真夏日くるの早すぎません？
#619
扉は会長。先週衣替えのネタがあった通り、すっかり夏の装い。
プール。衣替えに続いて季節感の塊である。そして、本作には珍しく着替えシーンから始まる。アニメだと無駄に着替えシーンが増量されてるでお馴染みの『生徒会役員共』ですが、今回は原作の方にも着替え。
脱いだら水着。スカートをめくったらレオタード、みたいなネタは以前にありましたが、そういうのではなく日常風景としての脱いだら水着。定番ですね。そして、下着を忘れるのまでがセットで定番‥‥と思ったらその話が劇中に出てくる。さすが600話もあると定番に捻りを加えてくる。くるのだが、裏の裏は表みたいなオチになるので笑った。
パンツを忘れた、というのが本話全体のテーマ。ただ、この話の流れだとパンツだけでなくブラの方も忘れた可能性があるのでは？ 水着の上にブラはしないよなぁ。まぁ、パンツだけ間違えた、という読み方も十分可能なのですが。
ということで会長ノーパン。アリアじゃないので非常にハラハラする状況なのですが、会長は顔アップ（あとシノヘッド）でしか描写されない。全身が映るコマは一切ない。そういう目で見ないでください、と言わんばかりの鉄壁構図であった。
んで、アリアに予備の下着を貸してもらいオチ。ちょうど前話の最後のネタもアリアが持ってきた別のパンツという話でしたね。どんだけ持ってきてるんだ。
続き。アリア持参のしっぽ付きパンツを会長が着用。重力に従ったぶらりと垂れ下がったしっぽが妙な味わい。まぁ、しっぽが上向きに曲がる作りだったらスカートがめくれちゃうので別問題なのですが。
タカスズに事情を話すと、スズが “しっぽの部分を下着の中に入れては？” と助言。実行してみると思わぬビジュアルになってオチ。これはまったくの予想外で面白かった。予想外の角度からのアプローチによる下ネタ。
中に入れるのがダメならしっぽを腰に巻けば少しはマシになったかもしれない、とサイヤ人並みの発想。
タカくんがまさかの助け船。予備トランクスを持っていたのでそれを差し出す。新品であることを必死でアピールするのが妙にリアルだ。昨日スーパーで買ったのがカバンに入れっぱなしだったらしい。タカパンツはスーパーで仕入れているらしい、という全国のどこかにいるかもしれないタカファン垂涎の情報。こだわりのなさの極みだと思う。
そんなタカパンツを会長がありがたく頂戴してオチ。安心のカエデちゃん通りすがりシリーズ。この誤解を招くフレーズは笑ったわ。何も間違ってはないが、問題がありすぎるｗ
強風。カメラを持ってエロハプニングを期待する畑さんの前で、会長が。中2コマぶち抜きで描かれる会長の腕組み仁王立ち状態でのフワーリの絵面が妙におかしくて笑った。やはりパンツを穿いているからこその心の余裕なのだろうかｗ
そして沈黙オチ。この直後の話が次のネタになるんですが、これは5本目なので3ページ目のラストなんですよね。8コマになってもおかしくない直結の続きものがページめくりを跨ぐのってなかなか珍しいと思う。エピローグに1本入れたかった兼ね合いなのでしょうが、この2本、普段だったら4ページ目に配置されてるような話だと思う。
ということでラストページ。続き。沈黙する畑さんに誤解を解こうとする会長。畑さんが “言わずともわかります” と察した内容を話してオチ。特ダネになりそうな誤解で笑えるんですが、よく考えるとあの状況からタカパンツということまではたどり着いてるのですごいｗ
てか、会長が誤解される、会長に被害が及ぶ話かと思ってたら、予想外の誤解で被害がタカくんの方に至るので笑いました。会長よりもそっちの方がニュースバリューが高いｗ
翌日。スズが生徒会室に入室すると、会長が “スースーする” 。また忘れたのかとスズが尋ね、会長の答えでオチ。下着の話かと思ったら、同じ部位だがまったく別の下ネタになる。会長定番のネタなんですが、こんだけパンツの話を続けた最後なので意外性があって良い。事件性は一切なく会長は落ち着き払ってる、落ち着いてるからこそ逆にスズをからかう感じになって終わる、というのも良い。パワーバランスが逆転したというか。
終わり。今回のフワーリとか見るとやはり作者はまだ「最終回はパンモロ」というお約束を踏まえたで今回の話にしたような気がします。正直あれはもう形骸化してるし、本作はキャラも多いので現実味がないと思うんですが、とりあえず「パンツ見せちゃうんかい！」という楽しみ方が一般的というか、推奨されてる気がする。そんなファン向けな感じもあって今回めちゃくちゃ面白かったです。
面白かったのでお気に入りを1つ選ぶのがむずいのですが、強いて言うならタカパンツ贈呈の「未使用品」。アリアパンツからのタカパンツであそこまでインパクトのあるオチになるのが予想外で最高でした。
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