北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2020年40号の感想

週刊少年ジャンプ(40) 2020年 9/21 号 [雑誌]

 『愛の不時着』見始めました(知らねぇよ)。

表紙

 新連載。本編読んだあとに見ると主人公の虚ろな瞳でまたちょっと笑えてしまう。
 あと、初見時はまったく気付いていなかった5人目の家族もしっかり描かれてるのですね。端っこにいたw

ROCK THE JUMP

 ジャンプ史上初の音楽連載(漫画という意味ではない)らしい。前回の感想でも書いたけど、コーナー名に「ROCK」という音楽ジャンルを入れるのはちょっとどうかと思う。別にロック専門にするならいいけど、絶対違うよね。てか、今回の人知らんけど、ロックではない……のではないか。ロックだったらごめん。ただその場合このコーナーへの関心はさらに下がる。
 てか、ツイッターアカまで作って結構マジで頑張るつもりのコーナーなのね。ちょっとびっくり。

読者プレゼント

 制作は今村。マリーアントワネット。「すごすぎてフラフラするンス」「お宝たんマリー・アゲルントワネット」と勢い任せなダジャレ、結構好物です。「○○なら××ればいいじゃない」は便利フレーズすぎてそこに頼りすぎな点はイマイチなんですが、グッズの中にギロチンマジックグッズが入ってるのには爆笑しました。そこに言及しないのがニクい。やるやんけ。

巻頭カラー『高校生家族』仲間りょう

 新連載。今日から高校生活スタートと思ったら同じ制服姿の父親登場。正直、初回の内容はこれですべてで、巻頭カラー3ページで大体済む話なんですが、本編における繰り返しっぷりが楽しい。主人公のツッコミ視点で進むんですが、とにかくツッコミで忙しく、段々ツッコミ疲れみたいな感じになっていくのが良かったです。ラストとか完全に心がすり減っちゃってるw
 父親、妹、猫とどんどん飛躍していく構成が面白いんですが、その最後に母親が来るのが意外。普通だったら父、母、妹、猫の順番にすると思うんですが、猫までやってから最後に母を持ってくる。猫に比べれば母はむしろ常識的みたいな印象になるのが良いよね。なので “やはり!” と諦め気味なツッコミになる。なんだけど、制服姿を見るのが一番キツいのは間違いなく母親なので、大オチとしての資格も充分。母だけ唯一「着替え」があるのが良いよね。あそこで主人公の心がポッキリ折れる。

 からの一挙2話。またそうするのか。1人で巻中&巻末をやらされる予感。まぁ、今回は短くページでオチを用意したい、みたいな作者側の都合もあるかもしれないけど。
 入学式。隠したいが隠しきれるのか? というサスペンスで引っ張るのかと思ったら式の開始と共に撃沈。フルオープンすぎるので笑った。もう逃げ場がないw
 家族の紹介。ちょっと前までは高校生家族とバカにされてたのに、紹介の場面ではみんな好意的な印象になってるので笑う。ひょっとしたら受け入れられる方がキツいかもしれないw 母親が美人扱いされてるのとか地味につらいよなぁ。家族の中では一番大人しくてマシな存在に思えるけど、実は一番困った存在かもしれない。

僕のヒーローアカデミア

 俺たちのやったことは無駄だったのかな……と序盤に絶望感を煽ってからの終盤、弔に生じたわずかな隙。それは失敗に終わったと思われたミルコの活躍に起因する。失敗に思えたけど無駄じゃなかった、たとえ失敗でも爪痕を残す失敗だった、となる展開がキレイですよね。学生たちはこの場面を見てないからアレだけど、学生たちも救われたような印象になる。
 てか、定着率75%のくだり、たしかに当時違和感みたいなものはあったんですよね。最悪の事態になるワクワクでそれほど気にとめてなかったけど、たしかに75%なのに復活するのはずるいって話ではあった。そこをちゃんと回収してくれるのが嬉しかったです。
 からのデク覚醒。今最も必要な能力として、ドラマ的に最も熱い能力なのも分かるんだけど、ここまでされるとちょっとだけ弔に同情してしまうかも。あのギリギリの場面で彼の心の傷に直結する能力発現してくるとか最悪ですよねw
 あと、先代たちの能力大喜利。大ネタやっちゃって今後大丈夫?? とか心配にもなる。あとはもう知らない人たちの知らない能力じゃないですか。正直どうでもいいというか。まぁ、そこの掘り下げにはもうほとんど興味がないのかもしれませんね。そもそも黒縄もそんなに盛り上がらなかったみたいな印象もあるし。スパイダーマン的なことがやりたいんだろうなぁ、くらいのもんで。知らない人の知らない能力って印象は否めなかった。最初だからインパクトはあったけど。

ONE PIECE

 巨人族。見開きの場面、真ん中の巨人めっちゃ可愛いですね。最近忘れがちだったけど、キャラデザの魅力、動物園展開の魅力を強く感じた。そういう意味でもワノ国は尾田っちの趣味炸裂なのですね、と今更ながら。
 曲者揃いで逃げ場がない。その場しのぎ的な活躍をするも根本的な解決とはほど遠い。どうなってしまうのかとハラハラしてたら、いつの間にか麦わらの一味が集結していた、というオチが最高。それぞれがバラバラに動いているようで、少しずつ人数が固まっていき、ルフィ&ゾロという最強格の戦闘要員が空に向かうと、たたき落とされる。そしてその落ちた先には……という見開きが痛快。
 あと、気になってたサンジの衣装問題ですが、本人も着るのを嫌がってるので隙あらば脱ぐ、という感じになりそうですね。今後ガチめの戦闘になったらどうなるか分かりませんが。とはいえ、戦闘能力が上がるのは間違いないから着ないわけにもいかないよなぁ。手加減ってことになっちゃう。

センターカラー『仄見える少年』

 怖い話風だった冒頭の見える見えないの話が実は強さの秘密だった、となる構成はキレイだと思います。思うんだけど、「日常的に能力使ってんの?」とちょっと心配にもなる。いや、授業中とかは分かるんだけど、休み時間中に独りでいるときは別によくない? みたいな。まぁ、人通りの多い場所だったら能力使うのも分かるかも。
 てか、この冒頭の場面、呼ばれないと見えない、というのが今回の見せ場とシンクロしてるのがオシャレでしたね。劇中のロジックとして繋がる話ではないんですが、こういうのも好きよ。
  “今…みんな 帰る流れだったよね” も良かった。いや、正直言うと「帰る流れ」みたいな言い回しはちょっと好きじゃないんだけど、気づけなかった不気味さにハッとさせられる展開は良い。漫画なので先ほどの場面を即読み返すことができるので、「たしかに!」改めて驚けるのが良い。彼女は霊媒体質(違う)なので「おいで」の声が聞こえたから気付くことが出来た、とロジックが通るのも良い。凡人系のキャラが特に理由なく活躍するのは嫌いなんですが、彼女の体質と、お節介な性格が合わさった良い場面。
 肝心のバトルみたいな場面はぶっちゃけそれほど盛り上がらなかったと思うんだけど、 “もう誰も” “お前のところには行かないよ” の決めシーンはかっこよかった。誘いの声を断る、で締めるのが痛快。まぁ、 “伊織は強いよ” と言う割に強さがよく分からない活躍なのでそこはちょっと気になったけど。

Dr.STONE

 劇中で理屈のあるものは、それが多少強引でも納得しちゃうタイプだと思うんですが、ちょっと今回はキツかった。「いや勝てねぇだろ……」と夢から醒めてしまった。戦闘機のスペック、パイロットのスキルの差を埋める理屈としてはさすがに弱かった気がする。というか、ちょっと無理ゲーすぎる。そもそも病み上がりの千空が同乗してるのもパイロットをナメてる感あるし、その上スタンリーが負けるので「パイロットって大したことないな」みたいな扱いになっててちょっと違和感。
 石油がない不利がここでは逆転の一手となる、という理屈は好きなんだけど、「それだけで……」とはなる。
 まぁ、ドッグファイトの専門的な解説とか普通に面白かったので、トータルで言えばそれなりに面白かった回なんだけど、「勝てる気がしない」という印象がどうしても強い。そもそも空飛べただけで万々歳なレベルだからなぁ、こっち。ブラックボックス化と、レベルアップが早すぎてちょっとついていけなくなった感。
 ラストの銃を構える見開きも超かっこいいんだけど、同時に「スタンリー拳銃に負けちゃうのか……」みたいな気にもなる。

チェンソーマン』

 冒頭、マキマの身支度。コロコロでシャツに付いた犬の毛を取り除く描写が良かった。犬を飼う生活に慣れてる感。犬によって生じた汚れを取り除くのが当たり前になってる。それが彼女の現状として象徴的。
 マキマ結構簡単に殺せそうでガッカリというか、解せないんだけど、まぁこれはデンジを完全に支配するためにわざと負けるフリをした、という可能性もあるのかな。
 先生の “すまない” がマキマを殺すことに対してではなく、マキマ対策部隊に対して言っている……とも読めるのが良い。たぶんそっちだと思う。先生好き。ぶっちゃけ地獄の悪魔とかいいから先生と戦ってほしかった。
 デンジがめっちゃかっこよくなってるのは「誰お前」感あって正直言うと笑ったんだけど、腸が首吊りであり、犬のリードになってるのは良かった。ヒーローに定番のアイテム、マフラーにも見えますね。

センターカラー『ブラッククローバー

 見開きカラーで人気投票の結果。シャーロット人気ありすぎじゃない?? マジでびっくり。ノエルに勝っちゃうのかよ。
 アスタヤミのワンツーフィニッシュは安心と納得があるんだけど、ユノがシャーロットに負けてるのでビビる。そんなにあのラブコメ人気あるのかw もしくは局地的な人気なのか。

 本編。ミッションの説明。思いの外猶予があるし、タイムリミットとボス戦が分かりやすい形で設置されてるのが良い。ゲームっぽくもあるかな。ただ、先日苦戦したのが弱い悪魔と同等レベルっていうインフレはやりすぎとも思った。まぁ、インフレはバトル漫画の華でもあるんだけど。
 そんなインフレの中、アスタが指名されるのもやりすぎ感あるんだけど、 “反魔法には” “その可能性がある” と言われるともう納得しかないのでずるいw アンチの性能イカレてるもんなぁ。今まで主人公として苦戦してきたのが不思議というか、そこらへんのバランスすごいと思う。
 ラストの見開き、超かっこいい。ただの説明の場面なのに急にめちゃくちゃアガる。コマの順番を読み間違えそうにもなるんだけど、上段がページの境を小さく踏み越えてる(吹き出しは越えないので読みやすい)ので自然と視点が下ではなく左ページに連れてかれる。

『僕とロボコ』

 バトル回であり、ロボコの過去が少しずつ明らかになる。何気に大事そうな話がちらほら出てるんだけど、深堀りされないので笑う。今後扱うつもりがあるのかどうか怪しいですね。
 冒頭はいつも通りボンドのツッコミ視点なんだけど、途中から、というか4ページ目からロボコ視点で話が進む。一応ボンドの心の声も入るけど、基本的には「バレちゃうどうしよう」というロボコ視点。今までのロボコの得体の知れなさに笑うのとは決定的に違う。それもあって、「マジで? 暗い過去の話とかしちゃう??」とちょっとハラハラしました。いや、してもいいんだけど。
  “反転術式ってこと?” と、ラストのガチゴリラはくだらなすぎて笑った。あれだけの暴力を受けても「可哀想」も「心配」なく安心して笑えるのからガチゴリラは偉大。

センターカラー『アンデッドアンラック』

 カラー扉。チカラもうユニオン入っちゃってんじゃんw いや、そこを疑いながら本編を読む人はいないと思うからいいんだけど。
 本編。学校に入る際、アンディが服変えて髪下ろしてるの好き。細かい工夫がサラッとされてるの好き。ただ、アンディがオッサンと言われてショック受けてるのには「高校生と見られたかったの?」と違和感。ぶっちゃけ20歳でも学生服は無理あると自覚する人がほとんどな気がする。アンディ自分の見た目とかそれほど気にしてないイメージだったので意外。チャーミングとも取れる場面だけど、アンディもうちょっと精神年齢高いイメージでそこが魅力だと思ってたので少し噛み合わない。
 高校生活を捨てる選択をするんですが、そこでちゃんと高校生活が楽しそうだと感じさせてくれるのが良い。不動の使い方もオシャレだったと思います。彼が「動く」アクションにしてほしかった気持ちもあるけど、能力の内容と矛盾するのでさすがにそんな場面はあり得ないのかな。
 風子とチカラが修行するのは良いんだけど、まるっとカットなので悲しい。まさかダイジェストとしても描かれず、文字だけとはw まぁ、さすがに今後の実戦で「あのときの修行のおかげ」みたいな話になるとは思う……なるといいなぁ。

『あやかしトライアングル』

 混浴でドキドキとかよりも「巻物ヤバくね?」と思ってたので、一応そこに言い訳が入ったので良かった。まぁ無理あるとは思うんですが、一応。
 「都合良く隠れてる」と劇中で発言されてるのはメタ的なギャグだと思うけど、それよりも裸体にまとわりつく絵面がなかなかキモいというか、生理的嫌悪感があってホラー的。結構ガチめに気持ち悪くない? 私が苦手なタイプってだけかしら。
 夢の中で男祭里と出会ったり、恋に落ちるのはまぁ面白いと思うんだけど、風車に祭里の不思議パワーが込められてるのでその影響で夢を見た、っていうなら夢の中で祭里に風車をくわえるよう指示されるのはおかしい。実際にくわえたあとに祭里の魂が彼女の中に入ったので、順番が逆。かなり良い場面だったと思うけど、それだけに気になる。

『呪術廻戦』

 人殺しすぎてドン引き。ぶっちゃけ前回までの壮絶バトルに関しては爽快さも感じていたので、「たしかにこうなって当然だわ……」と後頭部からブン殴られた感覚。バトル漫画の暴力性についてここまで踏み込むの誠実でマジすごいと思うけど、こんな誠実だと今後大丈夫?? とか少し心配にもなる。まぁ、虎杖の「良い奴」感が本作の魅力のかなり根っこの部分にあると思うので、そこを描くためにも不可避なテーマだったのかもしれないけど、ここまで暗い話になるのは意外でした。いや、意外と感じてしまったことが意外というか、ショックというか、「そりゃそうだよね……」と反省。
 からのトゥーフェイスナナミン。かっこよすぎる。絶望もする場面だったのかもしれないけど、かっこよさが優先してしまった。最後に虎杖に呪いをかけるのがキレイな顔の方、ってのも欺瞞に満ちてて良いよね。真人に捕まるときは徹底して死にかけの顔が正面に来るのもうまい。出来ればコイントスとかしてほしかったけど、まぁ無理な話。
 あと、今週のアニメ情報ページがナナミンの声優発表なんだけど、本編で死ぬので笑った。いや、笑えないか。

センターカラー『BURN THE WITCH』

 話とかバトルが盛り上がってきたのは分かるんだけど、そのワクワクよりも「これ話終わらないだろ……」みたいな余計な心配が湧いてしまうw いや、4話全部描き終わってから載せてるから「うまいこと話がまとまりませんでした!」みたいな週刊連載特有の悲劇にはならないんだけど、それにしても残り1話でどうすんのこれ……。というか、意地悪な言い方になるけど、単行本1冊分の短期連載、全4話もあってこのまま終わるの? みたいな感じもある。ぶっちゃけそこまで大事感ないというか、偉い人の悪行とか困った事件なのは分かるけど、ボスキャラがあまりにポッと出なのでそこまで「こいつが悪かったなんてー!」みたいな衝撃もないというか。やっぱトップオブホーンズとか大々的に出したの間違いだったというか、注力するのそこじゃなかっただろ感。
 ダサメッシュがすべて悪いのかと思ったら、 “ドラゴンも俺が仕込んだと思いたかったんだろうが” となったのは良かった。うまいことを利用しただけなのね。もちろんだからこそ悪質とも言えるんだけど、話がそこまで単純化されないのは好き。彼に利用されないにしても。遅かれ早かれバレて問題にはなってた悲劇。
 害竜指定エンドはショッキングなんだけど、ここから残り3話くらいやってほしかったなw まぁ、そもそも完結させるつもりがないのかもしれないけど。

ジャンプシネマアイランド

 個人的に注目してるジャンプの新作映画紹介。今回は『キングスマン ファーストエージェント』。9/25公開ってなってるけど、こないだコロナで公開延期が決まりました。実際の公開は来年です。アメリカがまだまだ映画公開に及び腰で延期、日本だけ先に公開するわけにもいかずこっちも延期、という形。ファックコロナ。
 映画のレイティングが決まってないのでプレゼントの応募は気をつけて!! という注意書きは笑った。たしかに少年ジャンプである以上はめちゃくちゃ大事。てか、そんな映画扱うなよw たしか1作目がR15で、2作目でPG12だったかな。

『マッシュル-MASHLE-』

 ラブちゃんのあざとさに対する “だがオレはすごく良いと思うそういうの!!” は笑った。女に弱いのにあざといだけで嫌うのかよ……とガッカリしかけてたので余計に笑った。相手の言い分は「カワイイって言って」なので、別にそのままカワイイで済む話なんだけど、すぐ結婚にまで話が飛躍するのもダメな男の例として笑える。別に結婚しなくてもカワイイと言っていいんやで。ラブちゃん的には満足しないだろうけど。
 からのバトル。ここは明らかに実力不足なチームなので、チームワークでそこをどう補うか、を期待してたらまさかの新設定による覚醒で逆転してしまった。これはちょっと雑すぎると思う。意外とバトル漫画として誠実みたいな部分も本作の魅力だと思ってたけど、ちょっとこれはダメでしょ。本業のバトル漫画でこれはさすがにあり得ないと思う。てか、フィンが置物のまま終わるのが残念すぎる。視界を塞いで杖を奪いに行くくだりとか実力差を覆すアイディアとしてちゃんとしてて面白かったんだけど、結局のところ覚醒かぁ。中盤に挟まれる回想も、彼の覚醒と関係ない内容だったのもイマイチだった。やっぱ本作はギャグに期待するべきか。
 ゴミ野郎発言は熱いんだけど、事前に「マッシュと同じセリフですよー」と見せてくれる親切設計は笑った。いや、なかったら私は確実に気づいてなかったのでありがたいんだけど。あまりに丁寧!! 「ピッ」まで一緒!!

『灼熱のニライカナイ

 オッサン強いので笑った。これはずるいわw 別にこれで勝負に影響が出るわけでもないので、言っちゃえば無駄な場面なんだけど、「ひと笑い欲しかった」という作者の選択。田村節だよなぁ。意味分かんないけど、唯一無二だわ。面白すぎる。
 ハンマーヘッドのハンマカンマ。少しはかっこいい名前を付けてあげて……とか思うけど、『べるぜバブ』だと東方神起だったからな。最後まで活躍した初期メンが芸能ダジャレだからすごい。
 ただ、ヘッドのハンマーの向きが違うのはちょっと気になった。いや、別にいいんだけど、劇中でツッコミ入ると期待しちゃった。
 バトル漫画ではよくある解説キャラに対して “知り合い!?” とツッコミが入るのも良い。たしかに、都合良く詳しい人がいるのはおかしいよね。
 んで、今日もチャコは可愛い。マジびっくりするほど可愛い。もちろんハラハラする場面ではあるんだけど、ギャグでもあり、可愛くもある。どの感情を軸にして読んだらいいんだよ、と分からなくなる感じが良い。そういうところが好き。
 次号カラーだそうですが、まぁ『モリキング』もカラーあったし、ヒット作持ちはとりあえずカラー、という既定路線なのかな。

『破壊神マグちゃん』

 気づかなかったけど、リンの字めっちゃめんどい。普通に読めるけど、言われてみれば何に使うか分からない字だ。
 そんなリンさん回……かと思ったら違った。リンさんはある意味で作中でも屈指の強キャラなんだけど、彼女も流々ちゃんラブ勢であった、と明らかになってそのまま退場。バストアップが1コマしか出てこなかったけど、流々ちゃんがもらったお古の服が結構ちゃんとしてるっぽいので笑った。オシャレ用のメガネまでくれるんかいw
 ナプタくん頑張る。そこそこ良いとこまで行くので意外。そして、今週もヤドカリがめちゃくちゃ可愛い。「はーい」「でるかなー」「こわいなー」とか最高でしょ。
 ミニマグちゃん頑張る。台所を進む場面がちょっと二次元ゲームっぽい雰囲気あって面白かったです。マリオとかそういうアクションゲーム感あったよね。まぁ、SASUKEでもいいか。
 台所チャレンジに失敗してハラハラ……かと思ったら割れた皿は当然ゴミ捨て場へ向かう、とオチに繋がるのが普通にうまい。ミニマグちゃんとしてはラッキーなんだけど、展開としてキレイなので唸ってしまった。
 落ち込むナプタくんに錬が同情(おそらく自身を重ねてる)と思ったらお姉さまが助けてくれるオチ。錬くん何もしないんかいw 普通にかっこよかったんだけど、結局は自分が楽したいだけだった、となるのも良い。強キャラ感ある。
 次号から学校行くらしいんですが、10話も学校行かずによくやったと思う。基本的に新連載が学校行き出すとブーブー文句言いたくなるんですが、ここまで引っ張ったら大したもんというか、「すぐ学校行って楽しようとする」みたいな言い分が使えない。

ぼくたちは勉強ができない

 一度キスして以来相手の唇が気になって仕方ないという表現、こないだやったばっかでしょ。筒井先生忘れちゃったの? とか思ったんですが、よく考えたら『あやかし』でした。ごめん。
 祭り。ここは固定なのか。てか、祭りの規模が割と普通というか、孤島感ない。ただ、孤島の祭りは島民総出でガチるので案外こんな規模だったりする、と言われたら納得してしまうかな。どうなんだろ。勝手に孤島ナメてるだけかもしれない。
 浪人ルートは本編との距離が大きいので細かい辻褄が気にならないのが強みだと思ってたんですが、「あのときから好きだった」みたいな細かい部分を詰めてきたので意外。まぁ、ダイジェストなので簡素な扱いではあるんだけど。
 氷屋のジジイとかいう強制イベント発生装置みたいな扱い。ここらへんの思い切り、振り切りが本作はすごいよな。普通お礼にかき氷もらうとかそういうオチつけたりすると思うんだけど、別にないもんな。すごい作家だと思うわ。
 んで、キス。終わった。おつかれー!! と思ったら終わってない。そういうパターンもあるのか。まぁ、ぶっちゃけ孤島で教育係になる、という話が完全に忘れ去られたまま終わってしまうので問題あるよな。まぁ、来週以降もない気はするんですが。今回の、割とコンパクトな話で良かったと思うけど、とはいえ取り留めがないというか、何がしたかったのか分からない感じもちょっとあるかな。
 ラスト。キスが目撃されてヤバい!! と思ったけど、学生でもないし、他のヒロインもいないので別にヤバくないんだった。知らないキャラが目撃して勝手にやきもきしてるだけで、この引き何が言いたいの? みたいな不可思議。私の情熱が薄れてるだけかもしれないけど、マルチエンド突入してからやっぱ筒井先生のテキトーさに拍車がかかってるような気がする。いや、元々テキトーな人だったけど、マルチエンドはそこそこ短い期間でそれなりに良い話っぽくまとめなきゃいけないのでテキトーさが際立つというか。また今度書くけど、マルチエンドという試みがそもそも良くなかったと思うし、筒井先生の資質とミスマッチだったんじゃないかしら。

『AGRAVITY BOYS』

 カワウソは一般人が飼うには難しすぎるし、そもそも購入も難しいので諦めて水族館とか行こうな。可愛いからって安易にペットにしたいって思うのは漫画の中だけにしような。
 そもそもペットという考え方に懐疑的なゲラルトが良い。あまりの正論が可愛さの前に撃沈するのも楽しい。義足作ることで4人にそれぞれ活躍の場があるってのも良かったですね。
 メガネのフリもあってラストは面白かったんだけど、冷静になって考えるとあの状況におけるカワウソの選択としては「自然に帰る」が100%正解だと思うので、そこに何の理屈もなく人間の元に戻ってきたのはちょっとアレでもあるかな。まぁ、人間が介入しなかったらその場で死んで終わってた命だから別にいいのかもしれないけど。

『夜桜さんちの大作戦』

 父親。先週までの出来事すべて父親の計画。「なんて手間のかかることを……」とか思うけど、まぁそれがスパイっぽいと言えばそうなのかもしれない。太陽に血液投入するにはあれだけ追い込まないといけないってのも分かる話ではあるし。
  “傲慢で独りよがりで” “家族の気持ちすら汲み取れない” とあるけど、まぁこれは長男自身のことでもあるよね。夜桜家を背負う男はああなってしまうのだろうかw そんな自分勝手とお節介が入り乱れてるのが似たもの親子っってのは面白いし、父親が強キャラ感を保ったまま退場、しかし指輪は奪還なのでこちらも負けてない、みたいなバランス。ここすごい絶妙だったと思います。どちらの強キャラ感も立てつつ、どちらも損なわない。糸で巻き取る、からの指輪だけ奪う、というアクションの流れも説明がなくても何となく想像しやすかったと思います。実現可能性という意味ではないけど、イメージができる。
 からの暴走太陽の阻止。カラオケ機能が早速活用されるのは笑った。本作でよくある不必要な豆知識かと思ったら次のページで早速出てくるw からの音痴オチというのも定番で好き。

『森林王者モリキング』

 ジーサンが来る。本作の狂った日常を改めて俯瞰する視点で描く。当たり前のことで新鮮に笑えるというか、原点回帰みたいな話だったのかな。再びの自己紹介みたいな内容だったと思う。
 家族が知らない何かに浸食されてる、というホラー的な状況を端的に示す冷蔵庫の中身。ここかなり象徴的でうまかったですね。カブトムシが人間サイズなので食事量がエグいという話でもあるし、家庭がモリキング中心になってしまってる。からの『パラサイト』展開も不気味で笑いました。あれは普通に怖いわw

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 9/12は宇宙の日ということで、ネタハガキ東西戦。お題は「実は月の裏側の模様はこうだった!?」。まだ月見って感じしないけど、マックだともう月見バーガー始まりましたね。
 SMRさんの「七星球」。村越コメントからジャンプネタ枠があることが窺えるので投稿者は参考にするといいかもしれない。いや、激戦区だから避けるのが適切かも。……じゃなくてネタ。今回は円の中に何を描くかというイラスト大喜利なんですが、このネタだけ唯一円の外にも描いてるんですよね。そこが良かった。月の周りシェンロン飛んでるの?? みたいな驚き。
 太郎右門さんの「イクラ」。イラストのインパクト勝負。大喜利的な方向性とはちょっと毛色が違うのでとにかく目立つ。丸いものの中でもイクラというチョイスが謎なのも良いですよね。
 さばねこさんの「ハイムリック法」。月のウサギが餅つきという非常にファンシーな光景からめちゃくちゃリアルな救助の話になってるギャップで笑った。キャラデザは可愛いけど、やってることがリアルかつ切実。ハイムリック法という知らなかった言葉を当たり前に使ってくる感じも良いですよね。ウサギとか餅つきのネタは多かったけど、餅の危険性に注目するのがすごいw
 (仮)スマ戦車さんの「面積を求めなさい」。2πですね、と本気で考えてしまったので負けだわw 絵と一言、というお題で問題を作ってくる発想が良い。絵の中に文字情報は「2」だけ、とシンプルなのも良かったですね。ちゃんとイラスト感がある。
 ゲームセンターAさんの「ラ・ラ・ランド」。割とナンセンス的に笑ってたんですが、映画に天文台が出てくるとコメントされてて、たしかに! と納得してしまった。いや、だから何だという話かもしれないけど。
 TAKARAさんの「特保のマーク」。丸の中に模様、からの特保!! あるあるネタみたいな印象になるから面白い。「ラ・ラ・ランド」の横に掲載されてることでオモシロが増してたように思います。
 カツヒサさんの「やっちまったなぁ!」。餅つきといえば、なネタで笑った。地球からは見えない場所でネタを続けてるのかと思うと、なんか応援したくなるw
 セッドあとむさんの「ネクスト突ッキーズサークル」。うまい!! 個人的にはこれが優勝だわ。ウサギの餅つきという定番のアプローチなんだけど、表ではなく裏というお題にフィットしてるのが良い。突きと月をかけてるのも素直にうまいし、ウサギの待ちポーズが妙にかっこいいw

 ということで次回、10月は「ブッ飛んだ運動会の種目」だそうです。楽しみにしてます。

次号予告

 新連載最後。ふざけたペンネームだ……と思ったら以前の読切のタイトル見たら思い出した。あーあの吸血鬼の奴。今まで記憶と繋がってなくて申し訳ないけど、かなり好きだった読切だわ。年間読切ベストでもかなり上の方に入れた気がする。そうなのか。普通に楽しみな奴やんけ。今期は仲間先生が本番とか思ってたけど、案外そうでもないわ。楽しみが増えました。美ショタいいぞー、兄弟BLいいぞー。
 ただ、今のジャンプで「血盟」って文字見ると『マグちゃん』思い出すよねw
 んで、『BTW』が最終回。『勉強』もカラーなので、おそらく浪人編最後。

目次

 ジャンプマイベスト3。矢吹先生のゴジラ以外の好きな怪獣ベスト3。「ゴジラ以外」「三式機龍」「バトラ幼虫」といちいち細かい情報を足してくるあたり、めんどくさいオタクバイブスが伝わってきて最高。矢吹先生のこと全然知らないけど、こういう人なのね……と一端だけでも知れた気分。三式機龍と言えば映画『レディプレイヤー1』に出てきた奴ですよね……と安易に言うとこだわりの強いオタクに怒られる可能性があるので注意が必要です(あの映画に出てきたのはポスター版でデザインが特殊)。

担当本田さんから誕プレでSDX騎士アレックス頂きました!アルガス揃える!
(『アンデッドアンラック』)

 目次コメント読んでるとたまに知らない単語出てきて面白いです。調べてみたら、SDガンダム。やっば、懐かしい……。子供の頃結構ハマってたわ。

色弱でカラーチャートがよう分からんという理由で染髪挫折しそうです。
(『呪術廻戦』)

 髪染めたことないので、カラーチャートなんて使うのか……と衝撃。ただ、染髪って結局のところ鏡の自分を見たときに満足する色にするのが目的なので、色弱でも好きな色にすればいいんじゃないかしら。まぁ、どちらも詳しくないのでアレだけど。

最近下の子が急激にメキメキ語彙力をつけてきた気がする。保育園ってすごい!
(『ぼくたちは勉強ができない』)

 同レベルの知性、別の環境、別の育ち方をした子と触れ合うことで知らない単語をグングン吸収するってことなのかな。

エアポッズプロ購入…こんな高い買い物数年ぶりでまだ耳に着けるたび緊張する
(『森林王者モリキング』)

 初めてiPod買ったとき「ポケットの中にウン万円が入ってる……」とビビったこと思い出したw

愛読者アンケート

 新連載についてと、付録の『チェンソーマン』シールについて。ポチタをマスコット的に重宝するのは個人的に嬉しくもあるんだけど、同時に「本編出ないのに……」みたいな気持ちもある。

総括

 火曜の24時までにジャンプ記事が更新できたの久々なので個人的には大満足です。早い割に文字数もそこまで減ってないからいいのかな。いや、もっと減った方が今後のことを考えるといいと思うんだけど。

 今週のベスト作品。まぁ新連載でいいかな。母親が大オチ要員なのが良かった。思春期的に一番困った存在なのが実は母、みたいな機微が良い。

 ベストコマは『呪術』のナナミン登場シーン。話の悲劇性よりも絵面のかっこよさにブチアガってしまいました。

 最後に今週のベストキャラ。こちら。

  • 五十山秋生 『灼熱のニライカナイ
    • 初読時「田村の野郎やりやがったな!!」ってなった。あれはずるいよw

gohomeclub.hatenablog.com