北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2020年32号の感想

週刊少年ジャンプ(32) 2020年 7/27 号 [雑誌]

 再来週はジャンプ休み。たぶん。

表紙

 『ハイキュー』。表紙の段階ではまだ完結のお知らせがないのですが、まぁ最後だよなぁ……という内容。

ハイキュー!!』ポスター

 ジャンプ史上最大らしい。誌面の約4倍。いつもは2倍ってことかな。こんなところで記録更新しなくても、と思いますが『ハイキュー』への手向けなのでしょう。
 前号の予告ではポスターのユニフォーム部分にモザイクがかかってたのですが、正解としては日本代表。ちょっとだけ本編のネタバレですね。知らんけど、今年の五輪で着るはずだったデザインなのかな?
 裏面が「妖怪世代スペシャル座談会」。リアルバレー選手に話を聞くのではなく日向、影山、木兎、ウシワカの4人。前号の予告にはしっかり古舘先生描き下ろしと描いてありました。水島新司みがあるというか、若干どうかしてる感。まぁ本編の中でこういう回があってもおかしくないので、そこから絵とコマを抜いた感じになるのかな。水島新司みたいにちゃんとインタビュアーを用意して1人で4人分喋る、みたいに作っていてほしい(たぶん違う)。
 ちなみに表のポスターもそうだけど、「月刊バリボー」の中の記事、という作り。バレーの日本代表は天照(アマテラス)ジャパンらしい。本編に出てたかもしれないけど、忘れた。
 当たり前っちゃ当たり前だけど、思い出に高校編の浸りつつ、他キャラの話題も多め。これは読者(漫画の)サービスですね。リアルでこんな内容だったら「誰だよそれw」ってなっちゃう。まぁ、それはそれでファン(バレーの)は嬉しいのかも。
 馬のくだりはちょっと『れっつ』感あったかな。いや、『ハイキュー』の中のギャグ要素を煮詰めてレツスパイスを加えたのが『れっつ』なので『ハイキュー』に元々あると言われたらそれまでなんですが。
 ツッキーの話題。ウシワカがリベンジ宣言してるのが熱かったですね。ウシワカの現状からしたら大したことない1敗にも思えるけど、覚えてる。
 絵が浮かぶというか、そのまんま漫画にも出来そうな内容で面白かったです。

読者プレゼント

 制作は浅井。テーマは赤ずきんちゃん。今回の白眉は各グッズ紹介を赤ずきんに「どうしてそんなに○○なの?」と言わせた点だと思います。オオカミの返答もあって非常に凝ってる。ダジャレではないんですが、これはこれで好きだなぁ。
 テレビの「どうしてこんなに大きいの?」は普通にうまくて感心するんですが、ワイヤレスイヤホンの「どうしてそんなにワイヤレスなの?」は投げやり感あって笑えます。もうちょっと頑張ってほしかったけど、他がまぁ普通なのでいいか。

巻頭カラー『ハイキュー!!

 巻頭カラーでようやく「最終回直前」。ただ、厳密にはまだ次回が最終回とは断定できません(そこまで考えるのもナンセンスだけど)。
 カラー。アバンの本編では意外なキャラがカラーページに抜擢されてるんですが、その後の本編を読み進めたら納得。ここで心を動かされた、みたいな感じかな。
 本編。日向のスパイク。影山の手を把握して右にそらして撃ったものの、影山がそれに反応。それを日向が足で拾ってツム。そこからあり得ないカメラワークで日向の横移動を見開きで描く。影山もそれを目で追ってるんだけど、ページをめくると逆。影山が顔を右から左に思いっきり振ると、その先に次のコマがあって、ボールがあって、そこに木兎。影山のコマの左下に日向(次のコマ)の足が入ってて、その足の場所から日向の体をそって、ツムの手、ボールの軌道がちょうど線を結ぶようになってるのが芸術的。『ハイキュー』こういうとこある。バレーを漫画で描くことがうますぎる。
 んで、試合終了。客席キャラが動きだし、コート上のキャラとも絡み出す。これだけで1ヶ月くらいやってもいいと思うw 見たいキャラが多すぎる。ツッキーも良かったけど、潔子さんと谷地さんの合い言葉的なやり取りが最高でした。生足は谷地さんのため(ってのも語弊があるけどw)。
 サプライズ的に黒尾。騙されそうってのが言い得て妙すぎて笑ったんですが、単純にスーツってのが珍しかったですね。服装だけで意外性がある。
 そんな黒尾がバレー最高、スポーツ最高。バレー論をスポーツ論にまで拡大してるのが面白かったんですが、これはオリンピックに向けた布石なのかな。 “人があんまり死なない!” ってのは余計な一言にも思えるけど、亡くなる人がゼロではない、と無視しない姿勢はむしろ誠実だと思いました。バレー詳しくないんで具体例は出ませんけど、他のスポーツだと死者の出る事件とか普通にありますし。
 んで、ラスト。2021年に移ってオリンピック。ここでようやく次号最終回と明言される。されなかったら「オリンピック編か!?」みたいなファンも出てきたのかな。『鬼滅』で「まさか現代編!?」みたいな人いたし(ネタかもしれないけど)。
 この2020年7月のタイミングで連載を終了させるのはオリンピックの関係もあったのですね。そこからの逆算だったのでしょう。そう考えるとコロナによる延期は残念。初めて残念に思えましたw 来年もなぁ、出来るか怪しいと思うので、フィクションと割り切って2020年開催にしてもよかったと思うんですが、そこは見過ごせないのが作者のこだわりだったのでしょう。リアル高校バレーとのコラボ企画もあるので現実を無視するわけにはいかなかったのも分かります。てか、311の翌年くらいに始まった本作が、コロナのタイミングで終了するとは何とも不思議なものです。

『呪術廻戦』

 伏黒が父親の正体に気づきそうになるところで「ズキッ」。からの奇襲。めっちゃ感動の流れかと思ったら……。うまいなちくしょうw
 サボりたい。組織だと当然こういう人も出てきますよね。てか、私とか絶対この部類。そんな彼を引き立てるペアとしてのパンダ。 “コイツはパンダのくせに俺以上に人の心があるからな” “だがパンダ故に渋谷の土地勘はない” はマジ笑った。パンダと渋谷の土地勘。
 んで、敵。ただ、第三勢力として夏油シンパ。残党ですね。実力を想像するとヤバさはそんなないんですが、事態がややこしくなる、時間がかかるという意味では悪い展開でもあるのかな。ただ、そもそもやる気がなかった人を動かす意味があるので、それが反転して……みたいなオモシロを感じる。私はガチファンほど熱心には読み込まないので複雑になりすぎるのはあまり好みではないんですが、寄り道に進むようで明確に前進してるのが分かる、という展開、ラストがすごい良かった。
 夏油シンパ。 “夏油様の物語は終わったんだ” とか印象的なセリフでしたが、ちょっと人扱いしてない感じもしますね。フィクションの推しキャラじゃねぇんだぞ、みたいな。「飛影はそんなこと言わない」イズムも感じたけど、この感じのシンパってのが面白いです。リアルを感じる。

『マッシュル -MASHLE-』

 脱獄囚とその手引きをした新しい二つ名。「早くマッシュにツッコんでもらいたい……」と思ってしまったのはそれなりに本作にハマってる証拠なのかもしれない。とはいえ、これ以上事態が複雑になるとは思ってませんでした。ただでさえ人形使いと仮面が並立してブレてる印象あるのに。いや、ブレは悪い意味が強すぎるか。意外と複雑。
  “こいつ……やられた時でさえイケてるポーズで…” はマジ笑った。どうやったらあのポーズになるのかが分からないw 爆死ポーズ大喜利ヤムチャしか思いつかないよ……(先週『ボーンコレクション』であったね)。
 イケてる爆死の人が先週やたらと「本数は関係ない」という趣旨の発言してたのに今回出てきた人がみんな本数で人を判断してて泣ける。影でバカにされてた可能性ある。

センターカラー『僕とロボコ』

 ロボコとメイコは2本線なのでかなり強い(掲載位置に引っ張られた感想)。
 カラーはメイコを出してお茶を濁す、という戦法なのかな。今後が気になるのでまたカラーなってください。
 本編。パンツ会話。開幕早々がツェリードニヒなので笑った。また誌面上で会えるといいですね。一時はかなり安定して描いてたと思いますが、いつの間にか休みが長い。
 優しいジャイアンネタが今週も面白い。というか先週より面白い。先週はちょっと出オチ的な印象もあったけど、今週は安定感というか、「この状況だと何て言う?」みたいな期待があり、それをしっかり上回ってくる。
 「鬼殺の剣」は一瞬理解できなくて調べてしまった。あったな、そんなの……。ネタについていけるか自信なくなってきたw かなりギリギリ。
 からの “呪術廻戦の汗のかき方!!” 。『呪術』で拾うのそこかよw 先週読んでハマったのかな、と思うと奥行きがあって良い。
 蜂の巣。メイコが正しいロボットならではの理由で活躍できず、頼れるのはロボコ、となる展開は普通に良かった。その前の “ご主人様ァー!!!” “勇ましー!!!” があるので、「ロボコならいける!」と繋がる。普通に感心しました。あの調子で戦うのかと思ったら……目からビームというスカシも最高。あの恵まれた肉体を使わないおかしさ。要するに吉田沙保里

チェンソーマン』

 扉の向こうには銃。電話はマキマ。マキマの顔を見せない演出が怖くてかっこいいんですが、それと同時に、単純に今顔がどうなってるか分からないという話でもありますね。詳細は分からないけど、マキマが攻撃を受けててもおかしくないですし。
 んで、銃。死体に乗り移ったらしい。ぶっちゃけパワーちゃんが聞き分け悪すぎて少しストレスでもあるんだけど、 “なあ! アキじゃろ?” の場面でようやく「死体ってつまり……」と察しがつきましたw これは見事だったなぁ。ただ驚かせるだけではなく、事前に匂わせることで最悪の事態への恐怖がより具体的になる。
 ご対面。「ドア開けずに覗き穴見ろよ!!」と思ったんですが、最近の住宅は逆覗き防止のために穴がないパターンもあるのかしら。普通に覗き穴からアキくんを確認するのでも充分怖かったと思うんだけど。
 元々片腕がないので、そこに銃の悪魔が乗り移ることで片腕マシンボーイの完成。片足マシンガールの方は観たことあるんですが、片腕の方は未見です。しまった。
 読み終わってしばらくしてから気づいたというか思い出したけど、せっかく銃の悪魔と戦うのにいつもの人間サイズかよ、というガッカリは正直ある。今週の読んでるときはそれはそれで面白いので忘れてたけど、そもそも銃の悪魔に期待してるのは先週のようなばとるに「デンジはどう戦うの?」という部分だった。

『破壊神マグちゃん』

 プリンを食ったマグちゃん。にキレる流々ちゃん。この場面での躍動感好き。本作というか流々ちゃん、ツッコミではあるけど、アクションの比重大きめなのが良いよね。
 はじめてのおつかい。コンビニ店員のオチも面白かったんですが、事前にマグちゃんの口が四次元ポケットになってるのを錬くん相手に見せたのがうまい。いきなり金銀財宝のオチが出てきたら笑うより先に「なんで?」ってなっちゃう。体操服でブラックボックス化されてるんですが、読者が知ってる情報をつなぎ合わせ、理解できる。おかしなことが起きてるけど、理解できるのが気持ちいい。
 ラスト2ページはただの良い話。1話のときからそうだったけど、流々ちゃんはこの振り幅が良い。ツッコミ役に徹しない。おつかい成功に対して何の誤解もなくストレートに “ありがとー!!! えらい!!! 超えらいよ!!!” とホメちぎるのとか逆に意外でした。マジ良い子やんけ。この場に居合わせられなかったのが錬くんがちょっと可哀想になってくるw 手伝ったとバラしたらめっちゃ感謝されるじゃないですか(発想がこすい)。
 からのヤドカリ。可愛すぎかよ!! ちゃんとコンビニ到着の場面で “後に褒美をとらそう” を事前説明をしてるのも秀逸でしたね。よく出来てるわ。

センターカラー『Dr.STONE

 ゼノとスタン。BLを想起させるような雰囲気が良い。ただ、スタンは良いけど、ゼノがリアルめの絵に耐えれない髪型してるとは思うw 本編だと普通にかっこいいんですけどね。
 本編。格闘技世界チャンピオンがそのまんますぎる表現なのでちょっと引いた。てか、軍人があんだけ揃ってたら世界チャンピオンが復活しても勝てるんじゃない? 銃火器ないと無理なのかしら。まぁ、その世界チャンピオンの可能性を恐れたため科学武力に特化したってのは面白いし、その世界チャンピオンが実際にやってくる、という展開も熱い。
 殺しの補佐をできなかったお嬢。口パクはスパイとしては迂闊な行為だったけど、殺人を恐れた行為としては控えめな方だし、それによってまた新たに話が動き出すので良かった。もっと情にほだされて身代わりになるとかそういう展開も考えてたんですが、ちょっと甘すぎますね。良かった。

『灼熱のニライカナイ

 タコ怪人とのシリアスバトル……なわけねぇだろバーカ!! というノリで最高。こういうのマジ見たかった。ホント好き。敵がふざけ出すのも良いし、バトル要素が一切ないチャコがふざけるのも緊張感なくて良いんだよなぁ。
 そんなチャコに危険が迫り、チャコが思わず目を瞑る、のが可愛すぎる。ぶっちゃけ「ベル坊すぎるだろ」と思わなくもなかったんですが、明確に別の良さも生まれてる。タコ殴りのとこも可愛すぎて気を失いそうになる。その直前の “3枚におろしてやる” が「タコは3枚おろしじゃないよ」という感じだったんですが、そこからのタコ殴りが良い。正しい。
 サメ。チャコのことを尊重しながら “こっからはおまわりさんの仕事だ” と体を張るのがかっこいい。そして警棒。先週チャコが遊びで使った道具をプロが使うとこうなる、というかっこよさ。
 サメがかっこよく活躍して、パパ上から説明が入る。入るが、一切理解できずに “何てっ!!?” 。もったいぶりすぎて「いいから説明しろよ」ってなる漫画もあるんですが、本作はしっかり説明をした上で、要領を得ない。正しい情報を端的に伝えた結果、逆に分からないw
 地球上には数え切れないほどの種類の生物がいて、我々人間が把握してるのはほんの一部……って煽り『モリキング』でも見た気がするw 虫とか海とかこういう話みんな好きなのね。たしかにロマンは感じるが。

『夜桜さんちの大作戦』

 悪縛刑務所。あしばり刑務所。網走じゃなくて。うまいw
 てか、刑務所ってギャグ漫画のシチュエーションとして定番なのだろうか。『AGRAVITY』でもあったよね。
 殺人犯探しなので、前半のほのぼの刑務所ライフの中に犯人が隠されてるんだろうと思って探したんですが、今回は違った。今回の伏線は犯人探しではなく、 “殺しを止めるためにここに来ました” 。そう来たか。これはこれでうまい。ちょっと仏山さんのキャラクター忘れてた、という支障もあったんですが、太陽の活躍は良かった。ぶっちゃけ犯人の確保には役に立ってないんですが、ちゃんと主人公らしい見せ場はある。

センターカラー『森林王者モリキング』

 また対決か……とも思ったけど、劇中でもツッコミが入ったので良かった。とはいえ、ちょっと代わり映えしない気もする。ルリが活躍するのでそこが新しい要素かとも思ったんですが、スカシで終わっちゃった。そんな出し惜しみしなくても。
 ただ、それでも1、2回戦の方が新鮮さがあったと思う。大オチの割には特に意外なこともなく終わった感。まぁ、狂った日常に楽しさを見いだせるようになってしまった、と気づかされるのが本当のオチなのでそういう意味では意外性のない最終対決にも意味があったのかもしれない。

『アンデッドアンラック』

 大増23ページ。
 治療の意思があったら阻止できるの件が早速グダグダなままクリアされてしまった。屁理屈ってことなのかもしれないけど、そもそものルールがフワフワしてるのでちょっと乗れない。意思に重きを置いてるのがよく分からなくなる原因だと思う。知らんがな感が強いというか。
 あと、不治の人、不治以外の行動が超人なのもちょっと引いた。アンディはほとんどすべてのアクションに不死由来の理屈を通してるじゃないですか。それなのに不治の人は何の説明もなく超ジャンプしたりしててちょっと萎える。というか、頑張って理屈を通してるアンディが可哀想になる。まぁ、バトル漫画をやる上であのくらいのジャンプは当たり前に出来ないと派手さが足りないって大人の事情も分かるんですが、理屈っぽいが本作の武器だから緩さが気になってしまう。
 メス投げのくだりも “再生で勢いを殺せねぇ…!!” は面白かったんだけど、そもそも常人が投げた程度のメスにそれほどの威力ないだろ、とか考えちゃう。もちろん今までにも否定関係ない「ただ強い」人いたけど、今回は不治の能力がバトルにまったく活かされてないので何だかなぁ。
 不動が本気出して銃弾ストップ。『マトリックス リローデッド』ですね。空中の銃弾を止めるのがそもそも気になるんですが、それ以上に能力発動中にべらべらとお喋りするのがなぁ。ダメでしょ。口動くでしょ。まぁ、これは「だから条件は別にあります」という話か。
 あと、話戻るけど、風子に刺さったメスを抜くのも治療行為になるんじゃないの? 意思がどうのと言うんだったら。アリとナシの基準が分からないから理屈っぽさを楽しめない感ある。

『アクタージュ act-age』

 環じゃんけん最強説。飲み屋であったネタだけど使い捨てかと思った。こうなると強さの理由がしっかりあるっぽいですね。やっぱ観察力で相手が出すのを見極めるとかそんなんかしら。ゴンだっけ? キルア? がやってたやつ。
 夜凪より年下、格下の女優が現れることによって、夜凪の変人っぷりにちょっと自慢というか、嫌な感じが出てる気がする。「何やってんの?」というツッコミとか、格上からの「やるじゃん」じゃなくて、単に「すげぇ……」となる存在になると途端にバランスが悪い。わけもわからない子供を連れて跡地見て “わぁ” って見せつけてる感があるというか。まぁ、それだけ夜凪が成長したという話なのも分かるし、成長の物語としては王道で面白いんだけど。ちゃんと格上のキャラも同じ場所にいるし。夜凪の変化、成長に私の意識がついてけてないという話だと思う。

『あやかしトライアングル』

 男忍者。こいつも女になるとか、女の祭里の正体に気づかずホレるとか思いましたが、ちょっと違った。正体を知った上でホレる線はまだ残ってるかな。てか、男状態の時点でほとんどホレてるので、むしろ女になって好都合みたいなところもある、かも。ただ、それだと女子耐性ゼロというキャラクターとあわないのかも。
 新キャラは普通に面白そうだと思うんですが、祭里が “…ま いっか” と追うのを一度諦める場面が無意味すぎてちょっとアレ。まさかたった1ページで心変わりするとは思わなかった。しかもその理由が先週の奴。じゃあ、最初から諦めるなよって話じゃないですか。普通に新キャラは速くて正攻法じゃ追いつけないんだから、諦めなくて「どうすれば……」みたいな感じでも良かった気がする。
 その話とはまったく関係なく、「他人が殺してくれるんだったらそれはそれでアリかなぁ」とか少し思いました。ヒロインの意思を無視することになるんだけど、それは人のせいにできるし(クズ)。

ぼくたちは勉強ができない

 毎週のように解説ページが載るんですが、細かく比較すればするほど納得できなくなると思うので、すべて忘れて師匠ルートしかなかったと割り切って読んだ方がいいんじゃないか。歴史の分岐なので本来ならこういう比較が一番面白いと思うんですが、本作そういうロジックに興味がないイメージなんだよなぁ。
 本編。唯我視点。おおっ、これは面白い。最近特に唯我が他者になりすぎる傾向があったと思うけど、ここで再び唯我の物語に戻る。いや、師匠の視点も当然残るけど。なんだかんだいって唯我の成長物語の要素が出てくるとアガる。そうか、唯我のこと好きだったのか……と今更な感想。
 猪鹿蝶。忘れてた。ごめん。大した出番はなかったけど、出ることに意味があると思う。ああいう脇役にもファンはいるだろうし。
 うるかが唯我にハッパをかけて、リズヘッドが師匠にハッパをかける。いろんなキャラが出てくるのは師匠ルートの良さだと思う。まだサンプルが少ないから分からないけど、リズルートが相当特殊なアプローチだったのかな。ただ、浪人ルートもああいう個人にフォーカスした話になる気がするんですよね。先生ルートは最後なので5人全員に出番を用意すると思うので。そういう意味ではマクロとミクロが交互になる作りになってて面白い、のかもしれない。まぁ、リズルートは正直失敗だったと思うけど。

ブラッククローバー

 『勉強』の直後に生首が浮いてるので最高。ちょっと笑ってしまった。雑誌特有のごった煮感。
 悪魔憑きは2つの能力を持つので肉体魔法で復活。忘れてたわ。そういやそうだったな。あの手この手でみんな不死身なので面白い。理屈や不死のアプローチとしてはより『アンデッド』に近いですね。まぁ、さすがにあの作品の不死大喜利みたいなアイディアは出てこないんですが(出てきたらさすがに問題あるw)。
 強さは団長の方が上だけど、死なないから強い。 “世の中は理不尽で不平等なのだ!!” と言ってるけど、重力と不死身が理不尽そのものですね。この組み合わせは偶然だと思うけど(選抜した可能性もある?)、彼のキャラクターが能力と合致してるのは大事だと思う。まぁ、性格が能力に引っ張られる、というのもあり得るのかな。
 んで、アスタが団長に頼られてエンド。熱い。熱いし、不死身を倒すのにアスタは便利そうだし、アスタのリベンジマッチとしても機能する。フラッシュバック、手のアップからの見開きドン!! も最高。

『タイムパラドクスゴーストライター

 佐々木がLになった。今週のラスト(半年後)も目のクマはあったので、これが今後のデフォルトってことなのかな。あのポーズで漫画描いてほしい。
 オリジナル回の提出。微妙すぎる反応が良かった。最初に「言うことなさすぎて申し訳ないなぁ」みたいなのがあったのもフリとして良い。担当からのアドバイスで打破するのが適切な物語ではないのは分かるけど、現状頼るべきはそこだと思うので、そこはもうちょっと掘り下げてほしかったかも。担当のアドバイスで漫画がどう変化するのかって普通に面白そうだし。そのアドバイスに従った結果、何となく面白い話にはなるけど天才アイノイツキが作るホワイトナイトの続きではない、と佐々木自身が痛感する、とかも面白そう。 
 あと地味に良かったのはアイノイツキに佐々木がアドバイスする場面。漫画の総合力では相手にならないけど、細々とした技術に関しては佐々木だって負けてない部分がある。大人の経験値ナメんな、という感じで好き。初回あたりの感想で書いたと思うけど、佐々木には佐々木のスキルがあってそれが奇しくもゴーストライターとしての素質であった、みたいな話。それが今後の活路になりそうな予感。
 佐々木の師匠。作中の漫画、作家が増量するのは普通に面白い。リアルジャンプのことを考えると10年戦士って設定にフィクション感が否めないんですが、面白いは面白い。今のジャンプは「連載期間=漫画のレベル」という図式が成立しなくなってきてるよね。『ハイキュー』ですら10年未満ですし。
 半年後。アイノイツキ連載開始。それはいいんだけど、佐々木のオリジナル展開はどうなったんだよ。今一番気になるのそこじゃないか。本作の時間経過まったく把握できてないけど、半年分もストックしてたとは考えにくいよなぁ。対決の前にオリジナル展開ホワイトナイトが普通につまんなくて打ち切り、とかそういう心配もしてしまう。もちろん約1年の間に積み重ねられた人気やオモシロがあるから途中から凡人が描いても打ち切られない程度には面白い可能性もあるけど……いやあるか? 分からん。

『AGRAVITY BOYS』

 ブロッコリズム。マジ笑った。無茶苦茶なんだけど、ちょっとだけありそうな感じがある。最近ツイッターの一部で「シーライオニング」が話題になってましたけど、これも名前だけ聞いたら「シーライオン? アシカ?」って意味はまったく分からないじゃないですか。特殊な経緯ありきの言葉としてブロッコリズムはあってもおかしくないよなぁ、とか。ブロッコリズムの中の専門用語がたくさんあったり、思想が派生してたり最高。何なら本作の中で一番笑ったネタかもしれない。単独のネタでなら。まさかババ回がこんなことになるとはなぁ。底が知れない。
 現在の方ではブロッコリーどうなんですかね。あの機械で生成できないのかしら。まぁ、暴力沙汰がないからブロッコリズムの出番がないってことなのかもしれないけど。

僕のヒーローアカデミア』休載のおしらせ

 仰々しく告知ぺーちが作られて、「新型コロナウイルス」で始まる文章があったので、一瞬「かかってしまったか!!」とビビりましたw 普通に作業体制変えたら大変だったという話。そもそも体調不良でもなさそうなのでむしろ良かったよ。逆に、計画的に休めなかったの? という気もするけど。まぁそれはそれ。目次コメントは普通に載ってるので、よくある休載よりは前もって動けた方だとは思います。

『八人忍者の最終試験』春原ロビンソン

 ということで読切。代原なのに普通に有名な人が出てきてビビりました。何用に描いてた作品なんだろう。
 そんな春原先生、前に『拷問』の出張版で本誌に載ったのと、そこから数年前にまた別の作品で原作として参加してましたね。割と変な名前なので覚えてました。単独作は初。まさかこんな形で載るとはなぁ。てか、調べてみたら作品数めちゃくちゃ多いのでちょっと引いた。
 本編。怖い顔して優しいことを言う。若干『拷問』の手癖も感じる。逆に言うと伝家の宝刀感。悪いとは言いません。私も『灼熱』のチャコに対して「ベル坊の奴~!!」と喜んでましたので。
 それよりも学園ものに落ち着いてしまったのがちょっと残念。まぁこれもかなり偏見に近いものなんだけど「また学園か……」とは最近よく思う。ただ、本作の場合は忍者の最終試験(殺し合い)が学園に移るだけで『バトルロワイヤル』感が出てくるのでそれはそれでちょっと面白そう。まぁ、ここでは殺し合いしないんですが。
 地味に忍者の悲哀を感じたのは授業の内容。高校生なのに内容が幼稚。劇中に出てくる教科書も「さんすう」。忍びの里ではまともな教育が受けられない、忍者になるしか選択肢がないのか……と悲しくなりました。そんなものを受け取るべき作品ではないんですが、作り込み。

『ボーンコレクション』

 サンとるぅな。よく考えるとカザミは戦ってないんだけど、タッグマッッチになってて新鮮。相手の方はちゃんと連携とれてるのが分かりますね。カザミは蹴られた白羅を助けようとしたら攻撃食らってたけど、るぅなはサンへの攻撃を防いだ上で反撃。定番ですけど、背中を預けられるのはコンビネーションとして高度。
 そんなバトルの間にも気の抜けるようなギャグが入るの良い。秋冬の電話で中盤になるんですが、そこでもかっこよくなりすぎないオチがつく。
 んで、妖怪術。とりあえずは肉体の強化らしい。妖怪と近くにいないといけないのかは分からないけど、ある程度カザミの単独行動も今後は考えられそうですね。白羅の性格的に実現するかは別として。
 そんなカザミの強化について白羅が一考の余地なく反対。愛がちょっと怖いくらいに深い。普通にワクワクしてるカザミとのギャップが良いです。気持ちにもすれ違いがあるし、妖怪術の是非にもすれ違い。
 具体的な修行。常時手を突っ込む。ボールは友達理論。分かりやすすぎて派遣する必要がなかったレベル。いや、白羅が反対するので強行する実力者は必要なんだけど。余りの分かりやすさにずっこけるんですが、理にはかなってるからずるい。まぁ、厳密に言うとラブラブになることと直接は結びつかないんですが、カザミはスケベだから常時突っ込んでたら普通に効果はあると思う。
 サンとるぅなもこの修行を?? とか一瞬ワクワクしましたが、あの2人は元々仲良かったんだろうな。残念w

『ミタマセキュ霊ティ』

 ソウヤ回。徹底的にソウヤの視点。つまり霊が見えない。霊の想像図とか遊びの内容、当たり前に空を飛ぶ3人と絵面のバリエーションがすごい。見えないだけでこんだけギャグ作れるのはすげぇわ。いや、ギャグを作らなくても自動的にギャグに感じられてしまう、というシステムの功績なのかもしれない。
 んで、ソウヤの誕生日。サプライズがバレて驚けないというボケかと思ったら、しっかりサプライズが成功。ここまで良い話に着地するとは思わなかったのでちょっと面食らったレベル。いや、普通に感動的なんですが。見えないことを分かってくれてるというだけで感動的なオチになるからすごい。
 ハゼレナが霊感イジリしてちゃんと笑いとしてのオチもつくんですが、ガチ泣きしてたソウヤ的にはむしろありがたかったのではないか。涙が引いて助かったでしょ。

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 7/14はゼリーの日。フランス革命からのパリ歳、そこから日本ではゼリーの日。なんでだよ。
 ベタにたらみのフルーツゼリーが食べたい。が、店頭で出会うと開けるときの緊張感が脳裏によぎって躊躇してしまうんだよなぁ。うまいし、好きなんだけど。手が汚れるのが嫌い。
 とろけるゼリーは何がなんだか分からないので興味は湧いた。説明されてもまったく分からないんですがw

 7/19は藤井総太の誕生日。ということでジャンプの藤井世代(18歳)。高三だから普通にたくさんいますね……と思ったんだけど、どれも「○巻時点」みたいな注意書きがあってめんどくさいw 今のジャンプに限らない傾向だと思いますが、サザエさん時空の作品って少ないですね。ひょっとしたらゼロかもしれないってレベル。
 サザエではないけど、この中だと『ハイキュー』がかなり時間の流れがゆっくりだったのかな。ブラジル行って崩壊したけど。『呪術』もまだ1年経ってない? 他は忘れてしまった。『勉強』は作品全体が高三の話だからこの企画的には最強だったんだけど、イフルート入ったので崩壊してしまったw

ジャンプGIGAのおしらせ

 やっぱ『ハイキュー』も「完結記念」に入るようになってました。前号の告知カラーだったけど、期間限定でわざわざ作ったか。ちょっと貴重かも。
 目玉としてはやはり『ゆらぎ荘』新作。再来週が楽しみですね……

次号予告

 ……と思ってたら来週もミウラ老師。本誌でも復活。ちょっと理解が追いつかない。嬉しいけど、それと同時に「はぁ?」みたいな。Boichi先生とか、『こち亀』完結時にも感じたけど、どういうからくりなのだろうか。
 そんなミウラ新作。SFらしい。艦娘と思ったけど、どうやら男の方かな。『ゆらぎ荘』の結構初期の頃から「この人は本当にお色気ラブコメがやりたいのか? バトル漫画なんじゃないのか?」とか思ってたんですが、そういう意味でも新作楽しみです。いやしかし驚いた。
 てか、最初気づかなかったけど、次号は合併号。たぶん再来週は休みってことなんだと思います。たぶん。代わりにGIGAが出る。ただ、合併号だけど表紙は普通に『ONE PIECE』単独なのかな。
 『ハイキュー』最終回が一番の話題になるのは間違いないんですが、オリンピック繋がりで『こち亀』凱旋。ショート読切だそうです。当然あの人の件ですね。秋本御大的に五輪延期は困ったことなのか、ネタとしておいしいのか。

目次

 ジャンプマイベスト3。古舘先生の好きなおにぎりの具。おそらく最後なんですが、最後に聞くのがそれかよw
 次号なんだけど、秋本御大がここにも降臨、とかあったらいいなぁ。

巻末コメント書くこと無ぇ~って言うのある種憧れだったんですが、既に無いです
(『破壊神マグちゃん』)

 定期的にこのコメントする作家現れるんですが、久々に見れてちょっと嬉しいw

雲母坂くんありがとう!一緒にネームしてたのがお互い連載でいてるのエモい。
(『灼熱のニライカナイ』)

 そういう繋がりなのか。ただのファン的なコメントだったのに。

ニックのグッズ欲しい…でもおっさん一人でキディランド行く勇気は無い…涙
(『夜桜さんちの大作戦』)

 ニックって誰やねん、と調べたらまさかの『ズートピア』。マジか。ディズニーランド案件やんけ。
 てか、権平先生がニック好きなのなんかイメージ通りだわ。

この作品には恋愛に限らず、色々な三角関係を出していきたいと思います!
(『あやかしトライアングル』)

 今週三角関係あった? と思いましたが、男祭里と女祭里で2人計算なのかな。

4月の外出自粛期間中に家で1人黙々と描きました。載って嬉しい。
(『八人忍者の最終試験』)

 すげぇ良い話。あの期間に生産的な活動をできるの普通にすごい。

愛読者アンケート

 付録と『ハイキュー』特別企画について。後者は知ってるもの、参加したいものを聞かれてるんですが、普通に知らないのがある。いや、一応目は通してるはずなので厳密には見たけど忘れた。興味というか、熱の注ぎ方が特殊だなぁと再確認する。
 ネット通販について。利用したことはあるけど、かなり最終手段なので価値観が原始人なんだと思う。まぁ、東京にいるのも関係するのかもしれない。店頭で見たくなっちゃう。
 使ったことあるサイト。amazonだけじゃないかしら。いや、大昔にセブンネットで本を1冊買ったことあるかも。

総括

 やっぱ『ハイキュー』終わるんですね。今年ジャンプの好きな作品が上から2つ抜けることになる。寂しくなります。
 いつもと違う感じの総括しますが、今週はギャグ作品で良い話オチが多かったと思います。『ロボコ』『マグちゃん』『モリキング』『ミタマ』。照れ隠し的に小ボケを最後に放つ作品もありますが、意外と『ロボコ』が純度の高い良い話オチ。読切もそうだけど、最近の傾向なんだろうなぁ。

 今週のベスト作品。『灼熱』かな。バトル回楽しかった。
 次点は読切。あと『マグちゃん』。後者は良い話オチの中で一番良い話だった。
 あーあと『ハイキュー』の座談会も。

 今週のベストコマ。『ミタマ』の見開き。普通に驚いてしまった。ちょっと悔しいw

 最後に今週のベストキャラ。こちら。

  • ガチゴリラ 『僕とロボコ』
    • 先週と同じ路線のボケなんだけど、当たり前のように連発されるので逆に意外だったというか、先週よりも笑った。

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ジャンプGIGA 2020 SUMMER

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