北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2022年19号の感想

 ジャンプの誌面上でモルカーが見れるかもしれない。

背表紙

 「このキャラだ~れだ??」。ラッキーで正解。
 次回は、若でしょうね。若のポニーテイル(違)。この髪は少年性の象徴なのでここのクイズに使うのも納得。

表紙

 『アオのハコ』。1周年だそうです。考えたことなかったけど、4月の新学期のタイミングに始まったのね。

黒子のバスケ』10周年

 藤巻コメントがあるんですが、『スパイダーマン ノーウェイホーム』のマルチバースに言及してて笑った。感化されてるじゃん。まぁ、こういう物語を作る人にとっては刺さりやすい話だったんでしょうね。

読者プレゼント

 サメとワニ。たぶんB級映画の定番モンスターみたいなことだと思う。サメに比べるとワニは少しマニアックというか、本数的に劣りそうなイメージはある。『チェンソーマン』でもワニは出なかったしな。続編に期待ですわ(読むか分からないけど)。
 個人的に好きだったのはノーパソに添えられた「万能のエレクトロニクショクス」。肉食を差し込んでるんだけど、いろいろと無理がありすぎるので笑った。正直他はダジャレ弱めなこともあって余計に目立つ。

巻頭カラー『アオのハコ』48話

 カラー扉。ドレスアップして集合、的な感じなんだけど、人数が多すぎるのと、顔のアップすぎるので肝心のドレスが全然見れない。めっちゃ凝ったデザインしてそう……な雰囲気だけ感じるw
 本編。文化祭。白雪姫やるらしい。今度ディズニーが実写版やりますけど、「ドワーフの扱いどうするんだい」というのが最大のネックかつ見所だと思う。本作はたぶんドワーフ要素カットされそうだけど。
 てか、文化祭で劇ってまたベタなことやるなぁ、と驚いた。『ニセコイ』とか『ゆらぎ荘』のことを考えると、雛が倒れて千夏パイセンが代打……って学年違うからさすがに無理か。どうするんだろ(普通にやるんだろ)。
 そんな雛のことを見ながら……というメガネの奥の瞳の演技。最高であった。饒舌に語るキャラじゃないし、そもそも主人公じゃないからそんな心理を逐一語ったりはしないんだけど「見てるぞ」という存在感。そして、何か思うところがあるらしい。めちゃくちゃ面白いよね。
 んで、千夏エンカウント。「1年違ったらー」の妄想。「せっかく巻頭なんで……」という作者のサービス精神というか、勝負の意識が感じられる。正直この妄想を大喜が、大喜だけがしてたら「キモいぞw」ってなりかねないんですが、ここでは千夏パイセン主導。
 そして、見開きを使った「もしも」の描写。ものすごいキレイな場面であると同時に、同じ教室、隣の席に座ってるんだけど、2人の中心には明確な境界線があって……というような印象も湧く。見開きの使い方としてめちゃくちゃ面白い。
 からの同居解消。巻頭回だから基本設定を振り返るような話をやってるんだと思ったら、このためだったのか。なかなか衝撃的であった。ただ、ぶっちゃけ、同居という設定にそれほど依存してないと思うので「別に同居やめても大丈夫じゃない?」とか思わんでもない。まぁ、単純に顔を合わせる機会、話す機会が減る、ってのはあるか。文化祭の準備とかでクラスという区切りが強固になる期間でもあるし。

僕のヒーローアカデミア』350話

 荼毘の話。弔の代わりになってたかもしれない存在とまで言われてて正直「そこまでの人かぁ?」とか思ってしまったんですが、よく考えたらNo.2ヒーローの影を象徴する存在なんだから弔の代わりとしては適任か。弔はOFAの影から生まれた存在なので。
 エンデヴァーへの依存を捨てられずに家に帰ったら……。自分の代わりの子に虐待してるのは「やっぱクソだな!!」という感じで痛快ですらあるんだけど、自分の仏壇というのは仕方ない話だよな。いや、当然のことだからショックを受けるな、とは言わないけど、虐待と同列に置かれるのは少しだけ違和感。
  “熱とは” “万物が生じ 動く事で生まれるエネルギーじゃ” は面白かった。「エネルギーの墓場」って言うもんね。死に向かい続ける荼毘にふさわしい能力であったと痛感する。
 まぁ、結局のところなんで死ななかったんですかね? みたいな疑問は残った。説明した風だけど具体的なことは何も言ってないというか。

ONE PIECE』1046話

 カイドウがしきりにルフィという人格を確認してて面白い。私も、実はゾオンで覚醒、という話を聞いたときに「ルフィじゃなくなって強くなるのはイヤだな」と思ったんですが、カイドウもまったく同じことを考えていて、それを丁寧に確認してくれた。これは当然作者もフォローな必要な部分だと自覚してたということなんでしょうね。実際かなり大事な部分だと思う。
 ルフィとは別に消火活動。バトル以外でアクション的な見せ場を用意したのはうまい。ぶっちゃけカイドウ戦以外のバトルは今見たくないかなぁ、なんて。
 ゾウの水で消化。まったく同じ展開を『呪術』伏黒でもできそうだな、とか。まぁ、ゾウと水って組み合わせにオリジナリティなんて欠片もないので一致したところで何だという話なんですが。
 ただ、ゾウの水を効率的に使うためにジンベエの魚人柔術を使う、というアイディアには感動&感心。室内を這い回る筒状の水、というビジュアルも面白い。

『SAKAMOTO DAYS』66話

 実力者っぽい無口はただの人見知り。このギャップは笑った。ギャップなんだけど、人見知りが人見知りであることを悟られないように振る舞った結果だと思うと当然のことでもあるよね。そこが面白い。そして、サシでコミュニケーションしないといけないのが中二ってのが最悪なので笑う。
 回避とカウンターはできるが、決定力が足りない。それなら、とシンが導き出した解答が鮮やかかつ、漫画的な見せ場としてバッチリ。今回は勝てたけど、決定力不足の課題が重くのしかかる、という後味も良い。
 からのリモート乱入。ラグとかスペックの問題で何とかシンでも戦えるバランスになるのかとも思ったけど、そもそも本人がそこにいないのでエスパーという最大の強みを生かせないのですね。終わりじゃん……という絶望感。
 あと、こんな感じのリモート参戦ツール、『トリコ』にもあったよね。懐かしい気持ちになった。てか、『トリコ』、バトル漫画として偉大な存在なんだなぁ、と改めて。

『僕とロボコ』84話

 ウクライナ危機に言及するのでビビった。ビビったんだけど、「実はお花見でしたー」というギャグ的な開幕に向けたフリでしかなかった扱いには普通にモヤモヤする。その程度のギャグじゃ全然中和できない話なんで、そもそも言及するフリとかしないでほしかった。2022年のリアルを意識させると「コロナでお花見とかできないんですけど」って話にもなっちゃうし。
 ケンタッキーは個人的にすげぇイヤだな。ロボコが言ってたけど、手が汚れる系は抵抗感ある。同じ理屈でサンドイッチも正直きつい。なんで定番メニューみたいな扱いになってるのがマジで謎です。「外で食事するのに清潔さを保てない手を使って食べるの?」とか考えてしまう。コロナ前からそうなんだけど、コロナ以降はアルコールの持参で多少はイヤさが軽減されるかも。そもそもコロナ禍じゃ花見しないけど。

センターカラー『ウィッチウォッチ』57話

 カラー扉。すげぇ、悪い意味でタイムリーすぎる。2人しか合ってないので「どうしてもやりたかったネタなの?」とか思ってしまうが、これは悲劇だよなぁ。いや別に何の問題もないっちゃないんだけど。
 本編。あべこべ魔法の巻。篠原作品らしい理詰めで面白くなりそう……な予感はした。正直期待したほどではなかった。精度が思ってたより低いというか、逆になる感覚とならない感覚の取捨選択がよく分からない。まぁ、これは『ドラえもん』でもそうじゃんって話なんですが。例えば、アイスって「熱い」「甘い」だけだったけど、「うまい」もあるし、スプーンが「硬い」でもいいわけだし。ただ、実際に辛くはないはずなのに唇が腫れるという生理的な反応が出てるのは面白かった。なんか心理学の実験とかで使えそうな魔法だ。
 あと、冒頭、最初の “おっともうこんな時間や 早よバイトに…” “ゆっくり行こ” 。ネタバラシする前の話なのでかなり重要なんだけど、いきなりものすごく抽象的な部分を逆さまにしてるので基準がよく分からない。感情だけとか、物理的な体感だけに絞った方が分かりやすかったはず。
 あと、ツンデレ店員も面白くなりそうなだけで不発だった印象。まぁ、これは今後再登場する可能性もあるので、そのために温存したのかもしれない。

『マッシュル-MASHLE-』103話

 総括からの修行。友達が増えたり、元々の友達が修行を決意したりと次章への期待が膨らむと共に「いろいろあったなぁ」みたいな感慨深さもちょっとある。
 マッシュはチェーンソーで治療。「チェンソー」ではない。
 ただのギャグかと思ったら3人の弟子の一角。彼女の扱う魔法がどのようなものかは分からないんですが、なぜか見た目が若い点、そして先ほどのチェーソーの件から、何かしら肉体に作用するタイプの魔法なんだろう……とぼんやりと伝わってくるのが良い。マッシュのメンターとして適切だし、今後本気を出して戦うときが楽しみにもなる。

『あかね噺』9話

 演目は「子ほめ」。あかねの現状にフィットした内容になってて面白い……と思ったら劇中でもそう説明されたのでビビった。メタ的な部分かと思ったよ。
 客とのコミュニケーションが新たな武器になったわけだけど、それは相手にあわせるだけの滅私ではなく、相手に付き合わせる、という意味でもある。これは面白かった。同じ話、同じ学びなんだけど、二面性があり、それが順に提示されることで物語的な展開になって意外性がある。
 ストライクゾーンの比喩があまりうまくないと思ってたんだけど、自分の急速に相手の目を慣れさせるという意味ではバッチリでしたね……と思ったら劇中の説明が違ったw やっぱピッチャーの比喩はあまり良くないと思うんだよなぁ。そもそも落語家と客は敵対しないから、「ピッチャーはストライクを取りたい」「バッターは打ちたい」という根本的な部分にズレが生じる。
 落語家はいろんな経験を積むことで強くなる。なぜ落語会のトップランナーはジジイばかりなのか、という点に明確な解答を出してて良いですね。肉体的な衰えもそれほど影響しないし、スキルと経験がただただ蓄積されていくからジジイは強い(理屈としてはババアも入るけど)。

センターカラー『私、ときどき超能力』上村太心

 読切。一度読切が載ってる人。「○○ときどき××」のタイトルは面白いの法則があるのではないかと勝手に思ってるので楽しみです。
 本編。かなり王道な超能力バトルモノなんだけど、その設定の細かい部分と、コンビニ店員のだべりから始まるところが面白い。「こういう話だったの!?」という初読時の驚き、からのワクワク感がとても良い。
 が、設定の面白さに比べると敵対組織がかなり薄っぺらいし、主人公サイドの認識も薄っぺらい。嫉妬だけで説明するのは雑でしょ。すげぇ面白くなりそうだったし、冒頭の場面で描かれた敵が実は捜査官だったというのもかなり驚いた。正義と悪が反転するような感覚が魅力的だったのに、「結局組織がクソ」という安易な話に落ち着いちゃったのが残念。
 超能力者は近くにいる人を覚醒させる可能性がある、という設定はめちゃくちゃ面白い。組織が超能力者を恐れ、殺そうとする理由もちょっと分かってしまう。初読時はナナちゃんが覚醒して大逆転だと思ったけど、普通に主人公がキレて勝つのはちょっとシンプルすぎた気もする。主人公サイドが「ああなったら勝ち確」とか言うのも少し萎える。劇的な勝利では全然ない。まぁ、日情感をあえて出したかったという意図もあるんだろうけど。
 あと、一番引っかかった部分だけど、主人公たちの暴力が過度。コンビニ強盗をグランドキャニオンに飛ばすのもやりすぎだし、「人でなしならやっていい」ってのも全然納得できない。どっちが正義か分からない、みたいな話をやりたいんだったら今回みたいなバランスでもいいけど、敵の組織がかなり薄っぺらい悪として描かれてるので、それなら主人公たちはキレイな正義でいてくれよ。「殺してはないですよ」みたいな申し訳程度の線引きも正直まったく機能してない。暴力描写が強すぎるので中途半端だったと思う。最後結局殺すし。そもそも最初の爆破で殺してたっぽいし。
 終わり。オモシロの瞬間風速は相当なレベルだった。それこそ年間ベスト級。なんだけど、読み終わると何だか引っかかる部分が出てきてその評価がゆっくり下がっていく。そんな印象。最初に読んでる最中、途中が一番面白かった。面白くなりそうだった。

ブラッククローバー』329話

 まだ生きてんのかい、という話なんだけど、時間切れユナイト解除なので「マジでヤバくない?」という感覚にはなるし、重力魔法の広域攻撃で死に際の最後っ屁でも甚大な被害が出るというサスペンスはかなり良かった。
 アスタのアンチ魔法はユナイト解除しても普通に戦えるという理屈もいいし、それを一同がサポートする、という展開も熱い。地味に理屈が通ってて気持ちいい。本作のこういうとこ好き。
 あと、先週に比べると、コマ割りとかの漫画的表現がかなり大人しいというかシンプルなものになってるのも「アスタどう戦ってるか」の感覚として適切だったと思う。先週のはアバンギャルド方向に全振りしたような内容だったけど、それと今週はパッと見で全然違う。

センターカラー『夜桜さんちの大作戦』125話

 『ブラクロ』に続いて主人公のことを仲間がサポートする形。それぞれ理屈と関係性が違うのが面白いですね。もちろんサポート方法も。
 そして何より、こっちの主人公は単純に実力不足であり、戦闘的に相手に勝るところは一つもない。ただ、アスタと違った太陽は勝ちたいわけじゃない、倒したいわけではない、というのがラストに描かれるのが感動的。
 長男の糸に包まれるのは攻撃なんだけど、包むという行為は庇護を象徴してるようでもある、というのも面白い。家族という繋がりを誰よりも重んじてる、というのも糸使いとして面白いですね。糸はいろんな意味があって面白いなぁ。ドフラミンゴもそうですし。

『地球の子』8話

 普通に説明を求めると “気持ちは分かるが… 落ち込んでる時間は…” となるの結構なストレスだな。主人公の言い分は何も間違ってないよね。普通に静かに話し合えば済むような話を無理矢理盛り上げてる……まぁ、本作は基本的に常にそんな感じなんだけど。そもそも主人公も言い分はもっともだが、あそこまで感情爆発させなくても……なんて言い出したらキリがないぞ。
 んで、ゴンさん手術が出てきて究極の2択。「不幸の連鎖をぶち壊す」とか言ってたのに、早速連鎖に巻き込もうとしてるので泣ける。これは「結局本部の人間は信用ならねぇ」という受け取り方でいいのかしら。日本支部はゆっくり子育てしようとしてたから、衛にはこの手術しないつもりでいた、ってことだよね。

『PPPPPP』28話

 ソラチカ参戦。実力者は演奏を通じて受け取れる情報量が違う。メロリの現状が実は望ましくない、彼女も救済を必要としている、みたいな感想を先週書いた気がするけど、その点(その歪み)をソラチカだけは気づける、となったのは面白い。『ダダダダーン』はあくまでも努力型の超人なので、同じ実力者でも受けの立場になっても違和感がない、というのもうまい。
 てか、本章はかなりメンタルヘルスみたいな要素が急に増えた感ありますね。いや、レイジロウの時点で相当なもんだったんですが、本章はメンタルのこじれ方がもうちょっと複雑で、かつ複数人。演奏は一度に複数人に聞かせることができる、という特性もあるのでなかなか面白いことになってきてると思います。これがただのインフレなのだとしたら次章以降どうなってしまうのか少し不安ではあるけど。

『逃げ上手の若君』58話

 刺客を逃がす理屈が弱い。まぁ、それほど大したこと相手ではないと思われてるってことなのかもしれないけど、「実は助けてくれてた」という部分の感動がぼんやりしてしまう。
 フォローの意味もあるんだろうけど、 “暗殺を決行した時点でお前の策は成功だろうが” と、 “俺等の齢じゃ敗けて当然” というのはよく意味が分からなかった。若が死にそうだったんだよ? 成功じゃないし、当然なら決行すんなよ。って思ってしまう。あと、なんで助かったかも知らないのに……という点もあるか。

『守れ!しゅごまる』19話

 キッズが増量し、今度はイオン。しゅごまる単品でもイオン行くのは面白そうだったけど、キッズ4人は地獄だなw てか、現実での話、こういう年齢層の子たちは友達とだけでイオン(巨大イオン)行ったりするのだろうか。一部ではこういう「小学生とイオン」の中にあるあるネタが無数にあったりするんだろうな。全然分からん。
 それぞれが好きな店に回る。各キッズの特殊性を踏まえたギャグになるんだけど、最後の硯だけめちゃくちゃリアルな話なので笑った。これは分かる。私もああいう着ぐるみ結構苦手だった記憶がある。遠目で見るとめっちゃワクワクするのに、近づくと「怖くね?」と印象が変わる。そんで親に「あんたが行きたいって言ったんでしょ」と怒られる。つれぇわ。
 さなぎが母性を獲得して終わり。案外彼女のモテへの道は前進したと言えるのかもしれない。まぁ、母性に惹かれる高校生ってどうなの、とも思うがw

『あやかしトライアングル』87話

 七つの鳥居を正しい順序でくぐると異世界に行ける。実際にある言い伝えが元になってるんだろうけど、同じ話を何かのジャンプ作品で見た気がする。何だったっけな。たぶん『ゆらぎ荘』ではない。ホラー系か、和ファンタジー系か。
 正しい順序からそれてしまう、というホラーみもある展開。それ自体も面白いんだけど、そこからSF的な話になるのでさらに面白い。あと、「まだ4ヶ月しか経ってないんだ」という驚き(&違和感)もあったw
 マルチバースみもある話なんだけど、個人的にはやはり『ゆらぎ荘』を思い出してしまうなぁ。あの作品だったら異様に入り組んだややこしいハードSF展開になるんだろうなぁ。てか、『スパイダーマン ノーウェイホーム』以降の『ゆらぎ荘』、ミウラ作品というのも見てみたかった。無い物ねだりは尽きない。

『アンデッドアンラック』106話

 ルインの「不○○」連呼。「不気味」が入ってるのが面白かった。不気味は気味の否定ってわけではないよね。原義はそうかもしれないけど。まぁ、ここらへんの「不○○」の手数は戸塚先生強いよなぁ。めちゃくちゃ考えただろうし。
 リップ参戦でエンド。アンディの天敵として登場したのも遠い昔ですが、ルインの相手をすることを考えるとこれほど心強い人もいませんね。ただ、新しいビジュアルが中二要素マシマシなのでびっくりしてしまった。まぁ、最近はギャグっぽく扱われることも多くなってきたので、純度100のキメッキメも見てみたい、という気持ちも湧いてくる。

『まどぎわで編む』外薗健

 読切。ジャンプショートフロンティア。メガネだー、嬉しい。メガネのレンズ、レンズによる反射に重きを置いた描写が面白い。メガネの説得力。
 イジメと日陰者の友情(愛情)。イジメから助けることはできないけど、無視しないで声をかけることで彼女も救われていた、という部分はマジで良かった。すごい納得度だし、善行によって始まる正のスパイラルとして感動的。
 ただ、同時に「こっそりやってるつもりだろうけど周囲からバレバレだよ……」と思いながら見てたので、やっぱりバレた。ただ、あの状況を見られたのに「なにイチャイチャしてんだよ」的ないじめ方をしてこないのはちょっと意外だった。無視されてた彼女が奮起する、という話がやりたいからその都合もあるのかな。正直、主人公的には彼女が巻き込まれるのがあの状況で考え得る最悪の事態なので、ただ殴られるのは少しマシだったんじゃないかな。
 んで、不思議現象が起きて解決……ではないだろ、的な後味の悪さ。本作がアレを良きこととして描いてるとは思わないので「いやダメだろ」と一蹴するつもりにはならないけど、柱に「『バットマン』にお熱な外薗健先生のマンガが読めるのは」と書いてあったので、「じゃあ銃はダメだろ」とか言いたくなってしまうw
 少し不思議現象として、こういうタイプの作品は今までになかったので単純に新鮮だった、という良さはある。あと、ミサンガのルールをしっかり把握した状態で読み返すと、ミサンガをつける直前に彼女が主人公の手首のアザを見たことで、彼女の願いがアレになってしまったんだなぁ、と腑に落ちるものがある。理屈が通る気持ちよさ。装着の直前、彼女が最後に言ったのは “ごめんなさい……… 私も何か… 力になれたらいいのに 私…” ですからね。負の感情が刺激されたことで欲しがる「力」がああいう形になってしまった、ということなのでしょう。主人公はそんなこと望んでないのにねぇ、という悲劇。
 終わり。正直ミサンガのルールが独自のものすぎるので「知らんがな」感もあるんだけど、それだけ細かい指定をしただけの面白さもあった。あと、『アオのハコ』のおかげで「同じミサンガでこの落差よ!!」というマジックが発生してたのも好き。ありがとう三浦先生。

『アヤシモン』19話

 ホームレスジジイの元で修行。めちゃくちゃ修行っぽい修行してるので感動しちゃった。突然ミディクロリアンみたいな設定ぶっ込んできたときには驚いたけど、「訳の分かんない用語を連呼してます」という扱いなのは明白なので安心感もあった。来月の『オビワン』でミディクロリアン設定復活することを祈っております。プリクエル派なので『オビワン』には異様なまでの期待がある。
 漫画(ジャンプ)で精神を整え、「ぶっつけ本番」で開花する、という流れもとても良かった。課題の内容がめちゃくちゃ抽象的で、細かい原理を理解させる気が1ミリもなかったと思うんだけど、それなのにこの2つのロジックで「だから成功した」という部分が飲み込める。しかもそれがマルオのヒーローとしての第一歩になってるのも良い。

『高校生家族』81話

 恥ずかしながらフルーツバスケットのルールが分からない……。忘れたのかやったことないのかも分からない。読んでれば何となくで話は理解できるんだけど、ものすごい疎外感というか、「何か大切なものを失っているのではないか……」みたいな気持ちになってしまったw
 三角関係。屋敷さんも悪くない、案外負けてないかもよぉ!? という感じにまとまってるのは良かった。たしかに、よく考えてみれば現状より仲が良いのは間違いなく屋敷さんですよね。その点を見落としていた。

『ドロンドロロン』18話

 ヘイスケのターン。因縁がある敵が戦闘狂なので「俺にやらせろ」とか言ってタイマンになると思ったら普通に1対3なので驚く。それでも圧倒しちゃうからさらに驚く。あれだけキャラ立ってるとなかなか倒せないと思うじゃないですか。まんまとやられたなぁ。上辺だけ見たら結構普通のことしか起きてないんだけど、漫画として読むとそれが滅法面白い。一瞬で勝負がつく緊張感がかなり新鮮でした。
 もう一段階、罠がある、というラストも良いよね。敵がこっちのことをナメてない。慎重だからこその強さ。

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 ネタハガキ東西戦。4/11は新しい朝ドラが始まるということで、お題は「内容はマジで未知数だが『初回は見るか…』と思わせる朝の連続ドラマのタイトルとは」。申し訳ないんですが、朝ドラ全然観たことがないので、元ネタ的なものが全然把握できない。知識があったらもう少し楽しめたと思う。
 東。マッキィさんの「ボボボーボ・ボーボボの女房」。私でも元ネタ知ってた、という気持ちよさもあるし、しっかりジャンプらしいネタにチューニングされてるからすごい。
 こばんザメさんの「大家族と相席」。ネタの内容も面白いけど、デザイン面でもう優勝でしょ。「ありそう」のレベルが断トツでした。
 西。最優秀、出羽の花・命さんの「オンデまいど」。朝ドラと言えば地方色というのは私でも分かった。地方色ネタは本作以外にも西陣営に多くて、方言としての強さを感じる。ぶっちゃけ東西戦という本コーナーの企画内容に特別な思いを抱いたことがないんだけど、今回は明白に東西戦らしい特色が出てて面白かった。
 じつさんの「シン・おしん」。庵野がこんなとこにまで進出してるので笑った。あと、『おしん』のリメイクってのは普通にありそうだよなぁ……。

次号予告

 『呪術』4周年で表紙と巻頭。
 44ページの読切があって、ショートフロンティアがあって、ショートフロンティアではない15ページの読切もある。絶対ショートフロンティア用の作品だろ。まぁ、それはそうと、読切が3つ。それも予告段階でってのがすごい。これで突発的な休載が来たら読切が4つになる。大記録なんじゃないかしら。

目次

祝!サッカー日本代表W杯出場決定!やっとホッとできました本戦も楽しみです <鷹将>
(『あかね噺』)

 馬上先生サッカー好きだったんだ……じゃねぇ!! サッカー漫画やってたんだった。『プロモブ』の人、という印象が強くなりすぎている。良くない。

掲載が決まった二週間後に事故でアバラの骨が数本逝きました。運は収束する。
(『恋、ときどき超能力』)

職場に入ってもらって間もないですがS不思議人間上村君の読切載ってます!どんな?
(『ブラッククローバー』)

 スタッフのアバラが逝っちゃった。めちゃくちゃ大変じゃねぇかw
 てか、上村先生、好きな漫画に『ブラクロ』挙げてたけど、こういうことだったのか。

青春悲喜こもごもと共に追いかけたエヴァに最後に救われた…。ありがとう…!
(『地球の子』)

 ちょっと待って。マポロ先生も『エヴァ』観たとか書いてあったんだけど、なんで急にみんな『エヴァ』の話してんの。何かあった? 私が知らないだけで『シンエヴァ』以降に新作出てた?

DCドラマ「ピースメイカー」が見たいけど、これ以上サブスク増やせません
(『アヤシモン』)

 分かる~!! めっちゃ分かる。私も『スナイダーカット』観たいけど、U-NEXT高くて無理。高いし無駄にシステムが複雑で敬遠しちゃう。ポイントとかマジめんどくせぇ。日本(企業)の良くないところだわ。ディズニープラスも一時期ひどいことになってたし。そのままやってくれればそれでいいのよ。

愛読者アンケート

 大型読切についてと、『おはスタ』。『おはスタ』といえばコロコロのテレビ版だったのに、いつの間にかジャンプのことも扱っているとは……とか老人めいたこと言いたくなっちゃう。
 携帯端末について。Androidです。たぶん今後もAndroidだと思う。今更変えるのもめんどそうだし。

総括

 初日に書き進めた分がめちゃくちゃ少なくてですね、かなり苦労しました。正直な話、『マグちゃん』完結以降始める際のやる気がね、どうも出にくい。

 今週のベスト作品。『アヤシモン』かな。
 時点は読切、両方とも。

 今週のベストコマは『アオのハコ』の見開き。

 最後に今週のベストキャラ決めます。こちらー。

  • メリアドール 『マッシュル-MASHEL-』
    • まだ謎に包まれてるんだけど、何となく通底するものは感じられる、というバランスが絶妙でした。てか、2週連続で『マッシュル』からベストキャラ選んじゃった。

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