- 背表紙
- 表紙
- 読者プレゼント
- 巻頭カラー『僕とロボコ』90話
- 『ONE PIECE』1050話
- 『呪術廻戦』186話
- 『SAKAMOTO DAYS』72話
- 『僕のヒーローアカデミア』354話
- センターカラー『逃げ上手の若君』64話
- 『あかね噺』15話
- 『ウィッチウォッチ』63話
- 『すごいスマホ』4話
- 『なんで何田さん』川田勇貴
- センターカラー『マッシュル-MASHLE-』109話
- 『アオのハコ』54話
- 『夜桜さんちの大作戦』131話
- センターカラー『PPPPPP』34話
- 『高校生家族』87話
- 『地球の子』14話
- 『アンデッドアンラック』112話
- 『ドロンドロロン』24話
- 『DOOR POLICE』嶽辻円盤
- 『守れ!しゅごまる』25話
- 『アヤシモン』25話
- 巻末解放区!WEEKLY週ちゃん
- 次号予告
- 目次
- 愛読者アンケート
- 総括
『ヴィジランテ』完結おめ&おつ。
背表紙
「このキャラだ~れだ??」。かっちゃんで正解。
次。頭頂部、黒髪、とんがりということで……ユノ!! あれ、これ普通に古株順じゃない? と思い調べてみたら『ヒロアカ』より『ブラクロ』の方が古かったのでそもそもの部分で間違っていました。ひどい……。
表紙
『ロボコ』アニメ化発表。「祝アニメ化飯」のデザインに何のアイディアも込められてない感じが微笑ましい。
読者プレゼント
野球のパーフェクト。「名品贈ロウキ」とか頑張ってて好きです。
野球用語っぽいもので名品紹介してて好ましいんですが、「ド直球」「ストレート」「剛速球」で3つ稼いでるのはちょっとずるいというか、苦しかったんだな……と同情。
巻頭カラー『僕とロボコ』90話
アニメ化発表もあるけど、その前にまず表紙を喜ばなくては、という感じで慌ただしい。
本編。アニメ化決定で全員浮き足立つ。テレビ映り的なことだけではなく、 “問題行動をして炎上すればアニメ化がなくなるなんてこともあるかも知れません” となって過剰に自主規制が厳しくなるのもおかしい……おかしいんだけど。この発言は一般的な事実を言ってるに過ぎず、特定の何かを揶揄してるわけではないとは分かってるんだけど、特定のジャンプ作品がつい最近あったよね。アニメ化じゃなくて別のメディアミックスだけど。炎上どころじゃないんだけど。現実がギャグ漫画の先を行っちゃうのマジ勘弁してほしい。
モツゴリも浮き足立つ。前者がレイになるのは笑ったんだけど、後者も何か具体的な元ネタがあるようなないような……。よく分からん。本作に対して「知らんけど何かのネタなんだろうなぁ」と疑心暗鬼になりがち。『ロボコ』あるある。
女子が一括りにされてはいるけど、主要キャラが登場時に固有のギャグを持参してるの何気にすごいね。「アニメ化を受けて」だけでこんだけ延々とギャグできるのすごい。 “オレは初登場51話だからアニメには…” は笑った。『ゆらぎ荘』だと雲雀の手前で線引きされてた気がする。
『ONE PIECE』1050話
マムとカイドウの穴、結構近くを垂直に、直線で落ちてる図ちょっと面白いな。ちょっと角度間違えてもう片方の穴に合流してしまう、とか現実だとありそう(現実とは)。
てか、負けたお2人、マグマに落ちたのね。これは「さすがにこれは死ぬ」という認識でいいのかしら。『ONE PIECE』だから死なないとも思うんだけど、マグマって相当じゃない?
今週に限った感想じゃないかもしれないけど、ナレーションによる勝者コールが平然と嘘つくのはマジでやめてほしい。クソ寒い。真面目に読んでたのが馬鹿らしくなる。
んで、今後のワノ国。政治面についてのエピローグをかなり掘り下げてきそうな終わり方が意外だった。まぁ、今までにもこういう国の今後を語るエピローグはあったと思うけど、ワノ国は特に情報量が多いというか、いろんなところでいろんな人がいろんなことしてたからなぁ。ルフィとか半分も把握してないだろw(そこが良いところでもある)
『呪術廻戦』186話
いきなり開戦。もうちょっと話してからバトル始まるかと思ったら一言もないので最高。その後、小休止的に会話を挟む構成。とにかく最初から飛ばすんだよ、という構成の妙でもあり、時間制限(ボーナスタイム)のある秤の行動として腑に落ちる。
秤、超強い。呪力量がとんでもないので特性とか無視できる。そこまで強かったのか!! とかワクワクしたんですが、この呪力量については本来の量ではなかったと後から説明がつく。この構成も面白かったですね。
ということでスターキノコ取ったに等しい秤の強さ。連戦ならではのメリットが語られるのはマジで新鮮で、ちょっと感動したレベル。思えば、こないのだ漫画家戦は領域展開を使うにはちょっと格下すぎた、という見方もできたっぽいですね。当たりを引いて、無敵タイムに次の敵(できれば強敵)とぶつかるのが得策、という考えもあったのでしょう。これは面白い。
さらにはこの当たりを引いたら強くなる、という文字通りの確変がパチンコの再現として正攻法であった、というのも腑に落ちる。いや、パチンコとパチスロの区別もつかないほど詳しくないんですけど、たぶんそんな感じなんだろうなぁーというぼんやりした理解です。もっと詳しい人、ファンは「この感じ分かるw」とより楽しめたのかもしれない。だとするとちょっと羨ましいな。
『SAKAMOTO DAYS』72話
坂本オタ、即現実を知るので笑った。もっとこの誤解を引きずったまま楽しむと思ったのに。からの太ってる事実にガッカリ……というよりガッカリしてる自分に激しい嫌悪感。「太っててもいいじゃん」と頭では分かってるはずなんだけど……というパニックがめちゃくちゃリアル。
奨学金のくだりは笑った。あの1コマだけ前後の物語と一切関係のない奨学金ディスになってるので、ひょっとしたらあの1コマだけ切り取られてネットで拡散されることを狙っているのかもしれない。 “なんか名前がかっこいいから” は素直すぎてもはや好感だわw
“白髪で白スーツのイケメン…” で出てくる絵が全然スーツ着てない。それでスラーって特定するのは本来なら迂闊なんだけど、シンだったら映像を読んだということで矛盾しないのかもしれない。
楽による合否。絶対アキラちゃん合格だと思ったけど違ったわ。まぁ、よく考えたらそもそも会ってなかったねw アキラちゃんの隠された実力みたいな話は別ルートで描くのか。
中二じゃなくてカジが合格だと思ったのでこれまた意外。耳潰しちゃったからもう使い物にならない、という判断だったのかな。どう考えてもカジが最優秀だと思うんだけど。リモート相手の現実空間読み取ったとかやりすぎでしょ。まぁ、メンタルとかそういう部分か。それならカジじゃなくて中二なのも納得。ちゃんとそういう場面あったし。
『僕のヒーローアカデミア』354話
AFOの弱点はマスク。そのまんま過ぎることを真面目に作戦立ててるのでちょっとおかしい。まぁ、『ダークナイト ライジング』のベインの弱点がマスクだったことに対して世界中が「モロ出しじゃねぇか!!」とツッコんだという故事に由来してるのかもしれない。デシデシバサラバサラ。
無事バトルは始まったんだけど、AFOのやることは前話から何も変わらず。とにかくエンデヴァーに対してチクチク言い続ける。そこが綻べば楽勝、ということなのでしょう。ホークスとの連携が大事なのでまさに弱点と言えるんだけど、そういう話にするなら「あそこでエンデヴァーが乗らなければ勝ってたのに」という感じがもう少し欲しかった。『アベンジャーズ インフィニティウォー』におけるスターロードの失態を連想する場面だったんだけど、あそこは明確に「あとちょっとで勝てたのに」じゃないですか。だからこそ感情をグチャグチャにされるんですが。AFOのボスキャラとしての格を優先するあまり……という感じだろうか。
んで、生徒2人が参戦。耳郎とか因縁を感じない(覚えてない)ので意外な人選であった。作戦重視ってことなのかな。
AFOの攻撃からNo.2ヒーローを救うとか一介の生徒にしては優秀すぎる働きなんですが、ホークスは速い以外大したことない、ということでバランスは取れてる気がする
センターカラー『逃げ上手の若君』64話
カラー扉。梅雨カレンダーという感じで素敵なんですが、抜け目なく若のセクシーアピールを入れてくるので笑った。ただのアイドルカレンダーとはちょっとノリが違う気がする。
本編。若の背中作戦。スパイダーセンスで避けられるのかと思ったけど、現実的な理屈が用意されてるので意外。そこは「若だから」で全然納得できるのに。まぁ、これは「そうやって騙すため」という話だったのかもしれない。指示なしでも避けれたのかもしれない。
というのも、その先の必殺技のくだりでは「若は絶対避けられる」を前提にしたロジックになってる。吹雪が本気で殺しに行けば、その刀以上の速度で後ろに飛ぶのでその速度を利用する。今までの本作を読んでれば納得しかないし、「電磁砲と同じ理屈だね」とか租借した理解もしてしまうんだけど、よくよく考えたら結構無茶苦茶なことも言っている。まぁ、そのリアリティと納得のバランスが絶妙でしたね。ここを間違えると一気に冷めちゃうと思うんだけど、今回は、私はちゃんと面白かった。
若、ちゃんと殺す。がっつり殺すし、しっかり描く。その瞬間にどこか色気が漂ってるように感じてしまう……というのは完全に『暗殺教室』で味を占めた奴だよなぁ。『暗殺教室』と違ってガチの殺人を何度も描ける、というのが本作の強み。ちゃんと『暗殺教室』以降の、レベルアップしたものを描こうとしてるのが伝わってくる。まぁ、若に渚くん以上の色気があるのかは私には冷静な判断ができないんですが。
『あかね噺』15話
1巻の帯には尾田っちコメントがつくらしい。集英社からの本気が感じられる……とか思ったけど、尾田っち落語好きそうだから別に不思議な話ではないのかもしれない。扉。本編では出てきそうもないショットになってて「これぞ扉の本分」という感じ。
本編。メガネ落語。爆笑は狙えないが(描かれてないだけかもしれないが)、知的に面白さを追求する。この一席があかねに対するメッセージになっているのはちょっと意外だった。そこまで甲斐甲斐しい人だったのか。あと、「見て学べ」にしては直球すぎて逆に意外。
『ウィッチウォッチ』63話
巫女のバイト中に魔法を使うのはちょっと非常識すぎるんじゃない? とか私の中の風紀委員長が立ち上がったんだけど、よく考えたら魔法は実在しないので神社における魔法のマナーとか存在しないんだわ。いやけどなぁ、神以外に由来する超常的なチカラって何かアレじゃない? という感じ。まぁ、別に本筋とは関係ないのでどうでもいいです。
和紙のシキ。アニメ演技が可愛くて大変好みだったんですが、決めポーズによるドラマを優先するあまり意外と尻すぼみ。「どんだけ多彩なアクションしてくれるの……?」とワクワクしてたら話が進むに連れ、一つしかやらなくなるっていう。まぁ、「同じ仕草でも違って見えるでしょう?」と全力でドヤってくる感じは篠原作品っぽいと思う。
川に飛び込む前に和紙だったら耐久性カスだろ……と思ったらめちゃくちゃ現実的な理屈で説明されるのは笑った。身も蓋もないというか、「現実だからしょうがないじゃん」という理屈。知る面白さがありましたな。
『すごいスマホ』4話
Qが中二全開だった理由。その後の作戦があったから。その作戦に自信があったから。作戦の内容自体はいいんだけど、その前のスイング一発で相手の腕を折るくだりには理屈がつかないので少しモヤる。素人ができる芸当じゃないと思うんですよ。
んで、その作戦。これは良かった。理屈が通るってのもあるけど、仮面の2人に対して「素性を知る」でマウントを取る。ヒロインは顔を見てしまったから襲われてたんだけど、Qは同じことをやってるのにそれが形勢逆転に繋がる。すマホを普通のスマホの最も原初的な機能である電話として見せかける、というのも気が利いてて好き。
死者50人とか普通に引いた。リアリティ優先なのかもしれないけど、50人死ぬのがリアルに感じられるともあんま思えないし、単に「スケールの大きいことが起きました」として数字を適当に大きくしてるだけのような印象。
『なんで何田さん』川田勇貴
読切。特別読切。川田先生がカムバック。川田先生の作風が未だによく分からない。ラブコメ作家かと思ったら『レッドフード』やるし、『レッドフード』の終盤では超絶メタ展開やるし、かと思ったらラブコメ。分からない……。いや、『レッドフード』にも可愛い女の子出てきたからある程度一貫はしてるのかもしれないけど。
本編。謎論理で動く何田さんに翻弄される。謎だけど、 “でも そこにはきっと 何田さんなりの理屈がある” 。このコンセプトはとても面白そう。ちょくちょく出張で読むプラスの『阿波連さん』と同じで、変人コミュ障ヒロインという括り方ができそう。そんなヒロインに対して理解を糸口を見つけた主人公が寄り添う。その末の相互理解、コミュニケーションが成立することによる心のときめきをラブコメとする、みたいな。
コンセプトは面白かったんだけど、意外とコンセプトが活きてるネタが少ないというか、ぶっちゃけ最初と最後以外のネタでは「彼女なりの論理」が全然感じられなかった。いや、論理があるのは分かるけど、その論理が直線的すぎる。「彼女なりの論理」ではなく、「やり方が極端」だったよね。似てるようで全然違うと思う。冬になって彼女のことを理解できるようになり、何田さんからも “好きだったんだわ” “きっと… 最初から” とネタバラシのような話が聞けるんだけど、それを踏まえた上で「夏」と「秋」のネタを読んでも特に新しい納得はない。ただ変なことしてるようにしか見えない。気を引きたかったから変なことしたってことなのかもしれないけど、論理の過程としてとして「変なことをする」が出てきちゃうともう何でもアリだと思う。
ただ、最後の決めシーン、作者による「この可愛さで読者を殺す」という場面がヒロインが鞄でヤドカリになる、というのは良かった。新鮮かつたしかに可愛い、そして川口先生がヤドカリネタをぶっ込んでくることの意味ですよ。本当にヤドカリ好きなんだなぁ。ラブコメのクライマックスにヤドカリを持ってくるとか予想できるわけないでしょ。私は『マグちゃん』ファンだけど「悔しいけどヤドカリ愛は上木先生より川口先生のが上」と認めたくなってしまう。
センターカラー『マッシュル-MASHLE-』109話
侵攻開始。「タイマン以外描く気ないでしょ?」とか思ってたのでかなり新鮮。無双っぷりがグロめなのも別次元の人が現れた実感に繋がってたと思う。敵の攻撃より、味方の攻撃の方がグロくなる、という意外性もあるね。意外性であり、ザマァ感。
巨大な体とそれによるパワーで圧倒する巨人たち相手に、まるで指揮棒を振るかのように立ち振る舞う人類最高傑作。アクションが優雅でかっこいい。優雅なんだけど、その攻撃による被害はめちゃくちゃグロい、という不気味さであり、恐ろしさ、底知れなさ。
本編後の新人賞のページ、甲本先生が漫画の極意をめっちゃシンプルな一文で紹介してくれてるので超面白い。手の内見せすぎじゃない? とかちょっと心配になってくるレベル。
『アオのハコ』54話
先週の強烈な引きから、何も起きない。一時はマジでどうかと思ったけど、この何もなさ、薄味だけどしっかり出汁は利いてる、みたいな機微が本作の良さなのかもしれない。そう思うようになってきた。単にファン心理で肩持ちたくなってるだけかもしれない。
ただ、何もなかったことに対する “これも雛さまの戦略なんだから!” というどう考えも照れ隠しの嘘、これが良い。変な話、実際にキスしたときよりも雛の感情、心の内が表に出てきちゃってる。取り繕おうとする感じ、器用だからそれなりに取り繕えちゃってる感じが雛らしくて良い。
からのページを跨いでの “もう…” 。これまた引っ張った割には何もない。何もないが、本当にゼロというわけではなく、大喜の中に大きな感情のうねりは生じているようで……? とこちらを引き込んでくれる。まぁ、割と直接的な形で「このときの大喜の気持ちを答えなさい」の正解が発表されるのはちょっと意外だったw
大喜の努力について針生パイセンから優しい解説。本人を前にしなきゃめっちゃ優しいパイセンしてるので微笑んじゃう。
そして、その針生パイセンの言葉を千夏パイセンが受け止めるだけではなく、 “それも先輩としての務めだよ” と逆に与える立場になるのがまた良い。このシーンにおける関係性が一方的でないから、都合みたいなものが感じにくい。
『夜桜さんちの大作戦』131話
ファミレスでの百。最近の本作を読んでない人が本話の冒頭をいきなり読んだら百について誤解してしまいそうなほど微笑ましく描かれてるのが良い。軽いギャグ混じりに進む感じが「そんなわけないじゃん……」と不気味さに繋がる。 “えっ… 用がなければ子にも会えないのか…?” とかギャグっぽく取り繕われてると同時に、百の考え、行動原理を端的に示してもいて、非常に味わい深い。
ファミレスの客全滅だけど、みんなスパイなので多少は……という言い訳であると同時に百の強さも表してて良い。さらには家族の思い出の場所を自ら破壊してる、という意味でも百のサイコみが感じられて好き。
センターカラー『PPPPPP』34話
4on4。そんな分かりやすいバトル企画ある? そういうバトルがない芸術の世界なのに少年漫画っぽい対決になってるのが本作の特殊性で強みだと思ってたのでかなり意外。まぁ、分かりやすくて面白そう、って気持ちも当然あるけど。こうなると完全に『食戟』ですね。まぁ、愉快かつ実力のある仲間も増えてきたタイミングなので頃合いだったのかもしれません。人数が奇数じゃないってのはちょっと都合丸出しな気もするけど、まぁこれは今後印象が変わるかもしれない。
『高校生家族』87話
部活の新入生はさすがにやり尽くしたけど、また部活ではないコミュニティが残っていた……ということでゴメス編。これまたベタな世界が広がってやがるw ここまで旧時代的な不良がぞろぞろ出てくると笑うと同時に、ちょっとストレートにワクワクもしてしまう。この感じは『べるぜバブ』とかと近いかもしれない。ふざけてんだけど、正統ヤンキーモノとしての魅力もしっかり感じる。
『地球の子』14話
“「来る」は正確じゃない” のくだり好き。シンプルながら宇宙学(?)の面白さの一片に触れられたような感覚。知る面白さ。
“ボクへの礼なんか エンドロールのおまけ映像でやってくれ!!” 気の利いたセリフっぽいのは分かるんだけど、具体的にそんなことをしてる映画があったかな? とか考えちゃう。NGシーンだったらジャッキーチェンだし、ハッピーエンドに疑問の残すような後味の悪い何かだったらホラーとかだし、次作以降の布石だったらMCUなんだけど、脇役への礼って何だろ。キャストからスタッフへの礼だと『海猿』シリーズのカチンコなんだけど、きっと違うよね。気になる。
『アンデッドアンラック』112話
いろんなキャラが同時進行しててややこしいんだけど、1ページ目の “ニコくんが頑張ってるのさ” というセリフでニコがメインになることへの布石が打たれてるのが丁寧。ニコへの言及が徐々に大きくなっていき、本話のラストでついに本人登場&先制攻撃。良い盛り上がりでしたな。映画の『バイオハザード』でお馴染みサイコロステーキレーザーかっこよかったです。ここまで科学由来の強さのキャラは新鮮で良いですね。否定能力の理屈を詰めるのも面白いし、来週以降そうなるとは思うけど、科学的な罠であれこれ攻撃してくるのもバリエーションがあって楽しい。
『ドロンドロロン』24話
第一ラウンドはドラクサの圧勝。ドラ吸収が失敗して第二ラウンドに移行するが、吸収の際にドウサンのダメージは完全回復。さらには吸収したことで記憶にアクセスする次の攻撃が可能となる、という流れが良い。無駄がない。単純な強さでは大したことないけど、術が厄介、というドウサンらしさもしっかり感じる。敵が回復する行程が律儀に入るの意外で面白かったなぁ。
からのドラクサのイチャイチャ。相手の術のゴールは「手を取る」だったので、常時手を握り合ってるに等しいドラクサは耐えられた、という感じで地味に理屈が通ってるのも好き。互いに自らの至らなさを吐露する感じとかイチャイチャ感として最高ですね。
『DOOR POLICE』嶽辻円盤
読切。ジャンプショートフロンティア。作者名はガクジユーフォー。すごい名前だ。そして変換が大変。
てか、ショートフロンティアなのに17ページなのでびっくり。15って決まりじゃなかったの? 15なのが当たり前すぎて、今まで見逃してたかもしれない……。なんで17になってしまったのか。マジで謎だわ。
本編。犬と猫のお巡りさん……と思ったら真っ先に劇中で言及してきたw まぁ当たり前か。
分かったようで全然分からないタイトルなんですが、まさかマルチバースを繋ぐドアであった。完全に『マルチバースオブマッドネス』ですやん。いや、漫画を描くのには時間がかかるのでさすがに無理か。早くても『スパイダーマン ノーウェイホーム』、ちょっと前なら『ロキ』という感じか。もちろん、一般用語としての多元宇宙、パラレルワールドの可能性もある。けどたぶん『ロキ』あたりだと思う。もしくは大定番『スパイダーバース』。
別の世界まで捜索する警察というのはたしかに面白そうな設定。ドアの設定、中間世界にもワクワクする。するんだけど、正直パラレルワールドの多様性みたいな面白さは全然出てこないので少し肩透かしではある。設定の説明だけで終わってしまった……は極端だけど、ざっくりした印象としてはそんな感じ。動物以外の世界も見たかったなぁ。
あと、いくらなんでもセリフが多すぎる。言い回しの妙で魅せる、みたいな雰囲気も感じるが、説明が多いんだよなぁ。
主人公のドラマ、成長としても、彼女が受け身すぎる、それも「説明を聞く」という受け身なのであまり面白味がない。まぁ、寂しい別れを経験しても無限に広がる世界が扉一つで繋がってるんだから心配しなくてもいいよ、みたいな優しい後味は良かった。マルチバースモノとしてかなり王道ですよね。さっき挙げた作品のすべてでも語られてる。
最近は何を読んでも『チェンソーマン』に見えてしまう呪いにかかってるんですが、本作のラストシーンが扉だったのでまた連想してしまった。ただ、これは『チェンソーマン』案件とするにはちょっと弱いかもね。
『守れ!しゅごまる』25話
何かを守ろうとする気持ちが世界の破壊へと繋がる、という理屈は良いですね。「すべての戦争は自衛から始まる」というのをロマンチックに言い換えてて好き。さなぎとのラブコメ関係が崩壊のトリガーだった、というセカイ系みたいな結論(セカイ系の意味が合ってるか自信ない)。
それぞれが悩むんだけど、さなぎの出した結論は至ってシンプル。さっきラブコメって書いたけど、とりあえず現状としては、2人の関係は母子である、としたのが面白かった。しゅごまるがさなぎを守るだけではなく、さなぎが大人として見守る。ラブコメ的な愛ではないところに落としたのはマジで意外だったな。敵対するのが兄弟だったことを踏まえても味わい深い。
『アヤシモン』25話
最終回。えっ、最終回なのに巻末に掲載されるの!? 最近のジャンプは最終回が最後から一つ手前になるのが定番になってると認識してたんですが……。方針が変わったのか、今までの作品が「終わらせるのは惜しいくらい人気があった」なのか。まぁ、本作が極端に人気が劣るとも考えづらいので別の事情なのかな。いやぁ謎だわ。
本編。連携に何か特別なロジックがあるのかと思ったけど、案外シンプルだった。まぁ、仲間と協力することで勝てる、という物語的にはそれで全然okなんだけど。
強敵を倒すのがヒーローではなく、救い出して仲間にするのがヒーロー、とするのも良い。変則的で新しいヒーロー像のようでもあるけど、ピッコロが仲間になり、ベジータも仲間になり……みたいな流れを考えるとかなり王道、ジャンプにおける最も王道なスタイルとも言えそう。概念を殴れるようになったけど、殴るのではなく、掴んで助ける、と転換したのも見事でしたね。
それと、助けて仲間にするけど、すべては姐さんのため、と妙に打算的なことも考えてるのも面白い。マルオ的には善悪の考えは特になく、「姐さんのため」がどういう形になるか、と話が変化してるだけ。
仲間を守ろうとして暴走してる悪役たち。それがマルオと対照的になってるのも良いし、奇しくも直前の『しゅごまる』と似たような話にも思える。まさか『しゅごまる』と『アヤシモン』が同じ話になるとはw いや、イレギュラーなのはどう考えても『しゅごまる』なんだけど。
終わり。まとまりきらん、ページ足りん、と開き直るような駆け足ぶりは最近だと逆に珍しかった気もする。とはいえ、駆け足の中でもしっかり本作における最大のテーマみたいなものはしっかり語れてたと思うので、最終回らしさ、本作のクライマックスらしさはちゃんとあったと思います。
巻末解放区!WEEKLY週ちゃん
6/4は杖立温泉・蒸し湯の日ということで、旅館の「あのスペース」特集。記念日が強引すぎる。
正しくは「広縁」。ヒロエン。知らなかった。一発で変換できてビックリですよ。
ジャンプで旅館といえば、ジャンプ史上最高傑作として名高い『ゆらぎ荘』が出てくるのは必然。広縁もしっかり存在してたけど、正直それほどフォーカスされることはなかったと思う。座る場面くらいは探せばあったのかな?
んで、現連載陣、最近の連載作に出てくる広縁。『夜桜さんち』は明確に「あのスペース」という扱いをしてて本特集的には一番の王道って感じですね。場面としてはギャグなんだけどね。
『チェンソーマン』『アオのハコ』は完全にエモ路線。エモを生む場所としての広縁。あそこに座ると妙にエモくなってしまう、というのは相当な強度のあるあるなのではないでしょうか。ただ、『チェンソーマン』は外の景色を見てエモくなる一方、『アオのハコ』は部屋の中を見てエモくなる、と対照的な扱われ方だったのも良かった。広縁、奥が深いぜ……。
『ヒカルの碁』と『ふたりの太星』。碁と将棋。どちらもオフの場として対局する。エモでありつつ、他人と2人きりになるスペース、という意味でこれまた王道って感じ。王道というか最大公約数みたいな。
ここまで面白いと『ゆらぎ荘』で広縁シーンなかったかマジで気になってくるな……。
次号予告
新連載。2つも始まる。マジかよ。こないだ『すマホ』始まったばかりですやん。
来週から始まるのは何度も読切載せてる人。初登場は2013年かな? めちゃくちゃ古い。ようやくの初連載とかもう既にドラマチックでんがな。
目次
ドクターストレンジの新作がめちゃくちゃサムライミで大満足でした。
(『呪術廻戦』)
分かるぅ~。みんな観てくれ。
毎日シャンプーの後リンスしたかどうか分からなくなるのは僕だけでしょうか。
(『ウィッチウォッチ』)
分かるぅ~。シャンプーシャンプーリンスの順でやってるとマジで混乱します。とりあえずシャンプーしよう。
キングダムハーツ4ではどのワールドが採用されるのか今からもう眠れないぜ。
(『地球の子』)
昔はディズニー作品の中からどれか考えてたけど、今はもうピクサーは当然のこととして、『スターウォーズ』とかMCUも選択肢に入ってくるから恐ろしい時代だ。ライトセーバーっぽい武器『キングダムハーツ2』で出てきた気がするけど、一旦忘れような。
愛読者アンケート
川田読切と、お小遣いについて。金額と増減について。これは結構気になるな。最近はサブスク(主に動画)があるけど、あれは家族で入るものなのか、お小遣いから工面するのか、お小遣いとは別枠として払ってくれるのか、どういう感じなんだろう。『シンウルトラマン』面白かったから円谷イマジネーションに加入してくれよー、みたいな交渉を親にしてるのかもしれない。面白いな。ゲームにもサブスクあるから新作は買ってもらえないからサブスク内で何とか楽しむ……ので友達とはあまり話が合わない、みたいな悲劇もあるかもしれない。
総括
終わり。火曜深夜更新となりました。『モルカー』2期の発表に喜びすぎて狂喜乱舞してなかったらもう少し早く終わってたと思う。
今週のベスト作品。『呪術』だな。秤の連戦に意味があったのがマジ新鮮でした。
次点……、特に思いつかないんだよな、今週。特別つまらなかったわけでもないけど、ずば抜けて面白かったのも少なかった印象。読切2本も、あぁまぁ……みたいな感じだったし。
今週のベストコマ。あんなこと言ったけど、『なんで何田さん』よりヤドカリのコマ。あれはマジでテンション上がった。川田先生やってくれたぜ。
最後に今週のベストキャラ。こちらー。
- ニコ 『アンデッドアンラック』
- キャラクターとして特別なことをしたわけではないんだけど、今週の1話はラストにニコが登場するのに向けた盛り上げのための1話だったと思うので、どうしてもニコを選んじゃう。