北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2020年18号の感想

少年ジャンプ(18) 2020年 4/13 号 [雑誌]

 今週も雪崩くん登場!!(写真だろ)

表紙

 『鬼滅』。200話記念とか一切言ってなくてすごい。「数字とかどうでもよくて話が盛り上がってんだよ!」と言われてるようで震える『ゆらぎ荘』ファン。

読者プレゼント

 テーマは人生ゲーム。ちょくちょくあるプレゼントありきでダジャレ考えるパターンね……と思ったら人生ゲームくれないんかい!! 衝撃であった。ぶっちゃけダジャレもその他も大してうまくないので、なぜ人生ゲームにしたのかが分からない。
 プレゼントの中に動画配信セットがあるのが面白かったです。時代を感じる。ただ、マイクで音声収録のみらしいんで誤解は生じる。まぁ、youtubeに投稿が動画配信とイコールってことなんだろうけど。てか、カメラ関係だとスマホを越える性能のもののハードルがめちゃくちゃ高いんだろうな。予算的に。

巻頭カラー『鬼滅の刃

 カラー扉。兄妹以外誰も誰とも目が合ってない感じがかっこいい。視線の向きと生死の法則とか考えたけど、ないですね(じゃあ書くなよ)。
 本編。主にモブのリアクションで進み、死ぬ死なないの話。また丁寧に回想繰り返すのはさすがにダルい……と思ったらちゃんとそれぞれパターンが違うので良かった。ぶっちゃけ無惨戦、もしくはそれ以前の戦いから「もうこれ勝っても死ぬ」みたいなバランスで描かれてたので死ぬことへの驚きはそんなないんですが、そのお別れのバリエーションは良かった。定番の回想&死後の世界を見せたかと思ったら、死にゆく2人の会話(まだ死は確定じゃない?)、からの再び死後の世界……かと思ったら変則的なの来た!! お涙頂戴に偏りすぎてて正直「死んで泣かすの一辺倒はちょっと」とか思ってたらクソ親父出てくるのでビビった。これは完全にやられた。もちろんトータルで見たら良い話なんだろうけど、意外性、他とのコントラストがすごく良い。悪態つきながら生存、というのが最高。そこからちょっとギャグ調の2人に移っていくのも良い。死ぬ死ぬで泣かすのはやっぱナシ……は言い過ぎだけど、一辺倒じゃ良くない。決め球はたまに使うから効果があるわけで。
 最高だったんだけど、同時に「死なないんかーい」と思ったのも事実。というか、負傷の具合からして柱の中で一番死に近いと思ってた。イッチ戦を生き残ったのが奇跡レベルだったので。これは意外。一番意外な人で面白い、とも言えるし、生死のロジックが良く分からない気もする。まぁ、いろいろあったから忘れてるだけの可能性もあるんですがw とにかく本話は最後にあの人が死ぬのが大事なわけじゃないですか。死なずさんが生きて、アイツが死ぬのに納得できる理屈があるのかしら、みたいな。毒がどのように効くかは作者の匙加減って話何度もしたけど、それと似たノリ。まぁ、毒だから死んだって理屈が通る可能性もあるか(無惨との対)。あとは、そもそも全員死ぬのがデフォルトの戦いだったからむしろ生き残る理屈がない人はみんな死ぬ、でそこに理屈は必要ないって話なのかもしれない。それはちょっと分かる。
 まぁ、そもそもとしてこういう死ぬ場面がそんな好きじゃないって色眼鏡もあるのでしょう。「死んで勝つ」のことそんなに納得できてないというか。ブラック戦法について良い話っぽくまとめて済ませていいのか、みたいな疑念がちょっと残る。みんな死ぬ死ぬ言い過ぎだったんだよ、戦ってる最中から。その美意識、価値観にはそんなに乗れなかったな、と今更の話。
 てか、死んだで確定でいいのかが怪しい余地もあるのかな。死にゆくのではなく「もう死んでる」という描写がなかなかショッキングで良い場面だっただけに死んでてほしい……と言うと語弊しかないなw(もちろん生きてたら喜びます)
 あと、イノスケの治療の場面はさすがにイノヘッド取れよとか思ったけど、取ってあったら「リアリティーとかいらねぇんだよ」と文句言ってた気もする。好きなだけに悩ましいw

Dr.STONE

 航路を圧縮するなら施設の充実が条件……ってそもそも基本的に千空は味方なんだからどっちの航路だろうと充実させとけよ、とは思う。資材とかを多めに使うので70日ルートだと不可能だった、とかならいいけど。
 毒とか使うけど、最終的にはガムシロ、レモン、ヨーグルトと家庭でも手に入るもので作るのは良かった……んだけどカルピスか。そんな興味ない(知らんがな)。ただ、カルピスは他の言い方できない、というのは面白かった。たしかにカルピス知らん人に何て説明したらいいのか謎だわ。
 ぶっちゃけバーが福利厚生としてそこまで効果あるかは疑わしいし、オモシロ科学ドリンクのコーナー!! という雰囲気が前面に出過ぎてる気もするんですが、それはそれで楽しいw ぶっちゃけカジノの場面とか見せられても面白くなさそうですし。
 あんま本作と関係ない感想としては、イメージカクテルってあまり信用してないというか、客が好意的に受け取ることを前提にされててどうも……みたいな。漫画関係ない話。もちろん屁理屈をどう立てるのか、というオモシロがあるのは理解するし、「いろいろ出来るんだよー」というスキルに感嘆するのは間違いないんですが。イメージの部分がどうも。

僕のヒーローアカデミア

 トゥワイスごと殺す気かーい、の件をフォローしてきたのは良かった。ヒーローを殺そうとするヴィランらしいロジック。
 トゥワイスを助けるのではなく酷使するのは仲間と言えるのか……みたいな部分にハラハラした。トゥワイス可哀想すぎるので少しでも幸せというか、充足感を得てほしい。これ以上絶望した上で死ぬのはあんまりなので。荼毘に「こいつ大丈夫?」と絶妙にハラハラした。もうちょっと情に流されやすいキャラだったら安心しますけど。
 からのトガちゃんで安心。ヒーローの殺し方が生々しくてグロかったけど、良い話になっても彼はヴィラン、と見せつける意味があったのかな。
 コンプレスが素っ頓狂なリアクションしてて「黙れよw」とか思ったりもしたけど、トガちゃんには仲間がいて、自分が死んだあともそいつらと仲良くやっていく、そのことが安心、みたいな感じもあるのでしょう。あの場面トガちゃんとの2人きりにすることも余裕だったと思うけど、あえてのオマケ、なんだと思う。たぶん。

約束のネバーランド

 前話のラストでエマが夢想した世界平和についてピーターが考える場面から始まるのが良い。彼には彼の正義があったはずなのにいつの間にかド外道、というグラデーションですね。てか、今も彼にとっては外道ではなく正義なんだろうけど。
 サブタイ「prisoners」。囚人ってのは本作ではお馴染みのモチーフすぎて逆に何のことを言ってるのか分かりにくいんだけど、ラートリー家にとっての先祖の罪に囚われてる、としたのがオシャレで良かった。エマたちも囚人だし、ピーターも囚人。
 からのピーターのお手上げのポーズが何重にも意味を持つので最高。無抵抗(嘘)のポーズだと思ったら、鎖に縛られてる絵になるのは芸術的でしたね。そっから両手を広げる「なんでだよ」みたいなポーズにシフトするのもうまい。
 ピーターはエマの鑑みたいな描き方をしてからの、 “鬼は人間の鑑だから” も良かった。そしてエマを殺すためのナイフで自らの首をかっさばいて、血。血の呪縛から解放された、みたいな良さありましたね。まぁ、もちろん「死ぬなよ」って話でもあるんですが。

チェンソーマン』

 デンジ普通に生きてた。生きてるんかい。釘刺したら問答無用で死ぬのかと思った。不死身なのは承知の上で死ぬんだと思った。ちょっとここは拍子抜けなんだけど、ぶっちゃけ今の興味はデンジではないのでこのくらい簡単に話が済んで良かった気もするw
 オモシロワールドの不条理になるのかと思ったら意外と理詰めで設定を説明してくる。固有名詞連打してくるので驚きました。超越者とか名前が被るのは仕方ないのかもしれないけど「意外と普通のバトル漫画だったね」みたいな気持ちもある。いや、『ゆらぎ荘』は普通のバトル漫画ではないんだけど。
 あと「根源的恐怖」というネーミングにはちょっと『ドラクエ10』的な何かを感じてちょっと嬉しい。ジャゴヌバ感ある。
 オモシロコマ演出は大好物なので手のくだりは非常に良かったです。まぁ、本作は前からこういうのやってた、というか先週も似た感じのあったか。人数が多くてフラットなのでああいう演出が前回よりもハマる、って差かもしれない。
 あと、訳よこせよ、とは当然思ったw まぁ、ググレカス的な話なのかなぁ。横にちょうどいいスペースあるのに訳を入れなかったのは作者のこだわりなのでしょう。日和らずそれを容認した担当(編集部)も偉いと思う。そこまでこだわられるとググっちゃダメなのか? みたいな思考の迷宮にも入るんですがw
 不条理劇すぎて意味が分からないというか、考えるだけ無駄……かと思いきや要するに「強い悪魔を引っ張り出して契約する」というだけの話だったのは良かったよね。「マキマ」という最も衝撃のワードが出る場面で話の方向性がスッと理解できるようになるのが気持ちいい。

ハイキュー!!

 先週、影山が日向と出会うまでをじっくり描いての今週対決。そこで “例えば星海くんと変人速攻はできないんでしょうか?” と出てきたのが面白い。日向と類似した選手を挙げることで高校時代との比較の話になる。読者は当然間の期間をほとんど省略されてるので高校との比較って視点が自然と出てくるのは大事ですよね。それを出すのが先生なのもうまい。そして「変人速攻をありがたがるレベルの試合じゃないんで」という結論になるのもアガる。どんだけ強いのw
 先週あんだけ日向との出会いをドラマチックに描いたのにプロになったら “日向だらけ” というインフレ(それが味方)。そこでの影山の選択も痺れました。直前のプレーで「ネット越えそうなボールも余裕で上げる」とあったので何かしてくると期待しつつ「ツーかな?」とか予想もしてたんですが、大事なのは「ネット越えそう」という部分。完全に騙されたし、スパイカー全員を囮として使うのも日向との経験ありきのアイディアっぽくて最高ですね。

ぼくたちは勉強ができない

 海の家に出張。恥ずかしながら海での遊び経験が激しく欠如してるので「海にうどんってあるの?」という部分が気になってしまった。ただ、この話だと「本来それほどメジャーじゃないけど」みたいなバランスでも全然成立する気もする。それだけにどう受け取るべきか悩んでしまうw
 んで、未来古橋。高校時代に恋心を抱いていたのは固定だろうけど、子の場にバイトしに来るって気まずくなかったのだろうか。逆に言うと気まずくないほど3人の関係は良好ってことか。いや、そもそも2人の関係(最近特に仲良いってこと)も知らないのか。
 んで高三のクリスマス。ややこしくてSFじみてきたな。卒業後のタイムラインだけど、高校時代の重要イベントとして文化祭以外の何かが内容を上書きされるのか。ちょっとこの企画面白くなってきたかも。残りの3人の該当イベントは何かな……とか想像するのも楽しそうですね。
 ゲーム詳細。ジンクスが迷信だと証明するには普通に付き合いを希薄にすればいいと思うんだけど、ゲームにかこつけて猛アプローチしたいって話なのかな。
 てか、交際してるのみんなに隠すゲームじゃなかったのか。7ヶ月とか長期戦すぎて意外。今回のif分岐、「付き合った未来」じゃなくて「付き合うまでの未来」を描くものだったのね。ややこしい、というか誤解してた。残りもそんな感じか。だとすると、今後、時間軸が未来に向かってズレてくと予想してるので、大人になってから再会、付き合うようになる、みたいなルートもあるのかな。先生になって先生と再会とかありそう。
 ゲームの詳細が分かってこのリズ未来編の方向性が把握できたんですが、把握できると今度は幽霊の存在意義が分からなくなってくる不思議。特に本話とか邪魔……とまでは言わないけど「なんでいるの?」とは思ってしまった。
  “古橋もなんかお前が元気なさそうって心配してたけど大丈夫か?” って好きな人に言われたら「また古橋かよ」ちょっと嫉妬してしまう気もするんですが、普通に喜ぶ場面なのですね。名前で呼ばれたってのがあるのは分かるけど、古橋のくだり余計じゃない唯我くん? と老婆心。

『マッシュル -MASHLE-』

 寮。『ハリポタ』なぞるのやめたと思ったけど続いてたのか。普通にいらないと思う。あと、私は絶対オルカがいい(シャチ好き)。
 課題。シスコンがツンデレしながら手伝ってくれそうだったので飛び出し注意のくだりはよく分からなかった。まぁ、 “さっきの茶番は一体…” とツッコミ入るからいいけど。いいのか?
 顔もあって喋れるのにビンタしたり切り刻んだりなかなかグロい。あとエプロンにフリル付いてる件はツッコミなしなのか、この世界。フリルもマンドラゴラ殺害もイヤだわ。魔法学校無理そうw
 とにかく、仲間が増えて日常も楽しくなりそうですね、からの寮対抗の話。シャチの存在が無視されてて私は悲しい。レイブンもしくはハッフル枠かよ。

センターカラー『アクタージュ act-age』

 キャラ投票の結果。天使優勝。マジか。そうだったのか、本作のファン的に。いや、それよりも舌ピアスの人の人気がすごい意外。どういう経緯でこんな人気出たのか。単にあの舞台の話が人気ってだけ?
 男キャラが奮闘してるのも良かったと思います。オーガミが低いのは登場が遅かった影響? いつ公募したか覚えてないけど。てか、金目、口開けコンセプトが何だったのかが分からない。格好も揃ってるけど、どういうことなの……。
 本編後にランキング詳細。黒山が気になってたんですが、8位。今やったらカラー扉(トップ6)に入れたかもなw
 高校の友達。吉岡よりフツーギャルのが人気なのが意外。別に美少女ありきの作品でもないのにね。
 あと気になってたのはルイレイ。ルイ327票、ルイ254票。意外と差出ましたね。てか、レイ、子供キャラ界のトップになれてなくて笑った。

 本編。ルイレイの出番が多くて嬉しい。子供と疑われてるのは笑った……けどまぁそうなるかw いや、さすがに年齢的に無理なんだけど、そこまで考えないんでしょうね。てか、細々と映り込むレベルの出番だったらルイのが可愛いと思うのですが、不思議ですね。
 空気悪い飲み会ギャグ。空気が悪くなった際、「空気悪いから何とかしなきゃ」とあからさまに奮闘される方が空気悪くなるので6位は黙っててほしい。まぁ、ちょっと空気悪くする側の心理入ってますが。
 3位のモノマネショー。やっぱルイくん可愛い。なんで負けたんだろうな……はいいとして、3位に突っかかる7位。7位に唯一無二とか言われてもねぇ、とか意地悪な視点が生まれてしまうので人気投票は残酷。フィクション以外でやるもんじゃないと思う。
 んで、例のロリこと子供キャラ人気トップ。ルイレイの票合算しても敵わない……。前も言ったけど、舞台の外の要素で投票するってのを微笑ましい話として描かれるのは少し抵抗がある。まぁ、たかが1票だからいいっちゃいいんだけど。そういう雑な票も混じるのは不可避なのは分かるけど。
 打ち上げでのモノマネ合戦、そして人気投票結果発表の回らしくワンツーの百合ネタも入れてて面白い……と思ったら続くのかよ!! マジでびっくりした。ちょっと普段とはフィクションレベルの違う回みたいな認識でいたけど、案外そうでもないのね。てか、23位次回も続投決定、この話のオチ担当が濃厚じゃないか。次回もルイレイは勝てないかもな……

『アンデッドアンラック』

 アメリカでゾンビ。マジか。すごいな。『チェンソー』でもゾンビっぽいのあったけど、マジもんのゾンビ。劇中でゾンビと呼称されるタイプのゾンビ。ゾンビって題材なだけで期待が膨らみますが、本作の場合だとアンデッド対決という意味合いも生じますね。……それだけじゃなく今は御時世的に新コロの連想もどうしてもしてしまう。
 ゾンビ相手に無双アクション。割とストレートに楽しい。ただ、最後の見開き必殺技がどういう原理なのかが分からなかったので悔しい。左手と左足を切って、なぜあの回転切りになるのか。血がジェット噴射っぽい絵になってるけど、再生の能力と関係ないよね。足が再生する勢いで超ジャンプするのとかはあったけど。血が剣の軌道を描いてるのはかっこいいのは分かる。

『呪術廻戦』

 偽夏油と冥冥。いきなりすごいマッチメイク。すぐに偽物だと見抜くのも強キャラっぽくて良い。……まぁ誤解したまま話が進むとややこしいからって都合もあるかw
 棺桶。飛び道具的なコマ割り。今週『チェンソー』だけじゃなかったか。すごい。みんなやれ。もっとやれ(大好き)。
 んで、虎杖vs水鉄砲。伏黒もそうだけど、ああいう手遊びみたいな準備モーションかっこいいよなぁ。ワクワクする。違和感ない形で必殺技に決めポーズが用意されててホント好き。真似したくなる、って大事な要素よね。伏黒の影絵もそうだけど、水鉄砲は風呂場で真似できるからなぁ。あの水の出し方は無理だろうけどw

『ミニネタジャパン』

 生きてたー!! 先週のコナンくんインタビューで終わってしまったかとハラハラしてました。
 今週も面白かったんですが、「未公開作品」らしいんですよね。これはやっぱり終わる予兆なのか?

J新世界漫画賞大募集中

 4月は筒井先生。キャラデザはシルエットで見ても区別つくように記号をつけよう、みたいな話でそこまで新鮮ではないんですが、「文乃ならカチューシャや寝癖のちょび毛」と説明されてて衝撃。師匠の寝癖!! 気づいてなかった……。読者失格じゃんマジで。うわ、これはちょっとマジで……

センターカラー『ミタマセキュ霊ティ』

 カラー扉。カラー化されたキャラ多くて嬉しい。ハゼレナの脚に沿うように四角になったアオリも面白い。
 んで、今回は募集してたオリジナル背後霊の結果発表。カラー裏でその結果。本編にも13霊が登場。一部さすがに投稿企画ありきじゃなかったら意味不明すぎる感じもありましたが、概ね違和感なくいつもの本編になってるので驚きました。もちろん企画段階からこの話(面接)に決まってたんだろうけど、それにしても各採用作品の出し方が秀逸。編集マジックを目の当たりにしたような感動がありました。類似のネタを繋げて出すってのは分かりやすく面白いけど、 “うまい! 失格!” のくだりとかすごすぎました。うまいし、投稿ネタへの愛も感じる。
 その昔『サイボーグクロちゃん』という作品が児童誌ボンボンにありまして(脱線)、そこでオリジナルサイボーグの募集があったんですよ。採用作品は本編に登場って形で。その結果、賞金稼ぎとして主人公に襲いかかる恐ろしいサイボーグたち、とたくさんの作品(サイボーグ)が登場……するも瞬殺。マジびっくりするくらい瞬殺されるので爆笑しました。全部じゃないけど普通に殺される。それに比べたら、優しすぎるよ鳩胸先生!! 生きてる人のネタとか私だったら「レギュレーションは守ってくださいねー」とボツにしてもおかしくないのに、あんなに美味しく料理するなんて……
 投稿ネタに対してミタマが、シャケが、ハゼレナが優しくツッコミや解説、リアクションをしてくれる優しい世界を目の当たりにしてちょっと涙が出そうなレベル(なぜか投稿者に感情移入)。企画の時点で勝ち確定だったのはあるだろうけど、こんなにも高レベルな回になるとは。

ゆらぎ荘の幽奈さん

 霊といえば幽奈さん!! なんですが、今週は出番ナシです(少し映り込む程度にはある)。しばらくずっと。コガラシくんが死んだ!って話だったのに幽奈さんのが出番ないってのは意外でしたねw
 んで、朧未来編。加速世界に閉じこめられるのは『サイボーグ009』の傑作短編「結晶時間」連想不可避、というかミウラ老師が意図的な可能性も……とは前も書きました。てか、どんだけサイボーグ漫画好きなんだよ。
 例の如く、最初に流禅の説明が少しだけ。憑依の発展らしい。なので信頼関係、の先の恋愛関係が必要というロジック。異性もしくは恋愛対象じゃないと成立しない「信頼」の先ってどうなのかと少し疑問は生じるけど、まぁそういう術。そういう設定だから!!……と今週「設定」について語り合う場面があるので爆笑しました。別にメタネタではないんだけど。前から、初期の頃から「この漫画やけに設定が細かいな」とは思ってましたが、設定好きなんだと思います。論理的に説明が付かないと気が済まないというか、理屈を通したがる。だから好きだぜ。
 流禅パート。幽奈さんの位置がとても微妙。5人の並びにも見えるし、5人の後ろにも見える。幽奈さんが余地夢を見せられてるのかも気になるところなんですけどね。まぁ、流禅の説明がすべてホントかどうかも疑わないといけないのが読者としては悩ましいところですよw
 神速の設定の話。 “おそらく空気抵抗を受けず動ける…と設定されている 故に超音速で動いても衝撃波を生じない” がマジ細かすぎるので爆笑しました。『空想科学読本』的なツッコミも許さないレベルで設定がガッチガチ。空気抵抗の件とか普通に『サイボーグ009』ファンとして「無視しててごめんなさい」と泣きそうになる指摘である。けど、映画『009 RE:CYBORG』では全力ダッシュしたら衝撃波が発生してドバイの街を破壊、なんてシーンもあるんだよ。あるから許して!! ちなみに変な映画なので絶対にオススメしません(先ほどのドバイは珍作の中の名シーン)。ファンじゃなかったら観なくていいし、そもそもキャラデザ的にファンが観ると拒絶反応する奴。
 そんな加速の設定の話から、古文書。彼女の実家に行く、それも徒歩で。急にデート感出てくるからすごい。刺身のくだりとか2人の仲の良さが現れててすげぇ良い場面。てか、あれを捌くのは神速使ってないんですね。平常時のスピードやべぇ。
 女体盛り。刺身を直置きじゃないのが上品で良いよね。あと多少は断熱効果も期待できるだろうから美味しさとしても意味があったと思う。
 他の予知夢と違って明確に長い月日が描かれる。もちろんサギヒバも実際はもっと長い期間の夢を見てたんでしょうが、漫画として「ひと月以上」とか語られるのは初。てか、加速世界で時間をどうやって計測したのか問題はありますね。少なくとも腕時計は2人ともしてないし。
 てか、だんじょんがしっかり今回の物語に絡んでくるのも見事よね。完全に出オチだと思ってたら、ちゃんと意味があった。朧を女として意識する、朧が自分が女だと意識する感動的な場面への助走としてだんじょんがある。今度は孤独じゃない、という文句ナシの説得力になるからすごい。
 独りではなく2人だからこそ生じる問題として相手を助けるための自己犠牲。神速中は術は使えないんだけど、右手を刀には出来る……と事前の刺身の場面で説明してるからヤバい。設定に細かいからこそ事前に「これは出来る」と明示する。本作らしい良さを感じる。理屈っぽさが作品の誠実さに直結。
 からのキス。事故なのか? コガラシくんの故意なのか? というバランスが絶妙でしたね。あの攻めまくりの朧がまさか事故でキスするとはねぇ、という意外性。それと同時に相手を突き放す朧と、相手を引き寄せるコガラシくん、というコントラストの効いたアクションが秀逸でした。そして、キスしたあとに謝る朧に彼女の人の良さが現れている、だからコガラシくんは惚れた、という結論もすごい。エモーションが爆発するシーンなのに論理も丁寧。
 てか、感動的なのでスルーしそうになったけど、これ子作りエンドですよね。本作の中で最もセックスに近づいた瞬間と言えると思う。ハラハラするんだけど、恋愛関係が完成したので予知無は終了。流禅「終了でーす!!」朧「ちょっと待ってくださいよー!!」 みたいなバラエティ的な後日談を妄想してしまった。いや、各キャラの寝起きリアクションはマジで楽しみですね。雲雀ちゃん、かるら様にはヨダレ垂らしててほしいw

ブラッククローバー

 団長かっけぇ。あまりにかっこよくて1週で勝負がついてしまった……がそれはそれでもったいない気もしてしまうから悩ましいw 実際は分かりませんけどね。悪魔で何でもアリみたいなところあるし。
 そんな団長無双。いちいち彼の出来ること、その組み合わせでこういう攻撃してます、と説明が入るのが面白かった。本作のバトルの丁寧さが良い形で出てる。団長だけじゃなく “慣性でぶつけるとしよう” とかも丁寧な組立ですよね。ああされたからこうする、という攻防が丁寧。誠実。
 んで団長の最もかっこいい瞬間は “オレはアイツらが気に入ったから” “黒の暴れ牛に入れただけだ” 。団長のイズムであり、まぁここらへんはどうしても『ONE PIECE』感出ちゃうところなんですが、重要なのは「入れた」だと思います。今回のバトルは基本的に「黒月」に入れることで始まるんですよね。入れるという物語的なテーマがバトルに反映されてるのがマジ秀逸。

『AGRAVITY BOYS』

 ナンパバトル。最初のページで、ナンパとは異性とお茶することであると説明してるのが伏線ですね。まぁ、屁理屈のような話でごまかしてるとも言えるんですが、話の組立としてうまかったと思います。ヤリチンの最初のナンパの時点で複数同時ナンパはok、と説明してあるし、とにかく丁寧。もちろんメイドセンターという過去のネタを引っ張ってくるのもナイスアイディアだったんですが、それだけじゃない巧妙さだったと思います。ちゃんとその間にはギャグがこれでもかと詰め込まれてるのも良いですよね。サガが手柄の独り占めするようでもあるんですが、そもそもメイドの件は4人の手柄でもあるので、ちゃんとチームで勝ったという体裁も整う。
 本作のガチファンだったら「ペロッ……このメイド服は!!」と事前に気づいててもおかしくなさそうですね。そのくらい丁寧。あくまでセンターだからいろんな種族がいてもおかしくない。周到だわ。
 書きそびれたけど、逮捕のくだりはマジ爆笑しました。

『魔女の守人』

 修行。しっかり「実は別の修行になっていた」というオチが待ってるので良い。『ベストキッド』のワックス修行のパターンや。ぶっちゃけ模擬戦を繰り返すだけだよね……とか疑ってました。ごめんなさい。
 ちゃんと魔女との絆を深める場面も途中で入って、最終日の夜になると若手カップルを見て「月がきれいですね」となるのもうまい。ブツとして残る彼女との思い出は月のみ、と同時に期日最後の夜としての月。
 まぁ、マナスファ的には「私は修行してないのに急に呼び出されても」みたいな感じかもしれませんねw

『銀杏ガールズ』宮崎周平

 読切。「幻の怪作」と紹介されてるので描き下ろしではないのかもしれない。掲載位置も後ろだし。珍子ちゃんには見覚えあるし。ただ、予告ページには載るレベルで計画的なのでこれを代原と呼ぶのは乱暴な気もする。まぁ、細かい定義とか知らないんですが。
 本編。 夏目三久みたいにしようと思ったのにこれじゃ香田晋だよ…” と例えが妙に古い(2年前にしても)のでやっぱ昔の作品なのかな。ひょっとしたら『お約束』以前。めちゃくちゃ面白いから『お約束』に抜擢された、みたいな順番なんじゃないかしら。
 キバミへの暴力はマジ笑った。そっから “ワリ…… 青春してたわ…” とボケの第二陣に繋がるのも秀逸。この1つの大ボケがさらなるボケに連鎖していくのは他の場面でもあったので宮崎先生の特徴と言えるのかもしれない(昔の作品っぽいけど)。 “いい音させないで!?” とかマジうまかったよなぁ。ナンセンスギャグが単発で続いてるだけかと思いきや、しっかり連続性があるのですごい。「青春」「いい音」どちらもそうですが、ちゃんと話の筋が通るんですよね。言い分としては正しいけど!! という納得で笑ってしまう。
 最後。3人がちゃんと最初のパートに従ってるのが良いですよね。キャッチャーは除くw
 終わり。すごい良かった。宮崎先生のこと『お約束』より前から好きだったからね、とは強く言いたい。珍子ちゃんのシリーズで見る目変わった……んだったかなぁ。途中から大きくハマった記憶ある。初めからじゃねぇのかよって話なんですがw

『夜桜さんちの大作戦』

 家族といったらショッピングモール。私は世代か東京のせいかハッキリあるあると言えるほどの経験はないですが、人からはよく聞きます。『アンデッド』読みながら「ゾンビといえばショッピングモールだろ」とか思ったんですが、家族で行くところでもある。友達と行くところでもあり、恋人と行くところでもある……とか巨大ショッピングモールが出来た地域ではなっちゃいそうな気もするんですが。充実してるのは良いことだけどジモーラが足りない。まぁ当事者のことを考えたら便利が最優先なのも事実。
 初期には多かった裏社会ネタ……のみで形成されてるような1話で楽しい。ネタ尽きなくてすごいw
  “つまり左を選べば99%で正解だ” 。左右でしか選んでいない、という事実に爆笑した。自由意志はないのかw ただ、私もクソほど優柔不断でめちゃくちゃ店頭で悩み込んだ挙げ句後悔するタイプなのでああやってバッサリ選ばれるのには非常に憧れがある、というか不覚にもキュンとしました。
 ラスト、ちゃんとそれぞれが買い物の成果を見せてるのが良かったですね。さすがに一部は違うけど(毒だと殺しちゃう)。
 最後の殺香とゴリアテもほのぼのとしてて可愛かったんですが、そろそろゴリアテ回来ませんかね!? と無い物ねだりもしたくなった。可愛いのに、大した出番が未だにない……

『ZIPMAN!!』

 前にも書いたと思うけど、2つに分かつ、1つに繋げるものの象徴としてジップを描くのが秀逸ですよね。公園での会長に取り込まれそうになる絵もバッチリだったと思います。惜しいのはメガネが消失してしまった点。一度データになってから復活するので裸がベースなのは仕方ないと思うんですが、せめて公園での場面はメガネしててもいいじゃない。現実じゃないんだから。
 んで、現実での復活。肉体も復活してるのか、やっぱりスーツに憑依してる形なのかは気になる。メガネしてないから肉体として復活してる気もするんですが、だとすると微妙に理屈が分からない。スーツなだけで人間の姿はイメージに過ぎないんだとしたら、じゃあメガネで良くない!? となる。メガネのジレンマw

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 3/30は朝ドラ開始。タイトルが『エール』だと週ちゃんで知りました。
 ジンジャーエール特集。ジンジャエールって発音しがち……と思ったら商品名はジンジャエールも多いですね。
 そもそも種類が多いことに驚きました。いつもと違ってコンビニ限定じゃないからってのはあるけど、ジンジャーエール奥が深い……。珍しいかつ入手しやすいって意味では成城石井のやつが興味ある。

 4/1はトレーニングの日。何やねんそれ。とにかくジャンプの筋トレシーン特集。面白い。8つ出てくるんですが、5つが現連載陣で1つが『火ノ丸相撲』。最近の作品で余裕で数稼げる、というのが驚き。意外と多いんですね。まぁ、修行シーンの一種ってことか。
 筋トレキャラとしてはアスタが好きだけど、シーンとしては『鬼滅』が好き。三兄弟の並びも良いし、微笑ましさと過酷さの共存も良い。

次号予告

 表紙、巻頭は『ONE PIECE』。休載明けの巻頭ってのが『ONE PIECE』感ある。
 そろそろ『約束』がカラーやると終了もしくはカウントダウンが気になってくるんですが、ピックアップされてるだけでカラーではなかったです。安心。

目次

 ジャンプマイベスト3。マツキ先生の好きな上島珈琲店フードメニュー。上島限定なのか。近所にあるのかな。個人的にあまり行かない、行動圏内にないのでいまいちピンとこないんですが、こういうの見せられると興味出てくる。ピザトーストとかガラパゴス喫茶感あって良いよね。

ワンスアポンアタイムインハリウッドをみました。最高だったのでおすすめです
(『チェンソーマン』)

 予備知識としてシャロンテート殺害事件についてググる程度しておくのがオススメ。

1歳の息子がパパという言葉を会得!ただ、パパに言ってくれないのが惜しい!
(『ぼくたちは勉強ができない』)

 どういう状況でパパ言うのか気になるw 音として気に入っただけなのかしら。

早く服を着せたい着せたいと思ってたのに、いざ着ちゃうとなんか物悲しい…
(『アンデッドアンラック』)

 着せたいの思っていたことに驚く。

トイレットペーパー手に入らないんでトイレクリーナーでお尻拭いてます!!!!
(『マッシュル -MASHLE-』)

職場のトイレットペーパーがラスイチになり戦慄が走りましたが大丈夫でした。
(『呪術廻戦』)

 ファック新コロ(転売or買い占め)。てか、「大丈夫でした」はどういう意味なの? 買えたってこと?

最近よく机で気絶するけど原因知りたい。気圧?あといつ気絶するか知りたい。
(『ブラッククローバー』)

 すごい話なのにあっけらかんとしてて笑った。いや笑えないよ!!

村元リード組の平昌五輪の坂本龍一の旋律にのせた名演。今でも見返してる。
(『夜桜さんちの大作戦』)

 ひつじ先生のフィギュアコメント好き。すげぇ観たくなる。

愛読者アンケート

 読切についてと、付録の『鬼滅』シール。デカいことに驚きました。さすが『鬼滅』バブル。
 今春の漫画無料公開について。要は新コロのやつですね。知ってたが読んでないです。ここらへんの腰が重い、電子書籍との距離感がある。
 そんな無料公開を読んだ媒体。こんなにあるの!? と衝撃でした。そもそも電子書籍、配信についての常識が欠如していたと痛感。ちょっとショックだわ。こうなってくるとますます距離を感じる、を通り越して溝が生じるレベルなんだけど良くないよなぁ。

総括

 火曜深夜でしたね。先週はそこそこ早かったんですが、今週は月曜の進みがとても悪くてですね。ちょっと焦りました。

 今週のベスト作品。これは『ミタマ』。
 結果発表回としての側面も持つ『アクタージュ』も良かったけど、その意味だとやっぱ『ミタマ』が圧倒的だったと思います。投稿ネタに対して優しすぎるので感動。
 あと『銀杏ガールズ』も次点。

 今週のベストコマ。これまた『ミタマ』より “うまい! 失格!” 。別の投稿ネタを組み合わせるだけでなく、その紹介の流れでさらに面白くする、という今回の良さを象徴する1コマだったと思います。

 最後に今週のベストキャラ。さすがに『ミタマ』ではない。

  • 夜凪ルイ 『アクタージュ act-age』
    • なんで35位なんだよぉおおおお!!!! と強く感じる回でした。例のロリはモブだから良かったって話であって名前が付いてメインに出てきて活躍するのは違うじゃんかー。ずるいよー。
    • いやしかし、ルイレイ合わせても勝てないってのは衝撃でした。私もまんまと喜ぶような感想何度も書いてきましたが、反省します(なんでだよ)。ルイレイのが可愛いです。

gohomeclub.hatenablog.com

新装版 サイボーグクロちゃん(3) (KCデラックス)

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夜桜さんちの大作戦 2 (ジャンプコミックス)

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ZIPMAN!! 1 (ジャンプコミックス)

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  • 作者:芝田 優作
  • 発売日: 2020/04/03
  • メディア: コミック
アンデッドアンラック 1 (ジャンプコミックス)

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