北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2023年02号の感想

 年末の大型音楽番組におけるウタの活躍、Adoよりも尾田っちの方が仕事してた説あるな。

背表紙

 「ジャンプキャラクター初登場シーン集」。デク。なかなかかっこ悪い場面ではあるが、デクのヒーロー性の原点とも言える場面なので、これはこれで振り返る価値のあるのではないだろうか。あと、カラー。

表紙

 『ロボコ』。アニメが始まったよ、という旨。

読者プレゼント

 イエティ。「あ つめた~い」のダジャレがメインでも使われてるんですが、結構好き。ページ全体を通して繰り返されまくるので、普段だったら「もうちょっと考えろ」と言いたくなるところなんだけど、今回はちょっと連発するのにも納得してしまう。

巻頭カラー『僕とロボコ』117話

 入れ替わる。予告の雑プロフィールをネタにしてて笑ったんですが、肝心の『君の名は』がなんで入れ替わったのか、よく考えたら全然覚えてないな……。そもそも会ったこともない人と入れ替わるからあの設定は面白くて、その後の脚本上のトリックが生きるわけだけど、頭ぶつけるのはむしろ『転校生』とか(その他有象無象)の方が近い。たぶん。それはそれで観たことないです。
 木っ端微塵に吹き飛ぶボンドがロックマンになってるのが大好物ではあったけど、正直あれは漫画として1枚の絵のみで表現するのはちょっと苦しかった気もする。まぁ、それでも笑ってしまうんだけどね。ティウンティウン……

『ウィッチウォッチ』89話

 絵が下手な絵本を作り直す。第一印象としては「篠原先生! 絵がうまいのを隠し切れてないよ!」だった。普通にうまい。背景と登場人物がちゃんと分かれてるのとか普通にレベルが高いのよ。
 と思ったら「それらが違って見えてくる」というオモシロのためのフリだったのね。ちょっとフリのためにチューニングした痕跡が感じられてそこまで乗れなかったんだけど、「カチカチ山」に関しては完全にしてやられた。絵にばかり気を取られて油断していた。悔しい。

ONE PIECE』1069話

 ルッチが勝手に戦い始める。これも意外だったし、互いに初手から覚醒してて熱い。特にルフィがいきなりギア5なのにはたまげた。変身シーンすらないのも演出的に良いね。
 よく考えたらニカのことを一味はよく知らなかったので、ベガパンクにルフィの戦いを見せることで解説をさせ、ゴムゴムの実の正体について知識をアップデートさせる意味合いもあったのでしょう。特にナミとロビンに対して。
 個人的にはギア5を当たり前に使って、当たり前にバトルが繰り広げられてる事態が面白い。1人だけカートゥーンのノリになってしまうので、それメインの回ならいいけど、漠然と「激戦が繰り広げられてます」という場面が作りにくいと思ってたんだけど、普通にやってましたね。ちゃんとルフィがふざけてる。あのバトルを今後、強敵に出会う度に毎回やるのかw

『SAKAMOTO DAYS』99話

 四ツ村の過去。組織のゴタゴタに巻き込まれた悲劇で面白かったし、ただ強いだけでは解決できない話は本作にしては珍しいので面白かった。単純に四ツ村が渋すぎて画面にいるだけである程度面白い。別の漫画の住人だよなぁw
 意外な事実による窮地を1話(それも途中から)にまとめてて見事だった。だったが、ここまで完全に「四ツ村は悪くない」に振り切れるのはちょっと拍子抜けじゃないけど、超強敵としての魅力は少し薄れたかな。とはいえ、四ツ村のことはシンプルにすげぇ好きなので、そういう意味では嬉しい。

僕のヒーローアカデミア』375話

 お茶子たちのバトルが中断したままトガちゃんが移動したので「もう終わりかよ」と思ってたんですが、しっかり描いたでござる。いや、今回のバトルが満足だったわけじゃないけど……と思ったらお茶子たちも一緒に移動してきたのでビックリ。そこは気合いで何とかしちゃうのかよw まぁ、よく考えたらデク周りだと気合いと根性が一番似合うキャラってお茶子かもしれないですね。
 トガちゃんの成長。戦術的に動くようになる。 “敵意と 諦念が” とは言われてたけど、彼女の背中を押したのはスピナーであり、切り札のトゥワイスなわけで、連合の仲間との関係によって彼女が成長したとも言えそう。ヴィラン連合の中で過ごすことによってヴィランとして大成する。まさにヴィランアカデミアだったと思います。

センターカラー『人造人間100』2話

 ホラーな伝承のあるところに人造人間は現れる。SFなのにファンタジーみたいな雰囲気もあるハイブリッドですね。前号気づかなかったけど、 “ダークメルヘン復讐譚” って文句がついてましたわ。そうか、メルヘンだったのか。
 今回もコンパクトに日常業務を遂行して、それが終わって終わるんだけど、今回は主人公コンビの会話がかなりコミカル。そして、敵の人造人間側のドラマも描かれていて、前回の繰り返しではあるけど、描く側面が違うという感じ。人造人間がそもそも抱える問題、悲劇があって、それは “また違った” という終わりのなさ。このたった5文字で人造人間がどういう存在か示していて最高。たしかに、作り手としてはこういうこと言っちゃうよね。その気持ちも分かるんだけど、それを言われた側(しかも生き残る)としては「どうすれば」という話。そりゃ人間も何かを求めて人間も襲いますわ。
 よくこの手の人間と化け物の対比って、人間は有限(変化)、化け物は無限(不変)って言われがちで、『鬼滅』が代表例だと思うけど、本作の “また違った” は終わり(ゴール)のないことの悲劇になってて超面白い。生きるためではない、永遠の渇望。

『アオのハコ』81話

 池袋デート。知ってる、この店の前通ったことあるぞ……とワクワクしたけど、入ったことはない。運動には縁のない人生を送ってきました。
 千夏パイセンのコスプレショー(妄想)。本作、本編に出せないからって突然こういうイメージで大量にぶっ込んでくることあるよな。サービス精神なんだろうけど、逆に言うと「普通に生活してたらそんなに衣装変わらない」ということなんだと思う。海言っても水着着ねぇし、祭り行っても浴衣着ねぇよ、という。
 パイセン着替えからの横村くん。この横村くん、独りでずっと喋りまくってそのまま退場していくので笑った。インスタントなハプニングで、それ自体は何もなく解消するんだけど……という機微を描くのが本作らしいんですが、その都合で出ては即消えていく横村くんの仕事が尊い
 普通だったら、横村くんの存在に試着室の中の千夏パイセンは気づかなくて、だからこそハラハラが発生すると思うんですが、本作では中のパイセンも普通に気づく。そして、気づいてるからこそ大喜をざわつかせる一言にも気づく……気づいたのかもしれない。この場面最高に『アオのハコ』って感じで素晴らしかったですね。
 そして、再びのランダムエンカウント。松岡くんは一人席だが、隣の女性2人組と和気藹々としてる、という登場シーンがすべてを物語ってて最高だぜ。ただ、第一声は女性たちの方、というバランスも良い。ここで彼にナンパさせると極端すぎるのでナシ、という判断だったのでしょう。

『暗号学園のいろは』4話

 変な扉。クイズがオシャレに出されるのは面白いけど、タイトルがちっちぇ!!
  “いるわけですね 追い込まれても” “暴力に訴えない男だって。” のセリフは良かった。「過去にどんなことがあったの……」と心配が広がるし、単純には主人公がその誠実さによって出会う人々からモテまくる(信用される)話。
 ただ、勝手にヒントを要求したり、勝手に引き分けとか言って、それが通ってしまう展開には普通に引いた。シンプルに「なんで?」だし、誠実さで上がった主人公の株が下がるので台無し。負けたのに屁理屈で負けを認めない男って普通に最低じゃん。暴力に出るのと同レベルとまでは言わないけど、別種の酷さだよ。
 あと、 “無駄に傍点振ってるなとは思ったけど” のセリフですべての気力が消失した。読むのが馬鹿らしくなるし、「こういうのが面白いと思ってるのか……」と驚愕しきり。

センターカラー『あかね噺』42話

 うらら師匠に相談を聞かれる。あかねのトラブルは落語界における女性の生きづらさとは直接は関係ないけど、うらら師匠の言い分には常にそれが混じる。ここまではっきり女性についての話が前面に出るのは意外だったな。あかねはそんなに気にしてない、というところがポイントか。たぶん辛気臭くなりすぎないよう、それでいて物語の中心にはハッキリと存在するようなバランスにしたんだと思う。
 うらら師匠から提案を持ちかけられるが、厚意ではなく値踏み。今後彼女が考えていることに必要なコマになるのかどうか。何をやろうとしてるのかはまだ不明ですが、まぁ女性が女性をコマにしようとしてるんだからそういうことなんでしょうね。「落語界変えてやんよ!」という公的なものなのか、「見返してやる」という私的なものなのかは分からん。たぶん後者だけど前者もゼロではない気がする。てか、師匠として長年やってるわけで、そういう意識も多少は出てくるというか、若い女性落語家を抱えてたら自然とそうなると思う。

『イチゴーキ!操縦中』3話

 ヤンキーくん登場。予期してなかった美形が出てきてびっくりしたでござる。お花好きということでああいうタイプの不良(デザイン)にしたのかしら。
 「ヤバイ草」のイメージに出てきたハッパがまんま大麻で笑った。栽培してない(所持もしてない)大麻を観賞してるだけだとしたら、法的にはセーフでしょうね。たぶん。まぁ、そもそも大麻が自生してるシチュエーションがあり得ないか。道歩いててあの形のハッパが大量になってたら私でも「おいおいこれって……」と足止めちゃうと思うw
 ダイヤモンドモード。心身共に砕けなくなる。砕けない状態での1トンっていよいよ最強兵器というか。喧嘩ふっかけてきた不良たちの拳が心配になってしまうぜ。アクションシーンとしても面白かったし、「意外と1トン設定は死んでないのか?」という意味でも良かった。まぁ、もちろん本気で突き詰めると無理なんだけど。ラストシーンでバイク乗せてもらいそうになってたけど、ドラえもんを8人乗せるようなもんなので当然危険。
 たった2話で現連載陣の中での最強キャラ候補に名乗りを上げた感ある。ロボコと戦ってほしい。

『逃げ上手の若君』90話

 凶斬りだ。クラウドじゃん。いや、やったことないけど、『スマブラ』で横Bだった気がする。
  “百頭の馬を殺してしまった” “何故… 百頭の中から” “次の原石を探さなかったのか” は良いセリフね。急に泣かせにかかってびっくりしたけど、最初にこの納得のセリフを持ってきたので乗れてしまった。馬のこともそうだけど、人を改造してどうのこうの、という話にも通じるので、今回の戦いのまとめとして本当にふさわしい良いセリフ。

『一ノ瀬家の大罪』5話

 問題は2人の間ではなく、2人を囲むコミュニティにある、となったのは良かった。ちょうど前回の感想でもそんなこと書いたけど、まんまとである。しかも、囲んでた生徒だけでなく、先生にも問題があるとさらに外側に話が広がったのも面白い。というか適切。真理だと思う。思うので、ちょっと「そんな軽く終わっていいの?」とか思わんでもない。ただ、そろそろ他の家族の話やってくれないとキツい、というのも正直なところ。
 あと、残飯バケツが複数あることに気づいてなかったので、「まだあるんかい!」って驚いてしまった。残飯バケツのある生活の記憶がもうほとんどないんだけど、ひとクラスに複数あったりするものなのかしら。まぁ、あの大きさのバケツだったらたしかに足りなそうではある。あと、イジメ用によそから用意してきた可能性もあるか?
 決め絵がバチバチに決まっていくのはたしかにかっこいいんだけど、「○○と思ったら」というツイストの展開があまりに多すぎてちょっと忙しいというか、裏の裏は表で結局何もなかった、みたいな印象にも少しなる。……ってこの表現以前にもした気がしてきた。まだ5話目だぞ。大丈夫なのか?(私が)

『夜桜さんちの大作戦』158話

 長男の開花。開花する必要がないほど強かったの遅咲き。そのキッカケは父の暴挙にあり、その場では温存したので、当然父は今回初めて見ることになる。このロジックというか、因果みたいなものはドラマチックで面白かった。父親の暴挙への恨み、というのはちょうど『SAKAMOTO』でも出てきた話だけど、たぶんあっちだとここまでは盛り上がらないと思う。話的には。そんな強くないだろうし、そんなに凶悪じゃない。
 崩れゆく中での父の顔芸。まだ顔芸にバリエーションあったのか、と素直に感心してしまった。優しい父と狂った父の二面性を示す意味では実に正攻法だったと思うし、そこに、メガネがデザイン的に機能してるのも好き。

センターカラー『PPPPPP』61話

 新章開幕。新賞のイントロって感じでとても静か。劇的なことは特になく、前章の振り返りというか、「あれから」という整理的な話。根本的な行動原理を失ってしまった(のか?)というラッキーに対し、話を進めるのは運。ラッキーのことを調べた(勉強した)から、という立場はめちゃくちゃ便利だな。このまま裏主人公を通り越して実質の主人公みたいな立場をキープするのかは分からないけど、たしかにラッキーが独りで物語を引っ張っていってるときとは本作の印象、読み味が大きく違っていて面白い。ラッキーというキャラクターの特殊さ、変人さが際立つ効果もあるし、その尖りは主人公としての魅力でもあると思う。2人の関係性は全然違うけど、『HUNTER×HUNTER』のゴンとキルアに近いのではないか。

『ギンカとリューナ』14話

 バトル回。やっぱり本作好き、というかバトル回も普通にバトルモノとして面白いからもう言うことなしだわ。たぶん今一番好きな作品。なんだけど、長期的なストーリーに関しては正直それほど興味が湧いてない……がとにかく大好き、という不思議なバランス。
 決め画をバチバチかましてくるタイプのバトルで、『SAKAMOTO』に近い気もするんだけど、あそこまで極端ではなくキャラクターの魅力の上に成立してるという感じ。リューナの魅力もさることながら、敵の美人で優雅だけど、その印象が崩れることなく同時に気持ち悪い&不気味。分かりやすい部分だとアップになった際の唇にヒビなのかシワなのかが描かれてて、あれが何とも言えん居心地の悪さをかもしている。
  “追いつめられてぎりぎりの状況ってのは 都合のいい答えを思い浮かべちまうもんだ” のセリフも良かったし、そこから導き出される一手も鮮やかだった。ロジックとしても見事だし、「図書館で」かつ「本を奪えば勝ち」という条件付の勝利というのがハラハラを持続する。

HUNTER×HUNTER』398話

 現在。当たり前なんだけど、ノブナガたち。回想は完全に団長が主人公だったから妙な感じである。てか、そもそもこの回想はノブナガのものだったんだけど、ノブナガめちゃくちゃ影薄かったですねw
 そこにヒンリギが合流。そして彼の献身で話が進む。不条理シチュエーションに自ら飛び込んだのだが、そこに時間を置いてノブナガもやってくる。興味を持ったり気に入るとベタベタしてくるノブナガらしい行動にも思えるが、この時間を置いてノブナガがなぜかやってくる、という状況が最初妙に怪しく思えてしまった。一度聞いた名前を再確認するのも怪しくて「さては偽物……」とかマジで思ったんだけど、たぶんそんなことはないのでしょう。ノブナガのキャラクター表現に過ぎないのでしょう。ヒンリギの静かなファンボーイ感とか、2人の即席コンビ感とか普通に魅力的である。

『アンデッドアンラック』139話

 26年経ったので組織の科学力が格段に進歩。うまい展開と思うと同時に少し都合の良さも感じる。ニコたち不在でそんだけ発展できんのかよ、みたいな。
 避けずさんの登場は笑った。笑ったけど、「ジジイに興味ないんで死んでもらいます」というのはドライすぎてちょっと引いた。引いたというか、引っかかる。前回のUMA大発生もそうだけど、身内以外に1ミリも興味ない、みたいな不気味さがあるな。
 チャフ。いろいろバラまいて本にしちゃおう作戦。ちょうど今号の『ギンカ』でやってた図書館での一手と似てるじゃないか……。本というめちゃくちゃ特殊なアイテムがなぜ一致してしまうのw

『高校生家族』114話

 春香は勝って当たり前だし、実際に瞬殺なんだけど、団体戦なんだからメンタル的な意味で仲間に影響を与えることをある。デュズラーニンドで釣るのはあまりに幼稚なアイディアなんだけど、話としてはかなり全うで普通に感動的。たしかに、あんだけ密集した中で同時にやってんだから影響も生じるよなぁ、と画的にも納得してしまう。団体戦個人戦の連続ではない、というのは近年のジャンプ作品でもちょくちょく描かれてきたテーマだけど、ちゃんと本作も負けてないよ。代表例は『ベストブルー』ですね。嘘です、『火ノ丸相撲』とかでいいです。

『大東京鬼嫁伝』14話

 振り袖がただのサービスショットではなく、劇中の理屈がある。感動的な話が前フリになってるし、レンタルだからすぐにいつもの格好に戻る(バトル時に振り袖は厳禁)となるのも面白かった。あと、神田と秋葉原のリアル距離感を踏まえた話になってるのも見事でしたね。『大東京』のタイトルは間違ってなかったぜ。
 ラストの “シャツが違えぞ” も観察眼(家族愛)として良かったし、読者はそのシャツを知っている……と別の仕掛けにもなってて面白い。まぁ、別に話の流れ的にあのウサギの仕業なのは明らかなんだけど、思わず確認したくなってしまう(できてしまう)、というのが漫画の良さなのでしょう。

『マッシュル-MASHLE-』136話

 マッシュくん参戦。敵の “来い” から始まったのが象徴的だったし、終盤へのフリになってて気持ちいい。長男は基本的に受けキャラで、だからこそ相手を何割かを判断したがるんだけど、逆に言うとその強さの数値化こそがマッシュくんの成長を実感させる演出であった、という感じ。
 逆襲の一発、という見開きが素晴らしく、斜めの構図が意外で、迫力ありすぎるのもあって一瞬「どういう状況?」ってなった。右ページがマッシュくんの下半身のみというのが最高。右ページにほぼ何も映ってないからこそ、目が追いつかない感覚。と同時に右ページの下半身は踏み込みなので、そこでのチカラが左ページのパンチへと繋がっていく。チカラの流れと読者の視点が一致して、エモが高まる。

『ヒトメボレサンダーボルト』里庄真芳

 読切。『ブラクロ』が急遽休みで、次号も休み。ただし、それを巻末に移動させて、里庄先生の目次コメントも載せれてるので多少は計画的に動けたのでしょうね。まぁ、田畠先生マジで大変そうだったから……。
 んで、里庄先生。連載経験者ですね。15ページなのでショートフロンティア用に準備してた作品だと思うけど、最近ショートフロンティアという枠、見ませんね(15ページの作品は見る)。
 雷に打たれてから恋に落ち、最終的には雷になって自らが落ちる。全編このようなダジャレみたいな展開が繰り返されてて面白かった。パッと見は普通のラブコメなんだけど、そこで行われることがマジで言葉遊びのための展開みたいな感じで最高。「不整脈」のギャグも笑ったし、それを良い話に反転させるのも良かったし、そっから天丼で大オチ。
 あと、個人的にすごい良かったのはヒロインのデザイン。雷様の孫なんだけど、虎柄ビキニだっちゃ的な連想をどうしてもしてしまうけど、雷様感は彼女の着てる謎の上着。あの謎にフワッとしてる上着が雷様の背負ってる太鼓ってことですよね。雷様を美少女化する際そこを持ってくるのか、と感心してしまった。

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 ネタハガキ東西戦。お題は12/15から年賀はがきの引き受け開始ということで、「次の干支『うさぎ』モチーフの斬新なオリジナルキャラを考えよう!」。イラストが前提となるので結構難しいというか、いつもと違ったオモシロがある回だったと思います。笑いよりも「普通に可愛いじゃん!」みたいなネタもありましたし。
 東。ひでちかさんの「うさぎ竜童」が個人的に優勝。言葉としての面白さもさることながら、イラストのインパクトが最高。激渋親父がちょっと可愛くなってるのが面白すぎる。
 ひまわり戦車さんの「角ざとウサギ」。これまた可愛い。リアルでこういう成型技術が確立されたら間違いなく商品化されると思う。ちょっと高めのカフェとかアフタヌーンティーとかに置いてありそう。そしてバズる。
 西。Airさんの「ヒーターラビット」。ダジャレ系でこれまた好き。元ネタとの距離感がとんでもなくて言葉による印象と視覚的な印象のギャップがすごいw
 しぶめいじさんの「耳なしうさぎ」。うさぎ最大のアイデンティティと言えそうな耳を取り除く発想がすごい。文字だけだと一瞬「どういうこと?」ってなるんだけど、イラストとかと併せて見て初めて腑に落ちる感じも好き。

次号予告

 三木先生の15ページ読切の告知がある。『ブラクロ』の分ですね。ちゃんと予告に大きく載るのが珍しい。まぁ、連載経験者ってのもあるか。別の人造人間が連載中にカムバックするのも何だかドラマを感じてしまうぜ。

目次

ウィキッド聴き比べ。ジェシカボスクがセリーヌディオンぽくて心地良い声。
(『夜桜さんちの大作戦』)

 権平先生、『ウィキッド』オタクでもあったのか。今度映画が来るよね。

総括

 終わり。今週中にできればもう1本更新したい。そんで、週2本更新を2週続ければ追いつく計算なんですが、まぁ机上の九龍城。

 今号のベスト作品は『あかね』かな。今後のワクワクが増した。
 次点は読切。あと『イチゴーキ』も良かった。
gohomeclub.hatenablog.com