北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2020年11号の感想

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 リスペークト!!!

表紙

 キャラデザの改変がそのままアニメ派へのネタバレに直結するねずこ好き。まぁ、猿ぐつわの有無くらいだとセーフに感じる人、ピンとこない人もいるのかな。

第二回『鬼滅』人気投票

 カラーで2ページ、モノクロで4ページ費やしてるのでビビった。どんだけのお祭りだよ。ジャンプ上では完結前の最後の打ち上げ花火ってノリなのかな。プレゼントも豪華である。
 要綱。基本ハガキによる応募券制。ジャンプ電子版だと1アカ1票らしい。電子はこういう管理楽そうでいいよね。無料の読者も込みだと途端にカオスだけど。そして、単行本19巻でも投票可能。帯に投票権が2つ付いてる。2つ。強い。帯にも投票にも興味ない人はお近くのガチ勢にプレゼントすると喜ばれるかと思います。システム的に大量購入からのYさんを期待してる気もするんですが、最近は書店から『鬼滅』の霊圧が消失するレベルのブームらしいので、良心や在庫と相談するのをオススメします。Yさんは買い占めしなかったんだぞ(たぶん)。まぁ、『鬼滅』のファンダムがどういう盛り上がりになってるのか知らないんで、偏狭的な人気を集めるキャラが存在するのかどうかも分からないです。前回の結果は割と順当ですよね。『ゆらぎ荘』ほどではないけど、『勉強』とか『呪術』みたいな尖った現象は起きてないと思う。第二回でもその路線なんじゃないかなぁ。アニメ観てないけど、変わらんやろ。炭治郎安泰やろ。
 個人的に好きなキャラというと……なんだろ。特に「こいつ好き!!」みたいなのはない気がする。まぁ、イノスケが好きですね。前回の5位はいくらなんでも低すぎると思うの。普通に2位だと思ったw もしくは2位ねずこで3位イノスケ。

読者プレゼント

 バレンタイン。そうでした。直前なのでした。カラーでバレンタイン企画ないのですっかり忘れてた。『勉強』がセンターカラーだけど、受験生応援みたいな感じだからなぁ。岡田結実つれてこい!!(ネーヨ)
 プレゼントを「ひとりしかもらえない超豪華本命」「みんなでもらえるお得な義理」と区分したアイディアは秀逸。言い得て妙だと思います。ダジャレ以外で感心することになるとは……

巻頭カラー『鬼滅の刃

 アバン。無惨による「炭治郎が急に強くなったのも納得」。こないだ、吾峠先生は強くなる理由を大事にしてる、みたいなネットの記事を読んだんですが、腑に落ちました。「主人公が覚醒して勝つのつまんなくない?」と最近の『鬼滅』のこと疑ってもいたんですが、そこにくどいように「いや○○だから!!」と理屈をこねてくるのが最高。このスタンス好き。
 そしたら本編だと今度は「無惨も弱体化してるから! だから良い勝負になるんだって!!」と追い打ちかけてきたので笑った。やっぱ炭治郎の実力に不安あったんですね。私が変な読み方してるのかと思ってましたが、そんなことはなかったw
 ラスボスが主人公との戦いを始めたら弱体化するってのは下手すると萎える展開でもあるんですが、「繋ぐ」がテーマになってると思われるので、そのイヤな感じはしないかな。他の柱やイノスケたちの努力も無駄じゃなかった、ともなりますし。『火ノ丸相撲』九月場所で個人戦なはずなのに「打倒刃皇」という点において団体戦っぽくなってたのとも似てる。
 炭治郎は「1時間」粘ることを目標としてるけど、無惨は「1分」ごとに50年老ける。12の型の名前が時計のように配置されてたけど、1時間も1分も時計だと12で計測しますね。このモチーフは面白かったです。今週、残り59分だと判明するので、今週の戦いが1分だと仮定すると、そこで炭治郎が12の型を連続させることに成功したのもちょっと納得です。まぁ、スタート時点の残り時間がジャスト1時間なのかは知らないんですがw
 炭治郎の回想もトリッキーで、そこから情報を読み取ることで強くなってたけど、無惨もトリッキーな回想で情報を得る。理屈を超越しがちな回想シーンに登場人物の意志が強く関わってくるのはかなり面白かったです。
 12の型、やけにアッサリ成功した印象もあるんですが、一つ一つをじっくり描かれても冗長なだけなのでこのくらいのバランスで良かったと思います。それぞれの型について細かい設定を説明していくタイプのバトル漫画でもないですし。そこまで必殺技っぽくないですよね。

Dr.STONE

 打ち上げ。各キャラに情報格差があるのは笑いました。千空のバツイチについて大樹がリアクションしてるのとか好き。「親友なのに知らなかったんかい!」となりますが、結婚の詳細を知ってると「まぁ教えるほどのことでもないな」と納得もしますね。
 情報格差ギャグとしてキリサメが加わったのも良かった。冷静に考えたらキリサメは珍しい良心派のキャラだったので和解するのも納得なんですが、ギャグに参加させることで仲良し感が自然と出る。
 千空のバツイチの話題を出してから恋愛感情ではないハグを見せた流れも良かったと思います。厳密に言うとキリサメはバツイチのくだりに参加してないので統一感としてはおかしいんですが、情報格差の方が重要なのでまぁあれはあれで。
 んで、ホワイマン。完全に忘れてた……ごめん……。そうだよね。イバラたちとは関係ないよね。文明的に。石化装置の使い方を踏まえて殺しに来てるのも迫力あったし、地球の直径を知ってることで高度な文明に根付いた人間なのも伝わって面白かったです。地球の直径が範囲だと、石化装置発動したらホワイマンも石化しちゃうので、自爆上等なのか、地球上にいないのか、石化とか関係ない人なのか。いろいろ楽しみになってきますね。久々のご挨拶としてインパクト充分だったと思います。

僕のヒーローアカデミア

 先週気になってたエネル顔リアクション、及びモノローグ。あれはトゥワイスの個性で増えた分身。影武者とか偽物だったらあの小物リアクション、モノローグはおかしいんですが、トゥワイス由来の分身だとしたら本人は本物だと思い込んでる可能性があるのでリアリティーある。なるほど。今週、今度こそ本物がエネル顔やってましたが、やっぱりリアクションは同じなのですね。当たり前かw
 なんだけど、分身を解除する際に「騙されたなw」みたいなかっこつけた言動を取るのでそこは微妙だったと思います。それだと先週の小物リアクション、モノローグと辻褄が合わない。読者への引っかけとしてすごい斬新なことやってると思ったんですが、惜しかったです。
 チーム白雲によるブチギレ。大人のブチギレかっこいいですね。エンデヴァーが指揮してるのもあって端から見るとこっちがヴィランっぽい雰囲気ありました。ブチギレて大声で怒鳴るとかけてるグラサンにヒビが入る、というメガネ演出を見れたので私としては満足です。
 ミルコ大暴れ。初登場時から魅力炸裂してたし、太股すごいし、堀越作品的に「ウサギ」で「跳躍」ってのが激熱なキャラクターなんですが、悲しいかな、バーニンの登場によってかなり霞んで見えてしまう。どっちも好きでいいじゃんって話なんですが、ちょっと路線が被りすぎてる気がする。まぁ、プロヒーローとして実力のある人はああいうキャラクターに偏りがち、と言われればそれなりに納得もできそうなんですが。

センターカラー『ぼくたちは勉強ができない

 カラー扉もカラー裏のグッズ紹介も先生激押しなので笑った。あの局地的な人気、どういう理屈で発生したのか想像も付かないまま物語が完結しそうな感ある。先生の物語において今後大ネタがあるかも怪しいレベルだと思いますし。女性のスーツ姿が好きってのは個人的な趣味ですが、たぶんそういうんじゃないよねw
 本編。セーブザ妹。うるかとの物語なのに妹がフィーチャーされるのが意外で良かったんですが、ブラコンギャグみたいなのを入れたのは余計だったとも思う。今はそういうのグッと我慢した方がよかったんじゃないかしら。
 天才に挑む凡人、唯我以上に努力をする天才、というドラマになったのは面白かった。妹が救われるくだりは正直物足りなかった気もするんですが、小学校での陰湿なイジメみたいな描写は避けたかった、という事情も少し理解できる。話がそちらに傾きすぎてしまうというか。まぁ、じゃあその話出すなよってなるんですが、まぁそれはそれ。
 んで、お父ちゃん召喚。いくら何でも……とは思いますが、父ちゃんは雨に濡れない=存在しない、というのは良かった、と思う。父ちゃんにアドバイスもらって答えを出すって感じになってるけど、実際のところはすべて唯我の心の中の自己対話ってのはまぁ分かるし、それを漫画としてハッタリ利かせたのが幽霊召喚なのも意図としては分かる。
 物事をシンプルに考えるのは大事だと思うけど、「愛おしく思わなかったわけないだろ」については他の2人の女性にも間違いなく当てはまるので、複雑な問題から目をそらしてることにも繋がり、早合点は危ないと思った。いや、まだ分かりませんけど。世の二股野郎はみんなこのように事態を矮小化してると思う。「この好きという気持ちにウソはつけない」みたいな自己陶酔入ってるというか。……ちょっと話それそうですねw

『マッシュル -MASHLE-』

  “私は試験官だ 気に入らない奴を落とそうとして何が悪い?” と悪の正論みたいな雰囲気で言ってるけど、普通に悪いので笑った。一理もないでござる。ただの開き直りでみっともない。
 先週と同じ感想になっちゃうけど、ベタな展開に対してツッコミを入れるくだりは本当に面白いんだけど、結局その後の物語進行がベタに則ったものに戻るので墓穴を掘ってる感ある。あとそのベタのパートが「やっぱ王道って良いよね」じゃなくて「どっかで見たことある」でしかないのが残念。冒頭の帰れコールのくだりもこの手の試験展開でよくある「主人公が荒唐無稽な展開でクリアする」に対して「いや普通にダメでしょ」とツッコミを入れてて面白いんだけど、その後その問題については完全にスルーで別の話行っちゃうのでモヤる。そこでやるのがガンダルフとかダンブルドアとかネテロみたいなノリなので新鮮味もない。いやガンダルフは関係ないです。
 藁人形に針突き刺すのを止めるくだり、自らの手を犠牲にしてるのはかっこいいんだけど、普通に上の部分を持ってチカラ比べした方がよかったと思うの。そのがチカラ入るでしょ。あそこで主人公のヒーロー性を見せるのは分かるし、意外と頭いいのもかっこいいんだけど、単純にあの針のデザイン的に「もっと持ちやすそうな部分あるじゃん」ってなる。

約束のネバーランド

 扉のポスター感すごい。最終章ならではの盛り上がりを表現すると必然的にあの感じになっちゃうってことなのかしら。興味深い。
 いざ侵入。暗闇から現れるショットがめちゃくちゃかっこいいし、その直後に閃光弾という対照的なアイテムを使うのも最高。お馴染み感のあるアイテム(アイディア)なのでクライマックスらしい集大成感もあって熱い。
 農園を蟻塚に例えてからエマとママが対峙するのも女王決定戦みたいでアガる。敵が出入り口を塞いで閉じ込める作戦に出るけど、エマたちは逆に農園を占拠するんですが、根本的な解決はまだ見えないんですが、あのドヤリに安心感を得てしまうから不思議ですねw ママとの女王決定戦って言いましたけど、その意味ではエマの「農園の占拠」は正しいのは分かる。実際の話、この後どうするんの? が次回以降への引っ張り。謎と興味は残しつつ「一旦勝った」みたいな爽快感があるのが週刊連載らしさだと思います。

センターカラー『魔女の守人』

 カラー扉にメガネおるやん。嬉しいw
 カラー裏が実質前回のおさらい。右から左へと大きく伸びた矢印がちょっとコマ割り風になってて面白かったです。やっぱ本作、決め絵が強い。
  “頭カラッポの方が夢つめこめるんだよ!” ファンタジー世界でそういうネタはやらない方がいいと思う。ギャグに振れてる作品ならいいけど、そうじゃないと「えっ この世界に『ドラゴンボール』のアニメ存在するの?」って考えたくなっちゃう。
 「寝起きのテンション高い系女子」は話の転換としても機能してたし、単純に羨ましい。私、寝起きは超ダウナーなので(知らんがな)。
 相変わらずロマン重視の構えがかっこいい。鞘投げのくだりも「剣と十字にする意味あんの?」とか思いつつ「十字にするのカッケー!!」となってしまう。ジレンマw
 壁を飛び越えるアクションがそのまま物語性を持つのは間違いないんだけど、漠然と良い場面なだけにも見えかねないので少し物足りない気もしないではない。序章完!!という感じで盛り上がるのは分かるけど、具体的な物語としては正直、今回大した動きはないよね。まぁ、見開きはやっぱりかっこよかったので、決め絵ぶっぱな作家性なのかなと思います。右ページに3人が収まってて、左ページは今後進むべき広大な世界、となってるのとかキレイでした。

チェンソーマン』

 理屈を超越した何か(ギャグ)で危機を脱する。今週のは良かったけど、良かっただけに先週の見逃しが改めて気になってくる。主人公に都合のいい展開って意味では同じなんだけど、悪役がシリアスぶった顔して「今本気出せば殺せたわー」とか言ってるのはやっぱダサいと思うの。
 今週のパワーちゃん無双は理屈のないラッキーパンチではあるんだけど、変装した相手に対してデンジが不死身対決で勝利する、という部分においては合理的というか、ちゃんとしたロジックも感じるので好き。プロの殺し屋が怖いって話だけど、よく考えたらただの人間だし車でひけば死ぬよね、というのは目から鱗でしたw デンジは死なないけど、というのが大事。
 その後のギャグ顔のくだりも変に「ここ面白い場面ですよ」と主張するようなセリフがないのも良い。パワーちゃんが切り替えてキリッとするくだりもセリフもオノマトペもないのが良い。この文字に頼らないのは本作の美徳ですね。
 意外と三兄弟ザコかったんですが、最後、三男がとっさに変装して危機を脱するのはプロのスキルを感じて良かった。スキルは一人前だけど、メンタルは “プロはゲロ吐かないか……” と未熟なのが良いよね。未熟だから助かったという皮肉。

『呪術廻戦』

 基本を無視してリスクを上げることで強度を上げる。そもそものルールを作品側が提示してるので、それの裏をかいた発想と言われても「知らんがな」にもなり得る話なんですが、そっから「じゃあ目立つとこにいるんじゃない?」と別の謎解きに繋がるので気持ちいい。うまいことごまかされた感ある。
 渋谷(原宿)特有の高層タワーを超能力で一気に登って、そのまま落下しながらの超能力バトル。やっば、激熱。ちょっと面白すぎるんじゃないかしら。今まで地下の人混みが多かったので、このとにかく抜けのいいロケーションでのバトルが本当に爽快。ワイヤーを利用した三次元的なアクション、振り付けがマジ最高すぎるでしょ。例のガラス突き抜けポーズも披露してて憧れるし、それを超高いとこでやってる度胸もすごい。からの着地もかっこいい。まだ本格的に戦ってないのに最高が過ぎる……。ウットリですよ。落下しながらのバトルになるのかと思ったら鵺を消して敵だけ落下させて殺す。が、作戦の都合上敵の死亡を確認できないので緊張感を保ったまま第2ラウンド突入。高層タワーから落として殺すってアイディアが面白いし、虎杖はエレベーターで普通に降りてくるってのも間が抜けてておかしい。改造人間は問題じゃないんですねw
 からの先輩。目出し帽かぶるのが超かっこいいんですが、顔割れてからかぶるので理屈は通らない。まぁ、バトル用の変身、縛りとか能力と関わってくる感じなのでしょう。あそこ少しアメコミ感あって好き。

『ミニネタジャパン』

 二日酔いからの島根のシジミ。シンプルなネタなんですが、起承転結ならぬ起転承結みたいな構成になってて独特のリズム感だったと思います。やっぱプロのギャグ漫画家は4コマ漫画が面白いなぁ、と当たり前な事実を再確認しました。こんだけ続いてるのにマンネリになる気配がまったくないのがすごいです。

ジャンプボドゲブ!

 第1回。本田編集がボードゲームを紹介するコーナー。今回は『ボルカルス』。もろに『シンゴジラ』インスパイアなんですが、噂はかねがね聞いておりました。パクリじゃんとか思いつつ、あのビジュアルは正直アガる。超かっけぇ。
 おまけで紹介されてるタイトルが『新・キング・オブ・トーキョー』。『シンゴジラ』と『キングオブモンスターズ』そのまんまなので笑った。節操がねぇw
 てか、この企画、『勉強』と絡めた方が良かったのではないか。リズヘッドのボードゲーム好き設定、最近生きてるのかよく分からないんですが

『アンデッドアンラック』

 扉のゾンビメモ楽しい。楽しいけど、数字とかタトゥー、再生しない傷とか「ここ気になるよねぇ?」と作者の顔がチラつくので主張しすぎな気もするw
 本編。 “あの能力で体術極めたらムテキじゃない?” この発想ですよね。本作の強みは。1つの超能力に対して「じゃあこういうのは?」とアイディアを理屈で詰めていく。そこが好きです。今回のクライマックスも実験、調査になってて面白かった。毎回セクハラになるのは正直アレだけど、救命行為だから仕方なく、と言い訳を用意してるうちはまだ安心でもあるのかな。あそこでニヤつくのとか軽くアウトな気もするけど。
 法則性を見出すことで予測し、結果としてコントロールする。人工呼吸の事実を知った瞬間に不運が発生したのは偶然(漫画的演出)だよね。彼女が認識することがトリガーとかそういうことじゃないよね。まぁ、寝てる間に触ればすぐに確認できることだからわざわざ説明するまでもないってことなんだろうけど。
 とにかくその実験精神が面白いんだけど、海底火山のくだりは彼女、普通に死んじゃわないか心配w 助かる保証なくない? 大丈夫だったのかしら。何もない海上なので海底火山だと読めたってのは分かるけど、あの噴火の中で彼女が無事ってのはかなりラッキーに頼りすぎな気がする。
 あと、パイロット斬る場面で彼女を抱き抱えてるんですが、普通に頬が触れてる気がする。海上、空中で不運が発生したらかなりピンチな気がします。頬が触れる程度だと大した規模じゃないから無視しておk、みたいなノリなのかしら。

『アクタージュ act-age』

 天使とか黒山の話に興味がないアラヤがマスコット的になってるのは楽しい。何よりルイレイに「ジョバンニ」って呼ばれてるのが可愛すぎてヤバい。萌える。まぁ、ルイレイの2人がって話なんだけど、化学反応として、触媒としてアラヤの魅力でもあると思う。
 映画館とは喋れない場所なので、主演女優にとっては心の中で自己対話する場所という解釈は面白かった……と思ったら違った。クッソべらべらと喋りまくるじゃねぇかコイツ(アラヤ)。バカかよ。だから新宿行きたくないんだよなぁ(今は関係ない)。普通に試写でいいし、業界用のDVDとかでいいじゃん。マジ意味分かんない。仮にも業界人が映画館来てしたり顔でべらべら喋り倒すとかストレスでしかない。高貴なお方の解説は価値が高いので映画館で喋ってもむしろありがたいでしょ、とでも言いたいんですかね。うっざ。上映終わったらすぐ清掃入るんだからとっとと帰れよ。わざわざ場所が特定できるシネコンでやるべき話じゃない。もっと抽象的な扱いだったら「しばらく上映がないのかもね」とか何とでも言えるけど、ここTOHOシネマズ新宿ですので。
 ショックというか失望がすごい。よくラブコメ作品で映画館デートするときに映画も観ないでべらべら喋ったり2人でイチャイチャしてる描写がありがちで、あれも相当ストレス溜まるんですけど、仮にも映画を題材にした作品で……。
 成長プランはちゃんと「デスアイランドはつまらない」を前提に理屈を立ててて面白かったけど、上映後にいつまでも座って偉そうに講釈述べてると思うとなぁ。帰ろうよ。その話帰り道でいいよ。そもそも稽古場のDVD鑑賞でよかったじゃん。有名人を含む団体で激混みのシネコン来てやる話じゃない。映画好きへの目配せみたいなのが滑ってる。

ゆらぎ荘の幽奈さん

 サブタイ「コガラシくん襲来」で笑った。本編読んだらマジそのままの意味で逆に意外w
 本編。クリスマスだかクリスマスイブ。狭霧とのデートはどうなるのか気になってしまうんですが、それどころじゃなくなるので逆に平和。何の襲撃もなかったらコガラシくん、デートをキャンセルくらいしそうだし、狭霧もそれを喜んで受け入れそうだけど、それを知った幽奈さんは超ダウナー入る……とかありそうw(幽奈さんのめんどくさいメンタル好き)
 ということでコガラシくん襲来。予告があった通り酌人パパ。ちなみに呑子先生はパーティーの買い出しに出かけてて不在。ここ掘り下げられるんじゃないかと常々期待してますが、意外とないですね。今回がどこまで長編になるか分かりませんが、コガラシ幽奈以外の話を入れてくるか怪しい気もします。
 ちなみに、コガラシくん(霊体)が全裸キャラ。最近アンディ、ババと全裸キャラが人気ですが、コガラシくんも参戦。アンディは日和ってズボン穿き出したので今がチャンスだ!!(何の)
 とにかく、醸之介の作戦はコガラシくんへの憑依。霊媒体質なのでそれも可能。本作のバトル長編としての歴史は常に「最強キャラであるコガラシくんをどう攻略するか」について試行錯誤するものでした。やってることは完全にギニューの「チェーンジ!!」ですね。コガラシくんの弱体化と自身の強化を同時にこなすので非常に合理的な作戦だと思います。ギニューと違って「体を使いこなせない」ってこともなさそうだし。
 対コガラシシミュレーションのアイディアとして面白いってのはもちろんなんですが、今回大事なのはそれよりもコガラシくんの霊体化という方ですね。当たり前ですが、幽奈さんの悲哀を彼が追体験することになる。
 前話の感想で浮いてる者と、地に足着いてる者の対比の話しましたけど、今回でもそれは続行。ただ、今回はコガラシくんが霊体化したことによって、敵のみが地に足着いてて、味方サイド(バトル要員)は全員宙に浮いている、という絵が印象的に描かれる。呑子先生と仲居さんをこのバトルから除外したのは強すぎるからと話がややこしくなるから、コガラシラブ勢だけを集めたい、という事情が第一だと思いますが、それと同時にこの2人はバトル時に宙に浮かないからでもあると思います。呑子先生はすぐには浮かないと思う。
 コガラシくんも霊体化したけど、敵の醸之介も霊体化。とりあえずの目標は彼を成仏させることになるんだと思います。あくまでも「成仏」がテーマなので、幽奈さんの告白と不可分ですね。今週から新章スタートって区分はあまり適切ではない。
 かるら様とか、バトル漫画的な修行回を丁寧にやった割に活躍できなくて可哀想でもあるんですが、やはり今はコガラシ幽奈の2人の物語がメインなのでしばらくは我慢、ということなんでしょうね。パンダマトラとタッグ組んで戦うのとか超見たいんですが、今この話をやってる最中にかるら様が大活躍してハッピーエンドはちょっと話の筋が通らない。
 あんま本筋とは関係ないんですが、コガラシくんの “ここでケリつけねぇと 宵ノ坂醸之介は絶対にまた強くなって…” というセリフ。完全に「殺し」を覚悟したものですよね。もちろん殺す肉体は自分だし、醸之介は霊体化してるので一般的な殺人とは少し違うんですが、ここまで殺人を意識させるのは珍しいかなと思います。殴って強制成仏ってのは本来ならいつもやってることなんですが。
 んで、コガラシイズデッドで終わり。こっから何らかの理屈をこねてコガラシくんの肉体を取り戻す話になるかもしれないんですが、女たちを守るため、幽奈さんの成仏を見守るため、というのは未練として充分だとも思います。もちろんコガラシくんが死ぬのは嫌なんですが、幽奈さんとの物語を考えると彼が霊体化するのは割とアリな気もしてしまう。あと、セコいファン心理としては「そうすれば幽奈さんの未練延長じゃね?」とか考えてしまうw
 あと、コガラシくんが自らの意志で最強の肉体を捨てる、というのは宮崎暗黒未来編での霊力がなくなるくだりとも近いのかなと思います。コガラシくんのドラマを本気で突き詰めると彼が「最強であること」の放棄が不可欠。当たり前ですが、強いからコガラシくん素敵ってわけじゃないよね。
 コガラシくんの死がどこまで確定なのかまだ分かりませんが、ジャンプの主人公で死ぬのこれで何人目だろうか。そんなに珍しくないですよね。臨死体験を通り越してマジで死んだ人とか普通にいますし。虎杖とか。大丈夫だ、ドラゴンボールで生き返る(史上最も有名な死亡主人公)。

ブラッククローバー

 ユノも死んでて笑った……と思ったら死んでない。瀕死と死亡の線引きがめちゃくちゃシビアな話であった。『ドラゴンボール』で例えるなら世界樹魔法はあくまでも仙豆であってドラゴンボールではない。
 ダブルメガネが復活するのとか割とマジで衝撃だったんですが(やられっぷりが凄惨だったので)、今回分かれ目となったのは攻撃を受けてからの時間なんですかね。死にきる前に世界樹魔法が発動すれば、という話。この手の悪役が無双する展開で、都合良く見逃してもらうと読者は萎えがちだと思うんですが、ちゃんと殺した、間違いなく死ぬはずなんだけど、世界樹魔法が時間差で発動したので死にきる直前に(一部を)助ける、というのは面白い落とし所だと思いました。もちろん「完全に死ぬのを確認しろよ」って話にもなるんですが、ダブルメガネやユノの絵面を見たら確認しないのも責める気にならないと思うの。
 んで、残りの王冠2人が登場し、それぞれの目標が明らかになってエンド。ヤミ団長は頼れる脇役なので成長を繰り返すってイメージもないので強敵との対決は楽しみです。いや、厳密に言えば全然成長してるんですけど。限界を超えるのが日常なので。

センターカラー『将棋道中膝栗毛』千木チキ

 手塚賞準入選受賞作。「入選」と「受賞」って並列に使っていい言葉なんだっけ、とか変なとこ気になりました。手塚賞に準入選、手塚賞を受賞は分かるんだけど(どうでもいい)。
 タイトルの通り将棋。将棋漫画多すぎるのでビビる。野球漫画よりも確実に数あるよね。ここ数年のジャンプだと。
 エド時代だけど、トラクター。ここらへんの何でもアリですね。絵としては意外と違和感がないってのも不思議ですw あの木製トラクターのデザインとかちょっと心躍ります。
 木製トラクターもそうなんですが、全編を通じてビジュアルの魅力がすごい。将棋をバトルに見立てる演出自体はまぁ割とありがちなんですが、そこでの絵ヂカラですね。説明パートも本来は退屈になるんですが、魅力的な絵が置かれることで説明がエンタメ足り得てる。
 まぁ、冷静に考えると真面目くんと天才農民がコンビを組む必要性がないというか、農民1人でやっても普通に何の波風もなく勝ってたよね? と思うのでそこはちょっとアレだと思う。真面目くんの真面目戦術があるから一流相手にも勝てた、みたいな部分が弱い。真面目くんの将棋を引き継ぐくだりとかすごい面白いんだけど、イチからやり直しても普通に勝ったとしか思えないので「あの2人だからこそ」がない。努力と才能をテーマにするのは大好物なんですが、その割には天才がただ強いだけの話だったように思えてしまう。努力を重ねた凡才に何も良いところがないので泣ける。ホントは将棋にそれほど興味のない農民をコントロールして将棋を指せることが出来るのは虎ノ助だけとかなら分かるんだけど、そんな感じもないので、農民だけでいいじゃんってなってしまう。
 終わり。話の筋としては解せない部分もあるんだけど、将棋指す場面のビジュアルとか本当に魅力的でしたね。将棋を指す際の絵の迫力で各キャラの実力差が感覚的に分かるのとかホントすごかったと思います。あとちょっとした回想の場面も好きでした。

『AGRAVITY BOYS』

 扉かっこいいので笑った。何気にエイリアンのビジュアルもはっきり見せちゃってるのですねw
 ちなみに増ページ。先週も書いたけどカラーで良かったと思うの。次次号以降に期待。
 本編。クリス不在でどうなるか心配してたんですが、代わりにサガがバランサー、ツッコミとして機能するのですね。ツッコミがやや乱暴になってるのが異常事態ならではの味わい。
 クソダサ決めポーズで笑ったんですが、しっかりルーティンとして機能してるので意外。ギャグかと思ったら大真面目に役に立つ奴だったとは……
 いつの間にかババが服着てるのですが、水泳のくだりでまた脱ぐので安心でした。安心とは。
 神として崇められるクリス。イウォークとC-3POの奴だ。先週クリスが行方不明になる場面、クリスが優しさを見せたのが失敗だった……とか思ってたら何の問題もなく優しいからこそ仲良くなれた、という裏の裏は表みたいなオチ。
 スペースエロ本が役に立つのも意外だったし、大オチとしてババの股間を隠してたいきもの大図鑑が再び出てくるのとか面白かったですね。使い捨てのギャグじゃなかったんかいw

『ミタマセキュ霊ティ』

 蓋を開けてみればバレンタイン。今週のジャンプでバレンタインネタやったの、読者プレゼントと週ちゃん、そして本作だけですね。細かいページだとまだありますが。
 ハゼレナが怪しいのでミタマがストーキング。 “彼氏でもできたのだろうか?” という最初の疑いが割と正解をかすってるので笑いました。2度読むのは大事だなぁ、と改めて。
 あくまでも心配なのでストーキング。彼氏疑惑について “そういう年頃だ それなら何も心配は要らない…だが” というスタンスなのが良い。紳士的というか、年上男性キャラとして良識的。それでも心配してしまうのは “表情が暗すぎる” ってのが良いですよね。あくまでも重要なのはハゼレナの表情。幸福度の指針というか、ミタマの行動原理として「守りたい、この笑顔」がある。
 こないだハゼレナの闇堕ちが描かれただけに心配が絶えないって土台もあるんですが、仲良くなった霊たちと敵対する、というのが盛り上がるというか熱い。ゾビロとの対決とか普通にかっこいいので笑った。ゾビロが戦闘モードに変身するくだりとか普通にアガる……けど天井が低いので折れ曲がるw
 ただ、ゾビロとの対決においてミタマが変身しなかった(泣かなかった)ってのが地味に感動的ですよね。強い意志を持って敵わない相手に立ち向かいハゼレナの元にたどり着く。倒すのではなく、ハゼレナに会うのが主目的なのと相まってうまい決着だったと思います。

『夜桜さんちの大作戦』

 もここ可愛い。埋もれたい。なんで顔があるのか分からないけど、顔の付近で埋もれて寝たい。
 太陽も一矢報いるけど、バトル的に活躍するのは翠。敵が味方になる展開としても熱いし、適材適所な感じもプロっぽくて良いと思います。
 からの家族の秘密。なるほど、ここで朝野家の話になるのか。家族がテーマなのが当たり前っちゃ当たり前なんですが、夜桜側のことしか考えてなかったので意外。意外でありつつド真ん中ストレートでもある。
 敵が実はスパイで名前は黒顔。朝との関連も匂わせる名前でありつつ、彼もまた父親であるという情報が加わるのが最高。太陽にとって父(家族)の真相を知るために立ちはだかるのが別の父ってのが熱い。 “子を殺された一人の父” と言っているので彼が太陽パパってことはないと思う。まぁ、解釈によっては成立するかもしれないけど。ダースベイダーがルークの父親を殺した、みたいな解釈。

ハイキュー!!』休載のおしらせ

 「急病」らしいのでビビる。ちなみに『ブラクロ』は次号休載です。お知らせがありました。やっぱり前もって休んでもらう方がこちらの精神的にもありがたいですね。

『ハイキュー部!!』宮島京平

 読切。出張。プラスで連載中の奴。たぶんいつか本誌に出張掲載するためか、プラスの特別編として掲載する予定だった奴を持ってきたんだと思います。たぶん。単行本のオマケにしては豪華すぎる?
 白状すると、プラスの連載が始まった際に数話読んだんですが、つまんないので読むのやめました。宮島先生過去に本誌に読切載せててそのときは普通に面白かったので「なんで?」と。
 まぁ、こういうことを書けるのも今回のが意外と面白かったからです。昔話パロディというスピンオフの中でもさらにスピンオフしてるのが良かった、のか? 最近ほとんど読んでないので分かりません。
 とはいえ、特別面白かったというとそんなこともなくて。『ハイキュー』って鳥モチーフ多いよね? とスピンオフらしい指摘を入れるくだりはマジ笑ったんですが、そのフリの部分で “『犬』『猿』『酉』…か…” とキジをわざわざ言い換えてるのでずるい。というかフリとして成立してない。『ハイキュー』の中でキジキャラ連れてこいよ!ってなっちゃう。桃太郎の3匹は十二支の鬼門の逆方向の3匹なので雉じゃなくて酉が本来は正しい……とかそういう話ではないです。「いやキジじゃん」ってなる時点でもったいないし、それなら「戌」「申」。
 旭さんが超ダウナーキャラに誇張されてるのとか良かったと思うし、「ウシワカはどの世界でも面白いな」とか思ったのでそこらへんは普通に良かったです。大王様はツッコミ適格あるから主人公も納得なんだけど、周りのオモシロに比べると大人しめだった気はする。最後に出てきたツムだとどうなったのか……とか考えちゃう。まぁ、鬼側にもツッコミキャラを配置したのは大正解だったと思います。そして、研磨の鬼は深キョンっぽくて可愛かったと思う。しりとりは許さないけど。
 あと、よく出張作品であるけど、「露骨にプラスの宣伝してみました」みたいな小ボケ、大体つまんないからやらない方がいいと思う。よくテレビで豪華ゲストが出演した際に司会が「いや宣伝かい!!」みたいなツッコミしてますけど、あれを面白いと思えないのと同じなのかな。逆に言うと、面白いと思ってる人もいるからやってるんでしょうね。私とは関わりのない話。
 今回最も秀逸だと思ったのは、ラスト。日向夏による “私の知ってるのと全然違ーう” 。桃太郎が違うってのと同時に『ハイキュー部』という作品に対するセルフツッコミになってて面白かったと思います。ああいうのが出張読切らしさだと思う。『ハイキュー部』のことがお馴染みじゃない読者の声の代弁。
 関係ないんですが、予告欄に次に掲載される『れっつ』の紹介が「春高ネタ総ざらい!れっつ419P!!」とある。『れっつ』が419Pも掲載されるのかと思って一瞬戸惑いました。百人組み手みたいな徒労感ある。

『れっつ!ハイキュー!?』レツ

 もう1つの春高編。ちょくちょく出てくるのは嬉しいんですが、本連載が再開することはもうないんだなと痛感しますね……。やっぱなさそうじゃん。
 1本目はトイレ。 “ちゃんとやんねん” をレツ流に料理……かと思ったけど主役はむしろ尾白だったのだと思うw 月島兄以来の逸材というか、「みーつけた」とほくそ笑むレツ先生のが顔が浮かぶ。顔知らんけど。
 2本目。田中先輩モテすぎの件。 “このハーレムラブコメ主人公野郎ォー!!!” と盛大にツッコまれるんですが、恐ろしいのはこの事実にレツ先生の超解釈が入ってない点。「その通りですね」としか思えないからすごい。そして、おそらくこのネタを描いた時点ではレツ先生も知らないだろうけど、あのハーレムラブコメ主人公野郎が未来でどうなったか、というのが今の我々読者にはもうひとつ味わいとして増しますね。 “そして刺されろー!!” とあるけど、刺されることもなく……くそぅ……。
 ちなみに、上目遣いの谷地さんが爆裂に可愛いのでやっぱり女性キャラは『ハイキュー』が最強だと改めて思いました。『ハイキュー』と『ゆらぎ荘』が終わったらジャンプから魅力的な女性キャラが8割くらい消失することになる(大げさ)。
 3本目。叶歌ちゃん再び。今春高編をおさらいしてる我々にとって「叶歌ちゃんどうなっちまったんだよぉおおお!!!」と心の底から叫びたくなる。こうなっててもおかしくないんだよなぁw
 4本目。赤葦に対して「隠れイタイ子」と指摘を入れるのが痛快。もちろん激しくデフォルメはされてるんだけど、「大体あってる」と言いたくなるようなバランスを保ってると思うんですよね。
 5本目。宮兄弟登場!! かと思ったら日向の空想上の宮兄弟でした、というオチ。このネタ、『れっつ』の日向像としてすごい分かりやすくて好き。『れっつ』の日向はこういうとこが可愛いよね。てか、『れっつ』だったら宮兄弟をあんな風に料理しててもおかしくない……というのがトリックの前提にあったと思う。伊達工に比べたら大人しいもんだろw
 6本目。『れっつ』らしいバレーシーン……かと思ったら実質的な主役は尾白であった。2回目。貴重な関西弁ツッコミ、というところに着目してるのが的確ですね。
 7本目。冴子姐さんの太鼓隊可愛い、からの角名柔軟性オチ……かと思ったらまたまた尾白。やばい、『れっつ』ワールドに振り回される尾白を延々と見ていたい……
 8本目。研磨のゲーム脳、からの『れっつ』的掘り下げ。2コマ目までは原作再現で、3コマ目から『れっつ』ワールド突入、というかなりオーソドックスなネタ構成なんじゃないですかね。『れっつ』ファンとしては「日向のキャラがまた1つ増えた」という部分も嬉しい。
 9本目。大将くんミカちゃんデート。やったぜ。春高編といえばこの2人欠かせないよね。マジ嬉しい。ミカちゃん超可愛い、好き……と思いきや大将くんも負けてない。この原作のエキスがデフォルメして描かれる。さっきも言ったけどこの「大体あってる」がギャグスピンオフの本質、というか『れっつ』が確立したスタイルだと思う。……まぁ、漫画界全体を語るほど詳しくはないのでテキトーですw
 10本目。兄姉妹会談。やはり『ハイキュー』女子は可愛い!!と言いたいところですが、ここは素直に「月島兄きた!!」という喜びが勝る。『れっつ』のMVPはお前だ……
 11本目。桐生くんをダシに研磨と虎。ラストの “どこの世紀末だ” というツッコミが絵のない文字オンリーで逆に笑えるんですが、トドメが冴子姐さんってのも最高。一番いかついの彼女なのではないかw
 12本目。小さな巨人登場……かと思いきや月島兄のターン!! 再登板嬉しすぎる。弟ラブネタも良かったけど、やっぱ虚言癖ネタも見ておきたいよね、という痒いところに手が届く構成。back to the basic。オチが原作再現のシリアス顔ってのも『れっつ』の伝家の宝刀ですね。あと、冴子姐さんがツッコミ役に回ってるのが個人的にはすごい刺さる。
 ラスト13本目。小さな巨人からの星海。原作にもある低身長コンプレックスを誇張してしつこいくらいに繰り返す。最後の昼神ツッコミが言葉に出さないだけ余計に辛辣に感じられて良かったです。ツッコミにしっかり個性があるのが良いよね。もちろん今週は尾白が最高すぎたんですが、他のツッコミキャラも魅力充分。
 終わり。まさかの7ページ、13本掲載なので『れっつ』ファンとしては嬉しすぎてションベンもらしながらむせび泣くレベル。相変わらず面白すぎる。春高編の濃いキャラをおいしいとこ取りしてるから贅沢なんですが、やっぱ連載で順繰りに見たいよねぇ。無い物ねだり。

『サムライ8 八丸伝』

 また桃太郎ネタやってるよ。ヤァネェ……って先週からやってるんですが。
 バトル的なワクワクも見せつつ実際は交渉。そして和解。イケメンワンコが仲間になるのは大歓迎なんですが、苺の星を壊す際にアタと連んでたから信頼できない……と不安になって読み返したんですが、あの場面、五空とアタは連絡してないのか? 分かりにくいというか、完全に誤解してた可能性。ここ1ヶ月すごい誤解をし続けていたかもしれないw
 ワンニャン同盟からの元の姿が見えるんですが、男前なのは分かるけどワンコのままでいてほしい……。ディズニーの『美女と野獣』のラストで「野獣のままのが可愛くね?」となるあの現象。

『ZIPMAN!!』

 サブタイ「VSドラゴン」じゃないんかい!! なんでや……と思ったらドラゴン瞬殺であった。煽るだけ煽ってスカシギャグって割には簡素で一瞬混乱したんですが、「ドラゴンの羽を得てる=あのあと普通に勝ちました」という手際は見事だったと思います。決め絵のかっこよさがそのまま説明になってる。
 ただ、ドラゴンが「弱点」の話をしながらスカシだったのに、その後の勇者が同じように「弱点」と言い出すのは二度手間侍。読みにくいというか、普通に良くなかったと思う。スーツは暑い、というヒーローショーみたいな理屈を持ってきたのは面白いんですが、ドラゴンのくだりはいらなかったかな。あの弱点をドラゴンに聞いた、とかならまだしも。
 そんな暑さに耐え抜くとどうなるか、スーツが溶けて完全融合する、という理屈も面白かったです。詳細は説明は今後あると思うけど、「全融合」という漢字3文字で何となくは分かるバランスが良い。

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 バレンタインということで投稿コーナー。ネタハガキ東西戦。「未だ誰もしたことがないチョコの渡し方」。
 ネタハガキ東西戦が月イチ企画になるそうです。ありがてぇ。おげんき校長も草葉の陰で喜んでることでしょう……(死んでねーよ)。
 てか、よく考えたら記念日と東西戦が関係なくなっちゃってるので途中から参加した人は「なんで?」となるかもしれませんねw
 ちなみに、次回3月のお題はタイムカプセルの一文。ハガキ限定でタイムカプセルなのでイラストも相性良さそうですが、文字ネタ限定です。

 ネタ。個人的には西軍の最優秀賞がすごい好き。「渡し方」の斬新さで群を抜いてたと思います。気化して届ける発想はなかったw
 せっかくのハガキなのでイラスト系のネタはやっぱり良いですよね。ほぼ文字なしのネタとか光ってたと思いますし、イラストと一言みたいなネタも大喜利に慣れてる感じがして強い。手練れが集まってきてる感。最後の最後に「メッセージを解け」が来る配置も良かった。謎解きの内容が『約束』なのもジャンプ感ある。イーピャオ、答えを書くべきか悩んだと思いますw
 逆に文字ネタ。東軍最優秀「着払い」がたった3文字なのでかっこいい。シンプルでも面白ければいいんだよ、というストロングスタイル。「投擲で」も同じで、面白いこと言ってますよ、という圧がないのが逆におかしい。
 「はじめてのおつかいスタイル」とか説明が長いのも独特の味わいあるんですが、妙に達筆なのも相まって好きです。イーピャオがハガキにこだわるのも納得。映像が頭に浮かぶようなネタなのもポイント高いと思います。あと、これが一番断りにくいw
 「ケツはさみコプター」とか「バレンティン」とか渡す人がもはや女性じゃなくなってるのも本末転倒で好き。乙女が渡し方の独自性に気を取られすぎて一番大事な部分を見失ってる感。遠くで見守りながら「……あれ?」と気づいてそう。
 ネタハガキの4分の1くらいのスペースを費やしてるイーピャオ&村越コメントも凝ってる。「ギトギトのスープ」はネタ自体も面白いんですが、2人のコメントも秀逸でより面白くなってたと思います。乙女を貫き通すイーピャオと、「そこ切り取る!?」という角度の村越。

次号予告

 『ゆらぎ荘』4周年なので、何もなし。あれ……
 実際は『アクタージュ』が2周年で表紙と巻頭。予告ページのコンセプトがアカデミー賞になってるのがタイムリーですね。今週の月曜がジャストタイミングなのでホントなら先週の予告でやってほしかったところですが、まぁそんなネタよりも『鬼滅』が優先されるのも分かります。
 そんなアカデミー賞の話(脱線)。『パラサイト』激熱でしたね。マジ面白いので未見の方は是非。あとパフォーマンスではエルサ軍団とか絵面として面白かったです。「松たか子そんだけかい!」ってなったけど人数的に仕方ないですね。「私吹替とか関係ないんで」と上空から歌うオーロラも笑えました。なんですが、個人的にはやっぱエミネムの登場が嬉しかった。やっぱかっこいいよなぁ。セレブたちが嬉しそうに体揺らしてるのも眼福だし、スコセッシがつまんなそうにしてるのも最高。not cinemaならぬnot music。

目次

 ジャンプマイベスト3。ミウラ老師の「よく食べるカップ麺」。すげぇ漫画家っぽいネタ来ましたね。やはり実際にもよく食べるのでしょうね。ちょっと週ちゃんっぽくもある。
 詳しくないのでどれも知らなかったんですが、2位の欧風チーズカレーのカップヌードルはすごい気になる。欧風カレー好きなんですよね。あれホントおいしい。日本のガラパゴスカレーかインドカレーしか知らない頃に食べてマジ感動した覚えがあります。まぁ、なのでわざわざヌードルにしなくても……とか少し思うんですが、美味しそうなのも間違いない。カレーメシは食べたことないけど、ちょっと作る行程(グチョグチョ感)に抵抗がある。それならヌードルのが良い。

上京してから田畠師匠には本当にいつもよくしていただき大変感謝しております!涙
(『魔女の守人』)

 師匠呼びきた。今時こういう師弟関係、システムがあるのだな……とちょっと嬉しくなってしまう。

ここにコメントすることが、ちょっとした夢でした!さてなんて書こうかな…!
(『将棋道中膝栗毛』)

 書く前に終わっちゃったよ!! というギャグ作家特有のカマシだと思うんですが、「既に連載のこと考えてるんで」と自信を見せてるという解釈もできると思うw

カレーヌードルのスープにじゃがりこを浸すと超美味しいです。特許取ろ
(『僕のヒーローアカデミア』)

 ミウラ老師おすすめの欧風カレーヌードルにじゃがりこを浸せば、カレー屋でお通しとして出てくるジャガイモの再現になるのでは……。すごいシンクロだw
 とはいえ、この手のグチョグチョにする系ちょっと抵抗あるんだよなぁ。じゃがりこだったら浸しても堅さキープでディップ感覚なのかしら。ならやってみたい。

ワイヤーの動きをイヤホンのコードで使って検証してたら断線しました。
(『呪術廻戦』)

 取材費としてワイヤレスイヤホン買おうぜ!!
 というのは冗談ですが、こういう一手間があるから『呪術』は面白いのだなぁ、と真面目に感心しました。

原稿用のシャーペンにはDr.Gripシリーズを愛用しています。PILOT大好き! <しろ>
(『アクタージュ act-age』)

 長年使ってるとグリップの部分に謎のヌルヌルが発生して気持ち悪い(Dr.Gripあるある)。

描いてみると尾白アランが好きなんだなという気持ちに気づきました
(『レッツ!ハイキュー!?』)

 恋ですね。

映画クロースの、まるで3DCGの様な手描きのアニメーションに感動しました。 <彰>
(『サムライ8 八丸伝』)

 『クロース』マジで面白いからネットフリックス加入者は是非!! オスカーでは『トイストーリー4』に負けちゃったけど、個人的には断然『クロース』派。マジ眼福でした。

愛読者アンケート

 読切についてと、たまにある最近のジャンプについて。最近のジャンプが面白くなってきたかどうか。強いて言うとつまらなくなったかもしれん。最近の終了作品と最近の新連載を比較した場合。
 細かい印象の質問。それぞれ連載作を3つまで選べる。せっかくなので本気で答えます。
 毎週楽しみにしてる作品。『ゆらぎ荘』『ハイキュー』『呪術』。
 絵柄が好きな作品。『ゆらぎ荘』『ハイキュー』『ヒロアカ』。
 ストーリーが好きな作品。『ゆらぎ荘』『ブラクロ』『約束』。
 ギャグが好きな作品。『ゆらぎ荘』『呪術』『ミタマ』。
 とにかく絵が上手いと思う作品。『ゆらぎ荘』『ハイキュー』『ヒロアカ』。好きな絵柄と別個の質問なのが意外。主観評価と客観評価を求めてくる。
 最近面白くなってきた作品。『ゆらぎ荘』『ハイキュー』『ONE PIECE』。
 最近読まなくなった作品。ない。
 最近周囲でよく話題になる作品。『ゆらぎ荘』『勉強』『鬼滅』。うちのコメ欄だとここらへんだと思う。
 ……全部『ゆらぎ荘』『ハイキュー』とその他1本で考えた節があるんですが、まぁ仕方ないです。ぶっちゃけギャグに『ハイキュー』入れてよかった気もするw
 てか、あれですね、「バトルが好きな作品」がないのが意外ですね。その場合『ゆらぎ荘』『呪術』『ブラクロ』になります。どこを切り取っても『ゆらぎ荘』が好きすぎる。「キャラクターが好きな作品」でも「目次コメントが好きな作品」でも『ゆらぎ荘』。

総括

 今週も少し早めに終わったんですが、やっぱ火曜24時の壁は大きいです。結構急いだつもりだし、中盤に『ゆらぎ荘』があったのもペース配分的にやりやすかったんですが、それでもダメかぁ。まぁ、読切多かったから仕方ないのかな。週ちゃんも投稿回でしたし(自分に甘い)。

 今週のベスト作品。これは『呪術』。いろいろ面白いのはあったけど、『呪術』のワイヤーアクション(意味違う)が圧倒的でした。
 次点は手塚賞読切と『れっつ』。

 今週のベストコマ。『呪術』より、虎杖と鵺のコンボで達磨を縛り、虎杖が大きくスイングするコマ。三次元アクションとしてあそこマジ絶品でした。

 最後に今週のベストキャラ決めます。こちら。

  • 尾白アラン 『れっつ!ハイキュー!?』
    • 月島兄みたいな大映しの活躍はなかったんですが、月島兄の後継者たる素質をたしかに感じる。尾白祭りを見たいので、また『れっつ』の掲載お願いします。

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鬼滅の刃 19 (ジャンプコミックス)

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れっつ!  ハイキュー!? 7 (ジャンプコミックス)

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  • 作者:レツ
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2018/10/04
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ボルカルス (Kaiju on the Earth)

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