北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

『サイボーグ009 BGOOPARTS DELETE』30話の感想

 ここ数日ものすごい勢いでブログ書いてる。感想に次ぐ感想。

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神話復活編㉚

 アレース、アテナと戦う前に、蹂躙されるミュートスサイボーグ。単に強さで圧倒するのではなく、サイボーグ機能を停止させる電撃のせい。単に強さのインフレにしなかったのが興味深い。変な話、単純なスペック的にはゼロゼロナンバーよりミュートスの方が高いじゃないですか。最大火力だと思われるアポロンヘラクレスも強い?)の攻撃が一切効かないみたいな展開があると、今後のゼロゼロナンバーの活躍に支障が出るというか、話を成立させるのがより難しくなる。さらに言うと、例の電撃を回避すれば、ミュートスにもまだ活躍する余地は残ってる、という部分に期待が膨らむ。

 ゼロゼロナンバーの「切り札」。004がニヤリとしながら原爆自慢してるのに「違うよ」と否定されるのが面白い。誇張されたイメージではあるけど、004ってすぐ自爆しようとするイメージが少しあって、そのことをある種メタ的にネタにしてるようなオモシロ。
 あと、009は “キミの切り札じゃないよ” と言っているので(話はボクたちの切り札)、004の原爆を否定してるわけではない、というのも優しい。どんな状況でも009は004の自爆の案を否定するとは思うんですが、ニヤリとしてしまった004の顔を立てたというか、そんなバランスも感じる。勘ぐりすぎですが。

 ということで、「ボクたち」の切り札はチームワーク。圧倒的な敵を前にして「どう戦うか」にフォーカスされる。この個々の実力では劣るけどチームワークで勝つって話、『サイボーグ009』では定番ですけど、今回はこの作戦の具体的内容がとても良かった。実際にゼロゼロナンバーができること(過去に見たことあるスキル)、それと各人の組み合わせによって巨大な敵と戦う。敵の行動や予想される弱点の推測とか、地に足着いたレベルの内容であることが徹底されてるのが面白かった。「たしかにこれなら勝てる(もしくは有効)」と読んでて実感できる説得力。
 あと、個人的には004に見せ場があるのも嬉しかった。かなり美味しいタイミングでの活躍がある。「すぐ死にたがるんだからw」みたいな微笑ましさだけでは終わらない良さ。

 009によるアポロンの救出。ガイア博士がミュートスたちのことを「道具」と言ったのに対し、009は彼らに対して「命」という言葉を使う。サイボーグ観の違いが如実に出てるのが良いですね。アレースとアテナがロボット(たぶん)だという点も踏まえて非常に収まりが良い。
 アポロンだと加速中の009とも会話ができる、という前提も大事。アポロンは動けないけど加速装置は起動して009のことを見ていた、というのも良い。2人だけが分かり合える、みたいな特別な関係性。
 そして、やはりこれは協力する予感……! 楽しみですね。これで「アポロンは熱線で穴を掘ってくれ」とかだったら泣けるんですがw

 ラスト。「1人忘れてはいませんか?」という参戦キャラ登場でエンド。これは熱い。巨大同士の殴り合いが楽しみってのもあるんですが、命の有無がどうバトルに反映されるのか、みたいな部分も興味深いですね。「サイボーグ」というテーマをここまで掘り下げてくるとは正直意外でした。


 終わり。来月は『8マンvs』もあるよ。忙しくなるぜ。
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