北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2020年24号の感想

週刊少年ジャンプ(24) 2020年 6/1 号 [雑誌]

 最後に『ゆらぎ荘』、しかも週ちゃんは投稿回。終盤のカロリーが異常。

表紙

 新連載。ジャンプ内ジャンプというギミック。地味に「新連載3連弾第1弾」になってるのが笑える。やっぱ1弾のが良いのか。そりゃそうか。

読者プレゼント

 制作者は東。「すゑひろがりっす」。芸人のコンビということは知ってる。ぼんやり知ってる。名前は知ってるが実態はイマイチ、というレベル。たぶん古語とか使うタイプのコンビなんだろうな、とこんなページから芸人のことを知ろうとしてるのもおかしな話である。なんか失礼な気がしてきたw
 どうでもいいけど、常連のモデルが2人揃い踏みなのでちょっと豪華感ある。いや、豪華なのかは知らんけど、珍しい。

巻頭カラー『タイムパラドクスゴーストライター』市真ケンジ 伊達恒大

 新連載。作者はそれぞれ原作と作画。
 タイトル。前からそうですが、タイトルに中黒・を付けないのが一般的になってきましたよね。映画のタイトル、邦題でもその傾向はあるらしい。文字数で言ったら結構な長さだと思う。
 表紙にもあったジャンプ内ジャンプ。10年後のジャンプ24号。『ボーンコレクション』は連載開始の号数が急遽変更になったんですが、危なかったですねw 本作の連載開始が2作目だったら差し替えが必要だった。間に合わないのかな? こわい。
 本編。序盤、丁寧に漫画家漫画としての説明をこなすので驚いた。『バクマン』で聞いた説明だけど、まぁあれも結構昔の作品だし説明は必要か。漫画家漫画自体はジャンルとして普通にあると思うし、その中で少年ジャンプってだけだし。スポ根的なアプローチを見出したのは『バクマン』が偉いと思うけど。
 んで、本作。24歳。金なし。年齢設定が新鮮。漫画家を目指す話としては金銭面も大事なファクターですよね。誠実だと思う。若干担当が悪人としてデフォルメされすぎててアレだと思うけど、まぁ主人公も割と演技が極端なところあるので(これはたぶん伊達先生)、作品全体にそういうノリなんだと思う。
 10年後のジャンプ。その新連載がめちゃくちゃ面白くてアイディアを拝借……ではなく丸パクリ。ここで一旦ジャンプを見失って「なんだ夢か」と勘違いするのが良かった。あり得ないことですので幻覚と勘違いするのは当たり前だし、幻覚だとしたらあの漫画のオモシロは自分の脳味噌から生成されたもの、と結論づけるのも納得。徹夜明けの絶望なのでフラフラするのも分かるし、あそこで丸パクリする彼のことを責める気にはなれない。夢で面白い話見たらそれは自分のものですよね。
 あと、地味に一晩でネーム描き上げる、という物量としての彼の手柄が事前に明示されてるのも良い。たぶん徹夜で描いた方はつまんないんだろうけど、それでも一晩で描き上げたのは大したものだと思う。それなりに書き込んであるタイプのネームっぽかったし。なので、あの10年後の新連載の丸パクリで、作品はラストの少女の成果だけど、あれを一晩でネームにして編集部に持っていけたのは彼ならではの成果。ちゃんと彼ならではのスキルと頑張りがあるのは良かった。
 偉い人が読みさえすれば必ず認めてもらえる奇跡のネーム、というのは正直怪しい。この手の「良いもんは良い」は幻想……は言い過ぎだけど信じすぎるのは危ないと思う。あと10年後のジャンプの新連載に過ぎないので、その作品がたまたま神初回だった、というのも偶然が過ぎるというか納得までに1つ壁がある。10年後のジャンプにおける『ONE PIECE』的作品を初回から読み返したとかなら少しは分かるけど。劇中でも言ってたけど、才能の有無なんてそう簡単には分からないんですよ。それなのにあの漫画読んだら「うんオッケー」となるのはちょっと都合が良すぎるというか。別の編集がこっそり読んで「僕の元で続けて」となるならまだ分かるんだけど。
 んで、作品のアイディアが盗作疑惑。世に出してないのにパクられたってなるのも結構ヤバいパターンで精神状態疑った方がいいと思うんですが、彼女は彼女で割と病んでてもおかしくない状況だったのでギリアリ、なのか? 不登校なのにセーラー服着てて少し謎です。引きこもりのくせに小綺麗すぎんだろ、というツッコミは野暮なんだろうけど。
 あと、ラストの「継続」が普通に意味分からないのでアレ。まぁ、今後読み進めると定番になって意味が分かる奴なんだろうけど。
 終わり。タイムスリップ系と聞いて『ゆらぎ荘』と話被ったら殺す、みたいな産後の獣みたいな心境になってたんですが、大丈夫そうなので安心です。
 あと、タイトルにもあるタイムパラドクス。ホワイトナイトが2020年に掲載されちゃったら10年後の新連載はなくなるので、そうすると2020年の主人公は丸パクリすることが出来なくなり親殺しのパラドクス。とはいえ、ぶっちゃけこの手の話って作品によって設定が違うので「この作品はそういう設定なんだ」みたいな感想になるしかないんですよね。『アベンジャーズ エンドゲーム』で「『バックトゥザフューチャー』は嘘だ」と言われても「いや知らねぇよ」としかならない。「はいはい『ドラゴンボール』方式ね」と受け入れるしかない。本作もそうです。どういう理論になるのか楽しみではあるけど、結局はお前次第だからな、という引きの感情もある。

約束のネバーランド

  “今更母親ぶって” この毒づきが良かった。こういう悪意の精度で作品の説得力が増すと思う。最初にこのセリフを置くことによって、本話はママが母親になる話、と1話全体をパッケージしてるのも良いよね。続き物だけどやっぱ独立した1話の積み重ねですので。そういうの好き。
 母親らしい行動とは何か、をひたすら繰り返すことになる。身を挺して子供を守るも分かるし、抱きしめて愛を伝えるのも分かる。そこまではよくある綺麗事って感じでまぁ分かるんだけど、最後の最後に “行ってらっしゃい” を持ってきたのが良かった。地味で、それ単体が母親の本質と言えるものではないんだけど、エマたちとの関係性において最も重要なセリフだった気にもなる。「もしもの私達」って表現出てきたけど、暗黒のルートからようやく抜け出した、というカタルシスもある。
 死ぬ間際、主人公のエマではなくレイが、というのも良かったよね。まぁ2人のことを考えたら当たり前っちゃ当たり前なんだけど、2人の蓄積を考えれば考えるほど、何てことない言葉のやりとりに感動してしまう。

ハイキュー!!

 ボクトビーム、ツムサーブで絶望かと思ったら星海の “俺に来い” 。そんでタイトル「一番乗りの男」ドーン。本日の主役はこちらの方です、と雄弁に語るオープニングで絶頂ですわ。前回までの主役たちを受けての今回の主役、というスイッチが良い。ほんと『ハイキュー』はこういうのがうまい。絶品。1話ずつが独立した完成度。
 からの元祖小さな巨人に決めゼリフを吐かせての星海の背中。絶望的なまでの身長差を見せての “平等だ” 。直前に活躍した昼神がコマの中央で慎重格差のトップに君臨しつつのあのセリフ。てか、吹き出しの意味までもが絶妙ですね。
 そして本日の議題、ブロックアウト。事前に端から見てた巨人と日向がブロックアウトと見切る場面があり、巨人は例のセリフを吐き、いよいよ日向。日向はブロックアウトという発想を持っていて、本来なら正しい判断も出来るので当然今回も……となるが、同じ二代目小さな巨人予備軍だった星海も同じ発想に行き着いているので、さらにその先。ぶっちゃけ結果だけ見たら裏の裏は表みたいな話でそれほど面白くはないんだけど、その道中、キャラの因縁、配置が最高なんですよね。からの日向がギャグ顔になるのも間が抜けてて好き。「ドドンッ」のコマ割りで星海に置いてかれた一同の顔を見せるのも痛快w
 からの、いつぞやのライターさん出てきて笑った。あかねちんも可愛いんだけど、「お前もいるんかい」の衝撃が強すぎてw ちゃんとあの件について反省してるのが良かったですね。勝手なドラマの押しつけってのはいろんな場面で発生しがちだから私も意識していかないとなぁ……となりますよね。いわゆる感動ポルノ的な話ですので。

『森林王者モリキング』

 新キャラのマキリオーカ。帽子を被ってるから虫ですね……とか思ってたら名前がもろにオオカマキリなので笑った。というか普通に感心してしまった。うまいじゃないか。このレベルで今後も続けられるのか心配になってくるレベル。修羅の道じゃない? 大丈夫?
 てか、女の子キャラが多いのにもビックリですよ。女子率たけぇ。まさか今週の新連載で伊達先生が割と控えめだったのに(たぶん次回以降いつも通りだと思うけど)、まさか長谷川先生が美少女キャラ打ち出してくるとは。全裸を煙で乳首隠してる……。
 からのバトルかと思ったら、論戦で終わり、不戦勝なので笑った。肩透かしが過ぎる。てか、どこから来たのかも分からなかったし。
 ただ、敗因であるバイトを口実にその場を立ち去る、ってのがうまかったですね。悔しいけどバイトは行かなくちゃ……という悲哀w

ブラッククローバー

 チャーミー。チャーミーの相手として、テーマとして美醜を持ってきたのが良かった。ちゃんと食との結びつきもあるし、さらには相手の髪魔法をパスタにして食べる、というダジャレ的な発想も最高w それぞれバラバラになってもおかしくないネタの連結が見事ですよね。美容のために食を否定する、とかチャーミーの相手としてふさわしすぎるので感心しました。まぁ、最後のチャーミーの魔法が一撃必殺すぎてバトル的な攻防、展開が分からないタイプだったんですが、とはいえチャーミーのバトルはこんなもんなのかなとも思う。あんま一進一退するタイプじゃないし。今までの感じからして。
 チャーミーが変貌、痩せるんですが、その姿に対して美しいとか言わなかったのも良かった。それやっちゃうとテーマがぶれますからね。結局痩せた方が美しいんかい、となったら台無し。
 魔法じゃないけど、髪の個性だと『ヒロアカ』の映画にいましたね。あれだと常闇くんとバトってました。あれはあれで美しかったです。まぁ、あの映画はショタが一番可愛いんですが。

センターカラー『鬼滅の刃

 最終回。カラー3ページからの増ページ。いきなり学園生活始まるので爆笑しました。『エヴァ』だ。『エヴァ』最終回だ。おめでとう。
 まぁ、最終回発情期を発揮してその子供(子孫)が出てくる最終回、という意味では『BLEACH』も近いんですかね。一応本作では輪廻転生ということで死んだあとも幸せに暮らしましたとさ、的なハッピーエンドが言いたかったらしい。これに関しては正直なところ疑問はある。死んでもおk、死後の世界やら何やかんやで幸せになるからおk、となっちゃうと死の扱いが軽くなるのでちょっとどうなのかとは思う。優しいのは分かるんだけど、死者の扱いだったら前回の墓参りの方が良かった。せめて転生するなら子孫を残せた人だけにするとか。まぁ、それだと死んだ人ほとんど救えないので今回の目的と矛盾するんですがw
 てか、最初に出てくるから忘れそうになったけど、カナヲだけ性別変わってるのが謎い。いや、個人的には全然好きなバランスだし、何ならイノスケ女の子になってほしかった。いや、女装でもいい(どういう理屈だよ)。てか、カナヲが男になってねずことイチャイチャするのはほとんど百合なのでそれはそれでおいしいものがある。やっぱ問題はイノスケで、除け者感あるのが少し可哀想。イノスケ好きなのに。
 前回「最終回って主人公走りがちだけど今回は入院中なので他のキャラがやってくるから新鮮」と書いたんですが、本当の最終回では炭治郎走ってるので笑った。ベタやんけw いや、転生というトリッキーなネタを放り込んできたからこそ内容はベタくらいがちょうどいいです。
 『鬼滅』キャラクタークイズ的にキャラが出てくるのはいいんだけど、炭治郎が最後に出会うのが煉獄なのでビックリした。そこなのか。まぁ、死者と仲良く出来るのが今回の醍醐味なのでそうかもしれないけど、三兄弟でワイワイやっててほしかった……ってそれは前回やったのか。そうか。
 んで、最後の最後に出てくるのは炭治郎ママ、というオチは非常に良かった。死者と共に過ごせて幸せ、という意味で一番なのはそりゃそうか、というオチ。ギャグとしか思えなかった警察がしっかり良い話に着地するのも見事だったと思います。他の兄弟どうしたんだよ、とか思うけど、そういう線引きし出すとまぁキリないというか……ごにょごにょ。
 終わり。『エヴァ』だったな……と改めて。『シン』のラストこんなんだったらどうするよ、とか心配になった。いや、実写の可能性もあるんだけどw
 終わり。最近のジャンプはどいつもこいつも終わりそうでヒヤヒヤしてたんですが、『鬼滅』が最初でした。いや、『勉強』という見方も出来るけど。その最終章ラッシュの中だと、本作は最終章と銘打たれなかったのが特徴じゃないかと思います。私が見逃しただけでそういうアオリついてるかもしれないけど。人気絶頂だったのもあるけど、「こっから最終章!」みたいな区切りの付けにくい最終章だったじゃないですか。そこは面白かったですね。なんかずるずると無惨と戦うことになって、そのまま。あの感じは珍しいんじゃないですかね。事故的に無惨戦始まるので事前に最終章って言っちゃうとネタバレになってしまうw
 終わり方に関しては、個人的にはもっとずるずるとエピローグやってほしい気持ちもあるんですが、まぁこれは性格の問題で叶わないのは分かってます。特に長期的なストーリーのない幸せな日常をだらだらと続けて、「いい加減もう飽きたね?」とうっすらみんなが感じ始めた頃に終わってほしい。まぁ、これ飲み会の話なんですけど。終わると寂しいんだよなぁ。

 お知らせ。まずは最終話の複製原稿を3,850円負担で応募者全員にプレゼント。要するに購入。これは新たなビジネスチャンスなのかしら。今後人気作が次々と終わると思うんですが、その度に売ってたら面白い。ただ、最終話ですので、厳密には炭治郎が出てこない。それはいいんだろうかw
 応募シートを切り取ると本編最終ページを損失する仕様なのですが、問題視された模様。公式ツイッターとか探してください。代わりの方法が告知されてるはず。
 あと、スピンオフ短編「煉獄外伝」。短期連載なのか読切なのかは分からん。正直煉獄は興味薄めなんですが、平野先生なので普通に楽しみ。義勇の奴面白かったです。良い意味で作者違う感じがあって好きでした。平野先生どっかでゲームの漫画化やってると聞いてたんですが、それは終わったのだろうか。始まったところまでしか知らない。
 掲載は「今後」とだけ。煉獄の出てくる映画が10月なのでそこにあわせる気もするが、ちょっと先すぎる気もする。てか、連載してないんだから吾峠先生になんか描かせようよ、とも。
 あと、次号以降、『鬼滅』のオリジナルグッズの抽選があるそうです。連載は終わるけど『鬼滅』バブルは終わらせないでぇー!! という気概を感じる。この飛ぶ鳥跡を濁しまくりな感じが超人気作っぽくて良いよね。好き。

『マッシュル -MASHEL-』

 心は折ったのでもう終わって次の話行くと思ってたんですが、続行。そう何度も繰り返しても単調だし飽きるだけなんですが、ちゃんと別の展開があるので良かった。前回は物理的に黙らせる感じでしたが、今回は心理的に迫る感じだったんじゃないですかね。サソリの件は正直「はいはいワンパンワンパン」となってしまって割と危ういんですが、一応サソリは主目的ではなく、とにかくクズの心を折る。一分の希望を見せてから、折る。からの “なんかカワイソウだし” も発想が意地悪なので好き。屈辱を与える方向に行ったのは別の意味で痛快。ただ、ブチギレ演出がかっこよかっただけに「いつ冷めたの?」みたいな疑問はちょっとある。全部相手への嫌がらせとしてやってるならいいけど、そこまで頭使うキャラのイメージじゃないのでそれはそれで疑問というか。
 マッシュの筋力でバックドロップ決めたら普通に首折れて即死な気もするんですが、さすがにそこは手加減したのだろうか。とはいえ、あすなろ抱き(古)からのバックドロップは好き。フリの段階で「似合わねーw」と騙される余地が1ミリもないんですが、それはそれで良い。

僕のヒーローアカデミア

 扉。ネイティブアメリカン(でいいのかな?)風の常闇くんカッケェ。たぶん縁もゆかりもないと思うんだけど、めちゃくちゃ似合う。よく思いつくよな、こういうの。すごい。
 本編。ちょっとシャドウの可愛いアピールが過ぎる気もするんだけど、相手が光を放つ天敵なのでまぁ分からんでもない。タクシーに乗り逃げ怒られてましたけど、シャドウちゃん的にもあそこに行くのは反対なわけで。
 てか、「炎=光」って発想、完全に『チェンソーマン』ですね。あっちだとバカの発想という扱いだったのにこっちでは大真面目なロジックとして受け入れられるから不思議。というか、作品の雰囲気に騙されまくってるんだなぁ、と自分の感性が信用できなくなるw
 んで、荼毘が「プロヒーローなんてこんなんもん」と揺さぶる。直接の暴力ではなく、人の心に闇を植え付ける感じが悪魔的。ホークスがダーティな仕事をしてきたのもそうなんだけど、ホークスがここぞの判断で出した指示が大外れに終わり、完全なる偶然で逃げれた、というのも精神的な追い込みとしてエグい。あそこでホークスがプロとしての矜持を見せるのかと思ったけど、ホークスは今回良いとこが一切ない。この追い込み、意地悪さが最高でした。だからこそ、それでもホークスを信じ続ける常闇くんの叫びが感動的。
 んで、マキア。忘れてたw 弔くん覚醒もやばいけど、それは同時にマキアに自由に指示出せるってわけでもあるのか。勝てる気がしないw 事前に味方サイドの巨人枠としてMt.レディ出してたけど、彼女じゃ勝てないよなぁ……と絶望。

センターカラー『Dr.STONE

 文明を武器にする敵、というのが新鮮。こちらより進んでるってのが絶望感ある。今まで科学やら文明やらで無双してきただけに、今までの戦歴がそっくりそのまま敗因になるような感覚。そして、敵のが進んでるなら敵のモノいただいちゃえばオイシイよね、となるラストも笑った。絶望してばかりでその発想に至ってなかった……けど極めて合理的というか、そりゃ実現できればそんなにうまいことはない。まぁ、全部自力で、全部ゼロから作り上げる、という理想が崩れてしまったのでそこは少し疑問あるけど、「人類が再び」という規模で考えれば味方も敵もないわけで、まぁアリな気もする。
 完全に格上の科学と戦う際、頼りになるのは、人。キリサメの投擲に関しては散々「そんなの無理に決まってんだろ」と思ってたんですが、今回「術」として扱われたのでちょっと笑った。少しだけ理屈通してきた感ある。無理なのには変わらないけど、当たり前にやってることではない、という認識が加わる。

『ボーンコレクション』

 変態兄貴、水着愛好とは別の変態に目覚めてるのではないだろうか。元からなのか知らんけど。あれは正直ちょっと羨ましいです。
 学校。この手の新連載が学校に行き出す展開に対しては毎回のように「また学校かよ」と文句垂れてきたと思うんですが、ちょっとこれは好き。うそ、大好物。クセの強いキャラたちが揃った上で一般人もいる学校でバトルとラブコメ繰り広げる感じ、すげぇ好き。闇堕ちしたりのちゃんとか良いアクセントになってるよなぁ。そういや、彼女にバレた件は根本的な解決まったくしてないまま放置ですからね。ああなるのも仕方ない。あなる。DNAに刻まれた『らんま1/2』好きを刺激する波動を感じる。右京派でした(聞いてない)。
 今週の骨。骨の名前出るようになりました。ありがたい。分からないんだけど。
 スイッチ。『スマブラ』システムの小ジャンからの空Nは笑った。このネタは長谷川先生が嫉妬する奴。完全二次元の動き、動作確認特有の間抜けさも好きです。良い、単純にギャグが強い。しょーもないことに全力になる女の子可愛いし、バトルも楽しい。私の好きな奴や……。『ゆらぎ荘』はナメてたジャンルが実はめちゃくちゃ理屈っぽくて好きだったパターンだけど、本作は逆に最初から好きな奴。『ゆらぎ荘』が終わったあとのジャンプも楽しめそうだ……と思ったけど『ゆらぎ荘』より先に本作が終わる可能性も大いにあるのだよな。こわいw
 りのちゃんもバトル始めてから魅力倍増。小物臭が可愛いし、「ざわ‥ざわ‥」ならぬ「わな‥わな‥」も細かい。てか、この手の小ネタ挟むタイプの作品だとすると、拾えないのも出てくるんだろうな。正直『カイジ』もネタとして知ってるだけで門外漢だし。

ぼくたちは勉強ができない

 ものすごいことに気づいたんですが、関城さん、セキジョウだったのね。セキシロだと思ってた……。ふとルビが目に入って衝撃だった。テキスト上でしかジャンプの話しないからこんなことに。いや、アニメ観なかったのが敗因か。
 本編。関城さんが退場。みさおも消えたので驚きました。というか、ぶっちゃけ意味が分からん。みさお何だったの。関城両親のドラマと重ね合わせた風ではあったけど、だからといって丸々カットで良かったんじゃない? とは思う。マジで困惑である。そもそも話がどこに向かってるのか分からないイフルートだったんですが、「もう本編終わったからあとは行き当たりばったりで既存キャラのサービス的な展開やってればいいや」的なノリなのかしら。
 先生。前の師匠&うるかのときも感じたけど、他ヒロインが出てくることのオモシロが強い。これはホント本作の、本企画の魅力だと思う。別に物語的に大した出番があるわけではないんだけど、それでも魅力を感じてしまう。今後の別ルートもそこは普通に楽しみ。
 んで、キスしたので終わり。関城さんの話ばっかりやってたのにリズルート終了かよ!! ……と5秒くらい本気で思った。『ゆらぎ荘』じゃないから別にキスしたら終わるわけではない。安心。「ゲーム」という要素も終わってしまったのでますます今後どこに向かうのかが分からないので心配もないわけではないが。

センターカラー『アンデッドアンラック』

 カラー扉。ユニオンの皆さん完全に忘れてました、ごめんなさい。最初に組むのが顔なじみだったのは失敗だよなぁ……とか思ってたら今週のラストがブチアガリ展開だったので改めてごめんなさい。すっごい良かった。我ながらビックリするくらいワクワクしました。これは良い。カラー回に完璧な内容だったと思います。
 てか、風子、銃使うんですね。扉用のファッションアイテムかもしれないけど。相手と一切触れない武器、ということなのかしら。いや、敵なら触れればいいじゃんって話ではあるんですが。
 本編。スーパーサイヤ人なので髪型変えたいんだけど、そのために一旦頭を消失させてから再生させる、というワンクッションが好き。今後変身する度に頭を消失させるのかは分かりませんが、ああいう変身の儀式好き。
 からの本気アンディ。いつもの指飛ばしからの分身は笑った。アップグレードとして納得の展開ではあるけど、分身はもはや別の問題というか、分身も再生するっぽいので、下手すりゃ『ヒロアカ』トゥワイスみたいな心の病に発展してもおかしくないw
 あと、分身にも腕の中に刀があるのとかは気になる。肉体以外も再生していいんだっけ。前に説明あったかしら。忘れた。
 宇宙空間から地上に落下してスーパーヒーロー着地……ではない。地上に落ちてきたのは手だけで、落下してから再生する。ここが先ほどのバトルと同じアイディアで面白かったですね。これから大マジになって戦うことになると思うんですが、そもそも本体ではない、という不穏さ。まぁ、細かいことを言えば刀は成層圏突入で燃え尽きちゃうんじゃない? とは思った。アンディハンドが時計した状態で落下したので服があるのは納得なんですが(細かくて好き)。
 要領を得ない会話でグダグダしたのが少し気になるんですが、そろそろ本作の個性と割り切るしかない気がしてきた。それよりはシェンの能力が
ただの筋力で突破できる方がインフレというか、能力バトルの面白さが損なわれるようで少し心配。その直後に “理は絶対だ” とか言ってるけど、あんたの筋力が破ったばっかじゃん、と思った。

『呪術廻戦』

 虎杖敗戦のまま終了。記憶のくだりは今後ですが、死を免れるロジックとしては納得でした。冒頭に出てきた人に何とかしてもらうw
 からの別チーム。頼れる先輩、頼れる大人、からの胡散臭いオッサン。アテにはしないで進めましょう……と思ったらオッサン仕事が早い。あのインパクトは良かったですね。残りの2人でも十二分にワクワクできるからこその引っかけ。能力が謎のまま、だけどビジュアルとしては分かるんですが、ハメた上で結局はぶん殴る。もちろんあの下敷きみたいな奴の発展系もあるのかもしれませんが、ぶん殴るだけで一定の、かなりの満足を得てしまうのでずるい。やっぱ爽快。
 からの次号、2周年突破記念で表紙と巻頭。虎杖退場した直後なのがおかしい。惜しい。

『ミタマセキュ霊ティ』

 前回、ビックリするくらいの大マジ回だったわけですが、今回はほのぼのギャグ……と思ったら違った。メールのくだりが不穏だったわけですが、あそこを境にミタマがノリノリでみんなと遊ぼうとしてるんですよね。瞬時に別れを悟って最後の思い出を、と切り替えたのでしょう。本作は安易にラブコメにならず、あくまでも大人と子供の距離感があるのが好きなんですが、今回もその距離感が独特の味わい。大人が勝手に判断して、勝手に話を進めてる、みたいな疎外感もちょっとありましたよね。ミタマは彼なりに最後に楽しい思い出を作ろうとしてたんだろうけど、真相を言ってくれないあたり、子供側からすると大人の勝手も感じる。
 からのハゼレナと2人きりで急にラブコメじゃん、と思ったんですが、あれもミタマが別れを意識したと思うとまた感じ方が違ってきて。ハゼレナとしてはラブコメ的なドキドキも感じるんですが、ミタマは別れの言葉としてあれを言ってるわけですよね。ラブコメ展開からのそれを壊すゾビロオチかと思ったら、それだけではなかった。本音はさらに深いところにあった、と後から分かるのが良い。
 んで、ミタマの消失。いつもだったら大マジに盛り上げてからのズッコケオチを身構えてしまうんですが、前回が最後までマジだったので分からなくなっちゃいましたね。前回は単独の1話としても衝撃的でしたが、その後に与える影響としても大きな存在感。

『アクタージュ act-age』

 有名人よなぎけい。小さいけど、すごい好きな描写があって、youtubeの広告。youtubeで夜凪のcm動画を観る、ではない。youtubeで勝手に差し込まれる動画として夜凪が出てくる。いつもは1秒も無駄にせず「広告をスキップ」を押すけど、思わぬタイミングでの夜凪に思わず最後まで観ちゃう、みたいな奥行きがありますよね。町中夜凪だらけ、みたいな描写は正直陳腐だと思ってたんですが、それだけに刺さった。
 有名税として隠し撮りされるのもまぁベタであまり面白くない。そっから不良の友達が制裁を与えてスカッとする、のもベタだがまぁ楽しくはある……からの実は腫れ物扱いという意味で有名人と不良は同じだった、とオチがつくので笑った。雲泥の差だし、どちらも経験がない話なんだけど、「言われてみれば」と納得できてしまうw そのことに気づいた吉岡がズケズケと “流石 元腫れ物” と言っちゃうのも笑う。この関係性の中で、この距離で見る分には微笑ましいやりとりだし、何なら可愛くもある場面だけど(2人とも)、冷静に考えたら「吉岡お前だから友達少ないんだろうな……」という感じもする。天然で言ってるのか冗談で言ってるのか分からないけど、冗談だとしてもあの距離の詰め方、相手のナイーブな部分に対してあの土足で踏み込む感じが「ダメだろそれw」という感じがある。ダメ人間同士仲良くなってる現状が奇跡、という感慨深さもちょっとある。
 んで、黒山の映画計画。企画段階の話が出てくるのすげぇ面白い。2年先で夜凪にも知らせてない、そもそもまだ実現するかも定かではないレベルでの大人たちの画策、というのが最高。「また舞台かよ……」とか呪詛を吐いたこともあるんですが(面白かったけどね)、やはり映画がメインの漫画であった。良かったw

『夜桜さんちの大作戦』

 音を出したらアウト。割とスパイっぽいシチュエーション(スパイ映画っぽい)。図書館を正規利用してるだけだし、音のセンサーも機械じゃなくて人の耳なんですがw
 これまたスパイ(映画)っぽいネタとして自動的に消去されるデータ。そのせいで音が出てしまってバトル発生。一応太陽は悪くない。
 からのバトルが例によってロジカルな組立で非常に良い。本作のバトルほんと丁寧よね。しっかりと前フリをして、それが決して説明臭くなく、事前にある情報を元にした打開策でクリア。それがワンアイディアではなく、複数にネタが絡み合って展開を作り出してるからすごい。今回も四怨のサポートで停電を起こしたけど、次の場面ではその頼もしいイヤホンを捨てての逆転。ちゃんと事前に “イヤホンの音漏れも危険だ 最小ボリュームで指示を出す” とあるので、「じゃあ逆にボリュームを上げれば?」となる。毎度律儀にやっててホント偉いと思う。

チェンソーマン』

 人形使い相手に人形の血を飲んで回復、としたのが面白い。人形に血あるの?? とか思ったけど、過去の描写を覚えてない。あったのかもしれない。あったのだと思う。焼身自殺作戦なので敵に近づくと有利。敵が逃げると自滅だけど、チェーンで相手を捕縛。相手の攻撃は人形による遠隔攻撃だけど、人形をよこせばよこすほど血を飲むので自滅までのタイムリミットが延長。バカが考えた作戦で勢い任せに進んでる風だけど、何気にロジカルに相手を追い込んでるのですごいw 正直どう考えても勝てない相手なんだけど、火の光で弱体化させつつ、少しずつ追い込む。デンジがどこまで考えてるかは怪しいけど、しっかりしてるわ。
 人形の血を与えないように車で突撃するのも作戦として面白かったし、人形の使い方としても意外で良かったんだけど、今度は血ではなく車のガソリンを利用して反撃される。『アンデッド』とは別の意味で不死身の使い方として面白かったです。

『AGRAVITY BOYS』

 投げ銭借金。クルーに蔑まれてからの高次くんトドメは笑うわ。適切なタイミングで悪魔の誘いを入れてきやがるw
 クリス参戦してオモシロが加速。今回の主役でツッコミかと思ったルオが人見知りでこれはこれでポンコツなのも良かった。 “5人中話せるの1人はキツい” の発想好き。分かるw 結果から言うと最初からルオが仕事してれば何も問題は発生してなかったんだけど、ここでポンコツを発揮したから事態がこじれる、というフリ。
 からの銀河生主四天王ネタが再び出るので笑った。てか、この星に他の異星人がほいほいと来ちゃうのどうかとも思ったんだけど、ちゃんとその状況ならではのオモシロが発生してるのが良い。
 かっこいいバトル……なんだけど、やられた敵がケツ丸出し、とか良いよね。ジャイアントスイングのときに丁寧に頭支えてるのとかも好き。バトルがマジになりすぎない。てか、ギャグバトル描写におけるバックドロップ、今週2度目だw かっこいいし強そうだけど、どこかおかしさも感じてしまう、みたいな扱いなのかな。

『魔女の守人』

 重力爆弾とか、魔力節約のための盾とか、地面をせり上げたり面白いんだけど、最終的にはやっぱり重力で押しつぶすというクッソ地味な攻撃に行き着くのが良い。どう考えてもあれがベストですもんね。魔力の節約とかがあるから最初は別の戦い方したんだろうけど。地味な作戦から逃げなかったのは好感です。あの技出し惜しみしたまま主人公が勝ったらご都合展開の極みですし。仕方ないんだよ、あれ強いんだから。近づかなくていいし。
 んで、決着。味方サイドは計測器を使って節約しつつ、制御できるギリギリを探りながら戦ってたけど、敵の方が無茶して限界突破。そりゃ負けるわ、という感じ。重力作戦は地味で「うおおおお」と叫ぶくらいしか描きようがないかと思ったら、しっかり計測器の有無という違いで勝敗を見せたのがうまい。魔力が暴走したことで相手は別の意味でピンチなのでそこをうまくそそのかせば説得する余地があるかもしれない、という希望もちょっと感じる(ずるい発想)。

ゆらぎ荘の幽奈さん

 1ページ目の告知。22巻は「表紙まさかのあの3人!?」とあるのでひょっとしたら雪崩くんが来るかもしれない。だとしたら、雪崩くんカラーになるの初だよね? 長い道のりじゃった……と感動がある。
 本編。未練が判明したので終わり、と思ったらまだまだ続くし、むしろこれからが本番なので意外。修羅の道やん。冒頭寝起きキスしてて普通にビックリしたんですが、そんな甘い話ではなかったw
 先週白叡がサノスで未来予知で1400万605通りみたいな話したけど、違った。サノスは逢牙師匠だったw やっぱこの未来は今までの『ゆらぎ荘』本編とは別のルートだったんですね。だったら過去の絵を使うなよ、とか思ったけど、むしろあれは「ここまではうまく行きました」の進捗を示してるんでしょうね。そのまま最後まで行ければ幽奈さんの勝ち。
 せっかく最終章なので全員出てきてほしいと思ってたらホントに逢牙師匠出てきたので嬉しい。それも劇中最強キャラとしての風格がハンパない、なんなら当時よりも怖い存在感あったんじゃないだろうかってレベル。今回の未来予知無限チャレンジは『魔法少女まどかマギカ』の未来予知版で間違いないと思うんですが、その例で行くと逢牙師匠はワルプルギスの夜魔法少女の成れの果て、という意味でも合致する。どうすれば勝てるのかを模索し、仲間を集めるルートも試す、ってのも非常に『まどマギ』的ですね。一旦学生呑子を見殺しにしてから説得しにいく、みたいなドライな判断をしてるのがなかなかエグいし、同時にほむらちゃん感ある。
 そうこうあって竹林での死にかけ呑子の件もクリア、幽奈さんの記憶がない件もクリア。残されていた謎が次々と解消していく……。爽快だが同時に「これは終わる」と改めて感じるので少し寂しい。まだミリアちゃんパパの件が残ってるんですが、これはもうないまま終わるんだと思うw
 あれもこれもすべて「幽奈さんのせい」で説明がつくのがすごいですね。前に雪崩くんが出てきたとき、ゆらぎ荘の人が強くなり過ぎてておかしい、みたいな指摘してたけどそれも幽奈さん。メンツを揃えたのも、仲良くなったのも、ハレーム構造になったのもすべて幽奈さん。今までの『ゆらぎ荘』本編における幸せな日常がすべて1人の人間の執念によって作り上げられたもの、だとするとそれはそれで緻密な芸術作品を干渉してるような感動がある。よく出来たピタゴラスイッチですよね。幽奈さんの強烈な意志のチカラの上にすべてが成り立ってる、と最後に分かるのがすごく良い。
 長期連載あるあるなんですが、ボスキャラを倒して章が終わったと思ったらまた次の章が始まって、それ以上のボスキャラが新たに現れる。それを幽奈さんは「まだかよ……」と絶望しながら繰り返していた、と別の視点が加わるのがめちゃくちゃ面白い。『まどマギ』と同じ話ではありつつ、これは週刊誌での連載ならではの味わい。
 関係ないけど、よりによって今週号に “現実の未来ではないのでいわゆるタイムパラドックスも起こりません” というセリフがあるので笑ってしまった。電子レンジとは違うのだよ。
 てか、この未来予測無限地獄。いろいろな妄想が捗りますね。あんな未来やこんな未来の可能性が中にはあったかもしれないのですよ。今回まるっと省略されてて少し残念だったんですが、雪崩に手込めにされたり、深い仲になるルートがあったかもしれないんですよ。あんなこといいな、出来たらいいな、あんな夢こんな夢いっぱいあるけど!!!(ユナえもん)

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 月に一度のお楽しみ。ネタハガキ東西戦。今回は「ヤバイF1カー」。本来なら5月下旬にモナコGP開催の予定だったそうです。ネタハガキにコロナは関係ないので安心です。
 今回は東西を上下に分けてて面白いんですが、右ページが最初に目に入ることの配慮……と思ったけど結局は上が先に目に入るので関係ないか。気まぐれかしら。
 さばねこさんの「ねこのお昼寝が優先」。いわゆる猫バンバン。他のネタにもありますが、一般的な車の「あるある」をF1に流用すると面白いですね。その中でもF1の熾烈さとのギャップが強い本ネタは特に好き。個人的には優勝かも。
 ウズ丸さんの「車体が消しゴム」、みちのくさんの「ノック式ボールペン」は発想が近すぎるので笑った。この2つで1つ感好きよ。この2台に併走してほしい。
 たてぶえサックスさんの「アプリをダウンロード」。最近のITあるある。便利なんだけど、初期設定がねぇw とはいえ、最近は電気自動車が盛んなので案外本家F1でもこれに近い事態が近い将来起きるかも……と夢が膨らむ。
 ウナギ♥リオン★さんの「エアF1カー」。エアトレインとかあるから音マネするF1ファンは実際にいそうだけど、走りながらやるんかい、という絵面がおかしい。
 むふうさんの「F1層のトレンドを取り入れたデザイン」。F1といえばF1層!! という発想が良い。おそらくだけどF1のファン層とまったく被らなそうなギャップが笑える。
 セッドあとむさんの「レッカーでトップ爆走」。西軍最優秀賞。どうやって速く走らせるか、という発想からのレッカーは笑う。レッカーがスピードの本質って大事な何かを見失ってて最高w

 終わり。次回は「こんなUFOはイヤだ」です。楽しみにしてます。書き忘れたけど、実況&解説風のイーピャオ村越コメントも面白かったです。

次号予告

 表紙と巻頭は『呪術』。アニメ情報だそうです。10月かららしいですが、果たして完成するのだろうか。アフレコが密になるので致命的らしいのですが。
 あと、佐伯附田コンビが読切でカムバック。今回は2人だけ。まだまだコンビ続行らしいので嬉しい。ただ、題材が幽霊らしいのですが、ミウラ師匠ー!!!!

目次

 ジャンプマイベスト3。白井先生が選ぶジャンププラスで今でも読める読切ベスト3。おおっ、これはステイホームを見越した選出。白井先生のアイディアなのかその他なのかは分かりませんが、これは名案。応援したいのでリンク貼ります。順に123。

shonenjumpplus.com

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 目次コメントに関してはやはり『鬼滅』関連が多い。初連載だし、人付き合いもそんな多くないと思うのですが(勝手なイメージ)、それでもこれだけ言及されるのはやはり人気作の風格。

念願のカラー感謝!今回宇宙空間で喋ってますがお互い真空で聞こえてないよ!
(『アンデッドアンラック』)

 笑った。「※真空なので聞こえてません」と本編に書けばいいんだけど、シリアスな場面なので省いたのかな。

私事ですが義父が亡くなりました。ブラクロを応援してくれていて嬉しかった。
(『ブラッククローバー』)

 なんと……。

誰もいないのにトイレが勝手に水を流した。怖!センサー誤動作と信じたい
(『ゆらぎ荘の幽奈さん』)

 幽奈さんだ!! というのは楽観的で、実際のところ最も疑わしいのはネズかゴキなのでは。

愛読者アンケート

 新連載について。話の印象にわかりやすい、わかりにくいの選択肢があるのが面白い。やっぱタイムスリップ出てくるとどうしてもね。まぁ、今回はまだシンプルだったと思うけど。あと、『ゆらぎ荘』のが激烈に入り組んでるw
 あとは『ヒロアカ』シールと、『鬼滅』複製原画プレゼント。『鬼滅』に興味はなくても今後好きな作品の最終話で同じ企画がされるかもしれないので真面目に答えてみるといいかもしれません。

総括

 水曜更新となりました。先週よりはマシだけど、遅い。もうちょっと早くしたいです。がんばります。

 今週のベスト作品。『ボーンコレクション』です。いよいよもって大好きと分かってきたので、来週以降は扱い考えます。毎週『ゆらぎ荘』か『ボーンコレクション』になっちゃうので。まぁ、シリアスに振れた際にどうなるかも興味あります。
 次点としては『鬼滅』でしょうか。大好き!! という感じではないけど、変わり種として面白いのは確か。

 今週のベストコマ。『アンデッドアンラック』最終ページの見開きです。あれはマジで「おおっっ!!!!」と声出るほどアガった。

 最後に今週のベストキャラ決めます。こちら。

  • 天童りの 『ボーンコレクション』
    • 満を持してギャグ全振りで楽しかったです。他のキャラもみんな好きだけど、今週特に開花したのは、りのちゃんなんじゃないかしら。

gohomeclub.hatenablog.com

街コロマッチ!+ 1 (ジャンプコミックス)

街コロマッチ!+ 1 (ジャンプコミックス)

  • 作者:平方 昌宏
  • 発売日: 2017/04/04
  • メディア: コミック
街コロマッチ!+ 2 (ジャンプコミックス)

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  • 作者:平方 昌宏
  • 発売日: 2017/11/02
  • メディア: コミック
ジャンプGIGA 2020 SPRING

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おまけ

 ジャンプGIGA買いました。紙が売り切れなのでやむなく電子紙だと数千円。電子だと400円。お得!!!(じゃないよ紙買っちゃダメだよ)
 ということで『デビィ・ザ・コルシファは負けず嫌い』(平方昌宏)の感想。
 事前に作者が「『キルコ』好きの方向け」みたいなことをツイートしてたのでまぁそういう路線なのだと思ってたんですが、これはむしろ『街コロ』路線だと思いました。まぁ、『キルコ』『ベストブルー』のどっちかと言えば、という意図だったのだと思う。
 『街コロ』っぽいところ。まず話のスケール。そしてとにかく1人の強烈なキャラクター(ヒロイン)が出てきて、彼女を中心としたギャグ。ギャグでありつつ彼女の可愛さを全面に打ち出す。パンツも出すし、他のセクシーショットも入れるが、劇中ではそれほどセクシー扱いされない。雑に括るとラブコメなんだろうけど、別にラブは発生してない。
 『街コロ』っぽいところ。本編のあとに4コマが付く。安心の『街コロ』パッケージ。最後の最後に「本作は略称は○○でよろしく!!」と公式に宣言されるのも面白いですね。これはシリーズ展開見越しまくってる。毎回地獄からヘンテコな悪魔が登場して……となるとマジで『街コロ』スタイル。まぁ、タイトルロールがあるので彼女押しなのは間違いないんですが。『街コロ』を考えるとジャンププラスだし、話のスケール的にもプラスっぽいんだけど、そもそもジャンプ本誌に小さいスケールのギャグ作品が載っちゃいけないルールもないし、ギャグがみんなしっかりしたストーリーある現状もどうかと思うのでやっぱり本誌で連載してほしい。
 具体的な内容。悪魔とババ抜きする。毎回彼女とゲーム(物理)をすると考えると『勉強』が終わったあとのボドゲ枠は本作で決まりだ!! ンボンゴやろうぜ!!
 2人でババ抜きやってもゲーム性もクソもなくてつまらないだろう、と思ったらそもそもゲームの対決内容に重きを置く作品ではなかった。そういうゲーム批評的なものかと思ったら違った。違うので、話は出来る限りシンプル。だからババ抜き。結局は最後に2枚になったときの2択、そして心理戦。そんな心理戦がデビザコはクソザコであった、という話。彼女のザコ性が露呈する最初のギャグがあるんですが、それが彼女のキャラデザを踏まえた内容になってるのが良かったですね。「あれが敗因かよ!!」と勢いよく笑ってしまう。最初にビーム出してて彼女が悪魔であることを証明してましたが、彼女の本質があそこに宿る、という意味で一貫してる。ここ普通にうまくて感心しました。
 いわゆるチョロ可愛いみたいな話なんですが、彼女自身は至ってクール、しかし一部分だけが心理ダダ漏れでチョロい。その二面性を1つの顔面で同時に体現してるのがおかしいし、可愛かったです。まさかあっちの方に萌えることになるとは思わなかったw
 追い込まれるうちにそんな本体の方も感情がグラグラになっていき、というグラデーションも良い。最後の “デビィ! 泣いてるの!?” のくだりとか、顔は隠してるけど……という本作の仕掛けをうまく利用してて見事だったと思います。隠したくても隠せない悲哀、であると同時に端から見てるとそこが超可愛い。人格が同じなのか、別人格なのか気になるところではあるんですが、どっちのパターンも面白そう。今後が楽しみです。
 あと、4コマが普通に超面白いのも個人的にはグサグサ刺さりました。1本ごとにアオリが付くのは過剰だと思いますが、ある種の5コマ目として機能してる。あと、扉のバックショットが非常にセクシーで良かったです。絵的な魅力としては一番好きかも。あの羽の形状面白くて好きだったんですが、羽の付け根、しっぽの付け根が個人的には好み。急に生物的な感じしてグロいじゃないですか。そこが良い。終わり。