北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

『サイボーグ009 BGOOPARTS DELETE』31話の感想

 映画『シン・ウルトラマン』の最後に出てくる敵の名前だけネタバレしてるのでお気をつけください。特に意味のない言及だけど、したくなってしまった……。

gohomeclub.hatenablog.com

神話復活編㉛

 アトラス参戦。首なしアトラスの首の部分にヘレナが立っている絵面が最高に素敵。アルテミスの能力ありきの活躍だけど、あくまでもヘレナとしてのビジュアルの側面が強いのもファンサービスを感じる。
 ということで巨大ロボット大戦が勃発。しかし、アレースとアテナに対抗できるのはアトラスだけではない……とアポロンが加わってくるのも最高に熱い。009が支え、アポロンが指レーザーを放つ、という絵面の多幸感ったらない。これが見たかったんや……。
 アポロンのレーザー、原作の設定が正直やりすぎというか、8千度はいくらなんでも強すぎると思うんですが、その強すぎ設定を本作では強大な敵に向かって使ってるのが良い。「どんな相手だろうとそりゃ有効に決まってますわ」と激しい納得。そもそも、009の体を貫くだけだったら8千度はオーバースペックだった気もします。ちょうど公開中の映画『シン・ウルトラマン』ではゼットンの1兆度問題について言及してたのも思い出しました。1兆度を考えると8千度はショボく思えますが、十分無茶苦茶な数値だと思います。

 009とアポロンの別れ。アポロンが時間稼ぎをするんですが、もはやまともな攻撃はできない状態。その場にとどまることで精一杯なんですが、アレースがアポロンに攻撃の照準を合わせる……その数秒だけで009にとっては十分すぎる、という展開は熱い。アレースとアテナには加速装置が搭載されてないので、加速装置に対する理解はアポロンの方が遙かに深い、という前提が利いてる。
 さらには、もう攻撃もままならないアポロンが最後の最後のエネルギーを使って攻撃するフリをする(手のひらが光るだけ)という最後もかっこいい。戦士としての矜持を感じさせる名場面。 “最後の目印に… アポロンの松明を…” というセリフも最高。
 最後のアテナもそうですが、巨大ロボットに対してどのようなロジックで有効な一撃を与えるか、という部分が丁寧に作り込まれてるのが面白い。同士討ちに関しては本話の中盤で伏線っぽい説明があるので、それが次話で出てくるんだと思います。アポロンへの攻撃がキッカケなのかしら。


 終わり。『8マンvs』の方でも009に化ける人が出てくるので笑いました。同時連載にも驚いたけど、似たようなネタが両方に出てくるとは……。
gohomeclub.hatenablog.com