北区の帰宅部の意訳

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『八乙女×2』17話の感想

八乙女×2 - 氏家ト全 / 【第17話】9月の花火は以外に燃える!! | マガポケ
 マガポケでのサブタイが「以外に」と誤字っちゃってるんですが、意外に修正されない。
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第17話「9月の花火は意外に燃える!!」

 4コマが6ページ、ショートが8ページの計14ページ。微妙に流動的なページ数は相変わらずだ。12で固定だと思ったんだけど、むしろ14が通常になりつつある、かも。

 前半。9月で学校も始まり……という登校の様子を描く1本目。前回の合宿を踏まえた話になってて嬉しい。本人たちが振り返るのではなく、盗み聞きしたルイが「一緒に寝たの!?」と動揺するオチになってて楽しい。まぁ、たしかにあのお泊まりイベントには、ルイのリアクションも期待してたけど、こういう間接的な形での関わりってのが意外で面白い。
 2本目「勤勉ルイちゃん」、3本目「エンカウント」。それぞれハルル、カイの話になっててまったく繋がりはない2本なのだが、共通した題材があって……という構成の妙に笑う。特に後者、芦田ホシノによる「惚れちゃいそう/掘れちゃいそう」は言葉遊びとして楽しく、そしてマジしょうもないネタなので大好き。
 5ページ目の2本は両八乙女母による会話で、連続した話(それぞれ独立した話だが時間が連続)で、それぞれ1コマ目が左右対称。それぞれの2コマ目はまったく同じ構図で、引きのショットなんですが、この隣り合ったネタとセットで配置されてるのが4コマ漫画の面白さに溢れてて最高。4コマ漫画でしかあり得ない芸術性(大げさではある)が発生してると言える。が、オチはそれぞれカイママが豪腕で下ネタに持って行くお馴染みの流れなのでその安心感というか、落差が最高。さらに言うと、直前のネタのオチでは「ハルルの親のギャグボール」という衝撃的な情報が明かされるのも、全体の流れとしての味わいを生んでて素晴らしい。ハルルの方の両親も結構やってんなw

 後半のショート。八乙女家にて花火大会を観るため、ルイとアユムがやってくる。男子たちは部活で忙しかったりするのだろうか。
 花火大会をマンション(6階)のベランダから、というシチュエーションがリアル。それでいてフィクションの世界では結構珍しいですね。無思考で「祭りだ! 女の子は浴衣だ!」みたいな感じになりがちだけど、本作だとこのくらい力が抜けてる方が似合ってると納得してしまう。それでも客人であるルイとアユムは明らかにオシャレな私服なのに、ハルルはパーカーとラフな感じ、というギャップも楽しめる。ただし、正確には八乙女家(カイの方)なので、ハルルも客人のはずw
 女子集めるならハルルの家でいいじゃんという話だが、ハルル曰く “1つの部屋の差で 見える景色が全然違うんだよ” 。最初はただの屁理屈かと思ったんですが、本話のラストではまさにこの「ちょっとした位置の違いで見え方が全然違う」の件が同じベランダの中で展開されるので唸った。布石じゃったか……。
 ちなみに第1話によると両八乙女家の位置関係は、ベランダから外を見て左がハルルの家(おそらく)。本話におけるハルルはカイよりも右に位置してるので、 “この位置からなら見える” という話は先ほどの主張とも合致する。逆に言うと、それに対抗したルイ(左端でハルルの家に近い)の “今はこっちの方がよく見えるよ!!” という言い分がより苦しく感じられる……。


 終わり。これでしばらくはジャンプ記事に専念することになると思います。来週末には借金ゼロを目指します。まぁ、本記事の更新がそもそも予定より1日or2日遅れてるんだけど……。
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