北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2022年30号の感想

 梅雨なんてなかった。

背表紙

 「このキャラだ~れだ??」。前回のは風子で正解。
 今回のクイズ。シンプルな線が数本あるだけでパッと見むずいけど、顔に2本の線が入ってるということで、『マッシュル』のランスくん。あの作品の二番手キャラが誰なのかは意見が分かれそうですが、とりあえず2本線なのでランスくん。

表紙

 『SAKAMOTO』。ORDER集合。映画監督はいるし、坂本は在りし日の姿なのであくまでもイメージって感じね。あの頃のORDERってわけでもないと思う。ややこしいね。

読者プレゼント

 ピカソと『ゲルニカ』。「アゲルニカ」は結構好き。ストレート。ピカソなのに『ゲルニカ』一本で突き進むので驚くんですが、イラストはあんまり『ゲルニカ』っぽくはない。普通に「泣くほど嬉しい」とか入れてもいいと思うんだけど。

巻頭カラー『SAKAMOTO DAYS』76話

 巻頭カラー。カラー扉にも、冒頭1ページにも変装坂本が出てこないのでショック。つらい。頼むよ。
 カラー扉。ヤンキー漫画風って感じですかね。ルーの卍マスクが似合いすぎてるので笑った。こないだの試験で友達が大量にできたイメージだったけど、晶のみ。晶のカラーが初かは分からないし、たぶん違うと思うんだけど、毛先がピンクなの初めて知った。青髪で、先っちょがピンクなのね。サーティワンみたいな色使いだ。
 本編。事務作業にいそしむ独り坂本夫妻が素敵である。なぜカラーにしなかったし。
 ただ、本話は独り坂本夫妻が大充実。寮への調査で大立ち回り。その場のモノを利用したアクションがこれでもかと詰め込まれてて本作の良さが爆発してる。しっかり巻頭回というのを意識してるんでしょうね。たまたま目に入った人も惹かれることでしょう。まぁ、「この美女は誰だよ」となる可能性があるのは可哀想ではある。
 アクションの中でもタンスが好きだなぁ。これはマジでそこらへんのアクション映画が嫉妬するレベルのアイディアだったと思う。それこそ『ジョンウィック』シリーズとかに出てきたら「タンス・フーだ!!」ってファンが盛り上がるとこですよ。今度の新作は日本要素多めらしいのでタンス出てくるといいですね。
 掃除機はかっこいいし面白いんだけど、吸引力強すぎなので笑った。こういう大胆すぎるハッタリを突然かましてくるのも本作らしいと言えるか。

僕のヒーローアカデミア』357話

 『SAKAMOTO』と『呪術』に挟まれる中で世界最強レベルのバトルが行われるすごい週なんですが、正直なところ、というか個人的な好みで言うと、あの2作と比べると語りが多すぎて、エモやドラマに偏りすぎてる印象。それが良いって見方も当然あるでしょうが、2作とも超面白かったので、バトル的に見劣りするかなぁ……みたいな印象は否めない。
 ラスト。 “嫌な予感がする” で締め。『スターウォーズ』ですな。よく考えたら今のデクってスパイダーセンスも搭載してるので嫌な予感し放題ですね。やば、最強じゃん……(何が)。

『呪術廻戦』189話

 突然の科学監修くられで笑った。パチンコ好きなのかと勘違いしそうになった。
 秤、死ぬ寸前だったけど、さらに当てて不死身再開。言ってることがマジで分からないので今回の秤がどの程度の運だったのか、どの程度狙えたのかがさっぱり分からん。セグ見れば分かるらしい。セグとは。
 正直なところ3周目(だっけ?)にもなるとさすがにマンネリも感じる……と思ったら大胆すぎるステージチェンジで飽きない!! くそぅ、まだまだ面白いのかよ。
 海に落としたら勝ち、という突然『ONE PIECE』みたいなこと言い出したと思ったら、海王類が出てきてその上でバトル。これはシンプルに尾田っちが嫉妬しかねないだろ。マジでそのまんま『ONE PIECE』で可能なアイディアだ。いや、ここまでハマってるともう既にアニメオリジナル回とか、ゲームとかで出てきてるのではないかと疑わしくなってくるレベル。『ONE PIECE』マニアの人には違った見え方がしてるのかもしれません。羨ましい。
 からの水中からの毒ガス攻撃。『HUNTER×HUNTER』じゃん。モラウじゃん。『ONE PIECE』と『HUNTER×HUNTER』を兼ねるバトル漫画と考えると本作のヤバさが実感しやすいですね。そりゃ面白いわけだわ。
 ということで、くられ案件。海水の電気分解による塩素発生、発生量と秤との距離感みたいな部分が監修されてるのでしょう。かなり離れてるし、超開けた場所なのに死んじゃうって塩素ヤバいですね。部屋の中だと窓開けて喚起してても死ねる、みたいな話は聞いたことあったんですがマジだわ。
 あとは、電気分解による海水の温度上昇もくられ案件ですね。

『アオのハコ』58話

 サブタイが「右と左」なので、バドの試合中にどちらに打つかみたいな話になると思ったんですが、全然違うので笑った。ポカリかよ。
 試合終了。勝った方も負けた方ももう一試合やりたがってるのが微笑ましいというか、ちょっと可愛く思えてくるレベル。「無理だから」と冷静にツッコミが入るのも良い。
 ということで、試合後のクールダウン。アドレナリンが収まったことで勝利を深く実感する、というくだりが超良かった。あの独りでキモい笑い方してしまう感じすげぇリアルだったと思います。
 そんな大喜を冷ますかのように降り注ぐ木漏れ日。木漏れ日と来たか。エモすぎるやろ。エモエモのエモ。体育館(ハコ)から出ることで初めて浴びることができる、という場所移動も込みで面白い。
 からのポカリ。運動後はポカリというよりアクエリだと思うのですが、実際のところどうなのでしょう。運動部の事情とかまったく知らないのでイメージというか、何となくの知識。

センターカラー『僕とロボコ』94話

 アパレルとのコラボらしい。前にどっかのケーキも出してたし、本作は謎コラボ多いな。担当が熱心なのか、人脈なのか。
 正直オシャレコラボって『ONE PIECE』の映画における「何を見せられてるだろうこの時間」という印象が強いのであまり本編には持ち込まないでほしい気持ちがある。実際今回の『ロボコ』もそんなに面白くなかったというか、「めちゃくちゃオシャレじゃないですか!」的なオチの部分が、「オシャレなの?」とピンとこないので全然乗れない。無責任にロボコがオシャレ大喜利してる前半パートの方が好きだったな。
 漫画本編だとヒザロボコTシャツのかっこよさとか1ミリも伝わってこないのでギャグ漫画としても問題だし、宣伝としてもかなりまずかったのではないかと不安になってくる。カラーページに任せた方がよかったと思う。

『ルリドラゴン』3話

 学校行きたがらない、行きづらくなっちゃった様子は笑えるんだけど、前話ラストの感動は何だったのか、という気も少しする。まぁ、そこまで引っ張るような話でも、重要な話でもないからいいんだけど。これがもっと大きな話だったらドン引きしてもおかしくなかったと思う。
 ユカちゃん良い子すぎて泣く……と思ったら彼女は彼女でいろんな陰謀論聞かされて迷惑してた、というのは笑う。私は人体実験の被害者説に乗っかりたい。
 学校で大きなトピックになってるのは間違いないが、それほど大事になってる感じもしない、というバランスは本作らしい良さですね。「案外こういう温度がリアルかもな」と思えてしまう。
 それはラストシーンにおける、 “あれ また金尾休み?” にも象徴される。1週間くらい学校休んだところで大したことはない。世界の終わりみたいな感覚になるのは本人だけ、というのはマジでありがちな話ですね。

『ALIENS AREA』4話

 バトル路線が続くのかと思ったら、組織の話と宇宙人の話に移る。おおっ、これはかなり良かった。クセ者の同僚紹介とかあったのでもっとバトルが続くと思ったんですが、そうすると「ただのバトル漫画」として埋もれてしまう恐れもありますよね。
 特に宇宙人の話の方は普通に新鮮だし、面白そう(なのが面白い)だし、新キャラが出てきて話が一気に進み、細かいミッションが出てくる分かりやすさもありつつ、大きな計画も順調に進んでるらしいという安心感もある。すごい良かったんだけど、ここまで最初の2人に戻るとは思わなかったです。

センターカラー『あかね噺』19話

 審査員が加わる。ここに来てオッサンキャラが増量するのでおらワクワクすっぞ。映画やドラマにも出る師匠とか、めちゃくちゃいそうで面白い。「落語と言えば」という話ではないけど、言われてみれば確実にある現象。日本の芸能界(芸能の世界)、あらゆるところと関わりがあるのかもしれませんね。
 ハモンジジイの審査。アピール臭すぎるのもありそうな話だし、それはまともに取り合ってないという意味でもあるので、やっぱイヤな野郎だな、という話でもある。
 そんなジジイに喧嘩売る気満々という古典ディス。あかねのライバルとしても興味があったのに、ハモンジジイとの対決軸も生まれてて面白い。ちゃんとその古典のジジイに食ってかかる姿勢こそが彼の本質、と分かりやすいし、以前からのイメージとも合致する。

『すごいスマホ』8話

 警察での会議。1行~6文字の縦書きが横長の吹き出しにずらーっと伸びる。めちゃくちゃ読みにくいんですが、この読みにくさが「何か言ってるけど頭に入ってこない」感の再現になってて面白い。無駄に漢字が多いんだよなぁw
 『dr.stone』みたいなフローチャートが出てきて驚いたけど、論理的思考という意味では科学と似たような領域か。「一挙両得」を示す図として分かりやすかったし、面白かった。
 からの敵サイドが放つ、かつQが狙う敵幹部のすマホ持ち。ムライとモウラで偽名を強調してからの、偽名だと気づくのが遅いバカ、という新キャラ紹介も良い。ちょっとやりすぎな気もするけど、バカがすマホを持ったらどうなるか、というのは普通に興味深い。

『ウィッチウォッチ』

 原作と作画というパートナーではあるけど、その前に先生と生徒。知らぬ間にツイッター上で仲良くなってると聞く場面ではシンプルに嫉妬してるのかと思ったら、「直接会うとか大丈夫?」とめちゃくちゃ全うな話になったので面白い。こういう大人としてのまともさが残ってる大人キャラ好きよ。さらには女子高生だからな。そりゃ心配にもなるわ。
 篠原先生おじさん構文ネタめっちゃ気に入ったんだろうな……としみじみ感じられる。ネタが細かいというか、単純に量がすごいのよ。ノリノリすぎる。
 ただ、おっさん構文を打つ人っておっさんであることを隠してない、「自分おっさんだけど気持ちは若いし女の子に理解あるよ」アピールだと思うので、今回みたいな女子高生を自称してるケースだとちょっとおっさん構文の典型例からは少しズレると思う。
 ……なので、おじさん構文を駆使する女子高生が現れるのは予想できました。絶対その方が面白いし、そういうキャラ篠原先生好きじゃん。
 そんな新キャラは面白かったしちゃんと最後まで完遂したのがマジすごいと思うんですが、その様子を見た先生がアイディアをひらめく、という部分はそんな乗れなかったというか、「なぜひらめいたか」の部分が他に比べて雑、もしくは勢い任せに進んだ印象。
 てか、先生がスマホの向こうのおじさんを特定しようとするくだり、『すごいスマホ』の直後に掲載されたことを意識せざるを得なかったですね。

『逃げ上手の若君』68話

 戦車からのボウガン。『真三国無双』で見覚えのある景色でテンション上がったんですが、時代の比較をすると中国の歴史のヤバさが感じられて面白い。まだ卑弥呼とかそういうレベルだもんな……(ゲームを元にこういう話するのも危ういw)
 とはいえ、日本でも使い道のない代物となっていた、という注意付き。武士として、というか武力としては大したことないが金をかけ、人道を外れさえすれば強力な武将と同等(もしくはそれ以上)の活躍ができる。「これならあり得そう」という納得度と、敵キャラの憎たらしさを演出するアイディアとして見事だと思います。
 一方そこまで人間捨ててないバトル。 “神の眼とやらはハッタリではないようだ” と言った直後に “ならば 姿を隠して” と続くのが謎。神の眼あるのに隠れちゃダメじゃん。ダメじゃない? マジでピンとこなかった。

『愚人礼賛』木本ミキ

 読切。ジャンプショートフロンティア。こんな位置に載るの超珍しいですね。一般の読切よりも前。大体真ん中らへんにショートフロンティア。急遽の休載もない号なのに不思議。
 本編。神降臨からのメイドカフェの屋上で自殺しようとしてる。これは面白い。絶望してるところをやさぐれたメイドさんに救ってほしい、という剥き出しの欲望が少し気になるけど、まぁ私もそういう好みは分かるのでいいや。
 神の語りが作品のほとんど。イメージ世界ですね。大胆な構成。神降臨の設定も人間の姿として降り立って、人間たちを救おうとする。導こうとする。この設定も面白いんだけど、神が「君たちはいくら救おうとしても理解してくれない」と絶望する場面としてギロチンが出てくるのが気になる。ここでのギロチンって要するに革命の象徴じゃないですか。もちろん死に直結するおっかないアイテムではあるけど、この話の流れで「ギロチン怖い」と言われると、やっぱ上に立つ者としての欺瞞、傲慢を感じざるを得ない。だからギロチンかけられたんだろうなぁ……。劇中でヤニカスメイドさんがまさに「傲慢」と一蹴してくれたので安心しました。神側にも問題がある。そんなに何度も繰り返してきた割に他の方法は思いつかなかったのか。
 愚の象徴としてタバコを持ってきたのも面白かったし、それを踏まえた最後の決断(行動)も腑に落ちるものがある。そもそも、自殺しようとしてる人が「君は毒を取り続けている」と言ってることが矛盾ですよね。話の便宜上ちょっと乱暴な表現になるけど、喫煙ってスーパー遠回りな自殺と言えなくもない。バカばっかの世界に絶望して死にたくなるけど、ゆっくり自殺し続けることで、その死ぬまでの間この世界に居座り続けることができる。そんな意味での喫煙。自殺の方法を変えただけだけど、実際に死に切るまでの時間が喫煙の方が長いので、その死に切るまでの間の時間に煙の登る方向に目をやることができる。
 という意味でめちゃくちゃ良い結論だったとは思う。思うけど、神に説教するメイドさん、という設定から期待する(予想する)範囲からはそれほど逸脱してないのでぼんやりした着地だったという印象もなくはない。とはいえ、タバコの扱い、見せ方はキレイだった。あと、オチがぼんやりしてて弱く感じる作品があってもいいじゃない、というのがショートフロンティアの良さだとも思います。

センターカラー『シキガミ』雨宮ケント

 通常の読切。この掲載位置で読むと主人公が常に飲んでる牛乳がタバコの代用のように思えて仕方ない。タバコってスーパー便利演出アイテムだと思うので、その代替品として牛乳を持ってきたのは納得できるし、たしかに絵的な収まりが良いのでアイディア賞だと思う。
 作者紹介ページにおける『ONE PIECE』愛が強いんだけど、絵としては『ヒロアカ』、堀越先生がチラつく瞬間が多いのが面白い。堀越ラインの新人作家さん、ちょくちょく遭遇するんですが、やっぱ「この絵で漫画描きたい」という影響力強いんでしょうね。興味深いし、改めて堀越先生の偉大さ、というか漫画の歴史に名を残しつつあるのを感じる。
 話としては読んでて「マジで!?」と驚いてしまうほど王道……というかちょっと古臭い印象すらあるレベル。主人公とヒロインの関係性、そしてその後のヒロインの扱い(=無)とか「今時こんななの??」と言いたくなる感じ。ここまで来ると逆に珍しいので、今の時代としては立派な個性な気もしてくる。
 あまり日本のアニメとかアニメ映画は詳しくないので雑な印象になるんですが、たまに遭遇することのある「絵はキレイだしアクションシーンは超かっこいいけど話がまったく印象に残らなかったな……」みたいなアニメ作品あって、最近だとネットフリックスの『バブル』なんですが、本作もそんな印象。アクションシーンとかスケール感のある絵にはなってるんだけど、話として全然スケール感がないというか、出てくる人間(血の通ったキャラクター)が2人か3人くらいしかいない。これがセカイ系か……と言いたくなるんですが、厳密な定義知らないし、たぶん違う。
 とにかくどう評価したらいいか難しくなるタイプの作品でした。いや、まぁ魅力的なキャラクターがいないという意味では普通にダメなんだけど、「漫画の評価基準それしか持ち合わせてないんですかぁ??」という気持ちにもなる。

『マッシュル-MASHLE-』113話

 「自己肯定感」のくだり、完全にギャグなんだけど、あそこまで開き直られると、そして民衆に具体的な効果が出てることを考えると意外とバカにできないというか、実は立派なことを言ってるのではないか……みたいな気になってくるw “無限にあるからな” とか雑っぽく言われてるから笑えるけど、頭の片隅では「たしかに……」と納得してしまう。結構深いテーマというか、大事な話なのかもしれない……。そうか……?
 暴徒と化した民衆からの定番となりつつあるマッシュぜんまいオチ。このタイミングで次号表紙なのかよ!! と思ったけど、ひょっとしたら表紙号に向けたタイミング調整としてこの毎度お馴染みの展開だったのかもしれない。

『アンデッドアンラック』116話

 こうなったら次次号は本作が表紙だな、とか考えてしまう(センターカラーからの表紙はないだろうけど)。仲良しな印象あるのでせっかくなら同時にアニメ開始も同時、とかやってほしい。
 ゴーストとの対決。話としてのややこしさも本作らしくて面白いんだけど、それよりもそのややこしい話のビジュアル化が見事すぎるので感動してしまった。ゴーストによる乗っ取りもそうだし、死神の鎌でアンディの魂の一部を切り取るのもそう。アンディの幽体離脱の場面も超かっこいい。よく考えたら横に離脱するのは変なんだけど、漫画としては最高に決まってる。
 ゴーストが饒舌すぎてちょっと小物臭いというか、悪役としての魅力に乏しいんだけど、「だからダメなんだよ」とニコが一矢報いる展開に繋がるのは痛快。

『PPPPPP』38話

 天使みたいな存在だったラッキーの人間堕ち。ちょっと今週のショートフロンティアみたいな話で面白かった。それを「ハッピーバースデー」と称するのがオシャレだし、ちょっと中二的なワクワクも感じる。
 ただ、天使みたいなラッキーのキャラクターが好きだったというのも事実なので、急にオラつき始めたラッキーのことを今までと同じように好きでい続けられるのか少し心配。一時的な覚醒、スーパーサイヤ人みたいなものだったらいいけど、人としての本質に触れるような話だったと思うので、一時的とはちょっと思えないんですよね。まぁ、うまいこと軟着陸してくれるといいなぁと期待してる。

『夜桜さんちの大作戦』135話

 金級。そういや、そんな設定あったな……と少し懐かしい気持ちになる。ソメイニン設定によるインフレが激しくて、設定として死んだみたいな気になってたけど、しっかり掘り返すのか。ソメイニンない強者に説得力を与えられるのか。それなら楽しみ。
 youtube動画が2作連続で出てくるので再生回数を比較してしまうんですが、百の動画はミーミンの野良動画の半分程度。ただ、こっちは一般公開されてない動画サイトの中で百万回なので、超すごい。てか、この世界の裏社会の人口がよく分からなくなってくる数字だ。
 百の暴走による夜桜家追放案。シンプルに考えると「なんでやねん」なんだけど、政治の話として考えるとリアリティがある……のかもしれない。ちょっと緩い気もするけど。

『高校生家族』91話

 将棋部の葵ちゃんちにお邪魔。当たり前だけど家庭環境が最悪で、春香が現れるまでの場面は普通に不穏で、何ならちょっと怖くもあった。ちゃんと怖くなるからすげぇよ。こないだは「普通にヤンキー漫画として面白い気がしてきた」とかなったけど。
 そんな親父との直接対決。話がシンプルすぎるので助かる。いるだけで世界が明るくなる春香が諸悪の根源とぶつかってくれれば話が早い。
 そんな親父。実力では当然負けるのだが、真剣師ならではの方法で逆転する。こないだの葵ちゃんはシンプルにイカサマしてたけど、今回の親父は「別に将棋のルールには違反してない」というラインなので面白い。違法だけどね。「たしかに春香には刺さるだろうな」という納得もあり、その揺れ動く様がしっかりギャグとして楽しい。天才小学生高校生の弱点はズバリそのまま精神の幼さ、というのは見事すぎるでしょ。悪い大人が取る方法としても収まりが完璧。

 本編後の新人賞募集ページ。ここで本作における「最近ツッコミ入れなくなった」という話がめちゃくちゃ面白い。『高校生家族』評としてマジで的確。本格バレー漫画化とも繋がる話ですね。ヤンキー漫画でも将棋漫画でもそう。

『地球の子』18話

 先週の感想の追記なんですが、ラストの「いや死ぬわ!」という令助の行動、個人的に1ミリも乗れなかったんだけど、よく考えたらアレ、映画『ガーディアンズオブギャラクシー』にも出てきた奴だわ。見たことあった。その場で思いつかなかったのがマジで悔しいんですが、とりあえずざっくり探した限りではそのような話してる人が見つからなかったので良しとしまう。全然良くないんだけど。
 今週の本編。『ガーディアンズオブギャラクシー』公開当時も「いや死ぬでしょ」と言われまくったんだけど、制作陣の言い分としては科学的根拠に基づいてるらしい。それと同じ話が本作にも出てくるので面白い。くられ、来てくれー!!!
 とりあえず、実写映画で同じことやってる映像がある、という意味でオススメです。ディズニープラスへ急げ。『ソー』シリーズも復習して新作に備えようぜ。
 今週の『呪術』じゃないんだから、「かれり復活=令助生存」の理屈が分からなかったんですが、オモシロ念動力描写で乗り切ってくる。やっぱ本作の念動力描写めちゃくちゃ良いよね。アイディアがとにかく豊富で素晴らしい。念動力の精度をどれだけ上げても酸素濃度の操作はできないと思うんだけど、まぁそこは勢いで納得できた。

『ドロンドロロン』28話

 報告書が晒されてるの笑った。組織に属するヒーローってよくある設定だけど、報告書は珍しい。そうだよな、大体の組織で報告書が書かれてるんだろうな。意識してなかった世界の見え方で超好き。クサナギがフォローしてくれる、という展開も愛おしい。
 会議終了。味方幹部との個人的な挨拶。他の漫画だったら「脳筋」と言われて終わってしまいそうなキャラクターが生き生きとしてるというか、普通に超魅力的な人として扱われてるのが良い。これができるのがドラの強みであり、本作の良いところ。

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 7/1は大阪にある日本一の高さの観覧車の開業日ということで、作中の遊園地特集。これはシンプルに面白い。現連載陣から4つしか出てこず、過去作が多めというのも興味深い特徴だ。今も『こち亀』が連載中だったら100%あらかわ遊園リニューアルで1話やってたんだろうな、とかも考えちゃう。新しい様子を描くのか、ノスタルジー的な内容になるのか分からないけど、どっちにしても面白そう。

次号予告

 『マッシュル』が表紙、巻頭。重大発表らしいです。これは終了カウントダウンだな(違うよ)。
 あと、『dr.stone』が帰ってきます。続きらしいので楽しみ。くられが浮気してるところに旦那が帰宅、みたいな展開でもある。

目次

日常でC・ロンアウド選手のゴールパフォーマンスするタイミングないですよね
(『シキガミ』)

 ないなw 走り回るのが前提のパフォーマンスだから一般人にはハードルが高い。

イヤホンのモジャモジャ解くのに人生でトータル3日くらい使ってそうです!!
(『マッシュル-MASHLE-』

 ワイヤレスイヤホンって経費で買えないのかな……。

ダイソンの掃除機がとても便利!でも握力無さすぎて長時間持っていられない…。
(『ドロンドロロン』)

 こないだ戸塚先生もダイソンの話してたら今度は大須賀先生。漫画家じゃなかったら同棲匂わせを疑ってしまうところだ(疑わないよ)。

愛読者アンケート

 通常読切についてと、『ONE PIECE』の付録。普通に面白かったし、これがまだ3号続くと思うと驚くばかり。

総括

 最近はすっかりジャンプ記事を始めるモチベーションが落ちきってるんですが、今週は「モンハンを始めるための準備」という認識でいたのでめっちゃやる気出た。単純。

 今週のベスト作品。『呪術』。
 次点は『SAKAMOTO』とショートフロンティア。

 今週のベストコマ。『アンデッド』のニコがマスク破って復活するコマ。今週の『アンデッド』は決めコマだらけで楽しい回でした。

 最後に今週のベストキャラ決めます。こちらー。

  • 金尾 『ルリドラゴン』
    • 『アルプススタンドのはしの方』における矢野、『桐島部活やめるってよ』における桐島みたいなノリ。まぁ、この2人に比べたら小さい役なんだけど、その回を総括するような役割を担ってて非常に良かった。

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