2019年終わりです。来年は単行本とか出るんですかね。楽しみです。
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神話復活編⑥
扉は集合図。001の直接の不参加が表明されてわけですが、扉にはしっかりいます。写真撮影の日に欠席した生徒みたいな扱いになってます。001なら写真側の合成ではなく実際に可能な気がするから面白いですね。
ちなみに、本話ではゼロゼロナンバーの出番はありません。前回の引きが神話復活編の一区切りみたいな感じあったので、その影響でしょう。今回は敵サイドの決戦に向けた盛り上げ……かと思ったらその敵サイドが1つではなかったという衝撃w
護符のチカラでアトラスが目を覚まし……ではないw 海中から姿を現す巨大な何か、がもう怪獣映画チックでアガるので「アトラスきたー!!」とか思ってると一捻り入る。よく見るのは現れたのは頭だけ。そしてそれを操ってるのはー??
ということでヘラ。やばっ、すげぇ良い。ニュートス編の続きをやるとファンが聞いて真っ先に思い浮かぶのはアポロンだと思いますが、少し考えてから「けど最強はヘラだよね?」となる人が多いと思います。前回の感想で書いたと思うんですが、私もそうです。前回のミュートス集合図にヘラいたから「コイツが一番厄介なんだよなー」とか言ったんですが、あの図はゼロゼロナンバーたちのイメージであり、かつてのミュートス編での戦闘を思い返してのものだったのですね。なので、パリで戦ったアポロンと同じ陣営に、同じくらいの権力を持った悪役としてヘラがいるわけではない。ココですよね、今回の注目ポイントは。すっかり騙された、というか印象を操作された感じあります。
ヘラ。復活だけでもアガるんですが、まさかの第三勢力としての登場。やばい。ぶっちゃけゼウスシステムよりもワクワクしてしまうんですが、新キャラよりも既存キャラのが分かりやすいアゲ要素ってのは仕方ないのかな。敵だと思ってた陣営にむしろ同情してしまうレベルというか。「何か手を打たないと先を越されるどころか壊滅もしくは利用されちゃうよ」とか心配してしまうw
たしかに、原作のミュートス編でもヘラの扱いは正直物足りないというか、強さの割には、チームの要っぽい雰囲気の割には……という感じで終わっちゃいましたからね。ある意味の打ち切りエンドですので。そういう意味で「ファンが見たかったミュートス編」を煮詰めたような印象すらあります。やっぱヘラなんだよ。ヘラの大暴れが見たいし、アポロンを越える悪(敵)のカリスマとしてのヘラが見たい。今回の第二のボス、裏ボス的な流れでの登場は見事でしたね。オリジナルキャラをヘラの踏み台にするという英断(言い過ぎかw)。二次的な創作として、リメイク、続編のあり方として非常に興味深いやり方だったと思います。その手があったか!! という衝撃、そして快感が強い。
ゼウスとヘラの関係性としても、仲が良いようで良くない、何ならヘラには頭が上がらない、みたいな部分が元ネタ(ギリシア神話)とも符号して面白いと思います。原作がこういう話じゃなかったのが意外に思えてくるレベルで収まりがいい。
敵対の構図を強調する意味でウラノス博士とガイア博士の対立を再び描いたのも面白かったです。かつてのミュートス編のときに既にガイアとヘラの内通は行われていたというのも原作の膨らましなんですが、納得しやすかったです。いかにもありそうですよね。てか、原作のおいしいところを無駄なく再活用してくるなぁ。すげぇ。
ヘラとガイアの共謀が復活してしまったらヤバイと思ったらヘラがガン無視して終わるので笑いました。笑ったんだけど、読者的には迷いなくこちらに向かってくる方が怖いですね。話が早いというか行動あるのみな姿勢が悪役として意外。強大な悪になればなるほど壮大な計画とかでその悪としての品格を表現すると思うんですが、ヘラの場合は「ヘラが一番怖い」の認識が読者の中で共有されてるので、無駄なく即行動に出られるのが一番怖い。ドルフィン号早く逃げてw
終わり。いやホントすんごい良かった。ミュートスの続編として個人的に最も見たかったネタが理想的な形で実現したというか。前回で001の不在を説明したのも「もう勝ち目ゼロじゃん」という絶望感に繋がって最高です。アトラスと思わせて登場するくだりも秀逸でしたね。
はい、ではまた来年。まだまだ楽しめそうで何よりです。
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