北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2022年24号の感想

 ナプタくんの実物見てみたいが、行動圏内にジャンプショップがない。後楽園か……。

背表紙

 「このキャラだ~れだ??」。坂本で正解。それはいいんだけど。
 クイズの方がゾロじゃないですか。2周目かよ。絶対『あかね』『地球』の2択だと思ったのに。どっちも2度目のセンターカラーもらって好調なんじゃないのかよ。
 まぁ、ということで2周目突入です。難易度は上がると思います。まぁ、2周目はこいつしかいない、みたいな作品も多そうだけど。

表紙

 『ウィッチウォッチ』。「大反響エピソード連発で人気加速中」とのことだけど、どの話のことなんだろうか。ニュークラウン?

読者プレゼント

 猫。ガチ猫というよりは女子が猫要素を取り入れて可愛いですねぇ的なアレ。
 猫だと「にゃ」が便利すぎるのでダジャレがつまらないですね。ただ、「猫そぎ」は好き。こういうの好き。
 「にゃにゃにゃにゃんと合計233名」の謎が深まるばかり。「にゃにゃにゃにゃんと」だったら2,222名じゃない?

巻頭カラー『ウィッチウォッチ』61話

 モイニコの過去話やるらしい。巻頭回に勝負を仕掛けてくる感じですね。一話完結が多いからそういうのもやりやすいのでしょう。
 本編。墓に向かって説明的な内容を話し続ける、というのは作り手にとって都合が良いからこそのベタですが、まぁ本作は「普段は無口なモイちゃんが」という要素が加わってるのでアリ……なのか? 2、3ページ丸々喋ってるのはさすがに読んでる際のテンションが落ちた。
 基本的に全編喋ってるだけで不安になる回だったんですが、ミハルだけ妙に前のめりってのが良かった。細かいキャラの個性というか、モイちゃんとの関係性の違いが反映されてるようで好き。自身の立場とモイちゃん像の違いを感じる。
 チカラをコントロールできずに暴走する魔女、という絵面は好き。このまま至高の魔術師のところに喧嘩売りに行ってほしい。
 モイちゃんの黒目ネタが久々に出てきた笑ったんですが、その黒目が実は……というオチはうまい。面白そうではあるが、モイちゃんには漆黒瞳のままでいてほしい気持ちもあるので少し複雑w

ONE PIECE』1049話

 カイドウの過去。ただ強いだけでどんどん出世していく様は痛快の極みですね。アンチ天竜人、アンチ世界政府ということで歴史が違えばルフィと同じ方向を向いていてもおかしくないのに……みたいなものも感じる。何度も書いてるけど、カイドウはクズ一辺倒のキャラクターではないのが良いよね。そういうのはオロチ。カイドウは海賊としてルフィたち(もしくはおでん)と仲良くなれる可能性も少なからず感じる。
 正直もっと、それこそ単行本1冊分くらいカイドウの生い立ちやってもいいんですが、最近はそこまでのクソ長過去編は流行らないんだよなぁ。『ONE PIECE』の中でも減ってきてるイメージ。
 予想以上に真っ向勝負で決着。ルフィの言い分もルフィらしさ満載で最高なんですが、ギア5のことを考えると「結局こういうときはシリアスに戻っちゃうのね」という気もする。あのふざけたノリを最後まで突き通してほしかったというか、そここそが最大の個性だと思ってたので、いつもの普通に熱い感じで終わってしまったな……みたいな気持ちも少し。まぁ、ニカをルフィが完全にコントロールしてるのでこうなるのも必然なのかもしれません。

僕のヒーローアカデミア』352話

 申し訳程度に「前回のあらすじ!」があるんですが、休載明けだから?
 正直「冷たい炎」に関してはよく分かってないんですが、親父の考えた使い方と真逆という選択は熱い。攻撃のための炎熱と、自らの身を守るための冷却だったのが、荼毘を相手にする際に限ってはまるっと反転する。親父の計画の裏返しで親越えを果たすという意味では大リーグボール3号とかとも通じると思うんですが、理屈の通り方としては今回の方がキレイだと思う。まぁ、完全に荼毘戦限定ですけどね。リーグ戦では通用しない(リーグ戦とは)。
 エンデヴァー事務所の人たちに大した活躍がなかったのは残念。家族の話すぎて入る隙がないってのも分かるんだけど、だからといって余所者扱いするのは違和感あるよなぁ。まぁ、魅力的なサブキャラが生まれすぎたことの弊害みたいな感じか。
 あと、陰茎は引いた。

『アオのハコ』52話

 「微熱、千夏」は笑った。踏んでるようで踏んでないフロウによっては少し踏んでるライム。
 女同士バッチバチ……にはならない。険悪な話にはならないのが本作の良さとも言えるけど、そもそも千夏の方がいろいろ思うところあるので雛の挑発(とりあえず)に乗ってこないという事情もありますね。その機微を読みとれずに、もしくは読みとったとしてもそれでも喜んでしまう、という雛は良かった。
 良かっただけに、その後の黄色い声援のくだりとか「良い踏み台してるじゃねぇか」という話になってしまっているので少し心配。そもそもこの問題を本作はどうするつもりなのだろうか。変な意味で気になってきたぞい。
 んで、千夏は大喜の頑張りを見たい。そもそも今この2人がここで2人きりになってる状況も含め、同居設定がなくなったことで体育館という共通項による繋がりが強調されてますよね。本作の原点、という感じで好き。その体育館友達というのが最後の千夏の言い分にも現れるのが良い。やっぱ同居設定はいらなかったんじゃあ……(いや面白いですけどね)。

『呪術廻戦』184話

 パンダ擬態のガチパンダっぷりがすごいので笑った。ガチすぎるともはや可愛くないという不思議な領域。
 からの即バトル。即バトルはいいけど、初手のダメージ、人体破壊がえげつないのでビビった。人間じゃないからいくら体を壊してもセーフ。映倫に引っかからないもん! という『トランスフォーマー』シリーズのバイブスを感じる(ベイ監督作に限る)。
 呪力の電気性質を活かしたバトルは術式的なアレも関わってるのか? いくら何でも細かくコントロールしすぎな気がする。オーラの性質を変化させるって完全に変化系だよね。水が甘くなる奴。てか、端的に言ってキルア。「ぼくのかんがえるさいきょうのキルア」って感じで面白い。
 電気の仕掛けはあるけど、基本的に棒とステゴロのみで戦ってたのも最高ですね。今後もっと本気を出す際にはまた違った戦い方になるのかもしれないけど、やっぱこのフィジカルバトルが本作の魅力だわ。

センターカラー『すごいスマホ』2話

 カラー扉が先週の表紙と代わり映えしない。今のところ他にやりようがないってことなのかもしれないけど。
 本編。イジメかとお節介。ちゃんと「どうやらただのイジメではなさそう」と見て分かる機微があったと思う。2人のニヤニヤ顔の愛嬌とか。まぁ、「今時そんなつまんない話やらんだろ」という先入観があったのかも。
 そんな一幕を通じて、グーググちゃんに人間のめんどくささを教えていく、みたいな形になってるのも良い。グーググちゃんが人格を隠さないようになってるのも萌えるし、Qが人間の友達よりもグーググとの関係を優先してるところに危うさも感じられる。
 Lみたいな人出てきて、さすがに『デスノート』すぎんだろ、と思ったら所有者同士のバトルロイヤルみたいな話になったので面白い。『デスノート』にもポンコツがノートを所有してしまうエピソードとかあったけど、所有者同士の対決というのは新鮮だし、本作の強みと言っていいと思う。

『SAKAMOTO DAYS』70話

 サブタイの「音vs楽」かっけぇ。
 カジの耳コピ。演奏の耳コピと動きをコピーするのはまったくの別物でしょ、とは思うんだけど面白いのでヨシ。カジが隠れた強さを披露するのではなく、相手の動きをコピーすることで強くなる、というロジックが好き。強くなるロジックがあるのが好き。
 カジ、コピるだけに留まらず、相手の向こう側の行動範囲、壁との距離感も把握するのでヤバい。VRゴーグルを着けて遊ぶときに最も注意しなくちゃいけない要素がバトル漫画に適用されてるのめちゃくちゃ面白いな。
 「平成ベストセレクション」は名前の時点でつまんなそうなのが伝わってくる。何だろうね、別に何か間違ったこと言ってるわけではないんだけど。単なる「懐メロ」とは別のダサさ、失敗を感じる。

『あかね噺』13話

 末永先生ラジオデビューするらしいので笑った。ラジオに対して貪欲な人だ。柱で出演番組の告知があるのめちゃくちゃレアケースで面白いですね。
 本編。扱いの難しいジジイのテレビ出演。あー、この伝統芸能の、それも問題起こしたことのある人のインタビューってイヤだよなぁ。この角度のリアリティを見せられるとは思ってなかった。そこでジジイが意外にも愛嬌を振りまいてるのもホッとするやら、どこまでホントか分からなくて緊張感が抜けない。前回の炎上騒ぎで逆に知名度が上がったエピソードもそうだったけど、この社会との接し方、社会からのリアクション、に対するジジイのさらなるリアクションというのが良い。リアルを感じる。こういうジジイいそうだな。
 メガネ兄さんはデータマンらしい。そんなベタな……と思いつつ個人的にはニッコニコです。ありがてぇ。

『破壊神マグちゃん』

 ナプタマスコット発売記念で復活。4コマが2本。当然ナプタくんがメインなんだけど、錬も出てくるし、チヌ!! チヌじゃないか!! 2コマも!! これはチヌのグッズ化不可避と言わざるを得ない……(ただの犬グッズで分かりにくい)


 先日のジャンプGIGA掲載の『マグちゃん』新作の感想は上の通りになります。あの最終回の続きとも言える内容になっててビックリしました。マルチバース・オブ・マッグネス。

センターカラー『夜桜さんちの大作戦』129話

 カラー扉。アイさん!! アイさんがカラーじゃないか!! ……我ながら黒い犬なら何でもいいのかと不安になってきた。どっちも動物キャラを魅力的に描く作家だと思いますけどね。
 本編。主人公のこれまでの人生は悪役にコントロールされたものだった、みたいな話や悪役像ってのはよくあるけど、悪役が勝手に「俺のときもそうだった」と感動してくるの、ちょっと捻りがあって面白い。
 不気味路線の悪役像としてもかなり好き。最近のジャンプの中でも屈指の名悪役なんじゃないかしら。ジャンプGIGAの悪役特集みたいな企画だと本作代表がつぼみだったんだけど、面白いのは間違いなく百。「家族って良いなぁ」と一見すると正しいことを言ってるのに……という気持ち悪さとかホント絶品だったと思います。本作は百と対決するためにあったのか、と思ってしまうくらいの良さ。まぁ、アイさんのためにあるんですけどね。
 自分の顔をかきむしる場面も最高だったんだけど、あの血の線が涙のメタファーになってると思うので、同時にリアル涙を流すのはちょっとやりすぎ……なんだけどこのやりすぎ感、感情デカすぎ感が百の気持ち悪さであり、悪役としての魅力なので判断に悩む。

『漫画家の猫である。』筒井大志

 スペシャル読切。『ブラクロ』休載シフトってことなのかしら。ふらっと超大物がショートフロンティアに登場するパターンも見てみたいんだけど、あれはあくまでも新人のための枠ってことなのかな。まぁ、連載経験者とか普通に載ってますけどね(最近はないか)。
 本編。どんな話になるのかと思ってたら、集中モードに入ってもすぐに気がそれてしまう人間の愚かさ、という意味で漫画家に限定しすぎない「あるある」を扱ってて面白かった。漫画家ならではの事情みたいな部分も申し訳程度とはいえ、SNSのくだりで描かれてて面白かったけど、基本的にはテスト勉強中とかでも置き換えが可能な話ですよね。その問題に対して同じ誘惑でもそれを有意義な休憩にしよう、というお風呂の作戦とかアイディアとして素晴らしかったと思います。そっから「掃除したくなる」という人類史の中でも最大級のあるあるネタに繋がったのも笑った。
 ほとんど少女漫画と言えそうな『アオのハコ』が始まった今のジャンプが高低差ありすぎてどうかしてるって話でもあるんですが、本作の「とりあえずサービスとしてお風呂シーン入れときます」みたいなノリ、めちゃくちゃ懐かしいというか、こんな時代もあったのじゃな……みたいな気持ちになっちゃう。『ゆらぎ荘』に夢中すぎて『勉強』のお色気要素がどの程度だったか、記憶がぼんやりしてたって事情もある。
 短いページながら終盤にすべてがひっくり返るような展開があるのは面白かったんだけど、今の個人的なメンタルの問題として、物語の便利イベントとして気軽にああいうこと描くのやめて……ってなっちゃう。こないだの読切でも感じたことだけど、今は特に。
 終わり。面白かったっす。人気作家の完全新作がこういうショート読切になるのめちゃくちゃ良いですね。それだけ贅沢って話なんだと思いますが。今後もやってほしい(来週やるよ)。

『逃げ上手の若君』62話

 若の着替えを一つの見せ場として用意したのも面白かったし、若の変態的な好みによる変更が実は時代のトレンドともあっていた、となるのも面白い。まぁ、たしかに動きづらかったら本末転倒だよなぁ。スーパーサイヤ人2の出来損ないみたいな話。
 信濃名物、御柱祭り。そうか、信濃で諏訪だとたしかに有名だわ。映画『WOOD JOB』でも観た。完全にチンコだった奴。それが前述の身軽鎧の件とも繋がってて見事ですね。ハデだし、実際にやって効果ありそうって説得力もバッチリ。

『僕とロボコ』88話

 『ワールドトリガー』めちゃくちゃ懐かしい……んだけど、連載中の作品だから懐かしいってのも変な話か。
 今の小学生のジャンプ読者における『ワールドトリガー』ってどういう位置づけの作品なのだろうか。アニメやってたから案外そっちで有名とかもありそう。ニチアサ時代の固定変身シーンで尺を稼ぐ感じがいかにも対象年齢低そうで好きだったんだけど、深夜放送になったらなくなったのだろうか。絶対にない方が面白いとは思うが、少し寂しい気持ちにもなる。
 ジョブズみたいなボンドのくだり、めっちゃ好きなんだけど、ジャンプ関係ないので結構珍しいタイプのボケだったのかもしれない。トレードマークの帽子を捨ててまであのボケやりたかったのか……とか思うと実に微笑ましい。

『PPPPPP』32話

 あれ、1話読み飛ばしちゃった? と思ってしまうくらい場面が飛んだな。先週のラストは何だった。その後も一気にダイジェストっぽく進んで「次週より新章」とか言われて混乱。通しで読んだら全然マシになるのかもしれないけど(あと熱心なファン)、1話区切りで読むと結構きついというか、気持ちが乗らないな。乗りづらい。

センターカラー『地球の子』12話

 義父母に顔見せ。めっちゃ気軽に宇宙から更新してくる妻、という特殊すぎる状況は面白かった。正直、母の認識を高めるために実家に行く、という案がいまいち飲み込みづらかったんだけど、とりあえず別のオモシロはあったので、まぁいいか……くらいにはなった。
 記憶手術。もう受けた人がいる、というのも面白い。存在そのものがヤバそうだし、普通にボロが出そうな気もするんですが、 “いずれなるかもしれない” という視点に繋がるのはめちゃくちゃ良かった。同じ親としてリスペクト、という視点が通底してるのが良い。ここらへんのリアリティ、本作好きよ。旅行グッズのくだりもそう。

『マッシュル-MASHLE-』107話

 最初のドットくんのパートが割とストレートな修行展開というか、努力友情勝利を地で行ってて面白かったんですが、そこから急に寿司職人になるので笑った。第二段階へと移る重さが違いすぎるんだよなぁ。ナンセンスギャグすぎて最高なんだけど、たぶんだけど、この修行にもきっと意味がある……のかしら。自信はないけど楽しみ。
 からのマッシュがガチ修行……と思ったら時間切れ。なるほど、そう来るか。意外性あって面白いし、ヒーローは遅れてやってくる展開の下地にもなりそうですね。

『高校生家族』85話

 テニス部。既存部員を圧倒する実力者がやってくる、というのは将棋部と同じなんだけど、光太郎の小物視点になるのが面白い。実力者の基準もめちゃくちゃ低いのが妙にリアルだし、ラケットの値段でイヤな予感がするのも笑った。3万という値段も誇張しすぎないバランスだと思う(実際のことは何も知らない)。まず軽さに面食らう、というのも好き。見た目で驚くパターンだと思ったけど、よりリアルだった。

『ドロンドロロン』22話

 遺族のことを思いやる、というヒーロー性には『呪術』虎杖のことも連想したんだけど、本作はそっからさらにもう一つイベントが加わる。今まであまり考えてこなかったけど、ヤンキーマインドも入った超絶良い奴、という意味では共通点の多い2人かもね。
 ナオトラ、上司からも扱いが難しい子扱いされてて笑った。当然なのかもしれないが、 “彼らといて前向きになってるらしいじゃないか” のくだりとか妙にリアリティあって好き。まぁ、実際の任務とは別のところでドラクサの2人が重宝がられてる、というのは何気に良い話ですね。ナイスガイはその場にいるだけで空気が良くなる。
 同郷の友ならぬ、同郷のクズ。普通に回想の中でも疑いようのないクズなので笑った。普通の作品だったら「こんな奴の言うこと聞くとかバカだろ」ってなりかねないんですが、本作だと「クサナギなら仕方ねぇや」と飲み込めてしまうw
 しかし、なめぞーも良い奴なのですね。 “手うめぇ!” のときは「もうダメだ……」とか思ったんですがw 初めてあの舌をかっこよく使うのが今際の際、というのが良い。めっちゃ短い尺ながらなめぞーに魅了されてしまった。

『たんぽぽ』千木チキ

 読切。ジャンプショートフロンティア。すっかりお馴染み感もありますね。普通に楽しみ。
 本編。ここまでの恋愛モノになるとはマジ意外でした。意外性もあるけど、普通に良い話だったし、このこじんまりとしたスケール感はショート作品ならではの魅力だと思う。不幸体質が『アンデッド』みたいにデカくないというか、そこまで大したことにはならない。結局は自分がどう思うか次第、という話にまとまる。勝手にコンプレックスだと思ってることが端から見ると大したことない、というのは不幸体質に限らない話で、ほとんどすべての人に当てはまる話なのではないでしょうか。これが風子レベルの体質だったらこうはならないw
 靴ひもを結び直す。この場面が今週のベストコマです(先出し)。序盤にあった彼女の諦めの象徴として靴ひもを描いたのもうまいし、決意し走り出すアクションに繋がるのも感動的。『ローマの休日』とかいろいろあるけど、象徴としての靴、良いなぁ。靴が脱げないようにして階段を上から追いかける、というのは逆『シンデレラ』でもあったと思います。
 そんな靴もそうだけど、そっから本作の始まりである台風(天気)にも繋げて劇終、というのも切れ味良くてめっちゃ好き。ヒロインの頑張りに意識が向いてしまうけど、よく見たら青山くんも押してた自転車投げ捨ててるので彼も相当気持ちがデカいw

『アンデッドアンラック』110話

 ここで『アンデッド』が掲載されるのは面白いんだけど、今週は風子出てこないんだよなぁ。とても惜しいw
 ヴィクトルに代われば不治はクリア……というのを前提に話が進む。そんなヴィクトルが出てきて2人で会話することで、次の大きな目標が設定される、というのも面白い。ヴィクトルが説教垂れてきたときには少し腹も立ったんですが、結局のところジュイス大好きマンだったということでみんな同じなのでしょう。
 そんなヴィクトル案。 “このループでも悲劇は既に起きてしまった” と過去の犠牲者のことを振り返るのが良かった。完全なる勝利を目指した超奇抜な一手に出る、という意味では『ドラクエ11』も連想したんですが、『ドラクエ11』と同じで「あっちの世界で救ってもなぁ……」みたいなモヤモヤは少し残る気がする。そもそもどういうことか分かりにくい話ってのもあるけど、結構賛否が分かれる部分ですよね。
 先週の段階で「アンディ悪役じゃん」とか思ってたんですが、今週それをさらに突き詰めた描写が出てくる。ホラー感、絶望感でもあるけど、変身シーンとしてのかっこよさもあるよね。

『アヤシモン』23話

 トラウマを刺激するための変身と聞いて「しょべぇ」「マルオに効くわけないじゃん」とか思ったんですが、ちゃんと能力までコピーするので良かった。ただ、そっからさらに「良い練習台」と繋がるのが良い。コピー能力の出し方がうまい。さらに氷にはホテル破壊を防ぐ意味もある、とまでなるので心底すごい。出番は短いけど、このくだりがあるおかげで彼がホテルを守ることにどれだけ執着してるかが伝わってくる。それがあるおかげでクライマックスの魅力も増してくる。

『守れ!しゅごまる』23話

 ガチデュエル。荒唐無稽な話なんだけど、対決方法を選ばせたらそりゃこうなるよな……と納得できてしまうからずるい。
 ルールもカードも全然分かんないんだけど、きっと本格的な内容なんだろうな……とぼんやり伝わってきて、それだけでも結構楽しめてしまった。「何やってんのw」的な笑いもあるけど、普通にデュエルとしての熱さも少なからず感じちゃったんだよなぁ。しゅごまるが龍に執着して勝つ、というのもめちゃくちゃキレイなオチですし。
 マジでよく分からないんだけど、こんな特殊勝利とかワンパン勝利があり得るゲームなの? 単純に高度かつ引きがめちゃくちゃ強いレアケースってことなのかもしれないけど。あんな1万のワンパン勝利決められたらリアルファイトに発展しそうで怖い……(実際に発展してたけど)。

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 ネタハガキ東西戦。お題は「2522年の国立博物館に収められている意外な品物とは!!」。これはお題が良いわ。今回はマジでどれも面白かった。全ネタ好き。……まぁ、こういう「これは良いお題」というのを回答を見る前に判断できないのが私のショボいところなのでしょうね。
 東。たてぶえサックスさんの「クロマキー」が個人的には東の最優秀。めちゃくちゃありそう。ありそうを通り越してマジである奴ですね。「服の緑色の部分が透けるなどのトラブルが発生することもしばしば」みたいな紹介文がありそう。
 しらんしらんさんと、そらまめさんのネタのイラストがほとんど同じモジャモジャなのも笑った。ネタの内容全然違うのに。前者はあるあるネタなのに、後者はちょっとしんみりしてしまうような情緒に訴えかけてくるネタ。まるで別物なのに、パッと見が同じw
 こばんザメさんの「パン祭りのお皿」。未来の人からしたら説明ないとマジ意味不明、という説得力があって好き。真相にたどり着くまでに学者が数年にわたる研究をしてそう。
 西。セッドあとむさんの「地を走る車」。これが最優秀なのは納得。王者の風格すら感じるネタだったと思う。お題に対する正攻法っぷりが見事というか、正解が出てしまった感。
 しぶめいじさんの「リニアモーターカー」。上のネタと発想はまったく同じなのにアプローチが微妙に違って、それぞれ「未来はどうなってんの!?」と想像が膨らむネタになってて面白い。リニアに対して未来人は「電気の無駄遣いだよねぇ」とか思ってそう。
 だもんさんの「コンセント」。東の「クロマキー」と同じで、マジで置いてありそう。あまりに気持ちよく納得するあまり笑ってしまう、みたいな現象あるよね。

次号予告

 あっちもこっちも2号連続カラーをやってて景気が良い。再来週からまた別の作品が連続カラーやってたら面白いですね。

目次

ポケモンブラックホワイトはじめました!ビクティニどうすれば手に入りますか
(『PPPPPP』)

 ビクティニ道場なつけぇ。

言われたい台詞⑫「…また…この村に遊びに来てね!絶対だよ!」
(『守れ!しゅごまる』)

 これは言われたい。めちゃくちゃ言われたい……。島を離れるときに全力ダッシュもされたい。

愛読者アンケート

 筒井読切についてと、広告ページ。広告ページきっかけで何か買ったこと、ない気がする。目次コメントとかのが訴求力ある。
 SNSについて。新しい友達にどの連絡先を交換するか。これはめちゃくちゃ面白いな。LINEだけだな、どんな友達かにもよるけど。ツイッターは新しい友達レベルだったら「やってない」とか「見る専」とか言うと思う。毎週ジャンプの感想1万字書く変態だって思われたくないw

総括

 正直な話、毎週ジャンプを読み始める気力が落ちに落ちてる。『マグちゃん』終了から何も状況が良くならない。読切で「おいおい今週は当たりじゃないか?」ってテンション上がるのが最近多いパターン。面白い読切頼む……。

 ということで今週のベスト作品。読切。『たんぽぽ』の方。
 筒井先生の方も良かったので次点。連載からだと『アンデッド』『しゅごまる』も次点。裏ベストは『マグちゃん』。

 今週のベストコマ。『たんぽぽ』よりクライマックスの靴ひもですね。ああいうのに弱いのよ。めっちゃ感動するやん。

 最後に今週のベストキャラ。こちらー。

  • 夜桜百 『夜桜さんちの大作戦』
    • なめぞーも良かった。惜しかったんだけど、今週は百。裏ベストはチヌ。

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