北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2021年36・37号の感想

 みなさん映画『ヒロアカ』は観ましたでしょうか。面白いよ。吉沢亮好き。

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背表紙

 ジャンプ名台詞 in English。『マグちゃん』よりマグちゃん。文章の短さから「供物を捧げよ」だと想像がつくんですが、英文が結構意外。違うセリフなのか? と不安にもなってくる。大丈夫だよね、クモササだよね?(そんな略称はない)

表紙

 合併号なので集合。夏の海がテーマでした。大運動会じゃなくて良かったです。まぁ、権利とかあってややこしいのかも。過去どうだったか覚えてない。
 ルフィが最大なのはさておき、デク、千空、虎杖がルフィと同じフラッグに向かって走り込んでる。何となくアスタもこの3人と同等のランクに見えるけど、アスタはスイカ割り。そしてとの隣の若君もスイカ喰ってる。ここは意図的な連結なんですかね? 単なるネタ被りとも言えるけど、若君だったらこんくらいデカい扱い受けてもおかしくなさそう。
 ただ、若君よりも1週早く再表紙を飾った千夏先輩は最後列で有象無象扱い。これは意外。水着だけどサービスショットみたいな感じではなく、割とガチめなスポーツしてるっぽいのが本作らしい。
 ガチめのスポーツという意味では、ニコ。サーフィン華麗に決めてるので何か笑った。根拠はないけど、本編だったら普通にサーフィンできないと思う。違ったらごめん。
 流々マグが2人体制なのはいつものことなんですが、『アンデッド』のお2人もツーショット。それも結構デカめ。急にどうした……と思ったら番外編との連動企画でした。そんな方法あるのかよ。戸塚の野郎やりやがったな!!(謎のキレ) すげぇ面白かったけど、1回限りの反則すれすれの技というか、みんなこれと同じことやり出したら途端にただの手抜きに思えてしまうw まぁ、戸塚先生は筆速いイメージあるし、オモシロ企画思いついちゃった、というパターンなのでしょう。てか、こういう表紙絡みの連動企画、作家が勝手にやっていいんですね。すごいアイディアだ。
 全体が見えないせいもあるかもしれないんだけど、太陽が何持ってるのかがよく分からない。何か水の塊みたいなのがあるんですが。水鉄砲のタンク部分か?
 終わり。せっかくだからチャン一も入れてあげてよ、とか少し思った。優勝は『アンデッド』でしょうね。普通に。一度限りの大技が鮮やか。

読者プレゼント

 A5ランク。まさか牛肉プレゼントすんの?? と思ったら違った。バーベキューグリル。
 今回はタイトルの部分からダジャレの詰め込みが過剰で「これだよこれ」という感じが強い。久保先生を寵愛を受けれるかどうか気になるところです(週ちゃん)。
 イラスト、右上の女の子がしてるエプロンに「えーこ」という名札。名札の端にハートマーク2つで「A5」が完成。ここでもダジャレ。これはページ担当者ではなく、イラスト担当者の独断によるダジャレなのではないだろうか。だとしたらなかなか見所のある。逆に、イラストの指定の段階でダジャレを指定したのだとしたら、ページ担当者がすごい。今週なかなか良いぞ。好き。

巻頭カラー『Dr.STONE

 カラー扉。司が謎ポーズしてて混乱する。何かのネタなの?? と不安になってくる。
 本編。コンピューター作るぞい。 “カードの表裏だろうが 旗の上げ下げだろうがな” のくだりとか「お勉強」感が前面に出てて漫画のバランスが悪い気もするんだけど、その勉強の内容がめちゃくちゃ面白い。そもそもコンピューターって何? という部分から理解が足りてなかった……。
 その後の人間コンピューターごっこも仕組みが分かりやすいし、それを無数に連結させることで “人知を越える” と結ぶのがめちゃくちゃアガる。こういうセリフ聞くとすぐ「スカイネットだ! ジャッジメントデイだ!!」とか連想しちゃうんだけど、ここでいう人知を越えたコンピューターなんてのは今の世の中そこら中に転がってますね。てか、今このブログを読んでる端末はほぼ確実に今回作るコンピューターの完成型よりも賢いと思う。たぶん。そう考えるとこのブログの「何の形にもなってない」を実感させられるな。私の10年は一体……。
 仕組みはシンプル。その材料もシンプルで簡単に作れるが、計算能力が人知を越えるためには20万個。結局物量作戦になるのが面白い。面白いが、物量を増やせば増やすほど賢くなるのがコンピューターの強みか。人間は2人が1人の倍賢いとは言えないもんね。くそぅ、スカイネットめ……。

ONE PIECE

 いよいよ単行本100巻が迫ってまいりました(9/3)。次号のジャンプが8/23で表紙『マッシュル』なんだけど、だとすると8/30の次次号は『ONE PIECE』表紙で決まりかな。100巻祭りをやりそう。
 本編。何となく強そうと感じてたけど、そもそも大きくなる意味あった?? みたいな内容なのでちょっと笑った。ロビンちゃん、ダメージが本体に行くからデメリットもバカにならんのよね。しかも毒持ちとなると大きい意味がない。なんでデカくなったんや。何となくかっこいいし、巨大手ブラも面白かったけど……。
 一応、大規模な攻撃でステージを破壊したからこそ逆転できた、というロジックになる。そこに単なる巨大化ではなく、格闘術という概念が加わってきたのが面白かったですね。人との繋がりというドラマが強さに直結するのが展開として非常に熱い。トドメはいつもの関節技で、というバランスも良い。攻撃のバリエーションが増えただけど、根本的な戦闘スタイルが変わったわけではない。炭治郎は水の呼吸捨てちゃったけどね……(まだ言うか)。
 からの悪魔。ロビンが “悪魔にだってなるわ” 自称することの意味を考えるとなかなかグッとくるものがある。ただ、悪魔になると具体的にどのように強くなるのか、みたいな部分はすっ飛ばし。絵的なロマンは感じたけど、よく分からないよね。ロビンだと武装覇気ってことでもないだろうし。
 からのルフィ。いつもの肉喰って回復の儀式。なんだけど、その肉の調達方法がヌマヌマなので笑った。これは見事だったなぁ。単なる戦闘ではなく、そういう使い方で、ルフィに直接貢献することになる。マジ天晴れだったわ。ただ、実際に食べることを想像すると、めちゃくちゃ気持ち悪いw

僕のヒーローアカデミア

 映画を挟んだ状態で読むとマジで重いので笑えてくる。映画の入場者特典にちょっとだけ載ってる前日譚漫画は明るく楽しいだけの内容なので「こんな時代もあったわねぇ……」と感慨深い気持ちになりました。おすすめ。
 本編。デクを捕まえての最終説教。担当するのはお茶子……ではなく、かっちゃん。そうか。いや、ドラマの蓄積的に納得だし、今回いよいよデクとかっちゃんのドラマに一区切りついたので感動もデカいんだけど、お茶子よ……とここ数週ずっと思ってるw
 歴代デク爆の姿が重なりながら、かっちゃん一世一代の大謝罪。サシで謝るのではなくクラスのみんなの前で、というのがかっちゃん的に負担がより大きくて面白いですね。そのお膳立てとしてOFAの秘密が開示されたのかも、と勘ぐり。みんなの前で、OFA継承の件にも触れつつの謝罪、というのが熱い。
 ちゃんと謝るのは大事、という話なので、直後にデクが「ついてこれない」の件を謝ったのも良かった。あれ結構ショッキングなフレーズだったよねw
 からの、お茶子きた!!! やべぇ、やっとかよ。待たせすぎだぞ(テンションがおかしい)。なかなか出なくてマジ心配したけど、まさかかっちゃんの謝罪よりも後ろ、それもひっくるめてのA組全体の最終結論をお茶子が担当するとはなぁ。いや、デクとの話だからお茶子が最重要になるのは分かってはいたんだけど、今までの不遇ぶりから少し疑ってしまった……。ごめんよお茶子。そして堀越先生。

『呪術廻戦』

 説明臭い、それでいてめちゃくちゃセリフ量の多い場面、ここでの言い回しのいちいちが冨樫っぽい。半分くらいは私の先入観が悪いんだろうけど。正直『ロボコ』よりも『HUNTER×HUNTER』のことを思い出す作品である。けど対談希望は久保帯人だ(ネタが古い)。
 影から奇襲する伏黒に冨樫バイブスを感じつつ、からのタイヤと戯れるパンダで笑った。やべぇ、引きが強すぎる組み合わせだw アドベンチャーワールド行きてぇ。
 んで、キララちゃんとのバトル。『ドラえもん』のNSワッペンみたいな感じだろうか。バトル的にめちゃくちゃ面白いし、単なるバトルの勝敗だけではない状況にハラハラするんだけど、伏黒の “玉犬と離れられない!?” に対して「何それめっちゃ羨ましいんですけど」とか雑念が湧いた。ラブコメ的なワクワクも感じるんだけど、まぁ玉犬に乗っかれば移動したりバトル継続することも可能か。『ダブルアーツ』的なバトルにも期待できる……!(無理だろ)

ブラッククローバー

 ラック参戦。ガジャ復活。めちゃくちゃ熱いんだけど、この戦いが終わると同時にガジャは死んでしまうのだろうか。何か理屈をつけて復活みたいな可能性もあるけど。てか、この「死ぬのは止めた」的な魔法、『呪術』にもあったね。
 ツイン雷による横長の見開きがかっちょええ……とか思ってたら本話のラストに今度は縦長の見開きが来るんだよなぁ。もう鮮やかすぎて軽く引いたわ。面白すぎる、かっこよすぎるでしょ。因縁を考えれば当たり前の人選とも言えるので、逆に言うと予定調和に感じられてもおかしくないんだけど、今回のバトルは基本的に「女性たちの戦い」というテーマで括られてた、括られたように描かれてたので、そこにアスタ、ラックと男性キャラを挟みつつの「男性もアリなら最後はこの人でしょ」というオチ。もう素敵すぎてな。ツイン雷が本話のピークだと思ったんだよなぁ。まさかあれが単なる前振りだったとはw

センターカラー『SAKAMOTO DAYS』

 2号連続カラー。次号と繋がるらしいですよ。となると次号には主要キャラ不在なのかしら。もしくは日常モードと殺し屋モードで対比させるとか。
 カラー裏に横長4コマ。扉イラストの撮影裏話、みたいなノリ。一時期『勉強』がよくやってましたね。好きだった記憶。
 微笑ましい日常風景かと思ったら衝撃の事実、というオチが面白かったです。思わず見過ごすところだったので、ルー偉いw てか、ピー助の思考が言葉じゃなくて絵なのも芸が細かくて良い。知性がないから漠然としたイメージって感じなのね。
 本編。ルーの実家関係の新キャラ。ラブコメ属性背負った奴が現れるとはマジで意外でした。 “請死” がめちゃくちゃかっこよかったのに、突然ギャグキャラ落ちする感じとかとても楽しい。それも、かなり下らないギャグに振り切れてるんですよね。鼻血ブーとか作品の雰囲気が極端だよ。
 細かいけど、ドリンクバーのあるファミレスで店員に “メロンソーダ と頼むのはおかしいと思う。たまにドリンクバーの使い方が分からないジーサンバーサンが店員に飲み物頼んでるの見たことあるけど、そんな坂本さん見たくない……。
 んで、カジノ対決。頭脳でポーカー勝ちまくるらしい。たまにポーカー必勝法を計算で導き出す、みたいな話聞くけど、それ前提の話か。ただ、あれ、そういう計算してるのバレたらカジノの裏に連れ出されてこっぴどく叱られると思うの。まぁ、どこまでも頭良いからバレないようにやる、って話か。
 あと、戦闘力は全然ないらしいです。これは新キャラとして、ちょうどいいバランスなんじゃないかしら。どこまで仲良くなるかは知らんけど、味方になったとしてもバリバリ最前線に立つって感じではない。戦闘員が雑に増えるのもどうかと思うので、ちょうどいいのではないでしょうか。

『アオのハコ』

 雛、目撃。ちょっとNTR感ある雰囲気で、独りで帰って枕を濡らすのが定型だと思ってたので、あそこで「声をかける」の選択をしたのが意外。意外なんだけど、混乱しつつ、一呼吸置いてからの「ぴょんぴょん」アプローチがめちゃくちゃ良かった。小動物的な女の子可愛いという安易な話ではなく、意を決して、あえて明るく振る舞っている、という心理の機微ですよね。あの場面でここまでの心理描写をできるのは間違いなく本作の強みだと思います。いろんな作家にこれと同じ状況の場面描かせても、ここまでの複雑な心理模様に至る作家は珍しいんじゃないかと思います。ちょっとしたオドケ演技を意図的にやってる、というのがめちゃくちゃリアル。ちょっとマジでこの場面は感動してしまった。
 からの説明。ジャンプ算盤責めで笑ったんですが、そこで出てくるジャンプの表紙にロボコがいるんだよなぁ。くそぅ、宮崎とイチャイチャしやがって……的な仲良し感。『ロボコ』へのアンサーとしてめちゃくちゃうまかったと思います。
 理解はしたけど……と続く雛の苦悩。苦悩してることに本人がまだ自覚できてなくて、という電信柱のくだりも素晴らしい。その後の新体操。自分では不満が残るパフォーマンスだったのに誰も理解してくれない、という絶望感もすごい。これは知らず知らずにストレス溜まる環境だわ……という話でもあるけど、単純に才能ある選手が置かれる環境としてあまりに酷いというか、もったいない気もしますね。もっとちゃんとしたところ行った方がいいよ。
 モヤモヤを抱えてるので大喜に話しかけられない……のではなく、演技のフィルターを挟んで話しかける。この機微も素晴らしい……んだけど、正直本話冒頭の場面と大体同じだったような気もする。とはいえ、無意識的に仮面をかぶることで自分の心理に本人も気づけてない、という現況を丁寧に描いていて、そこは素直にすごいと思います。この精度で描けるのはマジですごいし、今のジャンプの中でも余裕でトップ争いできるレベルだと思う。ぶっちゃけ、やってる話としてはシンプルというか、ベタじゃないですか。三角関係的な話で、過去のジャンプにもあったし、最近にもあったような話なんですが、その精度が段違い。
 彼女にトドメを刺すアイテムとしての、ミサンガ。これはNTR的においしい場面ですわ……とか思わんでもないけど、本作が真に素晴らしいのはこれを単なる恋心とか失恋の話にしてない点ですよね。もちろん今後そういう話になる可能性は否定しませんけど、現時点においてそれしか見ないのは間違い……とは言わないけど本作のオモシロを受け取る立場としてかなりもったいない。大喜の “同士的なやつで” に対して雛が “2人は そういう関係なんだろうな” 。ここで雛の何もない足首のアップ。エモすぎる。ここでの「そういう関係」は恋愛関係ではないですよね。「同士的なやつ」です。ラブコメ的な先入観にとらわれてると国語のテストでミスしますよ。今、彼女が真につらいのは、なぜ彼女が涙を流したのかは、彼女に同士がいないから。彼女が独りだから。だから最終ページ、 “私は1人で戦わないと”“1人で” “平気だもん” というセリフで本話が締められる。ひえぇ、つれぇぇ、エモいし、つれえぇぇ。
 正直、本作の連載が始まったとき「クソベタな負けヒロイン来ましたわw」とか思ったりしたんですが、本作はそれだけじゃなかったです。そうじゃないとは言わないけど、それだけじゃない。本作を見直したというか、ホント舐めた態度でごめんなさい、という気持ち。てか、ジャンプ全体を考えても結構すごいことしてると思うし、何なら歴史の変わり目にいると言っても過言ではないと思うよ。
 てか、読み返すとババアの “高まるわー!” が心底むかつくw

『レッドフード』

 ヤドカリ!! 『マグちゃん』ファンとしては少し複雑な気持ちにもなるんですが、画面から川口先生のヤドカリ愛がひしひしと伝わってくる。一時期ラブコメ作家みたいな扱いになってたのマジで何だったの……。美少女よりヤドカリじゃん。
 薪割り。何か最近の意識高いのか、科学的に正しいのかは分からないけど、トレーニングガチ勢の人の中で薪割りとかやる人見かけますよね。あとタイヤひっくり返したり。ジム的な器具を通り越して薪割りとかタイヤになるのが面白すぎるんですが、まぁホントに理にかなってるんでしょうね。斧じゃなくてクワを片手で持って土を耕してたら「あしたのために その4だ!!」と『あしたのジョー』ファンはぶち上がるんですが、クワはあまり流行ってない模様。悲しい。
 からの人間の新キャラ。安易に妹属性出しやがって……とか思ったけどチルチルミチルか。これはうまい。てか、ヘンゼルとグレーテルも出せそう。兄妹多いな。
 そんなミチルの狙撃。斜め正面から描いたコマがかっこよすぎ。変な形の銃もワクワクします。ただ、「また跳弾かよ」みたいな意地悪なことは少し思った。最近のジャンプ跳弾流行りすぎじゃない? 何となくワクワクする設定なのは分かるけど、極端に多くてアンビリーバボー。
 からの入学試験的な奴。『NERU』に続いて本作もやるのはベタすぎて逆に今時珍しいと思ってたけど、急に2作品同時にやる。
 んで、その試験官がマッチョな女性らしい。ヤドカリが描けないうちは女性キャラ多めにする感じなのかしら。普通に少年も可愛いし、イケメンもかっこいいのに。

『高校生家族』

 2学期。中途半端にリアルとズレてて気になる(それほど気にならない)。
 体験入学という新キャラ定番の設定なんだけど、本作らしい世界の拡張というか、「新」の方向性が本作のコンセプトそのまま、ど直球なので笑った。
 基本的には父視点の「学校に父がいる苦悩」。 “先輩…!” のくだりは笑った。本来だったらリアクションをやることが多い長男が今日はサブに回って、それもちょっとしたメンターみたいな役割に落ち着く。
 からの体育。 “ひやひやするわ…” が切実w 今までも充分あり得ない高校生の話だったけど、それでも描かれることのなかったあり得なさ。そこに現れる塩対応の看護師さん、というのもこれはマイナーながら人気出そうな勢いを感じた。ああいうセット的なキャラ配置も意外で面白かったし、そもそも「学校的にそれアリなの?」という不条理も感じる。

『NERU-武芸道行-』

 試験続き。vs忍者。どの忍者を捕まえてもいいけど、それがイコール合格ではないらしい。この手の試験展開でよくある「試験の真意を読み解く」的な話なんだけど、この解釈、普通に前回見落としてました。そこそこ疑って読んだつもりだったんですがー。筆記の提出、忍者フード、鐘、この3つで合格なのではなく、この3つをクリアできなかったら自動的に足切り。学科が提出後に採点があることを考えれば残りの2つも当然……と考えれば分かる話だったか。くそぅ。
 忍者は普通に多彩な武器使うのね。フェアじゃないやんけ。まぁ、ガチバトルが目的の場じゃないからいいのか。
 試験ルールの穴。頭巾は自分で取らなくてもいい、までは「なるほど」と腑に落ちたけど、まさか答案まで人のを奪うとはw これは普通にアウトだと思うから審査の段階で「いやダメに決まってるじゃん」となってほしいなぁ。学科試験の内容が意外と普通、という前回感じたオモシロが否定される気分。これがハンター試験とかだったらまだ分かるんだけど。

連載陣描き下ろし!! Jキャラクター大集合! 夏の特別番外編!!

 よくある奴。例によって扉が『ONE PIECE』。『ONE PIECE』の番外編ってめちゃくちゃ貴重ですよねw

 『ヒロアカ』。爆発オチと見せかけてー、というスカシ。面白いっちゃ面白いけど、一発目に読むネタではなかったな。てか、2番目に古株なのが『ヒロアカ』という現状がすごい。まぁ、こうなって久しいけど。

 『ブラクロ』。絵一発。暴牛のロゴがブーメランパンツへの収まり良いので笑った。ただ、これも2番目に読むネタではない気がするw あと、『ヒロアカ』に続いて「本編でどうこう」みたいな言及があったのも特徴的ですかね。今の本編に対応する番外編というのを意識してるというか。本編がクソほどシリアスなので、という振り幅もあるか。

 『dr.stone』。流しそうめんとSAI。数学バカという話としてリアルというか、納得度は高いんだけど、超細かいことを言うとラストの「食べれれるけど面白くはない」とリアクションする人は本来の流しそうめんを知ってるキャラにした方が良かったと思う。クロムとコハクは正解の流しそうめんを今知ったばかりなのであのラストにはふさわしくない……ってどうでもいい指摘だっていうのは分かってるんですよ。

 『呪術廻戦』。変顔大会。5人目の人選が謎すぎるので笑った。あと、最後の dボタンで投票してね” もオチとしてかなり秀逸だと思う……けど、細かいことを言うとdボタンで投票する場合は最大でも4択だと思う。どうでもいいとは分かってます。

 『夜桜さんち』。七夕。一瞬「その手があったか!」と思ったけど、普通に時期はずれというか、1ヶ月遅いネタではありますね。まぁ、目新しくてそれは良い。8人それぞれの願い、からのゴリアテでオチ。ゴリアテがめちゃくちゃ可愛いので個人的に大満足なんですが、同時に「アイさんは家族じゃないんだね……」とか寂しくもなった。まぁ、そんなこと言い出したら殺香とかもいるんだけど。アイさんに対する飢餓感。

 『アンデッド』。問題の(問題ではない)勝手に表紙連動企画。表紙の裏話というよりは表紙の後日譚的なノリなのかな。番外編のラストで見ることができる写真と表紙の2人は合致しない。なので、正確に言えば手抜き(流用)ではないです。さすがに表紙イラストだけでは理解できない情報を仕込むような真似はしなかったのか。仕掛けとしてはそっちの方が面白いけど、その一線は守る姿勢も好き。
 あと、スマホなので当然指でシャッター切るじゃん? というアイディアも面白かったです。

 『マッシュル』。ほぼサイレント。マッシュの筋肉魔法オチはシンプルながら本作の魅力が出てて良かった。何気にこれトップクラスに好きかも。
 てか、今週の本編の番外編だったのね。仕掛けとしては面白いが、ある意味手抜き……。同じ感想が続くなw

 『マグちゃん』。邪神たちのラジオ体操。最初から可愛すぎるのでやられた。体操するだけでこんなに可愛いのか……と衝撃的でもあった。オチ以外は別に絵として面白いことをやってるわけではないんですよね。それなのに……。

 『あやかしトライアングル』。初の2ページ。ギャグ作家か美少女コンテンツな作品が2ページを担当しがち、という傾向はあるかな。まぁ、ここらへんの判断基準はよく分かりません。担当が勝手に決めるのか、作家と相談するのか。
 暑さ対策。「扇風機vsエアコン」みたいな話でしたね。特にオチなし……と思ったら強引にオチを発生させるシロガネで笑った。いろいろ大事なものを捨ててる気がするw

 『ロボコ』。2ページ。4コマが4本。どれも割とオーソドックスというか、本編で出てくるギャグと毛色が違ってて面白い。4コマだとギャグの考え方が違ってくる、とかあるんですかね。個人的には金魚すくいのネタが好きだったけど、『ロボコ』っぽくない……は言い過ぎだけど、とにかく新鮮&意外な印象。

 『高校生家族』。蚊。夏というお題から蚊を持ってくるのが何気に良かった。ベタすぎず、かといって夏らしさは濃厚に感じる。
 番外編の内容も普通に面白かったんだけど、柱で展開される “虫は「ブーン」と飛びますが、猫は何と鳴くでしょう?” というクイズが普通にうまいので不意打ち食らった気分。本作としては当たり前みたいな答えなんですが、なぞなぞとしても成立してる……。

 『若君』。氷室。絶対に他作と被らないネタだ。強い……。汗だくでセクシーアピールかと思ったらオッサン、というギャグの方向性は『食戟』とか『ゆらぎ荘』もやりそう、とか思った。まぁ、今回の番外編はそこまでセクシーアピールではないと思うけど。

 『SAKAMOTO』。スイカ割り。しょうもないイタズラからの坂本の無限スペックオチ。本作らしい決め絵が飛び出てかっこよかったです。やってる内容としては『マッシュル』とかなり近いと思うんだけど、読み味としては全然違うのが面白いですね。

 『ウィッチウォッチ』。エアコンが壊れたので魔法。部屋も人間もクールになる。それはクールではなく「御託がうるさい」とか「理屈っぽい」気もしたんですが、3人が座ってだべってるだけ、というのは本作の個性だと思う。

 『アメノフル』。怪談。意外となかったな。話としては、怖いというか不憫。この手の笑いもそうだけど、それに対する周りの「どうしたらいいんだろう」的なリアクションとかも含め本作らしさが出てたと思う。あと、単純に「そういう怪談ホントにありそう」な雰囲気も含めうまい。

 『アオのハコ』。2ページ。大ゴマで千夏先輩ドーン!がやりたかった、ということなのだろうか。
 水風船。夏というお題から水風船を出してくるとは。めちゃくちゃ意外だ。意外なんだけど、ぶつけると水が炸裂する、という圧倒的なまでのキラキラ青春感はまさに本作だ。濡れTシャツではあるが当然濡れるのは大喜、という点もそう。

 『レッドフード』。やべぇ、髪型可愛い。予想外の不意打ちであった。
 4コマが2本なんだけど、正直絵に比べて文字の量が多すぎてちょっと読みにくい。意外と4コマって難しいんだね、とか関係ないことを思った。ただ、内容、オチに関しては普通に面白かった。 “いのちのにおいがする”“話きいてた!?” も好き。

 『NERU』。みきお!! 圧倒的にみきお。みきお可愛すぎでしょ。本編でみきお不在なのが信じられないというか、みきおに匹敵するキャラ出せんの? とか少しキレそうw
 てか、何気に10歳にして足の裏が完成してるのですね。

 週ちゃん。オンライン飲み会。どう見ても「うっせぇわ」なんだけど、劇中で言及されないのでJASRACに申請する必要はない、という裏技。普通に感心してしまった。

 終わり。優勝は『マッシュル』。MVPはみきお。

センターカラー『BLEACH

 生誕20周年ということで凱旋。73ページという特大ボリュームである。最終回が時間が飛んで終わったので、今回の読切は回想形式とかでお馴染みのチャン一たちを描くのかな……とか思ったけど違った。ガッツリ最終回の後の話。
 てか、ガッツリ度合いがえげつない内容なのでひたすら驚きました。人気キャラたちのキャッキャウフフを描いて終わりではない。めちゃくちゃ情報量も濃い……と思ったら物語要素も濃い……と思ったら73ページでも収集つかないレベルにまで広がっていく。ひゃああ、久保先生やっぱすげぇえええ!! と驚きっぱなしだったんですが、同時に、『BTW』どうすんだよ!! と魂のシャウト。ギャル(時代感がおかしい)の新キャラとかホント魅力的だったんですが、『BTW』に出せばいいのに……とか思ってしまう。てか、新キャラが次々出てくるのがそもそもおかしいんだよ。どうなってんだこれw
 まぁ、とにかく、まったくの予想外だったのと、『BLEACH』キャラの魅力、久保作品のキャラの魅力が遺憾なく発揮されたのが最高な作品でした。最高すぎて、あまりに面白かったので、『BTW』はもういいかな……とか失礼な態度になりかけてしまった、かもしれない。いやマジでこれどうすんの……。
 強いて文句をつけるならば、この手の話で不可避の「世界は平和になったと思ったのに……」というガッカリの念は多少なりとも湧く。物語の完結が台無しになった、は言い過ぎかもしれないけど。映画でたとえると『フォースの覚醒』現象。
 それと、せっかく物語が世代交代するのかと思ったら、子供たちは放置でいつものお馴染みの集まりの話になり、敵もお馴染み感が強い人が出てきたのは残念……は語弊があるんだよなぁ。ぶっちゃけ、お馴染みの人たちが出てきた方が間違いなく楽しいから。ここらへんのバランスが謎いというか、自分の中でもうまく整理できない。
 てか、『BTW』の魅力の1つに「今後『BLEACH』との繋がりがもっと出てくるかもしれない」があったと思うんだけど、今回『BLEACH』の原液をゴクゴク飲まされたので、『BTW』への向き合い方が少し分からなくなった。リンクする的なことは考えない方がいいんですかね。『BTW』越しに『BLEACH』を見てもそれほど感動できないと思う。
 終わり。面白かったです。ここまで特濃『BLEACH』だとは思わなかった。胃もたれしそうなレベルの『BLEACH』であった。それでいて、何気にお馴染みのキャラはバトル的な見せ場をそれほど担当してなかったりして、飢餓感を募らせてくるやん……。

『マッシュル-MASHLE-』

 エピローグ。まさかの海。番外編じゃん! と思ったらマジで番外編だった。そのままの場面出てきたのでビビる。『アンデッド』もそうだけど、ネタを仕込んでくるな。本作の方がより手抜き感は強いけど。けど、面白かったんだよなぁ……。
 そんなしょうもないギャグの流れで校長登場。ギャグ漫画特有の……と思ったら “ちゃんと重傷だ!!” なので笑った。そして話す内容がめちゃくちゃバトル漫画的というか、これまでの話のまとめと、それに基づく新たな風呂敷オープン。すごい定番の奴だ。ナンセンスギャグみたいな流れからお馴染みな感じに飛躍するので独特なものになっておる……。
 あと、マッシュが真に偉大なのはその精神性、と断言されたのが面白かったですね。かなり本作全体に関わるというか、本作の根幹に触れるような話だったと思う。
 からの次回以降の予告。これまためちゃくちゃな飛躍なんですが、事前に “なんて頭が悪そうな理論なんだ…” と、マッシュのバカ性に言及してからのあのオチ。何気に丁寧とも言えそう。

センターカラー『ウィッチウォッチ』

 カラー扉。バトル漫画に振り切ってるので笑った。正統派すぎる。やはりジャンプ作家たるものバトル漫画を描きたい欲があるのだろうか。
 本編。勝機は魔女とタッグを組むこと。『魔女の守人』だ……。なつい。
 その読みは正しい。正しいからこそ分断させられる。落とし穴の場面がめちゃくちゃかっこよかったし、なぜ彼が魔女に従うのかの理由もすんなり説明してて、そのままバトル開始。話のオモシロと、各キャラの真相と感情がしっかり描かれた状態でバトルが始まるので、お膳立てが見事である。
 ただ、落とし穴に誘うくだりがちょっとだけ分かりにくい。あのメンツで一番非力な奴を置いて先に行かないだろ、とも思うし。とはいえ、ここでセリフを少なくして絵主体で進行したからこそあの落下の場面のかっこよさが生まれたんだとも思う。
 扉から伝わる渾身のバトル回だったんですが、バトルそのものよりもバトル開始に至るまでのお膳立てがここまで見事なものになるとは思いませんでした。それが篠原先生特有のドヤ感ある仕掛けと見事に合致してて天晴れな回だったと思います。マンホールの使い方が特に好き。絵のみで語るのも。

『アンデッドアンラック』

 大人たちが若者の心配をしてる、という状況がめちゃくちゃ面白い。主人公が大人ってのがジャンプ的に珍しいからなぁ。これは間違いなく本作の強み。なんだけど、アンディの大人感、周りのことを若輩者として見てることが強調されると、「えっ その感覚を持ちながら風子と付き合ってんの?」みたいなキモさがちょっとだけ湧く。「子供」とまで言ってるんですよ。ちょっとヤバい。考えたことなかったけど、アンディにド級ロリコン説が出てくる。
 まぁ、それはさておき、ジュイスとの大人対談はやっぱり面白い。「子供のことを信頼してみてもいいんじゃないかな」というアンディ以上の大人マインドを見せるのも面白いし、そもそもアンディは不死故に他人の死に臆病になってる(それを見抜かれてる)というのも最高。
 からの作戦開始。そして各チームが敵と対敵。マント被ってる絵面も含め、『ONE PIECE』アラバスタ編っぽかった。まぁ、誰か分からなくするためではなく、桜に触れないためなんだろうけど。

『逃げ上手の若君』

 相変わらず死にたがりギャグが面白すぎる。 “もはや死が宴会芸の感覚だよ!” とかギャグとして笑えるんだけど、それと同時に多少のデフォルメはあるだろうけど実際こんな感じだったのでは……という説得力も感じる。
 んで、逃げ戦開始。と思ったら初手で早速味方が死んでるのでビビった。もちろん1人も死なないなんて甘い話にはならないとは思ってたけど、ここまでハッキリと「多少は仕方ない」と割り切られるとビビる。首に矢刺さる人を明確に描いたのは意図的なものですよね。当たり前なんだけど、すごい世界だ。
 オモシロ兵法で多勢に対して最大効率の戦いを見せる、というのは定番のオモシロなんだけど、そこから若がついにキレる、という話に着地したのが良かった。兵法も魅力的だけど、本作のキモはやはり若の方にあるわけで。2話分たっぷりギャグとして楽しませてもらったけど、話としては当然それを良しとしてはいけない。偉い人を叱る、という偉い人マウンティングは若の立場を考えれば当たり前な正攻法なんだけど、それが意外性もありつつ、若のキャラクターも色濃く現れてる。まぁ、正直 “弧次郎が 誰のために命がけで…” とキレるのはちょっと分かりにくかったとは思う。そこまで命かけてるっぽい絵がないんですよね。小さいコマが申し訳程度に差し込まれてるだけで。

『あやかしトライアングル』

 四天王最後の一角。普通にめちゃくちゃ面白い真相であった。物語の因果も深いし、バトル的な意味でもワクワクすっぞ。裸に気を取られるけど、彼女が水の中にいる、というのが重要だったのもうまい。裸を出すためだから何でもアリ……ではなく、水の中にいる、水の中から出てきたという物語的な整合性。パズルがハマるような気持ちよさもありつつ、エロもありつつ、バトル漫画として楽しみすぎる。本作の良さがキレイに合わさったような1話だったと思う。
 まぁ、よく考えると祭里よりも画楽の方が因縁あるので、主人公に対する関心が下がる、というマイナスはあったかもしれない。とはいえ、これも画楽が本気で参戦してくるかもしれない、というワクワクにも繋がるか。

『僕とロボコ』

 合併号明け、それもダブルで合併号明け。忘れてたよ……。そうなんだった。異例のダブル合併号を本作がネタにしないはずがないんだったわ。
 脱線。震災のときに予期せぬ休刊ってあったじゃないですか。今後そういう合併号ではない1週休みが発生した際、本作はネタにするのかどうか。まぁ、しないか。
 ということで特濃『HUNTER×HUNTER』回。まぁ、最初の休みの方はGIGAが出たからそれで何とか……という気はする。というか私はそうだった。ミウラ新作が読める幸せ。この喜びが分かりますか!!(しつこい)
 ただ『HUNTER×HUNTER』の特定の回(特定の内容)をなぞるだけではなく、『HUNTER×HUNTER』のあっちこっちの場面を切り張りして物語を作り上げてるのが見事ですね。突然ドッジボールのくだりに飛躍したのにはマジで笑った。どうでもいいけど、 “メイコが着せ!!” の部分は「メイコが覆い」で良かった気がする。

『破壊神マグちゃん』

 鏻さん回。鏻ライジング。最初から鏻さん全開というわけではなく、海の家のボケ要員に過ぎないかと思ったら後半覚醒するので熱い。人気投票の期間中だったらえらいことになってたかもしれん。ただでさえ狭い中の濃い人気ありそうなのに。
 『マグちゃん』ファンあるあるだと思うけど、「鏻」の字が出せなくて感想が書きづらい。頑張って出してますが、通常の変換では出てこない。貧弱ゥゥ。
 扉。珍しく流々ちゃんが水着でアイドルみたいなことになってるぞー!! と思ったら本編はいつもの感じなので笑った。なんか安心する……。
 そんな流々ちゃんとの理想の海水浴、という錬がなかなかにキモい。疲れてるのもあるんだろうけど、欲望がいつもよりストレートというか。
 熱中症。物語的な便利展開ではあるんだけど、そこにもワンロジック挟んでくるのが本作らしい。この炎天下の中、鉄板に張り付いてたらそりゃ危ないよ、という。事前にナプタくんを倒れさせたのも納得度を高めてる。
 鏻ライジングであると同時に、ナプタくんが厨房を任せられる、という感動のイベントを用意してるのも良い。海の家視点の話だけど、新生藤沢食堂というか、次世代の藤沢食堂の姿が垣間見えるようでもあった。錬が流々ちゃんと共同作業する話でもあるので、そっちの感動にフォーカスしてもおかしくなかったんですが、エピローグでもその件は薄い。あくまでも強調されるのは鏻ナプの関係性。それにつけても、体育座りしてヨダレ垂らしてるナプタくんの可愛さよ。

『アメノフル』

 ガムを攻略したと思ったらそうでもない。さらには1対2の不利を改めて強調……と思ったら3人目で、しかも人質。結局のところ学校を攻められてるというひっくり返りようのない不利を痛感する。と思ったら、その最悪の不利である人質もこれが最後の2人であった、という転換が最後に来る。そのロジック自体も痛快極まりないんですが、そことツムギがついに自由に戦える、という別の開放感に繋がってくるから見事でした。「ペロキャンの棒使いになってる」の件もここに向けた布石だったのですね。前半はツムギがただの傍観者になっててちょっと漫画的に面白くない……とか感じたりもしたんですが、それがちゃんと前振りであったから気持ちいい。
  “情に訴えてもダメか” のくだりとかギャグとしても面白いんだけど、フラッシュバックが差し込まれたので先ほどの言葉に偽りはない、と読者にだけ伝わるのが良いですよね。相手が引っかかりかけるチョロさが可愛くもあるんだけど、入江先輩的にはあそこで “情に訴えてもダメか” と落とすことで照れ隠ししてるわけで、そこらへんの心理の機微も味わい深い。それと、「情に訴えて勝利する」なんて漫画的につまらない展開にはしないのも良い。当然のようでもあるけど。情ではなくロジックでツムギが自由に暴れられることの説得力を積み重ねたのが非常に私好みのバランスでした。

『夜桜さんちの大作戦』

 二次試験。二刃による合気茶。何か理屈が分からないようでぼんやりとは分かる絶妙のラインだ。お茶を点てるというアクションが合気を溜め込むアクションのように見える……気がする。このぼんやりとした理屈というか、何となくの絵的な説得力があるのが面白かった。
 技術の試験とは言われてるけど、漫画的には謎解きの要素が大きそうですね。クリアできた人と失敗する人の違いは何か、起爆する境はどこか、などの情報を太陽が解析していく様が読者と重なる。
 そんな太陽とは別に「こんな試験やってられっか」と暴れ出すモブ受験者。『HUNTER×HUNTER』で見たことある奴だ。ちょうど試験官が女性で謎解きめいた課題を出されてるという状況も似ている。今のジャンプ連載陣に最も影響力ある作品は『HUNTER×HUNTER』と断定して良さそうな雰囲気ありますね。今号は特に。

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 8/10はハットの語呂合わせで帽子の日。ということでジャンプの帽子キャラ特集。何か最近似たような帽子特集見た気もしますが、帽子特集としては今週が本丸。
 帽子の系統別に紹介されてるんだけど、メガネ以上に分類のしがいがあったように感じる。それぞれのタイプで帽子キャラの方向性も似てくる感じありますよね。特に「キャスケット・ハンチング」のところにクール系の男性キャラが集まってるので興味深かったです。ベレー帽が職業と密接に関わるのもそう……ってこれはまぁ当たり前かw
 歴代の中でもレジェンド的な風格を感じるのはやはりアラレちゃんか。アラレちゃんはメガネキャラとしても女王みたいなところあるからなぁ。改めて鳥山明の偉大さを痛感する。

次号予告

 新しいショートフロンティアが流れてくるぞーっ!! 今号のジャンプ買ってきて、真っ先に確認したのがこの部分なんですが、しっかり記載されててマジテンション上がりました。そうか、再開するのか。ダブル合併号の特別編成でお休みしてただけなのか。なんか電子版だとショートフロンティアのまとめパック? みたいな奴が売りに出されてたらしく、それを見たファンが「もうダメだ……」と絶望してたし、私もその1人なんですが、第2期スタート! ということなんですかね。いやぁ、良かった。マジで良かった。
 とは言ったものの、正直、私の好きな作家は大体出たし、平方はプラスで連載してるし、ミウラはこないだGIGA載ったので、特別誰かが楽しみってことはないかな。とはいえ、既にショートフロンティアという枠のファンになってます。正直ブログ書くことを考えると終盤に読切という感想書く上でのカロリー多めの作品があると大変なんだけど、それでもやっぱ嬉しいもんは嬉しい。

目次

2歳の娘が最近ほっぺにチューを覚え、してもらう度に狂気の叫びをあげてます
(『ブラッククローバー』)

 チューするとパパが変な声出して面白いからまたチューしたくなる……という周到な作戦。

この6話までの間で、背負蟹を描いてるときが一番楽しかったです!
(『レッドフード』)

 でしょうね!

おじリーグ4最後の最後で武神煉獄襲・鳶…!最高でした!次回も楽しみ!!!
(『アンデッドアンラック』)

 何言ってるのか一つも分からなすぎて面白くなってきた。
 調べたら『ストリートファイター5』の大会の話らしい。2つ目の謎ワードは必殺技的な奴なんでしょうが、名前の付け方が独特……。

五輪メダルのデザインはトリノの時のやつがバウムクーヘンみたいで好き。
(『夜桜さんちの大作戦』)

 当時は「奇をてらいすぎていけ好かねぇ」とか思ってたけど、今になって思えば個性が立ってて良かったと思う。あまりこういう目立ったもん勝ち的な発想は好きじゃないので慎重になりたい気持ちもあるのですが、あれは良かった……気がする……。

愛読者アンケート

 付録、『ヒロアカ』の付け替えカバーについて。ロディが可愛いぞ。ロディファンなので嬉しくなった。
 すげぇどうでもいいけど、この質問文、映画のタイトルを「WORLD HEROES'MISSION」と書いてるんですよね。正式の表記はカタカナだったと思うのですが。
 『BLEACH』について。からの20周年記念企画の一環として『BTW』の話にもなるんですが、「短期集中連載終了後にコミックスで読んだ」という選択肢の文章。『BTW』はもう終わったようにも感じられて怖い。いや、勘ぐりすぎなのは分かってるんだけど。

総括

 まさかの金曜更新。遅れに遅れました。とはいえ、そもそも1日遅い火曜発売でしょ。そんで、その日に私は『ヒロアカ』観てきて、その感想をブログ書いたので、1日の遅れは仕方ない(仕方ないとは)。だとすると2日の遅れは正常と言えるので(言えない)、いつものジャンプを水曜更新したようなものです。これはセーフ……じゃないな。

 今週のベスト作品。まぁ、さすがに『BLEACH』でしょう。こんな凱旋読切になるとは……と驚くばかり。
 ただ、今週は『アオのハコ』がめちゃくちゃ良かったのでそっちをベストにしたい気持ちもありました。ということで次点。あと『ウィッチウォッチ』も良かった。篠原先生の良さが最高の形で結実してたと思う。

 今週のベストコマ。『ブラクロ』最終見開き中央。横長見開きからのー?? という縦長で見下ろす構図になったのが激アツ。

 最後に今週のベストキャラ決めて終わります。こちら。

  • みきお 『NERU-武芸道行-』番外編
    • あ、ちょっとヤバいくらいみきおのこと好きですね……と今回痛感した。最近のジャンプ全体の中で最も気になるキャラと言っても過言ではないかもしれない。また本編にも出てきてくれ。頼む。

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