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『八乙女×2』16話の感想

八乙女×2 - 氏家ト全 / 【第16話】行くぜ!夏合宿!! | マガポケ
 トイレにこもろうとすると汗だくになるから我慢したくなるんですが、当然できない。
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第16話「行くぜ! 夏合宿!!」

 4コマパートが6ページ、ショート漫画パートが8ページの計14ページ。いつもよりちょっとだけ多い。特別感ありますね。

 夏合宿で聖地巡礼。4コマパートではその聖地でのあれこれ。8コマ漫画となってるネタが3本もあるのでショート漫画にかなり近づいてる感じ。去年は4コマパートが廃止された回もありましたが、今年もそうなってもおかしくなさそうな勢い。ただ、小説の聖地なので当然目的地は複数あるため、4コマの区切りがある方がスムースに話が作りやすかった、という事情はありそう。全編ショートの豪華さもあるけど、4コマだからこその情報量の多さもある。
 最初の聖地(神社)到着。2コマ連結して開放感があるコマなんですが、芦田ホシノがカメラ目線でピースしてるのがやけに気になる。畑ランコイズムの継承者という感じもしますね。ただ、聖地に到着した瞬間なので普通に写真撮影(自撮りの可能性も)してるのかもしれない、という絶妙な落とし所。パッと見「畑さんみたいなことを!」ってなるけど、普通の行動にも思える不思議。
 武隈アキナは迷子。ケータイのある時代にそんな漫画みたいなことがあるわけない……という部分を深堀してくるネタなので笑った。時代の先を行く女。そんなポンコツぶりに冷静に対応してる芦田ホシノに付き合いの長さを感じる。無事合流し、そこで初めて武隈先輩の衣装が見えるんだけど、本来なら大人っぽく見えてもおかしくないのに今の話的にはめちゃくちゃ子供の洋服に見えてしまう。1人のショットだと背の高さも分からないのもあって味わい深い1コマになってて好き。
 犯人を追いつめた崖。ビビる一同をよそに1人満喫するカイ。小説は途中までしか読んでないので聖地にはほとんど興味を示さないけど、まったく別の意味でワクワクしちゃってる、という心理がリアルで良いですね。

 後半は宿。ショートですが、ほとんど見開き2ページで一区切り、というのが多い。いつもそうだが今回は分かりやすく場所を変えるのでよりその印象が強い。
 後半パートで宿というのは去年の海回と似た展開ですが、当然メンツや主要キャラの数が違うので印象は別物。どちらかと言うと過去作であった遠出エピソードのときの方が雰囲気は近いのかな。本作の通常モードというのが出来上がった感。
 露天。スチームガードさんの出番すら不要、という鉄壁さなんですが、それでも「ハルルとアユムの胸の大きさは違う」と明確に描き分ける1本の線には笑った。別に今回はハルルのコンプレックスネタがあるわけじゃないのに。読者に対する「気づきましたか?」レベルの小さな情報が大きな味わいを生む。
 部屋割り問題。ラブコメっぽい方向に話が進むが、門脇先生の判断で「1:5」で決定。ここらへんの妙にリアルなバランス、良いよね。あと、3人部屋に5人で寝るのも「まぁいけるか」という感じ。中学生4人だしね。むしろ密集して寝るのは楽しくなりそう(この場合は先生がいるが)。
 からのカイ部屋に除し4人が忍び込む。ポーズを決めて入室してくるハルホシの2人仲良すぎだなw 元からバイブス合ってたけど、今日一日行動を共にしてより強固になったような印象。
 “寝なきゃいい!!” と徹夜の構え。このアイディア自体は『生徒会役員共』のときにもありましたが、本作はやはり中学生なのでちょっとマイルドでほんわかした雰囲気になっててニコニコしてしまう良さがある。1人寂しくしてたところにみんなが来てくれて満更でもなさそうなカイの表情とか最高でしたね。『生徒会』ほどラブコメのニュアンスが(まだ?)ないというのも大きな違いで、それ故の微笑ましさであり、多幸感だったと思います。
 しかし、徹夜するほど体力は残ってなくて……というオチも良い。門脇先生に一応怒られはするんだろうけど、そこまで本気じゃないのも分かる。座布団を枕にしてる人がいる一方で、寝落ちする寸前まで遊ぼうとしてたのが見て分かるハルルの寝姿も最高w


 終わり。次回は2学期スタートだそうです。まぁそりゃそうか。特に何も言ってないのと同じ。男女1対4、同じ部屋で寝た、とルイに伝えるネタなんかも想像してしまいますが、今回の続き要素はナシでシンプルに2学期の話に終始する気もします。まだすべての環境が新鮮な状態なので。
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