北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

『8マンVSサイボーグ009』9話の感想

 おひさしブリーフ。本作がチャンピオンREDにいつ掲載されるのか分からなくて毎月調べてます。何か自動お知らせ機能的なものはないだろうか。

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第9話「破壊衛星グングニル

 スカールとの対決というよりも、魔神像との対決。『009』の「地下帝国ヨミ編」では空飛ぶ要塞という側面が強く、直接戦うイメージがなかったので、今回の対決は新鮮。絵的に楽しいし、「これが見たかったんだよ」という実感。
 魔神像最大の攻撃が「離陸」というのも良い。もはや戦わなくても空に飛び立つだけで手も足も出ない。地上へ顔から飛び出てくる絵面もスペクタクルだし、空で翼を広げる絵面は「ヨミ編」を思い出させてくれる。魔神像が元気に動き回ってくれるだけでこんなにも楽しい。我ながらちょっと意外。

 009は行方不明。8マンが魔神像と戦うんですが、そこに009と003を除くゼロゼロナンバーが駆けつける。熱い。このコラボ感。直接協力して戦う前からちょっとした会話をしてるだけでめちゃくちゃ楽しい。コラボ作品の一番楽しい瞬間って案外こういうところなのかもしれない。008と8マンがややこしい、というギャグも「そりゃそうですよね!」とニコニコしちゃう。
 そして協力して魔神像に挑む。ここらへんのチームプレーは完全に『009』のノリですね。「もう勝てちゃうじゃん」というところまで行くんですが、そこで8マンがストップ。当然理由があるんですが、ここで一旦004がギスギスした空気を出してくれるのが嬉しい。ぶっちゃけ茶番なのは分かるんですが、分かっていても004のそういうところが見たくなってしまう。「ゲストに厳しい004」という『009』あるある。

 一方デーモン博士。そこに現れるのが003。意外な組み合わせだったんですが、ここがめっちゃ良い。本話におけるハイライトだったと思います。
 デーモン博士は003のことをバレリーナとして知っていて、003はバレリーナとして得た知識によって魔神像の秘密兵器「グングニル」に理解を示す。正直な話「グングニルって中二ワードとしてお馴染みだよね」とか思ってたんですが、そうではなく、2人が文化的素養を踏まえて対話をするから感動的。つまり悪の化身とサイボーグ戦士ではなく、2人の文化的な人間同士の対話になってるんですよね。他作コラボなのに、スーパーパワーの話ではなく根っこの人間の部分にフォーカスして、「だから2人は分かり合える」と描いたのが最高。『サイボーグ009』ファンとしても嬉しい場面でした。


 んで、009の危機が示されてエンド。次回「大団円」と予告されてるけど、最終回なのだろうか。10話でキリがいいとは思いますが。そして、掲載はいつなのでしょうねw 春か梅雨あたりかな。
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