北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2022年10号の感想

 またジャンプがつまらなくなりますね。花粉シーズンも始まったし、いろいろしんどい。

背表紙

 「このキャラだ~れだ??」。太陽で正解。分かりやすい。
 次。一郎。『高校生家族』の主人公って光太郎じゃなかったの? と思ったんだけど、表紙の切り抜きは一郎なのであった(だから確定なのかは怪しいけど)。

表紙

 『ONE PIECE』。カラーで見ること少ないけど、人獣カイドウの青いウロコ、なかなかキモいですね。異形感あって結構好き。てか、青って青龍か。そんな話あったかも。

読者プレゼント

 クマ。クマであり「巣ごもり」。オミクロンがすごいことになってきたので……という感じか。コロナ関連が誌面に現れるのって結構珍しいよね。明るいけど、ちょっと考えると暗い。
 「笑ガオー」とあるんだけど、クマだからガオーっていくらなんでも雑だと思う。まぁ、そんな雑さも嫌いではない。

巻頭カラー『ONE PIECE

 ロー&キッドvsマム。マムの強敵感も良いんだけど、ローとキッドの喧嘩しつつも息が合ってる感じが良い。 “おれの大技の後に… 派手な攻撃をして勝者感出しやがって……………!!” は笑った。普段はルフィとキッドがむちゃくちゃなことしてローが振り回される形が多いのに、ムキになるとローもボケ側に回る。この変則的に仲良い感じ、魅力的だわ。まぁ、たしかにローの攻撃は端から見てると何がどう攻撃してるのか分からなくて地味、という問題はあるのかもしれない。彼はその点をある種のコンプレックスのように感じてるのかもw その分、本話の大技では見た目が派手になってましたね。気にしてるじゃないか……
 剣を持って「三千」と技名をコールするとゾロの顔がチラつくんだけど、『母をたずねて三千里』ってことねw ここらへんのしょうもないダジャレも『ONE PIECE』の魅力だわ。
 ローの大技も良かったけど、やっぱりキッドのド派手必殺技も良いなぁ。電磁砲は燃えるぜ。磁力を操るというか、「磁石」という感じなのね。NSの付与からのレールガンってついこないだ『マッシュル』でも見ましたね。『マッシュル』が先で良かったわw 逆に『マッシュル』がいかにバトル漫画として王道というか、的確なツボを突いてることの証明にもなったと思う。

僕のヒーローアカデミア

 避難地区の市民の中にもAFOの息のかかった人が……と思ったら何もなく終わった。何だったんだろう、あの人たち。今後何か出てくるのかな。あまりに意味がなさすぎる。まぁ、お茶子のスピーチやったあとにまた同じような市民に反発される話とかされても「またかよw」って萎えるだけだから何もない方がいい気もする。
 そんなお茶子とデク。あの件についての後日談。今まで何もなかったのが不思議なくらいだ。ついに……!! とか思ったけど、そこで出てくる話題がトガヒミコなのが悲しい。まぁ、ヒーローとしてやることが山積みすぎて学生らしいことが出来ない、という2人の悲哀を示す良い場面ではあったと思う。ヴィランなのに救わなければならない気がする、という話もめちゃくちゃ大事な奴ですね。轟くんも相手決まってるんだけど、そうなるとかっちゃんは誰とぶつかるのだろうか。誰かと因縁あったっけ? 個人的には最終対決で瀕死になったデクの元に現れて「OFAかっちゃん」をやってほしい気持ちはある。たぶんやらないけど。既にやりそうなタイミングあったけど、やりそうなだけで終わったもんね。

『呪術廻戦』

 乙骨回。虎杖と戦う変則的な出番ではなく、完全にヒーローとしての主役回。市民を守ってる姿とか先輩としての貫禄を感じるわ。あの人数を守る姿、虎杖ではまだちょっと想像できないかも。
 先週も書いたけど、映画が公開されてから1ヶ月ちょい経って「そろそろみんな観たよね?」というタイミングでの乙骨回なんだと思います。満を持して……という大サービス。ちょうど映画の興収が100億行ったタイミングなのも神懸かってると思う。
 ゴキブリ始動。人間ではあり得ないタイプの強さを持ってることを示したいのは分かるけど、初手で市民が死ぬのはやりすぎだったと思う。ハードな話と言いたいのは分かるけど、せっかくの乙骨回なんだから目に見える範囲の人くらいは楽々守ってほしかった。
 てか、ゴキブリ、キモさの極地だな。なんて話をやるんだ。まぁ、ほとんどの場面では黒の集合体なのでそれほどキツくはないかもしれない。助かる。
 リカちゃん登場。乙骨回というのもそうだけど、同時にリカちゃん回でもある。映画を経過した我々には “はぁい” があの声で聴こえてしまう。たぶん作者も想定しながら描いてる。
  “先生に二度も 親友を殺させない” も映画を意識してますよね。ここらへんのジャンプ誌面で読む時事性が本編に反映されてるのホントすごいと思うわ。アニメ放送時もそんなノリあったけど、この読み味はマジで唯一無二なのでは。……アニメ化作品全部観てるわけじゃないけど。

『SAKAMOTO DAYS』

 試験開始。すっげぇベタな試験展開になりましたね。ここまで定番のノリ全開とは。ほぼパロディとかそういうレベル。
 新人イビリに対してシンがナメた態度になってるけど、ついこないだ散々な目に遭って自分の弱さを反省してた人とは思えない態度だ。まぁ、相手がクソ雑魚だと見破った、ということなのかもしれないけど。
 試験。受験生の中に試験官が混ざっていて、そいつが持ってる銃弾を奪う。殺してもいい。殺してもいいことを確認する奴とかクソベタでちょっと笑ってしまいそうだった。まぁ、彼があの確認をしたおかげで開始早々からカオスな状況になったので、ありがたい存在とも言える。逆に言うと、試験的に都合が良すぎるので彼が試験官だと推理できる……が単にメタ的な都合だと思う。
 試験官探し、シンと相性が良すぎる……と思ったら真っ先にシンはシンなりに苦労してる姿が描かれる。混線してるので一人一人聞いて回るしかない、とまず見せたのは丁寧ですね。それと同時に銃弾持ちの試験官が1人名乗りを上げる展開があるのも良い。何となくフェアに見える。

『ドロンドロロン』

 2号連続増ページで描かれたの2話がキリ良くまとまってて好きだったので、「やったか?」展開で始まるのが少しイヤだったんですが、新たな敵というサプライズは良かった。登場シーンの不気味さがやばい。本作急にマジで怖いことしてくるから油断ならないんだよなぁw
 登場シーンは最高だったんだけど、出てきたのが人型だったのは多少なり都合も感じる。都合というか、少年漫画の限界。まぁ、そういう意味では『呪術』は結構頑張ってる。ゴキブリもほとんど人型だったけどね。
 クサナギみたいに仲良くなれる期待をしてたのは分かるけど、ドラが親切にガイドしてあげるのはいくらなんでも迂闊すぎたと思うの。普通に教えたことの責任を取らされてもおかしくないレベル。
 強すぎて正直どうしようもない、という絶望感からの味方サイドの強キャラ登場。シンプルながら熱い。面白くなってきたじゃないか……と思ったら次号センターカラー。おおっ、この流れは良い。そっちも熱い。しかし、2号連続増からの1号挟んでカラーってのは意外だわ。変則的すぎる。人気ありそうなのは良いことだけど。

センターカラー『ウィッチウォッチ』

 カラー扉から「うろミラ」全開。人気投票パロってのは割と手垢ついてると思うけど、3人しかいないって地味さは妙に面白かった。『ウィッチウォッチ』の人気投票結果回にはもっと凝ったデザインになると思うんですよ。
 あと、本編に出てきてない人が1位になってるのもこの手の人気投票パロディとしてかなり新鮮だった。ありがちだよねぇ。第2回というのもリアルだわ。
 カラー裏でネタバラシ的な内容になるんだけど、これは余計だったのでは。本編前のコラムページで説明はしてくれてるので、「うろミラ」以外のページがない、くらい徹底した方が面白かった気がする。まぁ、単行本の都合とかもあるのかな。
 本編。オシシ仮面じゃん……と思ったらマジでオシシ仮面パロディだろ!!! これはもう「グエーッ」不可避だろ。正直、大がかりな仕掛けの割にはそれほど面白くない(期待がデカすぎ)とか思ってたんだけど、最後の最後に逆転ホームラン。
 ちょっと残念だった点。「うろミラ」の中にギャグがあるのが余計。まぁ、ギャグのまったくないバトル漫画の方が珍しいってのは分かるけど、「何だよこの変な漫画」という部分を楽しみたいのであって、「うろミラ」内で普通に笑えるギャグは求めてない、みたいな。 “食われましたよ ザックさん!” とか『ウィッチウォッチ』としてやったら普通に面白かったと思うんだけど、今回「うろミラ」に求めてる笑いではない。それっぽい感じで、情報量が多そうなんだけど、実際何も言ってない感じとかめっちゃ良く出来てるし、そこは普通に面白かっただけに、「うろミラ」内のギャグ要素は排してほしかった。セクハラ上司とかテンプレ的なキャラではあるんだけど、 “頭湧いてんですか” みたいな作中の笑いはマジでいらなかった。……この段落ものすごい分かりにくい文章になってしまってる気がするんですが、果たして伝わっているのだろうか。
 これはもっと好みが分かれるだろうけど、 “ファジーって何なんだよ” もちょっと余計だったと思う。「ここで笑ってください」という感じが強すぎるというか。
 まぁ、何はともあれラストのオシシ仮面が面白すぎたのですべては些細なことです。

『アオのハコ』

 花恋パイセン参戦!! 前も書いたけど、既存のキャラとは一線を画す大人っぽさ、「良い女」感がしっかり出てるのが好き。それが分かりやすいセクシー要素ではないってのも。ここらへんのバランスが楽しめるのが本作の強さだわ。
 事情通の花恋パイセンになら秘密がバレても大丈夫。この会話、めちゃくちゃ珍しいですね。そして、大喜(と千夏)のことを見守る彼女の立場は限りなく読者に近いと思う。面白がりながら興味を持ってる感じとか、劇中のリアルとしても説得力あるし、メタ的な印象もある。
 読者に近いと同時に、大喜が憧れるロールモデル、「こうなれたらいいな」な未来の姿でもある。本作の主人公は大喜だけど、彼女には彼女の物語があって、その世界では彼女も成長が必要な主人公である、と大喜が気づくのも良い話。 “両想いってわかった時点で 前みたいな関係になれないし” からの一連のセリフはどれも秀逸。
 それにしても、針生パイセンの視点で考えたら、愛しの彼女が珍しく試合を観に来たと思ったら、面倒見てる後輩と一緒にいる。めちゃくちゃ気になる状況というか、気が散ってしまうのではないだろうか。余計な心配をしてしまうw

Dr.STONE

 「犯人はこの中にいる!」的な引きからの「人間じゃないんかーい」的なズッコケはたしかにあるけど、それと同時に面白そうな話でもあった。超常的(超科学的)な話が増えすぎると本作は萎えがちなんだけど、作品の根幹にある石化光線が科学由来のものかもしれない、という可能性。まだ科学由来と考えていいのか分からないけどね。
 あと、科学由来だとしたら、レイが出てくる、レイと絡む余地があるのではないか、というワクワクもある。スピンオフの機械ね。宇宙で機械っつったらアイツじゃないですか。まぁ、時系列的におかしいので、今回のが直接レイと絡んでくるのは考えにくいんですが、今後何かしらの形で出てくることも期待しちゃうよなぁ。稲垣先生的に「いやあの作品のことは知らないんで」となる可能性もあるけど。
 「死にたいのか?」の意味が大きく反転する。これは面白かった。めちゃくちゃ面白かった。そもそも石化光線が人類に対する攻撃的なものだったのが、いつのまにか不老不死の秘訣になっちゃってるのとも通じる。ホワイマン初登場の時点で分かるはずがなかったわけだw

『夜桜さんちの大作戦』

 辛三のボディビル回……と思ったら四怨回でもあったでござる。さすが人気1位。四怨と絡ませればとりあえず人気が伸びる。なんて変なことも考えるようになってしまった。脇役にしてはサービスが過ぎるんだよなぁ。まぁ、四怨のCPUがパワーアップすることで、物語の本筋も大きく進展する可能性があるので必然性もあるか。逆に言うと、何かの賞品でオニクハルコン出せばいいので、辛三じゃなくても誰の回でも出来た話だとは思う。
 辛三のデカい体を強調するためだと思うけど、七悪が常時ショタモードだったのも思わぬ副産物。バケツ帽子を用いた仕草が思わぬ破壊力であった。四怨もうまいが、七悪もうまい。こうなるとアイさんも欲しくなる……(底知れぬ欲望)
 四怨が妹属性全開でデレて問題解決。あーもうこれは第2回も優勝ですわ。アイさんにも頑張ってほしいけど、出番が足りない。
 そんな四怨。てっきり最後に「なーんちゃって」とオチがつくと思ったんだけど、あのデレはマジだったのね。逆に予想外だったぜ。可愛い妹なのはマジだったか。勝てる未来が見えない……

『僕とロボコ』

 「君の雑炊をたべたい」。くだらなすぎて笑った。あと、モテ杉くんの年齢どうなってんの。小学生だろうよ。
 浜辺美波風の女優。『膵臓』準拠ということなんだろうけど、浜辺美波は実写版『約束』のエマなので、そことの関連も考えちゃう。あと、何気に浜辺美波めっちゃ似てる。ちゃんと『ロボコ』世界の美少女になってるんだけど、すんごい浜辺美波的でもある。
 モテ杉の不調。一度ちゃんと演技ができてる、となってからのやっぱりできないという展開が意味分からない。大したギャグも発生してないし、単なる遅延行為をされたような気にもなる。

センターカラー『コンクリートと花』生明生成

 読切。作者名はアザミキナリ。手塚賞準入選。忘れてたんですが、手塚賞準入選の6本、全部が本誌に掲載されるのではなく、本誌、スクエア、増刊のどれかに掲載だそうです。ぶっちゃけた話、本誌に掲載される2本が準入選の中でも優れてるということにならないか? まぁ、対象年齢的に本誌は無理って可能性もあるけど、たぶんそんなことはないと思う。
 今号は真っ先に『マグちゃん』を読んだという個人的な事情が大きいんですが、かなり『マグちゃん』最終回的な話だと思った。無限の命と有限の命の話。そう考えると、『マグちゃん』以上に甘々な決着に行き着いた本作にかなり驚く。父の言いなりみたいで良いこととは思えないんだけど、一応あの父は殺人に準ずる何かしらの罪に問われてるからもう父のことは気にしなくていい、みたいなことなのかしら。父が苦労して作ったもんを使用してハッピーエンド、というのも少し引っかかる。
 そんな父が突然銃口を向けてくる場面、正直かなり唐突に感じた。他はゆったりとした進行で面白かったんだけど、あそこだけちょっと。「どうせ死なないからいくら撃っても平気」的な感覚なのかと思ったら記憶失って100年眠るとかいう激重な被害が発生するので衝撃だった。それだけの重罪を犯すにしては……と唐突。
 ただ、その父が “お前が最も若く美しい” “今でなければならないのだ” と言うのは良かった。悪魔的な発想で、出番が少なかったのにここで一気に彼の邪悪さが伝わる。オープニングで主人公が王子様扱いされてたこともフリになってて、美しいことの悪い面を突きつけられるようで面白い。不老不死第一号がああなってしまったので、今度は美を前面に打ち出して名声を集めようとする、という発想も説得力ある(クズが考えそう)。シンプルで、周辺情報を語りすぎないのが本作の良さではあると思うけど、情報量がないなりに父親が銃を取り出すことに対する飲み込みやすさは欲しかったな。それと、そのクズ父に対抗する方法が特に気の利いたアイディアでなかったのも少し残念だった。不老不死ならではのオモシロが欲しかったのに、それは父のアクションのみで終わってしまった。
 あと、 “恋愛対象としてのラブです” と言ってる人に対して “俺の……友達になってくれないか” と回答するのはちょっとどうなの。もちろん世界で唯一(?)の理解者になるわけだから感動的な話ではあるんだけど、告白の返事としてこれはいいのだろうか……とかラブコメ的な発想になってしまった。
 良かった点としてはラスト、四の五の言わずに絵で殺す!! となったのが好き。左端まで視点が行くと100年後だと明らかになるのも面白い。ピッタリ100年後なのはちょっとおかしいけど。あと、コンクリートから花が生えることのメリットがよく分からん、というのはあった。TOKIOとかコンクリートの屋上に畑作ってるよね。
 終わり。若干マイナスな話が多くなってしまった気がするけど、普通に面白かったです。

センターカラー『高校生家族』

 王道バレー漫画の道をひた走るのかと思ったら…… “アンタは15歳じゃない” となるのめっちゃ良かった。本作でしか成立しない話だ。まぁ、端から見たら「何言ってんの」なんだろうけど、ここ数週の付き合いがあると普通に乗れる。
 あと、私のスポーツに対する不信感もあるけど、たかが高校生の試合で「すべてを出し切る」とか「壊れても」とか言ってるのには違和感しかないので、そういう安易な熱血展開に対して NO を突きつける結論がすげぇ好き。誠実だと思う。普通に考えて体壊すのとかダメだよ。それを美談にしちゃうのも、美談として受け取っちゃうのもどうかと思う。

『マッシュル-MASHLE-』

 サーズ発動。見開きポセイドンはかっこいいんだけど、「こないだ巻頭で見た奴だ」とはなるよね。やっぱアレ、本編を先取りしたものだったのか。この見開きをこないだの巻頭号にあわすことができたら完璧なんだけど、まぁ普通に考えて無茶な要求だよねw
 先週あたりから「急にオラオラ系になったな」とか思ってたので、今週のマッシュの “………すごい 一人で盛り上がってらっしゃる” で笑ってしまった。煽りというわけではなく、単なる独り言なのがまた良い。ここらへんの脱力センス、絶品だと思う。
 『ONE PIECE』で初めてロギア系と出会ったときのような絶望感があったし、それを「神」と表現するのも面白いんだけど、面白かっただけに急にスリーカウントみたいなシステムが出てきたので少しだけ気持ちが下がった。何か面白くなるならまだいいけど、なるのだろうか。

ブラッククローバー

 覚醒ユノが “戦える!!!!” となるのは分かるんだけど、その横で普通にアネゴレオンが奮闘してるのが最高。彼女は単純に強いから戦える。シンプルすぎて逆に意外。
 てか、フッハのドラマは本当に先週で終わりだったのですね。むむむ、正直アレで終わるのはどうかと思う。普通に愛すべきキャラになってたじゃんか。
 んで、今週はナハト。ごめんなさい、恥ずかしながらマジでナハト死ぬと思ったw まんまと作者の手の上で踊ってしまった。ナハトの死に対してそれなりの説得力というか、納得のようなものを感じてしまった。なので、ラストの救援でぶち上がるのもやむなし。覚醒ユノに比べると、具体的にどう頼りになるのかちょっと分からないんだけど、そういう理屈を越えた頼もしさ。

『PPPPPP』

 7兄弟姉妹の話に戻ってしまった。正直『ダダダダーン』組の活躍がもっと見たかった、みたいな肩透かしも感じる。まぁ、今後当たり前に存在するサブキャラになるのだとしたら、今週の『呪術』みたいな活躍をすることもあるのででしょう。あそこまでの強キャラではないけど、まぁ何かあるでしょ。
 今回に始まった話ではないが、ミーミンとは敵対する関係にあるけど、ラッキーは彼女のことを救わなければならない、という話は面白い。最近『スパイダーマン ノーウェイホーム』観たこともあり、こういう話には弱くなってる、というのもある。あと『ヒロアカ』も同じですね。

『逃げ上手の若君』

 吹雪とのやりとりでゲンバが成長の糸口を見つける。吹雪の言い分に説得力があって良かった。説得力というか、部外者ができるアドバイスとしてあり得そうなライン。ふわっとした内容なんだけど、具体的でもあり、だからこそ読者にも話がよく分かる。新しい術はどうたらこうたら……みたいな話をされても知らんじゃないですか。こういう適度に分かって気持ちよくなれるバランスは見事だと思う。
 泰家の一計。史実に基づいてる、と劇中でアピールしてきたとはいえ、いくら何でも雑なアイディアで正直面白くない。まぁ、だからこそ史実アピールしてきたんだろうけど。「顔に出る」という漫画的誇張を元に「じゃあどうやって隠す?」という話をしてる時点でちょっと白けた。逃げ上手の資質を重ねるのは面白かったんだけど、そもそもの部分でやりすぎたと思う。

『アヤシモン』

 サブナード。めちゃくちゃご当地な話になるし、便利すぎる能力使ってきたので面白い。新宿であれだけのことが出来たらもっと重宝されてたんじゃないの? ケンカに直結しないと評価されにくい世界なのかな。
 極道にお礼参りするけど、そのために暴走族を踏み台。暴走族の扱いがあんまりなので可哀想だ。まぁ、ヤクザと比べたら仕方ないのか。
 具体的に勝てる算段がないのが気になってしまうタチなんですが、そういうのはさておき次の実戦! と勢い重視の展開ですね。まぁ、実戦を重ねるうちに戦えるようになるって感じなのかしら。経験不足も大きな敗因だったっぽいし。

『あやかしトライアングル』

 ただの知恵熱で結構な被害が生じてるのが面白い。すずレベルになるとこんなこともあるのかもしれない、みたいなオモシロ。原因であるカゲメイが病欠に引いてるのも平和で好き。子供がじゃれ合ってたら良いパンチが入ってしまってガチ泣き&落ち込み、みたいな可愛さ。
 前も書いたと思うけど、「男に戻ってからじゃないと」の部分が全然理解できないので、正直「知らんがな」的な葛藤ではあった。キスなら好きなだけしたらええやんけ。浮気でもないし、キスを我慢するのが真面目でもないよ。
 分身フェイントは好き。そもそも病欠のすずがあんなアクティブに動けるはずがないんだよなぁ……について納得できる気持ちよさ。
 「キスすればいい」と思ってたので、普通にキスして終わりだったのには虚無感のようなものも少しあった。まぁ、今回の一件ですずと祭里の間にキスのルールのようなものが発生したので、日常が少しだけ更新された、みたいなオモシロはあるのかな。

『アンデッドアンラック』

 公転がなかったら四季もないはずなんだよなぁ……みたいな感想、以前にも書いたことある気がする。
 四季が地球の均衡を整えてたってのもよく分からないし、公転が始まると太陽に突っ込んでゲームオーバーってのもよく分からない。困った、難しい。私が悪いのかもしれないが、自己満足的な情報を羅列されて「知らんがな」的な印象にもなる。先週までは分からなくても分からないなりに楽しめてたと思うけど、何だろ、今週は急すぎるのかな。急に進む方向に魅力を感じないというか。あと、劇中でアンディも言ってたけど、「今は風子の話でしょ」という問題もある。地球の滅亡とか神とか、今はそれほど興味ないのよ。

『LET'S MAKE CHOCOLATE』石山諒

 読切。ジャンプショートフロンティア。石山先生なつけー!! 随分と久しぶりだけど、元気そうで何より。
 タイトルの通り、チョコであり、バレンタイン。来週がジャストのタイミングなので、今週掲載する意味が分からないんですが、まさか来週の比良賀先生もバレンタインネタ!? てか、比良賀先生なの超嬉しい。ショートフロンティア急に豪華になりましたね。
 本編。バレンタイン。今時女子が男子に告白しながら渡すという奇習、残ってるのだろうか。最近はもう単なるチョコレート記念日みたいな扱いになってるイメージがあるけど、実際のとこどうなのかしら。まぁ、別にだから漫画がどうって話ではないです。お約束。文化祭はあんなに盛り上がらないし、生徒会もそんなに権力持ってない。そういうラインの認識でも全然いい。「実際に告白したよ」という女子がいても全然いい。口実に利用できるのも強さだと思う。
 温度差ありすぎカップルの勢いのあるやり取りが楽しい。もう本作の魅力はこれに尽きると思う。 スクラップアンドビルド!!” のコマでもう勝ちだわ。こんなギャグの面白い作家だったかしら……とか感慨。そもそも溶かして固めて手作りヅラすることの欺瞞性はかねてより感じていたので、この痛烈なツッコミはそういう批評的な視点も兼ねてると思う。TOKIOを見習って「どのレベルで作るの?」という発想になれよ(やべぇTOKIO出すの今週2回目だ)。
 誰に渡すチョコなのかとか、最後の必殺の照れ顔とか予定調和も感じるんだけど、まぁこの手の作品はだから悪いという話ではない。なぜ彼女はあんなにチョコ作りに詳しいのか、という部分にショートフロンティアらしいどんでん返し感があったのも良いし、そこで “全部ブチ作って蟲毒で決めっぞ!!” というギャグにするのも最高。よく考えたら蟲毒の例えはうまくないんだけど、食欲が減退する表現というオモシロがすべてに勝る。
 終わり。面白かったです。いやしかし石山先生がこんなストレートなラブコメやってくるとは意外だったなぁ。来週の比良賀先生のバレンタインネタも楽しみだ……ってそんなわけないよな。よく考えたら。あのタイトルでバレンタインだったらマジ笑うわ。

『破壊神マグちゃん』

 最終回。『ドラゴンボール』ばりに長期連載になることを期待してたんですがダメだったか……。とはいえ、ユッピー登場から今週に至るまで完璧な流れだったと思うので、これはこれで良かったのかなとも思う。最近のジャンプはこのくらいのサイズで完結させる方針だったりして……とかも勘ぐってしまう。最後のアオリ、いつもと違う謎の文章になってて「なにこれ?」ともなった。あと、完結後の企画があれこれあって忙しい。「不人気打ち切りじゃないよ」という圧力を感じる。たぶん実際そうだと思う。『マグちゃん』は新世代ジャンプ作品の節目の作品になったのかもしれない……(大げさ)。
 本編。流々ちゃんに対しては後方親戚ヅラの感覚でいるので、冒頭、高校の夏服の時点でちょっと泣きそうになった。あと、自転車のカゴのマグちゃんが可愛い。足がついてないのが最高。この芸の細かさにホレたんだぜ、と改めて感じる。
 その後、一気にダイジェスト的に進行するんだけど、これは決して最終回特有のメタ的な都合ではなく、流々ちゃんを見守る破壊神の時間感覚、タイムスケールがこんな感じなんだと思う。そんなダイジェストの中で、結婚式や子家族の旅立ちと流々ちゃんの孤独を感じさせる場面をそれとなく入れて、そこに必ずマグちゃんがいる、と示すのが良い。
 後方親戚ヅラとしては「誰と結婚したんだぁぁぁ!!」とやきもきするんですが、これはGIGAに掲載される錬主役の追加エピソードで語られる可能性があるのかもしれない。まぁ、もっと明るい話になるだろうから違うと思うけど。子家族が旅立つ際、流々ちゃんが孤独になるということはその時点で流々ちゃんの結婚相手は死んでる可能性が高い。話の都合上、あそこで流々ちゃんは孤独にならないといけないので、結婚相手を錬だと断定するような描写はあえて避けた、ということなのではないか。まぁ、老イズマくんも目を隠すような表現だったので、流々ちゃん以外は大人の姿を見せない、という方針だったかもしれない。それはそうと、大きくなったミュスカーはちゃんと描いてくれてありがとう。全国のミュっさまファン悶死である。こないだも悶死しただろうけど。
 ということで死別、からの新たな出会い。ものすごい『レッドフード』的な解釈になるけど、これは我々ジャンプ読者とジャンプ作品(キャラ)の関係のメタファーだと思う。いつかジャンプ作品は終わりを迎え、ほとんどの場合ジャンプ読者の方が長命だけど、いつかまた別の作品と出会う。それの繰り返し。つまり我々読者が破壊神。アンパンマンは君さ、的な衝撃の真実。すごいことをやりおる。『レッドフード』がやりたかったことを完璧な形でやってのけた、そんな印象。まぁ、あそこまでメタメタではないか。
 終わり。誇張抜きで『マグちゃん』が今のジャンプで一番面白いし、2位をダブルスコアとかでぶっちぎってるレベルなので終了には正直絶望するし、来週からどのような心持ちでジャンプ読むのか分からないんですが、それと同時に少しだけ気持ちの整理ができてるのは今回の最終回があまりに見事だったのと、劇中でマグちゃんが今の私と同じ別れを体験し、それを乗り越えてるから。まぁ、私だったら老イズマに「殺してくれ」とか言いかねなかったんだけど、マグちゃんのおかげで死なずに済みました。

『守れ!しゅごまる』

 遊戯王ネタがさらに進化してるので笑った。最初出たときは一発限りの出オチだと思ったけど、こんだけ展開するんだからすげぇわ。
 マルシーの新たな刺客。さすがにヒカキンは知ってるけど、マルシーの名前全然知らなかったので何か文字面も面白い。てか、あの人歌うの? と思ったら次のページで丁寧に説明してくれたので助かる。仕事多すぎて機械じゃないと説明つかない的な奴はちょくちょく使われる表現だと思う。最新はヒカキンなのか。
 お馴染みっぽいフレーズが連発するけど、どれも知らない。ただ、ヒカキンはしゅごまる好きそうだし、今回のギャグの内容、手法が対象年齢グッと下がったような感覚でかなり新鮮だった。むしろ今回の話でヒカキン以外の起用がまったく想像できない。今は国民的人気者(歌手)が発生しにくいご時世だから。ヒカキンはベストだったと思う。「歌手なの!?」という意外性が一種のギャグ的な効果もあったし(これは私だけかもしれない)。
 あと、遊戯王カードからのカードマジックが正攻法でうまい展開なのも好き。ナンセンスギャグだと思ってたけど、意外としっかりしてるというか、論理性を感じるw

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 2月はウィンタースポーツシーズンということで……って記念日じゃなくなっちゃった!
 とにかく、ジャンプ作品の中のスキーとスノボ特集。どの作品で、どのキャラがどちらに興じるか、は普通に面白いですね。『マグちゃん』錬がかっこつけようとしてスノボに乗るのとか象徴的だったと思う。
 てか、「スノボー」じゃないんだ、と今更気づきました。縁がなさすぎてな。
 あと、フィギュアという有名だけどジャンプ作品だと扱いにくい題材を主要キャラの根幹に関わらせた『勉強』はなかなか珍しいことを頑張ってたと思う。『ゆらぎ荘』でもフィギュア回あっただろ! とか思ったけど、まぁ1枠しかないなら仕方ない。

次号予告

 新連載。馬上先生がコンビで復活。そうかー、コンビになったか。『タタラシドー』コンビということなんですが、笑いという共通項はあるものの、全然違う話になりそう。まぁ、空気階段すぎるので連載にするにはいろいろ面倒、みたいな都合もありそう。とはいえ、女性主人公ってのは意外だったぜ。
 んで、新連載第2弾もお馴染みの方。『ソルキチ』移籍してしまったから、知ってる作品なのか知らない作品なのか微妙なラインなんだよな。珍しいケースだ。
 あと、『アオのハコ』バレンタイン特別企画ということで、大ファンである女性芸能人がチョコ作ったりインタビューに答えたりするらしい。ジャンプでこういうグラビアが載るの珍しいですね。グラビアはバレンタインに偏りがち、という特徴はあるかもしれない。『ゆらぎ荘』『勉強』でもあったよね。コスプレしておった。

目次

遅ればせながら「アーヤと魔女」観た。アーヤカワイくない!? 面白いアニメだった
(『ONE PIECE』)

 意外な作品きた。ちょっと興味出てきちゃったじゃないか……。

スパイダーマン観ました!この歳でベスト映画が更新されるとは思わなかったです
(『僕のヒーローアカデミア』)

 そこまでの評価か。ライミ版越えたとは。私はウェブ版のが好きだけど。
 頼れる大人にサポートされながら子供ヒーローが奮闘する話として、共通項は多いけど、『ヒロアカ』はあの映画みたいなビターな結論にはならないでくれよ……。

たまに間違えて妻を「チャーハン」と呼んでしまう。いや違うんです呼び名が似
(『ブラッククローバー』)

 新手ののろけ……。チャーミーとチャーハンの間という推理もできるw

アルセウスにもリングマ出るっぽいので嬉しいです!ヒノアラシ好きです!
(『PPPPPP』)

 ジャンプ作家はそれぞれ好きなポケモンを挙げてほしい、と唐突に思った。個性出て面白そう。

愛読者アンケート

 読切についてと、漫画賞について。知ってる賞に関しては、ほとんど知ってる(2つくらい知らない)。購読のきっかけになる賞は、ない。ほぼない。むしろ「今更読んでもなぁ」ってなる。ほとんど漫画を積極的に読まない。

総括

 2つの読切と『マグちゃん』最終回はヘビーだったぜ。しんどい。けど、来週以降『マグちゃん』感想書かない方がつらい。『ゆらぎ荘』のときにも似たようなこと書いたな、たぶん。

 今週のベスト作品。『マグちゃん』だよねぇ。理想的というか、近年のジャンプの中でもすごい最終回だったと思う。
 次点は両読切。あと『ウィッチウォッチ』と『呪術』もイベント性として面白かった。

 今週のベストコマ。『ドロンドロロン』の「めりっ」。
 『ウィッチウォッチ』のラスト、つまりオシシ仮面も良かったんだけど、まぁ正統派でいえば『ドロンドロロン』になるわな。

 最後に今週のベストキャラ決めます。こちらー

  • リカちゃん 『呪術廻戦』
    • ドリンクホルダーでお馴染み。ジャンプで読むことのリアルタイム性を踏まえた回で本当に面白い試みだったと思います。

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