北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2025年15号の感想

 『ドラゴンボール』と『ドラクエウォーク』のコラボが話題ですが、ドラはドラでも『ドラえもん』が今年はマジで最高傑作クラスに面白いので、苦手意識ない人はオススメです。

表紙

 『イチ』。まさか男男のツーショットになるとは思わなかった。

読者プレゼント

 粉もん。各行に一つずつダジャレを入れるタイトル文がなかなか良い。
 話それますけど、広島のお好み焼きが好きなんですが、あれのキレイな食べ方がいつまで経っても分かりません。すぐ分離しちゃうというか、剥がれる。おいしいから問題ないんだけど、どうも腑に落ちない。

巻頭カラー『魔男のイチ』25話

 まさかの5ページ巻頭カラー。3ページ使ってイチ、デスカラス、ゴクラクのキャラ紹介。新規読者に入りやすそうな感じである。なかなか面白い試み。色味が他のカラーイラストと違う雰囲気になってるのも良かったです。
 本編。ウロロの誘惑、1ミリも効果を上げない。ウロロ視点でゴクラクが超でかく見えるのとか面白かったんですが、先週の段階で感じたワクワク的には普通に肩透かしでもありますね。まぁ、それでもゴクラクは危なっかしい存在として話が進むので全然いいのですが。悪い奴ではないが、少なくとも今はめちゃくちゃ困った奴、というバランス。魅力的ですな。
 幸福の国バクガミ。「どういうダジャレ?」と気になってたんですが、普通にバクの魔法を神としてあがめてる国でした。マジでそのまんまだ。すごい。そして、この国の設定めちゃくちゃ面白いですね。本作の魔法設定かなり好きかも。こういう広がり方をするとは思わなかった。ファンタジーとしてのものすごく全うな魅力を感じる。

『逃げ上手の若君』194話

 吹雪、めっちゃ普通に元の記憶があるので面白い。もっと分かりやすく洗脳っぽい話だと思ったけど、あくまでも「野心があるので絶対に分かり合えない」という扱いになってるのが良い。この野心はこないだの尊氏と若の「天下という目標があるか否か」の対比の話とも通じますね。若は北条家という目標をめっちゃ大事にしてるのであの話はあまり好きじゃなかったけど、今回の吹雪の扱いは良い。以前と同じように話ができるのに、なぜか分かり合えない。

ONE PIECE』1142話

 校長、いい感じのハンマーで戦うのでめっちゃかっこいい……とか思ってたらロキが雷ハンマー使うのでもっとかっこよかった。MCUファン垂涎である。海楼石の足枷があっても戦える、というのはインフレを感じてあまり好きじゃないけど、あくまでもハンマーを振るってエルバフ全体を人質に取ってるのでこれなら飲み込みやすい。てか、本作の強さがいくらインフレしても未だに効果を発揮できる海楼石やばいですね。スモやんの十手、普通に超強いと思うんだけど、意外とそれに続く人がいない。銃弾とかは出たけど、普通に剣(棒でもいい)とかあって不思議じゃないんですが。
 子供たちが恐れてるものが具現化し、先生たちが立ち向かう。なかなか良い構図なのではないか。先生の話がこのまま続くかは知らんけど。
 

『アオのハコ』187話

 犯人は渚パイセン。なるほど、やらなそうな人として良い人選。ああいうふざけたことはやらなそうだけど、大喜を呼び出して話したいことはありそう、というのも良い。てか、ちゃんと前話の登場キャラの中に犯人がいたのが意外とフェアですねw
 そんな渚パイセン、話す内容が完全に「今カレに感謝を告げる円満に別れた元カレ」なので面白い。前からそんな感じはあったが、どんどん直球になっていく。
 そんな儀式を経て大喜のスパダリ感が増したところで、千夏パイセンとの触れ合いでエンド。エロのレベルが本当に少しずつだけど増してますね。渚パイセンが不安視してた領域に近づいてきている。話の流れ的に、渚の保護がなくなったらいよいよ解禁、みたいな雰囲気にも取れてしまうな……(たぶん違うよ)。

センターカラー『あかね噺』149話

 カラーのタイソンくん良いね。カラー扉に起用されたのは少し意外だったけど、今後しばらくは彼視点で話が進んでも面白そう……とか思ったら普通にあかねの話だったでござる。無念。
 本編。タイソンのアネキ呼びに対するあかねの “そこは姉さんでしょ” 、ルビがネエサンだったんだけど、アネサンじゃないの? 私が落語詳しくないから使い分けを理解できてないだけかしら。アネキからの流れを考えてもアネサンの方が適切だと思う。
 ……心配になって調べた。男はアニサンだけど、女はネエサンなんだって。理不尽。

『カグラバチ』71話

 ちゃんとイヲリが剣術を習う話になってて良かった。ただ、思ってたよりちゃんとは習ってないというか、強さの説得力としては弱いかな。天才すぎて怖いぜ。というか、目を瞑る意味は全然ないのでちょっと面白かった。
 んで、契約者の罪について掘り下げられそうな予感。正直あまり興味がない……。思ってたよりもトンデモな世界設定してると驚きはしたし、そういう意味では多少の興味はあるが、もったいぶった「罪」みたいな煽りが全然ワクワクしないというか。まぁ、これで蓋を開けたら超面白かった可能性もあるので信用できない(私が)。
 不器用なサムラパパは超可愛くて良かったです。ママにも見せてあげたかったですね、あの姿。

『SAKAMOTO DAYS』204話

 脱獄終盤。ボイルも合流。頼もしさは特にないけど、明るいワクワク感はどんどん増していって楽しい……から突き落とされるので笑った。それぞれ顔は見せないけど、特徴的な武器だけでORDERを示す登場シーンがかっけぇのよ。最高。
 というか、トーレスおじちゃん、普通に命令で来てたのか。意外と真面目だったというか、今までしょうもない理由で来てると納得できてたことが不思議に思えてくるw まず最初に単身突っ込ませる役割として、おそらく一番命令しやすい(借金)トーレスが選ばれたんでしょうね。
 アタリ。もう運は残ってないが、不確定要素として注意が必要。からのスラーとの結託。正直今のスラーは(制御できれば)圧倒的に強すぎると思うので、このくらいの政局の変動が起きるのはまぁ飲み込めるかな。ちょど今のORDERがシシバ以外、情もなく動いてくれそうなメンツだらけというのも収まりが良い。逆に言うと、シシバのうまみは今後も増しそうで楽しみですわ……。四ツ村とぶつけられる運命だろこれ。正直本作の大きなストーリーにそこまで興味はないけど、シシバと四ツ村がおいしくなるのはめちゃくちゃ楽しみ。南雲が落ちたのも話の影響として大きそうで良いですね。坂本はあまり考えなしに突っ込むタイプだと思うので。

センターカラー『ジジイのルシファー』宮武翼

 読切。読切9連企画の4/9。今度はギャグ。『べるぜバブ』ファンは信頼できるぜ……とか思ってたら本編にベル坊Tシャツ出てきたでござる。めちゃ可愛いやんけ。『コスモス』が傑作なので田村先生ファンは今幸せです。
 本編。すごい、直前の『SAKAMOTO』に続いて街頭ビジョンでの悪役演説がある。みんな考えることが同じすぎて面白い。
 ギャグのノリが少し苦手な感じあるのだが、読み進めるうちに慣れるというか、大したことないレベルに思えてくる。何より良かったのはストーリーが動く部分では全然ふざけなくて、何なら論理的にちゃんと連結されてて、普通に良い話ですらある。ひたすら寄り道というか、拾い喰い的にギャグを挟んでくるスタイル。これがすごく良かった。けど、「ドラ泣き」を批判的なニュアンス以外で使ってるのでこれは大きなマイナスです。田村先生要素のプラスがチャラになった。
 右半身魔王で、左半身ジジイ。コマに映る彼が左向きか右向きか、もしくは正面かで文字通りどちらの顔が出てきてるのかが演出されてて、これは漫画的な表現だったと思うし、すごく面白かった。
 バトル将棋の説明がないまま試合開始するのも面白かったし、魔王はそもそも普通の将棋を知らない、というギャグも不意打ちで好き。言われてみれば当然だが、バトル将棋が放置されるインパクトが強くて気づかなかった……。
 良い話パートが思いの外真面目でちゃんとしてるのが好きなのだが、最後の小説家になれたオチに関しては、「世界を救った実話をネタにしたらそりゃ売れるよなぁ……」という意地悪な考えも少し湧いた。変な話、別に自伝でも良かったというか。まぁ、そこでわざわざ小説という形式を取ったのが主人公の選択で、そう考えると結構面白いか。実はめっちゃ拙いけど、ジジイのおかげで小説家になれた、と考えるのも悪くないかもしれない。

『Bの星線』5話

 転入試験という無理ゲーに思える試練を前に、いよいよヤソーとベートーヴェンがタッグを組み、勝負に向けて計画的に進み出す。やっと普通に面白い感じになってきてワクワクするんですが、普通じゃなくてもいいのよ……みたいな気持ちも少しある。
 ベートーヴェントリビアは今週も面白かったし、曲の解釈を無視して自分のテクニックを優先するのが本作における「悪のピアニスト」と定義したのも良い。分かりにくい演奏の善し悪しにも繋がる話だし、「今ここに作曲者がいる」という異常なシチュエーションの魅力も増す。
 ヤソー的には再起の物語だけど、それを物語として認めないライバルくんというのも好き。ただ、3作目までは傑作で、4作目が蛇足という映画がパッと思いつかなくて悔しい。2までだったら割と分かりやすいんだけど、3まで傑作となると何なんだろう。……分かった。あくまでも世間的な評価の話になるけど、『インディ・ジョーンズ』でしょ。これは3まで傑作で、4がクソに当てはまる気がする。私は結構『クリスタルスカルの王国』好きだけどね。あとは『エイリアン』も考えたけど、あれは普通に落ち始めてると思う。『ターミネーター』も3から。『マトリックス』は4嫌いな人は2、3も嫌いだと思う。個人的には2がベスト。『マイティ・ソー』は4でだいぶ落ちたが、あれは2が一番印象に薄いという超レアケース。『スターウォーズ』を公開順に並べると『エピソード1』からクソ、という意味で当てはまるかもしれないけど、プリクエル三部作こそ最高だと思うので、そういう人は嫌いです。老害待った無しだからマジで気をつけた方がいいよ(プリクエルに固執するのももはや古い世代なんですが……)。

『悪祓士のキヨシくん』35話

 武人魔王にトドメを刺さないの巻。前回の回想に対して「この2人めっちゃ仲良しだったよね?」と別の見方をしたのが良かった。オノヨーコも飲み込みが早すぎるのだが、事前に一度マジトーンで感謝の言葉を述べてるので、ジャックジョーの頼みを断れない、としたのでうまい。それにしても飲み込むのが早すぎるし、立場的にそれでも殺すとなってもおかしくなかったと思うけど。

『しのびごと』24話

 赤い血界の正体は分からないまま、苦戦。ヨダカは最強すぎたので格上相手とのコスい戦い方を知らない、という指摘はめちゃくちゃ良い。ただ、話の流れ的に毒がなかったらまだ普通にヨダカのが強い、という感じに見えるので、ちょっとそこは気になる。まぁ、ヨダカの最強キャラが早々に崩れるのもアレなので難しいところかな。
 そもそも毒を油断したのも最強としての慢心なんですが、その毒による苦境で “不安で思考が溢れてくる” とあくまでもヨダカの苦戦を「マルチタスクが苦手」の件で通してるのが面白く、それが本話のラストにめちゃくちゃキレイな着地を見せる。相変わらず1話区切りの話の組み立てが超キレイ。未だに慣れないというか、すげぇ新鮮に感動してしまった。例の思考のくだりで出てきた抜けた歯を使って一矢報いるのも良かったし、そこからアオイさんラブで思考の整理がつくのも良い。そしてラスト、ヒバリの思わぬ一手がヨダカ的にもありがたく……とすべてがキレイに落ちる。ヒバリの方で “彼は今2対1で戦ってるのと同じです” とあったけど、おそらくヒバリはこの言葉にヒントを得て、というか意趣返しとしてヨダカとの合流を選択したのでしょうね。これで2対2のフェア……ではなくて、オペさんが入るので2対3で逆転。オペさんが頼もしすぎる、というかオペさんに頼りっきりなヨダカが可愛い。あんな反応されたらオペさんはもっとメロメロになってしまう。今でも相当溺愛してそうなのに。

『エンバーズ』6話

 王様の苦悩。プレッシャーに潰されたみたいな感じかな。でいいんだよね? 思ってたより普通というか、チームメイトとの不和だったら『ハイキュー』なので面白いんだけど、そこに身長とかクソ父とか要素がモリモリになるので逆に「総合的に大変」という普通の話になっちゃってた。
 そんで、シュートが止められる。うじうじ考えてたのが敗因というのは良かった。先輩たちにそれを見破られてるのも良いし、実力はまだ全然通じるはずだが、余計な迷いがあるので勝ちきれない、という現状としてものすごく象徴的な場面。
 ヘビ先輩。トラウマを思い出して落ち込んだ瞬間を見逃さないのは笑った。一応サッカー的に的確なタイミングだったとも言えるけど、目的がズレすぎてて面白い。からの “いや 別に外しても構わんぞ” の一言で救われる。味方ディフェンダーの頼もしさ、がそのまま主人公のキャラクター的な器のでかさになる。ディフェンダーとして言ってることはかなり普通なんだけど、その普通を見失って悩んでた人の話なので、まったく接点のない、それも素人の言葉が逆に刺さる。なかなか良かったですな。ゴールを決める瞬間がハデではあるが、それと同じくらいディフェンダーがボールを奪ってくれる、ということのかっこよさが描けてるのが良い。それこそ表裏一体。

センターカラー『シド・クラフトの最終推理』15話

 カラー扉。3ヒロインがそれぞれ違ったシドぬいぐるみを持ってるのが面白い。シドの多面性がそれぞれ3人に振り分けられてるのが良い……のですが、ぶっちゃけスフレの分が「これは何?」ってなる。エリオとシド像が被ってるというか。話的には少年時代を持ってくるのが適切だと思うんだけど、少年時代に固執してるみたいで感じ悪いかw
 本編。怪現象の洋館。いや、イギリスが舞台でわざわざ洋館って書くのも変ですね。館。
 ミザリーの仕掛けで3人がバラバラになり、1人ずつシドと絡む。カラー回らしい全員と絡むお祭り回……かと思ったら「犯人」としてエリオにフォーカスして終わるので面白かった。ああいう「幽霊はマジだった?」というオチ、めちゃくちゃ定番で、筒井先生は何よりもそういうお約束を愛する人だと思ったので、そのお約束から一歩踏み込んだフーダニットになるのがめちゃくちゃ良かった。律儀に謎を用意してるのが少しおかしくもあるんですが、とはいえ本作の謎要素、かなり好きです。
 それぞれ思惑があるエリオ、ルル、ミザリーだけど、1人だけ裏表なくただ楽しんでるだけのスフレは部外者すぎてちょっと可哀想ではある。いや、ピュアバカで可愛い、という見方もありそう。

『願いのアストロ』44話

 アストロの出現で武器の商売ができなくなった、というのが面白い。面白いが、掘り下げるつもりが1ミリもない展開になるので笑った。まぁ、あんな小悪党っぽい方向に話を持ってても地味なのかもしれないけど。
 準決と決勝は省略。暴動寸前の客席をジジイが黙らせるくだりはかっこよかった。ただ演説するのではなく、意味なくステージ破壊を行うのが良い。自ら動いてて偉いね。直接ジジイが強いのも面白そうだけど、策略家として手強い、もしくは厄介みたいな話に行く方が順当なのかな。

『超巡!超条先輩』53話

 警視リターンズ。なんだけど、K-9を中心の話になってるのが意外だった。巡の話になると途端に狂うのではなく、基本的に全般キモい。とはいえ、K-9の献身(苦労)ぶりは結構なものだと思うので、そこに言及されたのは良かったというか納得。
 K-9への接し方がバグる警視。誤解を招く言い方的なギャグなんだけど、本作にしてはかなり下ネタに寄ってる……と思ったら劇中で「セクハラ」という概念が出てくるので笑った。あまりに全う!! ちょっと感動してしまったレベル。やっぱいくらでも下ネタに転べる話だからこそ、バランスに気をつけてるってことなんだろうな。

『ウィッチウォッチ』193話

 副人格としての苦悩みたいなところにフォーカスされたのは面白い。だからって「女でも喰うか」にはならないと思うんだけど。 “誰でもいいってわけじゃねえ” もよく分からない。ナンパしてたじゃん。
 というか、ウルフになるとDNAごと変わるって設定なのか。同じのまま変身してると思ってたわけではないけど、具体的な話が出てくると少し驚く。
 ケイゴとウルフの対話。こういう話になる気配はしてたけど、思ってたよりそのまんま対話する話になるのですごい。正直話してるだけなので地味なのと、ケイゴに対してウルフが急に優しすぎるというか、都合良すぎるのでちょっと惜しかったというか、もっとこじれてほしかったw さっきはウルフが従たる存在として悩んでたのに、いざケイゴと話すと急に控えめになるというか、ハッパかけたりしてくれちゃって「ケイゴのこと好きなの?」みたいな感じになる。まぁ好きなんだろうけど。
 好きだと認めたし、告白する決意も固めたが、まだ。あんだけ劇的になったらすぐ告白しそうなもんだけど、「そう簡単にできないよね~」とぼんやり終わったのは良かった。リアルというか、この段階の人めちゃくちゃ多いと思う。

『僕とロボコ』224話

 金持ち時代に交流のあった王子が来日。金持ちって王族と交流あるのか? 漫画によくいる「漠然としたスーパー金持ち」キャラでも王族系の話ってちょっと珍しい気がする。気のせいかな。
 自動でロボコには狙撃というツッコミが入る。このシステムめちゃくちゃ良かった。暴力系のギャグなんだけど、ものすごくシステマチックに繰り返される感じが良い。一応子供たちが狙撃されたら……という物語の推進力にもなってるし。いや、あそこまで失礼なことはしないと思うけど。
 駄菓子屋。先週掲載だったら『超巡』と被ってましたね。しかも不釣り合いな身分のキャラが駄菓子屋に行く話。妙に細かい一致なのでタイミングが惜しい。
 何やかんやあってモツオが家を取り戻す。資産は戻らないけど(家は資産だが)、家だけ戻るというのが少し意外。特に意味がなさそうだけど、今後金尾家の復権みたいな話が長期的に語られたりするのかしら。

『ひまてん!』33話

 ひまりの「社長脳」を指摘する殿一。これ自体は正しいと思うが、本作の主要キャラはほとんど仕事脳だと思うので「お前もだろ」みたいな気持ちにもなる。
 海。3人の水着にそれぞれの選択の意思が現れ、殿一がどういうリアクションするか、という話にまで発展する。いわゆる「水着回」的な定番なんだけど、ここまで水着そのものの話をするのはちょっと珍しいというか、新鮮で面白かった。水着の感想って難しそうですね。キモくなる可能性もあるし、当然照れもあるし。
 悩めるひまりが海でピンチ。助けにきた殿一と謎の無人島にでも漂着するのかと思ってハラハラしましたが、そんな荒唐無稽な話にはならなかったです。安心。それはさておき、コンタクトユーザーで泳ぐ準備をしてないのでピンチ、という話になるのは面白かった。そもそも「プカプカ浮かびに行くのはダメじゃない?」とか思わんでもないですが。ちゃんと対策するなら度入りのゴーグルですが、ひまり的に絶対ないですねw というか、普通に海向いてないんだよな。視力矯正が必要な人……。

『キルアオ』92話

 日常のリスタートという感じか。ただ日常が再開するのではなく、不可逆的な変化としてノレンが恋心に気づく。大きすぎる一線を越えたというか、本作の基本設定が変わる級だと思うので「それは聞いてないよ」的な気持ちにもなりますが、よく考えたら所詮は中二なので、フリでも恋人とか結婚の話になったらそりゃ好きにもなるよなぁ。ノレンの場合はそれ以外の好印象の積み重ねもあるが、「目的のためだから」と最後まで割り切れる方が不自然な気もする。問題は、オッサンである十三は最後までしっかり割り切れると思うので……という点。ギャグっぽく扱っても面白そうですが、マジ寄りな話としても面白そうかもしれない。子供のメンタルに翻弄されるオッサンの図。

『鵺の陰陽師』89話

 まだまだ実力的には劣勢極まりないと思ってましたが、ここで鵺さんブースト。そうか、学郎のレベルアップはこれもあるから成長曲線が異常なのか。面白い設定ですね。学郎単体のレベルアップもすごかったが、彼自身がレベルアップすることで鵺さんの器としてもレベルアップし、鵺さんブーストがかかる。いわゆる主人公補正的な流れに理屈がくっついてて面白い。
 そんな異常成長の学郎にがしゃどくろがメロメロ。話の流れとしては分かるのだが、話の中心だったはずの代葉がもはやどうでもいい扱いになってしまったので面白い。代葉を助ける目的としては願ったりな展開だが、そういうのは関係なく、話が終わる。がしゃどくろがあんなんになってしまったので逃がしてくれる。なかなか良い落とし所だったと思う。強すぎるので、簡単に逃げられると強さの説得力が失せちゃう。学郎の成長、鵺さんブースト、そして依代としての魅力、とちゃんと話が繋がって、その果てにある逃走成功。

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 3月は山菜シーズンということで、ジャンプ作品に出てきた山菜シーン。「そんなに出てきたっけ!?」と驚いてしまったんですが、マジでめっちゃ出てる。ひたすら意外だったんですが、生活の延長感のある、買い物以外の「食料の調達」という意味で、山菜は最も都合の良い存在だったのかもしれませんね。『魔男』だと狩猟があるけど。釣りよりも難易度が低そう(知識があればできそう)なのも大きい。
 他にも「サバイバル術」としての山菜も多かったですね。『ゆらぎ荘』でいわゆるダークマター料理の一環として山菜が出てるのには笑った。山菜って基本的に苦みは多めだと思うので、まずそう感の説得力がすごい。

次号予告

 『アオのハコ』が表紙巻頭。4周年だそうです。長いような短いような。
 センターカラーだと『キヨシくん』が最近カラー多い気がするので、人気が安定してきたというか、軌道に乗ってきた感あるかも。

愛読者アンケート

 読切についてと、付録の『魔男』シールについて。

総括

 終わり。火曜から始めて3日で書き終わる、までは行った。ここまでは何とか行けるようになったし、今週は3日目が花粉症で瀕死だったので、それなりに順調だった方と言える。てか、今週露骨に文字数が少ないんですが、理由が分かった。ジャンプを読み出す前に、別のオモシロエンタメを接種してるとジャンプに対する関心が適度に低下するので、感想であれこれ語り出す欲がなくなる。ブログ始めて十年以上ですが、ようやくたどり着いたコツかもしれない。ある程度どうでもいい気持ちで書くのがちょうどいいと思う。まぁそれでも1万字弱なんですけど。

 ベスト作品。『しのびごと』かな。
 読切も良かったので次点。

 ベストコマ。『SAKAMOTO』のシシバ登場。 “動くなや” のとこ。左ページの最後の小さいコマで静かに登場するが、それ故の絶望感があって良かった。使い勝手の良さそうな新人ORDERだけではなく、全員集合を感じさせる1人目、という感じ。

 ベストキャラ。『アオのハコ』の渚パイセン。今までも傾向が強かった彼氏ヅラが今回極まっててすごく良かった。
gohomeclub.hatenablog.com