北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

2022年映画ベスト

 今年の劇場鑑賞は43本でした。『スパイダーマンNWH』だけ2回観た。去年よりちょっと減ったんですが、たぶんハリウッド映画(特に大作)が減ってることの影響だと思います。ブロックバスター大好き人間なので。いっぱいありそうな来年に期待!

 ということで、今年の振り返り。年間ベスト。上から10本、とあとはおまけで振り返っていこうと思います。

1.『メタモルフォーゼの縁側』

 本当に面白かった。面白かったし、舞台(そしてロケ地)が北区の王子!! 宮本信子が駅前の横断歩道を画面の向こうからこちらに歩いてくるオープニングショットで「王子駅そっくりだな」とか思ってたら、その後続々と出てくる場面がいちいち王子。単にビックリしただけでなく、王子を美しく切り取りつつ、めちゃくちゃ良い映画に仕上がってることに感動しまいました。マジで今まで味わったことのないタイプの感動。超馴染みのある場所で、美しい映像&美しいドラマが紡がれていく。
 ということで、芦田愛菜は国民的ならぬ北区民的娘、というか孫に認定されました(勝手すぎる)。


 興奮したあまり写真撮りに行ってしまった……(人が映り込まなそうな場所)。

2.『スパイダーマン ノーウェイホーム』

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 上の『メタモルフォーゼの縁側』もそうだけど、評価基準が独特すぎるので年間ベスト作るときに苦労する。とはいえなぁ、あの「期待込みでうっすら予想はしてたけどマジでやりやがった!!」という感動は忘れがたいものがあります。

3.『ウエスト・サイド・ストーリー』

 全シーン決め画、決めカメラワークの連続で観ててクラクラしました。ONE PERFECT SHOTのみで構成された映画だったのでは。ミュージカルのパフォーマンス的な意味においてはアリアナデボーズが圧倒的に好きですね。彼女が報われないのがつれぇわ……。

4.『バッドガイズ』

 今年のベストアニメになりますね。可愛いし、かっこいいし、セクシーだし、楽しいし、テーマも感動的だし、と全方位的に文句のないエンタメ作品でした。エンタメの純度という意味では上の3本にも勝るかもね。

5.『沈黙のパレード』

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 映画の「ガリレオ」シリーズ大好きなんじゃあ、久しぶりの新作ありがとぉおおおお、という作品。単体としては前作『真夏の方程式』のが優れてると思うけど、ちゃんとシリーズと通じての変遷がうっすらと感じられてそういうところも好きでした。今年の「お前そんなに演技派だったんかい!」賞は、ずんの飯尾です。

6.『アンビュランス』

 『バッドボーイズ』は監督変わって面白かったし、そろそろマイケルベイも……とか思ってたらこちらも面白かったでやんの。いや、超大作という感じじゃないサイズ感がちょうどよかったのかもしれない。
 今年の「もはやカメラワークじゃなくてこのドローンカメラを見せてくれよ!」賞は本作に贈呈します。いや、普通に映画としてハマった部分もあるけど、一部意味なくアクロバット飛行してるようにも思えたので。

7.『ドラえもん のび太の宇宙小戦争2021』

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 こうして振り返ると「なんで2021なの?」ってなるな……。

8.『ハケンアニメ!』

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 土曜夕方5時放送のロボットアニメの覇権を争う……ってその時間は『ドラえもん』だよ!! とずっこけざるを得ない作品だったのですが、そこに目をつむるととにかく面白い。原作小説が連載された2012ー2014年あたりが舞台だと脳内変換して観るのがオススメです。

9.『ソニック・ザ・ムービー ソニックVSナックルズ』

 ナックルズがソニックを殺そうとしたら「今マーサって言った?」となり、最終的に協力してメカゴジラを倒す話。前作からのスケールアップ、ゲーム要素マシマシなのも良かったし、それと同じくらい前作の続きの要素もしっかりしてたので嬉しい。逆に言うと、ちょっと詰め込みすぎかもしれない(そういうとこが好きです)。

10.『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』

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 今回ランキングを作るにあたり最も扱いに困った作品。今年は『コナン』映画史の中でもゲームチェンジャーと言えるような大傑作だったと思うのですが、思うけど『コナン』映画独自の評価基準が強すぎるので、他の映画と比較しづらい。あと、今年はアニメ映画としては『バッドガイズ』の方が好きだし、プログラムピクチャーとしては『ドラえもん』の方が好きだし、『ハケンアニメ』は『ドラえもん』の真下に置いておきたいし、といろいろな思惑が絡んだ結果、「扱いに困るけどベストに入れておきたいなら10位!」という去年の『呪術廻戦』と同じ枠。
 私は櫻井脚本回のが好きだし(今年は大倉脚本)、櫻井脚本回の灰原が好きなので、来年の新作がとにかく楽しみです。ただ、『ハロウィンの花嫁』の面白さが圧倒的すぎて「これを越えられるだろうか……」という気持ちもなきにしもあらず。
 あと、私は「コナン映画は日本の『ワイスピ』」説を唱えてるので、来年の日米『ワイスピ』対決が楽しみです。

 終わり。あともう10本ほど振り返りたいので、以下は順位とか関係なく。

 『レイジングファイア』。アクションすごいのは当然だけど、カーアクションもすごくて「普通にハリウッドに勝ててるじゃん……」とビビった。

 『ザ・ロストシティ』。今年のベストロマコメ。『ブレットトレイン』の予習にもなるよ!

 『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』。まさかの3DCG化。しかもそれが割と違和感なく出来上がっててすごい。これは日本アニメ界にある(と思う)CGアニメへの忌避感(もしくは制作側の実力不足)を払拭する歴史的な重要作かもしれない。ちなみに同じ東映の『スラムダンク』は観てない。加入してる配信サービスか、テレビでやったら考える。

 『NOPE』。今年の「チンパンジー怖い!」賞。ごもっともー!!

 『線は僕を描く』。横浜流星も良かったけど、個人的には清原果耶にぶったまげた。全然知らなかったけど、超演技うまい。ひょっとしたら小泉監督が良い演技を引き出すのがうまい、役者を魅力的に撮るのがうまい、と言えるのかもしれない。他にもキャストが超良かったので。

 『ブラックアダム』。ロック様の俺様映画かと思ったらピアースブロスナンに魅了されるというサプライズ。

 『ヘルドッグス』。日本のメインストリームでこれだけ暴力エンタメを成立させ、成功させたのは普通にすごいと思う。

 『コーダ あいのうた』。聾者は生活音がやかましい、など「知らなかったぜ……」と目から鱗が落ちつつドラマとしても良かった。

 『355』。この記事のために今年の鑑賞リストを見返すまで思い出すことはなかったけど、間違いなく面白かった映画。軽めのエンタメ作品大事よね。

 『ドクターストレンジ マルチバースオブマッドネス』。面白かったけど、ワンダの扱いが解せないんだよなぁ……ということで10位以内に入れる気は失せた。

 『ジュラシックワールド 新たなる支配者』。MCUとかと比較して大成功したとは思わないけど、往年の名作を掘り返しての三部作としてかなりキレイにまとまったと思う。

 『ミニオンズ フィーバー』。面白かった。驚くほどに期待した面白さのみで構成されてたような作品。まぁ、そういう意味では前作みたいな「私は泣いたよ!」という要素は弱かったのかな。『グルー』シリーズも含め、結構感動してしまうのよね。

 『ストレンジワールド』。なんかビジュアルが地味だよねぇ……とかナメてかかったら超面白かった。去年の『ミラベル』枠。逆に言うと、「去年の『ミラベル』はホント衝撃だったなぁ」となるので、控えめな位置。


 終わり。このあと配信作品のベスト記事も書くよー!!

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