北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2021年16号の感想

週刊少年ジャンプ(16) 2021年 4/5 号 [雑誌]

週刊少年ジャンプ(16) 2021年 4/5 号 [雑誌]

  • 発売日: 2021/03/22
  • メディア: 雑誌

 久しぶりにソワソワしながらページをめくった。普通に超面白かったので満足。

背表紙

 ジャンプ名台詞 in 英語。『夜桜さんち』より六美。
 英語ってのもありますが、それにしても超簡単な文章で笑ってしまった。こんな平易な文章で名台詞とか笑える……などと倒錯した感想すら。
 ちなみに、意味は分かったけどセリフ自体はそれほど覚えてないというか、まぁこんな感じのことは言ってるだろうけど……みたいな感じでした。

表紙

 『ヒロアカ』。ファンのみなさまへ大切なお知らせ、みたいな告知はしないのですね。てか、あれ、本編の最後に本編に添える形で告知したのが結構珍しかったと思います。良い演出になってたと思う。

読者プレゼント

 今週の感想からは外れてしまうんですが、最近話題となった「オリンピッグ」、あれを初めて見出しで見たとき「プレゼントページでありそう……」と思ってしまいました。厳密にいうと、オリンピックは権利が厳しいのでそういうダジャレがここで可能なのかは怪しいし、そもそもあの問題の本質はダジャレ以外の部分にあると思います。他の問題がなく、「オリンピッグ」と言って漏れただけじゃあんなの問題視されないと思う。だからジャンプも頑張ろうな!!(何言ってんの)

巻頭カラー『僕のヒーローアカデミア

 事前に重大発表って言ってないんですよね。来週巻頭の『ブラクロ』は「超重大発表」って言ってるんですが。
 本編。 “全てを話そう” からの謝罪会見。謝罪会見という文化好きなんだなぁ、と思った。もしもヒーローのいる社会だったら、というシミュレーションした場合、謝罪会見するのがリアルだと思ったわけでしょ。日本の特徴という側面もあると思う。てか、『ヒロアカ』本編、いよいよ海外ヒーロー登場の予感もしたけど、そこはどうなるのかしら。『呪術』は期待できないからなぁ。
 エンデヴァーはすべてを認める。だけど、追求する記者がヒステリックに喚いた挙げ句墓穴を掘ってくれたので若干の許された感が出る。ずるいと思う。ただ、 “見ていてくれ” の結論は好き。「引退しないんかい」というツッコミを無にするようなロジックではないけど、エンデヴァーのドラマの終着点としては面白い。
 OFAは結局言わないんかい!! と思ったら同じページ内でクラスのみんなには既に話していた、と事後的に明らかになる。これはビビった。ぶっちゃけ本作的にはエンデヴァーのスキャンダルよりも重大な話じゃないですか。だからもっとしつこいほどに盛り上げてからカミングアウトすると思った。そしたら「もうしてる!!」なので衝撃ですよ。
 手紙。手書きっぽいんだけど、全員分手書きしたの? 告白の部分はまったく同じ文章っぽいので、頭の部分以外は印刷という可能性もあるけど、手書きのコピーっての変な話ですよね。やっぱオール手書きかしら。全員分? すげぇw
 んで、終章開始のお知らせでエンド。正直ぶちあがったんだけど、このお知らせは本編内では出来ないのだな、と限界も感じた。本編内の情報のみで「これが最終章」と認識させるのって至難の業ですよね。『鬼滅』は無惨という圧倒的なラスボスと戦ってたので「さすがにこれで終わるか」とは思いましたが、それでも「海外編も楽しみにしてるよw」とか書いた記憶がある。とにかく、『ヒロアカ』に限らず、最終章と認識できない、確信が持てない問題ってのはあると思う。今の『呪術』もそうだし、『ブラクロ』『dr.stone』あたりもそう。何なら『夜桜さんち』も少し当てはまるかもしれない。盛り上がってるとみんな最終章に見えちゃう。とにかく、本編外にせよ、ぶち上げ演出として最終章宣言したのは意味深いと思います。

『呪術廻戦』

 直哉ざまぁ的な描写が入ったので、やっぱ乙骨には得物持っててほしかったw
 んで、乙骨との和解。というかすべてがブラフ。正直言うと、事前に話を通してあったので大丈夫ってオチは少し肩透かし。バチバチに殴り合った結果、友達の友達は友達的な感じで相互理解を果たす方が感動的だったし、勝手ながらそういうのを期待してしまった。この手の「そもそも危機ではなかった」的なサプライズがあまり好きではない、という偏見もあるかな。意外とつまんない話だった、ってことになりそうで少し疑問なんですよね。
 まぁ、虎杖の親エピソードの直前に乙骨の反転術式の話を出したのとかは良かったです。事前に「これ使いました」と手持ちのカードを提示してくれる。
 虎杖の親。お兄ちゃんのくだりから多少は怪しかったんですが、虎杖の出自に関してはそんなに掘り下げない、と心のどこかで決めつけてたので意外でした。おじいちゃんとのエピソードが重要すぎるので、その他の出自情報はどうでもいいというか、虎杖は「誰でもなかった」くらいがちょうどいいみたいな先入観も抱いてた。ぶっちゃけ指を喰う前から超人だったので「実はあれには理由があって」となる可能性があるのも分かるんですが、ぶっちゃけあれは物語の最初でフィクションラインがよく分からない状態での話なので、それを伏線ヅラされてもなぁ……みたいな気持ちは少しある。まぁ些細なことです。
 死を偽装した乙骨。正直やってることが超人すぎて引くw 虎杖の死は2度目なのでインフレも感じるけど、最初の死はまぁ仕方ないというか、何でもアリの化け物だから納得じゃないですか。それと似たことを1人の人間が割と平然とやってしまうのかw バトル以外の面で乙骨の超人性をここまで打ち出してくるとは驚きました。まぁ、心臓が停止した直後に電気マッサージで助かりました、みたいなレベルの話なのかもしれませんね。だとすると乙骨はそれほど人間やめてないw
 からの伏黒。直前の両親の回想があったのもあり、出てきた瞬間、「あーこの伏黒は虎杖の罪悪感が生んだ幻覚だわ」とマジで思った。なので、途中で乙骨のリアクションは余計だったと思う。まぁ、これは私の好みの話。
 からのラスト見開き。あまりに『HUNTER×HUNTER』臭いので笑ってしまった。ファンブックで冨樫と対談してこいよw
 そんな驚きがあって面白かったんですが、それと同時にこういう展開は本作にあまり期待してなかったので不安も少しある。冨樫だったら「まためんどくさそうな設定出てきたなぁ」と微笑ましい気持ちにもなるけど、それが成立するのはかなり特殊な例です。まぁ、本作は好きだし、信頼もしてるけど、「えっ そういう話になるの!?」とはなった。

『逃げ上手の若君』

 犬いじめについてのエクスキューズが入った。やっぱそこは気にしてたのか。良かった。わざわざワンコに喋らせてまで「射られたいです」と明示してくる。意図は分かるけどちょっと笑った。
 からの対人戦。 “当時の弓矢の速度は現在より遅く” のロジックは面白かったけど、直前に新幹線の描写入れてるのでチグハグだと思う。
 ぶっちゃけ事前の若の描写的に、狙われると分かった状態で避けるのは簡単だと思う。なので今回はそこに馬上で動きが制限されていて、さらには相手が馬術のエキスパートというハンデが二重に乗っかる。このロジックめちゃくちゃ好き。変態っぽく描かれすぎて悪役としての魅力が正直それほど感じなかった敵を改めて武士としてのスキルは尊敬に値する、としたのも超良かったです。
 ということでピンチ。どう逆転するのか、逃げスキルをどう攻撃に応用するのか、というところでエンド。敵は弓を捨ててるのにそれでも逃げる、というもはや常軌を逸したとも見える行動で終わるのが良い。それも当人は今週一番の笑顔。彼は彼はでまた別の変態性があるのね、というバランス。

Dr.STONE

 先週「ダイヤ電池作りが無理なんじゃそもそもの作戦が欠陥でコハクたちの時間稼ぎも意味ないじゃん」みたいな感想書いたんですが、まさにその点についてが今週の本編だったのでビビった。本作とは意志疎通ができない、と思ったら意外とちゃんとできてたのかもしれないw ちゃんとみんなに意味があったわ。ごめんよ。
 ぶっちゃけ原始生活送ってたカセキがジョエルが驚くほどの技術(精細さ)を持ってるとは思えないんですが、まぁそこもアイディアとして役に立ったみたいなバランスになってるのでうまいのかな。失敗にも意味がある、みたいな話は今まで散々繰り返されてた話ですが、今回ジョエルがカエキに対してリスペクトするのはまさにそういう話でしたよね。

ブラッククローバー

 ナハト回想。やだ、めちゃくちゃ面白い……。ナハトの双子コンプレックスとかそういう話にフォーカスするのかと思ったらファウスト家の真実に迫る。まぁ、ファウストって名前の時点で超怪しかったのかもしれませんがw ナハトが悪魔に詳しいのは長年のスパイ活動によって集積した
情報だと思ってたんだけど、ファウスト家が代々蓄積してきた情報でした。めちゃくちゃ腑に落ちるし、そのホラー的な印象もある衝撃の真相に当時のナハトが歓喜するってのも最高。まぁ確かにこじらせて不良してる子だったら当然気に入るよなぁ、と激しく納得。ここでナハトが歓喜したからこそ、のちの後悔に繋がるわけですよね。これが単に「ファウスト家がヤバい一族でした」で終わってたらナハトはただの被害者になってしまう。
 からの回想が終わって現在に戻ってくる移行がめちゃくちゃかっこいい。てか、よく考えたらナハトがイメチャンした理由とかは詳しくは説明されてないんだけど、「あとは大体分かるよね?」という感じで早々に終わるのが良い。回想って情報の開示が主目的になりがちなんだけど、ナハトの感情の流れ、ドラマの終着点としてめちゃくちゃアガる。
 これで次回表紙とかもうナハトが主人公でいいよ、みたいなレベルの盛り上がりだ。

センターカラー『夜桜さんちの大作戦』

 四五ペアの活躍がここまで掘り下げられ、じっくり描かれるとは思わなかった。今週開花して大勝利になると思ったら、まだ引っ張る。いや、四怨好きだから嬉しいんですけどね。
 それに、直接的にバトルに還元しにくい2人の活躍、逆転劇としてのロジックも素晴らしかったです。あえて敵と似たような領域での情報戦を繰り広げてからの他人とのコミュニケーション能力によって勝利する。そのロジックに家族外の人間が出てくるのも重要だったと思います。家族だと持って生まれたものみたいな印象が強いので。
 さらに言うと、今回の逆転の段階ではまだ開花の能力を使ってないってのが良いよね。覚醒パワーアップではなく、今までの経験と連携に基づく作戦によって逆転し、第2ラウンド突入と同時に開花。

『高校生家族』

 本作は意図的に後ろの方に設置してるのかと思ってたし、思いたいんだけど、なんか今週急に前。
 とにかく本編。 “お前の母さんが好きなんだ…” のオープニングが面白すぎる。今週一番笑った。母が自分と同じ高校生になる、という設定の中で最も考えたくない、最も気持ち悪い話が真正面から放り込まれる。母親の女の顔を見るのも嫌だけど、母親を女として扱う(見る)他者が出てくるのも最悪にイヤw
 からの “子どもだって” “いるんだっっっ!!!” も爆笑しました。かっこよく言ってるけど「※私です」という注釈がつくべきセリフですね。
 からの竹林くんのセラピー。この家族ごっこも相当気持ち悪いんだけど、なぜか長男はむしろノリノリ。なんでだw そして、現在から始まり、家族ごっこの時系列が徐々に昔に戻っていくのも不気味。ギャグ的にどんどん加速がかかっていくので面白いってのもあるけど、段々と心の奥深くまで降りていくような流れになってて不気味さもある。ベンジャミンバトンかよ。

『アンデッドアンラック』

 ビリーの顔、左半分に影が入ってて超かっこいいんだけど、よく考えたら腐りかけてるだけなんですよね。腐ってるのに全力でかっこつけてるみたいで少し笑える。いや、結果的にかっこよくなってるだけだから彼に非はないんだけど。
 ビリー回想。ビリーが盲目(という設定)なのすっかり忘れてたので杖が何なのか数秒考え込んでしまった。

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週刊少年ジャンプ」2021年16号163ページ

 潜入時はグラサンかけてるという『BLEACH』でいうところの藍染状態なんですが、タチアナとの出会いの場面では、グラサンの隙間から瞳がちょっとだけ見えるんですよね。グラサンは偽装のアイコンであり、そこから彼の本音が漏れ出ちゃってる……のか?? という場面で素晴らしかったと思います。ナイスメガネ。このメガネの横顔演出は前にメガネ記事でも扱ったけど、このドラマで使ったのが最高。いや、この描写、今回が初出かどうか自信ないんだけどw
 んで、今週のサブタイにもなってる “信じているから” 。どこまで本当か分からないけど、とりあえずビリーはアンビリーバブルの否定者ということで、そこに引っかけたセリフですね。そのことを今週、一切触れないので驚きました。そういうの忘れちゃうから危なかったw
 地面に刺さった剣をジュイスの右腕が握り続けてるの、絵的にかっこいいのも分かるんだけど、ちょっと「そんなことってある??」とも思ってしまった。

『クーロンズ・ボール・パレード』

 直球しかないのに首を振る。こういう小細工好きだわぁ。作品によっては「全力と全力をぶつけ合わせろよ!」とか思うんだけど、本作はこういう小細工が非常にハマる。持ってない人間が努力によって成功をもぎ取る話なので。
 まぁ、そんな小細工は通用しない、と相手の強キャラ感へと吸収される。強さが「見る」に由来するので、とここでも理屈が通るのが良い。本作のこういうとこ面白いですね。今後も期待。
 からの本気対決。めちゃくちゃイメージまみれの描写になるので正直少し面食らいました。いや、本作のこと知らなかったってだけなんだけどw こういうハッタリもする作品だったのね。急に大味というか、急にハデさ最優先の演出になるのでそれまでの(良い意味での)地味さからのギャップがすごいw
 んで、やっぱ野球が楽しいので野球やろう。事前に一旦 “白凰を倒すにはあの人に勝つ力が要るってことかい” と別の目標設定したのがうまい。どこまで本気にした人がいるかは分かりませんが、ここでスカウトという話から目を逸らさせる。
 からのやっぱりスカウト。ぶっちゃけ、家庭の事情に対する解答は少しずっこけました。そんなんでいいのかい。まぁ、一応 “一人で抱えこまなくていい” という口説き文句が今週の対決の決着である “8人の仲間に” “託していられる” と繋がってるのとかキレイなのでトータルでは全然良かったんだけど。

『SAKAMOTO DAYS』

 娘にフォーカスするの意外と珍しい気がして面白かった。まぁ、言うても最初と最後に出てくるだけなんですが。
 どうでもいいけど、小1の時点で好きだったキャラクターがデザインされたランドセルって将来飽きるリスクがあるので避けた方がいいのではないだろうか。6年間ずっと好きでいるってなかなか無理のある話ですよね。
 とにかく、ランドセル争奪戦。何か急にほのぼの日常回で楽しい。というか、オバチャンたちが謎に強敵だったりするノリとかすげぇ好きです。基本こういう回でたまに真面目な話、くらいのバランスでもいいのよ。
 そんなオバチャンたち。今時バーゲンに群がるオバチャンってネタも古くないか? と心配にもなったんですが、シンが一般人に苦戦するロジックがしっかりあるのとか最高でした。鼻血とゲロがしょうもなさすぎるw
 ちゃんとショッピングモールというオモシロロケーションを生かしたアクションが炸裂する。ここを律儀に入れてくるの好きだわ。今週はオバチャンギャグが衝撃で、あまりの大味さにやられてしまったんですが、それで終わらずちゃんと「本作と言えば」な要素も入れてくれる。

センターカラー『落ち武シャーク』千田さとし 都築拓也

 原作と作画。たぶんどっちも初めまして。ぶっちゃけ、読む前から「タイトルださくね……?」と不安だったんですが、ちゃんと劇中でもそういう扱いになるので良かったですw
 本編。京都と妖怪について説明するオープニングが印象的なんですが、どっちにも「学生」というキーワードが無意味に絡んできて謎。そんな世界の中心が学生みたいな言い方をする必要なかったと思うんだけど。まぁ、それはさておき、「きんたまきんぐ」に心を持ってかれた感もある。逆に言うと、その後の本編に出てこなかったのが残念でしたw
 要するに京都には妖怪がいっぱいいて、それを秘密裏に管理する公的な機関がある、という話。『メンインブラック』ですね。ジャンプだと『クロクロク』がほぼ同じ設定だったと思う。好きだったので覚えてます。まさか中村先生の次回作があんなことになるとは……。
 開幕からそうなんですが、設定がかなり細かいというか、ゴテゴテしてる。まぁ設定自体がエンタメしてるとも言えるし、要するに『メンインブラック』なので「あーあれね」となり、分かりづらさは少ないと思います。セリフ量は多いんですが、途中で急に絵のみのモンタージュで進行する場面が挟まれる感じとか、すごく良い。語りすぎるのかと思ったら、緩急でやられる。
 ただ、絵のみの場面が一部分かりにくいってのもある。いや、これは紙版だけだと思うんだけど、落ち武シャークの依頼を聞く寺の場面、夜なので暗いんですが、黒すぎてよく分からないです。なので、初読時はラストの見開きで「なにこいつ? 可愛いからいいけど」となりました。あの終わり方も凝ってて良かっただけに、事前のカワウソが全然見えないので悲しい。というかカワウソもっと見せろよ。超可愛いじゃん。何なら水道水浴びてるカッパも可愛かったぞ。なんでメインで出てくるのが落ち武シャークなんだw(それはいいだろ)
 んで、現場。スーツだった先輩がコスプレして登場したので可愛い(コスプレちゃうわ)。無駄口が多すぎるのが本作の特徴だと思うんですが、このガラッと衣装が替わった場面でも変わらずマシンガントーク炸裂なのが独特の雰囲気になってたと思います。形としてはオンオフが切り替わってるのに、妙に緊張感がない。
 サメ映画からの連想かと思ったら、まさかのハンマーヘッド。ここで捻りがなかったら正直『チェンソーマン』に負けるだけなので良かった。そこから “やつら構造も適当だから” と設定が掘り下げられるのも面白い。オリジナル妖怪だからこその展開。水に飛び込むのが主人公のトラウマに関わるのは面白かったんですが、ぶっちゃけここで池に飛び込むのは特に意味がなかったと思う。飛び込むことの感動も特にないし。
 愉快犯の製作者へと迫る謎解き。ここで先輩がアクション的に活躍するのもかっこいいし(構えは変だよ)、多言語で警告するのとか超良かった。設定の魅力が細かいところに宿っててとても良い。
 んで、主人公の方の活躍。ここで急にセリフがなくなって絵のみで語るのが決まる。ただ、飛び込みのトラウマが重なる演出をやるなら事前に池に飛び込まない方が良かったと思う。さっき軽いノリで飛び込めたからなぁ……ってなる。てか、池には飛び込めなかった方が良かったんじゃないかしら。安直?
 バトルを終えてからが長い。そして相変わらず言葉が多い。すごい独特。絵以外でここまで作者の個性、我を感じる読切はかなり珍しいです。それだけでちょっと好きになってしまう。そんなエピローグで出てきた「製作委員会」は爆笑しました。「犯人は1人じゃなかった」ってよくある展開だけど、それをめちゃくちゃ俗っぽい言葉で表す。
 ラーメンの話を何度も繰り返す感じも見方によっちゃクドいんだけど、なんだけど、最後は言葉による情報をほぼ排しての見開きドン。主人公のこの行動、この顔見れば「そうですね」の意味は分かるやろ、というバランスが良い。仕事はつまんないけどカワウソが可愛いから満足って話ですね(違うよ)。
 終わり。すごい面白かったけど、同時にすごい変な読切だった……。
てか、そんな「変」の部分の方が面白かったのかもしれない。設定の魅力とか、その掘り下げとかも好きだし、妖怪も可愛いんですが、語りの抑揚がすごいヘンテコ。それがクセになる。作者の名前覚えておかないと次読んだときに面食らってしまいそうです。この変な感じは千田先生の方でいいんだよね。

『僕とロボコ』

 モテ杉くん。イケメンのモテ杉にBL的な要素をギャグ的にぶっ込んでると思うんですが、だとするとクラスのモテ杉ファンの子たちは大興奮じゃない? とか心配になった。小学生だとまだそういう良さには興味ないのかしら。ボンドの受けとしての魅力に目覚める子が現れないか心配です。いや、別にいいのか。
 というか、小学校にジャンプ持ち込んでいいのか。高校の頃、ジャンプとか持ち込み可で、かなり緩い学校だと思ってたんですが、当たり前に読んでる小学生の姿見たらそんな自分が恥ずかしくなってきました。
 てか、本作で「ベストフレンド」という文字列が出てきて『呪術』ネタにならないのが逆に意外でした。暑苦しく迫ってくるベストフレンドを自称する男って完全に東堂ですやん。ジャンプネタを身構えすぎてる弊害。
 身構えすぎてる件でもう1つ。役者が校内でクラスメイトのことを見つめ続けてるって状況で『アクタージュ』を連想した。まぁ、これはネタにしても笑えないので素材としておいしくないって事情もありますね。

『アイテルシー』

  “物語なら崖から落ちると” “こんな高さでも生きてたりするんだぜ?” ミステリーだとやはりホームズが有名ですね。こないだ観た『名探偵コナン』の映画でもこのネタやってた。
 まぁとはいえそんなメタな事情が劇中の根拠になるはずがないので、今回の落下からの生存には何かしらのトリックがあるのでしょうね。いや、まだ超能力的な方向に広がる可能性もあるかもw
 そんな落下シーン。スローモーション的に定点で3コマ連続させ、手が落ちた隙間に “ありがとう” の文字。ここすごいかっこよかった。感情を爆発させるような押しの強さはないけど、逆によく響く場面。
 からの兄さん。今のジャンプはよく人が死ぬ。新連載なので「この人たちが主要キャラらしい」的な印象をどうしても持ってしまうと思うんですが、それを逆手に取ったサプライズですね。油断ならねぇなぁ。ミステリーだから普通に事件が始まったら平常運転開始だと思うじゃないですか。まだ土台を固める段階であった。
 そんな場面での “左近が相生の手を取るべきだ” 。これは先ほどの落下シーンと呼応してますよね。相生の手から落ちていった犯人、その次に手を取るのが左近。それが終盤のグータッチの場面に繋がっていくのも面白い。まだ関係が浅いので手を握り合う段階ではないとも取れるけど、手を取るよりもフェアな関係っぽく見えるので、2人にとっての手で繋がる新しい形という感じに見えたかな。

『マッシュル-MASHLE-』

 初めての痛みを味わっててザマァな場面なんですが、それだけで終わらず彼の反省、そしてマッシュ&フィンへのリスペクトへと着地するのがとても良い。精神的な成長が感動的に描かれたので「あれっ なんか良い奴だったのかな?」と感じてしまう(ちょろい)。
 強さの指標としての音階。たぶん今後出てくるんだろうけど、シより高いレもあるんやで、と言いたい。たぶんマッシュがドで、「私より高いドだったわ……」みたいな感じになるんじゃないかしら。さすがに音階で示すのはバレバレすぎるというか、設定としてガバガバすぎるのでちょっとどうかと思う。
 あと、どうでもいい場面ではあるんだけど、 “ウルフシールド” は絵面が酷すぎるので笑った。外道ッ!!!

『ウィッチウォッチ』

 巻数が多い漫画。ネタにはならなかったけど、冷静に考えたら『ONE PIECE』も正直あり得ない程の数ですよね。理解のない人から見たら「1作だけでもうすぐ100じゃん!!」ってなると思う。
 広大な自然に囲まれながらヨガやってるのがギャグにしか見えなかったんですが、ネタにならなかったでござる。意外。
 引っ越し作業からの分身魔法。数は増えるが、総量は増えない。知能も半分になるので、体は子供、頭脳も子供、ただの江戸川コナン。そういやコナンくんも巻数がえげつない作品ですね。
 とにかく、体が子供になったらちゃんと知能(精神)も子供になる理屈があるのは面白かった。増えるほどにバカになるので面倒の度合いが加速度的w
 なぞなぞみたいな予言に関しては心底どうでもいいというか、興味がなかったです。まぁ、種明かししたら意外と面白かったパターンもあるんだろうけど、今回の段階で、引っ張る謎としては魅力を感じませんでした。好みもある。

『破壊神マグちゃん』

 猛犬注意ネタが連続したとも取れるのかな。
 それはさておき、ウニ助。ウニ助から見た部室の日常。ウニ助の前では唯歌が常識人もしくはツッコミ役に見えてくるから不思議だ。
 ということでオモチャでウニマグが交流。昔のファミレスで売ってたような奴だ。すげぇ懐かしい。店頭で遊んだことしかないや。
 そんなオモチャが思いの外マグちゃんにウケる。チヌの件があるのでマグちゃんは犬に弱い。思わぬ溺愛ぶりに笑ったんですが、ちゃんと理屈が通るからすごいw
 からのワンコ死亡。ウネさんで復活。これはこれで可愛いと思うの。愛せる。そんなウネワンコには新たなゲーム性が加わっていて、それがちゃんと摂理っぽい内容になってて面白い。それと同時にパーティーゲーム感もある。ちょっと合コンっぽくもあるのかな。摂理であり俗っぽくもあり、まさしくウネ産という感じだ。
 マジでゲーム攻略を目指すんですが、完全に犬となったマグちゃんが「これはこれでアリ」という感じなので失敗してほしい気持ちにもなった。妙に不気味な感じも残ってるんだけど、その不気味さが妙に可愛い。
 からのウニ助が活躍。ちゃんと理にかなった活躍をするのでさすがですね。そして「キューン」となったゴーレムが今回最高レベルに可愛いのでずるい。いや、落ち込んでる犬を見て可愛いと喜ぶのもどうかとは思うんですが、困り顔はずるいでしょ。悩ましい……。
 忘れかけてたけど、そもそもの話、唯歌の思い出の品を壊してしまったのでどうしよう、って話だったので何も解決してない。と思ったら解決してしまった。理由はバカだから。すげぇ乱暴なオチなんだけど、唯歌のキャラクターを考えると納得してしまう……。

『灼熱のニライカナイ

 必殺技が決まってかっこいい!! と思ったらグロいので笑った。あの必殺技のリアクションでボケてくるのがいかにも田村作品らしい。自分でやって自分で引くんですが、そこに “過剰防衛どころじゃねー” と警察らしいロジックが加わるのが面白い。サメのこういう思考、はかなり一貫してますね。単に落差で笑わせるだけじゃない。
 からのセイラの見せ場で、パッ見は超かっこいいんだけど、先ほどのサメのリアクションがあるので “今生えたとこでしょ!!” となるから最高。そっからセイラがボケに回り出すのでホント忙しい。この振り幅、シリアスとギャグを反復横飛びする感覚、絶品ですね。やっぱ好き……。
 そんなサメをもってしても問答無用でシリアスに振れてしまうチャコという存在で話を再び戻すのもうまかったと思う。自然。

『あやかしトライアングル』

 風呂場。祭里にじっくり観察されてるかもしれないっていうけど、シャワーと湯気のある風呂場って透明人間の弱点なんですけど。いるわけないじゃん……と思ったら普通にいたらしい。解せない。脱衣所で待機してて高速で入ってきたという解釈もできるかもしれないけど。
 まぁ、何にせよ祭里の作戦が普通に、何の捻りもなく成功するので正直それほど面白くない。と思ったら最後で大きく展開する。氷雪系ロリ単独の犯行ではなかった。彼女はすっかりギャグ的なリアクションをしちゃってるので、そこから厄介な悪役として逆転するのは難しかったと思うのでこの展開は納得。そして、今回氷雪系ロリが登場する、ちょっとしたホラー演出の場面、 “自宅なら安全だとでも?” と鏡越しに言ってるんですよね。この鏡というのが重要だったわけで。これはうまい。

『無智との遭遇』屋宜智宏

 読切。ジャンプショートフロンティア。屋宜先生カムバックですよ。嬉しすぎる。ジャンプ感想ブログを続けてもう10年なんですが、その間出会った中で一番面白い作家。今回も面白かった……最高……。しかもメガネだし、メガネキャラがドラマを経てメガネが外れることで成長とする。メガネ着脱漫画であった。ありがてぇ……。
 ちなみに、「無知との遭遇」じゃないからね。屋宜先生は前回の読切『忘レ者探偵』も誤字を誘発しやすいタイトルだったなぁ……とか懐かしい。ジャンプの表紙が誤字だったんですよね。ころすぞ。

週刊少年ジャンプ(51) 2018年 12/3 号 [雑誌]

週刊少年ジャンプ(51) 2018年 12/3 号 [雑誌]

  • 発売日: 2018/11/19
  • メディア: 雑誌
 本編。宇宙船で未知との遭遇を果たす。かなりガッツリしたボリュームの話になりそうなんですが、全15ページだけど大丈夫? と心配になる。だけど大丈夫なんだよなぁ(気持ち悪いファン心理)。
 宇宙人の知性を表すものとして、こちらの言動をサンプリング、再構成して会話してくる。この単語のツギハギでたどたどしいんだけど、そのたどたどしさにこそ彼(劇中で彼と言われてる)の知性を感じる。レベルの低い文章が逆に高い知性の現れであるって逆転が面白いですね。そして、そのツギハギ文にこそ本作最大の仕掛けが隠されていて……というどんでん返しも絶品。ジャンプショートフロンティアってやっぱ『世にも奇妙な物語』的なものを目指してると思うんだけど、その手の企画としても本作は抜きん出たクオリティだったと思う。「ブチ込む」のくだりとか超笑えるんだけど、ここで暴力的な言葉を使っていた事実こそが大オチに向けた伏線であり、その言葉のチョイスこそが主人公の「無智」であった、という話。タイトルの『無智との遭遇』ってのは自分の(人類の)無智に気づく、という意味だったのですね。
 そんな「ブチ込む」。物語的なオチとも関わるんだけど、最後のギャグ的な意味でのオチでも再び使われる。アイディアの元ネタとしては映画『アバター』のあの結合部だと思います。当時、映画館で「それってつまりセックスに使うんじゃない?」ってなりましたw(観たことないけど未公開シーンだと実際にセックスしてるらしいです)
 そんな “ちょっとそれ出して大丈夫な部位…!?” 。単なる天丼ギャグとしても笑えるんですが、前半では「ブチ込む」だったのが最後には友達になるための「つなげる」として出てくるのが感動的。攻撃的な言動をやめて相手を思いやり理解しようとするようになる、という主人公の精神的な成長が感じられる天丼ギャグになってる。それでいて「つなげる」部位だと余計に下ネタ感が露骨になるから最高。どう考えてもチンコ。やっぱ『アバター』だわw
 んで、アクションからのどんでん返しでエンド。 “私が” “一度も言っていないからだ” はマジ見事でした。即刻もう一度読みたくなる仕掛け。初読時は違和感などなかったのに、オチを知った上で読むと、たしかに助けようとしてくれてるのを悪いように解釈してただけだと分かる。
 ということで終わり。優勝です。もう年間グランドチャンピオンでいいです。2021年お疲れ様でした。

『仄見える少年』

 伊織、人質を取られると弱い。からの回想。『ブラクロ』のナハトもそうだったけど、今と昔でビジュアルが大きく違うと、何か大きなこと(それも悪いこと)があったのだろう……とある種のワクワクが生じますね。ひねくれてはいるけどもう少し素直な雰囲気でもあるので面白かったです。そこにコミュニケーションで主導権握るタイプの先代が出てくるので少しおねショタ的でもあったと思う。伊織の実姉は困った人なので、伊織にとっての心の透き間を埋めてくれる存在だった、みたいな。とにかく哀別とは対照的。哀別との関係が対等と見るか、伊織のがちょっと上と見るかは難しいところですが。
 そんな先代。眼帯ヒロインなので今見ると『エヴァ』の波動を感じる。その眼帯がちゃんとある種の伏線として機能してたのが良かったですね。まぁ、特に説明なく着けてていいアイテムではないと思うので伏せれてるかどうかは疑問ですが。

『BUILD KING』

 ネリネリバトル開始。大工モチーフはかろうじて残ってるけど、ここまでバトルに振り切ったのは初と言えるかもしれませんね。たしかに楽しい。楽しいんだけど、大工要素薄くなって大丈夫なのか的な老婆心も少し。一応主人公ではないものの、 “防ぐ術はない” まで突き抜けてしまうインフレ感とか最高ですよね。「相手は死ぬ」と同じ説明なんだけど……とビビりもしますが『トリコ』のことを考えるとこの程度のインフレは大したことない気もするw あと、よく考えたら『呪術』の領域展開もほとんど「相手は死ぬ」ですね。あっちも意外とバランス取れてるからすごいわ。
 レンガが囚われの姫状態になるのはどうかと思ったんですが、レンガの優しさが人に勇気を与え、そいつが動き出すドラマは良かった。間接的にレンガがアクションしてるとも言えそうな場面。

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 3月のネタハガキ東西戦。お題は「新しい発電方法」。
 番外編として、発電ということでアニバーサリーズネタが複数来ていて面白い。しかも、ネタが被るのではなく、太陽光発電と火力発電と2つの方法に分かれてるからすごい。火力発電の方は水曜の方も使っていて技ありですね。
 東。さばねこさんの「北風と太陽」。風力発電太陽光発電の2つになってるからすごい。目の付け所が完璧だわ。感心系だと今回の中でも断トツかも。
 唐怒利臼さんの「巨大ロボの背中から」。逆ヤシマ作戦で笑った。停電時に車のバッテリーから電気を出力する機能とか最近あるみたいですけど、そのスケールでかい版。ただ、発電はしてないw
 井の線亭ぽんぽこさんの「昔のマンガでよく見たヤツ」。奴隷が回してるアレなw あの正確な名前は分からないアレをイラスト一発で伝えてるから気持ちいい。イラスト大喜利ならではの強さだわ。一応動力として使うという意味では発電という考えはむしろ王道な気もします。理屈は合ってるw
 西。照りさんの「超巨大ドアノブ」。こちらもイラストネタならではの魅力なんですが、こっちのイラストはむしろ「思ってたのと違った」的な衝撃があった面白い。想像以上のスケール……。
 なみのりくじらさんの「突然結婚する」。一瞬何のことだか分からなくてお恥ずかしいんですが、電撃結婚!! 実際は1ミリもエネルギーは発生してないんですが(他のネタは意外とちゃんとエネルギーを発生させてる)、それでも成立してしまう「電撃」というワードの強さ。

次号予告

 『ブラクロ』が表紙。6周年。悪魔の数字ですね。それとアニメ最終回直前スペシャル。
 とにもかくにも「超重大発表」が気になりますね。連載のカウントダウンが最有力……かと思ったんですが、気づいてしまった。予告ページをよく見ると「メディア魔導書」のところに「超重大発表」と書いてある。アニメ情報ページです。その中での発表なので連載についてではないですね。となると映画あたりが有力かしら。アニメ最終回の続きは映画館で、という『鬼滅』ムーブになるかもしれない。

目次

お世話になってる屋宜先生とご一緒できて嬉しい!「無智との遭遇」必読!!
(『夜桜さんちの大作戦』)

 権平先生は信頼できる。一生ついてきます(チョロい)。

アシさんに誘われポケカ始めました。コンビニ行く度パック買う体になりました
(『アンデッドアンラック』)

 コンビニに売ってるの?? と変なところで驚く。買おうとしてるもの以外見てないものですね……。

愛読者アンケート

 読切について。屋宜先生の方ではない。ケンカ売ってんのか(モンスターペアレント的ファン心理)。
 アニメ『ヒロアカ』について。今まで観たことある作品。tvシリーズ1期と、映画2本だけかな。『鬼滅』以降ネットフリックスでアニメを観ることの抵抗がなくなった母が今『ヒロアカ』にハマってるらしいので、ひょっとしたらアニメに関しては母の方が詳しいかもしれない。

総括

 未だにウダウダ悩んでるんですが、『モンハン』買うかもしれないので、来週以降の更新はリズムが崩れるかもしれないです。てか、今週の更新が早かったのは『モンハン』に向けてソワソワしてるからかもしれない。早く書いたところで遊べるわけではないのだが。

 今週のベスト作品。『無智との遭遇』。まぁこれは仕方ないです。コマとキャラ違うのでむしろ良かった。
 次点は多くて、『ブラクロ』『高校生』『SAKAMOTO』あともう一つの読切。ここらへんみんな良かった。

 今週のベストコマ。『呪術』の見開きです。まぁどう考えても印象に残るでしょアレ。以前の手抜き番外編のことを思うと「これでも原稿料が出る!!」とか考えてしまったw

 最後に今週のベストキャラ。こちらです。

  • ナハト 『ブラッククローバー
    • ホント今週の『ブラクロ』良かった。悪の道に進むのを喜んでしまうナハト、という部分がもう最高。

gohomeclub.hatenablog.com

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