北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

『生徒会役員共』555話の感想

 約111週に一度のゾロ目回。このような話題を気軽に出来るようになったのも単行本と連載で話数がそろったからです。

#555

 扉はウオミー。要素を一つずつ羅列するアオリが何か面白かったです。説明的なんだけど感情(劣情)丸出しでもある。

 「ボウリングの玉の重さ=人の頭の重さの話」というサブタイが強烈。その豆知識はこないだの生徒会OGの回で使ったよ!! と一瞬思ったのですが、むしろそこで(読者が)得た知識を前提にさらに掘り下げるようなネタですね。人の頭だったらどうか、という発想自体は似てるのですが、玉(頭)を置く場所が違うだけで味わいも異なる。
 それにやっぱり横島先生の魅力も大きいですよね。ピュアなのではないか、みたいなネタがたまに出てくるの好きです。それで終わりでいいの? と戸惑うようなタカツッコミも印象的でした。

 経年劣化で黒ずんだ机。それに気づいたタカくん、仕方ないと指摘し、肛門も同じと謎フォローする会長、からのアリアでオチ。日常から下ネタへのシームレス(そうか?)な変容。日常から下ネタへの架け橋として会長が機能し、完全にあっち側の人間としてアリアが構えてる。肛門の話題を聞いちゃ黙ってられねぇ、とばかりに参加してくるんですが、そもそも会長はアリア向けにあの話を始めたんじゃないか、という気もしてきますねw
 アリア側の発想になるけど、ウォシュレットの場合はどうなるんだろうか‥‥とか考えてしまった。拭いてはないが、摩擦に近い衝撃は加わってるのでアウトかな。

 続き。タカくんの指摘を受けて会長とスズが掃除したらしい。後ろで誇らしげにポーズを取る2人が可愛い。みんなでやっても良かったんですが、こっそりやってタカくんを驚かせたかった、みたいな心理だったんでしょうね。スズもノリノリなのが良い。
 からのやっぱりアリア。直前のネタとまったく同じ流れなんですが、フリの部分の微笑ましさが本作のが大きいのでより衝撃的‥‥というかアリアのオチが想定を遙かに越えてくるw 何なんですかそれは。そんなものがあるのか、そんな名前があるのか。
 それに対してタカスズのどちらかが強めにツッコむのではなく、会長が素直に興味を示す、というのが意外。さっきまで会長はこっち側にいたのにw

 コトトキ。出会い頭に本日のファッションについて報告する感じ、すげぇ良いですね。女性の中でもこのノリが出来る人は限られてると思う。自意識がめんどくさいことになってるタイプは絶対に出来ない挨拶。痛いほど分かる。
 からのトッキー。コトミのツートンカラーにあわせたドジ。左右の靴の色を変えるのはリアルでも一部のオシャレさんたちの中で実際に行われてると思うのですが、そこまで気合い入ったオシャレは端から考えてません、というバランスの世界。トッキーに対して「そういうオシャレもあるよね」とフォローする、もしくは勘違いする流れもあり得たと思いますが、シンプルに落ちるのが良い。トッキーの即座にドジを認めたり後悔するテンションも可愛い。

 萩村家。スズママの新婚旅行の写真を発掘。に対して「見せてー」と迫るスズが可愛すぎませんか? ボアと一緒なんですが、ボアと同じポーズ(四つん這い)で並んでるのが破壊力ある。てか、ボアも可愛い。写真を見るとか犬的には1ミリも楽しくない行為だろうに、ご主人様が楽しそうにしてるから、と一緒にいる感じが愛おしい。
 からのスズママの写真。新婚旅行がヌーディストビーチなので笑ったんですが、そこにスズが好意的な解釈をして、その希望を打ち砕くスズママのオチでさらに笑った。
 写真が実際に見える、それも2コマ目でオチ扱いされてないのも衝撃なんですが、忘れちゃいけないのがこれを撮影してるスズパパ(おそらく)の存在ですよね。スズママがどうかしてる、だけでは済まないw

 ラストページは4コマ2本。もはやこっちのが珍しいですね。
 てか、これまた衝撃的なネタなのでひっくり返りました。こないだの広瀬さんのスポブラと同じくらい、ひょっとしたらそれ以上のインパクトかもしれない。直接的なエロは、接触はない、というのが基本的には暗黙の了解だったと思うんですが、一線越えてない? おっぱいとかパンツとかよりも聖域であるタカくんのあそこがw コタツで隠れてるからセーフ、なのか? まぁ、スポブラの件もそうですが、徐々に「そんな律儀に守らなくてもいいよね?」というノリになってきてるのかもしれません。関係性の変化って意味もありますし。10年以上経ってるので遅すぎるという見方も出来るかもしれない。
 最後のコマでは吹き出しで隠れてるけど、奧にコトミがいて、おそらく寝てるんですよね。妹がすぐそこにいるのにあの事態。おいおいどこのエロ漫画だよ、という感じだったと思います。
 詳細がどうだったか気になるんですが、個人的な根拠のない解釈としては、ウオミーは実際に痺れて感覚がなかったのではないか。なかったからこそ逆ラッキースケベを狙いに行ったのではないかと。感覚はないけど意思はある。私が保守的すぎるのかもしれませんが、感覚ありで、狙ってやったのはちょっと攻めすぎだと思うんですよね。タカくんが転んで誰かのおっぱい触る、とかそういう領域に達しちゃってる、もしくは達しかねないと思う。まぁ、今後こういう路線のネタが増えたら風向きが変わったと見なすので、しばらく様子見です。

 ナオちゃんヨシくんの見つめ合い‥‥からの何かをストップするカエデちゃん‥‥を見てた生徒会。この1コマごとにカメラが引いてく感じが面白い。そもそも生徒会は何してたんだよって話なんですが、あの縦一列に顔が並んでる絵面はめちゃくちゃ可愛いです。3コマ目のスズヘッドが良いよね。4コマ目でさらにカメラが引いて一番上にタカヘッドがいた、と明らかになるのも良い。特にセリフはないけど呆れながら見てる、という距離感。
 そもそも発端であったナオちゃんとヨシくんが1コマ目にしか出てなくて、話の中心は生徒会とカエデちゃんになってるのも微笑ましいです。たぶんナオちゃんヨシくんはこの隙に逃げてるんだと思いますw


 終わり。アリアにスズママ、そしてウオミーとなかなか刺激的な回でしたね。ネジが緩んできてるというか、徐々にアリの範囲が広がってきてるのを感じる。どこまでがアリになるのか、という緊張感が新しいオモシロだったりします。
 今週のお気に入りは1本目の横島先生で。微笑ましいオチもそうなんですが、ボウリングの玉の重さの知識の再利用がすごい新鮮でした。OG会の話を前提に話をぐいぐい進めてしまう。「そういうのもアリなんだ」となりました。今週この感想を抱くネタ多すぎるんですがw
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