北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2022年39号の感想

 現在の思惑としては、10月中に何とか追いつければいいなぁ、とぼんやり考えております。具体的なことを考えると無理なのを実感しちゃうので気づく前に進めるだけ進めよう。

背表紙

 「このキャラだ~れだ??」。前号のはクサナギ。最終回でもこういうコーナーに入れてくれるのは良いことだと思う。
 次。『すごいスマホ』なのは間違いない。まぁ、究なんだけど、これはアイテムというより1人のキャラクターと言えるのでは? と思わざるを得ないなw

表紙

 『アンデッド』。アニメ化発表。おめー。最近はアニメ化と言ってもクール制なので、アニメはアニメで「人気爆発しなかったら続かない」という実質打ち切りみたいなシステムになってるのは世知辛い話だと思う。特に本作みたいなずーっと話が続いてるような作品だと第1期としてどうまとめてくるのか正直全然想像できない。区切るようなところあったっけ?

読者プレゼント

 ホテルマン。まったくもってテーマ選びが謎。グッズも関係ないしね。担当の人に突然アイディアが降ってきた、とかそういう感じかしら。「ホテル……欲してる!! いけるぞ!!」みたいな。すごい職業だ。尊敬します。
 グッズに『モンハンライズ』があるんですが、「このせいでブログが大変なことに……」と愛憎入り乱れです。

巻頭カラー『アンデッドアンラック』124話

 巻頭カラー扉。アニメ絵と漫画のコラボっぽくて面白い試みだと思うんだけど、全部戸塚先生が描いてる……のか? 漫画、漫画のカラー、アニメ絵、という3段階が見事なんだけど、アニメ絵を使った扉だったらコラボ扉とかそういう告知がされると思うし、一部キャラにはめちゃくちゃいつもの漫画っぽい筆致も感じる。すごいな、頭がクラクラしてくる。
 本編。アニメ化巻頭カラーでやることを前提にした内容という感じで見事でしたね。雑誌連載というフォーマットありきの演出がされてて、こういうのはやっぱ「雑誌で読んでて良かったなぁ」と感じる。まぁ、肝心のリアルタイム性を私は放棄してる状態なんですが……申し訳ねぇ……。
 アンディの名乗りが感動的な話ではあるんだけど、本作という漫画がダジャレ人名ルールを採用してる以上、アンディ以外の人格はあり得ないんだよなぁ……とかメタいことも考えてしまった。私が知らんだけで、ヴィクトルも不死ダジャレになってるんだったらすごいけど。

ONE PIECE』1058話

 島を出たあとの一味のドタバタと情報の整理。やっぱこういう回、良いよね。何ならここが『ONE PIECE』を読んでて一番幸せな瞬間と言えるかもしれない……という倒錯。
 個人的にはナミを中心にしたドタバタにジンベエが絡んでるのも嬉しい。真面目だけどおおらかなジンベエがナミにキレられる。大物とはいえ、一味の中では新人、という扱いなのが良いよね。覇王色と誤解するギャグも笑ったわ。そういや、ゴム人間のルフィにタンコブ作れる特異な戦闘力を持つのがナミだったなw
 それぞれの懸賞金発表。サンジが序列にこだわってるのがウケるんですが、ウソップがなぁ、仕方ないとはいえ序列的に下がってしまったのが少し寂しい。まぁ、そういう大ボラで成り上がるギャグとしてはバギーがいるからいいのか。
 そんなバギーの一味(笑)。まさにピエロという感じで笑ったんですが、手下にボコボコにされてるのがルフィと一致してる演出は素直に感心してしまった。やはりバギーこそルフィの最大のライバルにして、海賊王の器と言う他ないw
 ギャグとして面白かったのもあるけど、都合がいいからトップの座をお飾りにする、というのは戦略としてちょっとリアリティも感じる。そこに絡むのがクロコダイルってのが良いよなぁ。やっぱ組織力とか悪巧みに関しては歴代の悪役の中でも屈指の存在ですので。そういう意味では組織力とか統率力のなさそうなミホークとは相性がよさそう。

『呪術廻戦』195話

 うん、やっぱ『呪術』面白いな。ブランク空けて読んだらより沁みた。前回のあの悪ノリとも言えそうな終わり方からこんだけしっかりしたオモシロに繋がるんだから驚きですよ。
 DX日輪刀とかマジ笑うんだけど、その後の大相撲と一緒で、ある意味文化としては現代まで続いていて、何なら憧れの対象になっているのはただ笑うだけの話ではないんじゃない? みたいな気もしてくる。ちょっと良い話というか、2人が求めてるものと方向性はそれほど間違ってないんじゃないかな。
 刀おじさん、呪力ナシの剣豪バカ。普通に強いんかい。しかも剣豪とかそれこそDX日輪刀を欲しがるキッズも憧れるタイプの強者じゃん。そっからしかも、今の真希さんに欠けているものを持ってる人として、真希さんの成長のキッカケにもなりそうになっててすごい。あんなふざけた登場からこんなにも面白くなるとは……。てか、真希さん、ついこないだ神コロ様的なパワーアップイベントあったのに、また強くなるのかよ。もはや成長速度が主人公なのよ。
 そして、ふざけてるのにめっちゃ強い人が出てくると、押し出されるように真面目でそれほど強くない加茂くんの影が薄くなる……。

センターカラー『ウィッチウォッチ』75話

 小さくなってドーナツ好きなだけ食べたい。言ってることが完全に『ドラえもん』だし、何なら今年の映画でまったく同じシーンがあったのよ。
 そこに対して科学考証で理屈っぽくいくぜ、というオモシロ。どこを考証するかが恣意的だったりもするんだろうけど、「くられ」の名前が出てくるだけで面白いのは間違いない。個人的には擦り倒さず一度だけクレジットされる方が「マジで聞いてきたんかい」という感じで面白かった気もするが、ここらへんは好みだな。それよりも気になったのは、せっかくドーナツなんだから森崎友紀にも聞いてきてほしかった。こっちも名前出すだけで面白いでしょ。担当のコネ的に繋がりにくかったのかな。
 科学考証強めに展開するのが面白かったし、蚊のように殺されかけるくだりはマジでビビったんだけど、最終的な解決もくられ案件であってほしかったなぁ、とは思う。まぁ、「科学もいいけどファンタジーもね」というバランスを篠原先生が提示したかった、という考えはあるのかもしれない。そうだとするとたしかにコレしかなかったとも思えるし、魔法の中にも理屈があるのは見事だったとも思う。けど、科学のチカラで解決してほしかったんや……。『dr.stone』でも読んでろ、という話ですね。いやこんな話あるわけないが。

『SAKAMOTO DAYS』84話

 三節棍による急襲。「そんな大ボスがこんな早く出てきていいのか?」とワクワクしたが、違った。ガッカリでもあるが、まぁそういう演出なので仕方ないね。息子だけど親の敵、という複雑さは面白そうではある。
 教室の後ろでの静かな戦闘。『アメイジングスパイダーマン』のスタンリーシークエンスみたいなものをやりたいんだと思うけど、これだとさすがに音でバレちゃうじゃろ。映画はヘッドホンしてるのでセーフ。三節棍なのに狭いところで戦う面白さは感じるけど、あんなもん振り回したら音出るし、坂本もガンガン打撃入れてるので音対策をしてるようには読めなかった。 

僕のヒーローアカデミア』364話

 サブタイ「何の為に力を使う」が良い。非常に本話を象徴してるし、作品全体を示してるとも言える。何の為かと言えば未来のためであり、それは後継の為。思えば、AFOは初期は「先生」と呼ばれたから悪しき教師、悪しき大人という象徴なのですね。『アカデミア』というタイトルらしい悪役像。子供を主人公にした作品だけど、本作は大人や教師という存在がしっかりしてるので良い。その良さが象徴的に描かれた1話だったと思う。
 まぁ、命がけでかっちゃんを救って、復活したかっちゃんに再び戦い続けてもらう、ってのは少々グロテスクな話にも思えたけど、そんな大人と子供の物語ということを考えるとキレイな展開だったとも思う。
 あと、死ぬほど今更な感想でお恥ずかしいんだけど、弔がグチャグチャのまま膨張したり、今の弔がマントしてるのって『AKIRA』オマージュなのね。今急に気づいた。やだなぁ、あんなのに気づかなかったなんて。

『アオのハコ』66話

 風評被害に悩む大喜に同情するけど、それ以上につらいのは雛だろ、という指摘には唸った。2人の立場を考えれば至極当然のことなのに「別にキスくらいいいじゃーん」とかしか考えてなかったw
 花恋とのパジャマパーティー(もう死語かもしれない)。彼女の “バドやってる時が1番かっこいいって” “思っちゃってるからね” がなかなか思わせぶりなセリフで良い。これは千夏パイセンにも当てはまるのか……?? みたいな。
 幼稚園の中村先生。園児たちをはべらしてて笑った。男子園児でも先生にガチ恋しちゃう子って多いと思うけど、あの “せんせとけっこんするー” と群がってくる感じは女子ならではなのかもしれませんね。女子(女児)のが早熟もしくはマセてるって聞くし。幼稚園のほのぼのエピソードとして地味に新鮮で好きな婆面。
 ということで、千夏パイセンの気になる人は中村先生だと思う。あの頃素直になれなかったことが彼女の心に棘となって残る……(違うよ)。

『あかね噺』27話

 落語ではなくコントと一人芝居。これは端的で素晴らしい評。本質をえぐると同時に「じゃあ落語とはどういうものか」がクッキリと浮かび上がってくる。
 んで、対談。前回もそうだったけど、完全に一生の顔芸劇場。作者の2人、どう考えても一生のことが好きすぎるでしょ。少なくとも馬上先生。キャラの演技が一生だけレベル違うのよ。あかねがその魅力に達してないのは漫画としてどうなのか少し心配にもなるけど、まぁその違いがあかねの主人公としての伸びしろであり、一生の完成状態のラスボスらしさと読むこともできるのかもしれない。馬上先生、ジジイを描くときが一番輝くとはなぁ。ちょっと前の読切ではオジサンだったけど、まだ序の口であった。本作の題材、落語にしてマジで大正解だったなぁ、と改めて感じる。漫才とかコントだとああいうジジイ出しにくかったと思うので。
 パパ落語の振り返り。「歓声がすべて」というあかねの言い分は今回あかねが優勝できたことと矛盾するので(爆笑の度合いで言ったらからしのが強い)、この時点で「これはアカン……」と印象レベルで思える。それに対する一生の、芸と応援の話も面白かったですね。一生は “落語に限らず音楽や他の芸能にも言えることだが” と言っていたが、そこまでストイックであるべき、とされるのは落語に限られるというか、古典芸能に限られる話だと思う。もちろん本質としてはそうなんだろうけど、つたなさ、かわいげを武器にしてる芸能はいっぱいあるよ……と読みながらハラハラしてしまったw
 ここらへんの価値観は『火ノ丸相撲』における横綱観とも通じる話でしょうね。

センターカラー『おイナリ』沼駿

 読切。沼先生お久しぶり……と思ったけど割と最近も載ってたか。しまぶーとセットの企画。何にせよ嬉しい限り。
 本編。これは良いおねショタ……と思わせてカラー扉で全否定するので笑った。笑ったけど、カラーページの脱力ぶりがすごいというか、これが成立する重役出勤感がもはやかっこよく思えてくる。
 とはいえ、話が始まり、2人の掛け合いが始まるとやっぱめちゃくちゃ面白いのな。ちょっとマジで感動してしまったレベルで面白い。掛け合いがどこまでも心地いいのよ。そういや、今のジャンプにこういう温度のコメディはなかったんだな……とかしんみり思った。
 キャラの良さであり、掛け合いの良さであり、そしてやっぱりツッコミの良さ。 “お前の尻尾 残機なの?” とか本当に素晴らしかった。キャラ濃いヒロインに対して主張しすぎないけど、明らかに独自色のあるツッコミが最高。
 最後の信仰者である十年前のショタが思春期突入してクラスのアイドルに恋をする。このままだと信仰心が失われてしまう、という設定も面白いし、ラブコメ的な構図ではあるが、現状あまりにラブコメ的とは言えないほどのコメディの強さ。構図だけラブコメのコメディって良いよね。もちろんこれが連載で物語を進めていくうちに徐々にドラマッチックになるのも良いけど、読切の良さ、関係性に決着がつかないまま終われる良さ。
 そこにNTR(寝取られ)というワードを使うのも笑ったし、その派生でWSS(わしをさきにスキだったのに)となるのも最高。真面目に説明するとNTRの派生ジャンルとしてBSS(僕が先に好きだったのに)があるわけですね。BSSは「まだ付き合ってもないのに寝取られはおかしいだろ」というニュアンスだけど、WSSはさらに「儂は好きじゃないけど」という圧倒的な傲慢さが加わってくるから酷いw 「じゃあいいじゃねぇか」としか言えないのよ。
 学園ラブコメ構図の導入、かと思ったらラブコメ関係ないところで調子よくなっちゃって……という『こち亀』的な上げてからの転落劇。「信仰経済」は理屈としてもしっかりしてるので好き。妙にリアルなのが怖くもあるw
 解釈違いによる魔神化。別に魔神化しなくてもこのような悲劇は起きそうだった気もするが、そのロジックが面白い。だからこそ “お前はチンケだけど…” “人を傷付けたりはしない神だ!” という主人公の叫びが重要かつ感動的になってくる……んだけど、神側の思い出が完全に食欲に支配されてるので良い具合の台無し感。爆発オチみたいになるけど、主人公の信仰のおかげで人に撃つことはできなかった結果という風にも読めますよね。意外と筋が通ってるのが面白い。
 終わり。「いつもの沼先生の奴」という感じだったんだけど、懐かしいのと今のジャンプの状況的にめちゃくちゃ刺さったというか、ホント面白かったなぁ……。『左門くん』のこと過小評価してたかもしれない、とか自分の認識に疑いが生じてしまった。

センターカラー『マッシュル-MASHLE-』121話

 仲違いしたフリだと思ってたんですが、本当に仲違いしてたでござる。ここまでの誤読は久しぶりだな……。素っ頓狂な勘違いはあっても、こう意味を真逆に読んでしまうとは。まぁ、リアタイの感想じゃなくてよかった。いや、余計なことして恥をさらすという意味では余計に虚しいのかもしれないw
 ランスくんへの煽りとして妹が出てきたのには少しギョッとした。エンタ芸人みたいな人だったのに急に話がエグい。そして、それに対するブチギレはドットくんも同じ……と2人が仲直りするキッカケになるのは見事だった。てか、本気モードなってないのに、肉弾戦なのに、ロケットペンダントを奪い返すの普通にすごい。殴った拳の中からそれが出てくる演出も最高だったんですが、「大事なもん握りながら殴るなよ」と冷や水ぶっかけるようなことも考えてしまった。演出優先で正解だとは思うのですが。

『逃げ上手の若君』75話

 歴史モノでも分かりやすいようにするための工夫なのは分かるけど、「自己強化」を連呼されるのは結構きつい。うまく説明できないけど、ものすごく現代的な言い回しというか、気を遣われてる感がすごくてちょっと引く。
 冒頭の敵の実力を見るためにスムーズな逃げを戦術に組み込んでて、それが自然な感じにまとまってたのは好き。逃げ大喜利というか、松井先生の「逃げ」脳がすごいレベルになってると思うんだけど、それが直接若とは関係ないところでも当たり前にサラッと出てくる感じが良い。
 北条の時代の負の遺産。言われてみりゃ当然なんだけど、キレイな面しかなく、「北条の時代は良かったなー」で終わるはずがないんですよね。しかも、若と同年代の子供の存在自体がその負の遺産そのもの、というのも面白い。面白いが重い、が面白い。

ブラッククローバー』335話

 シスターを敵に奪われ、上書きされたアスタの状況はまさにBSSですね。アスタは俺だからOSSか。
 そんなシスター、その場のノリで犠牲になったっぽかったけど、想像以上に重要なポストに置かれててビックリ。てっきり最初と最後に出てくる程度の役割かと思ったけど、最強敵幹部キャラになってしまった。まさかバトルキャラとなって最終章に参戦してくるとは……。
 ラスト。魔法帝の顔に言及してから、十字の中に消えゆく顔、という演出がかっこよすぎるのよな。アスタが大変なことになったけど、正直その印象が吹き飛んでしまったレベルでかっこいい。画作りがキメキメすぎる。

『PPPPPP』46話

 純粋無垢なミーミンとそれを利用するメロリ、という歪んだ仲良し関係が良かった。セリフを読まずに見れば普通に良い話風なんだけど、その実体が不気味すぎる。まったく同じ構図の1ページぶち抜きを繰り返すことで、ミーミンの無垢な好意をメロリの策略が上書きするような印象になるのも超かっこよかった。
 けど、負けるんかい、という話なんだけど、マジでこの人たちは勝敗に興味がないんだなw
 そして、勝敗が分かりにくかったとはいえ、身も蓋もなく説明してしまうアオリでちょっと笑った。「先生に進言して作品を変えさせるのは野暮だけど……せや!」という台無し感w

『僕とロボコ』102話

 ロボコの思い出。平家に来てからの写真がやけに多くて、ボンドと2人きりのはずの思い出がツーショットの写真として残ってるのが不気味……と思ったら劇中でも不気味(不思議)なものとして謎のまま終わるのが良かった。ロボコ観察日記がまだ続いているのではないか……とか思ったけど、それ以上にスケールのでかい話だったw ボンドが会社をぶち上げるが花火で全焼、というのび太ルートを辿らないようなので安心。こないだアニメでやってて懐かしかったぜ。

『夜桜さんちの大作戦』143話

 さすがにシリアスが続くのもアレなんで小休止的にそば打ち。喪失と決意についても語られるけど、日常回のような楽しさもある。ちょうどいいバランスだったのではないでしょうか。夜桜家だから当たり前なんだけど、敵サイドも同じような準備をしてるって部分に苦みがあって良かった。「そばがある分有利になる」では全然ない。
 序盤の “疑問が顔に出て耳障りだ” が普通のギャグとして超面白かったんだけど、まさかそれが中盤の六美の “何も言わず 側にいてくれてる” に繋がるとは思わなかった。こういうとこマジでうまいよな。太陽は同じことをしてるだけなのに、一緒にいるキャラが違うだけで意味が真逆になってしまう。いや、長男的には「良い感じに寄り添ってんじゃねぇよ」という意味でイライラしたのかもしれないかw

『高校生家族』99話

 職場体験でトボタにカムバック。その手があったかw 青山さんが暗躍……を越えてガツガツ絡んでくるのは予定通りだけど、青山以外の顔馴染みが完全に未練ないので笑った。順応性が良すぎるのよ。青山は青山で極端だけど、「なんで受け入れてんだよ」と孤立するのには同情もしてしまうw
 トボタをトヨタとイコールにしていいのか分からないけど、イコールだとすると、社長にあんだけ一目置かれてたって相当すごい人だった可能性あるよな。普通のサラリーマンが高校生に、という認識だったけど、実は違ったのかもしれない。
 トヨタと言えばCMに出てた誰かが大変なことに……とか余計なことも連想してしまった。

『すごいスマホ』16話

 すマホによる犯罪や義賊行為が当たり前になった日本の日常。ワケは分からないが明らかに何かが起きてると一般人も分かるようになった段階というのは面白い。おそらく本作の雛形になってるであろう『デスノート』でいうキラという存在が認知された段階と言えるけど、本作はそれが複数人いてそれぞれ目的がバラバラ。それぞれがどこまで考えて派手な行為に及んでるかも分からないカオス。そんな中で究がヒーローとしての決意をして再び立ち上がる。まさに第2章という感じですね。忘れた頃にやってくる幼馴染が出てきたのも原点の確認として適切だったと思う。まぁ正直ちょっと持て余してるような印象もあるんだけど。魅力的なキャラだとは思うけど、如何せんすマホによる知能戦に絡みようがない。
 冒頭のカオスの中でもわりかし無害そうな所有者が突撃してくる。何も考えてなさそうでこれはこれで面白そう、究と相性良さそうなんだけど、それよりもその前の場面ですマホ(究の)がモノローグぶっ込んできたのが超不気味。ひょっとしたら本話における第2章感の最たるものがココだったかもしれない。

『ALIENS AREA』12話

 ぬわっ、北区じゃん。マジかよ。媚びてくるやん。とはいえ、赤羽は最近すっかり知名度あがったよねぇ。テレビの該当インタビューとかでも赤羽がよく出てくるようになったし。
 サブタイ、「東京都北区赤羽」という並びで書くともう完全に壇蜜ですね。本話の内容的にも、アレによって街のイメージが固定化された飲み屋街というもの。良い雰囲気のスナックだったらどこでもよかったけど、とりあえず赤羽になったんでしょうね。とりあえずで名前が挙がるのがすごいよ。
 地球の中でも日本は異星人(定住目的)に厳しい。あぁ、難民問題でよく指摘される奴だ。急にめちゃくちゃリアルな話になってくるので面白い。さすがに真面目に掘り下げすぎるとは思わないけど。

『地球の子』26話

 地球JKを無理矢理にでも家族会議の席に座らせる方法。死ぬ。既存の情報に活路を見出しててすげぇ面白いロジックだったと思うし、本作のこういうとこ好きなんだけど、具体的な方法が塵となって地球全体に霧散する、というのは「いや死ぬだろ」すぎるので困惑する。すげぇ面白いのと「いやいや」という感情が混在して複雑な気持ちだw まぁけど、あの無茶苦茶すぎるロジックを大真面目に説明してる感じはめちゃくちゃ好きです。
 ただ、その先のロジック、地球JKが納得して手を引く部分がよく分からんまま終わってしまった感。いつものようにやたらテンション高く、無意味に思えるほどドハデな絵をぶっ込みながら「ん? どういうこと?」という感じで話が終わる。包んでるから地球JKが感化されるって方向の話だあとは思うけど、なんかハリガネムシがカマキリを溺れ死なせるみたい、洗脳みたいでイメージが良くない。

『ドロンドロロン』36話

 最終回。また最終回は最後尾に掲載するようになっちゃいましたね。申し訳程度に1つ前にずらす奴結構好きだったのに。
 本編。なぜドラクサは勝てたか、なぜ2人だと強いのか、という点に対して “恥じねぇ相棒でいる為に” というセリフがあるのがすげぇ良かった。 “支えてくれる” 具体的なサポートも大事なんだけど、それ以上に自分単体にも大きな変化が生じる。これはめっちゃ分かる話だよね。相棒でもいいし、親で恋人でも兄弟姉妹でも成立する話で、見に覚えのある人も多いんじゃないかと思います。
 2人だから勝てた、という主人公に対してラスボスが「最強」に囚われてて、そこにかつての相棒である弟が居合わせる、というのも感動的。感動というかテーマに対して的確。
 んで、急すぎる別れ。マジで急すぎるんだけど、気の利いた別れの言葉は思い浮かばないけど完全に分かり合ってる2人、というのが丁寧に描かれてて良かった。それぞれが頑張るという結論もまぁ予想できる……と思ったらドラが警官になるのでビックリ。いや、言われてみりゃそりゃ続けられないんだけど、完全に一般の世界に戻るとは思わなんだ。クサナギと別れ、物語が終わって、ドラは完全に普通の一般の世界に戻っていく、というのは作品の終了としてかなり渋い。ドラに残されたのは精神的な成長など、内面の変化だけじゃないですか。変な話夢オチでも成立する(オズから帰ったと思ったら夢だった的な)着地。個人的にかなり好きだな。作品が終わることで読者が感じる寂しさと、同様の寂しさを胸にドラは新たな日常の世界を頑張っていく、という余韻が良い。
 あと、クサナギがアマビエを助けてくれたので、いずれコロナ禍も落ち着くことでしょう……みたいな感じも良かった。アマビエとか流行りもの
すぎてアレではあるんだけど、たぶんそういうことだと思う。
 終わり。面白かったし、大須賀先生こういう面白さがあったのか、という驚きに満ちた作品でした。

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 8/29は焼き肉の日ということで、ジャンプの焼き肉orバーベキューシーン特集。なるほど、これは面白い。
 個人的に『テニスの王子様』の焼き肉がエポックメイキングな印象なんだけど、それぞれのキャラクターの個性が濃縮されるシチュエーションとしての焼き肉。バーベキューでもいいんだけど、焼き肉の所作でそのキャラクターの性格が現れる、というのが良いよね。『火ノ丸相撲』あたりはかなり『テニスの王子様』路線だと思う。
 バーベキューは開放的な空間ということもあり、絵的な楽しさが強い。普通こっちを選ぶと思うんだけど、焼き肉は身近を感じさせる狙いもあるのかな。今回の中だと『こち亀』の超本格バーベキューが好き。趣味人としての両さん(ジョディなど)のうんちくがただの奉行では終わらない面白さを生んでると思う。

目次

ヒロインをもっと吉岡里帆みたくしてくれ、という担当の指導で完成しました。
(『おイナリ』)

 安直すぎる発想で笑ったんだけど、それを聞いてから見返すとたしかにめっちゃ吉岡里帆っぽくなってるのですごい。デフォルメの利いた絵で、的確に有名人の個性を取り込んでて感動しちゃう。最近だと尾田っちのAdoがあったけど、あれは元が絵だからそういう感動は小さめよね。ゼロとは言わない。

愛読者アンケート

 沼読切についてと、『ONE PIECE FILM RED』。観た、面白くなかった、『ONE PIECE』映画はいつも観てるから。厳密に言うと、全部観てるわけではないけど、まぁ一番近いのはそれ。

総括

 終わり。1つ書くのに大体4日かかるな。週に2本は無理だ。てか、よく考えたら以前のペースより遅い計算ですね。どういうことなんだ……。

 今号のベスト作品は『おイナリ』。いろいろ良かったけど、頭一つ抜けて面白かった。
 次点は『アンデッド』『呪術』『あかね』『ドロン』あたりでしょうか。
gohomeclub.hatenablog.com