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『八乙女×2』2話の感想

八乙女×2 - 氏家ト全 / 【第2話】転校生はいろいろ辛いよね | マガポケ

 月刊連載のペースにまだ順応できてないんですが、作品の方はすっかり平常モードという感じで読んでて非常に心地いい。

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第2話「転校生っていろいろ辛いよね」

 おそらく平時ということなのでしょう。今後は今回と同じようなページ数、構成になると思われます。つまりは、4コマ。ショートと4コマが混ざる形も考えたんですが、普通に4コマであった。そして、基本4ページ区切りで進行するっぽい。これはやはり『生徒会役員共』の長期連載でペース配分が見に染み着いてる、ということなのではないか。まぁ、ここは今後多少の変化はあるかもしれませんね。
 『生徒会』と違う点としては、各区切りの1ページ目に扉ではなく4コマ漫画の0コマ目みたいなのが大きく描かれる。まぁ、ほぼ扉で、扉の画角が変わった、という方が印象としては近いかもしれない。
 要するに、『生徒会』の4ページ連載が3話分。1月4週として、1月に1週休むペースで週刊連載やってる、という感じか。意外と『生徒会』やってる頃と大差ないですね。全然現役だわ。すげぇ。
 感想的に困った点としては、この区切りを何て呼べばいいのか。パート1、2、3で分けるのも悪くないかもしれない。

 その1。給食。おそらく前回出てきた「班」のグループ分けなんだと思う。近い席によるグループ分けかな? 前回にも出てきた面々と顔を合わせ、会話を重ねていく、という意味でなかなか初期に描くシチュエーションとしての意味を感じる。
 前回にも出てきた先生。担任の伏見先生らしい。「伏」で先生だと『プチたん』に出てきた獣医の山伏先生を連想してしまうが……というのはまったくもって余計な感想。
 話題は好き嫌い。ここらへんは高校生設定との違い、小学生ならではの重大さが感じられて面白い。さらには、「あーん」をさせることの意味も高校生と小学生だと大きく違いますよね。絶対にイヤ、というのは小学生らしい恥じらいだと思う。高校だともうちょっとラブコメっぽい雰囲気になってしまう。まぁ、『生徒会』の津田タカトシだったら何も考えずに「あーん」を実行し、逆に周囲が驚く、という話になりそうw
 好き嫌いがあるのはカイだけではなくハルルも、と話が繋がる。どっちも子供で可愛い。ピーマンと牛乳というのも正直微笑ましさしかない。
 牛乳が苦手だとバレたハルルが苦し紛れで放った言い訳が下ネタなんですが、これは即興のウソなのか、この部分はホントなのかが気にある。ホントの可能性が全然あり得るから恐ろしい話だ。だとしたら、ハルルはそれを知ったから牛乳嫌いになった可能性もあるんですが、逆にその心配はなさそう。そんな繊細な人は生きていけないw

 第2パート。別日の学校。ここでのメイン(語り)は本木アユムさん。ハルルの前の席に座っていて、何かとかまってくれる子。これで例の班の女子はフルネームが明らかになった形。そのうち男子2人の名前も出てくるでしょうね。メインの回にまでなるかは分かりませんが。
 落ち着きのある、やや内向的な文学少女、という感じだろうか。ツッコミポジションに鎮座しそうな雰囲気がありますが、泉ルイが強めのツッコミな一方、本木アユムはやわらかめ、振り回され的なニュアンスが強いって棲み分けになりそう。
 小説を読むだけではなく、書いたりもするらしい。じゃあエロ二次創作も……みたいな話にならないのは本作が小学生設定だからだ。ハルルが母親由来の下ネタを放つも、 “さー?” とマジで何言ってるか分からない様子だったのも味わい深い。『生徒会』の三葉ムツミみたいな「何も知らない」が個性になるという感じではなく、普通の小学生はこんなもん、という扱いだと思う。泉ルイもしくはカイだったらツッコめたのだろうか、とは気になる。
 このパートの最後は連結8コマ。初めてカイと絡めたオチになるが、小学生らしい冷やかし感覚が入ってるようで面白い。ネタ自体は『生徒会』のウオミー&森さんあたりで出てきそうな雰囲気もあるんですが、その細かいニュアンスは小学生、特に小学生男子として大きく異なってくる。
 ちなみに本木アユムが2人のことを呼ぶ際は「八乙女さん」「八乙女君」。便宜性重視で下の名前を使ったりはしない。今後関係が深くなったら「ハルルちゃん」とかに変化する可能性は残ってるかもしれない。

 セクション3。休日もしくは放課後、本木アユムが急用で遊べなくなったので、ハルルがカイの元に転がり込む。ただ暇だからではなく、ゲームのボス戦の関係で誰かの協力が必要だから。そのゲームは前回にも出てきた「モンデス」。つまり、本木アユムもモンデスプレイヤー。アバターがどんなことになってるのか気になる。
 さらに、モンデスの集いだからといってハルル&アユムの集まりに「ついでにカイも呼ぼうぜ」とはならなかったという事実も浮上する。ここらへんは男女による壁があるのかもしれない。ゲームの中身がほぼ『モンハン』だと考えるならば2人より3人(できれば4人)の方が楽しいというか、効率的だと思う。ハルルとカイはまだこんな距離感、という情報は結構大事な気がする。まぁ、ゲームが2人までしか協力プレイできない、という可能性も残るが。
 2人で遊んでるところに入ってくるカイ母。高校生でこの距離感だと普通にウザいが、小学生だったらたまに覗くくらいが良識的と言えそう。たまに覗いて余計なことぶっ込んでくる、という突発性が楽しい。
 この母の介入から差し入れ、そして最後のネタである “丸見えですよ” にも繋がる。さっきはハルルが丸見えだったけど……という逆転が面白い。さらにはその最後のネタでは「あーん」の実行が描かれていて給食パートの続きという意味合いもある。2人きりだとカイくんは素直にやってくれるんですねぇ、とかニヤニヤしてしまう良さがあるな。


 終わり。次回は体育でプールらしい。3パートある中の1つなのか、1話丸ごとプールなのか。あと、体育が男女混合なのかも気になる。一般的な小学生だと混合が主流?
 ということで、こんな感じで感想書いていこうと思います。改めまして、毎月の楽しみが増えました。
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