北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2020年52号の感想

週刊少年ジャンプ(52) 2020年 12/14 号 [雑誌]

 このブログも早いもんで11年目突入でござんす。

表紙

 『呪術』。虎杖と真人。虎杖の手にスクナがいて、本作のかなり初期的なイメージも感じるかな。まぁ、初期から積み重ねられてきた2人の対決が今クライマックス(たぶん)ということなのでしょう。
 あと、真人が元の姿ですね。

劇場版『僕のヒーローアカデミア』第3弾制作決定記念!! SPアニメポスター!!

 映画またやるそうです。来年の夏。これは普通に嬉しい。過去2作どっちも面白いのでオススメですよ。あと、アメリカとかでバカみたいにヒットしたらしいので「堀越先生また出来ないですかねぇ」という外圧が高かったのは想像できる。
 ポスター。今度はデク、かっちゃん、轟の3人がメインらしい。『三銃士』モチーフなのか、勢いで書いてあるのかは分からんけど、とにかく3人。ただ、『ヒロアカ』映画の魅力は何と言ってもゲストキャラだと思うので、既存キャラの掘り下げとかサービスに終始する感じじゃないといいな。せっかく堀越先生に頑張ってもらうんだし、また魅力的なゲストキャラ絞り出してもらおうじゃないの。おら! ゲストキャラ出せ!(やめたげてよお)

ジャンプコミックスのおしらせ

 12月4日。『鬼滅』最終巻がすごいのは当たり前ですが、平野版『鬼滅』もやっぱすごいことになるらしく平野先生の今後に繋がるといいな、と期待しております。
 そして何より重要なのは『ゆらぎ荘』最終巻ですよ。新規描き下ろし46ページだってよ。まぁ、『鬼滅』の方で描き下ろし予告詐欺が発生したそうなので、どこまで期待していいのかは怪しいですが、まぁ、『鬼滅』が23巻、『ゆらぎ荘』が24巻。同時期に始まったのに1巻違うということは……ですよ。GIGAの番外編だけじゃページが足りねぇ。てか、最後に発表される『ゆらぎ荘』がアレってのはちょっとどうなの、とかは思ってたんですよねぇ。目次コメントだったかな? で「しばらく休みます」的なこと言ってたけど、こいつぁ騙されたぜ。ということで金曜。

読者プレゼント

 制作は今村。バレーということで「欲しいのバレバレ~」なんですが、これは近年稀に見るクソ回だったと思う。いくらなんでも雑すぎる。メインのダジャレも弱いのに、グッズ紹介もすべて「バレバレー」。一本槍で勝負できるようなネタじゃないだろ。締め切り明日だと思ってました、もうこれでいいや、的なヤケクソ感。
 そもそも意味不明なバレバレーなんですが、その無茶振りに答えようとするイラストは少し面白い。少し漫画チックな濃いめなキャラ付けも感じなくもない。まぁ、けど今週はダメです。クソ回。

巻頭カラー『呪術廻戦』

 これは先週の感想にもなるんだけど、窮地に追い込まれたボスキャラが異形の化け物に変身、って今時なかなかない展開だと思います。スーパーサイヤ人的な変身だったら分かるけど、同じ鳥山明でも『ドラクエ』のラスボス的な変身だと思う。
 からのバトルなんですが、変身はするけど、まどろっこしい特殊な能力に目覚めたりはしない。今まで通りステゴロ。ここが良いよなぁ。まぁ、虎杖以外を殺すときにはいろいろあるんだろうけど。
 虎杖が圧倒的不利。本作がバトル漫画として誠実であるからこそ、超パワーアップした真人相手に気合いだけで善戦できるわけない、と信頼できる。ただ、虎杖は膝ガクガク、真人は変身前のダメージが残ってる。この変身前のってのが大事ですね。あのとき放った一撃がその後の変身によってうやむやにならない。それと同時に、変身後の真人にはまだダメージを与えられてない。
 そんな両者共に限界が近い状態で真人が “お互い” “元気いっぱいだな” と言うのが良かったなぁ。極限まで憎しみ合ってる2人だけど、瞬間的とはいえ仲が良いようにも見える。バトルという究極のコミュニケーションを成立させてる者同士の意志疎通というか、2人だけの世界っぽさが熱い。

僕のヒーローアカデミア

 ジーニスト、たった1人でマキアに対応しててヤベェ。『ガリバー旅行記』みたいになってんじゃん。もうコイツがNo.1でいいよ。まぁ、相性が良いってのも分かりますが。
 荼毘、ジーニスト死亡、マジで勘違いしてたらしい。フェイクニュース上等みたいな感じだと思ってたんですが、違った。まぁ、 “てめぇが生きてたとして…” “轟家の過去が消えるわけじゃねぇだろ” もまた正論ですよね。ぶっちゃけ余計な情報を混ぜることでエンデヴァーのスキャンダルが濁る、と個人的には気になってたので、荼毘がこの視点を持ち続けてるのは良かったです。ジーニスト生きてて、荼毘を倒せばオッケー、ではないですよね。フェイクニュース野郎をファクトでぶん殴るってのは痛快でしたが。
 縛られて動けない弔が「痒い」によって目覚めるってのも良かった。身動き取れない状態で痒いと最悪だよねw
 久々にバーニン出てきたけど、やっぱ可愛いよなぁ。結局バーニンなんだよなぁ……とか思ってたら、あまりに突然な触手に襲われてるので笑った。何か助けられましたけど、つまりは今後もバーニンの活躍が大々的に描かれることはないということかしら。つらい。マジ解せねぇわw
 からのミリオエンド。ねじれちゃん登場時には「時間は稼げるかもしれないけど絶妙に頼りにならない」とか失礼なこと考えちゃいましたけど、今後はもっと頼りになる。学生最強。なんで復活してんのとかも思いますが、完全復活だとしてもミリオがマキアをどうにか出来るとは1ミリも思えないですね。相性的に。役割分担としてかなり良いんじゃないでしょうか。無数の敵を高速で処理するってのは適任ですし。てか、バーニン助けたのもミリオってことでいいのかしら。だとすると今後バーニンに「お前は……!」的な出番すらないということになる。か、かなしい……

ONE PIECE

 「よいではないか」に反応したサンジ。助けに行くも、罠。 “また鼻の下をのばした正義感が1人…!!” と言ってるのは面白かったです。罠としてそんな有効なのか? 話として面白いのは分かるんだけど。
 あと、サンジのこと “口の悪いボーヤ” って言ってたけど、今回のサンジ、そんなに口が悪くないと思うの。普段の方がクソクソ言ってて悪いけど、今回は紳士モードなので全然まとも。
 ゾロ。ゾロが落ちてきた何かを見て本気モード。精神統一しての居合いでアプー瞬殺。戦いづらいという理由でアプーに苦戦するのも面白かったけど、ぶっちゃけゾロの実力的にこんなところで時間かけられても困るので、気持ちを切り替えたら一瞬、というバランスは良かったです。ドレークが何か活躍しそうな雰囲気出してた瞬間にゾロが一撃、というのも好き。ドレークいらなかったなw
 マルコと合流。医療関係で活躍すると思ったんだけど、ウイルス対策はチョニキが見せ場を作って終わった感あるので、マルコは別か? ただ、火だったらちょうどいい焼き鳥がここにあるんですが……とか思わんでもない。
 鬼ヶ島浮上でエンド。カイドウが持ち上げてるのかと思ったけど、雲で島を飛ばしてるらしい。龍は雲で空を飛ぶという理屈らしい。だとすると筋斗雲みたいな感じで人間モードのカイドウが空を飛ぶことも可能? まぁ、たぶんだけど、島を飛ばすのに雲を使っちゃってるので、カイドウが龍に変身して戦うことはなくなった。今後は人間モードで戦う、みたいなことなんじゃないでしょうか。龍と人間どっちで戦うのか気になってたので、ここで1つロジック(たぶん)を用意してきたのは面白いです。

『マッシュル-MASHLE-』

 敵(?)幹部集合。よく考えたらこないだ学生最強みたいなキャラ出たばっかなのでインフレも感じる。まぁ、さすがに主人公が無双するだけの話からは脱却すると思うので、多少インフレした方がちょうどいいのかもしれない。
 からの寄生虫。説明の最初の一文、 “人の魔力を吸い” の部分で「あーはいはいw」ってなるよね。良い意味でマンネリというか、お約束感が楽しい。まぁ、イノセントゼロ側に落ち度があったのではないか、とか少し考える余地はあると思うけど。
 からのトイプードル。最近は筋力だけでなく、肉体を駆使することだった何でもアリ、つまりめっちゃ器用になってると思うんですが、今回は完全にそっち。一応舌の筋力って考え方もあるだろうけど、基本は器用さ全振りという認識でいいと思う。それはそれで面白いんだけど、正直 “ベロで結びました” と言われると「キスうまそう……」とか考えてしまうので雑念。たぶんそっち系の趣味の人は大興奮だったと思う。いや、あざとすぎて引く可能性もあるか。

ブラッククローバー

 『ドラゴンボール』みたいな回復ポッド出てきて笑った。魔法の世界なのに。いや、魔法の世界なのに科学的なことをやってる、という不気味さなのは分かるんだけど。
 アンチ魔法、極めると触れなくても魔法を消せる。やっぱそっちの方向になるのか。いつかは、アンチATフィールド展開とかそういうノリになるのだろうか。
 ナハト、めっちゃデレる。からの置き去りのギモデロ。可愛すぎかよ。これはチャオズの時代終わったな。これからはデモデロ。可愛いので自爆はやめてください。
 そんなギモデロと修行を継続。ナハトだけ先に行ってる。さすがに修行期間短すぎとは思ってたんですが、ちゃんとそこに気を配った感じになったか。それと同時に「主役は遅れて登場」という定番の盛り上げにもなるので結構うまい落とし所だったと思う。

センターカラー『SAKAMOTO DAYS』

 奥さん、殺し屋の件知ってた。まぁ、先週店で大暴れしたから全部秘密にするってのは無理あるか。
 からのバスジャック。なかなか見ないよね。バスジャック。下手すりゃ『デスノート』まで遡らないといけないかもしれない……ってそれは大げさか。
 奥さんは動じない。天然で可愛い、とかではなく旦那への信頼が厚いから。この奥さんのある意味での強キャラ感、とても良かったと思います。
 公園での自殺のくだりも奥さんのキャラ立てとして魅力的なエピソードなのは分かるんだけど、そもそもの高さがよく分かってないのでいまいちピンとこなかったかな。坂本が何か超人的なことして助かるのかと思ったら、何の理屈もなく “雪でよかった…” だし。
 バスジャック犯の制圧と、バスストップ。ここは理屈が雑でイマイチでした。アクション的にはその前のシンの方がかっこよかったし。交通標識で止められるわけないし、あれで止められるんだったら普通に坂本が手で止めればよかった気がする。普通に折れるでしょ。しなって折れるのを坂本が防いでたんだろうけど、衝突エネルギーが横に行くのを完全に防いでたとしても縦のエネルギーで普通に粉砕だと思う。あんなパワーあるならバスの中入って鎖引きちぎるとかいろいろあっただろうに。

Dr.STONE

 ゼノが人質。猿ぐつわでねずこですね……と思ったけど、やっぱこれ『マッドマックス 怒りのデスロード』だろ。先週は「だったりしてw」くらいの連想だったけど、今週もう少し確信に近づいた。
 スタンリーの狙撃。かっこいいし、スタンリー好きだから活躍するのは嬉しいけど、あんな小さい銃であの距離を撃つのは無理でしょ。気になる。即座に銃を持ち帰る判断力、その手際の良さ、みたいな見せ場にすればよかったのに。人のレベルがどうこうでは無理だと思うんですよ。それだったら狙撃用の銃いらないし。
 砂糖水トリックは面白かったし、原始的なアイテムなので準備も簡単そうで良かった。一瞬普通に動くってのが罠として優れてるってのも良い。人殺しちゃったね……とか別のところは気になるんだけど、そこは特に理屈なく「生きてました」なんだろうね。ハッタリとして高く飛び立つ絵を用意しちゃってるので「いや死ぬだろ」とはなった。

センターカラー『破壊神マグちゃん』

 カラー扉。秋らしくて良いですな、とか思ったけど今もう冬だわw 季節ネタがニアピンしてたのは偶然で本作は本作独自の時間の進み方をするってことなのかな。
 ナプタくんのガスコンロが謎だったけど、あれで着火するってことか。嬉々として持ってきてるのが伝わってきて可愛い。
 本編。マルノヤ商品券a.k.a.デートの口実。はっきり3千円と分かる描き方をしてるのも特徴的。さすがに5千とか1万そのままあげるのは教育上良くない、というバランスだと思う。「2人で使ってきなさい」で3千円。無難だと思う。
 ナプタくんと協力してマグちゃんを剥がす。錬ナプがすっかり仲良しになってるのが微笑ましい。ナプタくんのサムズアップ、「ぐっ」も可愛すぎか。まぁ、普通にナプタくんと仲良くやってるところを見せた方が流々ちゃんからの好感度は高い気もする。
  “地味に何度か使ってるナプタークの特技” 、本作こういうとこあるよな。伏線は大げさだけど、過去の何気ない場面が後から「あれ意味あったの!?」となる。あと、ここで小さいけどチヌのコマが使われてたので個人的には満足です。
 田舎の巨大ショッピングモール事情がよく分からないんですが、フードコートであんなゆったり座れるソファー席あるの? あんなんファミレスの廉価版として長居確定じゃないか。それこそ1日中居座っちゃうだろ。今だったらスイッチで『スマブラ』大会だって出来そう(マックでやってる高校生を見たときは驚きましたw)。
 UFOキャッチャーならぬUMAキャッチャー。あのモグラのぬいぐるみ可愛い。いや、UMAだからモグラじゃないのかしら。流々ちゃんになって錬くんに取らせたいw
 雨でデートプランが台無し、からがデート本番。さっきも書いたけど、破壊神を追いやろうとしてた錬の考えがそもそも間違いであった、と彼が落ち込み、破壊神たちに救われる、というオチはとてもキレイで良かったと思います。というか、ナプタくんがポンコツなのに健気すぎてヤバい。可愛すぎかよ。
 この最後の場面、今回の1話の中に出てきたたくさんの情報、アイテムを総動員してたった一つの結論(相合い傘)に向かっていくのが普通に見事でしたね。その1日の出来事を総動員すること自体が、錬くんの落ち込みとそこからの学びを象徴していて話としてキレイだし、だからこそ感動も増す。
 ただ、どうでもいいっちゃいいんだけど、「マグちゃんは濡れていいのかよ」とは思ったw

『BUILD KING』

 どうやらナナとの3人で一旦パーティー完成の予感。あと家ね。ただ、家が同行できる場所ってかなり限定されちゃう気もするんだけど、どうなんだろう。さすがに街の中とか無理だよね。
 んで、vs台風。ハンマーと同じでハチマキにも不思議パワーあるのか……と思ったけど、どうやら違うっぽいですね。ただ勝手な思い入れで勇気が湧く的なノリでしょう。てか、レンガのノコギリも何かしらの不思議アイテムだと思うんだけど、それはまだなのね。移動先で家とか造るときに紹介されるのかな。
 台風の中に放り出された(放り出た)レンガを救うためにとんかちが空中をハンマーで飛び回る。ガレキを叩いてジャンプするんだけど、地面に固定されてないものを叩いてジャンプするって前回と比じゃないエネルギーが必要になると思うんだけど、そこらへんは勢い重視なんだろうな。
 ガレキを砕くのはジャンプとしてはダメじゃね? とかも思ったけど、ここらへんはちょっと自信ないです。くられー!! 早く来てくれー!!(クリリン)

『夜桜さんちの大作戦』

 ジジババ再登場。前回の殺香もそうだけど、最近は旧キャラの再当番が多い気がする。物語的に盛り上がってきてるので、オールスターで一旦のクライマックスを迎える、とかだろうか。
 ジジと修行。高等技術で銃弾を曲げる映画は観たことあるけど、銃弾の威力の変化。そんな無茶苦茶な……という話なんだけど、個人的にこのハッタリは好き。別に理屈に説得力あるとかでもないんだけど、日本のバトル漫画における銃描写としてかなり面白い試みだと思う。『スマブラ』とか斬撃も銃撃もビームもすべて一緒くたに「吹っ飛ぶ」で表現されてて面白いんだけど、基本的にそのノリよね。銃ってかっこいいけど、当たったら終わりってのはバトル的に面白味が足りない。体を鍛えても威力が上がらないのでつまらない。死が近すぎるのもよろしくない。大体のバトル漫画だと肉体が強すぎて銃の価値が相対的に低くなる感じでバランス取ってると思うんだけど、本作だと肉体の修行に銃の威力がついていく。
 こうなると太陽にも銃使うようになってほしいなぁ。電撃銃も先ほどの銃問題に対する逃げ的な解答だったと思うけど、このソメイニン射撃術の概念があるなら太陽も殺さない程度の威力で、銃弾のスピードは速く、みたいな矛盾したことも実現可能だと思う。

『僕とロボコ』

 ダイエット。『マグちゃん』でもやってましたね。まぁ、日常に即したギャグ作品だと身近な問題なのでテーマにしやすいのでしょう。女の子だし。
 ダイエットしてるはずなのに太るロボコ。これは夜中にジムを抜け出してうどん喰ってますわ……(最近アニメ観てる)。そういや、こないだの流々ちゃんダイエットの結論もジョーと同じ身長でしたね。くそ、あのときにネタにするべきだったw
 そんな太り続ける謎が最後に明らかになる構成。なるほど、と納得するのもおかしな話なんですが、何となく優しい雰囲気になって終わるのは良かったと思います。あと、ボンドがロボコをことをよく見てる、気にかけてるというのが勝因だったのも重要なのではないか。男が太る原因を見抜く、というオチがこないだの『マグちゃん』と一致してるのも興味深いです。少年漫画でダイエット回をやる際、いろいろ便利なのだろうか。

『SDBHやるなら今しかねぇ!!』カサイユージ

 付録の紹介漫画。すごい、こんなことで漫画用意するのか。どうやらビギナーを呼び込むのが目的らしい。今時ゲーセンで触って遊ぶのはどうなのかな……とか身も蓋もないこと考えちゃうけど、ゲーセン業界も売り上げエグいことになってるから、それ対策なのかもしれない。
 知らないからどこまで信じていいのか分からないんですが、どうやらとにかく強いらしい。 バンダイはマジどうかしてるよ” と言ってて笑ったんですが、ホントだとしたら古くからのファンはどう思うのか、とか想像してしまう。まぁ、強いのは確かだけどこれ1枚じゃ勝負は決まらない、みたいなバランスなのかもしれない。たまにスマホゲームとかでもコラボガチャ産が強すぎてファンが「何これ……」と引くことがありがちだと思うんですが、そこのバランスは取れてると信じたい。私が『パズドラ』に飽きてやめる頃に曲芸師が搭載されて話題になったのを覚えてます。まぁ、あれも今はクソ雑魚なんでしょうね。どうやってバランス取ってるのか知らんけど。

センターカラー『あやかしトライアングル』

 王就任。あまり今まで意識してなかったけど、本作のモブ妖怪、なかなか可愛いかもしれない。問題としては、そこに魅力を見出しても今後それがメインとして扱われる可能性は低いということ。エロが始まるとまったく別のものとして分離してたからなぁ。せめてあのエロにタヌキが混ざればよかった……よくもないかw
 祭里さんカッケェ! 的な話で終わるかと思ったけど、ちゃんとすずが仕事するので良かった。ちゃんと王としての貫禄を見せるというか、実力を見せつけるのは大事ですよね。むしろ祭里はすずの活躍のダシに使われた感すらある。そのすずの活躍ってのが過去に暴走して事件を起こした分身だったのもうまい。
 ただ、結界の中に入るから、あの祭里の幻覚をすずが見てしまうのかと思いました。祭里に物理的に近づけるってだけなのね。平和。

『灼熱のニライカナイ

 詳しく言うとネタバレになるから深堀はしないけど、田村先生『パラサイト 半地下の家族』観たでしょw パロディって感じではないと思うけど、着想の元くらいの何かは感じる。豪邸、貧富の差、元の住人とかそういう感じが。いや、マジで超面白いから未見の人いたら是非オススメです。パク監督リスペクト!!!(突然アニメ『呪術』の感想)
 豪邸の紹介。「すっげぇぇぇ」となるのは分かるんだけど、いざ住むとなると「管理しきれない……」と引くと思う。読んでてちょっと思った。夢を見ることもできない、性根が貧乏。サメも似たようなこと考えるんだけど、パパ上の目がくもってるので笑った。「犬の世話できるもん!!」って親にアピールするアレだw
 今週もチャコ百面相が可愛い。からのサメ。恐怖のピークと喜びのピークが同時に来るのが最高ですね。チャコの可愛い見せ方、よく分かってやがる。
 そんなサメの登場。ライターが光源だから必然的に怖くなっちゃうのは笑った。理屈は通るw チャコが全力で抱きついてくるのは心底羨ましいけど、ライター持ってる人にいきなり抱きつくのは危ないから少しハラハラもしてしまうんだぜ。
 ラスト。雑すぎる流行語。そして古い。チャコの “いいんですか それ!?” も良いツッコミでした。

『僕たちは勉強ができない』

 失われた青春の埋め合わせってのは分かるんだけど、突然それほど仲良くなかった同級生集められても楽しめる自信はないな。これは私の性格の問題だろうけどw
 レアキャラ再登場と、親父の手紙は良かった。タイムカプセルに書く内容として「周りを見ろ」はなかなか気が利いてると思う。独りで開けることってまずないだろうし。まぁ、開封の際に同席できなくて後日郵送とかだと自室で独り、という地獄のパターンになりますがw
 からのショタ唯我。前も書いたし、何度も書いてるけど、やっぱ恋物語のキーになるイベントが後出しの過去にあるってのはいまいち盛り上がりにくいと思うんですよ。あのショタ唯我って意地悪な見方をすれば「知らない人」じゃないですか。そこで突然「一生一緒にいてくれや」とか言われても……とか感じてしまう。
 あと、この過去が他のルートでも共有されてるものだとしたら、先生は唯我と結ばれず一生独りなんだろうな、みたいな感じにもなってしまうと思う。もちろんガキの言うこと真に受けるバカもいないってのも分かるんですが。
 それと、これはもうちょっと本質的な問題だと思ってることだけど、唯我を親父と同一視して恋に落ちるみたいな話は端的に言ってキモい。この先生編は唯我の父越えの物語になるんじゃないかと期待もしてたんですが、先生視点だったのでそれもダメだったわ。親父の存在が強すぎる問題は他のルートでも気になることあったけど、先生編は特が中核に関わってくるので余計にイヤな感じが増しちゃったかな。

チェンソーマン』

 マキマがステゴロファイトなので笑った。どういう理屈か分からんが、ただ「死なない」だけではない強さがある。
 まぁ、バトルのギミック的には前回のが面白かったですね。殴る蹴る(あと切る)に限定したことで単調というか「どうせマキマが勝つんでしょ」という感じで少し退屈ではあった。まぁ、2人がダンスしてるように見える、みたいなオモシロはあって、そこは普通に良かったんですが。ただ、肝心の胴体が真っ二つになって心臓を引っ張り出されるくだりがないのはさすがに不親切だったと思う。オモシロ演出は分かるけど、そっちの重きが置かれすぎてバトルとしてはさすがに、みたいな。
 ポチタは可愛かったです。

『高校生家族』

 巻末じゃないのかよ。前回のは巻末固定に向けた布石だと思ってたけど、単に掲載位置が流動的に動いた結果だったの? わ、わからない……。
 話としては、妹。軽薄そうなギャルっぽい女友達ができて突然の思春期、反抗期。子供はなぜ思春期になるのか、という問いに対して「周りがそう言うので感化される」というのは納得しかない解答でした。普通に良い話というか、なるほど……みたいな感動してしまったw 大人像、「普通の高校生」像を誤解することによって “クサいんだもん…!!” となる。まぁ、実際に加齢臭が発生して臭いとかは別として。学校というコミュニティが子供に与える影響は大きいんだなぁ……とギャグとは別の部分でめちゃくちゃ面白かったです。ギャグとしても面白いよ。
 高校生と小学生が同じ話題を共有するとこうなる、みたいなすれ違いも面白かったです。同じ小学生として見たら幻滅しかないエピソードが、高校生から見ると “めっちゃかわいいじゃん!” になるのかシンプルながら見事ですよね。納得しかない。
 妹の化粧。この手の化粧ギャグって無理してやった結果ヘタクソ、みたいなギャグになるのが定番だと思うんですが、今回は普通に成功なのが面白かった。もしくは努力と技術に気づいて賞賛するギャルのバイブスが優しい。そう、この2人、意外と良い人みたいな落とし所だったのが意外でした。悪い友達みたいな感じかと思ったら、子供扱いと同級生扱いが絶妙なバランスですごい良い。信頼して妹(娘)を預けられる……みたいな気持ちになったw

『アンデッドアンラック』

 突然ダイジェスト入ったのでびっくりしたw 夢(的な何か)の中でリアルに長時間経験するという意味では『ゆらぎ荘』の予知夢と似たものがありますね。あれも恋愛の話だったし。ただ、本作の場合は “夢を見た時の感覚に似てる気がする” “まるで本の中の登場人物になったかの様な不思議な体験” とあるので、リアルな時間経過を体験したのではないかもしれない。そこはさすがに残酷というか、精神に支障出ちゃうよ、という戸塚先生の判断なのでしょう。『ゆらぎ荘』はちょっとSF方面に舵を切りすぎだったとも思うのでその判断は分かる。SF方向に振り切って、リアル年月を経験する残酷さを無視することなく物語に組み込んだ『ゆらぎ荘』が面白かったんですが、適度にお気楽な良い話としてまとめたのは本作の良いところだと思う。『ゆらぎ荘』は深刻すぎるw(そこが好き)
 バドワイザーの瓶なんてあるんですね。ちょっと考えたこともないアイテムが出てきたので驚きました。てか、アンハイザーを知らなかったので「バドワイザーを本作らしくUNでもじったのかな?」とか思ってしまいましたw 勉強になるなぁ……
 死とは脳が思考を止めたとき、がアンディ説。風子の “誰にも覚えてもらえなかった時” ってのはまぁ割とよくあるというか、ヒルルクとか、『リメンバーミー』でお馴染みの奴だと思います。要するに死(生)が自分の中にあるアンディと、他人との繋がりの中にある風子、ということなのでしょう。偶然なのか、アンディの考えがいかにも不死者らしいものなので面白かったです。
 んで、突然消える風子。ちょっとルールがよく分からないのでアレではあった。何でもアリ感あって、こういう消えることが感動と直結させられるのは苦手。あと、そもそもこれはタイムスリップではないから144年後の約束はアンディ覚えてたの?? とかよく分からなくなった。なんか第1話に続く、的な雰囲気だったけど、今回の風子の旅をそういう認識で読んでなかった。覗き見るとかシミュレートするみたいな感覚だったけど、もっとタイムスリップに近いのか。いやけど、風子はあくまでもアンディの記憶の中に飛び込んでるに過ぎないので、そうだとしたらアンディ以外の人の記憶にも影響を与えてしまいそうで……分からん。

『森林王者モリキング』

 コーカサス。『トリビアの泉』の因縁!!と勝手にワクワクしてたら違う人が戦うのであった。
  “説明を欠かさねぇ” とか “もう虫の知識からめるの無理じゃない!?” のメタ的なツッコミはとても好きです。虫知識ネタ、多少無理があっても何とか頑張って続けてほしい。なので、最後の逆転のくだりはもう少しオオムラサキらしいロジックで勝ってほしかった。前回は凝ってましたし。普通にパンチして勝つのはちょっとアレ……というか、試合のルール的にもダメじゃない? とか真面目なこと考えちゃう。
 あと、スリーカードの大根は普通にめちゃくちゃ痛いと思う。ゴボウに引けを取らないレベルだと思うんだけど、実際に殴ると違うのかしら。

『AGRAVITY BOYS』

 タイムスリップ済み始まり。コージくんの “タイムマシンものの映画とかでよく見る展開!!” は面白かったんだけど、コージくんは過去に干渉できないのか? とかは気になる。いや、今回のはギャグとしてああいう回りくどいやり方をしただけかもしれないんですが。
 バーコードバトラーとかJ-POPのネタも暇潰しの方法がしょうもなくて笑ったんですが、この場に日本人が1人もいないのでそもそもどういうギャグなのか理解できてるのか? とか変なところは気になった。
 突然のJ-POPにありがちなキラキラワードが多用された自作曲は笑った。最初にあるショコラの「キューイ☆」という合いの手が良い。「めざせポケモンマスター」感ある。
 ラストの “ババっち真っ二つ!!!!” は面白かったんですが、個人的には最後に「淫王ババズラギ」系のネタが見たかった。あれめっちゃ好きなのよ。

『仄見える少年』

 千手は人間と同化してるらしい。ちょっと前の『あやかし』と似た感じになってきましたね。人と化け物のミックスって定番なのだろうか。まぁ、サイヤ人と地球人のハーフは強いって言いますし、そういうノリか。分かる分かる(たぶん違う)。
 んで、新キャラ。なんかすごい漫画っぽいデフォルメの効いたデザインの子が出てきたでござる。最近は男キャラばっかりだったので意外。哀別さんもインナーカラーを除けばかなり大人しめのデザインだったのに。まぁ、このデザインが「人間じゃないから」というオチに向けたものだとしたら面白いですね。いや知らんけど。
 伊織ラブ勢のつむじちゃん。それに対して哀別さんが「彼女を見てるとイライラするのはなんでだろう」的なベタなことをやらずに “はっきりあんなことを言えるなんて…!” と赤面しながら尊敬の念を抱くのは良かった。その後、はわわ的な見せ場もあるんですが、「好きと言えるのはすごい」と思える考えはとても良いと思います。あの新キャラ、古くからあるベタなキャラクターだと思うのですが、そこに今っぽい価値観が加わったのが面白い。
 ラスト、伊織の影踏みもかっこよかったです。特に説明はないけど、絵だけ一発で分かる。前のページの “先輩待ってくださいよ” のコマ、アホほどローアングルで笑っちゃったんだけど(パンツの隠し方がゲームっぽいw)、おそらく影を見せたくなかったのでしょう。まぁ、事前に太陽の位置、影の向きを示しておくのも手だったとは思うけど。

『ぼくらの血盟』

 「序列」に混乱するコウくん可愛いw この手の漫画だと気取った言い回しをしがちだと思うんですが、そこに対する小学生らしいツッコミ。
 そして、そんな血の濃さの話が、本話のラストで明らかになる新キャラの真実と関わりがあると思われる、というのもキレイな構成でしたね。序列の高い人が出てきたw
 んで、コウくん暴走。血の鎌がデカすぎてまともに持てなくなってるのもハッタリ重視で面白いです。地上だとまともに鎌を振れないと思うんですが、こういう決め絵のインパクトのみで振り付けのオモシロは度外視、みたいな作品もあって良いと思う。

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 12/1は『スリラー』が日本で発売された日。ということでマイケルジャクソン特集。知ってるようで有名すぎて逆に知らない、という人も多いのではないでしょうか。私も人のこと言えないw
 個人的には小山イラストでMJジャケが見れるのも嬉しい。『アゲ太郎』でも見所の一つだったと思います。あと、今週は3コマ漫画もあって非常に嬉しい。企画が1つだとこういう余裕も生じるのか。毎週1つでもいいのかもしれない。中身も濃くなるし。

次号予告

 新年らしい。表紙と巻頭は『ヒロアカ』。
 あと、『約束』が実写映画公開にあわせてカムバック。本家の2人によるクローネスピンオフらしく、めちゃくちゃ豪華。なんかめっちゃ仕事してくれるやん、この2人。ありがてぇ。
 シスタークローネはなまらめんこい、という一文を思いつきました。

目次

 ジャンプマイベスト3。尾田先生がハマっているものベスト3。たぶんだけど、先週のyoutubeチャンネル紹介しづらいみたいな目次コメントと連なってるんだと思う。同時に考えたというか、今週のベスト3を決めたあとにこぼれたコメントなのではないか。

お返事が出来ず心苦しいですが、お手紙や差し入れなど、ありがとうございます。
(『破壊神マグちゃん』)

FL毎週欠かさずくれる人もいて、励みになっています!! 無理はしないでね!
(『あやかしトライアングル』)

差し入れやファンレター主人公の誕生日プレゼントいつもありがとうございます!
(『マッシュル-MASHLE-』)

 なぜかこの話題がめちゃくちゃ多いんだけど、一斉に届けられたのだろうか。担当が同じで、溜まってたファンレターの配送が同時に行われた、とか。

上京してすぐに買った、13年着てたPコートのボタンが弾け飛んだ。まだ着る。
(『ブラッククローバー』)

 コロナ太りとか思ったけど、13年だと関係ないかw

野口さんの中継で漂ってるベビーヨーダ、どう見てもフォースで浮かんでる。
(『夜桜さんちの大作戦』)

 何の話か分からないのでどうせフィギュアだろう……と思ったら違った。野口さんって野口の聡一さんだった。めっちゃ知ってる人だった。

愛読者アンケート

 『ヒロアカ』ポスターについてと、過去の映画について。両方観た。さっきも書いたけど、『ヒロアカ』の映画は普通に面白いので読者はオススメです。
 付録のベジット。毎回申し訳ないけど、付録の存在に気づいてなかったレベルなんですよね。全ページめくるから一応視界の中には入ってるし、視認もしてるんだけど。まぁ、今回は漫画があるので大丈夫。
 今のジャンプについて。何本読んでるか。全部。今のジャンプに足りないと思うジャンル。まぁ、ゼロという意味で考えるとやっぱスポーツなんじゃない? 『ハイキュー』の後釜ってのはあまりに荷が重いし、ぶっちゃけ『ハイキュー』よりつまらない自信がありますけど、だとしても1作もない状態が長く続くのは雑誌としてかなり珍しい事態だと思う。まぁ、下手に新作読むよりも『ハイキュー』の思い出に浸ってる方が面白いんですけどね。そんなこと言い出したら『ゆらぎ荘』の思い出話してるのが一番面白くて今のジャンプ読む必要ないって極論になっちゃうからアレ。

総括

 終わった。ぶっちゃけ今週はスタートダッシュがものすごく悪くてですね、久々に火曜(深夜)更新が危ないかもしれないとヒヤヒヤしました。まぁ、書き出せばサクサク進むものですね。

 今週のベスト作品。『高校生家族』。小学生の高校生がリアル高校生と交流する、という話からかなり深いところまで掘り下げられてたと思う。反抗期の目覚めのロジックとかマジで感心してしまいました。

 今週のベストコマ。『仄見える少年』のラストから影踏み。絵のみで物語が反転する、というとても漫画的な見せ場で素晴らしかったと思います。

 最後に今週のベストキャラ。こちらー。

  • カナとユキ 『高校生家族』
    • よくいる女子高生キャラ……かと思ったら最終的には「良い奴じゃないか!!」とちょっと感動してしまった。第一印象をひっくり返されるのには弱いです。

gohomeclub.hatenablog.com

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