北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

『生徒会役員共』594話の感想

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 ヒーター始めました。あったかい!

#594

 扉は南野さん。北山さんは単独で出番あったけど、今度は南野さんがー? とも思いましたが、今回は違った。今回は2人セット。というか、古谷さんとの3人セット。

 何かを見るタカくん、それに気づく会長。からのすれ違いでオチ。すれ違いというか、完全にタカ側の言葉足らずですねw ニッコリしながらあんなこと言われたらそら混乱するわ。王子様的なキザな魅力という受け取り方もあるけど、下手すりゃストーカー的な怖さが生じる余地すらあると思います。

 ということで、生徒会のアルバム。2年前、高一の会長とアリアの写真。まずは4月、生徒会に入りたての記念写真。からの11月、文化祭での写真。何かが大きく違っている‥‥という部分でオチ。ここでも会長が動揺してるのがおかしいですね。アルバムに振り回されっぱなしw
 しかし、半年であんなことって実際あるんですかね。まぁ身長が伸びるとかに比べたら成長痛もなさそうだし、現実でもあり得る話なのかな。それこそ下着をすごいペースで買い換えることになるので大変そうだ。

 OG参加。まずは古谷さん。実際の時系列としてはOGの3人は同時に現れたけど、漫画の進行上、1人ずつ登場という形にしたのではないか。
 とにかく古谷さんの写真。4コマ目に写真が配置されて、その絵がオチとなる構成。若い頃の古谷さん、ということでオールドネタ。当たり前だけど、古谷さんのオールドはその精神に宿るので、2年前でビジュアルが違おうと関係がない。それがちゃんと写真として一目で分かる形になってるのが見事でしたw

 北山さん。こっちは2コマ目に写真。黒髪メガネで一部の人から絶大な人気を集めるパターンの奴だ。少しキツめな印象も受けるんですが、目とか今とまったく同じなので、髪型やメガネの有無の影響力を思い知りました。
 大学入ってイメチェンしたよね、という話かと思ったら、高校時代の方が化けた姿であった。下ネタキャラらしい理由も面白かったんですが、大学でイメチェンしたという思い込みを覆すような発想が素晴らしかったと思います。
 あと、小ネタとしては、3コマ目で背景的に映ってる古谷さん。前のネタの中の写真とまったく同じことをしてるw 4コマ漫画なのでそれぞれ独立した話なのかと思いきや、という連続性が最高。

 南野さん。今回は子供も一緒。南野さんの写真は3コマ目。おそらくだけど、写真が映るタイミングを意図的にずらすことで、ネタが単調にならないようにしてるんだと思う。さらには、今回の南野さんの写真だけ縦長。ここにも小さな変化があり、その縦長だからこそのオチになる。
 北山さんがハードめな下ネタ好きで、南野さんは大人しいイメージもあったんですが、それだけに最も直接的な下ネタになるので驚きました。いや、子持ちって基本設定の時点で明らかだった話なんですが。
 1コマ目の南野さんはバストアップで子供は映らない。しかし、4コマ目だと腰より上が映るような引きの構図になるので、抱いている子供も一緒に映り込む。子供が見えるコマであのセリフを言っている、というのが意味深ですね。まさかそのときの結果が‥‥とか余計なことを考えたくなってしまうw

 ラストページは8コマ。アルバムで昔の写真を見たということで、現生徒会の今の写真を撮ることに。ひょっとしたら今日はこのために3人が集まったのかもしれませんね。
 んで、撮影。北山さんの “何かカタいなー” に対してタカくんが平然と “じゃあ北山さん笑わせてくださいよ” と言ってのけるんですが、ちょっと挑発的にも感じられて少し怖いw もちろん天然で言ってるんでしょうが、よりによって北山さん相手にその手のイジリはボケを誘うだけだぞw
 ということで、北山さんが本気で笑わせにかかる。が超下ネタ。というかエロ。体を張ったエロ。下ネタが当たり前に存在する本作の世界の中でもこの手のボケはかなり珍しいですね。横島先生や出島さんも実践系のネタをやることありますが、今回みたいな体の張り方はまた珍しいと思います。大学生の下ネタキャラはひと味違う、という貫禄を感じました。
 ボケに対するツッコミもうまいんですが、北山ボケにすかさず反応する南野さんのフォローも最高。単純なツッコミではない。ナツキヘッドによるナツキガード。かなり壮絶なボケだし、男子のいる場にしては攻めすぎたボケという印象もあるんですが、南野さんのニッコリ顔でかなり雰囲気が和やかになったと思います。ここらへんのバランス感覚は見事ですね。漫画として普通にエロくなっちゃうのは避けてる。あと、ああいう防ぎ方をすることで、南野さんの腕の中の子供の目にも入らないようになってる。
 5、6コマ目のぶち抜きがオチだと思うんですよ。通常の4コマだったら間違いなくここで落ちてる。ところが今回はその先があり、そのエピローグ的な残り2コマで急に良い話的な雰囲気に落ち着いちゃう。この緩急マジすごかったですね。とにもかくにも北山さんのボケが衝撃的なんですが、そこからの振り幅がものすごい。あの状況でも写真撮影という目的を忘れずに完遂する古谷さんはさすが元会長、という感じだったと思います。ハチャメチャなことになるけど、最後はキレイにまとめてしまう。


 終わり。先週のムツミの下着も驚いたんですが、今回もかなり攻めた描写でしたね。作者の中で「このくらいいいでしょ」とレンジが広がってる感あるというか、そういうのを試したくなってる期間なのでしょうか。来週も何があるのか? チキンレース的に加速していくのか? とか気になってきます。
 今週のお気に入りとしては、南野さんのネタかな。いつも通り子供を抱いてるだけなんですが、そのことが意味深に思えてしまう余地が面白かったです。
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