北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

『生徒会役員共』618話の感想

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 映画館復活ッ!! 大手シネコン復活ッ!!


#618

 扉はコトミ。コトミ回というほどではないですが、連作があってコトミが印象的な回でもあったと思う。アオリの「妹ガチ勢」が謎なんですが、その勢力もある程度満足したのは間違いないでしょう。

 登校時のトッキー。校門にて遅刻を横島先生に注意される。横島先生の想定を越えるドジが明らかになってオチ。季節の変化をトッキーのドジで知らせるネタである意味で風情があると言えるのかもしれない。
 トッキーは横島先生に一応注意されてるんだけど、それ以上に愛されてるのも伝わってくるネタですよね。この感じトッキーらしくて好き。トッキーと横島先生という珍しい組み合わせならではの良さ。

 生徒会室。締切ギリギリの仕事に奮起する会長。 “大丈夫!!” “私はピンチに強いからな” と言う会長にアリアが反応してオチ。いわゆる「くっ殺」的なネタって過去にもあったけど、大体どれも会長ですよね。キャラクター的にしっくりくるってのは分かるんですが、実行するわけでもないのに‥‥というおかしみ。
 それはそうと、このネタはオチに飛び出るイメージ図がちょっと詳細というか、胸とかが露出するわけではないんですが、その手のイラストとしてかなり本格的……なものに肉薄してる気がする。本作的にギリギリというか、ちょっとハラハラしましたw いや、よく考えるとまだ何も見えてないんだけど。

 イチャイチャするナオヨシカップル。1コマ目のイチャイチャ図、かなり迫力あって好き。本作がもしも正統派ラブコメだったらこういう絵面が頻出していたのだろう、とか想像してしまう。
 まぁ、本作はそういう作品ではないので、当然邪魔が入る。カエデちゃんのストップが入り、そこにアリアが空耳ネタをぶっ込んでくる。アリアの介入で肝心のカエデちゃんがいなくなってしまうんだけど、元のイチャイチャどころではない、というナオちゃんの棒立ち姿に笑いました。あのアリアに対する何とも言えない感じのリアクションが良いw

 津田家。コトミが片足立ちダイエット。片足立ちダイエットって結構前にも題材として出てきたと思うんだけど、ひょっとしたら作者はあれ以来このダイエットを続けているという可能性もあるのか? そんな妄想。場所も道具も必要としないので漫画家が運動不足を気にした場合、割と現実味がありそう。
 フラフラして片足立ちが安定しないコトミがタカ兄に協力を仰いでオチ。エロとか下ネタというわけではないんだけど、2人の距離感に何かを感じる、というバランスが面白い。コトミは下ネタ好きだけど、たぶんこのときはそういう意図がないと思うんですよね。津田兄妹のほのぼの感が良い。

 片足立ちが安定してきたコトミ。嬉しくて洗濯物を干してたウオミーに報告。ウオミーいたんかい、という話だし、ウオミーが洗濯物干してる最中にコトミはこれやってんかい、という話である。今更だが。まぁ、この感じがコトミらしいし、ウオミーのいる津田家らしいと思う。めちゃくちゃ特殊だが。
 片足立ち中のコトミにウオミーがいたずらしてオチ。ちゃんと洗濯物を干してる最中という要素が活かされるのでうまい。そして、ウオミーのいたずらにコトミが結構ノリノリで楽しんでる風なのがまた良い。そしてタカ兄は冷淡。

 化学室。人体模型が裸で寒そうだとアリア。それを見てたタカくんが感心してるとアリアが次の行動に出てオチ。柱のコメント見て気づいたんですが、たしかにこれ笠地蔵みたいな状況なのですね。荒唐無稽すぎてイメージが結びついてなかったw
 そんなアリア、笠地蔵みたいに何かを差し出すんですが、それの出所、本来の用途が特殊なので笑った。アイテム自体が下ネタなんですが、何用かでさらに特殊な下ネタに派生するからすごい。
 作品の中では言及されないけど、ひょっとしたらアリアだった本来の用途のそれは持ち合わせてない、着用してないのでは‥‥という余白も感じる。

 そこに会長とスズが入室。2人は備品整理をしていたらしい。
 直前のネタの4コマ目が、本ネタの2、3コマ目にぶち抜きで描かれ、それに対するリアクション‥‥がないまま終わるw 前のネタの絵面をそのまま繰り返すことでまた別のネタになる、というのが面白かったです。新たな展開が生まれるんだけど、セリフはほとんどなく、物語的に大きく進行するわけでもない、というゆったりとした味わいがまた良い。おかしな状況なんだけど、アリアは至って真顔、というのも面白いですよね。


 終わり。「妹ガチ勢」というワードが未だに気になってます。とはいえ、扉のコトミは可愛い。私もガチ勢だったのかもしれない。
 今週のお気に入りとしては、1本目。トッキーのほのぼの日常という感じがとても好き。コトミじゃなくて横島先生との組み合わせってのが独自の良さを生んでたと思います。
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