北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2023年03号の感想

 『スラムダンク』の映画観てきたよ。毎週回想で始まる週刊連載みたいな構成だった。

背表紙

 「ジャンプキャラクター初登場シーン集」。アスタ。前の2人に比べるとズッコケ感もあるシーンだが、最終章になって再び重要性を増した気もしますね。魔法帝と同じくらいアスタの物語において重要なのでは。

表紙

 『あかね』。それはさておき、うらら師匠! パツキンだったのかよ。素敵すぎる。巻頭カラーもそうだけど、カラーもめっちゃ良いね……。ちょっと格の違いを感じてしまった。

読者プレゼント

 クリスマスということで、ツリー。ツリーかよw “お宝がっツリーの多ナメント” 。そんな無理してまでオーナメントを持ってこなくても……。

巻頭カラー『あかね噺』43話

 あかね、諸悪の元凶とエンカウント。いや、元凶というか、トラブルの原因って感じか。あかねの気持ちも分かる……と同時に魅力的な主人公になってきたようにも感じる。そして、その「武闘派」の側面を期待されてる、というのも良い。麒麟児紹介エピソードかと思ったけど、今後のあかねのスタンスを示すような回になってて、これはたしかに巻頭感ある。記者という批評家と出会うことで自分の価値、強みを自覚する、というのも芸術家を扱う作品としてかなり適切なアプローチだったと思います。いろんな人と出会って刺激を受けて成長していくってのはそれこそ王道主人公感でもありますし。

『アオのハコ』82話

 メガネメイド!! 扉絵リクエストが「メイドの匡」で笑う。まだ始まったばっかのコーナーなのに……。とはいえ、この「分かってらっしゃる」感すごいな。リクエストした方もそうだけど、「なるほどね」とそれを見抜く三浦先生もすごいぜ。私程度の人間は、大喜はいつ頃出るのか、とか考えてたけど、あまりの凡庸さに情けなくなってくる。
 本編。「大喜vs松岡パイセン」に思えて、実際は「千夏vs松岡」って感じですかね。分かりやすく拒絶して「ざまぁ!!」とはならないけど、2人の間にコミュニケーションは成立しない。大人な対応というか、日頃の付き合いがあるから慣れてるって感じですかね。すごいリアルな気がしてきた。
 松岡パイセンが大喜に対して使ってきたカードは「部活大丈夫?」。そして千夏パイセンを引き離すための一手も部活。あの短い間に大学の先輩のツテを辿るのには運も絡むと思うので、全部が全部意図的とは思わないけど、「まっ 部活同じなんで」というアドバンテージには納得しかない。
 最終的に松岡パイセンは振られたらしいが、どのように断られたのかが分からないまま終わるのが面白い。やっぱ本作の、千夏パイセンの魅力は「分からなさ」だと思う。松岡相手にブチギレてたりして……と妄想するのもいいし、マジで何の考えもナシに断ったのかもしれない、いやそんなはずはないと信じたい……とこっちが勝手に盛り上がってしまう構図。

『SAKAMOTO DAYS』100話

 本作ほどの作品だったら100話で何かカラーやりそうだけど、年末年始でタイミングが悪かったのかね。
 本編。すげぇ今更かもしれないけど、「清水の舞台ぶち壊しはまずいでしょ」と冷静になってしまった。いや、そこが楽しいんだけどね。ちょっっと一線越えた感ある。これ以上のインフレがなかなか想像できないというか。海外行ったら面白いなw
 ハンマーの使い方のアイディアで勝利するラストも良かった。見せ場とか緩急も最高だったけど、最後の一手にはこういう「だから勝った」という要素があるのが嬉しい。1話を通じて語られた「理由」についての話も面白かったですね。そもそもこの殺し合いが悲劇だったわけで。

センターカラー『夜桜さんちの大作戦』159話

 2号連続センターカラー。てか、誌面上だとアニメ化の発表すげぇ小さい扱いなのね。未来人だから見方がややこしくなってしまう。
 本編。百の催眠能力は彼自身を縛る鎖でもあった、というのは面白い。催眠は彼のイビツな精神を象徴する能力だったけど、催眠があるからこそ彼はイビツ、とロジックが反転する。ここらへんの設計は見事ですね。一族的には結局外様なので、利用される被害者でしかない、と太陽と重ね合わせるのも(今更だけど)良い。父親が敵になるのって定番だけど、本作の設定だと「主人公と同じ婿」という因縁がさらに加わる。

『一ノ瀬家の大罪』6話

 ちょくちょく本作のタイトル「滞在」って変換しそうになる。滞在じゃ普通だよ。
 本編。結局イジメは継続なのか。継続ってか新たなイジメという感じだけど。マジで記憶喪失とか関係なく、この人たち、この場所の治安が良くなさすぎて怖い。あと、残飯サッカーに対して「食べ物を粗末にしてはダメ」という説教は何か違和感がある。残飯どうせ捨てるし。悪いことなのは分かるけど。
 んで、妹。記憶失ってすぐなのにああいう「彼氏」がいることが謎なんだけど、向こうから連絡(脅しめいた連絡)してきたって感じなのかしら。あまり想像がつかんな。個人的にお金のトラブルの痕跡があった、とかもあり得るか?
 それよりも、背景の看板にあった「転生したら平成初期JKだったのでDX推進してみた」が面白すぎてヤバい。位置的にページの重要な情報より先に目が入って「なにこれヤバッ」となってしまったw 「DX推進」というワードを持ってくるのが最高なんだよなぁ。

『僕とロボコ』118話

 2年目って呼ばれてる入社4年目が20歳。16から編集部いるのか。いや、そもそもサザエさん時空なので……とか無駄にこんがらがる。
 「こんな時代錯誤なことホントはないに決まってますよ?」みたいなギャグがもう既に擦られまくってて飽きたというか、一周回って普通に有害さのみが目立つ印象。
 ただ、説教されても勝手に良い話風の主張を繰り返して悦に浸ってる感じはめちゃくちゃリアルだと思った。 “2人のためなら僕は土下座でも何でもしますよ!” とかこういう人ホントいそう。勝手に自分の土下座の価値高く見積もってるけど他人からしたら迷惑なだけだし、そもそもその「2人」に害を与えてるのに「理解されなくてもいい」的なナルシシズムに走ってる感じ、リアルすぎる。怖いくらい。

『イチゴーキ!操縦中』4話

 すごい、時代錯誤キャラが2作連続で出てきたw 何だろう、ギャグ漫画にはそういう磁場が発生してしまうのか。
 フラワーくん、花の蜜は吸ってスパークするらしい。前回「大麻は愛でてるだけだからセーフ」的なバランスにまとまってた気がするけど、まさか大麻も吸ってスパークした可能性が……? まぁ、自生した大麻をその場で吸ったのなら、現行犯でない限りは所持でないのでセーフなのか?(もうすぐアウトだよ)(そもそも捕まらないからセーフという発想がアウトだよ)
 毎週1トン1トンと楽しんでいたら10トン砲丸が出てきたので笑う。あの先生どうやって用意したんだ、という当たり前の疑問。イチゴーキが10トン砲丸持ってよそのバトル漫画に殴り込みに行ったら大抵のキャラには勝てると思う。
 からの生徒会長登場でエンド。フラワーに続いてこれまた普通に美形なので驚く。読切だとそういう感じ全然ないのに、連載になると途端に出てくるやん。まぁ、以前の連載でもそうだったから驚くのは私のせいなんだけど。

『ヒロアカ』休載のおしらせ

 主力級の作家がボロボロである。ジャンプ、頑張れ。作家は頑張れなくていいです。どうか無理はせずに……。

『呪術廻戦』207話

 敵の領域を引き出すためにいはお兄ちゃんが負けたと思わせる必要がある、という戦術は面白かった。ああいう「俺が負けても」とバトンを渡す展開って分かりやすく熱いので定番のそういうもんだと無思考で受け入れちゃってたけど、そもそも負けることが初戦の目標であった、とさらに要素が足されるのは面白い。
 重力の復活で絶望かと思いきや、その術式のルールを見破り、飛び込む。「諦めない」と言ったら陳腐だけど、常に戦闘のための思考をフル回転し続けることの強さを感じる。一旦本気で悔しがるお兄ちゃんを描くのが読者に対する引っかけになってるのも見事ですね。

センターカラー『アンデッドアンラック』140話

 風子がジーナに、前ループで殺してることを事前に伝えて「じゃないと不公平」って言ってたけど、それならアンディのことも言ってあげてよお! ってなる。まぁ、話的には中でビックリした方が面白いと思うけど、事前確認すれば済む混乱はできるだけ避けてあげてよ、と身も蓋もないこと考えちゃう。そもそも2周目の効率プレイでそういう身も蓋もなさを楽しむ話でもあるし。
 あと、好きになった人を知る場面でアンディが終始全裸なのも今見ると面白いですね。そういや、この頃は常に全裸だったかw

『人造人間100』3話

 1ページ目で退治終了してるので笑った。2話繰り返して「これの繰り返しです」と印象づけたところでの即オチ。
 ということで、話が大きく動く。拉致られたと思ったら人間で、反人造人間。普通に考えれば正義の側ですね。そいつらに「もういいんだよ」と言われる。主人公の正義を揺さぶる存在が悪とは限らない展開がめちゃくちゃ面白い。初回に受けた印象だけど、やっぱ本作は主人公の主人公性、目的、正義についてものすごく真正面から描こうとしてて好感。
 100の到着が頼もしくもあり、「とはいえ彼らが死ぬのは申し訳ないよなぁ」と複雑になるのも良い。ちゃんと100の存在に悪のような怖さがある。

『逃げ上手の若君』91話

 敵のスーパー忍者が実は子供。腱人形に関しては「そりゃ無理じゃろ」となるんですが、本作において敵にも子供がいた、というのは面白い。若と親子のような関係になる敵キャラも魅力的でしたが、同年代もいる。
 それはさておき今回の逃亡、ゲンバのミスが致命的すぎると思うんですが、これは普通にお咎めなしでいいのだろうか。友達には甘い、とか悪影響がありそう。
 もう1人、前からいた敵側の子供。若よりちょい年上っぽいけど。完成した敵キャラではなく、大人に見守られ、成長を期待されてる子供という扱いが今回出てきたのが良い。育成計画の話になるのは若と同じだけど、立場や身分が違うのでその経緯が大きく違ってくる。

『暗号学園のいろは』5話

 「凍博士のワンポイントレッスン」が意外と面白かった。いや、意外じゃないか。こういう枠外コラム元から好きだし。普通にページ順、目に入った順に読んで問題ない内容、位置になってるのが個人的に嬉しかったです。それが「じっくり立ち止まりながら読んでね」という本作の楽しみ方のレクチャーのような機能にもなってたと思う。

『ウィッチウォッチ』90話

  “試験勉強の目処が立つ事で安心感によって気持ちが緩み初日からリラックスしてる!” 、身に覚えがありすぎてつらい。試験勉強に限らず未だにすべてがコレだよ。てか、このブログがまさにそれ。3日で1本記事書くとして……と毎回ブツブツ考えて、何とかなりそうな気がし、ゲームもしくは動画を観始める。やめてくれ……。
 筆者をSD化して召喚。印刷物はNGということで篠原先生の召喚はできない、と読者の妄想を事前に断つ。あとはあれか、性別不詳の漫画家とかの特定もできちゃって問題のある魔法か。優しいルールである。
 からの師匠キャラあるある。生徒会や野球部と同じで篠原先生ノリノリですね。こういうのホントに好き(かつ得意)なんだなぁ。あと、この4人をそのまんま登場させてる漫画って『BLEACH』だよね。女傑だけちょっと違うのが惜しい。
 スーパーベタをやりつつ魅力的に収まるんだから『BLEACH』すげぇや、という話。

『高校生家族』115話

 十歳の一年は普通の高校生より濃い。説得力の塊で笑ってしまった。ぐうの音も出ないw
 肝心の対局。外にいる春香がまず最初に相手の詰みに気づく、という展開がめちゃくちゃ良かった。最強キャラが将棋盤の外にいるからこそのオモシロ。こういうのは案外本職将棋漫画だと出しづらい展開だったりするんじゃないかしら。
 そして、将棋の負けを認める慣習をしっかりドラマに組み込んでるのも良い。春香が気づいた時点で本来の勝敗は着いてるんだけど、肝心の2人の中では「その詰みに早く気づいた方の勝ち」という戦いになってる。そして、相手のことをよく知ってるからこそ、潔く負けを認めることが彼の中での小さな成長にも見える、という決着が美しかったです。
 そして、まさかのディズラーニンド編突入!! マジかよ。こんなにも長く将棋部の話になるとは思ってなかったぜ。超楽しみ。

HUNTER×HUNTER』399話

 アジト内なら不条理ルールを相手に押しつけることが出来て、それが成立すれば雑魚が旅団に勝つことも可能。いかにも本作らしいシビアさで面白いけど、「ノブナガ良いとこなかったな……」というのも同じくらいw
 不条理ルールではあるけど、その基本となるのは一般的に適応されてる法律、というのはめちゃくちゃ面白かった。弁護士が名乗ることで能力発動するのもめちゃくしゃ弁護士っぽくて好き。法律系の能力だと『呪術』にも出てきたけど、こっちは問答無用で殴り合いが通用しないので、それぞれの作品の色が出てるようにも思う。まぁ、あっちも結構な不条理か。

『PPPPPP』62話

 運とソラチカ。天才についてと、未知について。本作における運が『ダダダダーン』のときよりも好きなのは何でも言葉で説明してくれるガイド役だからなのだと、今初めて気づいた。しかもそのことについて劇中で “感覚が論理で出力される感じだから…” と説明されてしまうのも痛快。改めて運のことが好きになったし、このまま裏主人公として頑張ってほしい。まぁ、とはいえ、感覚の論理化というのは本作が以前から描いてたことでもあると思うので、直ちに「運以外はみんな感覚派」ということにはならないと思うけどね。今までの話でも散々「感覚の論理化」は描いてきたけど、運がそれの天才として断言(指名)されることで「そういう風に見てください」と読者に言っているように思える。

『あいつはオカルト』三木有

 15ページ読切。これは『ブラクロ』の分!! ですね。
 本編。やばっ、超面白い。よくあるホラーっぽく始まったんだけど、そこから終盤の大仕掛け、「主役は実は……」という部分で一気に面白くなる。普通の読切だったらそこで派手なバトルが描かれるんだけど、本作は15ページしかないのでそこはまるっと省略。そして、全体的に省略することによる味わい、見えない先に何かあるかも……と思わず前のめりになったり、目を凝らしてしまう感覚。ひたすら画面が暗くて「これは電子版を前提にした不親切な作品ですかね」とか思ったんだけど、そんなことはない。黒の中で何かを描くのではなく、何も見えない黒の恐怖と、そこへの興味を描いてるので、紙の荒い印刷だと「見えなさ」がまた良い味になってたと思います。もちろん真っ黒な電子版に勝るとかそういう話ではないですが。
 暗闇の見えなさと、その中でかすかに見える何か。大体は化け物がこのかすかに見える何かに該当して、その焦らしで怖がらせるんですが、本作のチラリはそうではなく、「実は主役」の手首に巻かれた数珠。そして手に握られた黒い何か。この見える見えないの境となるコマがマジで最高でしたね。テンションが絶頂に達する。
 冒頭の主人公(と思われた人w)のツイッターと、youtubeのコメント欄描写が布石として秀逸。短い尺で人物を紹介できてスマート……とか最初は思ったんだけど、そもそもこいつは囮で、さらにはその「ネット上に集まる意見」が主人公たちが進む目標設定として機能していた、と明らかになって快感。『人造人間100』が新聞とかで怪事件を探して現地に行って人造人間を探すって方法採ってて、実はそれと本作は近い。ハンター業としてもそう。
 マジでこれはすごい傑作でしたね。やっぱ年末に読切の振り返りはしておくべきだったと激しく後悔。年間ベスト級の作品だったと思います。すぐ年間ベストって言っちゃうから断言していいのか少し不安なんですがw

『ギンカとリューナ』15話

 そのまま単行本の表紙になってもおかしくなさそうな扉が最高。リューナと敵と、その間にいるアネモネ。まさに狭間で揺れるアネモネについての回でしたね。
 本編。逃げつつのバトルになるのかと思いきや、リューナは早々にピンチ。結構怖い絵面なんだけど、リューナのリアクションがカラッとしてるから楽しさは維持されてて良い。やっぱリューナのキャラクターが本作絶品ですよ。
 からのアネモネ。よくある親代わりの人に反抗し、呪縛から逃れる話ですね……と思ったら、これが想像以上に怖いのでビビったw 人体が(植物に)変容していき、そのまま人間としての命が失われていく描写がまず怖い。そして、私こういうの超苦手。勘弁してください。子供の頃に読んだ『ブラックジャック』でこういうの出てきてトラウマなんですよ。
 そして、ドラマ的にはやっぱりアネモネ。彼女の恐怖の描き方がリアルすぎて、さらにはその毒親っぷりが容赦ない。「本作のことは好きだけどここまで怖いのは期待してなかった!」とキレそうになりましたw 子供性が丁寧に描かれた上で、彼女が暴力にさらされるってのが見てて本当につらい。それが子供同士ではなく、本来なら庇護すべき大人、親からの暴力ってのがもう泣きそう。
 すべてはラストのギンカ到着によるアゲ感に向けたフリってのは分かるけど、正直やりすぎだったと思うw とはいえ、到着後のギンカがただかっこいいのではなく、3人それぞれにちゃんと大人として、親としての一言をかけてるのがナイスなんだよな。正しい大人、正しい親というのをギンカがしっかり体現してくれる。こういうキャラクターの的確さが本作の魅力だと思います。

『大東京鬼嫁伝』16話

 容赦ない拉致からして本作のステージが変わった感あったんですが、実際に劇中で “こいつら今までとノリが違ぇぞ” と言われるのには笑った。いや、めちゃくちゃ的確な表現だとは思います。危機の深刻さが別種なのよね。
 バトルを始めようとすると脱ぎたがるウサギ。デカくなるので服が邪魔ってことで納得だし、スーパーマンがスーツを脱ぐみたいな変身感としてかっこよかったと思うんですが、謎にブラを残す。「さすがに裸は……ねぇ?」ということなんだろうけど、あんだけ異形になったら別に問題ない気がする。まぁ、下半身だけ雑に服が残ってるビジュアルは結構かっこよかったと思います。好き。超ストレッチ素材のブラを探してる様子とか想像すると微笑ましいですね。

『マッシュル-MASHLE-』137話

 覚醒マッシュその2。防御編。ちゃんとした理屈が用意されてるんだけど、それに対して “本当に!?” とツッコミ的なリアクションも忘れないのが良い。まぁ、超人的な運動能力を得ることによって防御スキル、受け流す精度が跳ね上がった。よってダメージはゼロ、と考えることもできるか。
 さらには攻撃。筋肉の働きを理解した上で適切に筋肉を意識し、動かすことで既存の能力が倍増する。これまた理屈がしっかりしてるというか、マジでどっかのスポーツインストラクターとかが教えてくれそうな内容だと思う。バトル漫画に理屈は不可欠だけど、そこに現実の理論を持ってきて、そのリアルさがこの漫画の世界ではおかしさに繋がる。見事な覚醒ロジックだったと思います。

『やったぜ!ポメラニアン小山ゆうじろう

 15ページ読切。これは『ヒロアカ』の分!!
 15ページしかないのにイントロ&扉で3ページ消費してるのですごい。まぁ、この時点である程度面白いからもう勝ちなんだけど。んで、それ以降は1-3ページのショートが続く形式。自己紹介的な話から、スーパードッグのいる日常の異常さ、みたいな違和感についての話が掘り下げられていく。毛色の違うギャグなんだけど、続けて読むことで徐々に理解が深まっていくというか、染み込んでくるような感覚があって面白かった。笑いの瞬間最高風速で言うと、「濡れたポメラニアン」の絵がリアルすぎて好き。怖いんだけど、リアルなんだよなw 小山先生、やっぱポメラニアン飼ったことあるのだろうか。急にここだけ「ポメラニアンあるある」の精度が高い。
 面白かった。こういうショート形式の読切も良いですね。濃い。ただ、よく考えると1本だけポメラニアン関係ないネタがあって、読み返した際、「そういやなんで!?」と驚きました。最初読んでるときは違和感を抱かなかったのが怖いw

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 12/23は東京タワー完成の日ということで、ジャンプ作品の中の塔特集。なんだけど、正直今までのこういう特集系の中ではパッとしない印象。まぁ、カリン塔はシンボリックで「ジャンプで塔といえば!」の貫禄を感じるけど、他はどうも。古い作品からの選出も多かったし、そもそも結構無理のあるテーマだったのではないだろうかw

次号予告

 合併号ながら巻頭は『ヒロアカ』。それにちなんで、センターカラーや主要作品(『ONE PIECE』『SAKAMOTO』)を『ヒロアカ』のプロヒーローになぞらえて紹介してるんだけど、これが奇跡的なマッチ具合。もはや『ヒロアカ』ありきでセンターカラーと読切作品決めてるんじゃないかしら、と疑ってしまうレベル。ベストジーニストで『ウィッチウォッチ』がうますぎるのよw

愛読者アンケート

 ゲームどれくらいやるか。スマホゲームも家庭用ゲームもほぼ毎日。
 やってるスマホゲームは『ドラクエウォーク』のみ。繰り返されるイベントについていくのが必死すぎて他の(まともな)ゲームをやる気力が失せてしまった。最近貯蓄ジェム突っ込んでメドローア杖取ったので、モチベーション高い周期に入ってます。明けましてメドローア
 サッカーワールドカップ。どのくらい観たか。覚えてないけど、半分は行ってないんじゃないかな。予選リーグがめちゃ多くてそれは全然観てなかったので。10くらい?(印象)
 どちらかと言えば好きな競技の国際大会をどのくらい観るか。サッカー以外はあまり観ないかな。あとは好きな競技の試合が観やすい時間にやってたらさすがにテレビつけますよ、くらい。日本代表かはどうでもいいんだけど、テレビ中心に考えるとどうしてもそっちに偏る。てか、今年は国際大会多くて大変ですね。

総括

 年末年始の合併号ボーナスが終わってしまった。借金3の状態で通常運転再開の模様。このままもうちょっと頑張っていきたいけど、ジャンプ以外に書くべきものがあって、これまた困った。既にあって、月末にさらに増える。その隙間にジャンプ記事を進めていって、週に1.5本くらいのペースを維持して……という感じだろうか。そして目処が立ったのでやる気がなくなるw

 今号のベスト作品。今号は多い。良かったのが多い。ただ、総合的に言えば『あいつはオカルト』が優勝。圧倒的だったと思う。
 扉とかカラーの絵的な魅力で言ったら『あかね』と『アオのハコ』。読切『ポメラニアン』もめっちゃ好きだし、今号は「次号予告」の奇跡的なクオリティも捨てがたい。のでそこらへんが次点。
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