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『八乙女×2』19話の感想

八乙女×2 - 氏家ト全 / 【第19話】芸術の秋なんて言わない | マガポケ
 今期初ヒーター入れちまったぜ……。室温20度ないと指が満足に動かなくてブログ書きづらい。
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第19話「芸術の秋なんて言わない」

 4コマパートその1が4ページ、その2が4ページ、最後にエピローグ的なショート漫画が4ページ。計12ページだけど3幕という変則的な構成。それぞれ文化祭をぶらぶら、麻雀部に呼ばれる、エピローグという感じ。

 最初のパート。文化祭。キノコと亀があしらわれた「WELCOM」(ママ)で笑うんですが、よく考えたら亀の頭中学校なので亀モチーフは当然と言える。そこにキノコが加わることで疑いの余地がなくなってしまう……(そもそも校名がアレ)。ちなみに、入り口で愛嬌を振りまいてる着ぐるみはもちろんアヘ顔アニマル(アヘマル)です。
 文化祭という予告だったので文芸部で何かやる話だと思ったんですが、何もやらない。もしくは省略。まぁ、中学だとそんなもんか……と思ったら途中で麻雀部の出店の話になるので意外。新設したばかりなので今年は見送ったという可能性はある。だとすると来年はやるかもしれませんね。
 フィクションの世界の文化祭だとなぜかコスプレするのがお馴染みですが、本作でそれを担当するのはルイ。(意図的な)ボケキャラはやらない、というパワーバランス。メイド服なんですが、演劇部由来ということもあり、萌え的なニュアンスは控えめ。妙にリアルな世界。ただし、普通にめっちゃ可愛いのでただのサービスショットです。
 サービスショット的な意味では開幕のネタでハルルがスカートをたくしあげて「チラリ」してるのでちょっとビビった。『生徒会役員共』でロングスカートの方が同じ露出でもたくしあげのインパクトが強い、みたいなネタをやってましたが、今回のハルルでも似たような現象が起きてたと思う。まぁ、ハルルはロングスカートではなく普通に膝下くらいのスカートなんですが。
 子供の客が多い。子供の登場率が近年稀に見るレベルというか、それこそ『妹はひまわり組』以来とかそういう感じだったと思う。もちろん背景なんですが、それにしてはみんな生き生きとしてて魅力的。中一の面々が大人な顔を見せる、という意味でも良かったですね。
 文芸部の2人が遊びに来たり、一緒に遊びに行ったり。2人ともオチを担当するんですが、それよりも最後のネタの冒頭、背景でハルルとアユムにたこ焼きを食べさせてもらってる武隈アキナが可愛すぎる。いやしかし、どういう状況なの?

 4コマパートその2。カイが黒松くんに誘われて麻雀部のところへ。話の流れ的にどう考えても「黒松くん=麻雀部」なんですが、12話で彼は将棋部って言ってたよね? あれから転部したのか、もしくは兼部……。まぁ、設定ミスというか、作者の気が変わって設定が変わったという感じでしょうね。12話は今後発売される2巻に収録されるので、そのときにセリフが改訂されるのだと思う。実は黒松くん重度のボードゲームマニアで……みたいな設定が今後明かされる可能性にも期待しちゃうけど、たぶん違う。
 本格麻雀回開幕!! となるはずもなく、麻雀のルールも知らない4人が数合わせとして麻雀をする。緩さが本作らしくもあり、このくらいの温度は中学生のリアルなんだと思う。スマホで役(?)を調べながら遊ぶのも自然で良かったし、そのまま下ネタに直滑降していくのも最高。
 麻雀は全然知らないけど脱衣麻雀なら知ってる、と後半そのネタが擦られるのも笑う。羽織ってるカーディガンを脱いだだけなんだけど、やたら思わせぶりで……という2コマぶち抜きも笑ってしまう。意味のない仕草で2コマぶち抜くなw 芦田ホシノとハルルがそれぞれ同じことをやるんですが、一種のサービスショットとして機能してる……のかもしれない。直接的なエロ描写はまったくないのに下ネタにまみれてる、という本作らしいセクシーショットになってて好きです。それぞれめっちゃノリノリで演技してる感じまでしっかり描写されてるのが良いですよね。もちろん「そんな脱ぎ方はしないだろ」的な意味でも最高。ただ1枚脱ぐだけなのに不自然な脱ぎ方ってあるんだなw

 最後。文化祭も終わりで後夜祭が行われる模様……というのをショート漫画で。昼間の賑やかさはすっかりなくなり、すっかりエモな雰囲気。後夜祭ではカラオケ大会をするらしいのですが、そんな大舞台をカイとハルルが好むはずもなく、2人は文芸部の部室でスマホゲーム。夕日の射し込む部室で、おそらく体育館の狂騒がうっすらと聞こえてくる中での2人きりの時間。エモすぎるだろ。めっちゃ良い。祭りのあとに、人混みから離れて2人きりの時間、というのは『生徒会』でもありましたが、ラブコメ的なニュアンスよりも昔からの友人という感じが強い2人ならではの日常感が祭りとの対比でめっちゃ良かった。普段の帰宅後にどちらかが家を移動してゲームするのと変わらないのでしょうね。
 ちなみに、2人が興じるゲームはリズムゲーム。「モンデス」ではなかった。話の流れ的にって事情もあるんだろうけど、中学生がやってそうなスマホゲームというリアリティもあるんだと思う。先日親戚の子(中二女子)に「今どんなゲームやってんの?」とウザ親戚ムーブをかましたところ、リズムゲームとの回答が得られたのですが、そことも符合する。嫌われるのでタイトルまで聞くのははばかれたぜ……。
 ちなみにちなみに、体育館のステージ上でルイが生徒会のおそらく先輩にいじられてる。あの感じからすると好きな人がいるのはバレてる可能性もありそう。なんてことない1コマなんですが、思わぬ新キャラに驚きました。良い先輩な雰囲気がすごい。そして、ルイの後ろに無表情の人もいて、そっちも気になる。今後掘り下げられることがあるかは怪しいですが、背景程度だったら再登場もあるかもしれない。


 終わり。次回は年の瀬だそうです。「粉雪舞う」と天気まで指定されてるので何か面白い。
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