大晦日です。毎年のように慌てて映画のベスト記事です。今年映画館で観たのは54本でした。週一プラスアルファという感じ。
- 1.『長ぐつをはいたネコと9つの命』
- 2.『ロスト・フライト』
- 3.『窓ぎわのトットちゃん』
- 4.『バイオレント・ナイト』
- 5.『スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース』
- 6.『マイ・エレメント』
- 7.『ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇り』
- 8.『北極百貨店のコンシェルジュさん』
- 9.『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』
- 10.『ザ・クリエイター』
1.『長ぐつをはいたネコと9つの命』
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単純に超面白かったという意味でもベストなんですが、個人的には前作以上に『シュレック』本シリーズとの関係が明確なことに感動しました。本作をホメる人の9割が「過去作知らなくて大丈夫」的な表現をすると思うんですが、個人的には20年以上の付き合いである思い出の作品なので最後に「FAR FAR AWAY」が出てきたことに大感動なのですよ。セミリタイア状態のシュレックたちが再集結する新作とかあるといいな。
なので、逆に言うと、吹替が竹中直人から変わったことがことが少しだけ不満。いや、不満というか謎。『シークレットインーベージョン』では竹中直人のフューリーが続投だったんだからネコも続投してほしかった……。
2.『ロスト・フライト』
#ロスト・フライト 観たぞい。ジェラルド・バトラーが機長で無双みたいな雑なイメージだったが、めちゃくちゃ面白い。恐ろしく無駄のない脚本。反芻すればするほど完成度に恐れおののく。さりげない場面にその後の重要情報が織り込まれていて、それでいてサクサクと話が進んでいく。贅肉ゼロ。
— 北区の帰宅部 (@gohomeclub) 2023年11月28日
個人的には今年の脚本賞。恐ろしく研ぎ澄まされた、無駄な要素が一切ない完璧なエンタメ脚本。アカデミー賞とかも取るべき(実際は『バービー』だと思う)。
3.『窓ぎわのトットちゃん』
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「ノーマーク」とか「誰だこの監督」みたいな世間の絶賛評をしり目にわさドラ映画勢は「当然だよね」と後方のび太面。そんな面白い体験ができました。どう見てもドラ関係の中で飛び抜けた才能だとは思ってましたが、実際にここまですごいの作られると後方で内心驚いてました。
4.『バイオレント・ナイト』
#バイオレント・ナイト 観たぞい。「悪趣味暴力アクション×子供とサンタの心温まる交流」という矛盾を抱えた作品なんだけど、それを成立させてしまうデヴィッド・ハーバーの魅力がすごい。まんまと感動してしまうから怖いぜ……。
— 北区の帰宅部 (@gohomeclub) 2023年2月3日
今年の実写ベストは長らく本作だと思ってたんですが、年末の『ロスト・フライト』にまくられた形。とはいえ、最高のクリスマス映画だったと思います(そうか?)。
いや、冷静に考えると『ジョンウィック4』より上にするのもおかしな順位だと思うんですが、ベストがシリーズモノだらけになるのもアレかな、と思いまして。なお1位はシリーズ。
5.『スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース』
#スパイダーマンアクロス・ザ・スパイダーバース 観たぞい。めちゃくちゃ面白い、が疲れる。情報量が多く時間の感覚が狂い、前編なのでクリフハンガーで終わる。本編も最高だが、エンディングが眼福でした……。
— 北区の帰宅部 (@gohomeclub) 2023年6月16日
再びシリーズ。さすがにこれは外せなかったなぁ……という例外的なシリーズモノ2つ目。これで最後です。
上記ツイートで言ってるエンディングはチームがアッセンブルした本編の終わり方ではなく、その後に流れる007のオープニング風、特に『スカイフォール』のオープニング風のエンディングのことです。
6.『マイ・エレメント』
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近年のピクサーは『私ときどきレッサーパンダ』が超良かったので、監督のパーソナルな部分が反映される路線の作品はもうお腹いっぱいな気分にもなってたんですが、今年もすごい作品が来てしまった……。『カールじいさん』のラッセルくんのモデル(超そっくり)である監督の生い立ちを大いに反映させ、移民(一世&二世)のメタファー祭りだった本作。移民から見たアメリカ、みたいな作品が今年多かった印象ですが、個人的にはその中で断トツ。
7.『ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇り』
#映画ダンジョンズアンドドラゴンズ 観たぞい。前評判が歪んで伝わってたせいなのだが、思ってたよりもコメディしてなくて正統派の面白さを感じた。各アクションシーンごとに気の利いたカメラワークが用意されてて眼福。「この長回しがすごい2023」はもう決まってしまったかもしれない。
— 北区の帰宅部 (@gohomeclub) 2023年4月4日
エンタメ作品万歳、みたいな感じで、そのエンタメの度合い、クオリティが凄まじかった。軽くて楽しい作品なのに「ひたすら良く出来てるな……」と感心もしちゃう。
8.『北極百貨店のコンシェルジュさん』
#北極百貨店のコンシェルジュさん 観たぞい。超良かった。眼前のすべてが可愛いのに背景が苦く、そのギャップが刺さった(話は優しい)。服着た動物たちが圧倒的に可愛く、人間はデフォルメされた動きが可愛くて楽しい。この世界が魅力的であればあるほど背景の喪失が重くのしかかってくる。
— 北区の帰宅部 (@gohomeclub) 2023年11月21日
メタファーの読み取りが楽しいという意味では『マイエレメント』とも通じるかもしれない。相当苦いテーマを扱ってはいるものの、全編通じてひたすら可愛いで埋め尽くされてるのもたまらんかったですね。人間キャラは動きのデフォルメ、アニメ的動きの快楽に満ちてて動物キャラの可愛さに負けず劣らずの魅力を放ってたと思います。
9.『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』
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ガチ勢とはとてもじゃないが言えないまでも普通に『マリオ』作品を通過してきた身としては、あのビジュアルで、このクオリティで第一線級のエンタメ作品になってて感動しました。
それはさておき、タイトルの表記が非常に難しい作品ですね。
10.『ザ・クリエイター』
#ザ・クリエイター創造者 観たぞい。超良かった~。プロダクションデザインが終始良すぎる。銃などのポインターやスキャンという行為が人間の持つ欲望の醜さの現れのように感じた。メカ的にはノマドも当然好き(嫌い)だけど、ドタドタ走るあの子が好き。あと犬は死なない(ネタバレ)
— 北区の帰宅部 (@gohomeclub) 2023年10月20日
やはりハリウッド超大作には独特の良さがあるよね……と感じたのですが、実際の予算的には超大作というほどではない、という監督の不思議な作家性が発揮された傑作。自爆ロボのドタドタ走る感じがひたすらプリティでしたわね……(鑑賞直後と同じ感想)。
以上で10本。ベストに入れるつもりだったのに入りきらなかった作品群としましては、『ジョンウィック4』『バービー』『ミュータントタートルズ』『リバー、流れないでよ』『ベイビーわるきゅーれ2』『最後まで行く』『怪物』『コカインベア』『黒鉄の魚影』あたり。何なら『ジョンウィック4』は1位にしてもいいくらいだったんですが、4作目だしね……という勝手な都合で下げました。
配信作品。映画は『ニモーナ』、ドラマシリーズは『ロキ』S2が圧倒的に好き。今年のMCUは『ロキ』が傑作だったからいいのよ。『what if』S2のラストでも世界樹が出てきて泣いたぜ……。
あとは『マンダロリアン』S3も良かったし、『アソーカ』『ルパン』S3『タイラーレイク2』も良かったんだけど、どいつもこいつもシリーズなので振り返った際に「面白くて当たり前だよね」みたいな気持ちにならなくもない。観てる最中は予想を超える面白さなのですが。そういう意味では実写の『ONE PIECE』には驚きましたね。あと私は『シークレットインベージョン』結構好きです。あんま虐めないであげて……。
最後に今年の最優秀歌曲賞です。
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🦈< “MEGラップ”だYeah🤟💥
— ワーナー ブラザース ジャパン (@warnerjp) 2023年9月1日
“MEG”Aヒット上映中『#MEGザモンスターズ 2』DJ役を演じたペイジ・ケネディが歌うエンディング曲のリリックを大公開🎧
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週末は劇場で #MEGザライド🌊🌊
☟リリック全文https://t.co/7CHIr2QmVg pic.twitter.com/KPe66pvOkq
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