北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

『サイボーグ009 BGOOPARTS DELETE』7話の感想

 3/19に単行本出るそうです。楽しみですねーとか思ってたら話数が間違ってるでござる。誌面上だと⑥だけどホントは⑦だよね? 先月と今月で前後編で1話とかじゃないよね。まぁ新刊が出れば分かることです。
 ブログでの扱い、勝手に⑦にしてしまいますが、とりあえず様子見です。

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神話復活編⑦

 ギルモアの幻影。001がいるので超能力もアリだし、ドルフィン号完成時のギルモアの回想も考えたんですが、説明用のメッセージでした。windowsのパソコン初めて開くと話しながら設定したり説明してくれるあのノリですね。
 時代を越えてギルモア博士が残してくれた、というのがかなり気になるところです。 “永い最期の戦いへ旅立った君たちが再びこの世界に戻る理由がある時には…” とか、 “この世界のギルモア博士が残してくれた” とある。おそらく原作の完結編にあたる戦いに出たあとの話ということなんでしょう。「天使」か「神々」になるのかな。「conclusion god's war」という可能性はないと思う。だとすると岡崎先生の考えると完結編の内容、そしてその結末が本作の土台として細かく設定されてる可能性もある、のか? 気になるじゃないか……

 扉? タイトルの出る見開きページで003が009の右腕をがっしりキープしてるのが印象的。危機感が迫ってるわけじゃない(ホントは迫ってるけど彼らは知らない)ので「怖いわ……」みたいな意味の抱きつきではないですよね。リコに触発されたのでしょう(本作はそういう目で003のことを見てしまうw)。

 新ドルフィン号の性能。各ゼロゼロナンバーの能力を再現し、結集したような出来になってるのが面白いです。ちょっと合体ロボみたいな味わいもあるというか。ここまでドルフィン号の性能(や活躍)を大々的にフィーチャーしたのは意外と珍しいんじゃないですかね。ギルモア博士、直接は登場しないんですが、十二分に活躍したと思います。肉体は死んでもドルフィン号に込めた魂はここに在る、というのがゲキアツ。
 ゼロゼロナンバーが入ると自動で起動するんですが、基本的に彼らじゃないと操縦できない。生身の人はそれ専用の部屋でないと無理。ここらへんのSF設定の詰め込みは本作の魅力だと思います。連載開始早々に加速装置をより細かく設定したのが印象的でしたが、今回もその延長でしょう。
 そんな加速装置がドルフィン号の目玉。これ面白かったですねぇ。アポロンとの戦いで加速装置による防御性能みたいなアプローチがされてたんですが、今回もそれと似た扱いでありながら、003の索敵と9人分の頭脳(判断)があるのでより強い。加速装置によるバトル描写がこんなものになるとは。
 加速環境に対応できるのは頭だけ。なので009と002以外は “重い液体の中で動作をしているようだ” 。思考だけ加速した状況の説明としてこの「重い液体」は非常に分かりやすかったです。感覚がリルに想像できる。彼らは脳波通信で会話してるからいいけど、口頭の会話だったらクチが40分の1で動くのでおかしなことになってたでしょうねw
 004が加速環境への順応が早い。すぐ反撃の判断を下すのがさすがなんですが、ちょっと加速環境にノリノリな感じもしてちょっと可愛い。加速装置を欲しがってるように見えなくもないw
 ただ、ここで004が攻撃に出たというのが重要。なぜなら攻撃の対象がアトラス。かつて原爆で自爆しようとした相手ですね。そんなアトラス相手に今度は40倍速の004がリベンジマッチ……と思ったらアトラスは陽動。熱い。1秒にも満たない攻防がマジ熱い。ドルフィン号でここまでのバトルをやってくるとは嬉しい誤算です。

 戦ってる相手はアトラスではなく、真の狙いは……というところでエンド。前半にあったリコのいる部屋の説明が “客室内圧力低下” “船内デ物質転送現象ガ起キヨウトシテイル!!” への布石になってたのが見事です。リコを別室に待機させたのが敗因だったわけですね。003の目が外に向いていたので判断が遅れた、というのも理屈として説得力あったと思います。最初からリコのことを最優先で注意してたら結果はもう少し違ったと思います。
 009が急いでリコの元へ向かうも……というスローモーション演出もかっこよかったと思います。左右のコマで009とリコを映すことで、どんなに早くてもエスパーには敵わないという絶望感がありました。
 あと、地味にこのリコの部屋に駆け寄る際、009の加速スイッチ、「カチカチッ」なんですよね。2回。アトラスの攻撃を受ける際に1度押してるので、レベル3の加速装置ということなんだと思います。パリでのアポロン戦で見せた「戦闘最大速スペック」。122.4倍。だとするとレベル2は約80倍なんですかね。この場合は009以外のメンバーも122倍の世界にいると考えていいのだろうか。身動き一切取れなさそうですねw 重い液体というか硬い液体って状態なのではないか。
 「戦闘最大速スペック」という表現をしたからには、いつかレベル4も出てくると思うんですが、これからは「カチッ」の回数にも注意して読まないといけないわけですね。大変だなぁw(嬉しい悲鳴)


 ということで終わり。来月は休載ですが、その分再来月に単行本が出るのでまぁイーブンじゃないでしょうか。ほとんど『009』目当てにチャンピオンRED買ってるので来月どうするべきか悩みます。
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