北区の帰宅部の意訳

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『八乙女×2』15話の感想

八乙女×2 - 氏家ト全 / 【第15話】7月のスク水 | マガポケ

 『モンハン』のアプデが終わったのを思い出して少し寂しくなりました。
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第15話「7月のスク水

 4コマが6ページ、ショートが6ページ。このフォーマットで安定してきた? これが基本なのかもしれませんね。流動的だったのは初期なだけで。

 前半の4コマパート。何より印象的だったのは、2ページ目の欄外に「この物語は、実際の時間、季節にあわせて進行していきます!! 各キャラクターが成長していく、年をとっていく物語です!!」との注意書き。初期から追っかけてるファンからしたら「今更ですか?」という感じではあるのだが、今このタイミングでこの宣言をしたのには意味を感じちゃう。というのも、本話は内容が成長にまつわるものが多いんですよね。今までは進学についてが多かったけど、本話の4コマパートの特に前半、同小メンツで集まってる話の多くが身体的成長にまつわるネタ。
 下ネタを扱う本作において、成長、それもこの年頃となれば赤飯的なネタは不可避だと思ってましたが、どの程度ぼかすのか気になってました。さすがに直球はない。本話の2本目「どんよりな日」がそんな感じ。ただし、赤飯を炊く日ではなく、日常会話の中に「重い日」というのがボケ(つまり事実ではない)として出てくる。3人はその存在を知ってるが、それを聞いた(誤解した)ルイがやや戸惑い気味のリアクションなのでまだ慣れた感じではない……という感じでしょうか。赤飯は過去かもしれないし、まだかもしれない、という曖昧さ(やや前者のように思える)。ただし、その話題が出てきた際の空気がものすごくリアルでびっくりしてしまった。……てか、真面目にこの感想を書いてるの、めちゃくちゃ気持ち悪いですね。つれぇ。
 割とライトかつ氏家ト全作品のファンからしたらお馴染み感あるのが、「あれから1年」で出てくる、ハルルの胸のコンプレックス。やはり本作でも出てきたか。そしてまたしも主役w 嫉妬というか恐れおののく対象はアユム。サブタイにもある水着が出てくるエピソードでこのネタが解禁になるんですが、直後の教室での日常会話でも突如としてそのオチへと繋がっていくのでハルルの中でいかに衝撃だったかが伝わってきて笑う。もうそのことばかり考えてしまうのでしょうねw
 4コマパート最後の「青春あれこれ」は部活の合宿についてで、ショートパートへの橋渡しのようなネタ。バレー部の夏休み合宿をため息混じりに語るルイに対してハルルが青春と言い、文芸部への移動でカイが合流したあと、部活とはまったく別の話題で青春が発生しルイがキレるw 流れ的に文芸部で青春する話になると思ったらそれよりも怠惰感のあるゲームなので笑った。汗をかく青春もあれば、思いっきりダメなことに浸ることも青春になり得る、という対比だと思う。もちろんゲームがそこまでダメなこととは思わないけども。おそらく2人はどちからの家にお邪魔してゲームをすると思うので、隣人設定が何気に生きてるとも言える。親が帰ってきて一緒に怒られるのとか、青春だなぁw

 後半のショートパート。文芸部もまさかの合宿計画。話題のベストセラー小説の聖地巡礼をしようの巻。隣の県にあるらしい。宮城の隣ということか……?(そんな特定できる話にはならないと思う)
 引率者(当然門脇先生)と旅行プラン。おそらくだけど合宿の発案は武隈アキナで、実行に移す計画を練ったのが芦田ホシノなんだと思う。部長とその補佐としてなかなか良いコンビというか、出来立ての部活としてちゃんとイベントを作ってて立派な先輩だと思う。勝手に話を進めすぎというのはあるにしても、右も左も分からない後輩の方が人数の多い部活なので多少豪腕なくらいがちょうどいい気もする。
 ラスト。合宿にワクワクするアユムとハルル。ハルルがめっちゃ良い顔で、さわやかな風を受けながら良いことを言ってエンド……となるはずが、細かい表現に問題が。一瞬雰囲気に騙されそうになったので、すかさず入るカイのツッコミに笑ってしまった。このハルルは意図的なボケなのか自然発生なのかちょっと分からなくなってしまいますね。


 終わり。次回はフルで合宿の話になると思われる。そういえば本話がすべて学校での話で自宅が一度も出てきませんでしたね。おそらく次回も出てこない。ひょっとしたらエピローグとして最後に帰宅時のやりとりがあるかもしれない。けど、過去作の傾向からして帰路がエピローグになるんじゃないかなぁ。
 ということで、また来月。
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