴重……と思ったら意外と少ない。雪崩ネタが少ないぞ。ぐぬぬ。ただ、イラストとしての登場回数は異様なほど多くてですね。ぶっちゃけコガラシくんに勝るとも劣らないレベル。まぁ、コガラシネタはあえて他キャラのところに出さないようにした、という配慮もあるでしょうが。


 描き下ろし数カウントしました。表紙を別に考えれば雪崩くんが最多タイなんだよなぁ!!
 そんな雪崩くん。朧とあの人ほどではないけど、新カップリングの予感……くらいのものはありましたね。まぁ、これも朧と同様に本編で既に描かれたことの延長なんですが。そういう話も漫画で1話読みたかったと思わざるを得ない。てか、マジで雪崩回、彼を主人公にした回が1つくらいあればよかったと思うし、面白くなったと思うんだよなぁ。ラッキースケベ発生に戸惑う雪崩くんもっと見たい!! そんなにゆらぎ荘キャラが大事か!!(大事に決まってんだろ)
 雪崩周りで重要だったのは男性人気が言及された点かもしれませんね。これは最初から想定したキャラクター設計だったのか、連載を続けるうちに後付けされたのか分かりませんが、後者だとするならば、おそらくGIGAでの描いてほしいエピソード募集の影響も大きい気がします。あのとき雪崩くんネタ複数あったでしょ。そこで「そんな人気あるの……」と作者が引いた可能性がある。我々の勝利ですね。
 そんな男性人気が設定として組み込まれるのだとしたら、気になってくるのはやはり女体化のエピソード。元から人気あるなら普通に女装でよかったじゃないですか。やっぱ日和ったか……とか思う余地がある。ただ、男性人気が設定として組み込まれ、雪崩くん自身が千紗希の「モテるってつれぇわ」的な感じで疲弊していたのだとしたら、あのエピソードで女体化したのはむしろ「それならいっそのこと……」という気持ちもあったのかもしれません。独りじゃない状態での女体化なのであれで自分だけが見られる状態から抜け出せますし。女体化もドラマ的に正しかったのかもしれない。まぁ、とはいえ今回の描き下ろしイラストが女体化オンリーだったら普通にブチギレてたと思いますw

 その他だと、ゲスト作家のお祝いイラストのとこで佐伯先生による「ミウラ師匠」を久々に見れて満足だったりするんですが、ぶっちゃけ一番面白かったのは「あとがき」。描き下ろしも面白かった、堪能したし、雪崩くん多くて嬉しかったけど、作者による最終巻を総括するようなあとがきがあまりに素晴らしい。漫画を読んでて何度も感じた『ゆらぎ荘』の面白さ、そしてミウラタダヒロという特異な作家性についてめちゃくちゃ腑に落ちるような話をしている。絵の描き方の話かな?? と思ったら物語論、『ゆらぎ荘』の最終エピソードの話になってて感動しました。その語り、考え方が連載時に感じた「お色気漫画なのに何やっとんじゃ!!」という衝撃そのままなんですよね。こんな考え方する人だったらそりゃあんな変な漫画になるわ……と納得しかない。話としてはマルチルートの件だけど、そっくりそのまま今回の描き下ろしにも当てはまる話だったと思います。漫画としては成仏回避した時点でキレイに完結してしまい、後日談などは描かれる余地がないんだけど、まだこんなのもあるよ、という提示。アイディアに対する親心、ファンに対するサービス精神、その両方がマルチルートと今回の描き下ろしに当てはまるんじゃないかなと思います。

 終わり。たぶんだけど、直接的なネタバレはしてないと思います。偉い。気になったら買ってみるのもいいと思います。