北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2021年26号の感想

 ツイッターのトレンドに「ハンターハンター」と見ても、「まぁどうせ『呪術』が何かやったんだろ」と思うようになりました。連載再開よりそっちの方が確率が高いという考え。実際に合ってたのですが、ある意味ガッカリですよw

背表紙

 ジャンプ名台詞 in 韓国語。来たなハングル。まったく分からん。文字入力して翻訳する気力を湧かない。日韓、あと中あたりは世界的に見てマジで謎言語なのでしょうね。
 ちなみに『SAKAMOTO』。このタイミングでかよ。順序が謎い。セリフ自体は短いし、「…」が複数入ってるので『SAKAMOTO』ガチ勢だったら言語とか関係なく読み取れたのかもしれない。

表紙

 『呪術』。ここはとても3周年っぽい感じになってて良かったと思う。巻頭の方は本編に寄り添いまくってるのでまったく3周年感がない。

読者プレゼント

 マルチリンガル。正直ダジャレ的な観点で言うと全然面白くない。というか面白い要素がほとんどない。そもそもダジャレを入れ込むつもりがないタイプ。もっとやりようがあったのではないだろうか。非常に悔やまれる(重い)。

巻頭カラー『呪術廻戦』

 3周年ということで人気キャラ投票やるそうです。第2回。今回の目玉はどっからどう考えても乙骨の存在でしょうね。アニメで人気にブーストかかったってのもあるけど、人気投票への影響でいうと乙骨の方が遙かにデカいと思う。てか、アニメで極端に人気が伸びるキャラってのが想像できない。知らないだけで誰かいるんかしら。
 本編。事前にツイッタートレンド「ハンターハンター」を見てしまった上での感想。どうせお前なんだろ? と身構えながら読んだら何段階かあったので笑った所存。
 最初。 “扇さんだって寝込みや便所で襲われりゃ不覚を取ることもあらぁな” 。これはコルトピオマージュ。なるほど、これが一種のネットミームと化したパターンの奴か……と勝手に納得してた。
 次。何か突然暗殺者組織みたいなのが出てきて大仰に説明されるが、あっさり負ける奴。これも『HUNTER×HUNTER』でありがちな奴だと思う。餅は餅屋。たしかにバトル漫画としてのこの盛り上がり曲線はいかにも冨樫フォロワーだ。これには久保先生もニッコリ。と思ってました。
 そしたらバトル最高潮のタイミングで「これかよ!!!」というのが出てきたので爆笑。そういうことだったのね……。そんなとこまでフォローしなくてもw まぁ、両カラーがどっちも良かったから結果オーライ。これは来週か来来週、1号に読切が3作載るという感想カロリーがめっちゃ高い奴来るでw
 それとは別の感想。豪華な屋敷の中で無数の敵キャラに囲まれてからの大立ち回りというのがものすごいカンフー映画っぽい、アクション映画っぽい。今やってる『るろうに剣心』でもあったね。アレがアレする場面(もう宣伝で解禁されてるけど一応ネタバレ自重)。
 それと、真希さんのメガネ。どうやらメガネは捨てるらしい。もういらないって感じか。寂しいが、まぁメガネがある種の不完全さの象徴みたいな感じで、それが神コロ様になったことで不必要になった、とかそんなん。

ONE PIECE

 ペロペロが『アマノフル』を実行してて笑った。そういやそうだったな。モロに同じ能力の人いたわ。まぁ今回の一致も同じダジャレやったってだけなのでそれほど偶然性が高いわけでもないんだけど。
 カン十郎のおでん作戦。「分かってても」という話なのは分かるけど、同じ策が十二分に効果をあげるのはちょっとどうかと思う。からの錦えもんはかっこいいんだけど、ワンパン勝利できるなら最初からやっとけよ、とか思わんでもない。マムが玉を守れなかったのもそうだけど、なんかドラマのために本気出すタイミングが変になってるような印象。
 ただ、錦えもんの見せ場はかっこよかったし、あまりにかっこよかったので「これで今週終わりか」と本気で思ってしまったw そっからのもう1見開きあってカイドウが出てくるのでマジビビった。いや、話の流れ的にカイドウがここに現れるのは納得なんだけど、目標設定から現地到着までがあまりに早くて意外。

僕のヒーローアカデミア

 ぶっちゃけナガンの掘り下げがこんなにされるとは思わなかった。割とインスタントに出てきた感じの人だと思ったので、ちょっとだけとってつけたような印象もなくはない。ドレスで空中を移動しながら狙撃するというだけで個人的には百点なのでドラマはなくてもよかったなぁとか。とはいえ、右手がそのまま凶器になるタイプの人なので、その右手で子供と握手する際に……というのは良かった。やってることはめちゃくちゃベタなんだけど、ビジュアル面の納得度。そして『ヒロアカ』における「手」の扱いですね。ちょうど今週のデクも手の話してたし。

ブラッククローバー

 マグナやるじゃん、という話なんだけど、アスタとラックの前にゾラの兄貴にお礼の一言、というのが熱い。場面の熱量としてはアスタラックの方が大きいんだけど、順番としてはゾラが先。ここらへんのバランスが見事だと思います。
 あと、意地悪なことを言うと、マグナのあの戦い方だとラックと戦うのは現実的ではない。身内とのゲーム的な戦いにかけるには労力と時間がかかりすぎると思う。
 マグナの活躍を見守ってたのはゾラだけではない……と3人が立ち去ってから1つ上の世代が残務処理してくれる感じもめちゃくちゃかっこよかった。ぶっちゃけワンパンで倒せるならダンテ復活しなくてよかったじゃん、という話になりかねないんだけど、あそこでマグナの根性が身内以外の人にも響いたってのが大事。

『逃げ上手の若君』

 天然の要塞なので子供たちでも大人を相手することが出来る。それをお勉強的に教わるってのが新キャラの見せ場として面白かった。
 ということで、互いにコマをどう動かすかの知の戦い。世紀末感あるけど敵も兵法に明るいってのも面白かったし、新キャラの教師としての属性も面白い。そこにめちゃくちゃ分かりやすい、主人公の必殺技、そして敵ボスとのタイマン勝負という要素を盛り込んでくる欲張りプラン。兵法的な話だけだとさすがに地味すぎるかもしれない、と保険を入れてくるのが用意周到ですわ。

センターカラー『アンデッドアンラック』

 直前のあらすじ紹介があまりに簡素化されたキャラクターの語りによって作られてるので笑った。チープな印象にもなるけど、オリジナルとは別個の何かになってるので、逆に生み出すのにはカロリー高いのではないだろうかw
 あと、カラー。キョンシー化したシェンがさっそくカラーなのがうまい。
 それとキャラクター人気投票の結果。4位のシェンがキョンシー化してるので笑う。投票者はどう思っているのだろうか。まぁビジュアルがすべてってファンはさすがに少ないだろうけど。
 結果に関しては、すげぇ普通というか、順当な感じがしてとても好きです。情報量多めな作品という印象あったけど、意外と局地的な人気が出るようなキャラはいない感じなのね。『ゆらぎ荘』の系譜を感じる。アンディと風子だけずば抜けてて、トップ争いはこの2人のみって感じも良かった。てか、風子がここまで人気なのが少し意外かも。
 本編。よく考えてなかったけど、死んで否定の能力が消える可能性も考慮すべきだったのね。すっかり忘れてた。たぶん『ONE PIECE』の悪魔の実も死んだ時点で消えると思う。
 ということで継承。あれは偶然なのか、しっかりロジックのある必然なのか。ただの偶然だったら正直少しアレだと思う。あと、どうでもいいけど、ムイが不真実になったら、人名と否定の名前がダジャレになってる法則が崩れてしまうのではないか、と心配。いや、本作だったらムイと不真実のダジャレも実は仕込まれてて伏線ドヤァってしてきそうなイメージなんだけど、ちょっと思いつかなかった。ないよね? 私が気づいてないだけかしら。

 あと、読切の後ろの二色カラーページに人気投票の細かい結果と、やたら細かい解説、そしてなぜか戸塚先生の描き下ろしイラストがあります。描き下ろしイラスト、なんかめっちゃエモい感じ出てますけど、よく考えたら結果を受けてのイラストはカラーページがあるので、なんでやねん的な感じも少しある。とはいえ、エモい。サービス精神がすごい。

『SAKAMOTO DAYS』

 不真実の直後に今の本作を配置してはいけないw
 そんな不真実の攻略法が鮮やか。『アンデッド』の直後に読んでも見劣りしないアイディアだったと思います。そこに超能力の件を混ぜて、坂本とシンの信頼あってこその一計にしたのが見事。強引に敵に不真実を攻略する感じは『ONE PIECE』におけるルフィのエネル戦(タコ花火)も連想したんだけど、本作は心を読めるから避けれるという真逆の結論でしたね。
 劇中でも言われてたけど、注射打って筋肉増大はちょっとダサい。

Dr.STONE

 不老不死ではなく不死なので地球がジジババで埋め尽くされる。この指摘を大人絶対殺すマンの司に言わせたのが良い。ぶっちゃけゼノがいる以上、この会話に司が強キャラとして参加するのは無理な話なんですが、この問題だけは司が誰よりもシビアという納得。
  “永遠の石化という名の粛正をくり返すディストピアだ” がいまいちよく分からなかった。普通に石化延命をやめて自然死でいいと思う。「石化後復活して健康になりましょうねー」とウソついて石化し、そのまま放置ってことなのかな。
 んで、スタンリーを交渉材料(建前)にゼノが味方。敵が味方になる展開は定番だけど、強さが知力であり、それが仲間になるロジックは面白かった。まぁ、そもそも石化がオカルトで、その効果が絶大すぎるので科学がどうこうって話からは徐々に外れてきてるんだけど。
 スタンリーに煙草を与える演出めっちゃかっこよかったけど、あの状況で煙草って存在しないよね? などと野暮なことも思った。まぁイメージ。

『アメノフル』

 試験。めっちゃ定番な話になってきたでござる。王道バトル漫画だと逆にベタすぎて避けがちな話だと思う。『マッシュル』もそうだけど、緩いコメディバトル漫画ならではの特徴かもしれないですね。あと強み。
 試験。2人で受験するもんだと思い込んでたけど、よく考えたら片方既にルセットだから受ける必要ねぇわ。2人で1セットという思い込みが強かった。あくまでも1人の主人公に時々相棒が付くって形なのね。
 試験あるある、遅刻して強キャラ感出してくる新キャラ……からの実はポンコツでいつの間にか友達に、の流れが良かった。鮮やか。コネの通用する社会なのかは謎だけど、結構すごいコネも得ることになって便利そう。ただ、そこに嫌味がない。主人公が彼に対して「ほっとけない」となったのは第1話の捨て猫(違う)と同じですね。彼女の善人としての本質が、弱いものをほっとけない。
 とても良かったんだけど、一つ気になったのが、 “目は覚めましたか? これはルセット試験ですよ” 。公開説教かました後にこのセリフを吐いたってことはあの説教はパフォーマンスだったってわけじゃん。なんかダサくない? 彼はマイペースだからこそルールに従って無慈悲な処罰を与えたのだと思ってたら、他の受験者たちへのカマシを狙ってたとかなって正直萎えた。平然と「さてと……試験を始めましょうか」とかで良かったと思う。

『高校生家族』

 新キャラの警官……と思ったらゴメス回。まともなツッコミ役を配置しないとさすがにゴメス回は成立しないw
 警官なのに不良に一種の憧れの念を抱いてると思ったら、最終的に「不良が捨て猫を助ける」というめちゃくちゃベタな話に着地したので笑いました。ただし、助ける不良も猫。家族が増えたんだけど、ゴメスとキャラデザ違いすぎる猫が同居することになるの面白すぎだろ。
 ゴメスの毛玉吐きに対して躊躇なく公務執行妨害の報告するのは笑った。大人げなさすぎるw からの銃を奪われるくだりも面白かったんだけど、あれはさすがに警官が不注意すぎるだろ。交番勤務だから拳銃持ってるという発展は良かったけど、無防備すぎる。普通に問題あるし、何なら彼が一番やんちゃしてる。まぁ、やんちゃ好きなキャラクターだから間違ってないのかもしれないが。

センターカラー『六とゆき』緑水刀

 読切。時代劇。いきなりレイプっぽい匂いがするし、惨殺で指飛んでくるし、なかなかハード。奇妙なボーイミーツガールかと思いきやそんなキレイな話ではない、と思いきや鼠小僧(ただし殺す)をしてからは割と爽やかな雰囲気も流れてて面白い。2人のキャラクターが良くて、下手に回想とか入れてくどくど説明して「感動するやろドヤ」としてこないのが良かった。ヒロインの常識がなくて少し精神が危うい感じとかいくらでも語れそうなんだけど、2人がその場で見聞きしたものしか本作では語られない。そこが良い。正義と悪に敏感になってる感じとかすごい奥行きを感じるキャラクターなんだけど、奥行きを感じさせるだけで奥は見せない。そもそも鼠小僧を始めるきっかけも、彼女が “独り占めするなら” “六もそいつらと同じだ” と殺気を出したからですよね。あの場面すごく良かった。片方のキャラクター描写とそのリアクションで物語が進行する。
 宿で髪を結うくだり。2人の絆の象徴として印象的だし、その後 “お前 そのまま寝んの? 跡付くぞ” “いい このまま寝る” というやりとりが最高。顔も映らない静かな場面だけど、髪をほどきたくないという心理が本作において最もドラマチックと言っても過言ではない。その後一緒に寝ることになるんだけど、その理由が “寒いから” だったのも印象的ですよね。彼女はどうやら寒さにも過敏になっていて、彼の隣だったら暖かくなれる。めっちゃ良いシーン。
 からの鼠小僧モンタージュモンタージュはエモい。なんか最近毎週同じ感想書いてる気がする。ここで小判をせしめるギャグみたいなのが描かれるんだけど、それをギャグとして扱えるようになったことが2人のドラマですよね。最初はあんなに殺そうとしてたのに、今ではすっかり笑顔で抱きつき。エモい。
 エモさが極まったところで破滅の予感。からの破滅。町奉行を皆殺しにする一大アクションかと思ったけど、殺そうとしない。実力的には余裕で殺せたと思う。殺さなかったのは町奉行が悪ではないのと、以前の彼女ではないからでしょう。
 そっから最大のピンチを意外なアイディアで脱してハッピーエンド、ではない。すごい意外だった。かばう展開自体は定番だし、そのかばい方にも意外性はないんだけど、彼の死を刀について血のみで描いたのが良い。本作全体に言えることだけど、シンプルな話だけど味わい深い。てか、その直前の町奉行に捕まる場面でも、「にげろ」と言われた彼女の判断を「刀を捨てる」アクションのみで描いてるんですよね。ここらへんの省略及び象徴的なワンカットで描くのが最高。
 てか、アレだな。勧善懲悪的なバトルかましてハッピーエンドみたいな単純な感じで終わらないタイプの読切最近多いですね。ラストシーンでカメラがどんどん引いていって静かに終わる感じとか、こないだもあったし。潮流を感じる。
 とても良かった。何なら今回の読切企画の中でトップ……と思ったけど他にも面白いのあったんだよなぁ。例の最後にカメラが引いてく奴。ただ、キャラクターの魅力という意味では本作が圧倒的。

センターカラー『アオのハコ』

 カラー扉はとりあえず可愛い女の子出しとけ、という潔い感じだったと思う。ドラマ的には男側に振り切ってると思うので、こういう場で誰を出すか、割と悩ましいタイプの作品なのかもしれない。
 本編。試合を終えてのご褒美。建前としての練習がまったく成立しないことで、それよりも嬉しいのは……となったと思う。あと単純にラリーしながらの会話がエモい。そして、副産物だけど、思わぬご褒美となったのが「ちー」の真相。このタイミングで明らかになるのは面白かったですね。ちょっと偶然すぎるので、頑張ったから得られたご褒美みたいな感じは正直少ないんだけど。まぁ、この程度の情報だったらそのうち勝手に知ることになってたかw
 正直バトシーンに関してはいまいちというか、何も感じないレベルだっったんだけど、 “針生君が10点取る間に” “大喜くんは11点取ってるし” は良かった。試合の経過がスコアでしか語られてないに等しいのが個人的に残念ポイントだったんだけど、「このスコアの変遷にこんな意味があったことに君は気づいたかな?」と読者を挑発してくるような展開、めっちゃ面白いです。あと、「針生君」「大喜くん」の表記が気になる。
 からのラスト。千夏先輩側の語りになったのは本作史上初!! ……だと思う。たぶん。自信ないけど。そういうのやるんだ、と思った。今後彼女サイドの物語も増えることになるのか、単に読者の興味を呼び込むための飛び道具だったのかは分からんけど。

『マッシュル-MASHLE-』

 赤ちゃん魔法。当たれば無条件で発動するっぽい感じだったけど、正直これめちゃくちゃ強いんじゃないだろうか。格上相手には効かないとか、そういう言い訳が入る可能性もあるけど。『ドラゴンボール』最強キャラ議論で兎人参化の名前が挙がっちゃうような何かを感じる。あとはアックマンとかそういう。
 そんな絶望的な状況からの逆転。 “通常の10分の1の” “魔力も出せないでしょう” と絶望をあおるセリフが実は「10分の1以下なら魔法出せるのか」という逆転に向けた布石になってる。赤ちゃん魔法とか無茶苦茶な強さに対してロジカルに勝利を描いたのが良い。めちゃくちゃ良い。バトル漫画として信用できる。まぁ、これで「この程度の落石で勝てると思ったんですか」とか復活したら終わりだから都合いいっちゃいいんだけど、ワンロジックあるから私的には全然アリ。
 ラストはマッシュ。何一つ話が進展しないまま終わるので笑った。無駄な2ページ。話を振り返って、同じ結論が出て終わる。これは本作みたいな緩さがなかったら絶対に許されない奴だw

『夜桜さんちの大作戦』

 太陽がいないからみんな本気が出せる。おおっ、これまた納得しかない展開。めちゃくちゃハデで、とにかく景気が良いんだけど「言われてみれば」という納得が気持ちいい。先週もそうだったけど、このクライマックスはマジで周到に作り込まれてて、その精密さに感動してしまう。もちろんバトル的な盛り上がりもかっこよくて感動はするんだけど、そのアゲ的な感動と同時に、「つくづく良く出来ている……」というじんわり広がる感動もある。
 ということで終わり。見開きもめっちゃ良かったですね。左右に太陽&六美で、上下に皮下&長男が配置されてるのとかオシャレ。あと、夜桜家の活躍に興奮して忘れかけてたけど、本章で最も重要だと思われるアイさん、夜桜家が引き取る感じだと思ってたんだけど、何だかイヤな予感w
 あと、ゴリアテの上にちょこんと座ってる仏山が可愛かったです。

『僕とロボコ』

 モツオ、海外の小学校に留学の件。完全に忘れてたわ。そんなのあったな。
 いつにも増して細かいネタが多かったと思うんだけど、 “エースの寝方!!” はツッコミが入ってて良かった。自力で気づける自信がないw いや、言われてみれば特徴的なので気づくのが不可能とは言わないけど。
 からの模試。Lだかニアだか分からない彼の名前が龍河ヒデオなのも笑った。『デスノート』でそんなとこ覚えてねぇよw
 パロディ的な小ネタもそうだけど、江戸時代のくだりとか引っ張ってきたり、とにかく細かい印象のある回でした。絶好調だったのでは。

『あやかしトライアングル』

 梅雨を通り越して猛暑。時事ネタ狙って外したのかと思ったら新章の開幕だったでござる。敵の強大さを感じさせるイントロとして良かったと思うし、「暑さに弱いなら氷幼女だ!」とこないだのエピソードが繋がってくるのも楽しい。Aを倒すためにはBが必要なのでBを先に倒す、みたいな『モンハン』もしくは『ロックマン』的な流れ。
 ただ、よく考えたらラチカは同行しないから暑さ対策関係ないんですよね。少し拍子抜けだったんですが、前半にあった脇のくだり、まったく意味のないお色気かと思ったら「脇が出てるから涼しい」というデザインの話になったのは笑った。いや、正しくは術が施してあってその効果で涼しいんだけど。

『破壊神マグちゃん』

 兜かぶるナプタくん可愛すぎかよ。泣いた。
 実質グラ回だと思うんだけど、最初の場面、ちゃんと最初のセリフが “どうだ!!! グ=ラよ!!!” なんだよね。芸が細かい。グラに意識を持っていく開幕。
 そんなグラッシー。やたらと元気で、こっちが言ったことに全力でリアクション取ってくれる。こういう子後輩にいたら嬉しくなっちゃうよね。私も「確かに」とか言われてみたい。マグナプの2人とは明確に違う雰囲気になってて良かった。
 グラッシーの何が一番良いかと言えば、やはり “そんでもってキキョーにたくさんほめてもらうんだー” 。彼の行動原理は神への出世ではなく、その先にある「キキョーにほめてもらう」。可愛すぎかよ。そんな妄想の中でキョーちゃんが “すごーい グラッシー コレつくったのー!?” と言ってるんですが、本話のラスト、実際にキョーちゃんは “すごい…!!! コレをグラッシー達が作ったの!?” と言うのである。夢が実現してよかったね……と号泣できる。あと、妄想と現実の違いとして、グラッシー「達」に変化してるのも尊い。今回彼らの勝因はまさに3人が協力することだったわけですので。
 あと、ツチノコ探しのくだりでキョーちゃんが “野鳥とか観察できて楽しかったよ 未知じゃなくても私 動物好きだから” と言ってるのが布石ですね。細かすぎるぜ……。
 グラッシー回だったと思うけど、本話で最も可愛いコマは落ち込んだマググラのところにやってくるヤドカリだったと思う。マグちゃんも可愛いけど、あそこで急に目線がヤドカリの位置まで下がるのが最高。あと何気に本話で最も重要だった「協力」はヤドカリが言い出したことなんだよね。何ならMVPはヤドカリなのでは。誰かほめてあげてw まぁ、そんな最下層の身分であるヤドカリの発言に対して “確かにーー!!!” と言えるのグラッシーの良さ、強さなのかもしれませんね。カニーッ!
 あと、カニカニカリカリのくだりも超可愛かった。えっ、てかマジで毎週面白すぎるんですけど。キャラは多いのにみんな魅力的だし、話のオチでは感動させられるし。
 まぁ、強いて言えば山火事一歩手前は笑えないw 燃えてるナプタくんは可愛いんだけど。というか、全編を通じてナプタくんがただ可愛いを振りまくだけの存在になってる感あって最高なんですよね。背景にいるだけで可愛い。

J新世界漫画賞大募集中

 今日も今日とてチヌ回を踏まえた解説であった。これで5月期は終了です。どんだけ神回なんだよw

『ウィッチウォッチ』

 これはハイライトオチ不可避ですわ……と思ったら半分当たって半分外れた。もっと大々的に「ハイライト入ってるやんけ」的なツッコミが入ると思ったんだ。まぁ、そもそも話は終わってないので次回何かあるかもしれない。オチじゃないことを踏まえるとハイライトに言及しなかったのはうまい手だったのかもしれませんね。まぁ、それはそれで「ほらほら ハイライト入ってるの気づいた??」とアピールされてる感じがして少しイヤなんだけどw
 「うろミラ」の名言はもっと意味のない文章が良かった……ってのは期待しすぎだろうか。もっと煙に巻かれたかったw まぁ、何か言ってるようで何も言ってない、という意味では面白いです。今後が楽しみになってしまう奴。

『灼熱のニライカナイ

 vs神室。神室は真面目なので型破りなサメにとってはやりやすい。そして一撃必殺のタルタロスも練水で対応可能。ここまで丁寧にバトルロジックを組み立ててくるとは驚きでした。いや、れっきとしたバトル漫画でもあるから当然っちゃ当然なんだけど。とはいえ、その間に応援するチャコとかいう微笑ましい絵が差し込まれるのが良いよね。
 神室が苦戦する最大の理由が隻腕なんですが、サメが吹っ飛ばした先に例の左腕が……という展開も良かった。絵として出てきた時点でイヤな予感がする。

『夏が来て僕ら』大森かなた

 ジャンプショートフロンティア。オタクに優しいギャル……ではなかった。ギャルではなく明確にヤンキー。暴走族の総長と疑いようもない。かっこいい姉御肌で魅力的なんですが、ここまで明確な描写をする割に、彼女の不良性がお飾りで終わったので少し違和感。もっと暴走行為の負の一面とか描いてほしかった。さすがにあそこまでガチの人として描くのに表面的に描くのはもったいないというか、不誠実というか。ただの総長コスプレになっちゃってるというか。暴走行為に付き合わされるって結構な事態(下手すりゃ一緒に捕まる)なんですが、そこがただのキラキラ青春として終わるのは惜しい。別に違法行為するけど人間的魅力がヤバい、みたいな話でもいいじゃん。『ワイルドスピード』だよ。
 まぁ、実際は総長の格好は「なんちゃって」的なもので、実際はバイクサークルとかそういう感じだったんでしょうね。ヘルメットしてるし。あの格好でバイク走らせてたら本物の人が近づいてきそうで怖いがw
 とはいえ、短いページの中に理想の田舎ロマンスみたいなものがうまいこと詰め込まれてて面白かった。詰め込みすぎじゃない!? みたいな驚きも目立ったんですが。異様にサクサク進むからすごいw
 ただ、サクサク進むが薄っぺらくなってないのは、クライマックスにおけるヒロインのコケだと思う。出会いの場面であった “なんもないとこで転ばしたら日本一” をこんなにロマンチックな形で再現してくるとは。さらに、その直前には主人公に “来る前に読んだマンガじゃミニスカートにビーサンでスキップしてたな 田舎をなめるなという怒りが…” と言わせることで歩きにくい、足下に注意、と丁寧にロジックを積み重ねてるんですよね。そして、珍しく浴衣を着てきたら、転ぶのは必然。転ぶって作劇上の都合が出やすいアクションだと思うんだけど、この転びは見事でしたね。
 あと、短いページなのに主人公とヒロインの2人だけにせず、ヒロインの友人たちのキャラが立ってるのも良い。「告白しろや」と殴り合いの喧嘩してくれる2人も良いし、 “保育園から一緒じゃけど” の彼も良い。最後に主人公に抱きついてる(首絞めてる)のも彼ですね。細かいけど、スマブラで負けてた指輪の手も彼だと思う。
 それと、大オチ、男が幻想抱きがちな方言萌えに対する “俺も可愛い?” というツッコミは笑った。まぁ、厳密に言えば男の方言も可愛いに分類される余地あると思いますけど。
 終わり。面白かった。通常の読切でもおかしくないような話をわずか15ページにまとめっててすごかったと思う。密度どうなってんだよ。とはいえ、せかせかした印象にはならないんですよね。じっくり盛り上がる味わいもバッチリ。まぁ、個人的には言えば、浴衣よりも特攻服とかスカジャンの方が彼女らしくて可愛かったと思うんですが、まぁ長年密かに女の子らしいことに憧れてた、とかそういう裏設定があるとするならばそれも良い話だとは思います。あそこでよくあるマンガみたいなヒロイン像に落ち着いちゃうのはもったいないんだけど、一応花火を逃したということで「マンガにはないリアル」を表現したということなのでしょう。それは分かる。

『クーロンズ・ボール・パレード』

 増ページ。最近のジャンプでよくある奴や。頑張ってね的なことだと思う。
 相変わらず、めちゃくちゃ悪そうだけどよく考えると具体的に悪いことは何もやっていない。ある意味で漫画的なレトリック、もしくはギミック全振りという感じなのだろうか。不思議な印象もあるが、間違いなく楽しい何かは感じる。
 絶望からの入学。事前に “まぁ…仕方ないか 彼らもまだ中学生ですもの” とお嬢に言わせることで「そういやまだ中学生だった」と確認させてくれるのが良い。てか、私はすっかり忘れてたw 逆に言うと先週の話は、高校生が敵校に赴いて、入学前の中学生をシバきあげて悦に浸ってたのか。なかなかヤバいものがある。
 んで、実は諦めてなくて勝利を現実的なものにするための準備は怠ってなかった、という話。科学的という表現が正しいのかは分かりませんが、具体的で根性論ではない点が大事だったのでしょうね。逆に、椿は完全に根性論。まぁ、彼は言語化しづらいセンスの持ち主だろうからそれはそれで間違ってないんだろうけど。
  “悪いけど 連れていかれるつもりはないわ” 。これは『タッチ』ディスですわw まぁ、スポーツ漫画、特に少年漫画における女性キャラの扱いってのは一つの課題ではあるんでしょうね。ジャンルが構造的に抱えてしまう問題。本作のスタンスはかなり『黒子のバスケ』に近いと思う。データキャラの属性が主人公に吸い取られてるけど。

『アイテルシー』

 回想がメインで進行し、今までの舞台裏。ある種の謎解き的な感じですね。「初カキコ」は笑ったわ。失われたネットマナー、みたいな奴弱いんだよなぁ。
 天井スタンドのトリックを見破った経緯が分かるのも面白い。単なる天才による推理ではなく、裏方として潜入&協力したからこそ見えてきたもの。あれを見てすぐに見抜けたのは推理だし、まぁ飛躍があるっちゃあるんだけど、「単に見破った」ではなく間にワンロジック挟まってたのが良い。

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 6/2は横浜カレー記念日。ということでジャンプ本誌の直近1年間における食べ物登場回数ランキング。こういうのめっちゃ好き。好きだが、これ1週間で用意するのめちゃくちゃすごくない? 死ぬほどめんどい作業でしょ。リスペクトだわ。
 意外だったのは2位のチョコ。まぁ象徴的なお菓子なので漫画とかに使いやすいのだろうと想像は付くけど、ここまで多いとは。
 登場作品が偏ってるという意味では、7位の納豆。オール『マグちゃん』で笑った。特徴の強い食べ物だからいろいろ出てそうななんですが、背景としては出しづらいって事情もあるんですかね。8位がシュークリームで当然『マッシュル』なんですが、それよりも納豆が飼ってるから驚きです。まぁ、『マッシュル』はバトルエピソードが盛り上がるとシュークリームが出しづらい……ってわけでもないかw
 そんな納豆よりも1回多いのが、だんご類。『あやかし』がブーストかけたらしいんですが、『マグちゃん』花見回でも出てきたらしいので、やはり単独作品としては『マグ』納豆が最多なのかな。日常系の作品で食べ物との距離が近いってのが勝因か。まぁ、向こう1年で集計したら今後は『アメノフル』が無双してぶっちぎるんでしょうねw まぁ、能力隠してるから物語の内容によっては意外と数が延びない可能性もあるか?

次号予告

 表紙巻頭は『ブラクロ』。そして『あやかし』が連載1周年直前ということで2号連続センターカラー。これは1周年で表紙にならないパターンかしら。まぁ、ここは人気がどうこうではなくお色気枠特有の気遣いか。
 ちなみに、来週の読切は両方とも連載経験者によるもの。なかなか豪華である。なつい。

目次

昔ネット上で良くして頂いた方をツイッターで発見し感激!虎鶫6月4日発売です。
(『僕のヒーローアカデミア』)

 ググったら一番上に鳥が出てきて、鳥と仲良くしてたとかディズニープリンセスかよ、とほっこりした。

ナハト&モルゲンに月の権利書やペアネックレス等のPが届いた。有り難や…!
(『ブラッククローバー』)

 非実在キャラに月の権利書送るのって定番なんですかね。こないだツイッターでも見た。未だに『ニセコイ』のイメージ。

愛読者アンケート

 読切(長い方)についてと、本屋に行く頻度。最低でも月イチかな。チャンピオンREDがコンビニに売ってないので本屋に行く。コロナで大型商業施設が閉まってた期間は買うのがマジで大変でした。意外と独立した本屋が近くにない。あったとしてもチャンピオンRED置いてない(置いてるほど広い本屋がない)。
 ジャンプまたは他誌の漫画賞についてどこで知るか。これは誌面だなぁ。そこまで積極的に興味のある情報じゃないので、ジャンプ読んでるとき以外あまり出会わない。ひょっとしたらツイッターとかだと見かけることもあるかも……ないと思うけど。

総括

 火曜更新がむずいです。大変だね。むしろ今までよくやってたよ。すごい。

 今週のベスト作品。読切がどっちも良かったので悩む。『六とゆき』かな。
 次点は『夏が来て僕ら』、あと『マグちゃん』。

 今週のベストコマ。これまた『六と雪』かな。斬首の場面で、刀に血が滴ってるコマ。

 最後に今週のベストキャラ。こちら。

  • 海野タカモリ 『アメノフル』
    • 定番の試験展開からの新キャラ登場、そして一気に行きずりとはいえ仲良くなる話の流れが本当に素晴らしかったと思います。派手さはないけど、本作良いなぁ、侮れないなぁ、と本作のことが好きになった回でもあった。ベスト漫画に入れよって話なんですが、そういう派手さはない。

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