モンスターバースと合流すると思ってた……。
アンゼたかし字幕ラップ
『クリード3』の冒頭でもあったアンゼたかしのラップ挿入歌の字幕。字幕でもちょくちょく押韻してて評判だったと思うんですが、それが本作でもあった。エンドクレジットでの「CHOMP」。DJ役の人ですね。相変わらず字幕でも押韻してて面白いんですが、今回は曲の内容がとにかく、果てしなく、底抜けにしょうもない……。「食物連鎖の頂点」「俺はメガロドン」「ガブガブ」などとあまりにしょうもない内容が字幕に表示されるのでどんどん頭が悪くなっていくような感覚。本編よりも頭が悪いぞ。
youtu.be
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MVも頭悪くて感動しちゃった。アイムメガロドーン
🦈< “MEGラップ”だYeah🤟💥
— ワーナー ブラザース ジャパン (@warnerjp) 2023年9月1日
“MEG”Aヒット上映中『#MEGザモンスターズ 2』DJ役を演じたペイジ・ケネディが歌うエンディング曲のリリックを大公開🎧
MEGへのリスペクトがふんだんに詰まった本楽曲を映画館で体感!
週末は劇場で #MEGザライド🌊🌊
☟リリック全文https://t.co/7CHIr2QmVg pic.twitter.com/KPe66pvOkq
追記:ワーナーブラザースジャパンは出来る子。
ちゃんとした続編
ステイサムと巨大サメという強烈すぎるコンセプトがあるので、他の要素は蔑ろにされると思ったし、されて然るべきくらいのつもりでいたが、意外なほど続編として丁寧。まぁ、前作のヒロインが雑な死を遂げてて「キャスティングの問題ですか?」とはなる。
ただ、成人女性のヒロイン、ステイサムの相手役がいなくなったことで、ステイサムのキャラクターが完全に「子煩悩なパパ」へとシフト。これは大きな魅力を生んでたと思う。子供のメイインちゃんはしっかり続投で、役としてもかなり格上げされてて嬉しかったですね。アクションスターと子供ってやはり鉄板の布陣だと思いますし。まぁ、嫌いな人はいるかも。
まさかのピピンちゃん(犬)再登場は大いに笑った。画面に映る度に笑ってしまう。今後もシリーズが続くなら、毎回出てきて毎回居合わせてほしい。『ターミネーター』シリーズのシルバーマン博士ポジションでよろしく。
ウー・ジン
「ステイサムとウー・ジンが相手とかサメが可哀想に思えてくるな」などと期待してたんですが、アクション面ではまるで活躍がない。宝の持ち腐れでしたね。まぁ、三枚目要素もある「おじさん」というキャラクターは普通に魅力的だったので「またハリウッドは適当な役しかよこさねぇな!」みたいな怒りは少ないです。結構良い役だったと思う。
まぁ、パワードスーツ着てサメとステゴロ対決、とかは期待しちゃったよね。あのパワードスーツの瓦割り、なんの意味があったんだろう……。
海底基地でウー・ジンが走る場面、あそこだけ急にさすがの動きをしててびっくりしましたね。あそこで無駄な期待が高まってしまったw
中盤まではサメ不足
これは残念な点で、どう考えても前作に劣ってると思う。海底での未知の世界を探索、というのはまだ良い。正直退屈だったが、前作で描かれた世界の深堀という意味では良い。その先の人間の悪役とのどうのこうのが本当にどうでもいいというか、「早くサメに食べられないかなぁこの人たち」という感じだった。裏切り者とか心底どうでもいいし、そもそも人間の悪役もいらないのよ。ステイサムに対人の格闘アクションさせたかったのかもしれないけど、個人的には「それは他の作品で楽しむからいいや」という感じだった。
てか、前作は良く出来てたよね。全編サメサスペンスが豊富で、あの手この手でサメの恐怖を描いてくれる。メガロドンの巨大さ演出も本作よりうまかったと思う。怖さという意味では前作に分があったのではないでしょうか。
前作完全踏襲のクライマックス
解き放たれたメガロドンが芋洗い状態のリゾート地を襲う!! と前作と同じすぎるクライマックスになったときには笑ってしまった。清々しいほどに同じだ。中国襲われすぎ問題(まぁゴジラが日本を襲うのと似た話)。
ここまでは前作のが面白かったと思うんですが、このクライマックスに関しては本作も超面白かった。「前作以上のものを作ってやる」という気概に溢れていたし、それは成功してたと思う。意外と死者が少なかった前作の反省(?)を踏まえて本作ではしっかり死者数マシマシ。オモシロ被害シーンも凝ってて良かった。プロポーズのくだりも良かったし、何より捕食をサメの口内から映したショットが最高。本作が誇るONE PERFECT SHOTだったと思います。
前作からのアップデートという意味ではステイサムとサメの直接対決感が増してたのも素晴らしい。ステイサムの移動手段が水上バイクで体が剥き出し、しかも武器がお手製の爆弾銛。より原始的になってるのが熱い。原始的というのをより強調するためにもウー・ジンにはパワードスーツで戦ってほしかったな。もちろん普通に戦うのが一番だけど、話の流れとキャラクター的に。ステイサムが自分以外のアクションの見せ場は拒否したのかなぁ、とか勘ぐってしまう。
サメとの最終対決である、ヘリコプターの羽根を用いた疑似ソードアクションも最高でしたね。前作でもサメを斬るくだりはあったけど、本作はより剥き出し。大剣で巨大サメと戦うステイサムはほとんど『モンスターハンター』だったと思う。実写版『モンスターハンター』の大剣よりもデカいw
終わり。続編作られるといいですね。「ハイチは妊娠してた」と露骨に布石打ってたけど、個人的には「そもそもハイチ野放しでいいの!?」というが衝撃でした。
原作小説が一応あって、そちらはシリーズとして今後も冗談みたいな数出てるので、映画も同じように作られるといいですね。可能な限りキャストは変えないでほしいな。