北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2023年50号の感想

 爪の形が醜いので、久々に爪を伸ばしてみようと思った。今まで白い部分ほぼゼロだったんだけど、少し伸ばしてからまっ平らにするのが良いらしい(角は少し丸める)。割れそう。

背表紙

 「ジャンプキャラクター初登場シーン集」。かっちゃん。『ヒロアカ』3周目なので当然だが、本編とのギャップが良すぎるな。「なんでこの人こんなに人気なんです?」という疑問に対する答えに思える。

表紙

 あかね、からし、ひかる。躍動感あるあかねの髪、毛先のピンクが良い。座ったままの話芸として毛先だけ染めて動きを強調するのは現実的に効果的な方法なのかもしれない……とかマジに思ってしまう。まぁ、あの世界の髪染め事情は知らん。

読者プレゼント

 孔明。謎のテーマに思えたが、今ドラマやってるんだっけ?
 それはさておき、孔明気分になれそうな羽毛扇子、ちょっと良いな……。店頭とかで見かけたら気の迷いで買いかねない。春一番の日とかに屋上とかの高所に行って「今です!」とかやりたい。ジョークグッズかと思ったけど、結構な値段するのな……(調べた)。

巻頭カラー『あかね噺』86話

 優勝賞品だった二ツ目の会。ひかる視点で化け物たちの戦いを映すのかと思ったけど、ひかる自身の出番が早々に終わったので意外。意外というか順番見間違えたかと心配になったレベル。あまりにあっけない。後半2人にしか興味がない。まぁ、4人もやってもどうせ後半がまくる話になるのは目に見えてるので、このくらい省略するのは分かるんですが、思い切りが良かったな。
 こぐま。新作落語とは逆のアプローチで新作のような新鮮さを届ける。「そんなのもあるのか」と落語の世界への興味が深まる良いテーマだった。誰も知らないけど、権威や説得力は確実にある。ただ、あそこまで本当に「誰も知らない」が成立するのかは少し気になるところではあったな。まぁ、評論家は研究者とはちょっと違うので今回のを知らなくても違和感はないのかも。
 てか、評価がめちゃムズそうですね。「どれだけウケたか」なら問題ないけど、こないだの選考会みたいな場にいたらどうしたらいいのか分からん。審査員泣かせ。

『アンデッドアンラック』183話

 リップの結婚式。どっちだ……からのどっちもというのは否定者らしい結論で面白いっちゃ面白いんだけど、片方にだけサプライズってのは結構酷いというか、下手すりゃクズの域。イヤすぎるだろ、騙しで結婚式当日迎えるの。合意がどうのって見方もそうだし、2対1でハメられたってのも「3人の結婚生活」の今後が思いやられる。まぁ、もちろんそんな真剣に考えて読むようなエピソードじゃないってのは分かるんですけど。
 サプライズでプロポーズする際、フラッシュモブとか周囲を巻き込むタイプの人ってマジで信じられないんですが、今回のリップに比べたらめちゃくちゃ良心的に思えちゃうよな。ちゃんと合意を取る段階をサプライズにしてるだけ大いにマシ。
 どうしても現実にある一夫多妻に引きずられちゃうんだけど、夫の立場が高いというかまったくもって平等ではない気がしてしまう。ビリーに怒られるぞ。
 んで、次。アンディを救出したいが、太陽にいるので、太陽対策に不燃、アンバーンを探す。太陽って核融合だから燃焼じゃないんですよ……とか考えちゃうよな。まぁ、解釈の拡張で爆発的なものは全部防げる、とかになるのかもしれん。

ONE PIECE』1098話

 原稿あがらなかったらしい。扉がそこそこ完成してて「そこはどうでもいいだろうが!」ってなるな。まぁ制作の順序とかスケジュールは当然知らん。
 ということで、最近のジャンプでは珍しくなってきてる『HUNTER×HUNTER』状態の本編。『HUNTER×HUNTER』は特別な回以外は絵が簡素なので問題ないけど、圧縮陳列スタイルの本作がやるとめちゃくちゃ読みにくい。セリフ追う以外無理かもってレベル。これは珍しいものを見た。今号のジャンプかなりい貴重ですね。
 定期的に休載を挟むスケジュールになってもこうなってしまうから恐ろしいというか、計画的に休んでるからこそ急遽の休みを入れづらい、みたいな事情もあったのかもなぁ、とか本編と関係ない考え事をするのが楽しい回。

センターカラー『夜桜さんちの大作戦』202話

 敵本部に到着した編集長。バトル漫画では恒例の幹部会議が家族の食卓になってるのは本作らしくて面白かったし、今なら『一ノ瀬家の大罪』みたいな不気味さも勝手にプラスされるのでお得。
 名前がナンバリングされてるのはややこしいんだけど、漢数字で1文字という割り切りぶりは面白かった。番号をつける以外に意味はない、みたいな恐ろしさも感じられそう。
 カレーが家族の象徴として出てきたけど、そのカレーのジャガイモを使って別の説明に繋がるのも良い。カットしたジャガイモを再生したらまるっと1コのジャガイモになるのはおかしい……と思ったら事前に大きなジャガイモを入れたと補足されてるのね。細かい。
 ただ、編集長は裏の裏の裏の……で単に旦たちに寝返っただけではないらしい、と含みを持たせたのはさすがにやりすぎ。というか、マジで編集長はもういいから勘弁してくれ。もう無理だよ。

『SAKAMOTO DAYS』143話

 会長がクズムーブで自己紹介からの襲撃者の通知でORDERの3人がウキウキで現場に行きたがる。この流れが自然で良かったし、「誰が来るんだ?」というハラハラからのエレベーターの扉を使ったガチャみたいな演出も最高。当然エレベーターの中というシチュエーションもオモシロアクションシーンとして最高。アクション映画だとそこそこ定番のシチュエーションだけど、本作だと死んだら爆発する人と居合わせてしまったシン、という別のハラハラが生じるので新鮮。
 んで、到着したのはオサラギ。シシバや南雲だったら「こいつの中に死んだら爆発する爆弾が!」って伝えれば多少は話聞いてもらえそうだけど、オサラギだとそれが成立するかちょっと怪しい……という意味でも絶妙な人選だったと思う。

僕のヒーローアカデミア』406話

 かっちゃん、都合良くプルスウルトラしたのではなく、臨死体験という普通では得難い体験をしたので、そこでコツを掴む。このロジックはかなり面白いというか、好き。復活するとなぜか強くなるものですが、そこへの説明としてかなり完璧なんじゃないかしら。
 そんなコツを掴んだかっちゃん。よく分からんけど、キルアが電気の念で神経の情報伝達を加速させた、みたいなノリの理屈だろうか。もしくは血圧マシマシで運動能力向上(そうなの?)というルフィのギア2。
 しかし、自称が「爆豪のかっちゃん」なのめちゃくちゃ良いな……。

センターカラー『小羊虎を成す』遥川潤

 読切。本誌の読切3度目らしい。すごい。さすがに名前に見覚えあるもんな。自分の感想読み返したら2作目でやたら「犬が可愛い」とのたまってるんだけど、今回の本編を読み始めたら「虎が可愛い」となった。一貫性。
 とか思ってたら、すぐにセクシーお姉さん(お姐さん)に変身してしまったので悲しい。メガネなのは嬉しいんだけど。先ほどの虎が可愛すぎたばかりに……とか思ってたら今度は主人公とおぼしき少年が可愛いのであった。可愛いの総量が不変!! 2人ともそうだがファッションが可愛いし、主人公はそんな中短パンなのが可愛い、そして2人の体格上、上目遣いになるので強い。たしかに、虎相手だったらこうはならないのか。悩ましいな……。てか、小羊(シャオヤン)って名前が既に可愛いから困った。「本気」を感じる。
 あと、元が虎だとすると多少の痴女ルックにも納得できますね。可愛いけど、さすがにやりすぎだと思ったので。人間じゃないならしゃーない。
 てか、虎の舌ピアス。オシャレじゃーん。それだったら耳のピアスも虎モードに継続してほしかったかも。まぁ、人間と虎じゃ耳の形違うから難しいって事情はありそう(舌は大体同じ)。
 善人を食べちゃう虎さんがなぜか少年に懐く。なぜなら悪徳記者だったから、そのまま仕事の相棒となってウィンウィンの関係。というオチは面白かったしあの少年に極悪スマイルさせるのも「本気」を感じて好きなんだけど、記者と化け物のコンビで、悪人を食べちゃう。めちゃくちゃ映画『ヴェノム』だよな。どうせならあの映画みたいに2人にはイチャイチャしてほしかった……。できれば虎モードで。まぁ、本作は異性コンビなので、『ヴェノム』みたいな「早く結婚しろ」みたいな関係になったらいやらしすぎる、という問題はありそう。ドツキ漫才みたいなこともできないしな。それならやはり甘噛み&ペロペロ……。
 あとは、アクションシーンがありそうでなかったのは少し肩透かしだった。まぁそこ以外で勝負できてるからいいっちゃいいんだけど。アクションがないなら少年と虎が戯れるサービスシーンが欲しい。舌ピでペロペロ。素敵だと思いませんか?
 終わり。あーあの『原スープ』の人ね~、とか思ってたらショタとモフモフで殺しに来るタイプの作品なので少し驚きました。こういう変遷を辿るとは。進化の果てに待っているのはショタとモフモフ。ありがてぇ……。ずっとこういう作品を書き続けてほしい(味方ヅラして迷惑なファン)。
 真面目なことを書くならば(全部真面目だけど)、偏向報道のくだりは演出が面白い割にやってることがそこまで極悪人って風には見えなかったかな。殺してスプラッター写真を売るってのは極悪だけど、そこはファンタジーなので。犯人のお涙頂戴エピソード(動機部分)を割愛したと言っても、ニュースとしてはそれほど変なこと、極端に悪いこととは思えない。世界一の悪みたいな扱いになってたけど、そこまでではないじゃろ。

『アオのハコ』125話

 大喜、交際相手についての質問をノーコメントでやり切る。政治家みたいな返答をする学生初めて見た。まぁたしかに、大喜なりに全方位に誠意を示した返事なのは伝わってくる。
 一方、菖蒲と松岡パイセン。こちらも大喜と似てて、周囲の噂(評判)について。勝手なこと言われて困る菖蒲と、「言わせとけ」なパイセン。大人すぎてビビるんですが、彼は彼で噂の被害を受けてきたからこその境地なんだろうな。それで、だからこそ「それで困るということは」と真相に近づく。最初はかなり薄めのキャラだと思ってたのに、気づけばめっちゃ良いキャラ、めっちゃ良い人、良い先輩だ。いつか報われてほしい。
 遊佐弟。これまたモテる。モテるが、知らない先輩たちにキャーキャー言われるタイプ。年上のギャラリー的な人にモテてるの、何かしっくりくるというか、何か良いなw こうなると遊佐兄の学校でのモテ事情も気になってくるぜ。もしくは弟が2年になったとき。
 本題として大喜と千夏パイセン。倉庫で密会。からの通行人にバレそうになって……。身も蓋もない表現をすると、エロ漫画みたいな展開だ。
 からの、次号表紙&巻頭で超重大発表。本編がこのタイミングだと「実はお付き合いしてる人がいます!」という交際発表みたいに思えてしまう。

『逃げ上手の若君』133話

 未来では二人以上と付き合ってることがバレると炎上する、という未来視ギャグ。今週のジャンプでは2人の女性と結婚式を挙げてる人がいて、その作品の次なるミッションが「不燃」の捜索。狙ったとしてもうますぎる偶然だ。マジで感動した。
 もっとラブコメ全振りみたいな話になるかと思ったら、恋愛の話から父親の話になって、新キャラ(実質)紹介と、3人のキャラクターの掘り下げになってて良い回だった。マジな話、触手引っこ抜くようなキスくらいはすると思った。「触手の激痛に耐えればキスしてもらえるんですか?」って当時の全読者がなったアレ。
 クジラ。クジラを食べると(あの取り方と食べ方だと)未来では世界的に炎上するぞ。それはさておき、クジラがいわゆるクジラってフォルムじゃないのでこだわりを感じる。ツチクジラとかそれ系統だと思う。

『キルアオ』29話

 ジェネレーションギャップとして「『ドラゴンボール』の例えが通じない」が出てきて戦慄した。まぁ、女子中学生で漫画とかそんな興味なさそうなので当然なのかもしれないけど、読みながらのんきに「面白いねその表現」とか思ってたので、そこから梯子を外されて死亡。
 からの次なるユニコーン。二重人格とかいうつよつよフィクション属性、それこそ『ドラゴンボール』のランチだが、それが殺し屋ではなくユニコーンで出てきたのが意外。女子なのはいいが、2連で色黒だな。屋外スポーツってことか(たぶん)。あと、ケモミミ風の髪型が可愛いのだが、それがウマっぽくてトレンドを感じる。ユニコーンだからウマなのかもね。

『カグラバチ』9話

 妖刀同士のバトル。妖刀の社会的な評判についての話が前段として出てきたのめっちゃ面白い。お上の組織らしい発想なんだけど、父親の名前に傷が付く、という意味ではチヒロも同じ、とバトルに対する意気込みの話に直結するのが熱い。
 チヒロは息子なので妖刀のことはすべて知っている。敵の能力を主人公が知ってるのってかなり珍しいですね。まぁ今後は別パターンもあるのかもしれないけど、強烈な独自性を感じた。そして、敵が勘違い厄介オタクというのも面白い。まぁ、勘違いした人に対して「息子ですけど?」とマウントを取るのはちょっとずるいとも言えるので少し相手が可哀想にもなる。公になってない情報を持ってるわけだもんな。

センターカラー『ツーオンアイス』8話

 カラー扉。隼馬のワンショットで意外。とはいえ、寒々しいリンクの上で独り、というのが本編的にピッタリ。
 本編。緊張をごまかすためにウォームアップしすぎてヘロヘロ。試合慣れしてない初心者ムーブとしてめちゃくちゃリアルだw
 まさかのキリンクくん掘り下げ(物理)。前回の感想で夏日と一緒に喜んでるキリンクくん可愛い、とか書いたんですが、まさか中身が夏夜だったとは。腑に落ちる正体であった。単に双子だからシンクロしてたって事情もあるのね。いやしかし、キリンクくんの状態だと感情表現が豊かになるダウナーコミュ障(筋肉質)、何か一部の界隈で人気が爆発しそうな属性がもりもりだ。片割れへのクソデカ感情ってのもそう。
 男子シングルトップ選手の演技を目撃する。今回の大会は隼馬と綺更を比較する話だと思ってたけど、そうではなく綺更と男子シングルの世界を比較する話だったのね。これはうまい。直前の夏夜とのギャグっぽいエピソードも利いてるし、やっぱ最高だな。
 そして、そんなロラン選手の持ち曲、作曲(プロデュース? リミックス?)がジャンキーXLなのでひっくり返った。映画『ワンダーウーマン』でお馴染みのジャンキーXLじゃん。映画音楽専門の人ではないとは聞いてたけど、こんなところで出会うとは。……とか思ったけど、調べてみたら映画『ジャスティスリーグ』用に作られた曲らしい。結局回り回ってDCヒーロー映画だったでござる。宇野選手の持ち曲らしいのですが(目次コメント)、宇野選手の株が勝手にあがってしまう事態。高橋より宇野派……。
 てか、フィギュア好きな人からしたら「このキャラにあの人の持ち曲かぁ~!」って楽しみ方ができるのですね。羨ましいぜ。

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 漫画読んだときは優雅なイメージ(偏見も大きい)だったがイントロからゴリゴリにいかついので笑った。やっぱりジャンキーXL……。男子選手らしい力強さとかを象徴させたかったのかもしれませんね。

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 ライブもかっけぇ~!!(宇野選手から離れていく興味)

『鵺の陰陽師』26話

 『アオのハコ』みたいな噂流されてて笑った。笑ったけど、本来なら『アオのハコ』の基本設定ってこういうギャグにされて然るべきだよな……と今更ながら。改めて。
 相変わらずテンポがよく分からないギャグが展開されてて最高。一応真面目な話が進行してるのに、というのが素晴らしい。
 話としては新しい隊員探し。論理性とかまるっと捨てて「膳野くんが実は……!?」とかワクワクしてしまったんだけど、まぁ無理なんだろうな。
 いやしかし、やはり本作の良さ(代え難さ)が炸裂した良い回だったな……。もちろんシリアス方面で良さが光ることもあるけど、この変さを目の当たりにすると「やっぱこれよ」と簡単に考えを改めたくなっちゃう。

『ウィッチウォッチ』132話

 子守編スタート。しばらくは子供ニコとのほのぼの日常かと思ったけど、蝶とかの細かいルール設定の説明がメインだったな。日常は来週からか。
 ルール。面白そうではあるけど、思ってたよりしっかりしたルールで少し堅苦しい……は言い過ぎ、すぐにニコを戻す話になりそうな雰囲気。かなり長期的に子守コメディが続くと思ったけど、割とすぐに戻りそうだし、もしくは蝶を介したあれこれで話を進めていきそうな予感。
 個人的な好みが大きい話になるけど、子供ニコが意外と可愛くない。いや、まったく可愛くないってことはないんだけど、本編で語られるほどの爆発は感じなかったというか、篠原先生にそういう適正ないんだな……とか勝手なことを感じた。理屈っぽい作風がピュアでカオスな子供ニコの言動と合致しない。結局ニコの言動にも伏線的な意味が生じてしまうし、読んでてそれを身構えてしまう。逆に言うと私が子供キャラに何を求めているのかが浮かび上がってくるようで面白いですね。つまりは、短パン穿いた暗黒微笑少年……!(今だけだろ)

『魔々勇々』10話

 抱かないと眠れない人、パッと見で誰か分からなくて少し混乱した。髪結ってないと超モッコモコで可愛いですね。まぁそれはエミリオも同じか。
 そんな髪モコモコアイドルとの手合わせ。戦ってたら胸を触って……というジャッキー・チェン映画みたいなギャグが出てくるので笑ったけど、少し乾き気味。一応丁寧に前振り入れてたりして、変な真面目さは素直におかしいんですが。
 ジャッキー・チェン映画もそうだけど、エロさも乾いてるというか、サービスショット感が全然ない。本作の大きな特徴なんだろうな。女性キャラは魅力的だけど、そういう方向の魅力にはあまり興味ないんじゃないかな、みたいな。まぁ、男性キャラも魅力的ですけどね。つよつよオジサンもそうだし、今回の補佐みたいな人もビジュアル良かった。
 アイドル。アイドルの定義が意外で、そういう世界設定面での魅力を打ち出そうとしてるのはすげぇワクワクした。『カグラバチ』も「何この世界!?」ってなるけど、その方向だと本作の方が意識的にやってきそうな予感。
 アイドルの定義に人気投票が入ってるのがおかしかったんですが、その競争社会というのが本作の無数の勇者と魔王の競い合いの反映でもあるんだろうな。反映というか、だから彼女はこの世界でも楽しそうにやっていける。

『僕とロボコ』161話

 モツオに届かない。やべぇ、80話の出来事とか全然覚えてねぇ。「いた……かも……」くらいの記憶なので、1ページ目から不安がよぎる。
 ワンコンセプトでひたすら突っ切る話で面白かったっちゃ面白かったんだけど、「この変な構成は80話でもそうだったのか?」とか雑念が湧いてしまう。たぶん違って、今回が突然変なことをやって、何の説明もなく終わっていくから面白いと思うんだけど、もしかしたら天丼かもしれない……とか。
 あと、少女漫画風みたいなギャグに関しては、本作としては通常運行なのは分かるけど、今はどうしても「そういうマルチバースか……」みたいな頭になってしまう。てか、長編やった次がコレかよw

『暗号学園のいろは』80話

 麻雀終わって良かった。苦痛な2週間じゃった……。
 麻雀知らんからつまらんのだけど、麻雀詳しい人が見たらちゃんと面白かったのかしら。何か結構はしょってるイメージだったんだけど、あれだけで盤面とか展開が読み取れるものなのだろうか。麻雀として、というか麻雀漫画の常識が分からん。読み方が違うというか、まるっきし文法が違うイメージ。まぁ、作者の自己満足という説も捨てがたいんだけど(目次コメントで嬉しそうにしてるから)。

『アスミカケル』21話

 暴走モード、普通に声かけで止まるので肩透かしだが、正気に戻った際にでかい隙をさらすのでデメリットも大きい。このバランスは良いね。ちょっとゲーム性みたいなものも感じる。
 から体が覚えていて……と話が続くのも良い。起きてることはフィクショナルなんだけど、感触の記憶が正気に戻っても残ってるので、正気の状態で暴走時の技を生かすことができる。完全再現というほどではないが、エッセンス程度でも残っていれば、正気の二兎では新たな使い道を見出せる。覚醒(暴走)というよくある展開に対してかなり理知的というか、ロジカルな要素が加わっててすごい好き。
 壁レスが苦手だけど、壁レスを受けてる状況を床に押さえ込まれてる状況に変換する、というアイディアも絵一発で伝わる閃きになってて面白い。実際にあそこまでキレイに変換が可能なのかは知らないけど、コツを掴む瞬間ってこういうちょっとした閃きであることが多いと思う。リアリティを感じた。
 水のようにまとわり続け、技をかけ続ける。この理論も面白かったが、よく考えるとこれもちょっと『火ノ丸相撲』を思い出しますね。完全に同じとは言わないけど、かなり似たロジックだったのではないか。
 今回の出発点である、折る折らないの件が出てきたが、それと同時にプロになる決意の話がセットになってるのは見事でしたね。一つの大会の決勝戦、その勝利の瞬間としてふさわしいというか、本大会のテーマがすべて解決した瞬間に優勝が決定するので気持ちいい。

『アイスヘッドギル』20話

 最終話。最後もしっかり扉があって嬉しいぜ。言い伝えの実現であり、その様子がまた後生に伝えられていくのだろうな、というのを扉で描いてて最終話らしさがある。
 本編。前話ラストからちょい飛ぶんだけど、それが扉の伝説演出によってうまいこと処理されてる。本作の強みであった扉が本編に直接関わる演出として用いられてるのが何か感慨深い。まぁ、ここまで来ると前話に扉入れるのを徹底してほしかった気もしてきますね(わがまま)。
 門破壊には聖遺物の使用が必要だが、火の聖遺物を使うと本人は死ぬ。そこで首を失い、リッチの支配から脱却したドレキが数秒だけ動いて一撃を加える。リッチの設定を踏まえた良いラストだったと思う。せっかく正気を取り戻したのに会話することもできない、という限定的な状況が逆に良いね。
 エピローグ。打ち上げエンド。『ONE PIECE』の宴みたいなシステムだが、 “ご飯はさ 皆で食べるもんだよ” というギルらしいラストになってて良かった。メラおばさんが出てきたのも旅の終わりって感じがしてエモ。旅先で出会った知り合いにはあんま見られたくない地元の恩人って感じがリアルw(ギルはそんなこと思わないだろうが)
 ということで終わり。面白かった。終盤にかなり駆け足感があったものの、それでもその駆け足感を何とかしようとする工夫も感じられて応援したくなってしまう良さがあった。

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 11月のネタハガキ東西戦。お題は「新しい絵の具の色の名前を考案しよう」。
 東。コンソメさんの「職務質問の時に当てられるライトの眩しさホワイト」。どういう状況か映像的に想像できて超面白いんだけど、少年誌に載せるネタじゃないなw
 さばねこさんの「秋刀魚くちばしイエロー」。思わず検索してしまったw 黄色い方がおいしいらしい。あと、秋らしさを入れてるのも好きです。
 西。セッドあとむさんの「京都の景観クラッシュレッド」。京都でレッドといったら紅葉が連想されると思うんですが、その間に挟まる文言でめちゃくちゃイメージがずれていくので笑った。
 (仮)スマ戦車さんの「ブルーアイズホライトドラゴンズブルーホワイト」。個人的には優勝。結局何色なの……。
 ゲインズさんの「ジャンプを読んだあとの指先ブラック」。紙版ジャンプの風情。あと「指先ブラック」の語感が好き。
 半額カーネルさんの「ソーダアイスバーベロブルー」。前段だけで色を指定してるのに、そこから謎の捻りを入れてくるので笑った。あるあるだけど、そっちかよw
 なぜか今月は好きなネタが西に偏りました。謎だ。

次号予告

 『アオのハコ』が表紙巻頭で超重大発表らしい。これは連載終了のカウントダウンですね……(定番)。どうせtvアニメ化なんだろうけど、「ジャンプらしくない」でお馴染みの本作なのでいきなり実写化とかしてほしい気持ちもある。
 あと、『アオのハコ』はいいけど『SAKAMOTO』はどうしたぁ!!って最近はずっとなる。

目次

もし翼が生えても、高所から落ちる事を恐がり飛べない人間もいると思うのです
(『魔々勇々』)

 低空飛行があるやろがい。あとは、走行の補助でもかなり使えると思う。恐竜が鳥に進化する途中はそういう使い方してたらしいし。

愛読者アンケート

 読切についてと、推し。漫画アニメのキャラクターに推しがいるか。推しの定義が分からんな……とか言い出すのは本当に良くないんだろうな。とても好きなキャラなら全然いる。推しのグッズ、ときどき買う。欲しいと思う推しグッズ。ぬいぐるみとかの立体物なんですが、選択肢に入ってないということは私の推しの定義が間違ってる可能性あるかもしれない……。モルカー(特にチョコ)なんですが。人間キャラだとあまりグッズ欲しくなることはないな。

総括

 爪が伸びるとタイピングするときの感触が変わりますね。ギャルとかどうやってタイプしてるんだろうか(たぶんしない)。

 今週のベスト作品。読切『小羊虎を成す』ですわ。面白かったし、読切では珍しいほどにキャラクターに魅了された。
 次点は『若君』。『アンデッド』ディス(違う)が面白かったから。あと『アイスヘッド』も次点。

 今週のベストコマ。『SAKAMOTO』における、エレベーターの扉の隙間から見えるオサラギ。2コマあってどっちでもいいけど、1つ目の方で。

 最後に今週のベストキャラ。読切の小羊。何でって? 1番可愛いからに決まってんだろ!(困ったときの久保帯人構文)
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